JP2003276302A - インクジェット記録物及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録物及びその製造方法

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JP2003276302A JP2002084346A JP2002084346A JP2003276302A JP 2003276302 A JP2003276302 A JP 2003276302A JP 2002084346 A JP2002084346 A JP 2002084346A JP 2002084346 A JP2002084346 A JP 2002084346A JP 2003276302 A JP2003276302 A JP 2003276302A
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秀将 金田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢感に優れた高品位のインクジェット記録
物及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録物1は、基材2の少
なくとも片面にインク受容層3を設けてなる記録媒体4
の該インク受容層3上に、オーバーコート層5を有して
いる。オーバーコート層5は、樹脂エマルジョンを含有
するオーバーコート液が、インク受容層3上にオーバー
コート液を塗布された直後に、ポリエーテル系水溶性樹
脂を含有する増粘剤により増粘されて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式により画像が形成された記録媒体の被記録面上に、オ
ーバーコート層が形成されており、光沢感に優れたイン
クジェット記録物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インク
ジェット方式は、微小なノズルから画像信号に応じてイ
ンクの液滴を吐出させ、記録媒体の被記録面に付着させ
て印刷を行う印刷方式である。銀塩写真に匹敵する高画
質のフルカラー画像の形成には、多量のインクが使用さ
れるため、記録媒体には高いインク吸収能が求められ
る。近年、ハイライトの画像領域の粒状感を低減させて
より高画質の画像を形成するために、同じ色調で着色剤
濃度の異なる複数の濃淡インクが用いられるようになっ
ており、記録媒体に要求されるインク吸収性のレベルは
ますます高まっている。そこで、高インク吸収能を有
し、銀塩写真に匹敵する高画質のフルカラー画像を形成
し得るインクジェット記録用の記録媒体として、紙やフ
ィルム等の基材上に、コロイダルシリカ、気相法シリ
カ、アルミナ水和物、γ型酸化アルミニウム等の多孔性
無機粒子を主成分とする多孔質のインク受容層を設けた
構成の記録媒体が開発されている。
【0003】また、従来から、記録物の被記録面に樹脂
からなるオーバーコート層を設けて、光沢感、耐光性、
耐水性、耐擦性などを向上させる技術が知られている。
このオーバーコート層の形成方法として、画像形成後に
透明フィルムを被記録面上に転写(ラミネート)する方
法が知られている(特開2000-233474号公報等参照)。
しかし、この方法は、フィルムにシワがはいったり、被
記録面とフィルムとの間に気泡が入ってしまう場合があ
り、きれいで平滑なオーバーコート層を安定して形成す
るには限界があった。
【0004】また、オーバーコート層の別の形成方法と
して、特開平10-86544号公報には、樹脂液を被記録面に
インクジェット方式により塗布した後、該樹脂液を硬化
させて、該被記録面に樹脂層を形成する方法が開示され
ている。しかし、この方法は、上述した多孔質のインク
受容層に対しては、硬化処理前に樹脂液が速やかに該イ
ンク受容層に吸収されてしまうため、良好な光沢感を付
与し得る樹脂層を形成できないという問題があった。こ
の問題は、樹脂液の粘度を上げることで解決できるが、
高粘度の樹脂液を用いると、塗膜表面にスジなどを発生
させ易く、また、インクジェット方式やスプレー方式の
ような非接触の塗布方式では目詰まりなどの吐出不良を
起こすおそれがある。
【0005】従って、本発明の目的は、良好な光沢感を
付与し得るオーバーコート層が形成された高品位のイン
クジェット記録物及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多孔質の
インク受容層上に、オーバーコート層を形成する方法に
ついて種々検討した結果、オーバーコート層の形成材料
として、低粘度で塗布性に優れたオーバーコート液を使
用すると共に、該オーバーコート液の増粘剤としてポリ
エーテル系水溶性樹脂を併用し、該オーバーコート液を
上記インク受容層上に塗布した直後に該増粘剤で増粘さ
せることにより、該インク受容層中への該オーバーコー
ト液の浸透が抑制され、平滑で光沢感に優れたオーバー
コート層を形成できることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、基材の少なくとも片面にインク受容層を設けてなる
記録媒体の該インク受容層上に、インクジェット記録を
行った後、樹脂エマルジョンを含有するオーバーコート
液を塗布することにより、オーバーコート層が形成され
ているインクジェット記録物であって、上記オーバーコ
ート層は、上記オーバーコート液が、上記インク受容層
上に塗布された直後に、ポリエーテル系水溶性樹脂を含
有する増粘剤により増粘されて形成されていることを特
徴とするインクジェット記録物を提供することにより上
記目的を達成したものである。
【0008】また、本発明は、上記インクジェット記録
物の製造方法であって、上記インク受容層上に上記増粘
剤を塗布し、該増粘剤が塗布された該インク受容層上に
インクジェット記録を行った後、上記オーバーコート液
を塗布することを特徴とするインクジェット記録物の製
造方法、又は、上記インク受容層上にインクジェット記
録を行った後、該インク受容層上に上記増粘剤を塗布
し、該増粘剤が塗布された該インク受容層上に上記オー
バーコート液を塗布することを特徴とするインクジェッ
ト記録物の製造方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、先ず、本発明のインクジェ
ット記録物について説明する。
【0010】図1は、本発明のインクジェット記録物の
一実施形態の断面模式図である。このインクジェット記
録物1は、基材2の片面にインク受容層3を設けてなる
記録媒体4の該インク受容層3上に、インクジェット方
式により画像(図示せず)が形成され、更に、該画像を
被覆するオーバーコート層5が形成されている。
【0011】オーバーコート層5について説明する。オ
ーバーコート層5は、樹脂エマルジョンを含有するオー
バーコート液が、インク受容層3上に塗布された直後
に、ポリエーテル系水溶性樹脂を含有する増粘剤により
増粘されて形成されている。このオーバーコート液は、
インク受容層上に塗布される前は、低粘度の水性液であ
り、塗布性、レベリング性、取扱性に優れ、インクジェ
ット方式などの非接触方式で塗布してもノズルの目詰ま
りを起こすおそれがない一方、塗布された直後は、上記
増粘剤の作用により増粘してある程度の粘性を有する流
動体となる。このような特徴を有するオーバーコート液
から形成されたオーバーコート層5は、塗布ムラなどが
なく、きれいで平滑な表面を有しており、光沢付与効果
にも優れている。
【0012】オーバーコート層5は、インクの打ち込み
の有無に拘わらず、記録媒体4の被記録面の全面に形成
されることが好ましいが、要は、必要な光沢感を得るこ
とができればよく、形成箇所は特に制限されない。例え
ば、画像形成部分(インクの打ち込み部分)のみに形成
することもできるし、白地部分(インクが打ち込まれて
いない部分)のみに形成することもできる。
【0013】オーバーコート層5の厚みは、光沢付与効
果とオーバーコート液の乾燥時間のバランスの観点か
ら、好ましくは1〜10μm、更に好ましくは2〜5μ
mである。
【0014】オーバーコート層5の形成材料である上記
オーバーコート液について、以下に更に詳述する。
【0015】上記オーバーコート液の必須成分である上
記樹脂エマルジョンは、ほぼ球形の樹脂の微粒子が分散
した水性液である。該樹脂としては、インク受容層上に
光沢感のある皮膜を形成し得るものを用いることがで
き、例えば、ポリアクリル酸メチルやポリメタクリル酸
エチル等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、スチレン
−ブタジエン共重合体、及びこれらの2種以上の共重合
体等が挙げられる。特に、スチレン、アクリル酸、アク
リル酸エステル、メタクリル酸及びメタクリル酸エステ
ルからなる群から選ばれる1種又は2種以上をモノマー
とする重合体を用いることが、光沢、耐候性、コストな
どの点で好ましい。
【0016】上記樹脂の平均粒子径は、光沢付与効果、
透明性、インクジェット方式により塗布する場合の吐出
安定性等の観点から、好ましくは20〜500nm、更
に好ましくは50〜200nmである。
【0017】また、上記樹脂エマルジョンの最低造膜温
度(JIS K6800に準拠)は、特に制限されない
が、オーバーコート層の表面耐擦性の向上とブロッキン
グ防止の観点から、好ましくは−20〜90℃、更に好
ましくは0〜70℃である。
【0018】上記樹脂エマルジョンは、上記オーバーコ
ート液中における上記樹脂の含有量が、該オーバーコー
ト液の重量に対して0.1〜30重量%、特に1〜20
重量%となるように含有されることが好ましい。オーバ
ーコート液の樹脂濃度が0.1重量%未満では、光沢感
や画像堅牢性の向上等の効果に乏しく、30重量%超で
は、インクジェット方式により塗布する場合に吐出安定
性が低下するおそれがある。
【0019】上記オーバーコート液には、上記樹脂エマ
ルジョン以外に、必要に応じ、下記の如き各種添加剤の
1種又は2種以上を含有させることができる。
【0020】上記オーバーコート液には、インクジェッ
ト方式により塗布する場合の吐出安定性の確保のため、
湿潤剤を含有させることが好ましい。湿潤剤としては、
例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタン
ジオール1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキ
サントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコー
ル等の多価アルコール類;2−ピロリドン、N−メチル
−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等のラクタム
類;尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチル
イミダゾリジノン類等の尿素類;マルチトール、ソルビ
トール、グルコノラクトン、マルトース等の糖類等が挙
げられる。
【0021】上記湿潤剤の含有量は、上記オーバーコー
ト液の重量に対して、好ましくは0.1〜15重量%、
更に好ましくは3〜10重量%である。
【0022】また、上記オーバーコート液には、記録媒
体への浸透性、インクジェット方式により塗布する場合
の吐出安定性の観点から、浸透剤を含有させることが好
ましい。浸透剤としては、例えば、メタノール、エタノ
ール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアル
コール、n−ブタノール、sec−ブタノール、ter
t−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノー
ル等の低級アルキルアルコール類;エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等の多
価アルコールのアルキルエーテル類等が挙げられる。
【0023】上記浸透剤の含有量は、上記オーバーコー
ト液の重量に対して、好ましくは0.1〜15重量%、
更に好ましくは3〜10重量%である。
【0024】また、同様の観点から、上記オーバーコー
ト液には、界面活性剤を含有させることが好ましい。界
面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩等
のアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド
等の非イオン性界面活性剤;サーフィノール82、10
4、440、465、485(以上、エア・プロダクツ
・アンド・ケミカルズ社製)、オルフィンSTG、オル
フィンE1010(以上、日信化学社製)等のアセチレ
ングリコ−ル系界面活性剤;カチオン性界面活性剤;両
イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0025】上記界面活性剤の含有量は、上記オーバー
コート液の重量に対して、好ましくは0.1〜3重量
%、更に好ましくは0.2〜1重量%である。
【0026】上記オーバーコート液には、その他の添加
剤として、紫外線吸収剤、光安定剤、消光剤、酸化防止
剤、耐水化剤、防黴剤、防腐剤、増粘剤、流動性改良
剤、pH調整剤、消泡剤、抑泡剤、レベリング剤、帯電
防止剤等を含有させることができる。
【0027】上記オーバーコート液は、水に、上記樹脂
エマルジョンの他、必要に応じ、湿潤剤、浸透剤、界面
活性剤その他の各種添加剤を適宜添加することにより、
調製することができる。水としては、イオン交換水、限
外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水を用い
ることが好ましい。また、紫外線照射又は過酸化水素添
加等により滅菌処理された水は、カビやバクテリアの発
生を防止して長期保存を可能とする点で好ましい。
【0028】上記オーバーコート液は、きれいで平滑な
オーバーコート層を形成し得る塗布性及びレベリング
性、優れた取扱性、インクジェット方式により塗布する
場合の優れた吐出安定性などを確保する観点から、その
20℃における粘度が、好ましくは1〜10mPa・
s、更に好ましくは2〜8mPa・sである。また、同
様の観点から、上記オーバーコート液の表面張力は、好
ましくは15〜45mN/m、更に好ましくは25〜3
5mN/mである。粘度及び表面張力の調整は、オーバ
ーコート液中の各成分の含有量や上記樹脂の種類などを
適宜調整することにより、行うことができる。
【0029】上記増粘剤について、以下に更に詳述す
る。
【0030】上記増粘剤の必須成分であるポリエーテル
系水溶性樹脂としては、ポリエチレングリコール誘導体
が挙げられる。本明細書では、「ポリエチレングリコー
ル誘導体」は、ポリエチレングリコール鎖−[−CH2
CH2O−]n−の両末端に疎水基を持つ構造を有するも
のを意味する。このような構造のポリエチレングリコー
ル誘導体による上記樹脂エマルジョンの増粘機構は、ポ
リエチレングリコール誘導体の両末端の疎水基のうちの
一方と樹脂エマルジョンとが緩く結合し、他方の疎水基
と他のポリエチレングリコール誘導体の疎水基とが疎水
性相互作用により結合する結果、樹脂エマルジョンを巻
き込んだ緩い網目構造が形成され、増粘効果が発現され
るものと推測される。
【0031】ポリエーテル系水溶性樹脂(ポリエチレン
グリコール誘導体)としては、例えば、ポリエチレング
リコールラウリン酸ジエステル、ポリエチレングリコー
ルオレイン酸ジエステルなどが挙げられるが、上記構造
を有するものであればよく、特に制限されない。
【0032】ポリエーテル系水溶性樹脂(ポリエチレン
グリコール誘導体)として、特に好ましいものは、曇点
(JIS K2269に準拠)が30℃以下のものであ
る。曇点が30℃を超えるものは、常温での水に対する
溶解性が高く、塗布直後に速やかにインク受容層中に吸
収されてしまい、表面に残りにくいため、目的とする増
粘効果が得難い。また、起泡性が高くなるため、ハンド
リング性にも劣る。
【0033】ポリエーテル系水溶性樹脂(ポリエチレン
グリコール誘導体)として、市販の会合型粘弾性調整
剤、例えば、SNシックナー601,603,623N
(何れも商品名、サンノプコ(株)製)等も好ましく用
いられる。
【0034】上記ポリエーテル系水溶性樹脂の含有量
は、上記増粘剤の塗布性、取扱性、インクジェット方式
により塗布する場合の吐出安定性などを考慮して、適宜
調整すればよい。好ましくは、上記増粘剤の重量に対し
て0.1〜5重量%である。
【0035】上記増粘剤は、水に、上記ポリエーテル系
水溶性樹脂の他、必要に応じ、界面活性剤等の各種添加
剤の1種又は2種以上を適宜添加することにより、調製
することができる。水及び添加剤としては、上記オーバ
ーコート液の成分として使用するものと同様のものを使
用することができる。
【0036】上記増粘剤は、上記インク受容層上に塗布
され、該インク受容層上にて上記オーバーコート液と混
合されて使用される。増粘剤の使用量は、オーバーコー
ト層中に上記ポリエーテル系水溶性樹脂が、該オーバー
コート層の乾燥重量に対して、好ましくは0.1〜5重
量%、更に好ましくは0.2〜2重量%含有されるよう
に調整することが好ましい。増粘剤の使用量をこのよう
な範囲に調整することにより、インク受容層上でオーバ
ーコート液を適度に増粘させることができ、その結果、
光沢感により優れたオーバーコート層を形成することが
できる。
【0037】記録媒体4について説明する。記録媒体4
を構成する基材2としては、インクジェット記録で使用
できるものであればよく、特に制限されない。例えば、
上質紙、再生紙、サイズ処理紙等の紙;アート紙、コー
ト紙、キャストコート紙、樹脂被覆紙、樹脂含浸紙等の
加工紙;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムやシート
状プラスチック基材;不織布、布、織物、金属フィル
ム、金属板;これらを貼り合わせた複合基材などを用い
ることができる。これらのなかでも、特に、紙又は樹脂
被覆紙を用いることが好ましい。樹脂被覆紙は、紙のの
少なくとも片面を樹脂で被覆した構成の加工紙で、レジ
ンコート紙などとも呼ばれる。
【0038】また、記録媒体4を構成するインク受容層
3としては、多孔性無機粒子を主成分とする、いわゆる
空隙型のインク受容層が好ましい。多孔性無機粒子とし
ては、多孔性非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、
多孔性アルミナ等が好ましく用いられる。多孔性無機粒
子の含有量は、インク受容層の乾燥重量に対して、好ま
しくは40〜90重量%である。
【0039】インク受容層3には、多孔性無機粒子のバ
インダーとして、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、
アクリル系共重合体ラテックス等のバインダーが含有さ
れる。バインダーの含有量は、上記多孔性無機粒子10
0重量部に対して、好ましくは5〜60重量部である。
【0040】インク受容層3には、必要に応じ、染料定
着剤、蛍光増白剤、防かび剤、防腐剤、界面活性剤、増
粘剤、pH調整剤、消泡剤、保水剤、硬膜剤、着色染
料、着色顔料、顔料の分散剤、レベリング剤、紫外線吸
収剤等の各種添加剤の1種又は2種以上を含有させるこ
とができる。
【0041】また、インク受容層3の厚みは、粉落ち防
止等の観点から、好ましくは10〜50μmである。ま
た、インク受容層3の質感、風合いなど(表面性)は、
特に制限されず、マット調でもよく、キャスト法により
鏡面光沢仕上げされたような高光沢調のもの、あるいは
半光沢調でもよい。
【0042】本発明のインクジェット記録物は、インク
ジェット記録用インクにより、画像が形成されている。
インクジェット記録用インクは、水に染料や顔料などの
着色剤を含有させたものが一般的であり、通常、保湿や
浸透調整等のため、更に各種有機溶剤や界面活性剤等が
含有されている。インクジェット記録用インクのなかで
も、特に顔料インクは、染料インクに比して記録画像の
耐光性や耐水性などに優れており、オーバーコート層に
よる画像の物理的・化学的保護効果と相俟って、画像の
長期保存が可能となるため、好ましい。カラー画像の場
合は、イエロー、マゼンタ、シアンの減法混色の3原色
のインク、あるいはこれにブラックその他の色のインク
を加えた4色以上のインクが用いられる。
【0043】次に、本発明のインクジェット記録物の製
造方法について説明する。
【0044】本発明の製造方法には、下記の2つの態様
がある。第1製造方法は、インク受容層上に上記増粘剤
を塗布し、該増粘剤が塗布された該インク受容層上にイ
ンクジェット記録を行った後、上記オーバーコート液を
塗布するものである。また、第2製造方法は、インク受
容層上にインクジェット記録を行った後、該インク受容
層上に上記増粘剤を塗布し、該増粘剤が塗布された該イ
ンク受容層上に上記オーバーコート液を塗布するもので
ある。上記何れの製造方法でも、光沢感に優れたインク
ジェット記録物を、簡易な工程で比較的安価に安定して
製造することができる。
【0045】上記増粘剤及び上記オーバーコート液の塗
布方法は、特に制限されず、例えば、エアナイフコータ
ー、ロールコーター、バーコーター、ブレードコータ
ー、スライドホッパーコーター、グラビアコーター、フ
レキソグラビアコーター、カーテンコーター、エクスト
ルージョンコーター、フローティングナイフコーター、
コンマコーター、ダイコーター、ゲートロールコータ
ー、サイズプレス装置等の公知の塗工装置を用いて接触
方式で塗布する方法や、スプレーやジェットノズル等を
用いて非接触方式で塗布する方法等を採ることができ
る。
【0046】ジェットノズルを用いた塗布(打ち込み)
は、インクの打ち込みと同様に、公知のインクジェット
プリンタを用いて行うことができる。インクジェット方
式には、ノズルから一定時間間隔でインクを吐出し続
け、吐出されたインク液滴を偏向させることにより画像
を形成するコンティニュアス方式と、画像データに対応
してインクを吐出させるオンデマンド方式とがあり、何
れの方式でもよいが、細かい打ち込み制御が可能、廃液
量が少ない等の点で、オンデマンド方式が好ましい。ま
た、インク吐出制御方式には、圧電素子を用いて電圧に
より制御する方式や、発熱抵抗素子を用いて熱エネルギ
ーにより制御する方式等があるが、特に制限されない。
【0047】ジェットノズルを用いて上記増粘剤及び/
又は上記オーバーコート液を打ち込む場合、1台のイン
クジェットプリンタを用いて、1パスで全ての打ち込み
を行ってもよく、2台あるいは3台のインクジェットプ
リンタを用いて別個に行ってもよい。1台のインクジェ
ットプリンタで、インクジェット記録と増粘剤及び/又
はオーバーコート液の塗布とを行う場合、各液の吐出制
御は、プリンタドライバを適宜プログラミングすること
により行うことができる。
【0048】上記増粘剤の塗布量は、上述したように、
オーバーコート液を適度に増粘させる程度が好ましく、
このような観点に基づき、オーバーコート液の塗布量に
よって適宜調整すればよい。好ましい範囲は、固形分換
算で0.1〜3g/m2程度である。
【0049】また、上記オーバーコート液の塗布量は、
オーバーコート層の厚みが上述した範囲になる程度が好
ましく、固形分換算で1〜15g/m2程度である。
【0050】尚、上記オーバーコート液は、速乾性に優
れており、塗布後速やかに自然乾燥するので、赤外線式
加熱装置や熱風加熱装置などの乾燥装置を用いての強制
乾燥処理は特に必要ないが、塗布量が多い場合などは、
必要に応じ、強制乾燥処理を行うことにより、記録物表
面のべたつきやそれによるスタッキングなどを確実に防
止することができる。また、オーバーコート層の透明性
の向上も期待できる。
【0051】本発明のインクジェット記録物の製造方法
は、例えば、次のようにして実施することができる。
【0052】先ず、上記増粘剤を、記録媒体4のインク
受容層3の全面に、バーコーター等を用いて適量塗布し
ておく。
【0053】図2は、本実施形態の製造方法の実施に使
用するインクジェットプリンタの要部の斜視図である。
図2に示すプリンタ10は、紙送りモータ11で駆動さ
れるプラテンローラ12により記録媒体4を矢標A方向
に搬送し、キャリッジ13上に搭載された記録ヘッド2
0が、記録媒体4の被記録面に、インクタンク30から
供給される各色インク及びオーバーコート液をそれぞれ
吐出した後、これを搬出するようになしてある。キャリ
ッジ13は、キャリッジベルト14を介してキャリッジ
モータ15に連結されており、ガイドレール16上を摺
動して、矢標A方向と直交する矢標B1又はB2方向に往
復走査するようになっている。
【0054】図3は、記録ヘッド20のノズル面20a
の拡大図である。図3中、21及び26はオーバーコー
ト液を吐出するノズル列であり、22,23,24,2
5は、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クのインクを吐出するノズル列である。
【0055】このような構成のプリンタ10に、増粘剤
を予め塗布しておいた上記記録媒体4をセットし、常法
通り印刷を行う。
【0056】記録ヘッド20の動作について説明する。
矢標B1方向に走査される場合は、先ず、記録媒体4の
被記録面に対し、受信した画像データに基づき、ノズル
列22,23,24,25より各色インクを打ち込んで
インクジェット記録を行い、続いて、ノズル列26より
オーバーコート液をベタ打ちする。矢標B1方向に走査
される場合は、ノズル列21は使用しない。記録ヘッド
20は、記録領域の矢標B1方向終端に到達し、記録媒
体4が矢標A方向に所定量搬送された後、矢標B2方向
に走査される。矢標B2方向に走査される場合は、先
ず、ノズル列25,24,23,22より各色インクを
打ち込んでインクジェット記録を行い、続いて、ノズル
列21よりオーバーコート液をベタ打ちする。矢標B2
方向に走査される場合は、ノズル列26は使用しない。
このような記録ヘッド20の双方向(B1及びB2)走査
と、各走査終了時の記録媒体4の搬送とが繰り返される
ことにより、目的とするインクジェット記録物が得られ
る。
【0057】尚、本発明のインクジェット記録物の製造
方法は、上記インク受容層上に上記増粘剤を塗布し、該
増粘剤が塗布された該インク受容層上にインクジェット
記録を行った後、上記オーバーコート液を塗布するか、
又は、上記インク受容層上にインクジェット記録を行っ
た後、該インク受容層上に上記増粘剤を塗布し、該増粘
剤が塗布された該インク受容層上に上記オーバーコート
液を塗布すればよく、使用するインクの数や種類、イン
クジェットプリンタの具体的構成、インク及びオーバー
コート液の打ち込みパターン等は、上記実施形態に制限
されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が
可能である。例えば、上記プリンタ10において、プラ
テンローラ12の内部や排紙口付近などに、上述した乾
燥装置を設けて、オーバーコート液塗布後の強制乾燥処
理を行うようにしてもよい。
【0058】また、本発明のインクジェット記録物は、
基材の少なくとも片面にインク受容層を設けてなる記録
媒体の該インク受容層上に、インクジェット記録を行っ
た後、樹脂エマルジョンを含有するオーバーコート液を
塗布することにより、オーバーコート層が形成されてい
るインクジェット記録物であって、上記オーバーコート
層は、上記オーバーコート液が、上記インク受容層上に
塗布された直後に、ポリエーテル系水溶性樹脂を含有す
る増粘剤により増粘されて形成されていればよく、前記
実施形態に何等制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記インク受
容層及び上記オーバーコート層は、上記基材の両面にそ
れぞれ設けてもよい。
【0059】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を
示す試験例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるもの
ではない。
【0060】(実施例1)下記組成のオーバーコート液
1及び増粘剤1をそれぞれ調製した。
【0061】 (オーバーコート液1の組成) ・スチレン−アクリル共重合体樹脂エマルジョン 「アクリセットEX-35」日本触媒製 10重量% ・グリセリン 5重量% ・エタノール 5重量% ・界面活性剤「オルフィンSTG」日信化学製 0.4重量% ・純水 バランス 計100重量%
【0062】 (増粘剤1の組成) ・ポリエーテル系水溶性樹脂「SNシックナー623N」サンノプコ製 2重量% ・界面活性剤「オルフィンSTG」日信化学製 0.4重量% ・純水 バランス 計100重量%
【0063】上記増粘剤1を、記録媒体(「PMマット
紙」セイコーエプソン製)のインク受容層の全面に、乾
燥後の塗布量が1g/m2となるようにワイヤーバーを用い
て塗布し、室温下で5分間乾燥させた。
【0064】次いで、上記増粘剤1が塗布された上記イ
ンク受容層に対して、6色顔料インクジェットプリンタ
(「MC2000」セイコーエプソン製)を用いて、各
色の100%カラーパッチを印刷した。
【0065】さらに、上記カラーパッチが印刷された上
記インク受容層の全面に対して、インクジェットプリン
タ(「EM930C」セイコーエプソン製)のシアンイ
ンクと上記オーバーコート液1とを入れ替えたものを用
いて、シアンOD=1となるベタパターンで該オーバー
コート液1を打ち込んだ。尚、オーバーコート液1の打
ち込みは、ノズルの目詰まり等のトラブルを起こすこと
なく、スムーズに行うことができた。このようにして得
られたインクジェット記録物を、実施例1のサンプルと
した。
【0066】(実施例2)実施例1において、上記増粘
剤1を、ワイヤーバーを用いて予め上記記録媒体に塗布
せずに、上記EM930Cのマゼンタインクと詰め替
え、上記カラーパッチを印刷した後に、該EM930C
によりマゼンタOD=1となるベタパターンで該増粘剤
1を打ち込んだ後、シアンOD=1となるベタパターン
で上記オーバーコート液1を打ち込んだ以外は実施例1
と同様にしてインクジェット記録物を製造し、これを実
施例2のサンプルとした。
【0067】(比較例1)実施例1において、上記増粘
剤1を使用しない以外は実施例1と同様にしてインクジ
ェット記録物を製造し、これを比較例1のサンプルとし
た。
【0068】(比較例2)実施例1において、上記増粘
剤1に代えて、下記組成の増粘剤2を用いた以外は実施
例1と同様にしてインクジェット記録物を製造し、これ
を比較例2のサンプルとした。
【0069】 (増粘剤2の組成) ・ポリアクリル酸系水溶性樹脂「SNシックナー651」サンノプコ製 2重量% ・界面活性剤「オルフィンSTG」日信化学製 0.4重量% ・純水 バランス 計100重量%
【0070】(光沢付与効果の評価試験)実施例1〜2
及び比較例1〜2の上記各サンプルのオーバーコート層
の表面を目視により観察し、強い光沢感があるものを
A、面質に変化が観られるが光沢感低いものをB、面質
に変化が観られないものをCとした。また、表面の60
度光沢度(JIS Z8741に準拠)を測定して、オ
ーバーコート層形成前の記録媒体(ブランク)の表面の
60度光沢度との差を算出することにより、光沢度増加
量(%)を求めた。これらの結果を総合して、下記評価
基準により評価した。その結果を下記表1に示す。
【0071】<評価基準> A:目視で強い光沢感を確認することができ、且つブラ
ンクからの光沢度増加量が30%以上である。 B:目視で面質に変化があったことは確認できるが、光
沢感低い。又は、ブランクからの光沢度増加量が10%
以上30%未満である。 C:目視で面質に変化があったことを確認できない。又
は、ブランクからの光沢度増加量が10%未満である。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録物は、オー
バーコート液をインク受容層に塗布した直後に増粘させ
てオーバーコート層が形成されているので、記録面の平
滑性及び光沢感に優れている。また、オーバーコート層
の作用により、耐光性、耐水性、耐ガス性、耐擦性等に
も優れており、長期保存が可能である。また、その製造
時において、ジェットノズルなどを用いて非接触でオー
バーコート液を塗布しても、ノズルの目詰まりなどを起
こすおそれがなく、簡易な工程で比較的安価に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録物の一実施形態の
断面模式図である。
【図2】本発明のインクジェット記録物の製造方法に使
用するインクジェットプリンタの要部の斜視図である。
【図3】図2に示すインクジェットプリンタにおける記
録ヘッドのノズル面の正面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録物 2 基材 3 インク受容層 4 記録媒体 5 オーバーコート層 10 インクジェットプリンタ 11 紙送りモータ 12 プラテンローラ 13 キャリッジ 14 キャリッジベルト 15 キャリッジモータ 16 ガイドロール 20 記録ヘッド 20a ノズル面 21〜26 ノズル 30 インクタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA05 BA15 BA33 BA55 BA59 BA60 BA62 4D075 AC07 AE03 CA35 CA40 CB06 DA06 DB01 DB18 DB20 DB31 DB63 DC27 EA07 EA13 EA33 EA43 EB13 EB14 EB15 EB19 EB22 EB37 EB38 EB56 EB60 EC33 EC35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面にインク受容層を
    設けてなる記録媒体の該インク受容層上に、インクジェ
    ット記録を行った後、樹脂エマルジョンを含有するオー
    バーコート液を塗布することにより、オーバーコート層
    が形成されているインクジェット記録物であって、 上記オーバーコート層は、上記オーバーコート液が、上
    記インク受容層上に塗布された直後に、ポリエーテル系
    水溶性樹脂を含有する増粘剤により増粘されて形成され
    ていることを特徴とするインクジェット記録物。
  2. 【請求項2】 上記樹脂エマルジョンが、スチレン、ア
    クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸及びメタ
    クリル酸エステルからなる群から選ばれる1種又は2種
    以上をモノマーとする重合体を水性媒体中に分散させた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録物。
  3. 【請求項3】 上記ポリエーテル系水溶性樹脂の曇点が
    30℃以下であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のインクジェット記録物。
  4. 【請求項4】 上記オーバーコート層が、上記ポリエー
    テル系水溶性樹脂を0.1〜5重量%含有していること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェ
    ット記録物。
  5. 【請求項5】 上記オーバーコート液が、湿潤剤、浸透
    剤及び界面活性剤からなる群から選ばれる1種又は2種
    以上を含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載のインクジェット記録物。
  6. 【請求項6】 上記インク受容層が、多孔性無機粒子及
    びバインダーを含有することを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載のインクジェット記録物。
  7. 【請求項7】 上記インクジェット記録が、顔料インク
    を用いて行われたことを特徴とする請求項1〜6の何れ
    かに記載のインクジェット記録物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載のインクジ
    ェット記録物の製造方法であって、上記インク受容層上
    に上記増粘剤を塗布し、該増粘剤が塗布された該インク
    受容層上にインクジェット記録を行った後、上記オーバ
    ーコート液を塗布することを特徴とするインクジェット
    記録物の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れかに記載のインクジ
    ェット記録物の製造方法であって、上記インク受容層上
    にインクジェット記録を行った後、該インク受容層上に
    上記増粘剤を塗布し、該増粘剤が塗布された該インク受
    容層上に上記オーバーコート液を塗布することを特徴と
    するインクジェット記録物の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記オーバーコート液の塗布が、ジェ
    ットノズルを用いて行われることを特徴とする請求項8
    又は9記載のインクジェット記録物の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記増粘剤の塗布が、ジェットノズル
    を用いて行われることを特徴とする請求項8〜10の何
    れかに記載のインクジェット記録物の製造方法。
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