JP2003279472A - 光センサ及び現像装置、画像形成装置 - Google Patents

光センサ及び現像装置、画像形成装置

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JP2003279472A
JP2003279472A JP2002080872A JP2002080872A JP2003279472A JP 2003279472 A JP2003279472 A JP 2003279472A JP 2002080872 A JP2002080872 A JP 2002080872A JP 2002080872 A JP2002080872 A JP 2002080872A JP 2003279472 A JP2003279472 A JP 2003279472A
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Hideji Hirai
秀二 平井
Takeo Tsukamoto
武雄 塚本
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、偏光に関する発明が種々出願されている
が、偏光成分を検知することによりトナー濃度を測定し
ようという技術的思想はないことに鑑み、偏光に着目す
ることにより、普通の光学式センサでは困難であった黒
トナー濃度測定を可能にした光センサ、該光センサを用
いた現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置を提
供すること。 【解決手段】検知対象物3に光を照射する投光器1と、
検知対象物3から反射若しくは透過してくる光を受光す
る受光器2からなる光センサ20において、投光器1は
特定方向に直線偏光する光を出射するものであり、受光
器2は投光器1から出射される光L1の偏光方向と異な
る任意の一方向の偏光成分の光L2のみを受光可能と
し、かかる光センサ20を現像装置、画像形成装置に用
いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光センサ、トナー
濃度センサを具備した現像装置、現像装置を具備した画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、トナーとキャリアからなる乾式二
成分の現像剤を使用しているコピーやプリンタにおいて
は、現像器内のトナー濃度(全現像剤中に占めるトナー
重量の割合)を測定するセンサとして、キャリアの嵩密
度を測定する透磁率センサが利用されている。
【0003】透磁率センサはトナー粒子がセンサ表面に
付着しても検知性能が変わらないので、汚れには強い。
しかし現像剤中のキャリア密度を測定していることにな
るので、現像剤が経時劣化してきてキャリア密度が高く
なってくると、トナー濃度が変化していなくてもセンサ
出力が変化していってしまうという不具合がある。
【0004】. このため、光学式センサでトナー濃
度を測定しようとする試みもあり、特開2001−06
6874号公報等でこの方式が開示されている。特開2
001−066874号公報に開示の技術は、表面に静
電潜像が形成される感光体、キャリアとトナーとからな
る2成分系の現像剤を担持して前記感光体に近接若しく
は接触した現像領域に搬送する現像ロールを有し前記感
光体表面に形成された静電潜像を前記現像ロールに担持
された前記現像剤中のトナーで現像して前記感光体上に
トナー像を形成する現像ユニット、前記現像ロール上に
担持された現像剤に光を照射する発光素子と該現像剤か
ら反射された反射光を受光する受光素子とからなり、該
受光素子が、前記現像ロール上の現像剤で反射して前記
現像ロールの回転軸を含む平面に含まれる光軸に沿って
反射してきた光を受光する位置に配備されるとともに、
該発光素子が、該発光素子から前記現像ロールに向けて
照射される光の光軸が前記平面に含まれる位置に配備さ
れてなる、該現像剤中のトナー濃度を測定するトナー濃
度センサ、及び前記トナー濃度センサによるトナー濃度
測定結果に基づいて、形成される画像に影響を及ぼす画
像形成条件を制御する制御手段を備え、前記感光体上に
形成されたトナー像を最終的に所定の画像記録材上に転
写して定着することにより該画像記録材上に画像を形成
する画像形成装置に係る。この特開2001−0668
74号公報に開示の方式を用いれば、カラー現像剤に関
しては光学式センサで測定可能である。しかし、ブラッ
ク現像剤に関してはまず測定不可能である。乾式二成分
現像剤は大きく分けてトナーとキャリアで構成されてい
るが、キャリアが黒色に近いため黒トナーの反射率との
差が小さいからである。光学式センサでトナー濃度を測
定しようとした場合には、キャリアとトナーの光学特性
の差を利用する必要があるが、キャリアと黒トナーは可
視光域での光学特性にあまり差がないので、検知しづら
い。
【0005】. そこで、キャリアと黒トナーの差を
見るために、偏光成分の差を検出する技術が考えられ
た。偏光に関しては過去にある程度出願されている。例
えば、特開平08−219990号公報に開示の技術が
ある。上記特開平08−219990号公報には、発光
素子からの光を像担持体に形成された基準トナー像に照
射し、基準トナー像部分での反射光又は透過光を受光素
子に入射せしめ、上記受光素子からの入射光量に応じた
出力によって上記トナー像の濃度を検知する画像形成装
置における反射型光センサであって、上記反射光のう
ち、特定の偏波面の成分を上記受光素子へ供給するため
の手段を備えた画像形成装置における反射型光センサが
開示されている。この特開平08−219990号公報
に開示の技術では、像担持体上の基準パターンの画像濃
度を測定するのに特定の偏光成分のみを受光する。つま
り、像担持体(主に感光体)とその上に載った画像(ト
ナー粒子)の偏光に関する特性の差を利用する。投光部
から照射される光は特に偏光させることなく検知対象物
に照射され、検知対象物によって選択偏光される光量を
検出し、その結果から画像濃度(トナー付着量)を求め
る。よって本発明とは測定する特性が異なっている。
【0006】偏光を利用する公知技術として特許第2
729976号公報に開示の技術がある。この開示の技
術においては投光部から照射される光を直線偏光して、
反射して返ってくる光の偏光成分を、投光側の偏光成分
と同方向のもの、異なる方向のもの、の2種類に分けて
受光する。この2種類の受光光量の差によって、感光ド
ラム上のトナー付着量を測定する。よってこのの技術
も本発明とは測定する特性が異なる。又、2種類の偏光
成分を検知してその差を判断基準としているために、2
つの受光部が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、偏光に関する発
明が種々出願されているが、偏光成分を検知することに
よりトナー濃度を測定しようという技術的思想はないこ
とに鑑み、本発明は、偏光に着目することにより、普通
の光学式センサでは困難であった黒トナー濃度測定を可
能にした光センサ、該光センサを用いた現像装置及び該
現像装置を用いた画像形成装置を提供することを課題と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するため以下の構成とした。 (1). 検知対象物に光を照射する投光器と、前記検
知対象物から反射若しくは透過してくる光を受光する受
光器からなる光センサにおいて、前記投光器は特定方向
に直線偏光する光を出射するものであり、前記受光器は
前記投光器から出射される光の偏光方向と異なる任意の
一方向の偏光成分の光のみを受光可能とした(請求項
1)。 (2).(1)に記載の光センサにおいて、前記受光器
は、前記任意の一方向の偏光成分として前記投光器から
出射される光の偏光成分と直交する偏光成分のみを受光
可能とした(請求項2)。 (3).乾式二成分の現像剤を使用する現像装置におい
て、(1)又は(2)に記載の光センサによって前記現
像剤を検知し、前記現像剤を構成する2つの成分の比を
測定することとした(請求項3)。 (4).(3)に記載の現像装置が、筒状をした現像剤
担持体の周面に沿って前記現像剤を現像領域へ搬送する
構成を有するものであり、前記現像剤の検知位置を、前
記現像剤担持体の周面上において前記現像剤の搬送方向
上、前記現像領域よりも上流側の部位とした(請求項
4)。 (5).(3)に記載の現像装置が、現像剤撹拌搬送部
材を具備していて、この現像剤撹拌搬送部材で撹拌され
た前記現像剤が前記現像剤担持体に供給されて現像に供
されるものであり、前記現像剤の検知位置を、前記現像
剤撹拌搬送部材の近傍とした(請求項5)。 (6).(4)又は(5)に記載の現像装置において、
飛散トナーによって光センサが汚れるのを防止するた
め、前記光センサの光路に透明部材を設置した(請求項
6)。 (7).(6)に記載の現像装置において、前記透明部
材は、前記光センサの検知対象物である前記現像剤と非
接触となるように設置されていることとした(請求項
7)。 (8).(6)に記載の現像装置において、前記透明部
材は、前記光センサの検知対象物である前記現像剤と接
触するように設置されていることとした(請求項8)。 (9).(6)乃至(8)の何れか一つに記載の現像装
置において、前記透明部材の表面に対して前記投光器、
前記受光器の各々の光軸が θ=tan-1(n/n0) (n:透明部材の屈折率、n0:空気の
屈折率) で求められる角度θ(deg)以下(透明部材に対する法線
を0(deg)とする)となるように設置されていること
とした(請求項9)。 (10).乾式二成分の現像剤で現像を行なう現像装置
を備えた画像形成装置において、前記現像装置が(2)
乃至(9)の何れか一つに記載の現像装置であることと
した(請求項10)。
【0009】
【発明の実施の形態】[1]光センサ(請求項1、2関
連) 本発明にかかる光センサ20の概略を示した図1におい
て、符号1は検知対象物3に光を照射する投光器、符号
2は検知対象物3から反射してくる光を受光する受光器
を示す。また、符号21は信号取り出し用のリード線2
1を示す。なお、検知対象物3が光透過物質であれば受
光器2を投光器1からの光がその検知対象物3の透過光
を受光できるように受光器2を投光器1から分離して配
置するなり、或いは、図1に示す配置のままで補助光学
系を用いて検知対象物3を透過した光を受光器2へ導く
ようにして検知対象物3の透過光を受光する。
【0010】図1において、光センサ20を構成する投
光器1、受光器2は図示を省略した同一の筐体内の離れ
た位置に設置されている。投光器1は投光素子4と偏光
板5を主な要素とし、受光部2は受光素子6と偏光板7
を主な要素としている。
【0011】偏光板5は投光素子4の光出射側の面(投
光部)に設けられ、偏光板7は受光素子6の光受光側の
面(受光部)に設けられている。投光素子4に設けられ
た偏光板5は投光素子4から出射される光のうち、特定
方向に振動する直線偏光の光L1のみを出射する特性を
有する。
【0012】仮に、偏光板の表面で上下方向にy軸と、
y軸に直交するx軸をとると、本例では、偏光板5はy
方向に偏光(振動)する光のみを出射する直線偏光用の
偏光板が用いられている。受光素子6に設けられた偏光
板7は投光器1から出射される光L1の偏光方向と異な
る一方向(つまり、y軸と交わる向き)の偏光成分の光
L2を受光素子6に導く特性を有する。
【0013】このように、図1、図2において、投光素
子4の投光部に設置した偏光板5が特定の方向、例えば
y方向に振動する直線偏光のみを透す特性のものである
ならば、受光素子6の受光部に設置する偏光板としては
y方向と交わる方向の偏光成分のみを透して受光素子6
に導く特性のもの、例えば、偏光板7、偏光板8、偏光
板9等の何れかを使用する。なお、図2(a)〜(d)
に示した符号eは各偏光板が透す光の振動方向(偏光方
向)を示す。こうして、受光器2は、発光器1から出射
される光の振動方向とは異なる方向に振動する偏光成分
の光のみを検知する。
【0014】投光器1は検知対象物3への照射光を直線
偏光とし、受光器2は投光器1から出射される光の偏光
方向と異なる任意の一方向の偏光成分のみを受光可能と
することにより、検知対象物3によって上記任意の一方
向と同じ方向に変えられた偏光成分の光の光量を測定す
ることができる。これにより、検知対象物3について、
光を特定方向に偏光、もしくは散乱させる性質を持つ物
質の存在比率を測定することが可能となる。
【0015】ここで特に、例えば、投光器1の偏光板と
して偏光板5を用い、受光器6の偏光板として偏光板5
から出射される光の偏光方向に対して直交する方向に振
動面を有する光を通す偏光板9を用いることにより、投
光器1から出射される光の偏光成分と直交する偏光成分
のみを受光可能の光センサ20を構成することができ
る。このように、投光器1からの出射光の偏光方向と異
なる任意の一方向の偏光成分として、投光器1から出射
される光の偏光成分と直交する偏光成分のみを受光可能
としたときには、検知対象物3に光を直交方向まで偏光
させる性質が有るか無いかを、端的に判断することが可
能となる。
【0016】直線偏光された光を直交方向に選択的に偏
光させるというのは透過光の場合は旋光現象があるが、
反射光の場合は考えづらいので、全方向に光を散乱させ
たうちの直交方向の偏光成分のみを検出すると考えてよ
い。よって、検知対象物3の透過光を受光器2で受光す
る場合は旋光を引き起こす物質の種類を推定できるし、
検知対象物3の反射光を受光器2で受光する場合は検知
対象物の光の散乱度合いを測定することができる。 [2]検知対象物 図3は、本発明の検知対象物の一例として考えられる乾
式二成分の現像剤のイメージ図である。図3において、
現像剤Gを構成する二成分の構成要素は図に示してある
通りキャリアCCとトナーTであり、それぞれ直径はキ
ャリアCCが50μm程度、トナーTが数μm程度であ
る。
【0017】キャリアCCは金属に代表される強磁性体
で、色は灰色から黒に近い色が普通である。また、トナ
ーTは樹脂に顔料(その他色々な添加物)を添加してで
きていて、添加する顔料によって発色が異なる。
【0018】黒トナーの代表的な顔料はカーボンブラッ
クであるが、図3においては黒だと絵が分かりづらいの
で白抜けの小さい円で表現している。
【0019】光学式センサでトナー濃度(トナー重量/
キャリア及びトナーの総重量)を測定しようとした場合
には、キャリアCCとトナーTの色味の違いを利用して
混合比率を検知するという考え方になる。
【0020】図3においてトナーTが仮にマゼンタ色で
あれば、例えば波長600〜700nm程度の赤色光を
光学式センサの光源としたとき、キャリアCCはほぼ反
射しないのに対して、トナーTからは効率的に反射光が
返ってくるので、混合比率が分かることになる。
【0021】しかし、トナーTが黒である場合には、黒
っぽいキャリアCCとほぼ分光反射率特性が同じとなっ
てしまい、反射光量を測定するだけではキャリア・トナ
ー混合比を検知できないことになる。そこでキャリアC
CとトナーTの持つ違う特性を利用してトナー濃度を測
定しようというのが以下に説明する本発明である。 [3]現像装置への適用(請求項3〜6関連) 現像装置 本例は、前記した光センサを乾式二成分の現像剤を使用
する現像装置における現像剤の検知手段として適用した
場合である。現像装置を例示する。図4、図5に示した
現像装置10では、ケーシング13内に設けられた第1
スクリュー11、第2スクリュー12等の現像剤撹拌部
材でキャリアCCとトナーTを十分に混合した現像剤G
を、回転体たる筒状をした現像剤担持体(以下、現像ロ
ーラという。)14に供給する。
【0022】供給位置は図4において現像ローラ14斜
め左下の部位から横にかけての領域である。ここで供給
された現像剤Gは矢印14Rで示す現像ローラ14の回
転方向に搬送されて、ドクターブレード22により現像
に適する一定の厚さに規制される。該ドクターブレード
22を通過後の現像剤は、現像ローラ14により搬送さ
れて、回転体たる筒状をした像担持体(以下、感光体と
いう。)15と対向する最接近位置を含む現像領域A
(図中、斜線で示す。)に搬送する。そして、この現像
領域Aで、感光体15の表面に担持されて搬送されてく
る静電潜像にトナーが付着することにより現像がなされ
る。
【0023】第1スクリュー11と第2スクリュー12
は、現像剤Gを撹拌混合して現像ローラ14に供給する
現像剤撹拌搬送部材であり、これら第1スクリュー11
と第2スクリュー12は感光体115の横に配置された
現像ローラ14の横方向に水平方向に並べて配置されて
おり、これら部材はケーシング13で覆われている。
【0024】かかる構成の現像装置10では、第1スク
リュー11と第2スクリュー12の2本のスクリューの
間に仕切板16が設けられ、これら2本のスクリューは
現像ローラ14の軸心方向での互いに反対の方向に現像
剤を搬送し、この搬送時にキャリアとトナーが擦れ合う
ことにより、トナー粒子が摩擦帯電される。仕切板16
のない軸心方向の両端部分で現像剤の受け渡しを行なう
ことで、現像剤を循環させている。
【0025】図示していないが、現像ローラ14から離
れて配置された第2スクリュー13では、その搬送方向
上流側でトナーを補給し、トナーTとキャリアCCを混
合しながら搬送して、第2スクリュー13の下流側で、
現像ローラ14に近く配置された第1スクリュー11に
現像剤Gを受け渡す。
【0026】現像が行なわれる毎にトナーは消費されて
いき、次第に現像装置内のキャリアに対するトナーの比
率が変化していく。キャリアに対するトナーの比率、ト
ナー濃度が一定の値より下がると、トナー補給がなされ
る。このトナー補給は、本発明の光センサによりトナー
濃度を測定しその結果に基づいてなされる。これによ
り、適正なトナー濃度の維持が可能となり、良好な現像
品質を得る。
【0027】第1スクリュー11は現像ローラ14への
現像剤の供給、現像ローラ14からの現像剤の回収を行
ないながら、現像剤を搬送し、その下流側で、第2スク
リュー13に現像剤を受け渡す。
【0028】現像ローラ14は、複数の磁極を配置した
マグネットローラを内部に有し、固定されたマグネット
ローラの周囲を円筒状のスリーブが回転する構成となっ
ている。第2スクリュー11に対向する部分では現像ロ
ーラ14に対する現像剤の汲み上げを行ない、また、現
像領域Aでは磁気穂の形成、現像を終了した部位では現
像剤を切り離す穂切り作用を行なうことが必要であり、
マグネットローラにはその機能を果たすように磁極が設
けられている。
【0029】請求項3の例 このような現像装置10において、現像剤Gを構成する
2つの成分(トナーTとキャリアCC)の比を測定する
のに、図1、図2などで説明した光センサ20を使用す
ることができる。
【0030】光センサ20によって現像剤自体を直接検
知し、現像剤を構成する2つの成分の比を測定する例を
図1、図4により説明する。光センサ20を現像ローラ
14上に形成された現像剤Gによる現像剤層に対向する
ように設置する。
【0031】この現像剤層を拡大すると図3に示したよ
うにキャリアCCとトナーTが混合されている。トナー
濃度が異なると、トナーTがキャリアCCの表面を覆う
確率が異なってくる。
【0032】現像ローラ14上においては、内部に配設
されている図示省略のマグネットの関係で現像剤層が疎
になったり密になったりしているが、光センサ20から
見て現像ローラ14の地肌が見えない密の部位で検知す
るものとする。
【0033】この現像剤層に直線偏光した光を照射した
場合、鏡面に近いキャリア表面においては、照射された
偏光成分に近い成分の光が反射されてくる。これに対し
て誘電体であるトナー粒子においては、その表面状態の
粗さ(キャリアに比較して)も関係して照射光がかなり
散乱され、反射光の偏光成分がかなりばらけてしまうこ
とになる。
【0034】つまり、キャリアCCからは元の偏光成分
通りの反射光、トナーTからは元の偏光成分と異なった
偏光成分を含んだ反射光、が返ってくると考えた時に、
この元の偏光成分と異なった偏光成分の量を検出するこ
とで現像剤を構成する2つの成分であるキャリアCCと
トナーの比(トナー濃度=トナー重量/キャリア及びト
ナーの総重量)を算出することができる。
【0035】こうして、表面状態が良く光をあまり散乱
させないキャリアCC、表面状態があまり良くなく誘電
体でもあるため光を散乱・偏光させるトナーT、の混合
比を測定することが可能となり、これによりトナー濃度
を測定することができる。
【0036】このような、トナー濃度の算出は黒トナー
に限らず、シアン、マゼンタ、イエローの各色トナーに
ついても勿論可能である。
【0037】請求項4の例 図4、図5に示した現像装置10では、筒状をした現像
スリーブ14の周面に沿って現像剤Gが現像領域Aへ搬
送される。本例では、光センサ20による現像剤Gの検
知位置を、現像ローラ14の周面上において現像剤Gの
搬送方向上、現像領域Aよりも上流側、ドクターブレー
ドの下流側の部位とした。つまり、現像領域Aとドクタ
ーブレード22との間の位置である。上記位置に配置さ
れた光センサ20の設置位置を特定するため符号20
(A)で示した。このような光センサ20(A)の配置
状態においては、現像工程前の現像ローラ14上で現像
剤を検知するように光センサを設置している、といえ
る。
【0038】光センサ20(A)の配置位置では、現像
剤Gは現像がなされる以前の状態にあるので、トナーT
とキャリアCCの成分比はケーシング内部のうち撹拌搬
送部材(第1スクリュー11、第2スクリュー12)の
配置された現像装置内部と同一なので、現像装置内部の
トナー濃度を正確に測定することができる。
【0039】また、ドクターブレード22と通過した後
の部位であるので、現像剤層厚が一定に規制されてい
て、光センサ20Aとの位置関係を一定に保ち易く、検
知精度も高いといえる。
【0040】請求項5の例 図4、図5に示した現像装置10では、現像剤撹拌搬送
部材を具備していて、この現像剤撹拌搬送部材で撹拌さ
れた現像剤Gが現像ローラ14に供給されて現像に供さ
れる。本例では、光センサ20による現像剤Gの検知位
置を現像剤撹拌搬送部材の近傍とした。
【0041】一例として図4に示した例では、検知位置
を第2スクリュー12まわりを覆うケーシング13の位
置とした。上記位置に配置された光センサ20を、設置
位置を特定するために、符号20(B)と、符号20
(C)で示した。光センサ20(B)を設けるときは第
2スクリュー12の横に配置され、光センサ20(C)
を設けるときは第2スクリュー12の上側に配置する。
第2スクリュー12では、その搬送方向上流側でトナー
の補給がなされるので、該トナーの補給部よりも搬送方
向下流側の位置、つまり、補給後のトナーが十分撹拌さ
れる部位がよい。
【0042】これらは、何れも、現像装置内部に位置す
る例である。ケーシング13は現像装置の外殻を構成し
第2スクリュー12、第1スクリュー11などの撹拌搬
送部材の近傍でそのまわりを覆っているので、光センサ
20(B)或いは光センサ20(C)の配置は、現像装
置内部の現像剤撹拌搬送部材の近傍位置であるといえ、
かかる位置でのトナー濃度検知がなされる。
【0043】このように、光センサ20(B)或いは光
センサ20(C)の配置によるトナー濃度検知は、現像
装置内の現像剤Gの直接検知を意味し、現像装置内のト
ナー濃度を正確に測定することができる。
【0044】ただし、これらの例で光センサをケーシン
グの内側に曝す状態で取り付けた場合には、現像剤によ
ってセンサ表面が汚れてしまうため,別途汚れ防止若し
くは清掃手段が必要となるが、これらに関しては公知の
様々例を適用することができるので、ここには言及しな
い。
【0045】請求項6の例 前記例では、図4に光センサ20をその配置位置別に、
光センサ20(A)、20(B)、20(C)で示し、
3つの配置位置を模視的に例示した。これらの3つの位
置の何れを選択するにしても、図示の例と異なり仮にケ
ーシング13に開口を形成してこの開口部に直接、光セ
ンサを嵌め込むかたちで取り付けた場合には、光センサ
は現像剤Gに直接曝され、光センサの各光出射面、光受
光面に飛散トナーがかかり、光路を遮るなどにより検知
精度を悪化させる要因となり得る。
【0046】そこで、本例では、飛散トナーによって光
センサが汚れるのを防止するため、光センサの光路に透
明部材を設置することとした。透明部材の設置例を図5
により説明する。図5において、現像ローラ14を覆う
ケーシングの端部であって、光センサ20Aが設けられ
る部位に透明部材23Aを設ける。
【0047】或いは、符号23Cはケーシング13の上
部に開口を形成しこの開口に透明部材23Cをはめ込ん
だ構成としこの透明部材23Cの外側に光センサ20C
を配置する。或いは、上記に準じて、ケーシング13の
側部に開口を形成し、この開口に透明部材23Bをはめ
込み、この透明部材23Bの外側に光センサ20を配置
する。これら光センサ20(A)、20(B)、20
(C)は同じ図中に示されているが、これら全部を設け
る意味ではなく、何れか一つを選択して設けてもよい。
【0048】これらの例において、光センサと現像材G
との間に透明部材23A、23B、23Bなどを設ける
ことにより、光センサ20(A)、20(B)、20
(C)が汚れることが防止されるが、今度はこれらの光
センサが汚れる代わりに、透明部材23A、23B、2
3Bなどが汚れることになる。
【0049】よって、透明部材を清掃する必要性が生じ
るが、透明部材の清掃方法に関しては公知の様々な手段
が適用できるので、上段で述べた通りここでは言及しな
い。なお,透明部材を置くことの利点として、光セン
サを構成する素子の表面を清掃するよりも清掃しやすく
構成できること、透明部材として、汚れが付きにくい
素材を使用することができる、などを挙げることができ
る。
【0050】請求項7の例 前記例で光センサの光路に透明部材23A、23B、2
3Cなどを設置する場合を説明したが、その設置方法と
しては現像剤に接触するタイプと非接触のタイプの2種
類考えられる。ここでは、光センサ20の検知対象物で
ある乾式二成分の現像剤とは非接触となるように透明部
材を設置する例を述べる。
【0051】本例では、前記図4に示したように透明部
材23Cの例が相当する。図示されるように、透明部材
23Cの配置位置では、現像剤Gの上面とケーシング1
3との間に空間ができているので、ケーシングに開口を
形成し、その開口部に透明部材をはめ込むだけで比較
的、現像剤と非接触の状態をつくり易い。
【0052】このケースを模視的に示したのが図6であ
る。図6に示したように現像剤Gの表面と透明部材23
Cとは間隔が開いていて非接触である。このように、透
明部材23Cを現像剤Gと非接触に設置すれば、現像装
置においてトナー飛散しない状況を作り出しさえすれば
透明部材に汚れが付着することを防ぐことができるとい
う利点がある。また、トナー飛散が生じて透明部材表面
にトナー汚れが付着する場合においても、透明部材周辺
にスペース的な余裕を設けることで清掃部材等を設置し
やすいという利点がある. 請求項8の例 ここでは、光センサ20の検知対象物である乾式二成分
の現像剤に接触するように透明部材を設置する例を述べ
る。本例では、前記図4に示したように透明部材23
A、透明部材23Bの全部を現像剤Gが覆う場合に相当
する。図示されるように、透明部材23A、透明部材2
3Bの配置位置では、現像剤Gと透明部材23A、透明
部材23Bとの間に空間がなく、現像剤Gがケーシング
13に接して流動する。ケーシング13に開口を形成
し、その開口部に透明部材23A、透明部材23Bをは
め込むことで、透明部材23A、透明部材23Bを現像
剤Gに接触する状態をつくりだすことができる。
【0053】このケースを模視的に示したのが図7であ
る。図7に示したように現像剤Gの表面と透明部材23
Bとは接触している。透明部材23Bをこの様に設置
し、現像剤Gが強く流動する状況を作り出してやれば、
透明部材23A、透明部材23Bの表面に付着したトナ
ーTが、流動する現像剤Gで掻き落とされて清掃される
可能性がある。
【0054】また、現像剤Gを透明部材23Bと接触さ
せることにより、光センサ20(A)、光センサ20
(B)から現像剤表面までの距離を規制できるので、光
センサ20(A)、光センサ20(B)と現像剤表面と
の位置関係をそれぞれ一定に保つことができ、センサ検
知精度の面で利点となる。
【0055】透明部材を現像装置と一体化した例 図4、図5などで示したように、透明部材23A、23
B、23Bなどは、現像装置を構成するケーシング13
と一体的に構成することができる。これら透明部材は現
像器筐体であるケーシング13の壁面に窓状に設置され
ており、透明部材20Cは現像剤撹拌搬送部材の上方位
置から、透明部材23Bは側部に、透明部材20Aは現
像ローラ14を覆う部位の端部にそれぞれ一体化されて
いる。
【0056】このように、透明部材23A、23B、2
3Bを現像装置と一体とした場合は、図4に示した例の
変形例として、光センサ20(A)、20(B)、20
(C)などを画像形成装置本体側に設置することができ
る。その場合、光センサは現像装置と一緒に画像形成装
置本体から着脱されることがないので、光センサの配線
部であるリード線21などを現像装置側にもってくる必
要がなく、配線としてはシンプルにできる利点がある。
【0057】透明部材を光センサと一体化した例 図8に示すように、光センサ20を透明部材23と一体
化することができる。透明部材は台形をした6面体であ
り、この6面体の斜面部に投光器1が、該6面体の上部
に受光器2がそれぞれ固定されている。このように、投
光器1、受光器2を取り付けられた透明部材23は光セ
ンサ本体17に一体化されている。
【0058】この様に透明部材23を設置した場合に
は、投光器1を構成する投光素子4と偏光板5と透明部
材23とを一体化し、また、受光器2を構成する受光素
子6と偏光板7(又は8、9)と透明部材23とを一体
化するなどにより、透明部材23を介して投光器1、受
光器2の位置関係が固定されるので、光センサを簡便に
取り扱えるという利点がある。
【0059】図4の例では、光センサ20(A)(又は
光センサ20(B)、20(C))、透明部材23A
(又は23B、23C)、現像剤Gの3者の位置関係を
規定してあげなければいけないのに対して、図8の構成
を採用すれば、光センサ本体17と現像剤Gの表面の位
置関係を規定してあげさえすればよい。
【0060】また、図4における透明部材23Aの位
置、或いは透明部材23Bの位置に設置する場合、図8
に示した本例の形態のセンサを持ってきて現像剤に接す
るように設置するだけで、透明部材を流動する現像剤G
で清掃することによる連続検知が可能となる。
【0061】ただし、トナー粒子が透明部材表面に付着
する強さは、トナーや透明部材の種類、その時の周囲環
境等によって異なるので、現像剤Gによる清掃が不可で
ある時の為に、特別な清掃部材が設置する必要がある場
合も考えられる。その場合も、現像剤Gとともに流動す
る、若しくは現像剤Gと無関係に揺動する清掃部材に接
するように本例の光センサを設置することにより、トナ
ー濃度を継続的に測定することができる。
【0062】透明部材に反射防止膜を設けた例 本例は、前記した透明部材の表面に反射防止処理をした
例に関する。図9に示した概略図で説明する。図中上側
が光センサ側、下側が現像剤側である。透明部材は、こ
れまで述べた透明部材23、23A、23B、23Cな
どを代表して符号(23)で示す。
【0063】透明部材(23)の表面に反射防止膜24
を設けることにより、光センサ20の投光器1から照射
される光L1が透明部材(23)の表面で反射されるの
を防ぐ(若しくは低減する)ことができる。
【0064】仮に、透明部材(23)の表面で照射光が
反射され、その反射光を光センサ20の受光器2が拾っ
てしまった場合には、現像剤からの反射光を正確に検知
できなくなってしまうおそれがある。
【0065】もちろん、投光器1、受光器2の設置角度
は透明部材表面に対して正反射を形成する角度を外すよ
うに決定すべきであるが、透明部材(23)の表面から
の反射光がゼロ又は微弱であるとしたら設置角度の許容
度が増えることになり、設置上の利点となる。
【0066】また、本例の現像装置を画像形成装置に装
備した場合には、画像形成装置の動作時の振動によっ
て、本来角度的には外しているはずの透明部材(23)
の表面からの正反射光が受光器2に入ってくると、受光
光量が大幅に変化してトナー濃度を誤検知してしまう。
【0067】これらのことを避けるためにも、透明部材
(23)に反射防止処理をしておくのがよい。反射防止
膜24としては、単層反射防止膜、及び2層以上の膜を
形成する多層反射防止膜があり、材料として代表的なも
のにフッ化マグネシウム(MgF)等がある。また、
図9においては、光センサ側だけに反射防止膜24を塗
布した例を示してあるが、反射による光量損失を低減す
るために両面に塗布することとしてもよい。
【0068】請求項9の例 本例は、図10において、透明部材(23)の表面に対
して投光器1、受光器2の各々の光軸が、 θ=tan-1(n/n0) (n:透明部材の屈折率、n0:空気の
屈折率) で求められる角度θ(deg)以下(透明部材に対する法線
を0(deg)とする)となるように設置することを内容
とする。
【0069】ここで、角度θはブリュースター角と言わ
れる角度で、P偏光の反射率が0になる角度である。反
射率が0になるのはP偏光成分のみなので、照射光全体
としては反射光は生じるのであるが、どの偏光成分もこ
のブリュースター角を境として角度が増えていくと反射
率が急激に増えていくという特性がある。
【0070】よって、図10において、投光器1からの
光が透明部材の表面と交わる位置での法線に対する角度
である投光角度θtをこのブリュースター角よりも小さ
くしておくと、透明部材(23)の表面で不要に照射光
が反射されて光量が低減するおそれがなくなる。
【0071】また、検知対象物からの受光器2への光が
透明部材(23)の表面と交わる位置での法線に対する
角度である受光角度θrもブリュースター角よりも小さ
くしておくことにより、光センサ20の投光器1以外か
ら入り込んでくる漏れ光が透明部材(23)で反射して
くる光を拾うおそれがなくなる。
【0072】この様に、投光器1、受光器2ともに、透
明部材(23)に対する各光軸がブリュースター角内と
なるように設置しておくことによりそれぞれ利点があ
る。また、一般的なガラス(屈折率n=1.5程度)を
用いた場合、ブリュースター角θ≒56(deg)とな
る。
【0073】[4]画像形成装置(請求項10関連) 乾式二成分の現像剤で現像を行なう現像装置を備えた画
像形成装置であって、前記した光センサ20を搭載した
現像装置10を備えた画像形成装置の例を説明する。図
11は、現像装置10が搭載される電子写真方式の画像
形成装置29の概略を示す。最上部には原稿自動給紙装
置ADFがあり、その下に原稿を読み取るスキャナ部5
6がある。原稿自動給紙装置ADF自動送りされた原稿
はスキャナ部56で読み取られ、後述するように書込ユ
ニット36で画像情報を含む書込み光Lbとして感光体
30に出射されて露光を行なう。
【0074】この画像形成装置29は、現像方式として
乾式二成分現像剤を使用した静電現像方式を用い、か
つ、4連タンデム型の中間転写方式を採用している。し
かし、これは画像形成装置の代表例として描いているだ
けであり、乾式二成分現像剤を使用する現像方式であれ
ば、それ以外、例えば、転写等の方式は本例によらなく
てもよい。
【0075】画像形成動作を説明する。プリント開始命
令が入力されると、4つの各感光体30周辺、中間転写
ベルト31周辺、給紙搬送経路32等にある各ローラは
回転し始め、下部の給紙トレイ34、35の何れか一つ
からピックアップローラ54、給紙ローラ55などを経
て記録紙の給紙が開始される。
【0076】4つの各感光体30の中の一つに着目する
と、その感光体30は帯電チャージャ35によってその
表面を一様な電位に帯電され、書込ユニット36から照
射される書込光Lbによってその表面を画像データに従
って露光される。露光された後の電位パターンを静電潜
像と呼ぶが、この静電潜像をその表面に担持した感光体
30は、乾式二成分方式の現像装置10においてトナー
を供給されることにより、担持している静電潜像をその
現像装置の特定色に現像される。
【0077】図11においては感光体30は全部で4つ
配置されており、それぞれが1色に対応していて全部で
4色分ある。各感光体30には、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラック(色順はシステムによって異なる)の
トナー像が1色ずつ対応して現像されることになる。
【0078】感光体30上に現像されたトナー像は、中
間転写ベルト31と接触する接点において感光体30に
対向して設置された一次転写ローラ38に印加される転
写バイアス、及び押圧力によって中間転写ベルト31上
に転写される。
【0079】これをタイミングを合わせながら1つの感
光体30についてイエロー、他の一つの感光体30につ
いてマゼンタ、さらに他の一つの感光体30についてシ
アン、さらに他の一つの感光体30についてブラックと
いうように、4色分繰り返すことにより、中間転写ベル
ト31上にフルカラーのトナー像が重ね合わせて形成さ
れる。
【0080】中間転写ベルト上31に形成されたフルカ
ラートナー像は、給紙トレイ34から送り出されてレジ
ストローラ40で一時待機し、タイミングを合わせて送
り出される記録紙に、二次転写ローラ41の部位で転写
される。
【0081】この転写は、二次転写ローラ41によって
印加される二次転写バイアス、及び二次転写ローラ41
と対向配置されていて、中間転写ベルト31を二次転写
ローラ41に押圧しているローラ42と該二次転写ロー
ラ41間の押圧力によって行われる。
【0082】フルカラートナー像を転写された記録紙
は、搬送経路44を辿って定着装置45を通過すること
により、表面に担持しているトナー像が加熱定着され
る。片面プリントならばそのまま直線搬送されて排紙ト
レイ46へ進み排紙される。両面プリントならば搬送方
向を搬送経路44に沿って矢印で示すように下向きに変
えられて用紙反転部47へ搬送されていく。
【0083】用紙反転部47へ到達した記録紙は、スイ
ッチバックローラ49の逆転により搬送方向をそれまで
と反対に変えられて(逆転されて)記録紙の後端部側か
ら用紙反転部47を出て行く。これをスイッチバックと
いうが、このスイッチバックの動作によって記録紙の表
裏を反転させることができる。
【0084】表裏反転された記録紙は定着装置45方向
には戻らず、再給紙経路48を通過して本来の給紙経路
32に合流する。この後は表面プリントの時と同じ様に
トナー像を転写されて、定着装置45を通過して排紙さ
れる。これが両面プリント動作である。
【0085】さらに、各部の動作を最後まで説明する
と、一次転写ローラ38が設けられた部位である一次転
写部を通過した感光体30はその表面に一次転写残トナ
ーを担持しており、これを感光体クリーニングユニット
50によって除去される。
【0086】その後、除電ランプ51によってその表面
を一様に除電されて次の画像の為の帯電に備える。ま
た、二次転写ローラ41が設けられた部位である二次転
写部を通過した中間転写ベルト31に関しても、その表
面に二次転写残トナーを担持しているが、こちらも中間
転写ベルトクリーニングユニット52によってこれを除
去され、次のトナー像の転写に備えられる。この様な動
作の繰り返しで、片面プリント若しくは両面プリントが
行われていく。
【0087】かかる画像形成装置においては、本発明に
かかる現像装置10を使用しているので、光センサによ
りトナー濃度を高精度に測定し、適正なトナー濃度を維
持して良好な画像を得る。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、光を特定方向
に偏光、もしくは散乱させる性質を持つ物質の存在比率
を測定することが可能となる。
【0089】請求項2記載の発明では、透過光の場合は
旋光を引き起こす物質の種類を推定できるし、反射光の
場合は検知対象物の光の散乱度合いを測定することがで
きる。
【0090】請求項3記載の発明では、表面状態が良く
光をあまり散乱させないキャリア、表面状態があまり良
くなく誘電体でもあるため光を散乱・偏光させるトナー
の混合比を測定することが可能となり、これによりトナ
ー濃度を測定することができる。
【0091】請求項4記載の発明では、現像装置内部と
同等の、現像がなされる以前の位置での検知がなされ、
現像装置内部のトナー濃度を正確に測定することができ
る。
【0092】請求項5記載の発明では、現像剤の撹拌が
十分な部位で現像剤を直接検知することから、現像装置
内のトナー濃度を正確に測定することができる。
【0093】請求項6記載の発明では、透明部材の清掃
で済むの清掃が簡単であり、また、透明部材として汚れ
が付きにくい素材を使用することで、清掃の頻度を減ら
すことができる。
【0094】請求項7記載の発明では、透明部材を現像
剤と非接触に設置するので、トナー飛散しない状況を作
り出しさえすれば透明部材に汚れが付着することが防ぐ
ことができる。
【0095】請求項8記載の発明では、現像剤が強く流
動する状況を作り出してやれば、透明部材の表面に付着
したトナーが、流動する現像剤で掻き落とされて清掃さ
れる可能性がある。請求項9記載の発明では、光センサ
への光量が低減したり、漏れ光を拾うことを防止でき
る。請求項10記載の発明では、高い現像品質の画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光センサの基本構成を説明した図である。
【図2】図2(a)乃至(d)は各種偏光板を偏光方向
と共に例示した図である。
【図3】乾式二成分現像剤を模式的に示した斜視図であ
る。
【図4】現像装置の断面図である。
【図5】現像装置の斜視図である。
【図6】透明部材を現像剤と非接触状態としたときの光
センサの配置図である。
【図7】透明部材を現像剤と接触状態としたときの光セ
ンサの配置図である。
【図8】光センサを透明部材と一体化したときの斜視図
である。
【図9】透明部材に反射防止膜を形成したときの説明図
である。
【図10】投光角度、受光角度とブリュースター角との
関係を説明した図である。
【図11】タンデムタイプのフルカラー画像形成装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 投光器 2 受光器 20 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507E Fターム(参考) 2G059 AA01 BB09 DD04 DD12 EE01 EE02 EE04 EE05 EE11 GG10 JJ19 KK01 NN07 2H077 AB02 AB14 AB15 AB18 AC02 AD02 AD06 DA10 DA36 DA43 DA63 DA64 DB14 EA01 FA16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検知対象物に光を照射する投光器と、前記
    検知対象物から反射若しくは透過してくる光を受光する
    受光器からなる光センサにおいて、 前記投光器は特定方向に直線偏光する光を出射するもの
    であり、前記受光器は前記投光器から出射される光の偏
    光方向と異なる任意の一方向の偏光成分の光のみを受光
    可能としていることを特徴とする光センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光センサにおいて、 前記受光器は、前記任意の一方向の偏光成分として前記
    投光器から出射される光の偏光成分と直交する偏光成分
    のみを受光可能であることを特徴とする光センサ。
  3. 【請求項3】乾式二成分の現像剤を使用する現像装置に
    おいて、 請求項1又は2に記載の光センサによって前記現像剤を
    検知し、前記現像剤を構成する2つの成分の比を測定す
    ることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の現像装置が、筒状をした
    現像剤担持体の周面に沿って前記現像剤を現像領域へ搬
    送する構成を有するものであり、 前記現像剤の検知位置を、前記現像剤担持体の周面上に
    おいて前記現像剤の搬送方向上、前記現像領域よりも上
    流側の部位としたことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の現像装置が、現像剤撹拌
    搬送部材を具備していて、この現像剤撹拌搬送部材で撹
    拌された前記現像剤が前記現像剤担持体に供給されて現
    像に供されるものであり、 前記現像剤の検知位置を、前記現像剤撹拌搬送部材の近
    傍としたことを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載の現像装置におい
    て、 飛散トナーによって光センサが汚れるのを防止するた
    め、前記光センサの光路に透明部材を設置したことを特
    徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の現像装置において、 前記透明部材は、前記光センサの検知対象物である前記
    現像剤と非接触となるように設置されていることを特徴
    とする現像装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の現像装置において、 前記透明部材は、前記光センサの検知対象物である前記
    現像剤と接触するように設置されていることを特徴とす
    る現像装置。
  9. 【請求項9】請求項6乃至8の何れか一つに記載の現像
    装置において、 前記透明部材の表面に対して前記投光器、前記受光器の
    各々の光軸が θ=tan-1(n/n0) (n:透明部材の屈折率、n0:空気の
    屈折率) で求められる角度θ(deg)以下(透明部材に対する法線
    を0(deg)とする)となるように設置されていること
    を特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】乾式二成分の現像剤で現像を行なう現像
    装置を備えた画像形成装置において、前記現像装置が請
    求項2乃至9の何れか一つに記載の現像装置であること
    を特徴とする現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9411288B2 (en) * 2014-11-26 2016-08-09 Kyocera Document Solutions Inc. Toner detection sensor and image forming apparatus

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