JP3277177B2 - トナーボトル - Google Patents

トナーボトル

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JP3277177B2
JP3277177B2 JP2000085765A JP2000085765A JP3277177B2 JP 3277177 B2 JP3277177 B2 JP 3277177B2 JP 2000085765 A JP2000085765 A JP 2000085765A JP 2000085765 A JP2000085765 A JP 2000085765A JP 3277177 B2 JP3277177 B2 JP 3277177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
タなどの画像形成装置に組み込まれた現像装置にトナー
を補給するためのトナーボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やプリンタなどの画像形
成装置に組み込まれた現像装置では、トナーとキャリア
を混合した2成分現像剤が使用される。2成分現像剤を
用いた現像方式では、概ねトナーだけが消費されるた
め、現像装置内のトナー濃度が一定レベルを下回ったこ
とを検知して、トナー補給がなされる。
【0003】現像装置にトナーを補給する場合、例え
ば、トナーを充填したトナーボトルを現像装置のトナー
ホッパの上部にある補給口に対して逆さにして装着し、
トナーボトル内のトナーをその自重によりトナーホッパ
へ落下させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トナー補給時
のトナーの漏れ等を防止するためトナーボトルの供給口
がトナーホッパの補給口にしっかり密着されることか
ら、トナーボトル内のトナーをトナーホッパに向けて自
由落下させたとき、トナーの移動に伴いトナーボトル内
に負圧が生じ、この負圧の影響によりトナーの落下速度
が遅くなり、トナー補給に要する作業時間が長くなる問
題があった。
【0005】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、簡単な構造を有し、容易に組み立てで
き、安価に製造でき、トナー補給に要する作業時間を短
くできるトナーボトルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のトナーボトルは、トナーを充填するための
開口部を有するボトル本体と、このボトル本体内に充填
されたトナーを供給するため上記開口部に連通したトナ
ー供給口を有し、このトナー供給口に露出した吸気口を
有するとともに上記ボトル本体内を通ってボトル本体の
底部近くまで延びた通気管を一体に備え、上記ボトル本
体の開口部に取り付けられたキャップ部材と、上記ボト
ル本体内にトナーを充填した後、上記トナー供給口およ
び吸気口を密閉するシール部材と、を備え、上記通気管
の吸気口は、上記トナー供給口のシール部材が剥がれ始
める側の縁部に近接して設けられている。
【0007】また、本発明のトナーボトルは、トナーを
充填するとともに充填したトナーを供給するための開口
部を有するボトル本体と、上記開口部に露出した吸気口
をその先端に有するとともに上記ボトル本体内を通って
ボトル本体の底部近くまで延びた後端を有する通気管
と、上記吸気口が上記開口部の縁部に近接するように、
上記通気管を該縁部に脱着自在に保持せしめるホルダ
と、上記ボトル本体内にトナーを充填した後、上記開口
部および吸気口を密閉するシール部材と、を備えてい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】図1には、この発明の第1の実施の形態に
係るトナーボトル1の断面図を示してある。このトナー
ボトル1は、複写機やプリンタなどの画像形成装置に組
み込まれた現像装置のトナーホッパ(図示せず)に装着
される。トナーボトル1は、後述するトナー供給口1a
を逆さにした図示の姿勢で、トナーホッパの上端部に設
けられたトナー補給口(図示せず)に脱着可能に取り付
けられる。
【0010】トナーボトル1は、トナーを収容するため
の略円筒形のボトル本体2、ボトル本体2のトナーホッ
パ側の先端(下端)に螺合されるキャップ4、およびキ
ャップ4に形成された後述するトナー供給口1aおよび
吸気口8aを同時に密閉するシール部材6を有する。ボ
トル本体2とキャップ4は、同一材料によって形成され
ている。
【0011】ボトル本体2は、キャップ4を螺合するた
めのネジ3(図3参照)をその外周面上に備えた最も小
径の円筒状の先端部2a、およびこの先端部2aに向け
て先細にされたテーパー部2bを有する。ボトル本体2
の先端にあるボトル口2cは、ボトル本体2内にトナー
を充填する充填口として機能するとともに、ボトル本体
2内のトナーをトナーホッパに向けて落下させるための
供給口として機能する。
【0012】キャップ4は、先端部2aの外径より僅か
に大きい内径を有する略円筒形に形成され、その内周面
上に上記ネジ3に螺合するネジ5(図3参照)を備えて
いる。また、キャップ4は、ボトル本体2のボトル口2
cに連通する略円形のトナー供給口1aを有する。さら
に、キャップ4は、ボトル本体2内を通ってボトル本体
2の底部2d近くまで延びた先端8bを有する通気ノズ
ル8を一体に備えている。
【0013】ボトル本体2内を延びた通気ノズル8の先
端8bは、ボトル本体2の底部から5mm〜10mm程度離
間している。また、通気ノズル8の後端は、トナー供給
口1aまで延びてトナー供給口1a内で露出し、吸気口
8aを形成している。
【0014】トナーボトル1内にトナーを充填する場
合、まず、通気ノズル8を一体に備えたキャップ4をボ
トル本体2の先端に螺合し、その後、キャップ4に形成
されたトナー供給口1aを介してボトル本体2内にトナ
ーを充填する。このように、キャップ4をボトル本体2
に取り付けた状態でトナーを充填することにより、通気
ノズル8内にトナーが入ってしまうことを防止できる。
そして、ボトル本体2内にトナーを充填した後、キャッ
プ4に形成されたトナー供給口1aおよび吸気口8aを
シール部材6によって密閉する。
【0015】このとき、トナー供給口1aおよび吸気口
8aを密閉したシール部材6の端部は、トナーボトル1
をトナーホッパに取り付けた後オペレータによって引き
抜き可能となるようにシール部分から延出されている。
【0016】このようにしてトナーが充填されたトナー
ボトル1をトナーホッパのトナー補給口に装着し、トナ
ー供給口1aを介してトナーホッパ内にトナーを補給す
る場合、シール部材6の延出された端部がオペレータに
よって把持されて引き抜かれ、トナー供給口1aおよび
吸気口8aが開放される。これにより、トナーボトル1
内に充填されたトナーがその自重によりトナー供給口1
aを介してトナーホッパに向けて落下される。このと
き、吸気口8aを介してトナーホッパ内の空気が通気ノ
ズル8を介してトナーボトル1内に流入され、トナー補
給に伴ってボトル本体2内に生じる負圧が解消される。
これにより、トナー供給口1aを介してトナーをスムー
ズに落下させることができ、トナーの補給作業に要する
作業時間を短縮できる。
【0017】尚、本実施の形態では、トナー供給口1a
の径に対して吸気口8aの径を1/10以下に設定して
いるため、吸気口8aをトナー供給口1aに露出させて
もトナー供給口1aの開口面積が大幅に減少されること
はなく、トナーの供給効率を大幅に低下させることはな
い。
【0018】以上のように、本実施の形態のトナーボト
ル1は、吸気ノズル8を一体に備えたキャップ4をボト
ル本体2に螺合し、トナーを充填した後トナー供給口1
aと吸気口8aをシール部材6によって密閉するだけで
組み立てできる。このため、トナーボトル1の組み立て
に要する作業時間を大幅に短縮できる。
【0019】また、本実施の形態のトナーボトル1によ
ると、構成部材の部品点数を少なくできるため安価に製
造できる。また、本実施の形態のトナーボトル1は、ボ
トル本体2とキャップ4を同じ材料により製造している
ため、トナーを充填した後、ボトル本体2とキャップ4
とを分解することなくそのままリサイクルできる。
【0020】さらに、本実施の形態のトナーボトル1に
よると、トナー補給時に吸気ノズル8を介してボトル本
体2内に空気を導入できるため、トナー補給に伴いボト
ル本体2内に生じる負圧を解消でき、トナーを略自由落
下させることができ、トナー補給に要する作業時間を大
幅に減少できる。
【0021】次に、図4を参照してこの発明の第2の実
施の形態に係るトナーボトル11について説明する。
尚、上述した第1の実施の形態のトナーボトル1と同様
に機能する構成要素については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0022】トナーボトル11は、トナーを収容するた
めの略円筒形のボトル本体2、ボトル本体2のボトル口
2cの内側に設けられたノズルホルダ12によって保持
される吸気ノズル14、およびボトル本体2のボトル口
2cおよび吸気ノズル14の吸気口14aを同時に密閉
するシール部材6(ここでは図示せず)を有する。ボト
ル本体2と吸気ノズル14は、同一材料によって形成さ
れている。
【0023】このトナーボトル11内にトナーを充填す
る場合、まず、通気ノズル14をボトル本体2のノズル
ホルダ12に取り付け、ボトル口2cを介してボトル本
体2内にトナーを充填する。通気ノズル14は、その先
端にある吸気口14aがボトル口2cと面一になるよう
に、ノズルホルダ12に取り付けられる。そして、トナ
ーを充填した後、ボトル口2cおよび吸気口14aをシ
ール部材6によって密閉する。
【0024】このようにしてトナーが充填されたトナー
ボトル11をトナーホッパのトナー補給口に装着し、ト
ナーホッパ内にトナーを補給する場合、シール部材6が
オペレータによって引き抜かれ、ボトル口2cおよび吸
気口14aが開放される。これにより、トナーボトル1
1内に充填されたトナーがその自重によりボトル口2c
を介してトナーホッパに向けて落下される。このとき、
吸気口14aを介してトナーホッパ内の空気が通気ノズ
ル14を介してトナーボトル11内に流入され、トナー
補給に伴ってボトル本体2内に生じる負圧が解消され
る。これにより、トナーをスムーズに落下させることが
でき、トナーの補給作業に要する作業時間を短縮でき
る。
【0025】尚、本実施の形態でも、ボトル口2cの径
に対して吸気口14aの径を1/10以下に設定してい
るため、ボトル口2cの開口面積が大幅に減少されるこ
とはなく、トナーの供給効率を大幅に低下させることは
ない。
【0026】以上のように、本実施の形態のトナーボト
ル11によると、上述した第1の実施の形態のトナーボ
トル1と比較して構造をより簡略化できるため、組み立
てに要する作業時間をより短くできさらなるコストダウ
ンが可能となる。
【0027】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のトナー
ボトルは、上記のような構成および作用を有しているの
で、簡単な構造を有し、容易に組み立てでき、安価に製
造でき、トナー補給に要する作業時間を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るトナーボト
ルを示す断面図。
【図2】図1のトナーボトルのキャップに形成されたト
ナー供給口および吸気口を示す底面図。
【図3】図1のトナーボトルのキャップをボトル本体か
ら取り外した状態を示す部分斜視図。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係るトナーボト
ルのノズルをボトル本体から取り外した状態を示す部分
斜視図。
【符号の説明】
1、11…トナーボトル、 1a…トナー供給口、 2…ボトル本体、 2a…先端部、 2b…テーパー部、 2c…ボトル口、 3…ネジ、 4…キャップ、 5…ネジ、 6…シール部材、 8…通気ノズル、 8a…吸気口、 8b…先端、 12…ノズルホルダ、 14…吸気ノズル、 14a…吸気口。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを充填するための開口部を有する
    ボトル本体と、 このボトル本体内に充填されたトナーを供給するため上
    記開口部に連通したトナー供給口を有し、このトナー供
    給口に露出した吸気口を有するとともに上記ボトル本体
    内を通ってボトル本体の底部近くまで延びた通気管を一
    体に備え、上記ボトル本体の開口部に取り付けられたキ
    ャップ部材と、 上記ボトル本体内にトナーを充填した後、上記トナー供
    給口および吸気口を密閉するシール部材と、を備え、上記通気管の吸気口は、上記トナー供給口のシール部材
    が剥がれ始める側の縁部に近接して設けられ ていること
    を特徴とするトナーボトル。
  2. 【請求項2】 トナーを充填するとともに充填したトナ
    ーを供給するための開口部を有するボトル本体と、 上記開口部に露出した吸気口をその先端に有するととも
    に上記ボトル本体内を通ってボトル本体の底部近くまで
    延びた後端を有する通気管と、上記吸気口が上記開口部の縁部に近接するように、上記
    通気管を該縁部に脱着自在に保持せしめるホルダと、 上記ボトル本体内にトナーを充填した後、上記開口部お
    よび吸気口を密閉するシール部材と、 を備えていることを特徴とするトナーボトル。
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