JP2003279193A - 熱源設備 - Google Patents

熱源設備

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JP2003279193A
JP2003279193A JP2002086643A JP2002086643A JP2003279193A JP 2003279193 A JP2003279193 A JP 2003279193A JP 2002086643 A JP2002086643 A JP 2002086643A JP 2002086643 A JP2002086643 A JP 2002086643A JP 2003279193 A JP2003279193 A JP 2003279193A
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JP2002086643A
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Yukihiro Yano
幸博 矢野
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/10Geothermal energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプを用いた熱源設備の消費動力を
低減する。 【解決手段】 熱源流体Wを採熱源としてヒートポンプ
3により蓄熱槽5に熱を蓄える蓄熱運転と、この蓄熱槽
5と負荷側との間での熱媒循環により蓄熱槽5から負荷
側に熱供給する放熱運転と、熱源流体Wを採熱原として
ヒートポンプ3により負荷側に熱供給する採放熱運転と
を可能にした熱源設備において、放熱運転が可能なとき
で負荷の大きさが設定負荷より小さいときには負荷の存
在に対し放熱運転を実施し、一方、放熱運転が不能なと
き、及び、負荷の大きさが設定負荷以上のときには負荷
の存在に対し採放熱運転を実施する制御手段13を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱源設備に関し、詳
しくは、熱源流体を採熱源としてヒートポンプにより蓄
熱槽に熱を蓄える蓄熱運転と、この蓄熱槽と負荷側との
間での熱媒循環により蓄熱槽から負荷側に熱供給する放
熱運転と、前記熱源流体を採熱原として前記ヒートポン
プにより負荷側に熱供給する採放熱運転とを可能にした
熱源設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱源設備では、放熱運転
が可能なときには負荷の大小にかかわらず放熱運転によ
り負荷側に熱供給し、そして、蓄熱運転で蓄熱槽に蓄え
た熱を放熱運転で消費し切って放熱運転が不能になった
ときや、放熱運転だけでは負荷を賄えないとき、ヒート
ポンプを運転して採放熱運転により負荷側に熱供給する
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来設備
では、大負荷時における放熱運転の実施により蓄熱槽に
おける熱を短時間のうちに消費してしまうため、負荷変
動が有る一定期間を通じて見た場合、その期間中におけ
る放熱運転の累積実施時間が短くなって、その分、ヒー
トポンプの運転を伴う採放熱運転の累積実施時間が長く
なり、この為、適時に実施する蓄熱運転のためのヒート
ポンプ運転時間も併せた同期間中におけるヒートポンプ
の累積運転時間が長くなって、そのことでヒートポンプ
の運転に要する動力が嵩む、また、ヒートポンプの耐用
期間が短くなる問題があった。
【0004】また、小負荷時の採放熱運転では、効率の
低い部分負荷運転でヒートポンプを運転する、ないし
は、劣化を早める間欠運転でヒートポンプを運転するこ
とが多いことも、上記の如き消費動力の増大や耐用期間
の短縮を助長する要因になっていた。
【0005】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
合理的な運転切り換え形態を採ることにより上記問題を
効果的に解消する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明は熱源設備に係り、その特徴は、熱源流体を採熱源と
してヒートポンプにより蓄熱槽に熱を蓄える蓄熱運転
と、この蓄熱槽と負荷側との間での熱媒循環により蓄熱
槽から負荷側に熱供給する放熱運転と、前記熱源流体を
採熱原として前記ヒートポンプにより負荷側に熱供給す
る採放熱運転とを可能にした構成において、前記放熱運
転が可能なときで負荷の大きさが設定負荷より小さいと
きには、負荷の存在に対し前記放熱運転を実施し、前記
放熱運転が不能なとき、及び、負荷の大きさが設定負荷
以上のときには、負荷の存在に対し前記採放熱運転を実
施する制御手段を設けてある点にある。
【0007】つまり、この構成では、放熱運転が可能で
あるとしても負荷の大きさが設定負荷以上で、放熱運転
を実施した場合に蓄熱槽における熱を短時間で消費して
しまうときには、放熱運転を実施せず採放熱運転により
負荷側に熱供給して蓄熱槽における熱を温存するように
し、そして、放熱運転が可能なときで負荷の大きさが設
定負荷より小さいとき(すなわち、放熱運転を実施して
も蓄熱槽における熱の消費が遅いとき)には、放熱運転
により負荷側に熱供給するようにする。
【0008】したがって、上記構成によれば、放熱運転
が可能なときには負荷の大小にかかわらず放熱運転によ
り負荷側に熱供給していた先述の従来設備に比べ、一定
期間中における放熱運転の累積実施時間が長くなって、
その分、ヒートポンプの運転を伴う採放熱運転の累積実
施時間を短くすることができ、これにより、適時に実施
する蓄熱運転のためのヒートポンプ運転時間も併せた同
期間中におけるヒートポンプの累積運転時間を効果的に
短くすることができて、そのことでヒートポンプの運転
に要する動力を効果的に低減し得るとともに、ヒートポ
ンプの耐用期間も効果的に長くすることができる。
【0009】また、上記構成によれば、従来設備に比べ
小負荷時における採放熱運転の実施機会も低減すること
ができて、そのことで、効率の低い部分負荷運転でのヒ
ートポンプ運転や劣化を早める間欠運転でのヒートポン
プ運転を少なくすることができ、このことからも、上記
の如き消費動力の低減や耐用期間の長期間化を一層効果
的に達成することができる。
【0010】〔2〕請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の実施に好適な実施形態を特定するものであ
り、その特徴は、前記蓄熱槽として、熱媒を対地熱交換
が可能な状態で貯留する地中埋設状態の地中蓄熱槽を設
け、前記蓄熱運転、放熱運転、採放熱運転に加え、前記
地中蓄熱槽の貯留熱媒を採熱源として前記ヒートポンプ
により負荷側に熱供給する地中側採放熱運転を可能に
し、前記制御手段を、前記熱源流体が採熱源として適切
な状態にある状況で、前記放熱運転が不能なとき及び負
荷の大きさが設定負荷以上のときには、負荷の存在に対
し前記採放熱運転を実施し、前記熱源流体が採熱源とし
て不適切な状態にある状況で、前記放熱運転が不能なと
き及び負荷の大きさが設定負荷以上のときには、負荷の
存在に対し前記地中側採放熱運転を実施する構成にして
ある点にある。
【0011】つまり、採放熱運転において採熱源とする
熱源流体が流量変動や温度変動の大きいものである場
合、熱源流体の流量減少や温度低下で熱源流体からの採
熱が難しくなる(すなわち、熱源流体が採熱源として不
適切な状態になる)と、採放熱運転を適切に実施でき
ず、そのことで負荷側に対する熱供給の安定性が損なわ
れるが、上記構成によれば、このように熱源流体が採熱
源として不適切な状態になった場合には、請求項1に係
る発明における採放熱運転の実施時(すなわち、放熱運
転が不能なとき及び負荷の大きさが設定負荷以上のと
き)に、採放熱運転に代え上記の地中側採放熱運転を実
施して、この地中側採放熱運転により地中蓄熱槽におけ
る貯留熱媒の残保有熱及び槽周囲の地中熱をヒートポン
プにより汲み上げる形態で負荷側に熱供給することがで
き、これにより、負荷側に対する熱供給の安定性を効果
的に高めることができる。
【0012】しかも、上記構成によれば、熱媒を対地熱
交換が可能な状態で貯留する地中埋設状態の地中蓄熱槽
を用いることから、蓄熱運転ではヒートポンプの発生熱
を槽内貯留熱媒の保有熱として蓄えるのみならず槽周囲
の地層にも蓄える形態にすることができて、そのことよ
り地中蓄熱槽そのものは小型なものにしながらも実質的
に大きな蓄熱容量を確保することができ、また、放熱運
転については地中蓄熱槽に蓄えた熱を消費し切ったとし
ても、槽周囲の地層温度が負荷側の必要下限温度よりも
高い状態にある状況では、ヒートポンプを運転せずとも
槽周囲地層からの熱移動により槽内貯留熱媒の温度を負
荷側の必要下限温度以上に保ち得ることで放熱運転が可
能になり、そのことにより消費動力の一層の低減が可能
になる。
【0013】なお、請求項1に係る発明において、放熱
運転は熱源流体からの採熱が可能な状況での実施におい
て蓄熱運転を併行する形態の運転にしてもよく、同様
に、蓄熱運転は負荷がある状況での実施において放熱運
転を併行する形態の運転にしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は下水利用の融雪設備を示
し、1は熱媒Lを下水路2の下水Wと熱交換させる対下
水熱交換器、3は蒸気圧縮式の冷凍回路Hを備えるヒー
トポンプ、4は放熱により融雪対象箇所(道路や駐車場
の路面など)の融雪を行なう融雪用熱交換器、5は地中
Gに埋設した地中蓄熱槽であり、この地中蓄熱槽5は熱
媒Lを槽周囲地層Gとの対地熱交換が可能な状態に貯留
する。
【0015】6は熱源側ポンプP1により対下水熱交換
器1とヒートポンプ3の蒸発器3aとの間で熱媒Lを循
環させる熱源側循環路、7は負荷側ポンプP2により融
雪用熱交換器4とヒートポンプ3の凝縮器3bとの間で
熱媒Lを循環させる負荷側循環路である。
【0016】また、8は地中蓄熱槽5を熱源側循環路6
に対して接続する熱源側の分岐循環路、9は地中蓄熱槽
5を負荷側循環路7に対して接続する負荷側の分岐循環
路、9aはその負荷側分岐循環路9の補助路、P3は負
荷側分岐循環路9に装備した補助ポンプである。
【0017】V1〜V4は熱媒経路切換用の開閉弁、V
5,V6は同じく熱媒経路切換用の三方弁であり、この
融雪設備では採熱源状況及び負荷状況に応じて、これら
開閉弁V1〜V4及び三方弁V5,V6による熱媒経路
の切り換えで次の(イ)〜(ニ)の運転を選択的に実施
する。
【0018】(イ)採放熱運転 図2に示す如く、地中蓄熱槽5を熱源側循環路6及び負
荷側循環路7の双方から切り離した状態で、熱源側ポン
プP1により対下水熱交換器1とヒートポンプ3の蒸発
器3aとの間で熱媒Lを循環させるとともに、負荷側ポ
ンプP2により融雪用熱交換器4とヒートポンプ3の凝
縮器3bとの間で熱媒Lを循環させ、この熱媒循環の下
でヒートポンプ3を運転する。
【0019】すなわち、この採放熱運転では、下水Wを
採熱源としてヒートポンプ3の吸熱機能により熱源側循
環路6の循環熱媒Lを介し下水Wから熱採取し、その採
取熱をヒートポンプ3により昇温して負荷側循環路7の
循環熱媒Lを介し融雪用熱交換器4で放熱させる。
【0020】(ロ)蓄熱運転 図3に示す如く、熱源側ポンプP1により対下水熱交換
器1とヒートポンプ3の蒸発器3aとの間で熱媒Lを循
環させるとともに、地中蓄熱槽5を負荷側分岐循環路9
により負荷側循環路7に接続し、かつ、融雪用熱交換器
4に対する熱媒循環を断った状態で、補助ポンプP3に
より地中蓄熱槽5とヒートポンプ3の凝縮器3bとの間
で熱媒Lを循環させ、この熱媒循環の下でヒートポンプ
3を運転する。
【0021】すなわち、この蓄熱運転では、下水Wを採
熱源としてヒートポンプ3の吸熱機能により熱源側循環
路6の循環熱媒Lを介し下水Wから熱採取し、その採取
熱をヒートポンプ3により昇温して熱媒保有熱の形で地
中蓄熱槽5に蓄える。なお、この蓄熱運転では、地中蓄
熱槽5における貯留熱媒Lの対地熱交換により地中蓄熱
槽5の周囲地層Gにもヒートポンプ3による昇温熱が蓄
えられる形態になる。
【0022】(ハ)放熱運転 図4に示す如く、熱源側循環路6での熱媒循環及びヒー
トポンプ3の運転を停止するとともに、地中蓄熱槽5を
負荷側分岐循環路9により負荷側循環路7に接続した状
態で、負荷側分岐循環路9の補助路9aを用いて負荷側
ポンプP2により、地中蓄熱槽5−停止状態のヒートポ
ンプ3の凝縮器3b―融雪用熱交換器4の順に直列に熱
媒Lを循環させる。
【0023】すなわち、この放熱運転では、先の蓄熱運
転で地中蓄熱槽5に蓄えた熱を上記の直列熱媒循環によ
り融雪用熱交換器4で放熱させる。なお、この放熱運転
では、先の蓄熱運転で地中蓄熱槽5の周囲地層Gに蓄え
られた熱も、地中蓄熱槽5における貯留熱媒Lの対地熱
交換により融雪用熱交換器4での放熱に合わせ消費され
る形態になる。
【0024】(ニ)地中側採放熱運転 図5に示す如く、地中蓄熱槽5を熱源側分岐循環路8に
より熱源側循環路6に接続し、かつ、対下水熱交換器1
に対する熱媒循環を断った状態で、熱源側ポンプP1に
より地中蓄熱槽5とヒートポンプ3の蒸発器3aとの間
で熱媒Lを循環させるとともに、負荷側ポンプP2によ
り融雪用熱交換器4とヒートポンプ3の凝縮器3bとの
間で熱媒Lを循環させ、この熱媒循環の下でヒートポン
プ3を運転する。
【0025】すなわち、この地中側採放熱運転では、地
中蓄熱槽5における貯留熱媒Lの残保有熱及び槽周囲の
地中熱(すなわち、融雪上の必要下限温度よりも低温部
分の熱媒保有熱及び地中熱)をヒートポンプ3の吸熱機
能により採取し、その採取熱をヒートポンプ3により昇
温して負荷側循環路7の循環熱媒Lを介し融雪用熱交換
器4で放熱させる。
【0026】10は融雪用熱交換器4における負荷の大
小を示す値として融雪対象箇所における外気温taを検
出する外気温センサ、11は負荷側循環路7においてヒ
ートポンプ3の凝縮器3bと三方弁V6との間における
熱媒Lの温度toを検出する熱媒温度センサ、12は下
水路2における下水流量qが設定下限流量qs以上か否
かを検出する水圧式の流量センサ、13はこれらセンサ
10,11,12の検出情報ta,to,sに基づいて
上記(イ)〜(ニ)の運転の切り換えを行なう制御装置
であり、この制御装置13は運転の切り換えを次の(♯
1)〜(♯13)の手順で行なう(図6参照)。
【0027】(♯1) 設備の運転開始指令が与えられ
ると、流量センサ12の検出情報sを読み込んで下水路
2における下水流量qが設定下限流量qs以上か否かの
判定、すなわち、下水路2の下水Wが採熱源として利用
し得る適切な状態にあるか否かの判定を行なう。
【0028】(♯2) ♯1で下水流量qが設定下限流
量qs以上であった場合において、融雪対象箇所におけ
る降雪状況の検出情報や外気温センサ10による検出外
気温taなどに基づき融雪運転が必要か否かを判定す
る。
【0029】(♯3) ♯2で融雪運転が不要であった
場合、蓄熱運転を実施する。なお、この蓄熱運転は、熱
媒温度センサ11による検出熱媒温度to(蓄熱運転の
場合、地中蓄熱槽5からヒートポンプ3に送る熱媒Lの
温度)が設定上限温度to1以上になると運転を停止す
る。
【0030】(♯4) ♯2で融雪運転が必要であった
場合、外気温センサ10による検出外気温taが設定閾
温度tasよりも高温か否かを判定する。
【0031】(♯5) ♯4で外気温センサ10による
検出外気温taが設定閾温度tas以下であった場合、
採放熱運転を実施する。
【0032】(♯6) ♯4で外気温センサ10による
検出外気温taが設定閾温度tasよりも高温であった
場合、放熱運転を実施する。
【0033】(♯7) ♯6での放熱運転の開始後、設
定過渡時間T(例えば1分程度の時間)の経過を待って
熱媒温度センサ11による検出熱媒温度to(放熱運転
の場合、地中蓄熱槽5から融雪用熱交換器4に送る熱媒
Lの温度)が設定下限温度to2未満か否かの判定、す
なわち、地中蓄熱槽5から融雪用熱交換器4に送る熱媒
Lの温度が負荷側の必要下限温度未満になって、もはや
放熱運転が不能な状態に至ったか否かの判定を行なう。
【0034】そして、この判定で熱媒温度センサ11に
よる検出熱媒温度toが負荷側の設定下限温度to2以
上であった場合、リターンして、同条件の間は放熱運転
を継続する。
【0035】(♯8) ♯7で熱媒温度センサ11によ
る検出熱媒温度toが負荷側の設定下限温度to2未満
であった場合、採放熱運転を実施する。
【0036】(♯9) ♯1で下水流量qが設定下限流
量qs未満であった場合において、融雪対象箇所におけ
る降雪状況の検出情報や外気温センサ10による検出外
気温taなどに基づき融雪運転が必要か否かを判定す
る。
【0037】そして、この判定で融雪運転が不要であっ
た場合にはリターンする。
【0038】(♯10) ♯9で融雪運転が必要であっ
た場合、外気温センサ10による検出外気温taが設定
閾温度tasよりも高温か否かを判定する。
【0039】(♯11) ♯10で外気温センサ10に
よる検出外気温taが設定閾温度tas以下であった場
合、地中側採放熱運転を実施する。
【0040】(♯12) ♯10で外気温センサ10に
よる検出外気温taが設定閾温度tasよりも高温であ
った場合、放熱運転を実施する。
【0041】(♯13) ♯12での放熱運転の開始
後、設定過渡時間Tの経過を待って熱媒温度センサ11
による検出熱媒温度toが設定下限温度to2未満か否
かの判定、すなわち、♯7での判定と同様、地中蓄熱槽
5から融雪用熱交換器4に送る熱媒Lの温度が負荷側の
必要下限温度未満になって、もはや放熱運転が不能な状
態に至ったか否かの判定を行なう。
【0042】そして、この判定で熱媒温度センサ11に
よる検出熱媒温度toが負荷側の設定下限温度to2以
上であった場合、リターンして、同条件の間は放熱運転
を継続する。また、この判定で熱媒温度センサ11によ
る検出熱媒温度toが負荷側の設定下限温度to2未満
であった場合には、♯11に移行して地中側採放熱運転
を実施する。
【0043】以上要するに、制御装置13は、運転切り
換え用の制御手段として、地中蓄熱槽5から融雪用熱交
換器4に送る熱媒Lの温度が負荷側の必要下限温度to
2以上で放熱運転が可能であり、かつ、外気温taが設
定閾温度tasよりも高くて融雪用熱交換器4における
負荷が設定負荷より小さいときには、下水路2における
下水Wが採熱源として利用し得る適切な状態にあるか否
かにかかわらず、放熱運転を実施する。
【0044】また、制御装置13は、下水路2における
下水流量qが設定下限流量qs以上で下水路2の下水W
が採熱源として利用し得る適切な状態にある状況におい
て、地中蓄熱槽5から融雪用熱交換器4に送る熱媒Lの
温度が負荷側の必要下限温度to2未満で放熱運転が不
能なとき、及び、外気温taが設定閾温度tas以下で
融雪用熱交換器4における負荷が設定負荷以上のときに
は、採放熱運転を実施し、一方、下水路2における下水
流量qが設定下限流量qs未満で下水路2の下水Wが採
熱源として利用できない不適切な状態にある状況におい
て、地中蓄熱槽5から融雪用熱交換器4に送る熱媒Lの
温度が負荷側の必要下限温度to2未満で放熱運転が不
能なとき、及び、外気温taが設定閾温度tas以下で
融雪用熱交換器4における負荷が設定負荷以上のときに
は、地中側採放熱運転を実施する。
【0045】〔別実施形態〕次に本発明の別の実施形態
を列記する。
【0046】前述の実施形態では、蓄熱槽5から負荷側
へ送る熱媒Lの温度toに基づき放熱運転が可能か否か
の判定を行うようにしたが、これに限らず、他の情報に
基づいて放熱運転が可能か否かの判定を行うようにして
もよい。
【0047】また、前述の実施形態では、外気温taに
基づき負荷の大小を判定するようにしてが、これも外気
温に限らず、他の負荷情報に基づいて負荷の大小を判定
するようにしもよい。
【0048】前記(イ)〜(ニ)の各運転を選択的に実
施するための熱媒循環路の具体的構造は種々の構成変更
が可能であり、例えば、放熱運転において地中蓄熱槽5
−停止状態のヒートポンプ3の凝縮器3b―融雪用熱交
換器4の順に直列に熱媒Lを循環させるに代えて、ヒー
トポンプ3の凝縮器3bに対する熱媒循環を断った状態
で地中蓄熱槽5と融雪用熱交換器4との間で熱媒Lを循
環させる循環路構造を採用するなどしてもよい。
【0049】また、前述の実施形態では、蓄熱運転及び
放熱運転の各々を常に単独に実施する例を示したが、蓄
熱運転を併行する形態での放熱運転(単位時間当たり放
熱量>単位時間当たり蓄熱量)の実施や、放熱運転を併
行する形態での蓄熱運転(単位時間当たり蓄熱量>単位
時間当たり放熱量)の実施が可能な循環路構造にしても
よい。
【0050】熱媒Lを対地熱交換が可能な状態で貯留す
る地中蓄熱槽5は、鋼製、コンクリート製、合成樹脂製
など種々の材質のものを使用でき、また、その具体的構
造も前述の実施形態で示す如き構造に限らず、種々の構
成変更が可能であり、そしてまた、建築物における地中
基礎杭を地中蓄熱槽に兼用利用するなどしてもよい。
【0051】前述の実施形態では融雪設備を示したが、
負荷側の熱用途は融雪に限らず暖房、給湯、凍結防止、
物品加熱など、どのようなものであってもよく、また、
熱源流体も下水に限らず、工場からの排温水や排ガス、
あるいは、湧水など、採熱な可能なものであれば、どの
ような流体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】下水利用融雪設備の構成図
【図2】採放熱運転時の熱媒流れを示す図
【図3】蓄熱運転時の熱媒流れを示す図
【図4】放熱運転時の熱媒流れを示す図
【図5】地中側採放熱運転時の熱媒流れを示す図
【図6】運転切り換えのフローチャート
【符号の説明】
3 ヒートポンプ 5 蓄熱槽,地中蓄熱槽 13 制御手段 L 熱媒 W 熱源流体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源流体を採熱源としてヒートポンプに
    より蓄熱槽に熱を蓄える蓄熱運転と、この蓄熱槽と負荷
    側との間での熱媒循環により蓄熱槽から負荷側に熱供給
    する放熱運転と、前記熱源流体を採熱原として前記ヒー
    トポンプにより負荷側に熱供給する採放熱運転とを可能
    にした熱源設備であって、 前記放熱運転が可能なときで負荷の大きさが設定負荷よ
    り小さいときには、負荷の存在に対し前記放熱運転を実
    施し、 前記放熱運転が不能なとき、及び、負荷の大きさが設定
    負荷以上のときには、負荷の存在に対し前記採放熱運転
    を実施する制御手段を設けてある熱源設備。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱槽として、熱媒を対地熱交換が
    可能な状態で貯留する地中埋設状態の地中蓄熱槽を設
    け、 前記蓄熱運転、放熱運転、採放熱運転に加え、前記地中
    蓄熱槽の貯留熱媒を採熱源として前記ヒートポンプによ
    り負荷側に熱供給する地中側採放熱運転を可能にし、 前記制御手段を、 前記熱源流体が採熱源として適切な状態にある状況で、
    前記放熱運転が不能なとき及び負荷の大きさが設定負荷
    以上のときには、負荷の存在に対し前記採放熱運転を実
    施し、 前記熱源流体が採熱源として不適切な状態にある状況
    で、前記放熱運転が不能なとき及び負荷の大きさが設定
    負荷以上のときには、負荷の存在に対し前記地中側採放
    熱運転を実施する構成にしてある請求項1記載の熱源設
    備。
JP2002086643A 2002-03-26 2002-03-26 熱源設備 Pending JP2003279193A (ja)

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