JP2003276151A - 回転ドラム - Google Patents

回転ドラム

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JP2003276151A
JP2003276151A JP2002088085A JP2002088085A JP2003276151A JP 2003276151 A JP2003276151 A JP 2003276151A JP 2002088085 A JP2002088085 A JP 2002088085A JP 2002088085 A JP2002088085 A JP 2002088085A JP 2003276151 A JP2003276151 A JP 2003276151A
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Japan
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weight
rotary drum
plate
printing plate
drum
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Application number
JP2002088085A
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Takashi Fukui
隆史 福井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転時の動的不釣り合いが解消され、か
つ、上記効果が重量の大幅な増加なく達成される回転ド
ラムを得る。 【解決手段】 回転ドラム10の内周面には、径方向に
複数のリブ44が架け渡されている。このリブ44に
は、プレート62及びガイドリング68を介して固定錘
66、調整錘70、及び、微調整錘72が取り付けられ
ている。これら固定錘66、調整錘70、及び、微調整
錘72により、回転ドラム10のバランスの乱れが修正
され、高速回転時の動的不釣り合いが解消される。ま
た、リブ44は、回転ドラム10径方向に変形し難い構
造であり、変形に対する強度を高めるための補強をリブ
44に施す必要がない。したがって、回転ドラム10の
重量が大幅に増加することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラムに係
り、特に、外周面に印刷版が巻き付けられて高速回転さ
れる回転ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷版露光装置としては、シート状の印
刷版(例えば所謂フォトポリプレートやサーマルプレー
ト)における支持体上の画像形成層(感光層や感熱層
等)に、直接レーザビーム等で画像を記録(露光)する
ものが開発されてきている。
【0003】このような印刷版露光装置は回転ドラムを
備える。この回転ドラムは円筒形に形成される版胴を有
し、印刷版はこの版胴の外周面に巻き付けられて固定さ
れる。回転ドラムは当該印刷版が固定された状態で回転
され、回転ドラムと共に回転する印刷版に画像データに
基づいて変調されたレーザ光を照射することにより印刷
版に画像を記録させる。したがって、この回転ドラムを
高速回転させることによって露光処理の生産性を高める
ことができる。
【0004】ところで、回転ドラムは外周面に印刷版が
巻き付けられることにより重量バランスが乱れ、高速回
転時に動的不釣り合いが生ずる。このような動的不釣り
合いは、高速回転時において回転ドラムの回転軸の偏心
の原因となり、巻き付けられた印刷版へ記録される画像
の歪みの原因となる。
【0005】このような回転ドラムに生ずる動的不釣り
合いを解消する手段として、回転ドラムに重量バランス
調整用の錘を取り付けることが行われている(一例とし
て、特開2001−092144号公報)。この場合に
は、回転ドラムの側端部にフランジが、版胴の内周面に
嵌合することにより取り付けられ、このフランジに重量
バランス調整用の錘が設けられていた。この錘は、フラ
ンジに形成されたガイド溝に沿って移動可能とされてい
た。また、上記錘に追加して、フランジに別の錘が固定
されたものも知られている。
【0006】ところで、回転ドラムが高速回転する際、
これらの重量バランス調整用の錘に掛かる遠心力によ
り、フランジには回転ドラム径方向に荷重が加わる。フ
ランジは上述の如く、版胴の内周面と嵌合することによ
り回転ドラムに固定される構成であるため、この荷重に
よってフランジが回転ドラムの径方向外側に変形する
と、フランジの変形が版胴に直接的に伝わり、版胴の外
周面に歪みが生じる。このような版胴の変形は、版胴外
周面に巻き付けられた印刷版に記録される画像の歪みの
原因となる。このため、従来の回転ドラムではフランジ
に補強等が施され、変形に対する強度が高められてい
た。
【0007】しかしながら、このようにフランジに補強
等を施すことによりフランジの重量が増加し、結果的に
回転ドラムの重量が増加していた。このため、モータ等
の回転ドラムを駆動させる装置を大型化する等の対策を
する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮して、高速回転時の動的不釣り合いが解消され、か
つ、上記効果が重量の大幅な増加なく達成される回転ド
ラムを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回転ドラ
ムは、円筒形に形成され外周面に印刷版が巻き付けられ
る版胴を有し、前記印刷版が巻き付けられた状態で前記
版胴の軸線回りに高速回転される回転ドラムにおいて、
前記版胴の軸線方向端部であって前記版胴の内周面以外
の部位に取り付けられ、高速回転時の動的不釣り合いを
解消するバランス調整手段を有することを特徴としてい
る。
【0010】請求項1記載の回転ドラムでは、印刷版が
版胴の外周面に巻き付けられ、回転ドラムは当該印刷版
が巻き付けられた状態で高速回転される。
【0011】このとき、バランス調整手段が、印刷版を
版胴外周面に保持するために回転ドラムに設けられた保
持機構及び印刷版自体の重量が原因となって生ずる回転
ドラムの重量バランスの乱れを修正し、これにより、高
速回転時に回転ドラムに生ずる動的不釣り合いが解消さ
れる。
【0012】ここで、回転ドラムが高速回転する際に
は、バランス調整手段には遠心力が掛かる(回転ドラム
の径方向外向きに力が掛かる)。
【0013】このバランス調整手段(例えば錘や当該錘
を支持する取付部材等)は、例えば版胴外周面や版胴側
端面等の、版胴内周面以外の部位に取り付けられてお
り、バランス調整手段が遠心力によって回転ドラムの径
方向外向きに変形しても、版胴内周面に版胴を変形させ
る力が直接的に伝わらないので、版胴には変形が生じ難
く、版胴外周面に巻き付けられた印刷版にも影響が生じ
難い。また、上記構成ではバランス調整手段自体には強
度が要求されないので、変形防止のための補強等の必要
がなく、バランス調整手段の重量を軽いものとすること
ができる。したがって、回転ドラム全体の重量の大幅な
増加がない。
【0014】このように、請求項1記載の回転ドラム
は、高速回転時の動的不釣り合いが解消され、かつ、上
記効果が重量の大幅な増加なく達成される。
【0015】請求項2に係る発明の回転ドラムは、請求
項1記載の回転ドラムにおいて、前記版胴は内周面に径
方向に架け渡されるリブを有し、前記バランス調整手段
は前記リブに取り付けられることを特徴としている。
【0016】請求項2記載の回転ドラムでは、バランス
調整手段がリブに取り付けられているため、バランス調
整手段に掛かる遠心力はリブに伝達され、リブに回転ド
ラム径方向への(リブが引張られる方向に)荷重が掛か
る。一方、このリブは、版胴の内周面において、径方向
に架け渡される構成であるため、回転ドラム径方向外側
への荷重(引張荷重)による変形が生じ難い。したがっ
て、バランス調整手段に遠心力が掛かっても版胴には変
形が生じ難い。
【0017】しかも、上述の如くリブ自体は変形し難い
構成であるため、特別な変形防止のための補強を施す必
要がない。したがって、回転ドラム全体の重量が大きく
増加することがない。
【0018】請求項3に係る発明の回転ドラムは、請求
項2記載の回転ドラムにおいて、前記バランス調整手段
は、前記版胴の周方向に沿って配置位置が変更可能とさ
れる第1の錘と、前記版胴に固定される第2の錘とから
なることを特徴としている。
【0019】請求項3記載の回転ドラムでは、第1の錘
と第2の錘との組み合わせにより、回転ドラムの重量バ
ランスが修正され、高速回転時の動的不釣り合いが解消
される。
【0020】ここで、第1の錘は、版胴の周方向に沿っ
て配置位置が変更可能に設けられている。したがって、
長さや重さの異なった複数種類の印刷版に対応して回転
ドラムの重量バランスを調整することが可能である。ま
た、第2の錘は、版胴に固定されており、配置位置が変
更不可能とされている。
【0021】これらの錘により、回転ドラムの重量バラ
ンスを修正する際には、第2の錘を、版胴外周面に最初
から固定されている部材(例えば印刷版を保持するチャ
ック等)に対応させて設け、印刷版が巻き付けられる前
の状態の回転ドラムの重量バランスを修正させ、第1の
錘を、巻き付けられた印刷版の種類に対応させて移動さ
せて、回転ドラムの全体的な重量バランスを修正させ
る。したがって、回転ドラムの重量バランスの調整を容
易に、かつ、細かく行うことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図4には、本発明の第1の実施の
形態に係る回転ドラム10が適用される印刷版露光装置
12の概略構成が側面図で示されている。
【0023】印刷版露光装置12は、回転ドラム10を
中心に構成され、その周辺には搬送ガイド部14、チャ
ック操作部16、パンチャー18、及び、記録ヘッド2
0が配置されている。
【0024】搬送ガイド部14は、板状の給版ガイド2
2及び排版ガイド24からなる。この搬送ガイド部14
は図示しないローラを有し、このローラによりシート状
の印刷版26を所定の方向に送り込むことができるよう
になっている。また、搬送ガイド部14は後端(図4の
右側)を中心として回動可能に設けられており、先端を
回転ドラム10又はパンチャー18に対応させることが
可能となっている。これにより、搬送ガイド部14が回
転ドラム10に対応する位置(図4の実線で示す位置)
にあるときには、給版ガイド22は印刷版26を回転ド
ラム10に搬送可能となり、また、排版ガイド24は印
刷版26を次工程の図示しない印刷装置に搬送可能とな
る。さらに、搬送ガイド部14がパンチャー18に対応
する位置(図4の2点鎖線で示す位置)にあるときに
は、給版ガイド22は、印刷版26をパンチャー18に
搬送可能となる。
【0025】パンチャー18は、給版ガイド22によっ
て搬送された印刷版26の先端部分に位置決め用の切欠
を形成するようになっている。この切欠は次工程である
印刷処理における位置決めに使用される。
【0026】チャック操作部16は、先端チャック操作
部28及び後端チャック操作部30からなる。先端チャ
ック操作部28及び後端チャック操作部30は、それぞ
れ回転ドラム10の外周面に向けて伸縮可能な伸縮ロッ
ド32、34を備えている。また、後端チャック操作部
30の伸縮ロッド34の先端には後端チャック36が着
脱可能に設けられている記録ヘッド20は、回転ドラム
10(印刷版26)に向けて画像データに基づいて変調
されたレーザビームを照射することによって、印刷版2
6の画像形成層(感光層や感熱層等)に画像を記録(露
光)させる構成となっている。また、記録ヘッド20は
回転ドラム10の軸線方向と平行な方向に移動可能にな
っている。
【0027】以下、回転ドラム10について詳細に説明
する。
【0028】図1には回転ドラム10の斜視図が示され
ている。また、図2には回転ドラム10の側端部近傍の
構成が斜視図で示されており、図3には分解図で示され
ている。
【0029】回転ドラム10は、版胴部38を備えてい
る。この版胴部38は図3に示す如く、外筒部40、内
筒部42、及び、複数のリブ44により構成されてい
る。外筒部40及び内筒部42は円筒形に形成され、内
筒部42は外筒部40の内部に同軸的に収容されてい
る。また、内筒部42は外筒部40に比べ軸方向寸法が
僅かに長く形成され、外筒部40に比べ軸方向に突出し
ている。
【0030】リブ44は板状に形成され、外筒部40の
内周面と内筒部42の外周面との間に一体的に架け渡さ
れている。本第1の実施の形態に係る回転ドラム10の
リブ44は等間隔に合計8箇所設けられている。このリ
ブ44の長手方向(版胴部38の軸線方向)寸法は、内
筒部42の軸方向長さと略同一であり、リブ44の長手
方向端部(側端部)と内筒部42の端部とが面一になっ
ている。さらに、リブ44には外筒部40との接続部分
近傍に段差が形成されており、下段側が外筒部40の端
部と面一になっている。
【0031】また、版胴部38(外筒部40)の外周面
には、先端チャック48が設けられている(本第1の実
施の形態に係る回転ドラム10には合計11個の先端チ
ャック48が設けられている)。この先端チャック48
は、前述の先端チャック操作部28(伸縮ロッド32)
に操作されることにより、印刷版26の先端部を外筒部
40外周面に保持するようになっている。
【0032】さらに、版胴部38(外筒部40)の外周
面には、周方向に沿って、後端チャック取付溝50が形
成されている(本第1の実施の形態に係る回転ドラム1
0には合計8本の後端チャック取付溝50が形成されて
いる)。前述の後端チャック36は、この後端チャック
取付溝50に嵌合することにより回転ドラム10に取り
付けられ、印刷版26の後端部を外筒部40外周面に保
持するようになっている。
【0033】また、図1における版胴部38の右側の側
端部には、軸部52が設けられている。この軸部52
は、図3に示す如く軸54、フランジ56、及び、組付
部58からなり、円筒形の組付部58が内筒部42と嵌
合することにより版胴部38に固定されている。また、
この軸54には図示しない駆動装置が接続されており、
回転ドラム10はこの駆動装置により、図4における時
計回り方向または反時計回り方向に回転されるようにな
っている。さらに、図1における版胴部38の左側の側
端部にも、略同一の構成の軸部60が同様に固定されて
いる。この軸部60は、軸部52の軸54に相当する部
分が短く形成されている。
【0034】さらに、リブ44には、環状のプレート6
2が固定されて設けられている。このプレート62の内
径は、軸部52のフランジ56の外径と略同一であり、
プレート62が版胴部38に組み付けられる際に、フラ
ンジ56の周縁部が所謂はめあい面として機能するよう
になっている。また、このプレート62の外縁部近傍に
は外周に沿って取付孔64が設けられている。本第1の
実施の形態に係る回転ドラム10においては等間隔に合
計16箇所、取付孔64が設けられている。なお、取付
孔64の数はこれに限らず、例えば24箇所、若しく
は、32箇所設けられていてもよい。
【0035】このプレート62には、第2の錘としての
固定錘66が固定されている。この固定錘66は先端チ
ャック48により生ずる動的不釣り合い量を相殺する重
量で形成されている。また、この固定錘66は、複数の
リブ44の内、先端チャック48に対応した(最も近接
した)リブ44Aに対し、版胴部38径方向反対側に位
置するリブ44B上に配置されている。これにより、先
端チャック48により生ずる(すなわち、印刷版26が
巻き付けられない状態における)回転ドラム10の重量
バランスの乱れが修正されている。
【0036】さらに、リブ44には、環状のガイドリン
グ68が固定されている。このガイドリング68の内径
寸法は、リブ44の段差部分における径寸法と略同一で
あり、ガイドリング68が版胴部38に組み付けられる
際に、当該段差部分が所謂はめあい面として機能するよ
うになっている。また、このガイドリング68の内周面
及び外周面にはガイド溝が形成されている。
【0037】このガイドリング68には、第1の錘とし
ての調整錘70が取り付けられている。本第1の実施の
形態に係る回転ドラム10には2個の調整錘70が設け
られている。
【0038】この調整錘70は、一対の脚片部及び各脚
片部を連結する背片部からなる略コ字状の断面形状を有
し、脚片部でガイドリング68を所定の圧力で押圧しな
がら挟み込み、さらに、ガイドリング68に設けられた
ガイド溝と嵌合することにより、回転ドラム10に移動
可能に取り付けられている。また、調整錘70は通常
(非回転時)は、人力によって移動されることが可能と
なっており、ガイドリング68に沿ってスライドされる
ことにより、ガイドリング68上の配置位置が変更され
るようになっている。一方、回転ドラム10の高速回転
時には調整錘70自体に掛かる遠心力により、調整錘7
0はガイドリング68に押し付けられ、摩擦により移動
しないようになっている。
【0039】これらの調整錘70は、図1において2点
鎖線で示される如く、回転ドラム10に印刷版26が巻
き付けられ、さらに、後端チャック36が取り付けられ
た状態において、印刷版26と後端チャック36とが取
り付けられることにより生ずる回転ドラム10の重量バ
ランスの乱れを修正する重量で形成されると共に、当該
重量バランスの乱れを修正する位置に配置されている。
【0040】また、前述のプレート62の取付孔64に
は、第2の錘としての微調整錘72がボルト74により
着脱可能に固定されている。この微調整錘72は、前述
の調整錘70に比べ軽い重量で形成されており、固定錘
66及び調整錘70によっては回転ドラム10の重量バ
ランスを完全に調整することができない場合に補助的に
取り付けられるものである。なお、本第1の実施の形態
に係る回転ドラム10には、2個の微調整錘72が設け
られているが、微調整錘72の取付個数はこれに限られ
ず、場合によっては不要(0個)なこともあり、また、
2個以上設けてもよい。
【0041】なお、図1においては省略されているが、
上記プレート62、固定錘66、ガイドリング68、調
整錘70、及び、微調整錘72(ボルト74)は、版胴
部38の左側の端部にも同様に設けられている。
【0042】次に本第1の実施の形態の作用について説
明する。
【0043】上記構成の印刷版露光装置12では、図示
しない印刷版枚葉装置等により印刷版26が給版ガイド
22に載置される。給版ガイド22は、印刷版26が載
置されるとパンチャー18に対応する位置に回動され、
印刷版26をパンチャー18に搬送する。印刷版26は
パンチャー18により位置決め用の切欠が形成された後
に再び給版ガイド22に載置される。
【0044】給版ガイド22は、印刷版26が再び載置
されると回転ドラム10に対応する位置に回動され、印
刷版26を回転ドラム10の接線方向に向けて搬送す
る。印刷版26の先端部が回転ドラム10の先端チャッ
ク48に対応する位置に達すると、先端チャック操作部
28の伸縮ロッド32が伸びて先端チャック48を操作
する。これにより、印刷版26の先端部が回転ドラム1
0の外周面に保持される。
【0045】回転ドラム10は、印刷版26の先端部を
保持すると、図4における反時計回りに回転されると共
に、印刷版26の後端部が後端チャック36に対応する
位置で停止される。回転ドラム10が停止されると、後
端チャック操作部30の伸縮ロッド34が伸びて、後端
チャック36が回転ドラム10の外周面に取り付けられ
る。これにより、印刷版26は回転ドラム10の外周面
に巻き付けられると共に、先端チャック48及び後端チ
ャック36により固定される。
【0046】回転ドラム10は外周面に印刷版26が固
定されると、当該印刷版26に画像を記録(露光)する
ために軸54回りに高速回転される。回転ドラム10が
高速回転されると、記録ヘッド20は回転ドラム10
(印刷版26)に向けて画像データに基づいて変調され
たレーザビームを照射させながら回転ドラム10の軸線
方向に平行に移動される。
【0047】このように、レーザビームを照射する記録
ヘッド20が、高速回転される印刷版26に対して(主
走査)、当該軸線方向に平行な方向に移動する(副走
査)ことにより、印刷版26の画像形成層に画像が記録
(走査露光)される。
【0048】ここで、回転ドラム10は、印刷版26が
外周面に巻き付けられ、さらに、後端チャック36が取
り付けられることにより重量バランスが乱れるが、バラ
ンス調整手段としての固定錘66、調整錘70、及び、
微調整錘72により高速回転時の際の動的不釣り合いが
解消される。
【0049】また、回転ドラム10が高速回転する際に
は、これらの固定錘66、調整錘70、及び、微調整錘
72に遠心力が掛かる(回転ドラム10の径方向外側に
力が掛かる)。
【0050】ここで、固定錘66及び微調整錘72はプ
レート62を介してリブ44に取り付けられる構造であ
り、調整錘70はガイドリング68を介してリブ44に
取り付けられる構造である。したがって、固定錘66、
調整錘70、及び、微調整錘72に掛かる荷重によりプ
レート62及びガイドリング68が変形しても、当該変
形が外筒部40に直接的に影響を及ぼすことがない。す
なわち、プレート62及びガイドリング68は外筒部4
0に影響を及ぼさない範囲であれば変形が許容されるた
め、プレート62及びガイドリング68には変形に対す
る強度が要求されない。したがって、プレート62及び
ガイドリング68に補強等を施す必要がなく、回転ドラ
ム10の重量が大幅に増加することがない。
【0051】また、固定錘66、調整錘70、及び、微
調整錘72に掛かる遠心力はリブ44に伝達され、これ
により、リブ44に回転ドラム10径方向への(リブ4
4が引張られる方向に)荷重が掛かる。このリブ44
は、回転ドラム10の内部おいて径方向に架け渡される
構成であるため、径方向外側への荷重(引張荷重)によ
る変形が生じ難い。したがって、固定錘66、調整錘7
0、及び、微調整錘72に遠心力が掛かっても、印刷版
26が巻き付けられる外筒部40に変形が生じ難い。ま
た、上述の如くリブ44自体は変形し難い構成であるた
め、変形防止のための補強等を施す必要がない。したが
って、回転ドラム10全体の重量が大きく増加すること
がない。
【0052】このように、本第1の実施の形態に係る回
転ドラム10は、高速回転時の動的不釣り合いが解消さ
れ、かつ、上記効果が重量の大幅な増加なく達成され
る。
【0053】さらに、調整錘70はガイドリング68上
に設けられており、当該ガイドリング68上における配
置位置が変更可能となっている。したがって、異なった
種類(大きさ、重さ)の印刷版26に対応して回転ドラ
ム10の重量バランスを調整することが可能である。し
かも、調整錘70の配置位置は、調整錘70をガイドリ
ング68に沿ってスライドさせるだけで容易に変更する
ことが可能である。
【0054】また、回転ドラム10の重量バランスを調
整する主要な錘は、固定錘66及び調整錘70の2種類
からなる。この固定錘66は印刷版26が巻き付けられ
る前の状態の回転ドラム10の重量バランスを修正し、
調整錘70は印刷版26の種類に応じて移動されること
により回転ドラム10の全体的な重量バランスを修正す
る。これにより、細かな重量バランス調整が可能とな
る。また、1箇所に設けられた固定錘66に対し、調整
錘70が2個設けられているため、力の釣り合いが取り
易い。
【0055】なお、本第1の実施の形態に係る回転ドラ
ム10では、版胴部38は外筒部40と内筒部42との
2重円筒構造となっており、リブ44が8箇所に設けら
れていたが、版胴部38の構造及びリブ44の数はこれ
に限らず、リブ44は、例えば4箇所、6箇所、若しく
は、それ以上設けられてもよい。また、版胴部38は、
必ずしも内筒部42を有する必要はなく、例えば、所謂
分割ドラム等にも本第1の実施の形態に係る如き固定錘
66、調整錘70、及び、微調整錘72からなるバラン
ス調整手段を適用することが可能である。さらに、これ
らのバランス調整手段は、リブ44に取り付けられるに
限らず、当該取り付け部位が外筒部40の内周面以外で
あれば、版胴部38の外周面や側端面等に取り付けられ
る構成であってもよい。
【0056】また、ガイドリング68取付用にリブ44
に段差を設け、これを所謂はめあい面として機能させて
いるが、このようなはめあい面はリブ44に設けられる
に限られず、版胴部38の外周面や側端面等に設けられ
てもよい。
【0057】さらに、プレート62の外径は、ガイドリ
ング68の内径より小さく、これらは別個に版胴部38
のリブ44に取り付けられる構成であったが、プレート
62やガイドリング68のリブ44への取付構成はこれ
に限らず、例えば、プレート62の外径とガイドリング
68の外径とを略同一とし、プレート62にガイドリン
グ68を取り付けた後に、当該プレート62をリブ44
に取り付ける構成としてもよい。
【0058】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0059】図5には、本発明の第2の実施の形態に係
る回転ドラム78の側端部の構成が斜視図で示されてい
る。
【0060】第2の実施の形態に係る回転ドラム78の
特徴は、固定錘66がリブ44Bに直接固定されている
点である。また、リブ44の側端部略中央にはボルト穴
76が設けられ、微調整錘72は、このボルト穴76に
ボルト74によりリブ44に直接取り付けられている。
これにより、前述の第1の実施の形態に係る回転ドラム
10に比べ、回転ドラム78の重量が軽くなっている。
この場合であっても、固定錘66、調整錘70、及び、
微調整錘72によって、回転ドラム78の高速回転時の
動的不釣り合いを解消することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る回転ドラ
ムは、高速回転時の動的不釣り合いが解消され、かつ、
上記効果が重量の大幅な増加なく達成されるという優れ
た効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転ドラムを
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る回転ドラムの
バランス調整手段の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る回転ドラムの
バランス調整手段の構成を示す分解図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る回転ドラムが
適用される印刷版露光装置の概略構成を示す側面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る回転ドラムの
バランス調整手段の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 回転ドラム 26 印刷版 38 版胴部(版胴) 44 リブ 66 固定錘(第2の錘) 70 調整錘(第1の錘) 72 微調整錘(第2の錘)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形に形成され外周面に印刷版が巻き
    付けられる版胴を有し、前記印刷版が巻き付けられた状
    態で前記版胴の軸線回りに高速回転される回転ドラムに
    おいて、 前記版胴の軸線方向端部であって前記版胴の内周面以外
    の部位に取り付けられ、高速回転時の動的不釣り合いを
    解消するバランス調整手段を有する、 ことを特徴とする回転ドラム。
  2. 【請求項2】 前記版胴は、内周面に径方向に架け渡さ
    れるリブを有し、 前記バランス調整手段は、前記リブに取り付けられる、 ことを特徴とする請求項1記載の回転ドラム。
  3. 【請求項3】 前記バランス調整手段は、前記版胴の周
    方向に沿って配置位置が変更可能とされる第1の錘と、
    前記版胴に固定される第2の錘と、 からなることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の回転ドラム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021206070A1 (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 三郷コンピュータホールディングス株式会社 印刷装置、印刷装置に備えられる共通圧胴、および共通圧胴の製造方法

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WO2021206070A1 (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 三郷コンピュータホールディングス株式会社 印刷装置、印刷装置に備えられる共通圧胴、および共通圧胴の製造方法

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