JP2003279809A - 光モジュールの製造方法 - Google Patents

光モジュールの製造方法

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JP2003279809A
JP2003279809A JP2002085908A JP2002085908A JP2003279809A JP 2003279809 A JP2003279809 A JP 2003279809A JP 2002085908 A JP2002085908 A JP 2002085908A JP 2002085908 A JP2002085908 A JP 2002085908A JP 2003279809 A JP2003279809 A JP 2003279809A
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lens
optical
optical element
manufacturing
fixing hole
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JP2002085908A
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Toshihiko Ikeguchi
口 俊 彦 池
Nariyuki Sakura
倉 成 之 佐
Masatake Onobuchi
渕 正 剛 斧
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、結合効率が高い、光モジュール
の製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバーを挿入するフェルール挿入
固定穴と、光素子と、光素子と光ファイバーとの結合効
率を高めるためのレンズと、を備えた光モジュールの製
造方法において、フェルール挿入固定穴を用いて自己整
合的にレンズを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光モジュールの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、通信システムにおいては、光ファ
イバーを用いた光伝送システムが広く用いられている。
この光伝送システムは、光ファイバーを用いているため
電磁ノイズの影響を受けず、また、通信網の大容量化に
適している。この光伝送システムでは、電気のデジタル
信号が光送信モジュールで光のデジタル信号に変換さ
れ、変換された光信号が光ファイバーを介して光受信モ
ジュールに到達し、光受信モジュールで光信号が再び電
気のデジタル信号に変換される。以下では、この光受信
モジュールと、光送信モジュールと、を光モジュールと
呼ぶ。
【0003】図14は、上記の光モジュールの一例を示
す断面図である。外囲器100には、光ファイバーのコ
ネクタのフェルールが挿入されて固定されるフェルール
挿入固定穴101が形成されている。この外囲器100
には、内部ユニット200がセットされる。この内部ユ
ニット200では、リードフレーム201上に光素子
(受光素子または発光素子)202がマウントされ、こ
の光素子202とリードフレーム201とがボンディン
グワイヤー203で結線されている。光素子202は、
モールド樹脂204で封止されている。そして、このモ
ールド樹脂204の一部には、光素子202と光ファイ
バーとの結合効率を上げるためのレンズ205が形成さ
れている。
【0004】図14の光モジュールが光受信モジュール
の場合は、光素子202として受光素子が用いられる。
そして、フェルール挿入固定穴101に挿入された光フ
ァイバーからの光信号を、レンズ205を介して、受光
素子202が受光し、この受光素子202が光信号を電
気信号に変換し、この電気信号がリードフレーム201
から取り出される。
【0005】また、図14の光モジュールが光送信モジ
ュールの場合は、光素子202として発光素子が用いら
れる。そして、リードフレーム201から送られた電気
信号が発光素子202によって光信号に変換され、この
光信号がレンズ205を介して光ファイバーに送られ
る。
【0006】図14の光モジュールの製造方法では、ま
ず光素子202の中心軸とレンズ205の中心軸とがず
れないように内部ユニット200を形成し、次に内部ユ
ニット200を外囲器100にセットする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光伝送システムでは、
高速化、長中継間隔化が進められている。このような高
速化、長中継間隔化を行うには、光ファイバーを細く
し、光ファイバーと光素子202との結合効率を高くす
る必要ある。
【0008】しかしながら、従来の光モジュールでは、
図14のように、レンズ205の中心軸とフェルール挿
入固定穴101の中心軸とにずれが生じることがあり、
結合効率が悪くなることがあった。そして、この結合効
率の低下を防止するためには、フェルール挿入固定穴1
01の中心軸と、レンズ205および受光素子202の
中心軸と、のアラインメント(位置合わせ)をする必要
があった。このようにアラインメントが必要なため、従
来の光モジュールには、結合効率を高くするとコストが
高くなるという問題があった。
【0009】もっとも、従来の光モジュールでは、高速
化、長中継距離化に対応できるように結合効率を高くす
るには、コストが高くなってしまうことは仕方がないと
考えられていた。なぜなら、上記のアラインメントの精
度を下げると、結合効率が下がってしまうと考えられて
いたからである。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、低コストで、結合効率が高い、光モ
ジュールの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光モジュールの
製造方法は、光ファイバーを挿入固定するための挿入固
定穴を有する外囲器に、光素子と前記光素子を覆う透光
性カバーとを有する内部ユニットが組み込まれ、前記透
光性カバー上にレンズが設けられた光モジュールの製造
方法であって、前記内部ユニットを前記外囲器内の所定
の位置に配置する工程と、吹出ノズルを前記挿入固定穴
に入れてこの吹出ノズルを前記光モジュールに対して位
置決めし、前記透光性カバー上に、前記吹出ノズルから
流動性を有するレンズ形成材を滴下して、前記レンズを
形成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の光モジュールの製造方法
は、光ファイバーを挿入固定するための挿入固定穴を有
する外囲器に、光素子とレンズとを有する内部ユニット
が組み込まれた光モジュールの製造方法であって、前記
光素子と、その前方に設けられたレンズ素材としてのレ
ンズ形成用ブロックと、を有する前記内部ユニットを前
記外囲器の所定の位置に配置する工程と、前記挿入固定
穴から、形成すべきレンズ状に対応した凹面状の研磨面
を先端に有する研磨具を挿入し、前記研磨具の前記研磨
面により前記レンズ形成用ブロックをレンズ状に研磨加
工することによって、前記レンズを形成する工程と、を
備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の光モジュールの製造方法
は、光ファイバーを挿入固定するための挿入固定穴を有
する外囲器に、光素子と、前記光素子を覆っておりその
一部がレンズとされたモールド樹脂と、を有する内部ユ
ニットが組み込まれた光モジュールの製造方法であっ
て、前記光素子と、前記光素子を覆う前記モールド樹脂
と、を有する前記内部ユニットを前記外囲器の所定の位
置に配置する工程と、前記挿入固定穴から、形成すべき
レンズ状に対応した凹面状の研磨面を先端に有する研磨
具を挿入し、前記研磨具の前記研磨面により前記モール
ド樹脂の一部をレンズ状に研磨加工することによって、
前記レンズを形成する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0014】また、本実施形態の光モジュールの製造方
法は、光ファイバーを挿入固定するための挿入固定穴を
有する外囲器に、光素子と、前記光素子を覆うモールド
樹脂と、前記モールド樹脂上に形成されたレンズと、を
有する内部ユニットが組み込まれた光モジュールの製造
方法であって、前記光素子と、前記光素子を覆うモール
ド樹脂と、を有する前記内部ユニットを前記外囲器の所
定の位置に配置する工程と、吹出ノズルを前記挿入固定
穴に入れてこの吹出ノズルを前記光モジュールに対して
位置決めし、前記光素子上に、前記吹出ノズルから流動
性を有するレンズ形成剤を滴下して前記レンズを形成す
る工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にしつつ、本発
明の実施の形態について説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の光モジュールを示す図である。外囲器
10には、光ファイバーのフェルールが挿入されるフェ
ルール挿入固定穴(挿入固定穴)11が形成されてい
る。この外囲器10には、内部ユニット20がセットさ
れる。図1の内部ユニット20では、リードフレーム2
1を持つセラミック基板24上に、光素子(受光素子ま
たは発光素子)22がマウントされている。この光素子
22はボンディングワイヤー23によって結線され、セ
ラミック基板24に溶接されたシェル25によって機密
封止されている。このシェル25には透光性カバー26
が設けられている。この透光性カバー26上には、樹脂
レンズ(レンズ)27が設けられている。図1の内部ユ
ニット20は、セラミックパッケージと呼ばれるもので
あり、上記のように光素子22がシェル25によって機
密封止されている。このため、外部環境の影響を受けに
くく、耐湿性などに優れており、産業機器やFA機器に
多く用いられる。なお、光モジュールの大きさは、例え
ば、フェルール挿入固定穴11の直径を数mm、樹脂レ
ンズ27の直径を数百μm、光素子22の光受光面の一
辺の長さを樹脂レンズ27の直径の半分程度、とするこ
とができる。
【0017】図1の光モジュールが光受信モジュールの
場合は、光素子22として受光素子が用いられる。この
場合、受光素子22は、フェルール挿入固定穴11に挿
入固定された光ファイバーからの光信号を、樹脂レンズ
27を介して受光し、電気信号に変換する。そして、こ
の電気信号がリードフレーム21から取り出される。
【0018】また、図1の光モジュールが光送信モジュ
ールの場合は、光素子22として発光素子が用いられ
る。この場合、発光素子22は、リードフレーム21か
ら注入された電流を光信号に変換し、この光信号を、樹
脂レンズ27を介して光ファイバーに送る。
【0019】次に、図1の光モジュールの製造方法につ
いて、図2、図3を参照にして説明する。
【0020】(1)まず、図2から分かるように、内部
ユニット20を製造する。すなわち、リードフレーム2
1を持つセラミック基板24上に光素子22をマウント
し、光素子22をボンディングワイヤー23にて結線す
る。そして、セラミック基板24に、透光性カバー26
を持つシェル25を溶接して光素子22を機密封止し、
内部ユニット20を製造する。
【0021】(2)次に、図2に示すように、内部ユニ
ット20を、外囲器10の所定の位置に配置する。ここ
で、本実施形態では、後述のように、外囲器10のフェ
ルール挿入固定穴11の中心軸と、光素子22の中心軸
と、がある程度、例えば数十μm程度ずれても結合効率
が低下しない。
【0022】(3)次に、図3からわかるように、挿入
固定穴11が上側で光素子22が下側になる状態で、吹
出ノズル12を上側から下側に向けて挿入固定穴11に
入れ、この吹出ノズル12を外囲器10に対して位置決
めする。そして、透光性カバー26上に、吹出ノズル1
2から流動性を有する樹脂(レンズ形成材)を滴下す
る。流動性を有する樹脂は、熱硬化性の樹脂である。そ
の後、吹出ノズル12をフェルール挿入固定穴11から
抜き、熱によって樹脂を硬化させ、樹脂レンズ27を形
成する。このように、フェルール挿入固定穴11を機械
的基準面として、自己整合的に、樹脂レンズ27を形成
し、図1の光モジュールが完成する。
【0023】以上説明した本実施形態の光モジュールの
製造方法の特徴の1つは、樹脂レンズ27を、外囲器1
0のフェルール挿入固定穴11を用いて自己整合的に形
成した点である。このように自己整合的に樹脂レンズ2
7を形成すると、低コストで、フェルール挿入固定穴1
1の中心軸と、樹脂レンズ27の中心軸と、の位置ずれ
を少なくすることができる。
【0024】また、本実施形態の光モジュールは、低コ
ストで、結合効率を高くすることができる。これは、フ
ェルール挿入固定穴11の中心軸と、光素子22の中心
軸と、にある程度のずれが生じても、結合効率が低下し
ないからである。即ち、本発明者の実験によれば、結合
効率を高くするためにはフェルール挿入固定穴11と樹
脂レンズ27との位置ずれを減らすことが重要で、フェ
ルール挿入固定穴11と光素子22との位置ずれは結合
効率に大きな影響を与えないことが分かった。そして、
本実施形態の光モジュールでは、フェルール挿入固定穴
11と樹脂レンズ27との位置ずれが少ないので、光素
子22の位置がある程度、例えば数十μm程度ずれて
も、結合効率が低下しにくくなる。この結果、光素子2
2のアラインメントを行わなくても、高い結合効率が得
られる。そしてアラインメントが不要になるので、コス
トを低くすることができる。
【0025】これに対し、従来は、前述のように、結合
効率を高くするためにはコストが高くなることが避けら
れないと考えられていた。これは、光素子22の中心軸
と、樹脂レンズ27の中心軸と、フェルール挿入固定穴
11の中心軸と、の位置ずれを減らさないと結合効率を
高くすることができないと考えられていたからである。
しかしながら本発明者は、光モジュールの製造コストを
下げるべくさまざまな実験を繰り返した。その結果、上
記のように、結合効率を高くするためにはフェルール挿
入固定穴11と樹脂レンズ27との位置ずれを減らすこ
とが重要で、光素子22の位置ずれは従来考えられてい
たほど結合効率に大きな影響を与えないことが分かっ
た。そして、この実験結果により、本発明者は、本実施
形態のように、低コストで結合効率が高い光受信モジュ
ールの製造方法を独自に知得するに至った。
【0026】また、本実施形態の光モジュールの製造方
法は、結合効率が高いモジュールを製造する場合でも、
上記のように光素子22のアラインメントが不要なの
で、製造時間を短くし、生産性を高くすることができ
る。そして、本実施形態の製造方法では、樹脂を熱によ
り短時間で硬化させて樹脂レンズ27を形成できるの
で、特に生産性を高くすることができる。
【0027】また、本実施形態の光モジュールの製造方
法は、市販の熱硬化性樹脂や市販の吹出ノズル12を用
いて行うことができるので、特殊な製造装置等を増やす
必要がなく、簡単に行うことができる。
【0028】以上のように、本実施形態の光モジュール
の製造方法によれば、高速化、長中継距離化に対応でき
る結合効率が高いモジュールを、低コストで製造するこ
とができる。
【0029】(第1の実施の形態の変形例)第1の実施
の形態の変形例の光モジュールは、図1の樹脂レンズ2
7のレンズ形成材として、熱硬化性樹脂の替わりに、光
造形樹脂を用いている。この光造形樹脂は、紫外線の照
射により硬化する性質を有する紫外線硬化樹脂であり、
例えば、NTTデータシーメット社等により市販されて
いる。
【0030】第1の実施の形態の変形例の光モジュール
の製造方法は、透光性カバー26上に樹脂を滴下した後
(図3)、吹出ノズル12をフェルール挿入固定穴11
から抜く所までは、第1の実施の形態と同様である。本
実施形態では、この工程の後、フェルール挿入固定穴1
1に光ファイバーの一端を固定し、この光ファイバーの
他端を紫外線照射装置に接続し、光ファイバーにより光
造形樹脂に紫外線を照射して、光造形樹脂を硬化させ、
樹脂レンズ27を形成する。
【0031】本実施形態では、光ファーバーを用いて必
要な場所に絞って紫外線を照射するため、内部ユニット
20等が余分な紫外線によって劣化するのを防ぐことが
できる。
【0032】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
光モジュールが第1の実施の形態(図1)と異なるの
は、図4に示すように、透明ガラスレンズ47が内部ユ
ニット40と一体に形成されている点である。
【0033】図4は、本発明の第2の実施の形態の光モ
ジュールを示す図である。外囲器30には、光ファイバ
ーのフェルールが挿入されて固定されるフェルール挿入
固定穴31が形成されている。この外囲器30には、内
部ユニット40がセットされている。図4の内部ユニッ
ト40も、第1の実施の形態(図1)と同様にセラミッ
クパッケージと呼ばれるものであり、リードフレーム4
1を持つセラミック基板44上に、光素子42がマウン
トされている。この光素子42はボンディングワイヤー
43によって結線され、セラミック基板44に溶接され
たシェル45によって機密封止されている。このシェル
45には透明ガラスレンズ47が設けられている。
【0034】次に、図4の光モジュールの製造方法につ
いて、図5、図6を参照にして説明する。
【0035】(1)まず、図5から分かるように、内部
ユニット40を製造する。すなわち、リードフレーム4
1を持つセラミック基板44上に光素子42をマウント
し、光素子42をボンディングワイヤー43にて結線す
る。そして、セラミック基板44に、レンズ素材として
の透明ガラスブロック(レンズ形成用ブロック)47a
を持つシェル45を溶接し、光素子42を機密封止し
て、内部ユニット40を製造する。
【0036】(2)次に、図5に示すように、光素子4
2と、その前方に設けられたレンズ素材としての透明ガ
ラスブロック47aと、を有する内部ユニット40を、
外囲器30の所定の位置に配置する。
【0037】(3)次に、図6に示すように、フェルー
ル挿入固定穴31から、形成すべきレンズ状に対応した
凹面状の研磨面を先端に有するレンズ形成用凹型ヤスリ
(研磨具)32を挿入し、このレンズ形成用凹型ヤスリ
32を回転させる。そして、このレンズ形成用凹型ヤス
リ32の研磨面によりレンズ形成用ブロック47aをレ
ンズ状に研磨加工することによって、透明ガラスレンズ
47を形成する。その後、レンズ形成用凹型ヤスリ32
をフェルール挿入固定穴31から抜く。このように、フ
ェルール挿入固定穴31を機械的基準面として、自己整
合的に、透明ガラスレンズ47を形成し、図4の光モジ
ュールが完成する。
【0038】以上説明した本実施形態の光モジュールの
製造方法では、第1の実施の形態と同様に、低コスト
で、結合効率を高くすることができる。
【0039】特に、本実施形態の製造方法では、研磨具
32の先端の研磨面の形状を適当な形状に変えること
で、パッケージの大きさや種類に応じた適切な形状の透
明ガラスレンズ47を形成することができる。これによ
り、パッケージの大きさや種類に応じて最も結合効率が
高くなる形状の透明ガラスレンズ47を形成でき、特に
結合効率を高くすることができる。
【0040】また、本実施形態の製造方法では、光素子
42のアラインメントが不要なので、製造時間を短く
し、生産性を向上させることができる。
【0041】(第3の実施の形態)第3の実施の形態の
光モジュールは、図7から分かるように、樹脂モールド
パッケージの内部ユニット60を用いている。
【0042】図7は、本発明の第3の実施の形態の光モ
ジュールを示す図である。外囲器50には、光ファイバ
ーのフェルールが挿入されるフェルール挿入固定穴51
が形成されている。この外囲器50には、内部ユニット
60がセットされる。図7の内部ユニット60では、リ
ードフレーム61上にマウントされた光素子62がモー
ルド樹脂64で覆われており、このモールド樹脂64の
一部が樹脂レンズ67とされている。光素子62は、図
7に示すように、ボンディングワイヤー63によってリ
ードフレーム61に結線されている。図7の内部ユニッ
ト60は、樹脂モールドパッケージと呼ばれるものであ
る。
【0043】次に、図7の光モジュールの製造方法につ
いて、図8、図9を参照にして説明する。
【0044】(1)まず、図8から分かるように、内部
ユニット60を製造する。すなわち、リードフレーム6
1上に光素子62をマウントし、この光素子62をボン
ディングワイヤー63にてリードフレーム61に結線
し、この光素子62をモールド樹脂64で封止して、内
部ユニット60を製造する。
【0045】(2)次に、図8に示すように、光素子6
2と、この光素子を覆うモールド樹脂64と、を有する
内部ユニット60を外囲器50の所定の位置に配置す
る。
【0046】(3)次に、図9に示すように、フェルー
ル挿入固定穴51から、形成すべきレンズ状に対応した
凹面状の研磨面を先端に有するレンズ形成用凹型ヤスリ
(研磨具)52を挿入し、このレンズ形成用凹型ヤスリ
52を回転させる。そして、このレンズ形成用凹型ヤス
リ52の研磨面によりモールド樹脂64の一部をレンズ
状に研磨加工することによって、樹脂レンズ67を形成
する。
【0047】以上説明した本実施形態の光モジュールの
製造方法でも、第2の実施の形態(図4)と同様に、光
モジュールの製造コストを低くすることができる。
【0048】また、本実施形態で用いている樹脂モール
ドパッケージの内部ユニット60は、構造が比較的簡単
であるため、低価格で製造できる。このため、本実施形
態の光モジュールは、民生機器やオーディオ機器に特に
効果的に用いることができる。
【0049】(第4の実施の形態)第3の実施の形態の
光モジュールは、図10から分かるように、樹脂モール
ドパッケージの内部ユニット80を用い、この内部ユニ
ット80と、樹脂レンズ87と、を別体に形成してい
る。
【0050】図10は、本発明の第4の実施の形態の光
モジュールを示す図である。外囲器70には、光ファイ
バーのフェルールが挿入されるフェルール挿入固定穴7
1が形成されている。この外囲器70には、内部ユニッ
ト80がセットされる。図10の内部ユニット80で
は、リードフレーム81上にマウントされた光素子82
が、モールド樹脂84で覆われており、このモールド樹
脂84と、樹脂レンズ87と、が別体に構成されてい
る。樹脂レンズ87には、紫外線硬化樹脂を用いてい
る。光素子82は、図10に示すように、ボンディング
ワイヤー83によってリードフレーム81に結線されて
いる。
【0051】次に、図10の光モジュールの製造方法に
ついて、図11〜図13を参照にして説明する。
【0052】(1)まず、図11から分かるように、内
部ユニット80を製造する。すなわち、リードフレーム
81上に光素子82をマウントし、この光素子82をボ
ンディングワイヤー83にてリードフレーム81に結線
し、この光素子82を所定の形状のモールド樹脂84で
封止して、内部ユニット80を製造する。
【0053】(2)次に、図11に示すように、光素子
82と、この光素子を覆うモールド樹脂84と、を有す
る内部ユニット80を外囲器70の所定の位置に配置す
る。
【0054】(3)次に、図12に示すように、挿入固
定穴71が上側で光素子82が下側になる状態で、吹出
ノズル72を上側から下側に向けて挿入固定穴71に入
れ、この吹出ノズル72を外囲器70に対して位置決め
する。そして、光素子82上のモールド樹脂84上に、
吹出ノズル72から流動性を有する樹脂(レンズ形成
材)87Aを滴下する。流動性を有する樹脂87Aは、
紫外線硬化樹脂である。
【0055】(4)次に、吹出ノズル72をフェルール
挿入固定穴71から抜き、代わりに、光ファイバー73
のフェルールを、フェルール挿入固定穴71に差し込
む。そして、外囲器70を高速で回転させ、遠心力によ
り、紫外線硬化樹脂87Aを所定のレンズ形状に半円化
させる。その後、外囲器70を回転させたまま、光ファ
イバー73から紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂87A
を硬化させて、樹脂レンズ87を形成する。紫外線の照
射方法としては、レンズ87の頂点から裾へ向かって紫
外線照射の焦点をずらすようにして照射すると、レンズ
87形成の精度を高くすることができる。このような照
射は、例えば、光ファイバー73を、図中矢印の方向へ
決められたステップにより遠ざけることにより、行うこ
とができる。
【0056】以上説明した製造方法では、光ファイバー
72を用いて必要な場所に絞って紫外線を照射するた
め、モールド樹脂84が劣化することを防ぐことができ
る。また、外囲器70の回転速度を変化させることで、
任意の形状の樹脂レンズ87を形成することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバーを挿入す
るフェルール挿入固定穴と、光素子と、光素子と光ファ
イバーとの結合効率を高めるためのレンズと、を備えた
光モジュールの製造方法において、フェルール挿入固定
穴を用いてレンズを形成したので、低コストで、結合効
率が高い、光モジュールの製造方法を提供することにあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光モジュールを示
す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図で、図2に続く図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の光モジュールを示
す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図で、図5に続く図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の光モジュールを示
す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の光モジュールの製
造方法を示す図で、図8に続く図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の光モジュールを
示す図。
【図11】本発明の第4の実施の形態の光モジュールの
製造方法を示す図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の光モジュールの
製造方法を示す図で、図11に続く図。
【図13】本発明の第4の実施の形態の光モジュールの
製造方法を示す図で、図12に続く図。
【図14】従来の光モジュールを示す図。
【符号の説明】
10 外囲器 11 フェルール挿入固定穴(挿入固定穴) 12 吹出ノズル 20 内部ユニット 22 光素子 26 透光性カバー 27 樹脂レンズ(レンズ) 30 外囲器 31 フェルール挿入固定穴(挿入固定穴) 32 レンズ形成用凹型ヤスリ(研磨具) 40 内部ユニット 42 光素子 47a 透明ガラスブロック(レンズ形成用ブロック) 47 透明ガラスレンズ(レンズ) 50 外囲器 51 フェルール挿入固定穴(挿入固定穴) 52 レンズ形成用凹型ヤスリ(研磨具) 60 内部ユニット 62 光素子 64 モールド樹脂 67 樹脂レンズ(レンズ) 70 外囲器 71 フェルール挿入固定穴(挿入固定穴) 72 吹出ノズル 80 内部ユニット 82 光素子 84 モールド樹脂 87 樹脂レンズ(レンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐 倉 成 之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 斧 渕 正 剛 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA03 BA12 CA13 DA05 DA06 DA35 5F041 AA14 AA37 DA12 DA19 DA34 DA76 EE02 EE04 EE06 EE12 EE17 5F088 BA20 GA02 JA03 JA14 JA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバーを挿入固定するための挿入固
    定穴を有する外囲器に、光素子と前記光素子を覆う透光
    性カバーとを有する内部ユニットが組み込まれ、前記透
    光性カバー上にレンズが設けられた光モジュールの製造
    方法であって、 前記内部ユニットを前記外囲器内の所定の位置に配置す
    る工程と、 吹出ノズルを前記挿入固定穴に入れてこの吹出ノズルを
    前記光モジュールに対して位置決めし、前記透光性カバ
    ー上に、前記吹出ノズルから流動性を有するレンズ形成
    材を滴下して、前記レンズを形成する工程と、 を備えることを特徴とする光モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】前記レンズ形成材は、熱により硬化させら
    れて前記レンズとなることを特徴とする請求項1記載の
    光モジュールの製造方法。
  3. 【請求項3】前記レンズ形成材は、前記挿入固定穴に挿
    入固定された光ファイバーからの紫外線照射により硬化
    させられて前記レンズとなることを特徴とする請求項1
    記載の光モジュールの製造方法。
  4. 【請求項4】光ファイバーを挿入固定するための挿入固
    定穴を有する外囲器に、光素子とレンズとを有する内部
    ユニットが組み込まれた光モジュールの製造方法であっ
    て、 前記光素子と、その前方に設けられたレンズ素材として
    のレンズ形成用ブロックと、を有する前記内部ユニット
    を前記外囲器の所定の位置に配置する工程と、 前記挿入固定穴から、形成すべきレンズ状に対応した凹
    面状の研磨面を先端に有する研磨具を挿入し、前記研磨
    具の前記研磨面により前記レンズ形成用ブロックをレン
    ズ状に研磨加工することによって、前記レンズを形成す
    る工程と、 を備えることを特徴とする光モジュールの製造方法。
  5. 【請求項5】光ファイバーを挿入固定するための挿入固
    定穴を有する外囲器に、光素子と、前記光素子を覆って
    おりその一部がレンズとされたモールド樹脂と、を有す
    る内部ユニットが組み込まれた光モジュールの製造方法
    であって、 前記光素子と、前記光素子を覆う前記モールド樹脂と、
    を有する前記内部ユニットを前記外囲器の所定の位置に
    配置する工程と、 前記挿入固定穴から、形成すべきレンズ状に対応した凹
    面状の研磨面を先端に有する研磨具を挿入し、前記研磨
    具の前記研磨面により前記モールド樹脂の一部をレンズ
    状に研磨加工することによって、前記レンズを形成する
    工程と、 を備えることを特徴とする光モジュールの製造方法。
  6. 【請求項6】光ファイバーを挿入固定するための挿入固
    定穴を有する外囲器に、光素子と、前記光素子を覆うモ
    ールド樹脂と、前記モールド樹脂上に形成されたレンズ
    と、を有する内部ユニットが組み込まれた光モジュール
    の製造方法であって、 前記光素子と、前記光素子を覆うモールド樹脂と、を有
    する前記内部ユニットを前記外囲器の所定の位置に配置
    する工程と、 吹出ノズルを前記挿入固定穴に入れてこの吹出ノズルを
    前記光モジュールに対して位置決めし、前記光素子上
    に、前記吹出ノズルから流動性を有するレンズ形成剤を
    滴下して前記レンズを形成する工程と、 を備えることを特徴とする光モジュールの製造方法。
  7. 【請求項7】前記レンズ形成材は、前記挿入固定穴に挿
    入固定された光ファイバーからの紫外線照射により硬化
    させられて前記レンズとなることを特徴とする請求項6
    記載の光モジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】前記前記紫外線照射を、前記外囲器を回転
    させ、この回転による遠心力で前記紫外線硬化性樹脂を
    所定のレンズ状にした状態で行うことを特徴とする請求
    項7記載の光モジュールの製造方法。
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