JP2003278803A - 転がり式一方向クラッチ - Google Patents

転がり式一方向クラッチ

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JP2003278803A
JP2003278803A JP2002077546A JP2002077546A JP2003278803A JP 2003278803 A JP2003278803 A JP 2003278803A JP 2002077546 A JP2002077546 A JP 2002077546A JP 2002077546 A JP2002077546 A JP 2002077546A JP 2003278803 A JP2003278803 A JP 2003278803A
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Masatoshi Katayama
真敏 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】楔作用によって駆動軸の逆転防止を行なう転が
り式一方向クラッチにおいて、常時安定した高精度な楔
作用が得られ、かつ製造工程、部品精度の影響を受ける
ことの無い構成の転がり式一方向クラッチを提供する。 【解決手段】本発明の転がり式一方向クラッチは、リー
ル本体2と回転筒軸12との間に装着され、リール本体
2に装着可能な環状外枠27と、この環状外枠の径方向
内側において、転がり部材29を収容すると共に、回転
筒軸12上に回動可能となるように設けられる環状保持
体30とを有し、リール本体2に設けた切換部材で転が
り部材29を楔作用する作動位置と楔作用しない非作動
位置に切換可能としている。そして、環状保持体30
に、切換部材に係合して回動操作される切換操作部35
と転がり部材29を楔作用する方向に付勢する弾性片と
を一体形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり式一方向ク
ラッチに関し、特に、魚釣用リールの駆動軸部分に装着
するのに適した一方向クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転軸の一方向のみの回転を許容
するための部材として、転がり式一方向クラッチが知ら
れている。この種の一方向クラッチは、魚釣用リールの
分野においては、逆転止め時における遊度が少なく、魚
釣用リールとしての操作性の向上を図るという特有な事
情から、逆転防止装置の主流になりつつある(特許第2
954462号等)。
【0003】通常、魚釣用リールに組み込まれる転がり
式一方向クラッチは、転がり部材を収容する環状保持体
を環状外枠内に回動可能に支持し、環状保持体に設けら
れた切換操作部材を、リール本体に回動可能に支持され
た切換部材に係合させるように構成されている。そし
て、切換部材を回動操作して、環状保持体を切換操作部
材を介して回動させることにより、転がり部材が楔作用
する作動位置(逆転防止状態)と、転がり部材が楔作用
しない非作動位置(逆転可能状態)に切換えられるよう
になっている。
【0004】前記環状保持体には、転がり部材による逆
転防止作用、及び両位置への切換作用を瞬時かつ円滑確
実に行なえるように、転がり部材を、常時、楔作用する
方向に付勢するためのバネが装備されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒状
の転がり部材が収容される環状保持体の複数のポケット
(収容部)内にバネを組み付ける作業は手間が掛かり、
また、環状外枠に環状保持体を装着してユニット化する
際にバネが脱落し易く、その組み込付けにも、同様に手
間が掛かるという問題がある。
【0006】また、バネの取付け位置が、部品の寸法バ
ラツキ、変形等によってずれてしまうと、付勢力が安定
せず、高精度な楔作用が得られないと共に、両位置(作
動位置と非作動位置)への切換え動作が円滑、確実に行
なえない等、魚釣用リールの逆転防止装置として、常時
安定した機能が発揮できない問題がある。
【0007】この発明は、上記した問題に基づいてなさ
れたものであり、楔作用によって駆動軸の逆転防止を行
なう転がり式一方向クラッチにおいて、常時安定した高
精度な楔作用が得られ、かつ製造工程、部品精度の影響
を受けることの無い構成の転がり式一方向クラッチを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の転がり式一方向クラッチは、支持体と
回転軸との間に装着され、前記支持体に装着可能な環状
外枠と、この環状外枠の径方向内側において、転がり部
材を収容すると共に前記回転軸上に回動可能となるよう
に設けられる環状保持体とを有し、前記支持体に設けた
切換部材で前記転がり部材を楔作用する作動位置と楔作
用しない非作動位置に切換可能とした構成において、前
記環状保持体に、前記切換部材に係合して回動操作され
る切換操作部と前記転がり部材を楔作用する方向に付勢
する弾性片とを一体形成したことを特徴としている。
【0009】上記した構成によれば、切換操作部と転が
り部材を楔作用する方向に付勢する弾性片とが環状保持
体と共に一体形成されることから、ユニット化する際の
組み込付けが容易に行なえ、従来のように、バネ部材が
脱落等することが無くなる。また、バネ部材(弾性片)
の取付け位置が一定化されることから、部品の寸法バラ
ツキ、変形等によって位置ずれ等することもなく、安定
した付勢力が得られるようになり、高精度な楔作用が得
られると共に作動位置と非作動位置への切換え動作が円
滑、確実に行なえるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転がり式一方
向クラッチの実施形態を、魚釣用リールに組み込んだも
のを例示して説明する。図1乃至図5は、魚釣用リール
に組み込まれる転がり式一方向クラッチを示す図であ
り、図1は、魚釣用リール(スピニングリール)の全体
構成を示す図、図2は、転がり式一方向クラッチ部分の
拡大図、図3は、図2のA−A線に沿った断面図、図4
は、環状枠体と環状保持体の部分を示す図、そして、図
5(a)〜(c)は、転がり式一方向クラッチのユニッ
ト化を順に示す図である。
【0011】最初に、図1を参照して、本発明に係る転
がり式一方向クラッチが組み込まれた魚釣用リール(ス
ピニングリール)の全体構成について説明する。スピニ
ングリール1は、釣竿に装着するための脚部2aが形成
されたリール本体2と、リール本体前方に回転可能に配
されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後
動可能に支持されたスプール5とを有している。
【0012】前記ロータ3には、円筒部3aと一対のベ
ール支持部材(図示せず)が設けられており、各支持部
材の先端には、ベール3bを保持したベール支持アーム
3cが釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で反転可能
に支持されている。
【0013】リール本体2内には、ハンドル軸7が回転
可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル8
が取り付けられている。また、ハンドル軸7には、以下
に述べる駆動機構が係合しており、前記ロータ3及びス
プール5は、ハンドル8を巻取り操作することで、この
駆動機構を介して、夫々回転駆動及び前後動されるよう
になっている。
【0014】駆動機構は、前記ハンドル軸7に取り付け
られる駆動歯車(フェースギヤ)10と、ハンドル軸7
と直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞
部が形成された回転筒軸12とを備えている。この回転
筒軸12の後方側には、駆動歯車10に噛合するように
歯部(ピニオン)12aが形成されており、その前部に
は、回転筒軸12と一体回転するように、ロータナット
13によって前記ロータ3が取り付けられている。
【0015】また、回転筒軸12は、リール本体に対し
て、軸方向に複数箇所配設される軸受14を介して、安
定して回転できるように支持されており、その空洞部に
は、ハンドル軸7と直交する方向に延出し、先端側にス
プール5を支持したスプール軸15が軸方向に移動可能
に挿通されている。
【0016】このスプール軸15の後端部には、スプー
ル軸を前後動させるオシレート機構が配設されている。
本実施形態におけるオシレート機構は、スプール軸15
の後端部に取り付けられ、係合ピン18を保持する摺動
子20と、前記ピニオン12aと噛合するギヤ22を装
着しスプール軸15と平行に延出するウォームシャフト
23とを備えており、前記係合ピン18は、ウォームシ
ャフトの外周に形成された螺旋溝に係合されている。こ
れにより、ギヤ22を装着したウォームシャフト23
が、ハンドル8の回転操作に伴って、駆動歯車10を介
して回転すると、摺動子20(スプール5)は係合ピン
18を介して前後動する。
【0017】以上のような駆動機構により、ハンドル8
を巻取り操作することで、ロータ3は駆動歯車10及び
回転筒軸12を介して回転駆動され、かつスプール5は
上記のようにオシレート機構を介して前後動されること
となり、釣糸は、ロータ3のベール支持アーム3cに設
けられた釣糸案内部3dを介してスプールに対して均等
に巻回される。
【0018】なお、本実施形態においては、上記したリ
ール本体2、ロータ3及びスプール5は、軽量で高強度
な材質、例えばマグネシウム系金属(例えば、Al,Z
n,Mn等を含有したマグネシウム合金等)によって成
形されている。
【0019】リール本体2内には、ロータ3の逆回転を
防止するように、転がり式一方向クラッチ25によって
構成された逆転防止装置が組み込まれており、この転が
り式一方向クラッチ25は、リール本体2の前部に突出
形成された筒部2bと回転筒軸12との間に配設されて
いる。
【0020】次に、図1〜図5を参照して、転がり式一
方向クラッチ25の構成について説明する。転がり式一
方向クラッチ25は、リール本体2に対して回り止め固
定される環状外枠(外輪)27と、前記回転筒軸12に
回り止め固定された環状内枠(内輪)28と、前記外輪
27の径方向内側において、複数の転がり部材(コロ)
29を収容した環状保持体(保持器)30とを備えて構
成されている。
【0021】前記保持器30には、円周方向に沿って複
数の画壁によって区画された複数の収容部31が形成さ
れており、各収容部31内に前記転がり部材29が収容
されるようになっている。各収容部31には、そこに収
容される転がり部材29を楔作用する方向に付勢するた
めの弾性片32が保持器30と共に一体形成されてい
る。本実施形態においては、弾性片32は、各収容部の
底部において、転がり部材29を接触保持する弾性保持
部32aと底部から起立する弾性起立部32bとによっ
て略Y字状に形成されている。この場合、底部には、図
に示すように、弾性起立部32bの両側に、転がり部材
29及び弾性保持部32aを当付けるための当付け部3
3を形成しておくことが好ましい。
【0022】また、保持器30には、その前面側におい
て、保持器を一体的に所定角度回動可能とするように、
切換操作部35が一体形成されており、この切換操作部
35は、外輪27に形成された切欠部27aを介して上
方に突出している。そして、この突出部分には、係合孔
35aが形成されており、リール本体の外部に配設され
た切換部材(操作レバー)37の回動操作によって、切
換操作部35、すなわち保持器30を所定角度回動可能
にする連結部材38が係合されている。
【0023】前記外輪27は、図5に示すように、保持
器30に対して後方側から嵌め込まれるようなキャップ
形状を成しており、保持器に収容された各転がり部材2
9を自由回転可能な領域と、楔作用によってその回転を
阻止する領域を具備したコロ収容部27bが、所定間隔
をおいて膨出形成されている。
【0024】前記保持器30は、外輪27が装着された
際に、その切換操作部側の端部に形成されている外周円
形部30aが、外輪27の開口部内周に面接して回動可
能に支持されるようになっている。また、保持器30に
は、その後端側に、外輪27に形成されている円形開口
27cに嵌合すると共に、抜け止めが成されるように段
部30bが形成されている。
【0025】上記した構成において、外輪27は、SU
S、炭素鋼板、チタン、焼結材等によって形成されてお
り、保持器30は、切換操作部35及び弾性片32と共
に、合成樹脂(例えば、ポリアセタール、ABS、ナイ
ロン、ポリカーボネイト等)を射出成形することで一体
的に形成されている。
【0026】また、上記した構成においては、リール本
体2が、上述したようにマグネシウム合金のような外輪
27とは異なる材質で形成されているため、海水のよう
な電解質の物質が浸入すると、異種金属同士である両者
の間で電食が発生し易くなってしまい、更には、外輪部
分は、リール本体に対して固定されて逆転防止時におけ
る楔作用によってリール本体2に対して衝撃負荷を与え
るため、本体側の表面処理が傷付いて剥離したり、マグ
ネシウム合金自体が傷付き、電食が促進されてしまう可
能性がある。このため、外輪27とリール本体の筒部2
bとの間に、電食の発生が抑制されるように保護部材4
0を配設しておくことが好ましい。
【0027】この場合、保護部材40は、リール本体の
筒部2bと外輪27が完全に非接触となるような形状に
形成されていれば良く、例えば、外輪27を完全に包み
込むように、キャップ状(略円筒形状)を成していれば
良い。また、保護部材40は樹脂等の絶縁体で形成する
ことにより、電食の発生を確実に防止することが可能と
なる。
【0028】また、前記外輪27には、コロ収容部27
bが所定間隔をおいて膨出形成されていることから、こ
れを嵌合、固定するように、リール本体の筒部2b、乃
至は前記保護部材40も、これを合致させるような形状
を備えている必要があるが、本実施形態では、前端側
に、外輪27の回り止めプレート50を配設しており、
リール本体の筒部2bの内周、及び外輪27と筒部との
間に介在される保護部材40の側壁を円周状に形成して
いる。
【0029】この回り止めプレート50には、リール本
体に対して回り止めを果たす回り止め部50a(図に示
す例では、180度間隔で設けられた突出部)が形成さ
れており、この回り止め部50aは、リール本体に形成
された凹所2cに嵌合され、固定されている。そして、
前記外輪27には、回り止め部50aが嵌合する切欠部
27dが形成されており、また、保護部材40にも、対
応した切欠部40aが形成されている。
【0030】このような構成によれば、リール本体2の
筒部2bや保護部材40に、外輪27の膨出した外周形
状に対応する凹所を形成する必要がなくなるため、位置
合せ時における作成誤差等を考慮する必要が無く、金型
製作も容易になり、工数、コストを削減することが可能
となる。
【0031】上記した転がり式一方向クラッチ25は、
操作レバー37を回動操作することで、切換操作部35
を介して保持器30が外輪27の内周面に沿って回動さ
れ、各転がり部材29を自由回転領域(逆転可能状態)
又は楔領域(逆転防止状態)に位置付けするよう構成さ
れており、回転筒軸12を正逆転可能状態/逆転防止状
態に切換えされるようになっている。
【0032】すなわち、図4に示す状態において、切換
操作部35が時計回り方向に回動操作されると、各転が
り部材29は、コロ収容部27bの自由回転領域に移動
されて、図示されていない内輪(回転筒軸)は、正逆転
可能状態となる。また、図4に示す状態において、切換
操作部35が反時計回り方向に回動操作されると、各転
がり部材29は、コロ収容部27bの楔領域に移動され
て、図示されていない内輪(回転筒軸)は、逆転防止状
態(時計回り方向のみの回転が可能な状態)となる。な
お、各転がり部材29は、弾性片32によって、図中、
常時楔作用方向に付勢されており、上記した逆転防止作
用、及び両位置への切換作用が瞬時かつ円滑確実に行な
えるようになっている。
【0033】以上のような構造の転がり式一方向クラッ
チ25によれば、その保持器30は、転がり部材を収容
するための収容部31、各転がり部材29を付勢するた
めの付勢部(弾性片32)、及び切換操作部35が一体
形成されるため、切換操作部と付勢部との位置関係が一
定化すると共に、弾性部材(弾性片32)自体のバラツ
キも解消されて楔作用力が安定し、両位置への切換動作
を、常時安定して円滑確実に行なえるようになる。すな
わち、そのような転がり式一方向クラッチの構造によっ
て、逆転防止機能がガタ付くことのない安定した高精度
な魚釣用リールが得られるようになる。また、保持器3
0の弾性部材が脱落することも無いので転がり式一方向
クラッチをユニット化する際の組み込付けに手間が掛か
ることもない。
【0034】また、上記した弾性片32は、弾性保持部
32aと底部から起立する弾性起立部32bとによって
略Y字状に形成されていることから、柔軟で弾力に富ん
だ付勢範囲の広い特性が得られるので、転がり部材29
の付勢保持状態が安定し、より確実で安定した楔作用が
得られるようになる。また、弾性起立部32bの両側
に、転がり部材29及び弾性保持部32aを当付けるた
めの当付け部33を形成したことで、何等かの力が転が
り部材に作用して弾性片を押し当てる方向に力が加えら
れた場合でも、当付け部33により弾性片が受けられる
ことから、弾性片がへたることを防止でき、更には、衝
撃的にロックされる場合、転がり部材のあばれを抑え
て、確実にロックさせることが可能となる。
【0035】また、上記した構成では、保持器30に対
して外輪27を装着した際に、その切換操作部側の端部
に形成されている外周円形部30aが、外輪27の開口
部内周に面接して回動可能に支持されるようになってい
ることから、切換操作部35を介して、両位置に回動操
作される場合の支持状態が安定し、高精度な切換及び楔
作用が得られるようになる。
【0036】さらに、実釣時における逆転防止時におい
て、外輪27に衝撃負荷が繰り返し加わっても、上記し
た保護部材40及び回り止めプレート50によって、リ
ール本体の筒部2bの内周への傷発生が防止され、腐食
の発生やガタ付きが抑えられるため、常時良好な逆転防
止機能を維持することができる。
【0037】なお、上記した構成では、保持器30と共
に一体形成される切換操作部35を保持器30の表面
(スプール側の面)と面一状とし、かつ厚みが0.5〜
2mmの範囲で形成することが好ましい。このような構
成にすることで、逆転防止装置を軸方向において短縮化
でき、リール本体を小型化することが可能となる。
【0038】図6(a)〜(c)は、同様に、魚釣用リ
ールに組み込まれる転がり式一方向クラッチの変形例を
示しており、そのユニット化を順に示す図である。この
変形例は、保持器30の前端部に、抜け止め用の弾性係
止片30cを周方向に亘って突出形成したものであり、
ここに、外輪27の前端の開口部内側に形成された環状
の係止部27eを弾性係止させるように構成したもので
ある。
【0039】このような構成によれば、外輪27と保持
器30が容易に分離することが無いため、上記した作用
効果に加え、ユニットとしての取扱い性の向上が図れる
ようになる。
【0040】以上、本発明の実施形態について説明した
が、上述した保持器に形成される弾性片については、転
がり部材を楔作用に付勢するものであれば良く、その形
状については適宜変形することが可能である。また、保
持器については、少なくとも収容部に配設される弾性片
が一体形成されていれば良く、切換操作部は、別体とし
て装着されるものであっても良い。さらに、本発明に係
る転がり式一方向クラッチを、スピニングリールに組み
込まれたものを例示して説明したが、上記したスピニン
グリールに限られず、逆転防止装置が組み込まれる各種
の魚釣用リールにも適用することが可能であり、更に
は、魚釣用リール以外にも適用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、楔作用によって駆動軸
の逆転防止を行なう転がり式一方向クラッチにおいて、
常時安定した高精度な楔作用が得られ、かつ製造工程、
部品精度の影響を受けることの無い転がり式一方向クラ
ッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転がり式一方向クラッチの一実施
形態を示す図であり、それが組み込まれる魚釣用リール
(スピニングリール)の全体構成を示した図。
【図2】転がり式一方向クラッチ部分の拡大図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】環状外枠と環状保持体の部分を示す図。
【図5】(a)〜(c)を含み、魚釣用リールに組み込
まれる転がり式一方向クラッチのユニット化を順に示す
図。
【図6】(a)〜(c)を含み、魚釣用リールに組み込
まれる転がり式一方向クラッチの変形例を示す図であ
り、そのユニット化を順に示した図。
【符号の説明】
2 リール本体(支持体) 12 回転筒軸(回転軸) 25 転がり式一方向クラッチ 27 外輪(環状外枠) 29 転がり部材 30 保持器(環状保持体) 32 弾性片 35 切換操作部 37 切換部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と回転軸との間に装着され、前記
    支持体に装着可能な環状外枠と、この環状外枠の径方向
    内側において、転がり部材を収容すると共に前記回転軸
    上に回動可能となるように設けられる環状保持体とを有
    し、前記支持体に設けた切換部材で前記転がり部材を楔
    作用する作動位置と楔作用しない非作動位置に切換可能
    とした転がり式一方向クラッチにおいて、 前記環状保持体に、前記切換部材に係合して回動操作さ
    れる切換操作部と前記転がり部材を楔作用する方向に付
    勢する弾性片とを一体形成したことを特徴とする転がり
    式一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、魚釣用リールのリール本
    体であり、 前記回転軸は、リール本体に装着されたハンドル回転に
    連動回転する駆動軸であることを特徴とする請求項1に
    記載の転がり式一方向クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記切換操作部は、環状保持体の表面と
    面一状でかつ厚みが0.5〜2mmの範囲で形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の転がり式一方向
    クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記環状保持体の切換操作部側の端部に
    形成した外周円形部が、前記環状外枠の開口部内周に回
    動可能に支持されていることを特徴とする請求項2又は
    3に記載の転がり式一方向クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記弾性片が、前記転がり部材を接触保
    持する弾性保持部と環状保持体の底部から起立する弾性
    起立部とにより、略Y字状に形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の転がり式
    一方向クラッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017176132A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
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