JP2006201392A - 光モジュール - Google Patents

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弘之 矢部
Atsushi Miki
淳 三木
Yasushi Fujimura
康 藤村
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Abstract

【課題】 パッケージ及びスリーブが樹脂によって互いに固定される構成の光モジュールにおいて、高温によるパッケージ及びスリーブの光軸変動を小さく抑える。
【解決手段】 光モジュール1は、フォトダイオード13を搭載したパッケージ3と、光ファイバ41の端部を保持したフェルール43が挿入されるフェルール挿入孔5a、及びパッケージ3の一部が挿入されるパッケージ挿入孔5bを有するスリーブ5と、スリーブのパッケージ挿入孔5bの開口端面5cと対向するようにパッケージ3の外周面(側面15a)に沿って配置されたスペーサ7とを備える。スリーブ5の開口端面5cとスペーサ7との隙間、及びパッケージ3の外周面とスペーサ7との隙間には熱硬化樹脂23が充填されており、スリーブ5、スペーサ7、及びパッケージ3が互いに固定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光モジュールに関するものである。
例えばROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)やTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)といった所謂同軸型の光モジュールにおいては、フォトダイオードやレーザダイオードなどの半導体光素子を搭載したパッケージ(金属製CANパッケージなど)と光ファイバを保持するスリーブとの固定に樹脂接着剤を用いる場合がある。すなわち、パッケージの光軸とスリーブの光軸とを調整するためにはパッケージとスリーブとの間隙に或る程度の余裕が必要となるが、光軸調整後にパッケージとスリーブとを固定する際にこの間隙に樹脂接着剤を充填し、硬化させる。例えば特許文献1に開示された光モジュールでは、このような樹脂による固定方法が採用されている。
米国特許第6354747号明細書
上述したような光モジュールでは、パッケージとスリーブとの光軸調整は、例えば誤差数μm以内といった非常に高い精度で行われる。しかしながら、樹脂は、高温になると一般的に軟化する傾向がある。従って、パッケージとスリーブとの固定に樹脂接着剤を用いた場合、パッケージとスリーブとの隙間が広いほど(すなわち、樹脂接着剤層の厚さが厚いほど)、使用時の周囲温度が高くなるとパッケージとスリーブとの光軸がずれてしまうため、光モジュールの使用温度範囲の上限が低く抑えられてしまう。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、パッケージ及びスリーブが樹脂によって互いに固定される構成の光モジュールにおいて、高温によるパッケージ及びスリーブの光軸変動を小さく抑えることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による光モジュールは、半導体光素子と光ファイバとを光結合する光モジュールであって、半導体光素子を搭載したパッケージと、光ファイバの端部に設けられたフェルールが挿入されるフェルール挿入孔、及び光ファイバの端部と半導体光素子とが互いに光結合されるようにパッケージの一部が挿入されるパッケージ挿入孔を有するスリーブと、パッケージ挿入孔の開口端面と対向するようにパッケージの外周面に沿って配置されたスペーサと、スリーブの開口端面とスペーサとの間、及びパッケージの外周面とスペーサとの間に設けられ、パッケージ、スリーブ、及びスペーサを互いに固定する樹脂とを備えることを特徴とする。
上述したように、パッケージとスリーブとの間隙には、パッケージの光軸とスリーブの光軸とを調整するために或る程度の余裕が必要となる。従って、この間隙を狭くすることは難しく、パッケージとスリーブとの間の樹脂層は必然的に厚くなってしまう。これに対して、上記した光モジュールにおけるスペーサとパッケージの外周面との間隙は、光軸調整のための余裕が必要ないのでパッケージとスリーブとの間隙よりも狭くできる。同様に、スペーサとスリーブとの間隙も、光軸調整のための余裕が必要ないのでパッケージとスリーブとの間隙よりも狭くできる。従って、パッケージ及びスリーブを固定するための樹脂が、スリーブの開口端面とスペーサとの間、及びパッケージの外周面とスペーサとの間に設けられることにより、スペーサを備えない場合と比較してパッケージとスリーブとを固定するための樹脂層をより薄くすることができる。これにより、高温での樹脂の軟化の影響を小さくし、高温によるパッケージ及びスリーブの光軸変動を小さく抑えることができる。
また、光モジュールは、スペーサの形状は、パッケージの外周面を囲む環状であることを特徴としてもよい。これによって、スリーブのパッケージ挿入孔の開口端面と対向するように、パッケージの外周面に沿ってスペーサを好適に配置することができる。
また、光モジュールは、スペーサが一対の開放端部を有し、該一対の開放端部同士の間隔がパッケージの外周面の径よりも大きいことを特徴としてもよい。スペーサがこのような一対の開放端部を有することにより、パッケージを開放端部間に通すことによってパッケージの周囲にスペーサを容易に配置することができる。
また、光モジュールは、スペーサが可撓性を有し、さらに一対の開放端部を有し、該一対の開放端部同士の間隔がパッケージの外周面の径よりも小さいことを特徴としてもよい。スペーサが可撓性で且つこのような一対の開放端部を有することにより、開放端部同士の間隔を拡げながらパッケージを開放端部間に通すことによってパッケージの周囲にスペーサを容易に配置することができる。
また、光モジュールは、スペーサの表面、開口端面、及び外周面における樹脂に接する領域のうち少なくとも一部が凹凸形状を有することを特徴としてもよい。これにより、樹脂に接する面の表面積が増し、パッケージとスリーブとの固定強度を高めることができる。
本発明による光モジュールによれば、パッケージ及びスリーブが樹脂によって互いに固定される構成の光モジュールにおいて、高温によるパッケージ及びスリーブの光軸変動を小さく抑えることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光モジュールの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係る光モジュールの一実施形態の構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した光モジュール1のI−I線に沿った側面断面図である。
図1及び図2を参照すると、本実施形態の光モジュール1は、パッケージ3、スリーブ5、及びスペーサ7を備える。パッケージ3は、光結合の光軸となる所定の軸Aを中心とする略円柱形状を呈しており、いわゆる同軸型CANパッケージの構成を有する。パッケージ3は、ステム11、フォトダイオード13、キャップ15、レンズ17、及びリードピン19a〜19cを有する。
ステム11は、金属製の略円盤状の部材である。ステム11の一方の面11aの中心には載置台11bが設けられ、この載置台11b上にフォトダイオード13が載置されている。フォトダイオード13は、本実施形態における半導体光素子であり、その受光面がステム11とは反対側を向くように載置台11b上に載置されている。フォトダイオード13における受光面とは反対側の電極(例えばカソード)は、はんだ等の導電性接着剤を介してステム11と電気的に接続されている。
また、ステム11の他方の面11cにはリードピン19a〜19cが取り付けられている。リードピン19a〜19cは、パッケージ3内のフォトダイオード13とパッケージ3外部回路とを電気的に接続するための端子である。これらのうち、リードピン19bは、ステム11と電気的に接続されている。また、リードピン19a及び19cのうちいずれかは、ステム11とは絶縁されており、図示しないワイヤを介してフォトダイオード13の受光面側の電極(例えばアノード)と電気的に接続されている。
キャップ15は、上記したフォトダイオード13を覆うための部材である。キャップ15は、一端が塞がれた略円筒形状をしており、例えばステンレス、鉄、真鍮等の金属材料からなる。キャップ15は、その他端がステム11の一方の面11aに接するように固定されている。キャップ15の一端には、フォトダイオード13の受光面と光学的に結合された球状のレンズ17が設けられている。パッケージ3に入射した光は、レンズ17によって集光され、フォトダイオード13によって検出される。
スリーブ5は、所定の軸Aの方向に延びる略円筒形状を呈している。本実施形態のスリーブ5は、例えば樹脂からなる。なお、スリーブ5の材料は樹脂に限らず、例えばステンレス等の金属を用いることもできる。スリーブ5は、その長手方向の一端にフェルール挿入孔5aを有する。フェルール挿入孔5aは、その中心軸が所定の軸Aと一致するように形成されている。このフェルール挿入孔5aには、光モジュール1を使用する際に、光ファイバ41の端部を保持した略円柱状のフェルール43(図2参照)が挿入される。このとき、光ファイバ41の端部は、その中心軸が所定の軸Aと一致するように保持される。
また、スリーブ5は、その長手方向の他端にパッケージ挿入孔5b及び該パッケージ挿入孔5bの開口端面5cを有する。パッケージ挿入孔5bは、その中心軸が所定の軸Aと一致するように形成されている。そして、パッケージ3の一部は、フォトダイオード13及びレンズ17の光軸が所定の軸Aと一致するようにパッケージ挿入孔5bに挿入されている。これにより、フォトダイオード13と光ファイバ41の端部とが互いに光結合される。パッケージ3及びスリーブ5は、キャップ15の側面15aとパッケージ挿入孔5bとの間に充填されたUV硬化樹脂21及び熱硬化樹脂23によって互いに固定されている。
また、スリーブ5は、フェルール挿入孔5aとパッケージ挿入孔5bとの間にスタブ25を保持している。フェルール43は、スタブ25の端面25bに当接する位置まで挿入される。また、スタブ25には、所定の軸Aに沿って貫通孔25aが形成されている。光ファイバ41の端面から出射された光は、スタブ25の貫通孔25aを通過してパッケージ3へ入射する。
スペーサ7は、パッケージ3の外周面であるキャップ15の側面15aを囲む環状の部材である。スペーサ7は、スリーブ5の開口端面5cと対向するようにパッケージ3の外周面(側面15a)に沿って配置されている。また、スペーサ7は、略円柱状のパッケージ3の周方向に沿って延びており、環状の中心軸が所定の軸Aと一致するように配置されている。所定の軸Aを含む面でスペーサ7を切断したときの切断面の形状は、矩形状となっている。なお、スペーサ7の材料としては、キャップ15及びスリーブ5が導電性材料からなる場合には、例えばセラミックといった絶縁性材料が好ましい。また、本実施形態のようにパッケージ3及びスリーブ5のうち少なくとも一方が樹脂からなる場合には、スペーサ7を金属製とすることにより、スペーサ7の熱変形をより小さくできる。
ここで、図3は、図2におけるスペーサ7付近の構成を示す拡大断面図である。図3を参照すると、スペーサ7は、所定の軸Aの方向と交差する面内に形成された平坦面7aと、所定の軸Aに沿った内周面7bとを有する。平坦面7aは、スリーブ5の開口端面5cと対向するように配置されている。内周面7bは、パッケージ3の外周面(側面15a)と対向するように配置されている。
パッケージ3の外周面(側面15a)とスリーブ5のパッケージ挿入孔5bとの隙間には、パッケージ3とスリーブ5とを固定するために、熱硬化樹脂23が充填されている。この熱硬化樹脂23は、スペーサ7の平坦面7aとスリーブ5の開口端面5cとの隙間、及びスペーサ7の内周面7bとパッケージ3の外周面(側面15a)との隙間にも充填されており、パッケージ3、スリーブ5、及びスペーサ7を互いに固定している。ここで、スペーサ7は、平坦面7aと開口端面5cとの間隔t、及び内周面7bと側面15aとの間隔tが、側面15aとパッケージ挿入孔5bの内面との間隔tよりも小さくなるように配置されている。従って、平坦面7aと開口端面5cとの間の熱硬化樹脂23の層、及び内周面7bと側面15aとの間の熱硬化樹脂23の層は、側面15aとパッケージ挿入孔5bの内面との間の熱硬化樹脂23の層よりも薄く形成されている。
以上の構成を備える光モジュール1の動作について説明する。光ファイバ41を伝搬された光(信号光)は、光ファイバ41の端部から出射した後、スタブ25の貫通孔25aを通過してレンズ17に入射する。そして、この光は、レンズ17によって収束し、フォトダイオード13の受光面に入射する。フォトダイオード13は、入射した光を電気信号に変換し、この電気信号をリードピン19a〜19cを介して光モジュール1の外部へ提供する。
続いて、図4〜図6を参照しながら、上記した光モジュール1の製造方法のうちパッケージ3及びスリーブ5の固定方法について説明する。なお、図4〜図6は、パッケージ3及びスリーブ5を互いに固定する工程を示す側面断面図である。
まず、図4に示すように、パッケージ3の一部をスリーブ5のパッケージ挿入孔5bに挿入する。このとき、パッケージ3を予めスペーサ7に通しておく。次に、パッケージ3の側面15aとスリーブ5のパッケージ挿入孔5bの内面との間に未硬化状態のUV硬化樹脂21を充填する。そして、光ファイバ41から出射された光をフォトダイオード13によって検出しながら、パッケージ3とスリーブ5との相対角度を変化させてフォトダイオード13における受光量が最大となるように光軸調整を行う。
パッケージ3とスリーブ5との光軸調整が完了した後、UV硬化樹脂21を硬化させることにより、パッケージ3とスリーブ5とを互いに仮固定する。すなわち、図5に示すように、充填された未硬化状態のUV硬化樹脂21に対し、斜め下方に配置されたUV光源60から紫外光UVを照射する。このとき、スペーサ7は、パッケージ3及びスリーブ5に未だ固定されていないので、ステム11の近くまで落下した状態となっている。従って、スリーブ5とスペーサ7とは互いに離れた状態となっているので、スリーブ5とスペーサ7との隙間から紫外光UVをUV硬化樹脂21へ好適に照射することができる。
続いて、図6に示すように、パッケージ3とスリーブ5とを熱硬化樹脂23によって互いに固定する。まず、パッケージ3の側面15a上に未硬化状態の熱硬化樹脂23を塗布する。次に、スペーサ7を引き上げ、スリーブ5とスペーサ7との間隔を狭める。これにより、スペーサ7の平坦面7a(図3参照)とスリーブ5の開口端面5cとの隙間、及びスペーサ7の内周面7b(図3参照)とパッケージ3の側面15aとの隙間に、未硬化の熱硬化樹脂23が充填される。そして、熱硬化樹脂23を所定の温度に加熱することにより、熱硬化樹脂23を硬化させる。こうして、パッケージ3及びスリーブ5が、スペーサ7及び熱硬化樹脂23を介して確実に固定される。
ここで、従来の光モジュールが有する課題、及び本実施形態による光モジュール1の効果について詳細に説明する。従来より、半導体光素子を搭載するパッケージが金属製である場合、スリーブを金属材料から切り出して成形し、パッケージとスリーブとをYAGレーザにより溶接することが一般的であった。しかし、近年、スリーブを樹脂等により安価に製造すること、パッケージを小型化するためにキャップの肉厚を薄くすること(この場合、YAGレーザ溶接ではキャップに穴があくため不向きとなる)、スリーブがアンテナとなってノイズを拾う(或いは放出する)ことを防ぐためにスリーブに樹脂等の絶縁性材料を用いること、等の要求が高まっている。本発明者らは、これらの要求を満たす一つの方法として、YAG溶接に代えて、パッケージとスリーブとを樹脂で接着する方法について研究している。しかし、YAG溶接と比較して樹脂は耐熱性が低いため、使用時に周囲温度が或る値を超えるとパッケージとスリーブとの間で光軸変動が生じるおそれがある。従って、光モジュールの使用温度範囲の上限が低く抑えられてしまう。
そこで、本発明者らは、本実施形態に係る光モジュール1の構成によって、高温時の光軸変動を小さく抑制できることを見出した。すなわち、本実施形態による光モジュール1では、パッケージ3の外周面(側面15a)に沿ってスペーサ7が配置され、スリーブ5の開口端面5cとスペーサ7との間、及びパッケージ3の外周面(側面15a)とスペーサ7との間に熱硬化樹脂23が設けられることにより、スペーサ7を備えない場合と比較してパッケージ3とスリーブ5とを固定するための樹脂層をより薄くすることができる。
従来の樹脂固定型の光モジュールにおいては、側面15aとパッケージ挿入孔5bの内面との間(図3に示す間隔t)にのみ樹脂が充填されていたが、この間隔tには先に述べたように光軸調整の際に或る程度の余裕が必要なので、間隔tを小さくすることは難しい。これに対し、本実施形態による光モジュール1では、開口端面5cとスペーサ7の平坦面7aとの隙間(図3に示す間隔t<t)、及び側面15aとスペーサ7の内周面7bとの隙間(図3に示す間隔t<t)に熱硬化樹脂23を充填することにより、熱硬化樹脂23の層をより薄くすることができる。通常、高温環境における熱硬化樹脂23の単位体積あたりの変形率はほぼ均一なので、熱硬化樹脂23の層厚が薄いほど変形量は小さくなる。また、熱硬化樹脂23の接着力は接着面の面積に依存するので、熱硬化樹脂23の層厚が薄くなっても接着力には影響しない。従って、本実施形態の光モジュール1によれば、高温による熱硬化樹脂23の変形量が小さくなり、パッケージ3及びスリーブ5の光軸変動を小さく抑えることができる。
また、パッケージ3の外周面(側面15a)及びスリーブ5の開口端面5cが金属などの導電性材料からなる場合、スペーサ7は絶縁性材料からなることが好ましい。すなわち、パッケージ3内部へのノイズ侵入、或いはパッケージ3外部へのノイズ放出を防ぐために、パッケージ3の外周(キャップ15)が導電性材料からなる場合がある。また、フェルール挿入孔5aの内径の加工精度や耐熱性を重視した場合など、スリーブ5を金属製とすることが好ましい場合がある。これらの場合、パッケージ3とスリーブ5とが電気的に短絡すると、スリーブ5がノイズ収集またはノイズ放出用のアンテナとなってしまうおそれがある。このような場合、スペーサ7が絶縁性材料からなることにより、パッケージ3の外周面(側面15a)とスリーブ5の開口端面5cとを確実に絶縁できるので、パッケージ3とスリーブ5との短絡を防止できる。
また、本実施形態のように、パッケージ3とスペーサ7との隙間、及びスペーサ7とスリーブ5との隙間には、樹脂接着剤として熱硬化樹脂23を充填することが好ましい。熱硬化樹脂23は、UV硬化樹脂といった他の樹脂と比較して耐熱性に優れており、高温による変形率が小さい。従って、高温による光軸変動を更に小さく抑えることができる。
(第1の変形例)
図7(a)及び図7(b)は、上記実施形態の第1変形例として、それぞれスペーサ71及び72の形状を示す斜視図である。まず、図7(a)に示すスペーサ71は、図示しないパッケージ(例えば上記実施形態のパッケージ3)の周方向に沿って延びた形状をしており、一対の開放端部71aを有する。この一対の開放端部71a同士の最小間隔wは、円柱状のパッケージの外周面の径(すなわち、キャップ15の外径)よりも大きくなっている。本変形例では、一対の開放端部71a同士の最小間隔wは、スペーサ71の内径と同じ大きさとなっている。従って、本変形例のスペーサ71の平面形状はU字形となっている。
また、図7(b)に示すスペーサ72は、図示しないパッケージ(例えば上記実施形態のパッケージ3)の周方向に沿って延びた形状をしており、一対の開放端部72aを有する。一対の開放端部72a同士の最小間隔wはパッケージの外周面の径よりも小さくなっており、本変形例のスペーサ72の平面形状はC字形となっている。また、スペーサ72は可撓性を有しており、外力を加えることによって一対の開放端部72a同士の間隔wをパッケージの外周面の径よりも大きく拡げることができる。
図8は、本変形例におけるスペーサ71、72の取り付け方法を示す側面断面図である。本変形例では、図8に示すように、スペーサ71または72を取り付ける前にパッケージ3及びスリーブ5をUV硬化樹脂21によって仮固定しておくことができる。そして、パッケージ3及びスリーブ5が仮固定された状態で、スペーサ71または72をパッケージ3の周囲に配置する。このとき、スペーサ71を用いる場合には、一対の開放端部71a同士の間隔wがパッケージ3の外周面の径よりも大きいので、パッケージ3を一対の開放端部71aの間に通すことにより、スペーサ71をパッケージ3の周囲に容易に配置することができる。また、スペーサ72を用いる場合には、スペーサ72が可撓性を有するので、一対の開放端部72a同士の間隔wをキャップ15の外径よりも大きな間隔となるように拡げつつパッケージ3を一対の開放端部72aの間に通すことにより、スペーサ72をパッケージ3の周囲に容易に配置することができる。
本変形例によれば、上述した効果だけでなく、以下のような効果も得られる。すなわち、パッケージ3及びスリーブ5を光軸調整後にUV硬化樹脂21によって仮固定する場合、図5に示したようにパッケージ挿入孔5bとパッケージ3の側面15aとの隙間に紫外光UVを照射する必要があるので、UV硬化樹脂21の斜め下方から紫外光UVを照射することとなる。このとき、本変形例のようにパッケージ3及びスリーブ5の仮固定後にスペーサ71、72を取り付けることができれば、仮固定の際の紫外光UVの照射角度がスペーサにより制限されないので、より好適な角度で紫外光UVを照射することができる。
(第2の変形例)
図9は、上記実施形態の第2変形例として、スペーサ73付近の構成を示す拡大断面図である。本変形例のスペーサ73は、スリーブ51の開口端面51cと対向する面73aと、パッケージ33の外周面(キャップ57の側面57a)と対向する内周面73bとを有する。図9に示すように、スペーサ73の面73a及び内周面73bは凹凸形状を有する。同様に、スリーブ51のパッケージ挿入孔51bの内面及び開口端面51c、並びにパッケージ33の側面57aも凹凸形状を有する。これらの凹凸形状は、規則的に形成されてもよく、或いは不規則に形成されてもよい。これらの凹凸形状は、例えば各面を意図的に荒らすことによって形成される。
本変形例によれば、キャップ57、スリーブ51、及びスペーサ73における熱硬化樹脂23に接する面の表面積が増すので、パッケージ33とスリーブ51との固定強度を高めることができる。なお、本変形例ではパッケージ33の側面57a、スリーブ51のパッケージ挿入孔51b及び開口端面51c、並びにスペーサ73の面73a及び内周面73bが凹凸形状を有しているが、スペーサ73の表面、スリーブ51の開口端面51c、及びキャップ57の側面57aにおける熱硬化樹脂23に接する領域のうち、少なくとも一部が凹凸形状を有することによって、上記した本変形例の効果を好適に得ることができる。
本発明による光モジュールは、上記した実施形態及び変形例に限られるものではなく、他にも様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では半導体光素子としてフォトダイオードといった受光素子を例示しているが、本発明による光モジュールは、半導体光素子として例えばレーザダイオードといった発光素子を備えてもよい。
また、上記実施形態では半導体光素子を搭載するパッケージとして金属製CANパッケージを例示しているが、本発明のパッケージはこれに限らず、例えば樹脂モールドパッケージなど他の種類のパッケージでもよい。
本発明に係る光モジュールの一実施形態の構成を示す斜視図である。 図1に示した光モジュールのI−I線に沿った側面断面図である。 図2におけるスペーサ付近の構成を示す拡大断面図である。 パッケージ及びスリーブを互いに固定する工程を示す側面断面図である。 パッケージ及びスリーブを互いに固定する工程を示す側面断面図である。 パッケージ及びスリーブを互いに固定する工程を示す側面断面図である。 第1変形例のスペーサの形状を示す斜視図である。 第1変形例におけるスペーサの取り付け方法を示す側面断面図である。 第2変形例のスペーサ付近の構成を示す拡大断面図である。
符号の説明
1…光モジュール、3…パッケージ、5…スリーブ、5a…フェルール挿入孔、5b…パッケージ挿入孔、5c…開口端面、7…スペーサ、7a…平坦面、7b…内周面、11…ステム、13…フォトダイオード、15…キャップ、15a…側面、17…レンズ、19a〜19c…リードピン、21…UV硬化樹脂、23…熱硬化樹脂、25…スタブ、41…光ファイバ、43…フェルール。

Claims (5)

  1. 半導体光素子と光ファイバとを光結合する光モジュールであって、
    前記半導体光素子を搭載したパッケージと、
    前記光ファイバの端部に設けられたフェルールが挿入されるフェルール挿入孔、及び前記光ファイバの前記端部と前記半導体光素子とが互いに光結合されるように前記パッケージの一部が挿入されるパッケージ挿入孔を有するスリーブと、
    前記パッケージ挿入孔の開口端面と対向するように前記パッケージの外周面に沿って配置されたスペーサと、
    前記スリーブの前記開口端面と前記スペーサとの間、及び前記パッケージの前記外周面と前記スペーサとの間に設けられ、前記パッケージ、前記スリーブ、及び前記スペーサを互いに固定する樹脂と
    を備えることを特徴とする、光モジュール。
  2. 前記スペーサの形状は、前記パッケージの前記外周面を囲む環状であることを特徴とする、請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記スペーサは一対の開放端部を有し、該一対の開放端部同士の間隔は前記パッケージの前記外周面の径よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記スペーサは可撓性を有し、さらに一対の開放端部を有し、該一対の開放端部同士の間隔は前記パッケージの前記外周面の径よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の光モジュール。
  5. 前記スペーサの表面、前記開口端面、及び前記外周面における前記樹脂に接する領域のうち少なくとも一部が凹凸形状を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光モジュール。
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