JP2003278812A - ガススプリング - Google Patents

ガススプリング

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JP2003278812A
JP2003278812A JP2002087483A JP2002087483A JP2003278812A JP 2003278812 A JP2003278812 A JP 2003278812A JP 2002087483 A JP2002087483 A JP 2002087483A JP 2002087483 A JP2002087483 A JP 2002087483A JP 2003278812 A JP2003278812 A JP 2003278812A
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JP
Japan
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piston rod
main lip
gas spring
cylinder
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002087483A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikashi Imoto
智可至 井元
Kiyoshi Kani
清 可児
Yoshiichi Hirota
芳一 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンロッドの摺動距離に関係なくピスト
ンロッドとメインリップとの間に最適な油膜を形成する
ことで常に安定したシール機能を発揮できるようにす
る。 【解決手段】 シリンダ1内にピストン2を介してピス
トンロッド3が移動自在に挿入され、ピストンロッド3
はガス圧で常時伸び方向に附勢され、シリンダ1の端部
近傍にシール9を設け、前記シール9はその内端側にメ
インリップ15を有し、このメインリップ15をピスト
ンロッド3の外周に摺接させたガススプリングにおい
て、前記メインリップ15を、吸油性及び保油性を持つ
繊維状物質Fをゴム材に混入させた材料で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車体とバッ
クドアとの間、車体とエンジンフードとの間、又は建物
の窓等に介装されてバックドア、エンジンフード、窓等
の開閉操作を向上させるのに適するガススプリングに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両においては、例
えば、車体とバックドアとの間に常時ガス圧で伸長方向
に附勢されているガススプリングが介装されており、バ
ックドアのロックを解除した時、ガススプリングの附勢
力でバックドアをゆっくりと開くようにしており、この
ガススプリングとしては、例えば、図2に示すようなも
のがある。
【0003】即ち、シリンダ1内にはピストン2を介し
てピストンロッド3が移動自在に挿入され、ピストン2
は、シリンダ1内をピストン側室4とロッド側室5とに
区画するとともに、これら両室4、5は、ピストン2に
形成したオリフィス6を介して連通されている。
【0004】前記ピストンロッド3は、シリンダ1の端
部近傍と中間部に設けたベアリング7とリテーナ8とで
軸方向に案内され、リテーナ8はピストン2が後述する
シール9に接触するのを防止している。
【0005】前記シリンダ1の端部近傍において、ベア
リング7の内端側にはシール9が設けられるとともに、
このシール9は、ピストンロッド3の外周に摺接する合
成ゴム製のメインリップ15と、このメインリップ15
と一体形成された金属製の芯金16とから構成されてい
る。
【0006】尚、図中符号10は、ベアリング7の外端
側に設けたダストリップを示し、符号Oは、シリンダ1
内に貯留された潤滑油を示し、符号Gは、シリンダ1内
に封入された高圧ガスを示す。
【0007】そして、シリンダ1の一端はブラケット1
1を介して、例えば、自動車のバックドアに連結され、
ピストンロッド3の端部12は車体側に連結されてお
り、バックドアのロックを解除すると、シリンダ1内に
封入されたガス圧により、ピストン側室4とロッド側室
5との受圧面積差でピストンロッド3が伸長し、バック
ドアを自動的に開く。
【0008】このとき、前記オリフィス6を流れるガス
の流動抵抗により前記ピストンロッド3はゆっくりと伸
長し、バックドアに衝撃が加わらないようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たガススプリングでは、ピストンロッド3とメインリッ
プ15と間に前記潤滑油Oを供給し、これらの間に適切
な厚みの油膜を形成することによってフリクションを低
下させるとともに、所定のシール機能を持たせている。
【0010】ところが、上記の油膜形成長さは、一般的
に、ピストンロッド3の摺動距離で決まるものであり、
ピストンロッド3とメインリップ15との接触面の長さ
がピストンロッド3の摺動距離よりも短い場合には、常
に前記接触面全体に潤滑油Oが供給されるので、適切な
厚みの油膜が形成できるが、逆に前記接触面の長さが前
記摺動距離よりも長い場合には、接触面全体に充分な量
の潤滑油Oを供給しにくく、部分的に潤滑不良を起こし
易いと言われている。
【0011】例えば、図3に示すように、ピストンロッ
ド3に対しメインリップ15がそのリップ長全体を摺接
させている場合を想定すると、リップ長L2よりピスト
ンロッド3の摺動距離L1が小さい場合には、潤滑油O
が供給されて油膜が適切に形成される部分はロッド側室
5よりのメインリップ15とピストンロッド3との間
(以下、領域Pと言う)に限定され、その軸方向距離は
前記摺動距離L1と略同程度となる。
【0012】従って、この場合には、領域P以外の部分
では所定の厚さの油膜が形成できなくなって油膜切れを
起こし、その部分に対応するメインリップ15を磨耗さ
せたり、損傷させたり(図3には領域Qで示す)して所
定のシール機能を果たさない場合が考えられる。
【0013】尚、図3及び後述する図1では、シール9
を説明のため自由長状態で示してあるが、実際にはシリ
ンダ1とピストンロッド3との間にシール9が弾性変形
して収容されている。
【0014】そこで、本発明の目的は、ピストンロッド
の摺動距離に関係なくピストンロッドとメインリップと
の間に最適な油膜を形成し、常に安定したシール機能を
発揮できるガススプリングを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、シリンダ内にピストンを介してピストン
ロッドが移動自在に挿入され、ピストンロッドはガス圧
で常時伸び方向に附勢され、シリンダの端部近傍にシー
ルを設け、前記シールはその内端側にメインリップを有
し、このメインリップをピストンロッドの外周に摺接さ
せたガススプリングにおいて、前記メインリップを、吸
油性及び保油性を持つ繊維状物質をゴム材に混入させた
材料で形成したことを特徴とするものである。
【0016】この場合、前記吸油性及び保油性を持つ繊
維状物質は、セルロース繊維であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を自動車のバック
ドアに使用されるガススプリングに具体化した実施の形
態を図1に基づいて説明する。
【0018】このガススプリングは、ベアリング7の内
端側に設けたシール9を、以下に示す材料で形成した点
に特徴を有しており、その他の構成については、前述し
た図2,3に示す従来のガススプリングと同様なので、
図中に同一の符号を付するのみとし、その説明を省略す
る。
【0019】即ち、給油性及び保油性を持つ繊維状物質
をゴム材に混入させ、この材料を加硫成形して形成して
いる。
【0020】本実施の形態においては、前記ゴム材とし
て合成ゴムを使用し、前記繊維状物質としてセルロース
繊維Fを使用した。
【0021】そして、この場合、メインリップ15の表
面には前記セルロース繊維Fの一部が適宜の数だけ露出
し、繊維内に蓄えている潤滑油やロッド側室に貯留され
た潤滑油をメインリップ15からそのリッブが摺接して
いるピストンロッド3との間に供給できるようになって
いる。
【0022】次に、上記のように構成された本実施の形
態の作用を説明すると、先ず、通常行われるバックドア
の開閉作業では、ピストンロッド3は、シリンダ1から
出没動作を繰り返すことになる。
【0023】このとき、前記メインリップ15は、その
リップ長全体がピストンロッド3に対して常に摺接する
ことになるが、前記ピストンロッド3の摺動距離はメイ
ンリップ15のリップ長より当然長いので、一般的な構
造のメインリップを用いた場合と同様に、常にリップ長
全体に適切な油膜が供給され、潤滑不良を起こすことは
なく、安定したシール機能を発揮する。
【0024】次に、走行状態等において、車体側からの
振動によりピストンロッド3が軸方向に微小距離だけ移
動又は振動する場合には、ピストンロッド3の摺動距離
はメインリップ15のリップ長より短くなることがあ
る。
【0025】この場合でも、前記メインリップ15を給
油性及び保油性を持つセルロース繊維が混入された材料
で形成したので、メインリップ15におけるピストンロ
ッド3との摺接面では、そこに露出しているセルロース
繊維Fから毛細管現象により潤滑油Oがこれら摺接部分
に供給されるので、リップ長全体に渡って均一な厚みの
油膜を形成することができる。
【0026】従って、リップ長全体が所謂油膜形成長さ
(図1における領域Rを示す)になり、潤滑不良を確実
に防止して安定したシール機能を発揮できる。
【0027】又、メインリップ15で前記摺接面以外の
部分、即ち、ロッド側室5と対向した部分に前記セルロ
ース繊維Fが露出している場合には、ロッド側室5の高
圧によってロッド側室5内の潤滑油Oをセルロース繊維
Fを介して前記接触面に供給できるので、確実に適切な
厚みの油膜を形成できる。
【0028】特に、シリンダ1内の内圧が高い場合、メ
インリップ15のピストンロッド3に対する押圧力が上
がり、高いフリクションを発生させる場合があるが、こ
の実施の形態によれば、前記内圧が高くなると前記接触
面に供給される潤滑油Oの量も多くなるので、上記のよ
うな不具合を確実に防止することができる。
【0029】尚、本実施の形態では、シール9全体をセ
ルロース繊維F入りのゴム材で形成したが、当然、メイ
ンリップ15のみをセルロース繊維F入りゴム材で形成
しても良い。
【0030】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、ピストンロッ
ドの摺動距離に関係なくメインリップとピストンロッド
との摺接面全体に適切な厚みの油膜を形成することがで
きるので、常に安定したシール機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すガススプリングの
中心線から左側のみを示す要部破断正面図である。
【図2】従来のガススプリングを示す断面図である。
【図3】図2のガススプリング中心線から左側のみを示
す要部破断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 ピストンロッド 9 シール 15 メインリップ G 高圧ガス F 繊維状物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 芳一 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J069 AA01 CC21 CC23 DD08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを介してピストン
    ロッドが移動自在に挿入され、ピストンロッドはガス圧
    で常時伸び方向に附勢され、シリンダの端部近傍にシー
    ルを設け、前記シールはその内端側にメインリップを有
    し、このメインリップをピストンロッドの外周に摺接さ
    せたガススプリングにおいて、前記メインリップを、吸
    油性及び保油性を持つ繊維状物質をゴム材に混入させた
    材料で形成したことを特徴とするガススプリング。
  2. 【請求項2】 前記吸油性及び保油性を持つ繊維状物質
    は、セルロース繊維である請求項1記載のガススプリン
    グ。
JP2002087483A 2002-03-27 2002-03-27 ガススプリング Pending JP2003278812A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194283A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Nissan Motor Co Ltd 軸力発生装置
KR100807461B1 (ko) 2005-06-09 2008-02-25 에이비 에스케이에프 밀봉 소자의 제조 방법 및 밀봉 소자

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