JP2713466B2 - 積層ウエブ包装体製造ラインにおけるウエブ積層体搬送方法 - Google Patents

積層ウエブ包装体製造ラインにおけるウエブ積層体搬送方法

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JP2713466B2 JP18329989A JP18329989A JP2713466B2 JP 2713466 B2 JP2713466 B2 JP 2713466B2 JP 18329989 A JP18329989 A JP 18329989A JP 18329989 A JP18329989 A JP 18329989A JP 2713466 B2 JP2713466 B2 JP 2713466B2
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春男 高石
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば箱入りティシュペーパーのような積
層ウエブ包装体を製造するための製造工程中におけるウ
エブ積層体搬送方法に関し、さらに詳しくは、ウエブ折
畳み装置によって製造された長尺ウエブ積層体を製品寸
法づつ切断するための切断装置側のコンベア上に移乗さ
せたりあるいは製品寸法づつ切断された切断済ウエブ積
層体を自動包装装置側のコンベア上に移乗させたりする
際などに行われるウエブ積層体搬送方法に関するもので
ある。
(従来技術) 第4図ないし第6図には、例えば箱入りティシュペー
パーなどの積層ウエブ包装体を製造するための従来の製
造ラインが示されている。この従来の積層ウエブ包装体
製造ラインは、複数のウエブ折畳み装置101,101・・で
製造される長尺ウエブ積層体P,P・・をコンベア(第1
コンベア)102に乗せて順次1本づつ該第1コンベア102
の終端部102bまで搬送させ、該終端部102bにおいてスト
ッパー124により一時的に停止させた長尺ウエブ積層体
Pをパドル循環式の送り出し装置(第1送り出し装置)
103で順次1本づつ切断装置105側のコンベア(第2コン
ベア)104上に送り出して、該長尺ウエブ積層体Pを切
断装置105で製品寸法づつ切断し、続いてその切断済の
各製品寸法ウエブ積層体R,R・・を一列状態(切断済列
状ウエブ積層体Q)のままで第2コンベア104の終端部1
04bまで搬送してそこで一時的に停止させ、次にその一
時停止させた切断済列状ウエブ積層体Qを第5図に示す
ように連続循環式の第2送り出し装置106で自動包装装
置108側に連続するコンベア(第3コンベア)107上に送
り出し、その各製品寸法ウエブ積層体R,R・・を第3コ
ンベア107の終端部107bにおいて自動包装装置108より順
次1個づつ自動的に包装材(箱)で包装して積層ウエブ
包装体(箱入りティシュペーパー)Sを連続して製造し
得るように構成されている。この種の積層ウエブ包装体
製造ラインで使用されている自動包装装置108で各製品
寸法ウエブ積層体R,R・・を包装させるには、該各製品
寸法ウエブ積層体R,R・・を一列に並べた状態で搬送さ
せて各製品寸法ウエブ積層体R,R・・が1個づつ順に自
動包装装置108側に供給されるようにする必要があり、
そのために、従来では、切断済列状ウエブ積層体Qを第
2コンベア104の終端部104bから自動包装装置側の第3
コンベア107上に順次1本づつ送り出すようにしてい
た。又、このように切断済列状ウエブ積層体Qを自動包
装装置側の第3コンベア107上に送り出す際には該切断
済列状ウエブ積層体Qを1本づつ送り出す必要があるこ
とから、ウエブ折畳み装置101,101・・で製造された長
尺ウエブ積層体Pを第1コンベア終端部102bから切断装
置105側の第2コンベア104上に送り出す際にも該長尺ウ
エブ積層体Pを順次1本づつ送り出す必要があった。
尚、第2コンベア104の終端部104bに設けられている第
2送り出し装置106は、第5図に示すようにチエン161に
固定したパドル162を循環せしめることにより、切断済
列状ウエブ積層体Qを送り出すことができるように構成
されており、該パドル162が第2コンベア終端部104bに
おける切断済列状ウエブ積層体Qの停止位置に存在しな
い間に該停止位置に切断済列状ウエブ積層体Qが順次1
列づつ供給されるようになっている。
ところで、この種の積層ウエブ包装体製造ラインにお
いて使用される自動包装装置108は、その処理能力が最
高で毎分200個程度とかなり高速で行えるようになって
いる。これに対して、第1コンベア102上を搬送される
長尺ウエブ積層体を第1コンベア終端部102bにおいて一
時停止させる際、又は第1コンベア終端部102bから第2
コンベア104側へ移乗させる際、あるいは第2コンベア
終端部104bから第3コンベア107側へ移乗させる際など
においては、ウエブ積層体を形崩れさせないための限界
スピードが存在する。即ち、第1コンベア102の搬送ス
ピードを速くするとそこに搬送される長尺ウエブ積層体
Pの移動慣性が大きくなって、第1コンベア終端部102b
において長尺ウエブ積層体Pがストッパー124に衝突し
た際に該長尺ウエブ積層体Pが変形(移動慣性が大きく
なるほどストッパー部材衝突時に長尺ウエブ積層体の長
さが短くなる)するようになり、又、第1送り出し装置
103又は第2送り出し装置106などの送り出し速度を速く
すると第1コンベア終端部102bあるいは第2コンベア終
端部104bにおいて停止されていたウエブ積層体がパドル
によって押し出される際にウエブ積層体底面とコンベア
上面との摩擦力によって該ウエブ積層体Qが例えば第5
図及び第6図において鎖線Q′で示すように形崩れした
り搬送姿勢が変更されたりすることがあり(搬送詰りの
原因となる)、現状では第2コンベア終端部104bから第
3コンベア107側に送り出される製品寸法ウエブ積層体
Rは毎分20〜30個程度に設定されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように従来の積層ウエブ包装体製造ラインによ
れば、自動包装装置108での包装能力にかなりの余力が
あるにもかかわらず、それに対して第3コンベア107側
への製品寸法ウエブ積層体Rの供給量を追随させること
ができなくて、能率が悪いという問題があった。尚、ウ
エブ折畳み装置101の台数を増やし、且つ第1コンベア1
02、第1送り出し装置103、第2コンベア104及び第2送
り出し装置106のスピードを速めると、第3コンベア107
側への製品寸法ウエブ積層体Rの供給量を増加させるこ
とができるが、このように該供給量を増加させると上記
したように長尺ウエブ積層体の長さ縮みによる切断時の
寸法誤差が発生したり搬送姿勢の変更等による搬送詰り
などのトラブルが生じることとなる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑み、長尺ウエブ
積層体の供給から製品寸法ウエブ積層体を包装するまで
の全工程を自動で行えるようにした積層ウエブ包装体製
造ラインを使用したものであっても、積層ウエブ包装体
の製造能率を向上させることができるようにするととも
に、そのように製造能率を向上させることができるよう
にしたものであっても製品寸法長さに誤差が生じたりあ
るいは搬送時において搬送詰りなどのトラブルが生じな
いようにしたウエブ積層体搬送方法を提案することを目
的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ウエブを積層させてなる長尺ウエブ積層体
をその長さ方向に向けて搬送し得る複数の搬送レーンを
もち且つ終端部において前記各搬送レーンからそれぞれ
搬送されている1本づつの長尺ウエブ積層体からなる1
組の長尺ウエブ積層体群を各長尺ウエブ積層体が相互に
並列する状態でそれぞれ停止させるストッパーを設けて
なる第1コンベアと、該第1コンベアの終端部上に停止
される長尺ウエブ積層体の長さ方向に対して水平直角方
向に向けて走行し且つ終端部にウエブ積層体の搬送を停
止させるストッパーを設けた第2コンベアと、前記第1
コンベアの終端部上に相互に並列状態で停止される1組
の長尺ウエブ積層体群をひとまとめにして前記第2コン
ベアの始端部上に送り出す第1送り出し装置と、前記第
2コンベア上を搬送される長尺ウエブ積層体を順次製品
寸法ごとに切断する切断装置と、前記第2コンベアの終
端部において該第2コンベア終端部に停止される1組の
切断済列状ウエブ積層体群における各切断済列状ウエブ
積層体に対応する位置にそれぞれ始端部を位置させた複
数の搬送レーンをもち且つ該各搬送レーンをその走行方
向下流側において1本の集約レーンに集約させて、該各
搬送レーン上を搬送される各側の製品寸法ウエブ積層体
を集約レーン部分において一列に整列せしめ得る如くし
てなる第3コンベアと、前記第2コンベアの終端部に停
止される1組の切断済列状ウエブ積層体群における各切
断済列状ウエブ積層体をそれぞれ第3コンベア側の各搬
送レーン上に送り出す第2送り出し装置と、前記第3コ
ンベアの終端部に設けられていて該第3コンベアの集約
レーン上を一列状態で搬送されてくる各製品寸法ウエブ
積層体を順次1個づつ包装材で自動包装し得る如くした
自動包装装置とを備え、長尺ウエブ積層体の第1コンベ
ア上への供給から各製品寸法ウエブ積層体を包装するま
での全工程を自動で行えるようにした積層ウエブ包装体
製造ラインを使用し、前記第1コンベアの各搬送レーン
上を搬送されてくる各長尺ウエブ積層体を該第1コンベ
アの終端部において相互に並列させた状態で停止させた
後、その1組の長尺ウエブ積層体群を第1送り出し装置
により各長尺ウエブ積層体が相互に並列状態を維持した
ままで第2コンベア側に送り出し、その第2コンベア側
に送り出した各長尺ウエブ積層体を切断装置で製品寸法
づつ切断し、その1組の切断済列状ウエブ積層体を第2
コンベアの終端部において相互に並列させた状態で第2
送り出し装置により第3コンベアの各搬送レーン上に送
り出した後、該各搬送レーン上をそれぞれ搬送される各
側の製品寸法ウエブ積層体を集約レーン上に一列状態で
搬送させるようにしたことを特徴としている。
(作 用) 本発明によれば、長尺ウエブ積層体の第1コンベア上
への供給から各製品寸法ウエブ積層体を包装材で包装す
るまでの全工程を自動で行えるようにした積層ウエブ包
装体製造ラインを使用して、複数本の長尺ウエブ積層体
を第1コンベアの終端部において相互に並列させた状態
で停止させた後、その複数本1組からなる長尺ウエブ積
層体群を第1送り出し装置により各長尺ウエブ積層体が
相互に並列状態を維持したままで同時に第2コンベア側
に送り出すようにしているので、第1送り出し装置が1
回作動する度に、第1コンベア終端部で待機している複
数本のウエブ積層体を同時に第2コンベア側に移乗させ
ることができるようになる。又、第2コンベアの始端部
上に移乗された各長尺ウエブ積層体は順次切断装置によ
り並列状態のままで製品寸法づつ切断され、続いてその
1組の切断済列状ウエブ積層体は第2コンベアの終端部
において相互に並列状態のまま一時的に停止せしめられ
る。そして、該第2コンベアの終端部上に停止せしめら
れた一組の切断済列状ウエブ積層体は第2送り出し装置
によりそれぞれ第3コンベアの各搬送レーン上に送り出
され、さらに集約レーン部分において各製品寸法ウエブ
積層体が一列状態で自動包装装置側に向けて搬送される
ようになる。
(発明の効果) 従って、本発明の積層ウエブ包装体製造ラインにおけ
るウエブ積層体搬送方法によれば、長尺ウエブ積層体を
複数本並列させた状態で、その1組の長尺ウエブ積層体
を第1送り出し装置により同時に第1コンベアの終端部
から第2コンベア側に送り出し、さらに各長尺ウエブ積
層体を製品寸法づつ切断した後、その複数本1組の各切
断済列状ウエブ積層体を第2送り出し装置により同時に
第2コンベア終端部から第3コンベアの各搬送レーン上
にそれぞれ移乗させるとともに、各搬送レーン上に移乗
させた各側の製品寸法ウエブ積層体を集約レーン上にお
いて一列に整列せしめるようにしているので、各コンベ
ア及び送り出し装置などのスピードを高めることなし
に、自動包装装置側の包装能力に応じて第3コンベア上
に多量の製品寸法ウエブ積層体を供給することができ、
包装能力の余力を利用してウエブ包装体の製造能率を向
上させることができる。又、例えばウエブ折畳み装置の
台数を増加させて長尺ウエブ積層体の供給量を増加させ
た場合であっても各搬送段階において搬送スピードを速
める必要がないので搬送中のウエブ積層体が形崩れした
り寸法誤差が生じたりする問題を解消することができる
という効果もある。
(実施例) 第1図ないし第3図を参照して本発明の実施例を説明
すると、この実施例の積層ウエブ包装体製造ラインは箱
入りティシュペーパー製造用に構成されている。
第1図ないし第3図に示す積層ウエブ包装体製造ライ
ンは、原反ロールから繰り出されるウエブを順次ジグザ
グに折畳んで長尺ウエブ積層体P1,P2(この実施例では
製品寸法4個分の長さをもつウエブ積層体)を連続して
製造し得る複数台のウエブ折畳み装置1,1・・と、該各
ウエブ折畳み装置1,1・・で製造された各長尺ウエブ積
層体P1,P2をその長さ方向に向けた状態で順次後送する
第1コンベア2と、該第1コンベア2の終端部2bに停止
される長尺ウエブ積層体P1,P2の長さ方向に対して水平
垂直方向に向けて走行する第2コンベア4と、第1コン
ベア2の終端部2bにおいて一時的に停止せしめられる長
尺ウエブ積層体P1,P2を第2コンベア4の始端部4a上に
送り出すための第1送り出し装置3と、第2コンベア4
上を搬送される各長尺ウエブ積層体P1,P2を順次製品寸
法づつ切断する切断装置5と、第2コンベア4の終端部
4bにおいて一時的に停止される切断済列状ウエブ積層体
Q1,Q2に対応する位置に始端部7aを有する第3コンベア
7と、第2コンベア4の終端部4bに一時的に停止せしめ
られる切断済列状ウエブ積層体Q1,Q2を第3コンベア7
側に送り出す第2送り出し装置6と、第3コンベア7の
終端部7bに設けられた自動包装装置8とを基本装置とし
て構成されている。
ウエブ折畳み装置1は、図示例では合計4台使用され
ているが、自動包装装置8側での包装能力の余力分に応
じて、該ウエブ折畳み装置1の台数を6台又は8台に増
加させたり、あるいは各ウエブ折畳み装置1のウエブ折
畳み速度を速くするなどして、第1コンベア2側への長
尺ウエブ積層体P1,P2の時間当りの供給量を増加させる
ことができる。
第1コンベア2は、この実施例では、相互に平行に設
置された2本の搬送レーン21,22を有しており、各ウエ
ブ折畳み装置1,1・・で製造される長尺ウエブ積層体P1,
P2をそれぞれ各側の搬送レーン21,22に振り分けて搬送
させるようにしている。尚、この実施例では、後述する
ように自動包装装置8側に連続する第3コンベア7の始
端部に合計2本の搬送レーン71,72を設けており、第1
コンベア2にもそれに合せて合計2本の搬送レーン21,2
2を採用しているが、他の実施例では該第1コンベア2
側の搬送レーンと第3コンベア7の始端側搬送レーンと
をそれぞれ3本以上の適宜同数本づつ設けることも可能
である。
第1コンベア2の終端部2bには、各側の搬送レーン2
1,22上をそれぞれ搬送されてくる各長尺ウエブ積層体
P1,P2を相互に並列状態で一時的に停止させるためのス
トッパー24が設けられている。第1コンベア2の各搬送
レーン21,22上を搬送される各長尺ウエブ積層体P1,P
2は、第1コンベア終端部2bにおいて長尺ウエブ積層体
先端がストッパー24に衝突した際には、該長尺ウエブ積
層体P1,P2の移動慣性によってその全体長さが若干長さ
だけ縮むようになるが、この縮み量は後述する長さ矯正
装置9によって元の長さに矯正されるようになってい
る。
第2コンベア4は、前記第1コンベア2の終端部2b上
に停止される長尺ウエブ積層体P1,P2の長さ方向に対し
て水平垂直方向に向け、且つ該第2コンベア4の始端部
4aを第1コンベア2の終端部2bにける長尺ウエブ積層体
停止部から所定距離だけ離間させた位置に位置させるよ
うにして設置されている。
第1コンベア2の終端部2bと第2コンベア4の始端部
4aとの間には長さ矯正装置9と台板33が介設されてい
る。長さ矯正装置9は、第1コンベア2の終端部2bに並
置された短小コンベア91とストッパー92とで構成されて
いる。短小コンベア91は第1コンベア2とは逆方向に走
行し、ストッパー92は該短小コンベア91の終端側に設け
られている。そして、この長さ矯正装置9は、第1コン
ベア終端部2bにおいてストッパー24に衝合している各長
尺ウエブ積層体(全体長さがごくわずかに縮まってい
る)P1,P2が短小コンベア91上を通過中に短縮されてい
た長さ分だけ伸長せしめるように作用する。。
第1コンベア2の終端部2b上に並列状態で停止される
1組(この実施例では合計2本)の長尺ウエブ積層体
P1,P2(長尺ウエブ積層体群P)は、第1送り出し装置
3によって順次第2コンベア4の始端部4a上に送り出さ
れる。この第1送り出し装置3は、第2図に示すように
第1コンベア終端部2bと第2コンベア始端部4aとの間に
跨がる長さ範囲の上方に張設された左右一対のチエン31
に、そのチエン循環方向に等間隔をもって多数個のパド
ル32,32・・を取付けて構成されている。チエン31はモ
ータ(図示省略)によって矢印方向に循環せしめられ
て、各パドル32,32・・により順次第1コンベア2の終
端部2b上に供給されてくる1組(2本)の長尺ウエブ積
層体群Pづつ、長さ矯正装置9及び台板33上を経て第2
コンベア始端部4a上に送り出すことができるように構成
されている。尚、この第1送り出し装置3は、間欠駆動
式となっており、第1コンベア2側から2本1組の長尺
ウエブ積層体P1,P2が第1コンベア終端部2bのストッパ
ー24によって定位置に停止せしめられた直後に隣接する
2つのパドル32,32で該停止された2本の長尺ウエブ積
層体P1,P2をそれぞれ同時に送り出すようにタイミング
を合わせている。
第2コンベア4には、その始端部4a寄り位置の上部に
円盤刃物回転式の切断装置5が設けられている。この切
断装置5は、この実施例では長尺ウエブ積層体P1,P2
長さ方向に4等分するために合計3枚の円盤刃物51,51,
51を有している。そして、各長尺ウエブ積層体P1,P2
第2コンベア4に乗って切断装置5部分を通過したとき
に該長尺ウエブ積層体がそれぞれ製品寸法づつ4等分に
切断されるようになっている。尚、長尺ウエブ積層体
P1,P2は、切断装置5部分で製品寸法づつ切断された
後、それぞれ列状のまま第2コンベア終端部4b側に搬送
されるようになる。
第2コンベア4の終端部4bよりやや手前順位置には、
若干間隔をもって搬送されてくる2本1組の切断済列状
ウエブ積層体Q1,Q2を、その側面同士を相互に接触させ
た状態で後送(第2送り出し装置6側)するためのゲー
ト装置10が設けられている。このゲート装置10は、2本
1組の切断済列状ウエブ積層体Q1,Q2のうちの先行側の
ものを一時的に停止させて後続のものと側面同士を接合
させた後、2本一緒に通過せしめるようにする。
第2コンベア4の終端部4b上には、該第2コンベア4
上を搬送されてくる切断済列上ウエブ積層体Q1,Q2を一
時的に停止させるストッパー44が設けられている。尚、
第2コンベア4の終端部4b側には2本1組の切断済列状
ウエブ積層体群Qが順次前後に間隔をもって搬送され、
該2本1組の切断済列状ウエブ積層体群Qが順次時間差
をもってストッパー44設置位置まで搬送される。
第3コンベア7は、その始端部7a側に合計2列の搬送
レーン71,72を有し且つその終端部7b側において該2列
の搬送レーン71,72を1本に集約させてなる集約レーン7
4を設けて構成されている。2列の各搬送レーン71,72の
終端部(入口)は、第2コンベア終端部4b上の定位置に
並列状態で停止される合計2本の切断済列状ウエブ積層
体Q1,Q2のそれぞれ長さ方向に対応する位置に設置され
ている。又、この第3コンベア7には、その長さ方向中
間部において2列の搬送レーン71,72上をそれぞれ搬送
されてくる製品寸法ウエブ積層体R1,R2を一列に合流さ
せる合流部73が設けられている。又、2列の搬送レーン
71,72は、その始端部から合流部73までの長さを相互に
異ならしめて、各搬送レーン71,72上をそれぞれ搬送さ
れる各側の製品寸法ウエブ積層体R1,R2が合流部73にお
いて衝突しないようにしている。合流部73には、各搬送
レーン71,72を1本の集約レーン74に集約させるための
左右一対のサイドコンベア75,75(それぞれ矢印方向に
走行する)が設けられており、各搬送レーン71,72上を
それぞれ搬送されてくる各製品寸法ウエブ積層体R1,R2
を各側のサイドコンベア75,75に沿わせて中心方向(集
約レーン74の入口)に変位させるようにしている。この
ように製品寸法ウエブ積層体R1,R2をサイドコンベア75,
75によって中心方向に変位させるようにすると、例えば
側板などによってガイドする場合のようにウエブ積層体
R1,R2とガイド部分(サイドコンベア)との間に摩擦が
発生せず、該ウエブ積層体R1,R2を円滑に中心方向に変
位させることができるようになる。
第2送り出し装置6は、第1送り出し装置3と同様に
チエン61に取付けたパドル62を循環させることによって
第2コンベア4の終端部4b上に停止せしめられる2本1
組の切断済列状ウエブ積層体Q1,Q2をそれぞれ第3コン
ベア7の各搬送レーン71,72の始端部に振り分けて供給
し得るようになっている。尚、この第2送り出し装置6
は、第2コンベア4の終端部4bに1組の切断済列状ウエ
ブ積層体群Qが搬送されるときにパドル62,62が該切断
済列状ウエブ積層体群Qの待機位置に位置しないように
タイミングを設定している。
自動包装装置8は、従来から使用されている一般的な
構成のものが採用されており、第3コンベア7の終端部
7bから一列状態で搬送されてくる各製品寸法ウエブ積層
体R1,R2を順次1個づつ自動的に包装材(箱)内に収納
して積層ウエブ包装体Sを製造し得るようになってい
る。
次に、上記した積層ウエブ包装体製造ラインを使用し
て行われるウエブ積層体搬送方法を説明すると、各ウエ
ブ折畳み装置1,1・・においては、それぞれ長尺ウエブ
積層体が連続してジグザグに折り畳まれるが、各ウエブ
折畳み装置1,1・・で製造された長尺ウエブ積層体は作
業員が手作業でそれぞれ1単位の量づつ区分けして第1
コンベア2の所定の搬送レーン(21又は22)上の所定位
置に乗せる。このとき、第1コンベア2の上手側から数
えて奇数番目のウエブ折畳み装置1,1で製造される長尺
ウエブ積層体P1,P1を2つの搬送レーンのうちの第1の
搬送レーン21上に乗せ且つ同偶数番目のウエブ折畳み装
置1,1で製造される長尺ウエブ積層体P2,P2を第2の搬送
レーン22上に乗せるとともに、偶数番目のウエブ折畳み
装置1,1で製造された各長尺ウエブ積層体P2,P2を第1の
搬送レーン21に乗せられて搬送されてくる長尺ウエブ積
層体P1がさしかかったときにタイミングを合せて同位置
に並置するようにする。このようにすると、第1コンベ
ア2の終端部2bには各搬送レーン71,72側から1本づつ
(合計2本)の長尺ウエブ積層体P1,P2が並列状態で同
時に到達するようになる。
第1送り出し装置3は、第1コンベア2の終端部2bの
待機位置(ストッパー24設置位置)に2本1組からなる
長尺ウエブ積層体群Pが到達した直後に2つのパドル3
2,32で該各長尺ウエブ積層体P1,P2をそれぞれ同時に送
り出すようにタイミングを設定しており、該第1コンベ
ア終端部2bの待機位置まで搬送された各長尺ウエブ積層
体群Pは各パドル32,32・・によって順次時間差をもっ
て第2コンベア4側に送り出されるようになる。そし
て、台板33上を通過した長尺ウエブ積層体群Pは、第2
コンベア4の始端部4a上に移乗せしめられて該第2コン
ベア4によって後方に搬送され、切断装置5によってそ
れぞれ製品寸法づつ切断された後、その切断済列状ウエ
ブ積層体Q1,Q2がゲート装置10を経て相互に接触状態の
まま、第2コンベア終端部4bの待機位置(ストッパー44
設置位置)まで搬送される。第2コンベア終端部4bにお
いては、その待機位置に切断済列状ウエブ積層体群Qが
到達した直後に第2送り出し装置6の1つのパドル62で
該切断済列状ウエブ積層体群Qの後端面を押圧するよう
にそのタイミングを設定しており、各切断済列状ウエブ
積層体群Q,Q・・が第2コンベア終端部4bの待機位置に
到達する度に順次パドル62,62で該切断済列状ウエブ積
層体群Qの各列の切断済列状ウエブ積層体Q1,Q2を同時
に第3コンベア7側に送り出すようにしている。該第2
送り出し装置6によって第2コンベア終端部4bの待機位
置から送り出された各切断済列状ウエブ積層体Q1,Q2
各製品寸法ウエブ積層体R1,R2は、その送り出し先行側
に位置する製品寸法ウエブ積層体から順に各搬送レーン
71,72の始端部71a,72aに移乗せしめられ、各搬送レーン
71,72ごとにそれぞれ一列状態で搬送されるようにな
る。第3コンベア7における2つの搬送レーン71,72
は、その各始端部71a,72aから合流部73までの長さを異
ならしめて、該合流部73において各側の搬送レーン71,7
2上を搬送されてくる一単位(図示例では合計4個)の
製品寸法ウエブ積層体R1,R2が相互に前後の製品寸法ウ
エブ積層体群(R1,R1・・又はR2,R2・・)間の間隔内に
入り込むようにしており、集約レーン74部分においては
各側の搬送レーン71,72上を搬送されてきた各製品寸法
ウエブ積層体R1,R2が順次一列に整列した状態で後送さ
れるようになる。そして、集約レーン74上を後送された
各製品寸法ウエブ積層体R1,R2は、自動包装装置8部分
において先行側のものから順に1個づつ包装材(箱)内
に自動で収納されて、自動包装装置8の出口から順次積
層ウエブ包装体Sとして放出される。このウエブ積層体
搬送方法によれば、第1コンベア2の終端部2bから長尺
ウエブ積層体を複数本(2本)同時に送り出すようにし
ているので、後工程側への供給効率が良好となり、自動
包装装置8側におい包装能力(包装スピード)に余力が
ある場合には、単一の自動包装装置8に対してウエブ折
畳み装置1の台数を増加(6台又は8台)させて、積層
ウエブ包装体Sの製造効率を高めることができる。又、
このように第3コンベア7側に時間当り多量の製品寸法
ウエブ積層体R1,R2を供給し得るようにしたものであっ
ても、各コンベア(2,4)及び各送り出し装置(3,6)の
スピードを速める必要がないので、切断される製品寸法
ウエブ積層体の寸法誤差が生じることがないとともに、
姿勢変更等により搬送詰りなどの問題も起こらない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかるウエブ積層体搬送方法
を行うための積層ウエブ包装体製造ラインの概略平面
図、第2図は第1図のII−II矢視図、第3図は第1図の
III部拡大平面図、第4図は従来の積層ウエブ包装体製
造ラインの概略平面図、第5図は第4図のV−V矢視
図、第6図は第5図の平面図である。 1……ウエブ折畳み装置 2……第1コンベア 2b……終端部 3……第1送り出し装置 4……第2コンベア 4a……始端部 4b……終端部 5……切断装置 6……第2送り出し装置 7……第3コンベア 7b……終端部 8……自動包装装置 10……包装材 21,22……搬送レーン 24……ストッパー 32……パドル 44……ストッパー 62……パドル 71,72……搬送レーン 71a,72a……始端部 73……合流部 74……集約レーン P……長尺ウエブ積層体群 P1,P2……長尺ウエブ積層体 Q……切断済列状ウエブ積層体群 Q1,Q2……切断済列状ウエブ積層体 R1,R2……製品寸法ウエブ積層体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエブを積層させてなる長尺ウエブ積層体
    (P1,P2)をその長さ方向に向けて搬送し得る複数の搬
    送レーン(21,22)をもち且つ終端部(2b)において前
    記各搬送レーン(21,22)からそれぞれ搬送されてくる
    1本づつの長尺ウエブ積層体(P1,P2)からなる1組の
    長尺ウエブ積層体群(P)を各長尺ウエブ積層体(P1,P
    2)が相互に並列する状態でそれぞれ停止させるストッ
    パー(24)を設けてなる第1コンベア(2)と、該第1
    コンベア(2)の終端部(2b)上に停止される長尺ウエ
    ブ積層体(P1,P2)の長さ方向に対して水平直角方向に
    向けて走行し且つ終端部(4b)にウエブ積層体の搬送を
    停止させるストッパー(44)を設けた第2コンベア
    (4)と、前記第1コンベア(2)の終端部(2b)上に
    相互に並列状態で停止される1組の長尺ウエブ積層体群
    (P)をひとまとめにして前記第2コンベア(4)の始
    端部(4a)上に送り出す第1送り出し装置(3)と、前
    記第2コンベア(4)上を搬送される長尺ウエブ積層体
    (P1,P2)を順次製品寸法ごとに切断する切断装置
    (5)と、前記第2コンベア(4)の終端部(4b)にお
    いて該第2コンベア終端部(4b)に停止される1組の切
    断済列状ウエブ積層体群(Q)における各切断済列状ウ
    エブ積層体(Q1,Q2)に対応する位置にそれぞれ始端部
    (71a,72a)を位置させた複数の搬送レーン(71,72)を
    もち且つ該各搬送レーン(71,72)をその走行方向下流
    側において1本の集約レーン(74)に集約させて、該各
    搬送レーン(71,72)上を搬送される各側の製品寸法ウ
    エブ積層体(R1,R2)を集約レーン(74)部分において
    一列に整列せしめ得る如くしてなる第3コンベア(7)
    と、前記第2コンベア(4)の終端部(4b)に停止され
    る1組の切断済列状ウエブ積層体群(Q)における各切
    断済列状ウエブ積層体(Q1,Q2)をそれぞれ第3コンベ
    ア(7)側の各搬送レーン(71,72)上に送り出す第2
    送り出し装置(6)と、前記第3コンベア(7)の終端
    部(7b)に設けられていて該第3コンベア(7)の集約
    レーン(74)上を一列状態で搬送されてくる各製品寸法
    ウエブ積層体(R1,R2)を順次1個づつ包装材で自動包
    装し得る如くした自動包装装置(8)とを備え、長尺ウ
    エブ積層体(P1,P2)の第1コンベア(2)上への供給
    から各製品寸法ウエブ積層体(R1,R2)を包装するまで
    の全工程を自動で行えるようにした積層ウエブ包装体製
    造ラインを使用し、前記第1コンベア(2)の各搬送レ
    ーン(21,22)上を搬送されてくる各長尺ウエブ積層体
    (P1,P2)を該第1コンベア(2)の終端部(2b)にお
    いて相互に並列させた状態で停止させた後、その1組の
    長尺ウエブ積層体群(P)を第1送り出し装置(3)に
    より各長尺ウエブ積層体(P1,P2)が相互に並列状態を
    維持したままで第2コンベア(4)側に送り出し、その
    第2コンベア(4)側に送り出した各長尺ウエブ積層体
    (P1,P2)を切断装置(5)で製品寸法づつ切断し、そ
    の1組の切断済列状ウエブ積層体(Q1,Q2)を第2コン
    ベア(4)の終端部(4b)において相互に並列させた状
    態で第2送り出し装置(6)により第3コンベア(7)
    の各搬送レーン(71,72)上に送り出した後、該各搬送
    レーン(71,72)上をそれぞれ搬送される各側の製品寸
    法ウエブ積層体(R1,R2)を集約レーン(74)上に一列
    状態で搬送させるようにしたことを特徴とする積層ウエ
    ブ包装体製造ラインにおけるウエブ積層体搬送方法。
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