JP2003276833A - 整列搬送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給コンベヤ上に横一列に並んだ被搬送物
を、該供給コンベヤの側方に配置した受取りコンベヤに
ジャミングを起こさずに縦一列にして１個ずつ搬送する
ことができる整列搬送システムを提供する。 【解決手段】 供給コンベヤ１を、２台のベルトコンベ
ヤ２，３の突合せ接続で直線状に構成し、且つその両コ
ンベヤの突合せ部は搬送方向に対し直角以外の角度に傾
斜した傾斜端部同士の突き合せとし、更に下流側のベル
トコンベヤ３上にガイド手段４を、前記突合せ傾斜部の
傾斜方向と線対称に配置すると共に、そのガイド手段の
下流側における前記下流側のベルトコンベヤの側方に受
取りコンベヤ５を接続配置し、前記供給コンベヤを構成
する２台のコンベヤの速度は、下流側コンベヤ３の速度
を上流側コンベヤ２の速度より速くする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンベヤ上に横一
列に並べた被搬送物を、１個ずつ間隔をおいて縦方向に
搬送する整列搬送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、製造装置等から搬出される製
品（被搬送物）が横一列に並んで搬送され、その横一列
の製品を１個ずつ縦列に並べて次の工程に供給する搬送
システムが存在する。例えば、食品工業界において、菓
子等の小物が製菓装置等から横一列に並んで流れてきた
ものを、１個ずつ縦列に並べて包装機等へ供給する必要
がある。

【０００３】上記要望に対応する従来の整列搬送システ
ムは、図８に示すように、供給ベルトコンベヤ１３の下
流側の上面にフィーダ１４が、コンベヤのベルト表面に
接することなく、且つ限りなく近接して所定の角度に傾
斜させて設置されている。そして、前記フィーダの下流
側には、受取りコンベヤ１５が前記供給ベルトコンベヤ
１３の側縁に突合せて設置されている。尚、受取りコン
ベヤの突合せ端縁は所定角度（例えば、４５度）に傾斜
形成され、その傾斜角度に合わせて前記フィーダが設置
される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の搬送システ
ムは、供給コンベヤ１３及びフィーダ１４を駆動するこ
とで、横一列に並んだ被搬送物を受取りコンベヤ１５が
受け取り、次ぎの処理工程、例えば包装機等へ１個ずつ
搬送供給する。そして、フィーダは被搬送物を停滞させ
ることなく搬送するために、前記したように供給コンベ
ヤの搬送方向に対して所定角度（例えば、４５度）傾斜
して設置されている。尚、前記フィーダを供給コンベヤ
の搬送方向に対し直角に交差させて配置した場合は、被
搬送物の流れを一旦止めてしまうため、処理能力が低下
する。従って、処理能力を低下させないために、傾斜さ
せるのが一般的である。

【０００５】ところが、上記従来の整列搬送システムに
よる搬送は、図８に示すように、供給コンベヤ上に横一
列に並べられた被搬送物Ａ〜Ｅは、該供給コンベヤの作
動で横一列の状態を保って搬送される。そして、図９
（ａ）に示すように、横一列の被搬送物Ａ〜Ｅから供給
コンベヤ１３上に配置したフィーダ１４までの距離が一
番近い被搬送物Ａが一番先にフィーダに到達し、該フィ
ーダの作動で斜め前方へ搬送される。続いて、図９
（ｂ）〜（ｄ）にしめすように、被搬送物Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅの順番でフィーダに到達し、フィーダの作動で斜め前
方へ搬送される。しかし、供給コンベヤのスピードの加
減によっては、先にフィーダに到達した被搬送物Ａがす
ぐ横の被搬送物Ｂに接触し、ジャミング（搬送物が所定
の搬送形態を崩し、その部分に停滞するようになるこ
と）してしまうことがある。即ち、被搬送物を１個ずつ
間隔を置いて搬送することが出来にくいという不具合が
ある。

【０００６】本発明は、上記した従来の技術が有する問
題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、供給コンベヤ上に横一列に並んだ被搬送物を、該供
給コンベヤの側方に配置した受取りコンベヤにジャミン
グを起こさずに縦一列にして１個ずつ搬送することがで
きる整列搬送システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じた技術的手段は、供給コンベヤ上に、該
コンベヤの幅方向に沿って略等間隔におかれた横一列の
被搬送物を下流側に搬送し、供給コンベヤの下流側で該
供給コンベヤに交差接続した受取りコンベヤに前記被搬
送物を縦一列に間隔を置いて整列搬送するシステムであ
って、前記供給コンベヤを少なくとも２台のベルトコン
ベヤの突合せ接続で直線状に構成し、且つその両コンベ
ヤの突合せ部は搬送方向に対し直角以外の角度に傾斜し
た傾斜端部同士の突き合せとし、更に下流側のベルトコ
ンベヤ上にガイド手段を、前記突合せ傾斜部の傾斜方向
と反対の傾斜方向に配置すると共に、そのガイド手段の
下流側における前記下流側のベルトコンベヤの側方に受
取りコンベヤを接続配置し、前記供給コンベヤを構成す
る２台のコンベヤの速度は、下流側コンベヤの速度を上
流側コンベヤの速度より速くしたことを特徴とする。上
記の供給コンベヤを構成する２台のベルトコンベヤは、
少なくとも突合せる端部が同じ角度に傾斜していればよ
く、従って供給コンベヤを構成する２台のベルトコンベ
ヤとしては、ベルト走行方向の一方端のみが傾斜したコ
ンベヤ、ベルト走行方向の両端が傾斜した台形タイプ、
或いは菱形タイプが挙げられ、これらの組み合わせによ
って構成する。

【０００８】上記供給コンベヤを構成する下流側のコン
ベヤ上に配置するガイド手段としては、今日一般的に採
用されているフィーダ、或いは搬送を遮る棒管やプレー
ト等の壁部材の何れでもよく、それらガイド手段は、下
流側のベルトコンベヤのベルト表面に接することなく、
限りなく近接して配置される。又、上記ガイド手段の傾
斜配置は、供給コンベヤを構成する２台のベルトコンベ
ヤにおける突合せ傾斜部の傾斜方向と略線対称となる傾
斜配置が好ましい。更に、下流側コンベヤの側方に接続
配置する受取りコンベヤの速度を、前記下流側コンベヤ
の速度より速くすると、縦一列に整列される被搬送物相
互の間隔を広くあけることが出来る。

【０００９】また、本発明は、供給コンベヤから受取り
コンベヤへの縦一列での移行を、ガイド手段無しで行な
う整列搬送システムを提供する。その構成は、供給コン
ベヤを２台のベルトコンベヤの突合せ接続で直線状に構
成し、その両コンベヤの突合せ部は搬送方向に対し直角
以外の角度に傾斜した傾斜端部同士の突き合せとし、更
に下流側のベルトコンベヤの終端を、前記突合せ傾斜部
の傾斜方向と線対称の傾斜に構成すると共に、その下流
側のベルトコンベヤの傾斜終端に受取りコンベヤを交差
配置し、且つ前記供給コンベヤを構成する２台のコンベ
ヤの速度は、下流側コンベヤの速度を上流側コンベヤの
速度より供給コンベヤ上に、該コンベヤの幅方向に沿っ
て略等間隔におかれた横一列の被搬送物を下流側に搬送
し、供給コンベヤの下流側で該供給コンベヤに交差接続
した受取りコンベヤに前記被搬送物を縦一列に間隔を置
いて整列搬送するシステムであって、前記供給コンベヤ
を２台のベルトコンベヤの突合せ接続で直線状に構成
し、且つその両コンベヤの突合せ部は搬送方向に対し直
角以外の角度に傾斜した傾斜端部同士の突き合せとし、
更に下流側のベルトコンベヤの終端を、前記突合せ傾斜
部の傾斜方向と線対称の傾斜に構成すると共に、その下
流側のベルトコンベヤの傾斜終端に受取りコンベヤを交
差配置し、前記供給コンベヤを構成する２台のコンベヤ
の速度は、下流側コンベヤの速度を上流側コンベヤより
速くしたことを特徴とする。

【００１０】上記請求項１〜３記載の手段によれば、供
給コンベヤを構成する２台のベルトコンベヤの速度が、
上流側コンベヤ＜下流側コンベアである為、横一列で搬
送されてきた被搬送物は、２台のコンベヤにおける突合
せ部の通過でガイド手段の傾斜方向に沿った配列に変更
され、突合せ部に一番近い被搬送物が最初にガイド手段
に到達し、下流側コンベヤから受取りコンベヤに乗り移
る。続いて、突合せ部に近い順にガイド手段に到達し、
下流側コンベヤから受取りコンベヤに乗り移る。それに
より、横一列であった被搬送物を、１個ずつ間隔を置い
て縦一列に整列させて搬送することができる。又、請求
項４記載の手段によれば、前記請求項１〜３と同様、供
給コンベヤを構成する２台のベルトコンベヤの速度が、
上流側コンベヤ＜下流側コンベアである為、横一列で搬
送されてきた被搬送物は、２台のコンベヤにおける突合
せ部に近い順に下流側コンベヤに乗り移り、被搬送物は
突合せ部の傾斜方向とは反対方向の傾きに斜め一列に整
列される。そして、その並べ替えられた斜め一列の形態
のまま受取りコンベヤへの乗り移り部に到達し、斜め一
列に並んだ被搬送物は、その列が一緒に下流側コンベヤ
から受取りコンベヤに乗り移る。それにより、横一列で
あった被搬送物を、１個ずつ間隔を置いて縦一列に整列
させて搬送することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図１は、供給コンベヤ上に配置する
ガイド手段としてフィーダを用いた整列搬送システムの
概略を示し、整列搬送システムＡは、２台のベルトコン
ベヤ２，３からなる供給コンベヤ１と、前記供給コンベ
ヤ１における下流側コンベヤ３上に配置したフィーダ４
と、そのフィーダ４の下流側に沿って下流側コンベヤ３
の側方に接続配置した受取りコンベヤ５とで構成されて
いる。

【００１２】供給コンベヤ１を構成する２台のベルトコ
ンベヤ２，３は、夫々所定の幅を有したベルトが無端回
動するように巻回され、そのベルトコンベヤ２と３を、
ベルトを接することなく限りなく近接させて突合せ配置
する。上流側のベルトコンベヤ２は、搬送方向の一端２
ａが所定の角度（図示は４５度）に傾斜形成されてい
る。傾斜端部２ａにおけるベルトの支持は、ローラエッ
ジ、或いはナイフエッジの何れでもよい。又、下流側の
ベルトコンベヤ３は、搬送方向の両端３ａ，３ｂが所定
の角度（図示は４５度）に傾斜形成されて菱形タイプに
形成されている。従って、上流側のベルトコンベヤ２の
傾斜端部２ａと、下流側のベルトコンベヤ３の傾斜端部
３ａを突合せることで、両コンベヤ２，３が一直線状に
接続配置される。

【００１３】図２は前記した下流側のベルトコンベヤ３
におけるベルト３’の掛け方を示し、エンドレスに形成
したベルト３’は、ベルトの進行方向に対して略４５度
に傾けて支持した傾斜ローラ６に掛け回して、ベルト
３’の進行方向を基準として直角に折り返し、その直
後、折り返しローラ７に掛け回して方向転換させ、その
方向転換したベルトを前記傾斜ローラ６の直下に配置し
た傾斜ローラ６’に掛け回して、傾斜端部３ａを形成す
る。同様に、反対側の傾斜端部３ｂも、傾斜ローラ８，
８’及び折り返しローラ９に掛け回して、平面形状が菱
形をなしたベルトコンベヤとする。

【００１４】そして、傾斜端部３ａ側の傾斜ローラ６’
と、傾斜端部３ｂ側の傾斜ローラ８’の略中間位置には
駆動ユニット１０が配置され、ベルト３’が掛け回され
ている。その駆動ユニット１０は、駆動ローラ１０ａ
と、その駆動ローラ１０ａの外周面にベルト３’を半周
以上に亘って密着させる左右のスナップローラ１０ｂ，
１０ｃ、及び前記駆動ローラ１０ａを駆動させる減速機
付き駆動モータ１０ｄとで構成されている。又、左右の
スナップローラ１０ｂ，１０ｃは、揺動自在に支持した
作動アーム１０ｅの端部に支持され、左右の作動アーム
１０ｅは外部からの操作で開閉可能に構成され、ベルト
３’の交換、メンテナンスが容易に出来るように構成さ
れている（図３（ａ）、（ｂ）参照）。

【００１５】そして、供給コンベヤ１を構成する上流側
のベルトコンベヤ２のベルトの速度Ｖ１と、下流側のベ
ルトコンベヤ３のベルトの速度Ｖ２は、Ｖ１＜Ｖ２とす
る。これにより、横一列に並んだ被搬送物は供給コンベ
ヤ１の搬送方向（縦方向）に沿い間隔をおいてガイド手
段４に向けて搬送される。

【００１６】ガイド手段４は、ベルトコンベヤのテール
ローラを、前記供給コンベヤ１の搬送面に対し鉛直に配
置したフィーダ４ａで構成され、そのフィーダ４ａはベ
ルトの端縁が下流側のベルトコンベヤ３の搬送面に接す
ることなく、限りなく近接して傾斜配置される。フィー
ダ４ａの傾斜配置は、前記した供給コンベヤ１を構成す
る上流のベルトコンベヤ２と下流側のベルトコンベヤ３
の傾斜端縁の突合せ傾斜方向に対し線対称となるように
傾斜配置する。

【００１７】上記ガイド手段４のフィーダ４ａの下流側
には、供給コンベヤ１の側縁に限りなく近接して受取り
コンベヤ５が配置される。受取りコンベヤ５は、ベルト
コンベヤの一方端を所定角度（図示は４５度）に傾斜
し、その傾斜端縁を下流側のベルトコンベヤ３の側縁に
突き合わせるように配置する。そして、受取りコンベヤ
５の速度は、前記下流側のベルトコンベヤ３の速度より
速くすると、フィーダ４ａに時間差をおいて到達した被
搬送物相互を引き離して搬送することが出来る。

【００１８】尚、供給コンベヤ１を構成する上流側及び
下流側のベルトコンベヤ２，３は、図示の組み合わせ形
態に限定されず、図４（ａ）に示す台形タイプのベルト
コンベヤ１１、図４（ｂ）に示す一方端が傾斜した変台
形タイプ（図１に示した上流側のベルトコンベヤ２と同
じタイプ）１２等の適宜組み合わせによって構成しても
よい。

【００１９】次に、図１に示した整列搬送システムの動
作を、図５及び図６に基づいて説明する。 供給コンベヤ１における上流側のベルトコンベヤ２
上に５個の被搬送物Ａ〜Ｅが所定の間隔をおいて横一列
に並び、下流側のベルトコンベヤ３に向かって搬送され
る。そして、上流側のベルトコンベヤ２から下流側のベ
ルトコンベヤ３へ乗り移る傾斜突合せ部に、被搬送物Ｅ
を先頭に順次Ｄ，Ｃ，Ｂ，Ａの順番で乗り移る。この
時、上流側のベルトコンベヤ２の速度Ｖ１と下流側のベ
ルトコンベヤ３の速度Ｖ２とは、Ｖ１＜Ｖ２であるた
め、被搬送物Ｅ〜Ａは進行方向に所定の間隔をおいて斜
め一列に並んで搬送される（図５（ａ）参照）。 被搬送物Ｅを先頭に斜め一列の形態で流れた被搬送
物は、被搬送物Ｅが最初に下流側のベルトコンベヤ３上
に配置されたガイド手段４のフィーダ４ａに到達し、フ
ィーダ４ａの作動も加わって受取りコンベヤ５側に向け
て搬送され、以下、被搬送物Ｄ，Ｃ，Ｂ，Ａの順にフィ
ーダに到達する（図５（ｂ）参照）。 フィーダ４ａに到達した被搬送物Ａ〜Ｅは、該フィ
ーダ４ａの作動で被搬送物Ｅを先頭に縦一列で受取りコ
ンベヤ５側に向けて搬送される（図６（ａ）、（ｂ）参
照）。 そして、下流側のベルトコンベヤ３の側方に接続配
置された受取りコンベヤ５の速度が前記ベルトコンベヤ
３の速度より速い為、その速度差により後続の被搬送物
を引き離して受取りコンベヤ５に乗り移る。続いて、被
搬送物Ｄ，Ｃ，Ｂ，Ａの順番で受取りコンベヤ５に乗り
移る（図６（ｃ）参照）。それにより、横一列に並んで
いた被搬送物Ａ〜Ｅは、被搬送物Ｅを先頭にして縦一列
（斜め一列）に整列されて搬送される。

【００２０】上記図示の実施の形態では受取りコンベヤ
５を下流側のベルトコンベヤ３の搬送方向に対し右側
（図面ではベルトコンベヤの下側）に配置した例である
が、受取りコンベヤ５をベルトコンベヤ３の搬送方向に
対し左側に配置する場合は、ガイド手段４のフィーダ４
ａ及び受取りコンベヤ５を前記実施の形態の場合と線対
称的に配置する。又、供給コンベヤ１を構成する上流側
のベルトコンベヤ２と下流側のベルトコンベヤ３の傾斜
突合せの方向も、前記実施の形態の場合とは逆の傾斜に
する必要がある。そして、この場合は、被搬送物Ａを先
頭に縦一列に整列して搬送できる。

【００２１】上記したように、横一列に並んだ被搬送物
Ａ〜Ｅは斜め一列に整列されてガイド手段４へ同じ時間
で到達する為、受取りコンベヤ５側に向けて搬送される
時、従来の搬送システムに起きた、横の被搬送物と接触
してジャミングするようなことは無く、スムーズに受取
りコンベヤ５へ乗り移らせることができる。

【００２２】図７は、本発明に係る整列搬送システムの
他の実施の形態を示す。図７（ａ）に示す整列搬送シス
テムＡ’は、前記実施の形態における供給コンベヤ１を
構成する下流側のベルトコンベヤ３’として台形タイプ
のベルトコンベヤを組み合わせ、且つその下流側のベル
トコンベヤ３’上に配置するガイド手段４として搬送機
能を備えない棒管やプレート等の壁部材４ｂを配置した
システムである。

【００２３】又、図７（ｂ）に示す整列搬送システム
Ａ”は、ガイド手段４を用いずに整列させるシステム
で、供給コンベヤ１を構成する下流側のベルトコンベヤ
３’として台形タイプのベルトコンベヤを用い、そのベ
ルトコンベヤにおける上流側のベルトコンベヤ２との突
合せ傾斜方向に対し線対称の傾斜端部に、受取りコンベ
ヤ５’を交差配置したシステムである。この場合は、供
給コンベヤ１において斜め一列に並べられた被搬送物
は、その整列形態のまま受取りコンベヤ５’に乗り移
り、受取りコンベヤ５’の作動で縦一列に搬送される。

【００２４】尚、前記した各実施の形態において、供給
コンベヤを構成する上流側のベルトコンベヤと下流側の
ベルトコンベヤの速度を同じに設定した場合は、横一列
の被搬送物は下流側のベルトコンベヤに横一列のまま乗
り移るので、通常のシステムに変更することも容易であ
る。又、供給コンベヤを構成する上流側及び下流側のコ
ンベヤは１台で構成することに限定されず、複数台を接
続して構成してもよい。但し、下流側のコンベヤは少な
くとも被搬送物をガイド手段に到達する前には該ガイド
手段の傾斜方向に沿う傾斜形態に整列させるように構成
する必要がある。

【００２５】

【発明の効果】本発明の整列搬送システムは請求項１〜
４記載の構成により、供給コンベヤ上に横一列に並んだ
被搬送物を、供給コンベヤの側方に接続配置した受取り
コンベヤへの乗り移り時に被搬送物同士のジャミングを
発生させずに、被搬送物相互間に間隔をあけて縦一列に
整列して搬送することが出来る。因って、生産ラインか
ら搬出された生産物を１個ずつ包装するラインに適した
整列搬送システムを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る整列搬送システムの実施の形態の
一例を示す概略平面図である。

【図２】供給コンベヤを構成する菱形タイプのベルトコ
ンベヤにおけるベルト掛け状態を示す説明図である。

【図３】（ａ）は菱形タイプのベルトコンベヤの平面
図、（ｂ）は一部切欠正面図である。

【図４】供給コンベヤを構成するベルトコンベヤの他の
形態を示し、（ａ）は台形タイプのベルトコンベヤ、
（ｂ）は一方端のみが傾斜した変台形タイプのベルトコ
ンベヤである。

【図５】図１の整列搬送システムによる整列動作を示す
説明図で、（ａ）は上流側コンベヤから下流側コンベヤ
に乗り移る状態図、（ｂ）は下流側コンベヤ上の被搬送
物がガイド手段に到達する状態図である。

【図６】図５に続く整列動作を示す説明図で、（ａ）、
（ｂ）は被搬送物がガイド手段に沿って移動する状態
図、（ｃ）は被搬送物が受取りコンベヤに乗り移る状態
図である。

【図７】本発明に係る整列搬送システムの他の形態を示
し、（ａ）はガイド手段として壁部材を配置した形態、
（ｂ）はガイド手段無しの形態である。

【図８】従来の整列搬送システムを示す概略図である。

【図９】従来のシステムによる整列動作を示す動作説明
図である。

【符号の説明】

Ａ，Ａ’，Ａ”…整列搬送システム １…供給コンベヤ ２…上流側のベ
ルトコンベヤ ３…下流側のベルトコンベヤ ４…ガイド手段 ５…受取りコンベヤ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 供給コンベヤ上に、該コンベヤの幅方向
   に沿って略等間隔におかれた横一列の被搬送物を下流側
   に搬送し、供給コンベヤの下流側で該供給コンベヤに交
   差接続した受取りコンベヤに前記被搬送物を縦一列に間
   隔を置いて整列搬送するシステムであって、前記供給コ
   ンベヤを少なくとも２台のベルトコンベヤの突合せ接続
   で直線状に構成し、且つその両コンベヤの突合せ部は搬
   送方向に対し直角以外の角度に傾斜した傾斜端部同士の
   突き合せとし、更に下流側のベルトコンベヤ上にガイド
   手段を、前記突合せ傾斜部の傾斜方向と線対称に配置す
   ると共に、そのガイド手段の下流側における前記下流側
   のベルトコンベヤの側方に受取りコンベヤを接続配置
   し、前記供給コンベヤを構成する２台のコンベヤの速度
   は、下流側コンベヤの速度を上流側コンベヤの速度より
   速くしたことを特徴とする整列搬送システム。
2. 【請求項２】 前記ガイド手段が、下流側のベルトコン
   ベヤのベルト表面に接することなく、限りなく近接配置
   したフィーダであることを特徴とする請求項１記載の整
   列搬送システム。
3. 【請求項３】 前記ガイド手段が、下流側のベルトコン
   ベヤのベルト表面に接することなく、限りなく近接配置
   した壁部材であることを特徴とする請求項１記載の整列
   搬送システム。
4. 【請求項４】 供給コンベヤ上に、該コンベヤの幅方向
   に沿って略等間隔におかれた横一列の被搬送物を下流側
   に搬送し、供給コンベヤの下流側で該供給コンベヤに交
   差接続した受取りコンベヤに前記被搬送物を縦一列に間
   隔を置いて整列搬送するシステムであって、前記供給コ
   ンベヤを少なくとも２台のベルトコンベヤの突合せ接続
   で直線状に構成し、且つその両コンベヤの突合せ部は搬
   送方向に対し直角以外の角度に傾斜した傾斜端部同士の
   突き合せとし、更に下流側のベルトコンベヤの終端を、
   前記突合せ傾斜部の傾斜方向と線対称の傾斜に構成する
   と共に、その下流側のベルトコンベヤの傾斜終端に受取
   りコンベヤを交差配置し、前記供給コンベヤを構成する
   ２台のコンベヤの速度は、下流側コンベヤの速度を上流
   側コンベヤの速度より速くしたことを特徴とする整列搬
   送システム。