JP2003279572A - マイクロチップ用基板とその製造方法 - Google Patents
マイクロチップ用基板とその製造方法Info
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Abstract
にばらつきがなくさらに、高い効率および再現性のある
ハイブリダイゼーションを可能とするマイクロチップ用
基板を得る。 【解決手段】アミノ基にグルタルアルデヒド由来のアル
デヒド基が導入されているアミノアルキルシラン、及び
アルキルシランとが表面に混在することを特徴とするマ
イクロチップ用基板であり、プラスチック基板に (1)表面の酸化処理、 (2)アミノアルキルシランとアルキルシランを含有す
る溶液との接触 (3)グルタルアルデヒドを含有する溶液との接触を含
むマイクロチップ用基板の製造方法。
Description
などの生体由来物を表面に固定し、これら生体由来物質
の測定に用いるマイクロチップ特にDNAチップに用い
るマイクロチップ用基板及びその製造方法に関する。
には大きく大別して、吸着による方法と、共有結合を形
成させる方法とがある。DNA断片鎖の吸着による基板へ
の固定は、DNAが負電荷を有していることを利用してお
り、基板表面に正電荷を付与し、電気的引力によりDNA
断片を吸着し固定するものである。このような方法に用
いる基板として、ポリリジンを表面にコートしたものが
用いられる。しかし、ポリリジンは一般にコート後の安
定性が悪く長期にわたる保存が難しい。ポリリジンを基
板にコート後時間の経過とともにDNA断片の固定化能が
低下してくる。またさらに、DNAを固定化後の保存性も
悪く、室温の保存においては2週間程度しか保存するこ
とができない。
アミノシランをガラス基板に反応させ、アミノ基を導入
する方法がある。従来からの基板はガラス製が使用され
ており、ガラスと相性の良いアミノシランが使用されて
いる。ガラス基板へのアミノシランの反応は容易であ
り、容易にアミノ基をガラス基板表面に導入することが
できる。
においては、アミノ基を導入しDNA鎖が負電荷を帯びて
いることを利用し吸着させる方法が有効であり、アミノ
シランによるアミノ基の導入は、上記ポリリジンコート
の代替法として、保存安定性も高く有効な方法である。
るオリゴDNAと呼ばれる短いDNA鎖の固定にはアミノ基と
の電気的吸着を利用した固定は困難である。なぜなら
ば、短いDNA鎖の場合、単に吸着だけでは安定したDNAの
固定化が不可能であり、基板上へのスポッティング後DN
Aの脱落が生じるほか、ハイブリダイゼーションによるD
NAの検出において、ハイブリダイズが効率的に起こらず
DNAの検出が不可能であったり、検出強度にばらつきが
生じるからである。
を形成させ基板表面に固定する方法が取られている。最
も知られている方法は、上記のようにアミノ基を導入し
た固定用基板を用い、一方DNA断片鎖の末端にアミノ基
を導入し、グルタルアルデヒドのような架橋剤を用い、
共有結合的によりDNA断片鎖を基板表面に固定する方法
である。
有しており、アミノシランの導入密度も高いものとな
る。高い密度のアミノ基の導入は、結合点が多くDNA断
片鎖を効率良く固定できるようにも見える。しかしなが
ら、上記のように、グルタルアルデヒドでの架橋による
共有結合の形成では、アミノシラン由来のアミノ基の密
度が高いと、グルタルアルデヒドを加えるとアミノシラ
ンのアミノ基同士が架橋することとなり、DNA鎖側のア
ミノ基と共有結合を形成することができなくなり、DNA
断片鎖の固定化量も減少することになる。
にし、アミノ基の密度を適度に下げることも考えられえ
るが、シランカップリング剤と反応せずにフリーな状態
の水酸基が存在すると表面全体の電荷は負電荷となって
おり、負電荷を帯びているDNA鎖は表面に接近し難くな
り、アミノ基の先端に導入されたアルデヒド基との結合
を妨げることになり、十分な量のDNA断片鎖を固定する
ことが困難となる。
象となるDNA鎖をハイブリダイズさせ、対応するDN
A鎖が存在をみるが、このハイブリダイゼーションにお
いて高い検出感度を確保するために高い効率でDNAを
相同させる必要がある。高いハイブリダイズ効率は低い
DNA濃度でも目的とするDNAの検出を可能とし、さ
らに検出の再現性を高めることが可能となる。しかしな
がら、現在のガラス基板上ではハイブリダイゼーション
におけるDNAの相同効率は低く、DNA検出における
再現性の面でも十分なものではなかった。
チップの作製に用いるための基板として使用するにあた
り、DNA断片鎖の固定効率が高く、基板全体でのDNA断片
鎖の固定量にばらつきが無く、さらに固定したDNA断片
鎖とその対象となるDNA鎖とのハイブリダイゼーション
におけるハイブリダイズ効率が高く、かつ再現性が高い
DNA固定用の基板を提供することにある。
従来の問題点を解決するため、ガラス製の基板ではアル
キルアミノシランとアルキルシランを混在させたかたち
でアミノ基を導入した後、アミノシランのアミノ基にグ
ルタルアルデヒドによりアルデヒド基導入すると、DNA
断片の固定効率が高くかつ再現性が高いこことを見出
し、さらにプラスチック基板では、酸化処理により表面
に水酸基を導入したのちアルキルアミノシランとアルキ
ルシランを混在させたかたちでアミノ基を導入した後、
アミノシランのアミノ基にグルタルアルデヒドによりア
ルデヒド基導入することによりガラス基板同様にDNA断
片の固定効率が高くかつ再現性が本発明を完成するに至
った。
ド基が導入されているアミノアルキルシラン、及びアル
キルシランとが表面に混在マイクロチップ用基板、 (2) アミノアルキルシランの分子鎖長がアルキルシ
ランの分子鎖長より長い第(1)項記載のマイクロチッ
プ用基板、 (3)基板材料がガラスである第(1)又は(2)項記
載のマイクロチップ用基板、 (4)基板材料がプラスチックである第(1)又は
(2)項記載のマイクロチップ用基板 (5)プラスチックが飽和環状ポリオレフィンである第
(4)項記載のマイクロチップ用プラスチック基板、 (6)ガラス基板に、(1)アミノアルキルシランとアル
キルシランを含有する溶液との接触、(2)グルタルアル
デヒドを含有する溶液との接触、を含むマイクロチップ
用基板の製造方法、 (7) プラスチック基板に(1)表面の酸化処理、(2)
アミノアルキルシランとアルキルシランを含有する溶液
との接触、(3)グルタルアルデヒドを含有する溶液と
の接触、を含むマイクロチップ用基板の製造方法。 (8)表面の酸化処理が低温プラズマ処理である第
(7)項記載のマイクロチップ用基板の製造方法、 (9)プラスチックが飽和環状ポリオレフィン樹脂であ
る第(7)又は(8)項記載のマイクロチップ用基板の
製造方法、である。
基板(以下、基板と略す)及びその製造方法について詳
細に説明する。本発明の対象となる基板の形態は、一般
に生物由来物質を固定し測定に用いられる形態に広く適
応される。たとえば、免疫分析の分野で広く用いられて
いる免疫分析用のプレート類や、同じくビーズ類が挙げ
られるが、特にDNAチップとして用いられる板状の形態
が最も好適なものである。
ックを用いる。ガラスはDNAチップ用基板として従来
より用いられている。DNAチップにおいては蛍光によ
る検出方法が用いられ、広い光波長の範囲で蛍光の発生
が低く蛍光を用いる検出系には適した材質である。
水性、耐熱性を有していれば特に制限されるものではな
いが、蛍光をDNAに修飾してDNAの検出を行なう手法が広
く用いられており、蛍光の発生が少ない材質が好まし
く、このような樹脂として、飽和環状ポリオレフィン樹
脂やフッ素樹脂などが挙げられる。中でも、飽和環状ポ
リオレフィン樹脂については、耐熱性が高く、DNAチッ
プにおいて汎用されている蛍光色素であるCy3およびCy5
の波長領域で自己蛍光が少なく好適である。フッ素樹脂
は広い波長領域において自己蛍光性が低いが、成形にお
いて発生するフッ素の除去が必要であり、成形が難しい
のが欠点である。
ついて記載する。ガラスにおいては水酸基が表面に存在
するため酸化処理は必要ないが、プラスチック基材で
は、まず基板の表面に酸化処理により水酸基を導入す
る。酸化処理の方法として、低温プラズマ処理、コロナ
放電処理やフレーム処理、その他化学的な処理があげら
れる。樹脂表面に、安定して均一な酸化処理を行なえる
方法として、低温プラズマによる処理が好ましく、その
際用いるガス種としては、酸素を用いるのが水酸基の安
定した導入ができることから好適である。
板表面に導入された水酸基とアミノアルキルシランを反
応させアミノ基を導入する。このときアミノアルキルシ
ランとアルキルシランとを混合し、メタノール等の有機
溶媒中に溶解した溶液を調製し、表面を酸化処理した基
板をこの溶液中に浸漬し放置することにより、基板表面
へのアミノ基の導入を行なう。反応後基板を溶液中から
取り出し、純水で洗浄を行う。この時点でアミノアルキ
ルシランとアルキルシランが混在したかたちで基板表面
に導入される。
ミノ基にアルデヒド基を導入する。グルタルアルデヒド
を溶液中に溶解し、上記アミノ基を導入した担体をこの
溶液中に浸漬し放置し、グルタルアルデヒドの一つのア
ルデヒド基とアミノ基を反応させ、放置後、超純水で洗
浄し乾燥させ、最終的にアミノ基にグルタルアルデヒド
由来のアルデヒド基が導入されているアミノアルキルシ
ランとアルキルシランが表面に混在したプラスチック基
板を得る。
先端に有する分子鎖と反応基を有しない分子鎖が基板表
面から林立した形となっていると考えられ、アミノアル
キルシランとアルキルシランとの混合比を調整すること
により、アミノ基同士の距離を十分保ち、グルタルアル
デヒドによるアミノ基同士の架橋を防止することにより
効率よくアルデヒド基が導入される。
混合比は、基板への水酸基の導入量にもよるが、アミノ
アルキルシラン100重量部に対してアルキルシランが
20〜400重量部の範囲が好適である。20重量部未
満では、アルキルシランを混在させることの効果が認め
られなくなり、400重量部部を超えるとアルデヒド基
の密度が低くなり、DNAの単位面積あたりの固定化量
が少なくなる。また、最終的にハイブリダイズさせるD
NAの長さによりアルキルシランの混在率を調整する。
DNA長が長い場合はアルキルシランの割合を増やし、
短い場合はアルキルシランの混在率を下げた方がハイブ
リ効率を上げるのに有効である。
ンの分子鎖は直鎖状のものが好ましく、途中に窒素原子
などが存在し屈曲しているものは好ましくない。屈曲し
た分子鎖のものを用いると、先に述べた、各分子鎖が支
えあって林立した状態を形成することができなくなり、
DNAの固定化効率は大きく低下することになる。
長の短いアルキルシランを用いることにより、アルデヒ
ド基を有する分子鎖が、アルキルシランの分子鎖に支え
られた状態でアルデヒド基を有する分子鎖部分が頭を出
した形態をとるため、アルデヒド基とアミノ基を導入し
たDNA断片が効率良く反応し、高いDNA固定化率を
得ることができる。さらに、固定化されたDNA鎖は基
板表面から距離を保ち固定化されることにより後のハイ
ブリダイゼーションの過程でDNA断片の相同が起こり
やすくハイブリ効率を高めることができる。
説明する。 (実施例1)飽和環状ポリオレフィン樹脂を用い、射出
成形によりスライドグラス状の基板を得た。この成形物
に低温酸素プラズマ処理により表面に親水化処理を施し
た。次に、γ―アミノプロピルトリエトキシシランとメ
チルトリエトキシシランを2:1でメタノール中に5%
の濃度で溶解させたものをアミノ基導入処理液として調
製し、この溶液の中に2時間浸漬の後、基板を溶液から
取り出し、超純水中に浸漬し放置後基板を取り出し乾燥
した。グルタルアルデヒドをPBS(−)中に2%の濃度
で溶解させてグルタルアルデヒド溶液を調製し、アミノ
アルキルシラン処理を行なった基板をグルタルアルデヒ
ド溶液中に浸漬し、4時間放置した後、基板を取り出し
て超純水中に浸漬し、洗浄乾燥した。
準備し、γ―アミノプロピルトリエトキシシランとメチ
ルトリエトキシシランを1:2でメタノール中に5%の
濃度で溶解させたものをアミノ基導入処理液として調製
し、この溶液の中に2時間浸漬の後に基板を溶液から取
り出し、超純水中に浸漬し放置後基板を取り出し乾燥し
た。グルタルアルデヒドをPBS(−)中に2%の濃度で
溶解させ、グルタルアルデヒド溶液を調製し、アミノシ
ラン処理を行なった基板を、グルタルアルデヒド溶液中
に浸漬し、4時間放置した後に基板を取り出し、超純水
中に浸漬して洗浄し乾燥した。
を用い、射出成形によりスライドグラス状の基板を得
た。この成形物に低温酸素プラズマ処理により表面に親
水化処理を施した。次に、γ―アミノプロピルトリエト
キシシランをメタノール中に5%の濃度で溶解させたも
のをアミノ基導入処理液として調製し、この溶液の中に
2時間浸漬の後、基板を溶液から取り出し、超純水中に
浸漬し放置後基板を取り出し乾燥した。グルタルアルデ
ヒドをPBS(−)中に2%の濃度で溶解させてグルタル
アルデヒド溶液を調製し、アミノアルキルシラン処理を
行なった基板をグルタルアルデヒド溶液中に浸漬し、4
時間放置した後、基板を取り出して超純水中に浸漬し、
洗浄乾燥した。
準備し、γ―アミノプロピルトリエトキシシランを用
い、メタノール中5%の濃度で溶解させたものをアミノ
基導入処理液として調製し、この溶液の中に2時間浸漬
の後に基板を溶液から取り出し、超純水中に浸漬し放置
後基板を取り出し乾燥した。グルタルアルデヒドをPBS
(−)中に2%の濃度で溶解させ、グルタルアルデヒド
溶液を調製し、アミノシラン処理を行なった基板を、グ
ルタルアルデヒド溶液中に浸漬し、4時間放置した後に
基板を取り出し、超純水中に浸漬して洗浄し乾燥した。
GCATTTGCGGTGGACGATG−3´の配列
よりなるオリゴDNAの5´末端にアミノ基を導入したオ
リゴDNA(以後アミノ化オリゴDNAと称す)を合成した。
ノ化DNAの塩基配列と対になる、5´−CATCGTC
CACCGCAAATGCTTCTA−3´の配列より
なるオリゴDNAの5´末端にローダミンを標識したオリ
ゴDNA(以後ローダミン標識オリゴDNAと称す)を合成し
た。
CC−3’ アンチセンス 5' -CATCGTCCACCGCAAATGCTTC
TA−3’の配列よりなるプライマーを合成、一方、H
eLa細胞からcDNAを調達した。このcDNAと上
記プライマーを用いて、PCR法によりCy3を標識し
た塩基数661のβアクチンに対応するcDNA(以後
Cy3標識cDNAと称す)を合成した。
NAをAldehyde Spotting Solut
ion(GENPAK社製)に0.5mg/mlの濃度
で溶解し、DNAスポット溶液を調製した。DNAチップ用ス
ポッター(ニチリョー社製)により、各々の基板上にDN
Aスポット溶液をスポットし、37℃30分、80℃6
0分加熱を行い、ブロッキング溶液として、エタノール
13.3mlとPBS(−)45mlに0.5gのNa
BH4を溶解させ調製し、基板をこのブロッキング溶液
中に5分間浸漬したのち純水で洗浄し、さらに沸騰水中
で3分間処理した後、氷冷したエタノール中に1分間浸
漬し風乾した。
を含む5×SSC溶液中に溶解したローダミン標識オリゴD
NA溶液を調製し、3分間煮沸処理後、氷冷した後、この
溶液をアミノ化オリゴDNAを固定した基板上に80μl
滴下しカバーガラスで覆い、保湿下60℃で18時間イ
ンキュベートし、カバーガラスをとり0.5%SDSを含
む2×SSC、0.5×SSC、純水の順で洗浄した後風乾
し、DNA固定化量の比較に供した。
キャナー(Microarray AnalysisSystemScanArray) によ
りローダミンの蛍光像を、各々のスポットについて読み
込み、コンピュータ上画像処理により蛍光強度を数値化
し、アミノ化オリゴDNAの固定化量として比較した。実
施例1での各スポットの平均の数値を100とし、各基
板の固定化量およびスポット間の強度のバラツキの比較
を行なった。結果を表1に示す。
度の比較)アミノ化オリゴDNAをAldehyde S
potting Solution(GENPAK社
製)に0.5mg/mlの濃度で溶解し、DNAスポット
溶液を調製した。DNAチップ用スポッター(ニチリョー
社製)により、各々の基板上にDNAスポット溶液をスポ
ットし、37℃30分、80℃60分加熱を行い、ブロ
ッキング溶液として、エタノール13.3mlとPBS
(−)45mlに0.5gのNaBH4を溶解させ調製
し、基板をこのブロッキング溶液中に5分間浸漬した後
に純水で洗浄し、さらに沸騰水中で3分間処理した後、
氷冷したエタノール中に1分間浸漬した後風乾した。
×SSC溶液中に溶解したCy5標識cDNA溶液を調製し、
3分間煮沸処理後に氷冷した後、この溶液をアミノ化オ
リゴDNAを固定した基板上に80μl滴下しカバーガラ
スで覆い、保湿下60℃で18時間インキュベートし、
カバーガラスをとり0.5%SDSを含む2×SSC、0.5
×SSC、純水の順で洗浄した後に風乾し、cDNAのハイブ
リ量の比較に供した。
ップ用スキャナー(Microarray Analysis System Scan
Array) によりCy5の蛍光像を、読み込み、コンピュ
ータ上画像処理により蛍光強度を数値化し、cDNAの
ハイブリ量として比較した。実施例1での各スポットの
平均の蛍光強度数値を100とし、各基板のスポットの
蛍光強度およびスポット間のバラツキの比較を行なっ
た。結果を表2に示す。
のスポッティングによるDNAの固定化において、DNA
の固定化効率が高くまた基板内のDNAの固定量が均一で
あり、さらにハイブリダイズでDNAのハイブリ効率が高
くかつ検出におけるスポットの検出強度のばらつきが少
なく、DNAチップ用基板として好適である。
6)
AGCATTTGCGGTGGACGATG−3´(配
列番号1)の配列よりなるオリゴDNAの5´末端にア
ミノ基を導入したオリゴDNA(以後アミノ化オリゴD
NAと称す)を合成した。
ミノ化DNAの塩基配列と対になる、5´−CATCG
TCCACCGCAAATGCTTCTA−3´(配列
番号2)の配列よりなるオリゴDNAの5´末端にロー
ダミンを標識したオリゴDNA(以後ローダミン標識オ
リゴDNAと称す)を合成した。
CC−3’ (配列番号3) アンチセンス5´−TAGAAGCATTTGCGGTGGACGA
TG−3´(配列番号1) の配列よりなるプライマーを合
成、一方、HeLa細胞からcDNAを調達した。この
cDNAと上記プライマーを用いて、PCR法によりC
y3を標識した塩基数661のβアクチンに対応するc
DNA(以後Cy3標識cDNAと称す)を合成した。
のスポッティングによるDNAの固定化において、DNA
の固定化効率が高くまた基板内のDNAの固定量が均一で
あり、さらにハイブリダイズでDNAのハイブリ効率が高
くかつ検出におけるスポットの検出強度のばらつきが少
なく、DNAチップ用基板として好適である。
Claims (9)
- 【請求項1】 アミノ基にグルタルアルデヒド由来のア
ルデヒド基が導入されているアミノアルキルシラン、及
びアルキルシランとが表面に混在することを特徴とする
マイクロチップ用基板。 - 【請求項2】 アミノアルキルシランの分子鎖長がアル
キルシランの分子鎖長より長い請求項1記載のマイクロ
チップ用基板。 - 【請求項3】基板材料がガラスである請求項1又は2記
載のマイクロチップ用基板。 - 【請求項4】基板材料がプラスチックである請求項1又
は2記載のマイクロチップ用基板。 - 【請求項5】 プラスチックが飽和環状ポリオレフィン
である請求項4記載のマイクロチップ用プラスチック基
板。 - 【請求項6】 ガラス基板に、 (1)アミノアルキルシランとアルキルシランを含有する
溶液との接触 (2)グルタルアルデヒドを含有する溶液との接触、を含
むマイクロチップ用基板の製造方法 - 【請求項7】 プラスチック基板に、(1)表面の酸化
処理、(2)アミノアルキルシランとアルキルシランと
を含有する溶液との接触、(3)グルタルアルデヒドを
含有する溶液との接触、を含むマイクロチップ用基板の
製造方法。 - 【請求項8】表面の酸化処理が低温プラズマ処理である
請求項7記載のマイクロチップ用基板の製造方法。 - 【請求項9】 プラスチックが飽和環状ポリオレフィン
樹脂である請求項7又は8記載のマイクロチップ用基板
の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002081837A JP3830839B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | マイクロチップ用基板とその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006313129A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Sony Corp | 検出表面と該検出表面の作製方法、並びにプローブ物質の固定密度制御方法 |
CN116003865A (zh) * | 2023-02-24 | 2023-04-25 | 北京百奥纳芯生物科技有限公司 | 一种柔性醛基基片、制备方法与生物芯片 |
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- 2002-03-22 JP JP2002081837A patent/JP3830839B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4635707B2 (ja) * | 2005-05-09 | 2011-02-23 | ソニー株式会社 | 検出表面と該検出表面の作製方法、並びにプローブ物質の固定密度制御方法 |
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