JP2003276776A - トナー供給容器及び粉体供給容器 - Google Patents
トナー供給容器及び粉体供給容器Info
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Abstract
と共に補充後の粉体供給容器の運搬コストを削減でき、
環境に配慮したトナー供給容器及び粉体供給容器を提供
すること。 【解決手段】 紙若しくは樹脂フィルム又は紙と樹脂フ
ィルムとの合成フィルム製であって内部に粉体を収納し
先端側の一辺を途中から傾斜させて先端を尖形状とした
粉体供給容器において、その先端を切って内部の粉体を
排出する第1開口部201を形成する一方、傾斜辺が形
成される変化点近傍領域に切込みを入れ、この切込みか
ら後端側の領域を内部に折り込んで傾斜辺の内壁に沿っ
て第1開口部201に空気を送る第2開口部202を形
成する。
Description
格納されているトナーカートリッジ内にトナーを補充す
るトナー供給容器及び粉体供給容器に関する。
トナー供給容器を例に説明する。トナー補充型のトナー
カートリッジを格納する複写機や複合機では、そのトナ
ーカートリッジ内のトナーが無くなると、サービスマン
によりトナーカートリッジ内にトナーを補充する必要が
ある。
給容器は、素材としてプラスチックが用いられ、その構
造は図8に示すように、主にトナーを収納する機能を有
する容器部801と、主にトナーをトナーカートリッジ
に注ぎ込む機能を有する漏斗部802とから構成され
る。容器部801は円柱形状を有し、漏斗部802は容
器部801に一体として設けられ、その先端に形成され
た小さな開口部803に向かって細く伸びた形状を有す
る。
以下のように利用される。即ち、先ず、サービスマンが
トナー供給容器を持参して残トナーの無い複写機等を所
有するユーザを訪問する。そこで、複写機等からトナー
が無くなったトナーカートリッジを取り出す。そして、
トナー供給容器の漏斗部802に嵌められたキャップを
外して開口部803を開放する。次に、トナー供給容器
をひっくり返し、トナー供給容器の開口部803をトナ
ーカートリッジ(図8に示す804)のトナー補充用の
開口部(図8に示す805)に合わせ、トナーカートリ
ッジ804内にトナーを落下させる。最後に、トナーカ
ートリッジ804内にトナーを移し終えると、空になっ
たトナー供給容器を持ち帰る。
従来のトナー供給容器を用いた場合には、以下のような
問題が生じていた。
03が漏斗部802の先端に一個所だけ形成されたもの
であり、トナー供給容器をひっくり返して開口部803
が下になった状態でトナーを流出するものである。その
ため、トナーを流出する過程で、トナーはトナー供給容
器の下方に集中する。しかも、漏斗部802は、開口部
803に進むほど細くなる形状をしている。このため、
トナーが開口部803周辺で密集して、その内圧が高ま
る事態が生ずる。これによりトナー詰まりが発生し、ト
ナーが外部に流出し難くなるという問題が生じていた。
器を手で揉んでトナーの落下を促進させ、あるいは、ト
ナー供給容器をトナーカートリッジ804から外し、ト
ナー供給容器を、開口部803を上に向けた状態で近く
の机などで叩きつけることで、開口部803周辺に詰ま
ったトナーを崩した後、再びひっくり返してトナーカー
トリッジ804に合わせるといった極めて煩わしい作業
を行っていた。
するものではなく、トナーカートリッジにトナーを移し
終えれば不要となって回収するものである。しかし、こ
のトナー供給容器はプラスチックで形成されているた
め、中身が空の状態であっても、小さく折りたたむこと
はできず、運搬ケースに入る数も中身が収納されたトナ
ー供給容器と同一である。そのため、中身が空の状態で
あっても、運搬コストを削減できず、無駄に費用が発生
するという問題も生じていた。
に、トナーカートリッジ内にトナーを移し終えればもは
や不要なものである。それにも関わらず、トナー供給容
器をプラスチックで形成する場合には、廃棄するものの
ために資源を用いることになって、無駄に資源を浪費す
ることにもなる。
て、このトナー供給容器でトナー補充を行うと、年間で
大量のゴミを発生させることになって、環境に与える悪
影響も非常に大きくなるという問題も生じていた。
ものであり、トナーなどの粉体補充作業を簡易にすると
共に補充後の粉体供給容器の運搬コストを削減でき、環
境に配慮したトナー供給容器及び粉体供給容器を提供す
ることを目的とする。
脂フィルム又は紙と樹脂フィルムとの合成フィルム製で
あって内部に粉体を収納し先端側の一辺を途中から傾斜
させて先端を尖形状としたトナー供給容器において、そ
の先端を切って内部の粉体を排出する第1開口部を形成
する一方、傾斜辺が形成される変化点近傍領域に切込み
を入れ、この切込みから後端側の領域を内部に折り込ん
で傾斜辺の内壁に沿って第1開口部に空気を送る第2開
口部を形成するものである。
て第2開口部から第1開口部に向けて傾斜辺の内壁に沿
って空気を送り込む一方、本体内部への折込みで形成さ
れる傾斜の内壁で第1開口部へ流れ込む粉体の量を規制
することができるので、第1開口部に大量の粉体が進む
のを防止することができる。したがって、粉体の流入量
の規制により第1開口部周辺に粉体が密集するのを防止
しつつ、空気の流入により粉体の内圧が上がるのを抑制
することができる。この結果、粉体の流動性を確保する
ことができるので、第1開口部周辺で粉体が凝集して第
1開口部が閉塞するのを確実に防止でき、粉体をスムー
ズに排出させることができる。
給容器は、紙若しくは樹脂フィルム又は紙と樹脂フィル
ムとの合成フィルム製であって内部に粉体を収納し先端
側の一辺を途中から傾斜させて先端を尖形状とした粉体
供給容器において、その先端を切って内部の粉体を排出
する第1開口部を形成する一方、傾斜辺が形成される変
化点近傍領域に切込みを入れ、この切込みから後端側の
領域を内部に折り込んで傾斜辺の内壁に沿って第1開口
部に空気を送る第2開口部を形成するものである。
て第2開口部から第1開口部に向けて傾斜辺の内壁に沿
って空気を送り込む一方、本体内部への折込みで形成さ
れる傾斜の内壁で第1開口部へ流れ込む粉体の量を規制
することができるので、第1開口部に大量の粉体が進む
のを防止することができる。したがって、粉体の流入量
の規制により第1開口部周辺に粉体が密集するのを防止
しつつ、空気の流入により粉体の内圧が上がるのを抑制
することができる。この結果、粉体の流動性を確保する
ことができるので、第1開口部周辺で粉体が凝集して第
1開口部が閉塞するのを確実に防止でき、粉体をスムー
ズに排出させることができる。
は、紙若しくは樹脂フィルム又は紙と樹脂フィルムとの
合成フィルム製であって内部にトナーを収納し先端側の
一辺を途中から傾斜させて先端を尖形状にした本体と、
この本体の先端を切って形成され内部のトナーを排出す
る第1開口部と、前記傾斜が形成される変化点近傍領域
に切込みを入れ、この切込みから前記本体の後端に向け
た領域を内部に折込んで形成され前記傾斜の内壁に沿っ
て前記第1開口部に空気を送る第2開口部と、を具備す
る構成を採る。
この切込みから本体の後端に向けた領域を内部に折込む
ことで第2開口部を形成して、この第2開口部から第1
開口部に向けて傾斜の内壁に沿って空気を送り込むこと
ができる。一方、本体内部への折込みで形成される傾斜
の内壁で第1開口部へ流れ込むトナー量を規制すること
ができるので、第1開口部に大量のトナーが流れ込むの
を防止することができる。したがって、トナーの流入量
の規制により第1開口部周辺にトナーが密集するのを防
止しつつ、空気の流入によりトナーの内圧が上がるのを
抑制することができる。この結果、トナーの流動性を確
保することができるので、第1開口部周辺でトナーが凝
集して第1開口部が閉塞するのを確実に防止でき、トナ
ーをスムーズに排出させることができる。
は紙と樹脂フィルムとの合成製フィルムで作製している
ので、サービスマンは簡単に容器の形状を変形すること
ができる。このため、仮に容器内にトナーの凝集が部分
的に発生しても、従来のように激しく容器を揉んだり、
机に叩きつけたりする必要がなく、僅かな力で凝集部を
崩すことができる。この結果、トナーによる第1開口部
の閉塞を防止でき、トナー補充作業を極めて簡易なもの
にできる。
は紙と樹脂フィルムとの合成フィルムで作製しているの
で、トナー補充後は折りたたむことができる。これによ
り、回収用の運搬ケースに収納できる数を大幅に増加さ
せることができるので、その分運搬コストを削減するこ
とができる。
は紙と樹脂フィルムとの合成フィルムで作製しているの
で、容器をプラスチックで成形する場合と比べ、加工エ
ネルギーを小さく済ませることができる。これにより、
環境に与える悪影響を大幅に軽減することができる。
から本体の後端に向けた領域を内部に折込むことで形成
している。これにより、容器の内部で第2開口部に向か
うトナーを本体内部への折込みで形成される傾斜の内壁
によって規制することができる。このため、第2開口部
を設けたためにトナー補充作業中に第2開口部からトナ
ーが漏れるのを防止できる。このように本体内部への折
込みで形成される傾斜の内壁は第2開口部からトナーが
漏れるのを防止する役割を果たすので、トナー漏れ防止
のために特別の構成を設けることなく、簡易な構成でト
ナー漏れを防止することができる。
トナー供給容器において、前記本体内部への折込みは、
前記切込みから前記本体の後端までの全領域を折込んだ
ものである構成を採る。
後端に向けた途中までの領域を折込んだものとすると、
後端領域のトナーは、第1開口部に向かう際、折込み部
分によって搬送空間を急激に狭められることになる。こ
のため、折込み部分の周辺領域において、トナーは過渡
に集中し内圧が高くなることでトナー詰まりが発生す
る。この結果、トナーのスムーズな流れが阻害されるこ
とになる。
本体の後端までの全領域を容器の内側に折り込むことに
より、後端側の領域に溜まっていたトナーが第1開口部
まで進む搬送空間を急激に狭めず、緩やかに狭めること
ができる。これにより、容器の内部において、過渡にト
ナーが集中する領域を作らないので、トナー詰まりの発
生を防止することができる。この結果、トナーのスムー
ズな流れを確保できる。
トナー供給容器において、前記第1開口部は、前記切込
みから前記本体の後端までの全領域を折込んだ場合に、
この折込みにより前記本体内部に形成される傾斜面の延
長線より上方側の領域を含む位置に形成される構成を採
る。
の内側に折込んだ場合に、この折込みにより本体内部に
形成される傾斜面の延長線より下方側の領域に第1開口
部が形成されると、この傾斜面に沿って流れたトナーが
第1開口部より上方側の到達し第1開口部を閉塞すると
共に、第2開口部からの空気の流入を妨害する事態が生
じ得る。このため、トナーの内圧が高まることでトナー
詰まりが生じ、トナーのスムーズな流れが阻害されるこ
とになる。
本体の後端までの全領域を容器の内側に折込んだ場合
に、この折込みにより本体内部に形成される傾斜面の延
長線より上方側の領域を含む位置に第1開口部を形成し
ている。これにより、傾斜面に沿って流れたトナーが第
1開口部より上方側に到達し第1開口部が閉塞されるの
を回避することができる。同時に、第2開口部から空気
を流入させることができるので、第1開口部付近でのト
ナーの内圧を解放し、トナーの凝集の発生を防止するこ
とができる。この結果、トナーのスムーズな流れを確保
することができる。
面を参照して詳細に説明する。尚、本実施の態様におい
ては、粉体供給容器の一例としてトナー供給容器を用い
て説明する。
ー供給容器100の構成を示す側面図である。
脂フィルム又は紙及び樹脂フィルムの合成フィルム(以
下、「紙等」という)で作製され、その内部に補充用の
トナーを収納する。
等を図1に示す下辺(102)を中心に折り畳み、その
内側にトナーを収納した後、紙等の周囲をシーリングす
ることで本トナー供給容器100が形成される。図1に
おいて、斜線部はシーリングされた部分を示している。
体)100は、複写機等から取り出されたトナーカート
リッジに対する円滑なトナー補充を実現するために一端
が尖った形状を有している。以下、この尖った形状を有
する一端を本トナー供給容器100の先端といい、他端
を後端という。
側面から見た場合に本トナー供給容器100の後端側か
ら平行に伸びる上辺101と下辺102とを有してい
る。上辺101は、下辺102より短い構成になってい
る。上辺101における本トナー供給容器100の先端
側の一端から下辺102に向けて形成された傾斜辺10
3を有している。このように上辺101から下辺102
に向けて伸びる傾斜辺103を設けることで、本トナー
供給容器100の先端を尖った形状にしている。
の位置に切り取り線及び折り曲げ線が印刷されている。
具体的には、3本の切り取り線及び1本の折り曲げ線が
印刷されている。
00の先端側の所定位置において、下辺102から垂直
に上方に向けて印刷されている。なお、切り取り線10
4は、傾斜辺103と交差する位置まで印刷されてい
る。
01における本トナー供給容器100の先端側の端部か
ら本トナー供給容器100の後端側の下辺102に向け
て印刷されている。切り取り線105と傾斜辺103と
の間で形成される角度は、略直角となるように設定され
ている。切り取り線105及び105’は、本トナー供
給容器100の途中まで印刷されている。
101における本トナー供給容器100の先端側の端部
から印刷する必要はなく、上辺101と傾斜辺103と
の変化点近傍の領域に印刷されていれば足りる。
ー供給容器100の後端側の端部近傍と、切り取り線1
05の一端とを繋ぐように印刷されている。より具体的
には、折り曲げ線106は、本トナー供給容器100の
後端側であって、上辺101に形成されたシーリング部
分と、本トナー供給容器100の後端側の辺に形成され
たシーリング部分とが交差する内側の一点から切り取り
線105の内側の一端に向けて印刷されている。
及び105並びに折り曲げ線106を点線及び一点鎖線
のみを印刷した場合について示しているが、取扱者(製
造業者のサービスマン)が一見して分かるように「切り
取り線」、「折り曲げ線」等の文字を印刷するようにし
ても良い。
器100を、トナー補充の際、サービスマンは以下のよ
うに取り扱う。図2は、本トナー供給容器100に対す
るトナー補充前の作業を説明するための図である。
ンは、まず、切り取り線104に沿ってその先端側を切
り取る。これにより、本トナー供給容器100からトナ
ーをカートリッジに対して排出する第1開口部201が
形成される。
及び105’に従って2個所に切込みを入れる。これに
より、切り取り線105から上方であって後端側の領域
は、自由に折り曲げることができるようになる。なお、
切り取り線として、切り取り線105及び105’と2
個所設けたのは、切り取り線105だけだと、前記切り
取り線105から後端側の領域を折り曲げる際に、この
領域の前端側が引っかかって折り曲げにくい場合がある
ため、折り曲げやすいように隙間を設けるためである。
折り曲げに支障がなければ、切り取り線として切り取り
線105を1つだけ設けたものであっても、差し支えな
い。
6に沿って、切り取り線105及び105’に従って入
れられた切込みから本トナー供給容器100の後端側の
領域、すなわち、上辺101部分を本トナー供給容器1
00の内側に折り込む。これにより、切り取り線105
及び105’に従って入れられた切込みの本トナー供給
容器100の後端側が開放される。この結果、第1開口
部201に空気を送り込む役割を果たす第2開口部20
2が形成される。
う際には、サービスマンは、内部に収納されているトナ
ーが外部に漏れないように、本トナー供給容器100の
先端側を上方に向けるか、また、下方に向けた場合には
先端側を指で押えて切り取りを行う必要がある。
本トナー供給容器100の形状を説明するための図であ
る。
0は、サービスマンによるトナー補充前の作業により傾
斜辺103の下端部近傍にトナーを排出する第1開口部
201が形成されている。一方、傾斜辺103の上端部
近傍に第1開口部201に空気を送り込む第2開口部2
02が形成されている。
り込まれた上辺101の裏側が本トナー供給容器100
の内部に入り込み、本トナー供給容器100の上側の内
壁301を形成する。この内壁301は、本トナー供給
容器100の後端側上方から第1開口部201に向かっ
て傾斜している。この内壁301の傾斜と第1開口部2
01との関係については後述する。
00を用いて、サービスマンは、図4に示すように、ト
ナーの補充作業を行う。具体的には、複写機等から取り
出したトナーカートリッジ400の開口部401に、本
トナー供給容器100の第1開口部201を合わせる。
次に、徐々に本トナー供給容器100の後端を持ち上げ
ていく。このとき、サービスマンは、内部のトナーが第
1開口部201を塞いでしまわない角度まで本トナー供
給容器100の後端を持ち上げる。
補充時におけるトナー及び空気の流れについて説明する
ための図である。
定しながら本トナー供給容器100の後端を持ち上げる
と、内部のトナーは第1開口部201の方向に向かい、
第1開口部201から排出される。第1開口部201か
ら排出されるトナーの上方には、第2開口部202から
流入した空気が送り込まれる。この第2開口部202か
ら流入する空気により本トナー供給容器100における
トナーの内圧が上がるのが抑制されている。この結果、
トナーの流動性が確保されている。
容器100の内側では、内壁301によって、トナーの
搬送空間が規制されている。このため、トナーが第2開
口部202から漏れることはない。
補充時における側断面図である。
0は、切り取り線105を切り込むことで形成された切
込みの後端側の全領域を内側に折り込んでいる。また、
このように折り込むことで本トナー供給容器100の内
部に形成される内壁301の傾斜が形成する面(以下、
「傾斜面」という)の延長線より上方側の領域を含む位
置に第1開口部201を形成している。
折込みを切込みの後端側の全領域にした理由、内壁30
1の傾斜面の延長線より上方側の領域を含む位置に第1
開口部201を形成した理由について、図7を参照しな
がら説明する。
折込みを切込みの後端側の全領域にした理由について、
図7(a)を参照しながら説明する。
内側への折込みを、切込みの後端側の全領域でなく、切
込みから後端に向けた途中までの領域とした場合につい
て示している。
器100の内側への折込みを、切込みから後端に向けた
途中までの領域とした場合には、本トナー供給容器10
0の後端側の領域に溜まっていたトナーは、第1開口部
201に向かう際、内壁301によって搬送空間を急激
に狭められることになる。このため、内壁301の下方
領域において、トナーは過渡に集中し内圧が高くなるこ
とでトナー詰まりが発生する。この結果、トナーのスム
ーズな流れが阻害されることになる。
切込みの後端側の全領域を内側に折り込んでいる。これ
により、容器の後端側の領域に溜まっていたトナーが第
1開口部201まで進む搬送空間を急激に狭めず、緩や
かに狭めることができる。これにより、容器の内部にお
いて、過渡にトナーが集中する領域を作らないので、ト
ナー詰まりの発生を防止することができる。この結果、
トナーのスムーズな流れを一層確保できる。
器100の内側への折込みを、切込みから後端に向けた
途中までの領域とした場合であっても、従来のプラスチ
ック性のトナー供給容器と比べると、トナーのスムーズ
な流れを格段に確保できる。
方側の領域を含む位置に第1開口部201を形成した理
由について、図7(b)を参照しながら説明する。
01の傾斜面の延長線よりも下方側の領域に形成された
場合について示している。
の全領域を本トナー供給容器100の内側に折り込んだ
場合に、内壁301の傾斜面の延長線より下方側の領域
に第1開口部201が形成されると、この傾斜面に沿っ
て流れたトナーが第1開口部201上方側に到達し第1
開口部を閉塞すると共に、第2開口部202からの空気
の流入を妨害する事態が生じ得る。このため、本トナー
供給容器100におけるトナーの内圧が高まることでト
ナー詰まりが生じ、トナーのスムーズな流れが阻害され
ることになる。
切込みの後端側の全領域を本トナー供給容器100の内
側に折り込んだ場合に、内壁301の傾斜面の延長線よ
り上方側の領域を含む位置に第1開口部201を形成し
ている。これにより、内壁301の傾斜面に沿って流れ
たトナーが第1開口部201よりも上方側に到達し第1
開口部201が閉塞されるのを回避することができる。
同時に、第2開口部202から空気を流入させることが
できるので、第1開口部201付近でのトナーの内圧を
解放し、トナーの凝集の発生を防止することができる。
この結果、トナーのスムーズな流れを一層確保すること
ができる。
1が内壁301の傾斜面の延長線よりも下方側の領域に
形成された場合であっても、従来のプラスチック性のト
ナー供給容器と比べると、トナーのスムーズな流れを格
段に確保できる。
ば、上辺101における本トナー供給容器100の先端
側端部に切込みを入れ、この切込みから後端側の全領域
を内側に折り込むことで第2開口部202を形成してい
る。これにより、この第2開口部202から第1開口部
201に向けて傾斜辺103の内部に沿って空気を送り
込むことができる。一方、上辺101の全領域を本トナ
ー供給容器100の内側に折り込むことで形成される内
壁301により第1開口部201へ流れ込むトナー量を
規制することができるので、第1開口部201に大量の
トナーが流れ込むのを防止することができる。これによ
り、第1開口部201周辺にトナーが密集するのを防止
することができる。したがって、トナーの流入量の規制
により第1開口部201周辺にトナーが密集するのを防
止しつつ、空気の流入によりトナーの内圧が上がるのを
抑制することができる。この結果、トナーの流動性を確
保できるので、第1開口部201の周辺でトナーが凝集
して第1開口部201が閉塞されるのを確実に防止で
き、トナーをスムーズに排出させることができる。
樹脂又は紙と樹脂フィルムとの合成フィルムで作製して
いるので、サービスマンは簡単に容器の形状を変形する
ことができる。このため、仮に容器内にトナーの凝集が
部分的に発生しても、従来のように激しく容器を揉んだ
り、机に叩きつけたりする必要がなく、僅かな力で凝集
部を崩すことができる。この結果、トナーによる第1開
口部201の閉塞を防止でき、トナー補充作業を極めて
簡易なものにできる。
樹脂又は紙と樹脂フィルムとの合成フィルムで作製して
いるので、トナー補充後は折りたたむことができる。こ
れにより、回収用の運搬ケースに収納できる数を大幅に
増加させることができ、その分運搬コストを削減するこ
とができる。
樹脂又は紙と樹脂フィルムとの合成フィルムで形成して
いるので、容器をプラスチックで成形する場合と比べ、
加工エネルギーを小さく済ませることができる。これに
より、環境に与える悪影響を大幅に軽減することができ
る。
本トナー供給容器100の先端側の端部に入れた切込み
から後端側の上辺101の全領域を内側に折り込むこと
で形成している。これにより、本トナー供給容器100
の内部で第2開口部202に向かうトナーを、この内側
への折込みで形成される内壁301によって規制するこ
とができる。このため、第2開口部202を設けたため
にトナー補充作業中に第2開口部202からトナーが漏
れるのを防止できる。このように内壁301が第2開口
部202からトナーが漏れるのを防止する役割を果たす
ので、トナー漏れ防止のために特別の構成を設けること
なく、簡易な構成でトナー漏れを防止することができ
る。
が、本発明の本質的特徴に変更を加えない範囲におい
て、トナーの代りに詰替え用の洗剤や食用の小麦粉など
の粉体を供給する容器としても広く適用することができ
る。
ナーなどの粉体補充作業を簡易にすると共に補充後の粉
体供給容器の運搬コストを削減でき、環境に配慮したト
ナー供給容器及び粉体供給容器を提供することことがで
きる。
構成を示す側面図
トナー補充前の作業を説明するための図
補充前の作業を行うことにより得られる形状を説明する
ための図
トナー補充作業を説明するための図
補充時におけるトナー及び空気の流れについて説明する
ための図
補充時における側断面図
内側への折込みを切込みの後端側の全領域でなく、切込
みから後端に向けた途中までの領域とした場合の断面図 (b)上記実施の形態に係るトナー供給容器第1開口部
が内壁の傾斜面の延長線よりも下方側の領域に形成され
た場合の断面図
するための図
Claims (4)
- 【請求項1】 紙若しくは樹脂フィルム又は紙と樹脂フ
ィルムとの合成フィルム製であって内部に粉体を収納し
先端側の一辺を途中から傾斜させて先端を尖形状にした
本体と、この本体の先端を切って形成され内部の粉体を
排出する第1開口部と、前記傾斜が形成される変化点近
傍領域に切込みを入れ、この切込みから前記本体の後端
に向けた領域を内部に折込んで形成され前記傾斜の内壁
に沿って前記第1開口部に空気を送る第2開口部と、を
具備した粉体供給容器。 - 【請求項2】 紙若しくは樹脂フィルム又は紙と樹脂フ
ィルムとの合成フィルム製であって内部にトナーを収納
し先端側の一辺を途中から傾斜させて先端を尖形状にし
た本体と、この本体の先端を切って形成され内部のトナ
ーを排出する第1開口部と、前記傾斜が形成される変化
点近傍領域に切込みを入れ、この切込みから前記本体の
後端に向けた領域を内部に折込んで形成され前記傾斜の
内壁に沿って前記第1開口部に空気を送る第2開口部
と、を具備したトナー供給容器。 - 【請求項3】 前記本体内部への折込みは、前記切込み
から前記本体の後端までの全領域を折込んだものである
ことを特徴とする請求項2記載のトナー供給容器。 - 【請求項4】 前記第1開口部は、前記切込みから前記
本体の後端までの全領域を折込んだ場合に、この折込み
により前記本体内部に形成される傾斜面の延長線より上
の領域が含まれるよう形成されることを特徴とする請求
項3記載のトナー供給容器。
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JP2002007260 | 2002-01-16 | ||
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---|---|
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JP4050909B2 JP4050909B2 (ja) | 2008-02-20 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3324906A (en) * | 1964-03-20 | 1967-06-13 | Carnation Co | Funnel |
-
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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