JP2003276103A - 防水透湿シート - Google Patents

防水透湿シート

Info

Publication number
JP2003276103A
JP2003276103A JP2002083694A JP2002083694A JP2003276103A JP 2003276103 A JP2003276103 A JP 2003276103A JP 2002083694 A JP2002083694 A JP 2002083694A JP 2002083694 A JP2002083694 A JP 2002083694A JP 2003276103 A JP2003276103 A JP 2003276103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
over
thermoplastic resin
moisture
waterproof
permeable sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002083694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Kaihara
祐一 貝原
Masuo Yabuki
増男 矢吹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hagiwara Industries Inc
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hagiwara Industries Inc filed Critical Hagiwara Industries Inc
Priority to JP2002083694A priority Critical patent/JP2003276103A/ja
Publication of JP2003276103A publication Critical patent/JP2003276103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼時に有毒ガスの発生の恐れががなく、透
湿性と防水性に優れ、且つ、耐候性及び難燃性を有する
防水透湿シートを提供する。 【解決手段】 透湿度が500以上g/m・dayの
ポリオレフィン樹脂多孔性フイルムに熱可塑性樹脂の織
布または不織布が積層してなるものであって、上記ポリ
オレフィン樹脂に下記一般式(1)で示される窒素含有
化合物からなる難燃剤を配合してなることを特徴とする
含有する防水透湿シートである。H(R1)Nー(CH2)aーN
(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1)(式
中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を含有
するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1または水
素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の正数
を表す。) 【化1】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材料として、
ハウスラップ及び屋根下葺材等の用いられる防水透湿シ
ートに関し、特に、住宅の壁体内に発生する結露を防止
するためにハウスラップに使用される、防水性、透湿性
及び難燃性を備えた防水透湿シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般家屋の壁面においては、防水シート
として紙にアスファルトを含浸させたアスファルトフェ
ルトが従来から使用されている。しかしながら、特に寒
冷地では、冬季の室内が暖房により高温多湿状態になる
ため、室外との気温差が大きく、壁面で室内の水蒸気が
結露し、黴が発生しやすいという問題点がある。そこで
近年では、外壁側からの雨水の進入を防止すると共に、
内壁側の湿気を外部に逃がすことで、内壁の結露を防止
する等の目的で防水透湿シートがハウスラップとして、
広く用いられるようになっている。
【0003】これらのハウスラップ用防水透湿シートと
しては、例えば、特開昭63−223249号公報に
は、充填剤を配合したポリオレフィンの延伸フイルムと
ポリオレフィン性テープ織物との積層物から構成され、
透湿性と通気性を付与させたシートが、また、特開平4
−348931号公報には、ポリオレフィン樹脂に無機
充填剤を混合してなる組成物を溶融成形してなるフィル
ムを少なくとも一軸方向に延伸して得られる多孔性フィ
ルムに、ナイロン又はポリエステル系不織布を接着剤で
貼り合わさてなる透湿性と防水性を向上させたシート
が、さらに特開2001−232706号公報には、ポ
リオレフィン系樹脂微多孔性フィルムと、融点の異なる
熱可塑性樹脂からなる多層不織布を熱接着してなる透湿
性と防水性をさらに向上させたシートがそれぞれ提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の防水透湿シートは透湿性と防水性の機能を有してい
るが、耐候性と難燃性の機能については不十分である。
即ち、上記ハウスラップ用防水透湿シートは外壁ができ
るまでの間は外界に面しており、約1ヶ月の間、屋外に
暴露されており、耐候性が必要とされる。また、ハウス
ラップ用防水透湿シートには工事中の火花等の火源によ
り燃え広がるのを延焼防止ができる防炎性の機能、すな
わち、難燃化処理が施されているのが要望される。一般
に難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤及びりん系難燃剤
が知られているが、これらのハロゲン系難燃剤やりん系
難燃剤は燃焼時にダイオキシン等の有毒ガスを発生する
という問題がある。本発明は、上記の問題点に着目して
なされたもので、燃焼時に有毒ガスのを発生がなく、透
湿性と防水性に優れ、且つ、耐候性及び難燃性を有する
防水透湿シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、ポリオレ
フィン樹脂に特定のトリアジン誘導体を難燃剤として少
量添加することにより、上記目的が達成されることを見
出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨
は、透湿度が500g/m・day以上のポリオレフ
ィン樹脂多孔性フイルムに熱可塑性樹脂の織布または不
織布が積層してなるものであって、上記ポリオレフィン
樹脂に下記一般式(1)で示される窒素含有化合物から
なる難燃剤を配合してなることを特徴とする含有する防
水透湿シート。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を
含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1また
は水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の
正数を表す。)
【化3】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いるポリオレフィン樹
脂多孔性フイルムとしては、ポリオレフィン樹脂に無機
充填材及び下記一般式(1)で示される窒素含有化合物
からなる難燃剤を配合してフィルムを成形した後、少な
くとも一軸方向に延伸することにより得られる。この多
孔性フィルムの透湿度は、無機充填材の配合割合、フィ
ルム製造条件、フィルム厚み等により種々の範囲で設定
が可能であるが、通常、500g/m・day以上、
好ましくは500〜20000g/m・dayの範
囲、さらに好ましくは2000〜10000g/m
dayの範囲である。上記フイルムの透湿度が500g
/m・day未満では本発明の目的の達成が困難とな
り、また、20000g/m・dayを超えると防水
性が不十分となりので望ましくない。
【0007】この多孔性フィルムを構成するポリオレフ
ィン樹脂としては、具体的には、直鎖状低密度ポリエチ
レン、分岐状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、メタロセン
触媒により製造されたエチレン・α−オレフィン共重合
体などのポリエチレン系樹脂、あるいはポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体などのポリプロピレン系
樹脂等が挙げられる。これらは単独または2種以上混合
して用いてもよい。これらのうち、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが好ましい。
【0008】また、上記ポリオレフィン樹脂の配合する
無機充填材としては、具体的には、炭酸カルシウム、炭
酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、
シリカ、タルク等が挙げられる。これらの充填剤の平均
粒径としては、通常30μm以下、好ましくは0.2〜
10μmの範囲である。ここで、粒径が小さすぎると分
散性、成形性に劣り、大きすぎると延伸フィルムの微多
孔の緻密性が悪くなり、望ましくない。これらの充填剤
の配合量としては、ポリオレフィン100重量部に対
し、50〜200重量部の範囲、好ましくは100〜1
50重量部の範囲である。ここで、充填剤の含有量が2
0質量%未満であると、フィルムを延伸した場合の微多
孔の形成が十分でなく、透湿性が十分に確保されない。
また、400質量部を越えると混練性、分散性、フィル
ムの製膜性が低下するとともに、強度も低下する場合が
ある。
【0009】本発明において、上記ポリオレフィン樹脂
の多孔性フイルム及び下記熱可塑性樹脂からなる織布ま
たは不織布にそれぞれ配合される難燃剤としては、下記
一般式(1)で示される窒素含有化合物が用いられる。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基
を含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1
たは水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5
の正数を表す。)
【化4】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
【0010】上記一般式(1)で示される窒素含有化合物
として、下記一般式(3)で示される窒素含有化合物が好
ましく、特に下記一般式(3)と下記一般式(4)の組み合
わせのものが好ましい。 H(R1)Nー(CH2)3ーN(R1)ー(CH2)2ーNHー(CH2)3ーN(R1)H (3) 即ち、上記一般式(3)で示される窒素含有化合物は、上
記一般式(1)において、Rが上記一般式(2)で示され
るピペリジル基を含有するトリアジン誘導体基であり、
R2がR1であり、R2'が水素原子であり、a,b及びcが
それぞれ、3,2,3の正数である窒素含有化合物であ
る。
【化5】 また、上記一般式(4)で示されるものは、上記一般式
(1)または(3)のR1を示すものであり、上記一般式(2)
のR3が炭素原子数4のブチル基であり、R4が炭素原子数
6のシクロヘキシル基であるピペリジル基を含有するト
リアジン誘導体基である。
【0011】上記難燃剤の配合割合は、上記ポリオレフ
ィン樹脂または下記熱可塑性樹脂に対して0.1〜5重
量%、好ましくは0.5〜4重量%の範囲である。上記
配合量が上記範囲未満では難燃性が不十分であり、上記
範囲を超えると難燃性の効果がそれ以上向上せず、逆に
コストアップにつながるので好ましくない。
【0012】多孔性フィルムの製造方法としては、ポリ
オレフィン樹脂に無機充填材及び上記一般式(1)で示
される窒素含有化合物からなる難燃剤、さらには所望に
より添加剤を配合したものを溶融押出し、インフレーシ
ョン法またはTダイ法によりフィルムを成形し、延伸倍
率が1.5〜10倍程度で、少なくとも一軸延伸を施す
ことにより、多孔性フィルムを得ることができる。延伸
は多段階に行ってもよいし、二軸に延伸することもでき
る。フィルム厚は、通常20〜100μmが好ましく、
30〜60μmがより好ましい。フィルム厚みが20μ
m未満では製造が困難となり、100μmを超えると重
量が増加して取扱性が困難となり好ましくない。
【0013】本発明で用いる織布としては、経緯糸とし
て、低融点の熱可塑性樹脂を表面層として用いる限り、
多層構造で限定されず、単層構造に使用することも可能
である。多層構造としては、融点の異なる2種類以の樹
脂からなる多層構造のもの、例えば、低融点の熱可塑性
樹脂を外層とし、高融点の熱可塑性樹脂を内層として用
いる構成のものである。上記低融点の熱可塑性樹脂は、
その融点が、上記ポリオレフィン樹脂多孔性フィルムの
融点に近いことが好ましい。具体的には、直鎖状低密度
ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、メタロ
セン触媒により製造されたエチレン・α−オレフィン共
重合体などのポリエチレン系樹脂、あるいはポリプロピ
レン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体などのポリプロピレン
系樹脂等が挙げられる。これらは単独または2種以上混
合して用いてもよい。これらのうち、分岐状低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが好ましい。
上記ポリエチレン樹脂のメルトフローレート(以下、M
FRと略す)は0.1〜50g/10分、好ましくは1
〜40g/10分、さらに好ましくは5〜30g/10
分の範囲から選択するのがよい。なお、上記低融点の熱
可塑性樹脂には、上記難燃剤が配合される。
【0014】一方、高融点の熱可塑性樹脂は、上記低融
点の熱可塑性樹脂より少なくとも10℃、好ましくは1
5〜50℃融点の高い熱可塑性樹脂、例えば、ポリオレ
フィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6、
ナイロン6,6等のポリアミド樹脂が用いられる。ポリ
オレフィン樹脂としては、高密度ポリエチレン、メタロ
セン触媒により製造されたエチレン・α−オレフィン共
重合体などのポリエチレン系樹脂、あるいはプロピレン
単独重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体あ
るいはランダム共重合体等のポリプロピレン樹脂が挙げ
られるが、これらの内でも高強度、耐熱性を有するポリ
プロピレン樹脂が望ましい。上記ポリプロピレン樹脂の
メルトフローレート(以下、MFRと略す)は0.1〜
50g/10分、好ましくは1〜40g/10分、さら
に好ましくは5〜30g/10分の範囲から選択するの
がよい。なお、上記高融点の熱可塑性樹脂には上記難燃
剤が配合される。
【0015】上記多層構造の複合体の形体としては、低
融点の熱可塑性樹脂の外層と高融点の熱可塑性樹脂の内
層からなる多層フラットヤーン、または低融点の熱可塑
性樹脂の鞘層と高融点の熱可塑性樹脂の芯層からなる複
合モノフィラメント等が挙げられる、また、その多層構
造の構成としては、例えば、経緯糸として、エチレンー
プロピレンランダム共重合体層/ポリプロピレン単独重
合体層/エチレンープロピレンランダム共重合体層の複
合体、分岐状低密度ポリエチレン層/高密度ポリエチレ
ン層/分岐状低密度ポリエチレン層の複合体、直鎖状低
密度ポリエチレン層/高密度ポリエチレン層/直鎖状低
密度ポリエチレン層の複合体、などが挙げられる。
【0016】上記多層フラットヤーンを形成する方法と
しては、上記難燃剤をそれぞれ配合した高融点の熱可塑
性樹脂と低融点の熱可塑性樹脂を2台の押出機にてそれ
ぞれ溶融混練し、複合ダイを用いてTダイ法またはイン
フレーション法にてフィルムを成形する。冷却固化した
フィルムは、約10〜20mm幅にスリットした後延伸
し、次いで熱処理してフラットヤーンを形成する。この
際の延伸処理は高融点の熱可塑性樹脂の融点以下、低融
点の熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度下に行われるが、
加熱法としては、熱ロール式、熱板式、熱風式等いずれ
の方法も採用できる。スリットされた熱可塑性樹脂フイ
ルムは加熱され、前後ロールの周速度差により延伸を行
う。延伸倍率は3〜15倍、好ましくは5〜10倍の範
囲である。
【0017】上記多層フラットヤーンの単糸繊度は、通
常、100〜2000デシテクス(以下、dtと略
す)、好ましくは200〜1000dtの範囲である。
100dt未満では屋根用透湿防水シートの補強材とし
ての強力が十分でなく、2000dtを越えると重量が
増加し加工性、取扱い性に劣ることになる。
【0018】上記多層フラットヤーンを経緯糸に用いて
織成し織布を形成する。織成方法としてはサーキュラー
織機、スルザー型織機、ウオータージェット型織機、エ
アジェット型織機など公知の織機を用いて織成すること
ができ、その織り組織としては平織、綾織、模紗織、絽
織、絡み織などが挙げられ、編物ではラッセル編、トリ
コット編み、ミラニーズ編等が挙げられる。上記経緯糸
の打込密度は1〜10本/2.54cm、好ましくは2
〜7本/2.54cmの範囲であり、該打込密度が下限
より少ないと補強効果が不足し、また上限より多いと不
織布の通気性が悪くなる。また、経緯糸の交点は熱溶着
により目止め加工が施されていることが好ましい。目止
め加工により剪断方向に荷重が負荷されても目ずれを生
じることなく、この織布をハウス用ラップの表面層に用
いたときに、とくに補強効果を発揮することができる。
【0019】本発明で用いる織布の構成としては、経緯
糸として単層フラットヤーンを用いるもの、経緯糸の一
方に単層フラットヤーンを用い、他方に多層フラットヤ
ーンを用いるもの、経緯糸として多層フラットヤーンを
用いるもの、経緯糸として複合モノフィラメンを用いる
もの、経緯糸の一方に多層フラットヤーンを用い、他方
に複合モノフィラメントを用いるもの、等が挙げられ
る。
【0020】本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂多孔性フィルムの少なくとも片面、好ましくは両面
に、上記熱可塑性樹脂の織布を積層して透湿防水シート
が形成される。上記積層方法としては、接着剤を用いる
接着方法、熱融着による融着方法など公知の方法により
積層されるが、熱融着による方法が好ましい。しかしな
がら、積層によって透湿性ポリオレフィンフィルムの孔
が塞がれて透湿性が低下する虞があるので、透湿性を阻
害しないように点状または線状等に接着または融着が行
われるのが好ましい。
【0021】一方、本発明に用いられる不織布として
は、特に制限はなく、各種製造方法によって製造された
不織布が用いられる。たとえば、スパンボンド不織布、
スパンレース不織布、熱風ガード不織布、熱エンボスガ
ード不織布、メルトブロー不織布など公知の不織布から
適宜選択して用いることができるが、中でも強度の点か
らスパンボンド不織布が好適に用いられる。
【0022】上記スパンボンド不織布としては、少なく
とも融点の異なる2種以上からなる多層不織布を用いる
のが好ましい。多層不織布としては、鞘部分としてポリ
エチレン系樹脂等の低融点の熱可塑性樹脂、芯部分とし
て、ポリプロピレン樹脂等の高融点の熱可塑性樹脂から
なる芯−鞘構造の複合繊維や外層としてポリエチレン樹
脂等の低融点の熱可塑性樹脂、内層として熱可塑性樹脂
からなるサイドバイサイド構造複合繊維とすることもで
きる。また、この芯−鞘構造複合繊維、サイドバイサイ
ド構造複合繊維としては、下記した低融点の熱可塑性樹
脂と高融点の熱可塑性樹脂の中から選択して使用され
る。
【0023】ここで低融点の熱可塑性樹脂の不織布とし
ては、上記のポリオレフィン系樹脂多孔性フィルムとの
熱ラミネート性を考慮して、低融点であるポリオレフィ
ン、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン、分岐状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキル
エステル共重合体、メタロセン触媒により製造されたエ
チレン・α−オレフィン共重合体などのポリエチレン系
樹脂、あるいはポリプロピレン、プロピレン−エチレン
ブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重
合体などのポリプロピレン系樹脂等が用いられる。これ
らは単独または2種以上混合して用いてもよい。これら
のうち、分岐状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレンなどが好ましい。なお、上記低融点の熱可塑性
樹脂には上記難燃剤が配合される。
【0024】この低融点の熱可塑性樹脂のスパンボンド
不織布は、繊維径が通常5〜60μm、好ましくは10
〜40μmであり、目付が5〜200g/m2 、好まし
くは10〜150g/m2 、より好ましくは10〜50
g/m2 である。
【0025】上記スパンボンド不織布は、例えば、溶融
熱可塑性樹脂を押出機から溶融押出し、紡糸用口金から
紡糸し、紡糸された繊維をエアサッカーなどの気流牽引
装置で引き取り、気流とともに繊維をネットコンベアな
どのウエブ補集装置で補集し、必要に応じて加熱空気、
加熱ロールなどの加熱手段で部分溶着することによる公
知の手法によって得ることができる。
【0026】また、高融点の熱可塑性樹脂のスパンボン
ド不織布は、上記低融点の熱可塑性樹脂より少なくとも
10℃、好ましくは15〜50℃融点の高い熱可塑性樹
脂、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ル樹脂、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド樹
脂が用いられる。ポリオレフィン樹脂としては、高密度
ポリエチレン、メタロセン触媒により製造されたエチレ
ン・α−オレフィン共重合体などのポリエチレン系樹
脂、あるいは プロピレン単独重合体、エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体あるいはランダム共重合体等の
ポリプロピレン樹脂が用いられるが、これらの内でも高
強度、耐熱性を有するポリプロピレン樹脂が望ましい。
なお、上記高融点の熱可塑性樹脂には、上記難燃剤が配
合される。
【0027】この高融点の熱可塑性樹脂のスパンボンド
不織布は、繊維径が通常5〜60μm、好ましくは10
〜40μmであり、目付が5〜200g/m2 、好まし
くは10〜150g/m2 、さらに好ましくは15〜1
00g/m2である。これらの繊維径、目付は、他の層
としての不織布の特性、目付、樹脂の融点、ポリオレフ
ィン系樹脂微多孔性フィルムの厚み、融点、積層材料が
用いられる用途によって要求される特性を満足するよう
に、適宜選択することができる。
【0028】本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂多孔性フィルムの少なくとも片面、好ましくは両面
に、上記熱可塑性樹脂の不織布、特に多層不織布を積層
して防水透湿シートが形成される。積層方法としては、
熱接着法、特に熱ロールを用いた熱接着法、好ましく
は、熱エンボスロール法が採用される。すなわち、熱エ
ンボスロール法を用いて通常エンボスロール温度50〜
110℃、好ましくは70〜90℃の温度範囲、フラッ
トロール温度90〜170℃、好ましくは100〜16
0℃の温度範囲、通常ロール圧力(線圧)100〜50
0N/cm、好ましくは200〜400N/cmが採用
によって、十分実用に供する性能を有する接着強度、透
湿性を満足しうる防水透湿シートを得ることができる。
【0029】このようにして得られた防水透湿シートと
して、特に、屋根用透湿防水シートには引張強力が35
kgf/5cm以上、より好ましくは40kgf/5c
m以上、目付が100g/m2未満、より好ましくは9
0g/m2未満のものが好適である。引張強力が35k
gf/5cm未満では、屋根用透湿防水シートとして施
工時には作業者がシート上を踏み歩くなどの使用条件に
耐えることが困難となり、目付が100g/m2以上で
は、重量が増加して取扱い性が悪くなるので望ましくな
い。
【0030】本発明で用いる上記難燃剤は、優れた難燃
性の機能を有するばかりでなく、ピペリジル基を有する
トリアジン誘導体であり、それ自身がヒンダードアミン
系の光安定剤として働くため、非常に高い耐候性を有す
る。さらに、耐候性を改良する方法としては、紫外線吸
収剤や光安定剤等の耐候剤を添加する方法を採用するこ
ともできる。
【0031】紫外線吸収剤の具体例としては、具体的に
は2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3’−ジフェニル
アクリレート、エチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニル
アクリレート、オクチル-2-シアノ-3,3’-ジフェニ
ルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収
剤、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ
シ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オ
クトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、2-(2′-ヒドロキシ -5′-メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-5′-t-オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3′-5′-ジ-t-ブチ
ル-4′-ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系紫
外線吸収剤などが挙げられる。
【0032】ヒンダードアミン系光安定剤としては、ビ
ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケ
ート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)・ジ(トリデシル)-1,2,3,4-ブタンテトラカ
ルボキシレート、1-(2-ヒドロキシエチル)-2,2,
6,6-テトラメチル-4-ピペリジノールとコハク酸ジエ
チルの重縮合物等が挙げられる。
【0033】本発明の熱可塑性樹脂には、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、
難燃剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を配合して用
いることができる。
【0034】
【実施例】試験方法 1.透湿度 :JISZ0208、カップ法準拠 2.引張試験 :JISL1096準拠 3.難燃性試験:JISA1322準拠
【0035】実施例1 分岐状低密度ポリエチレン(MFR=2.0g/10
分、密度=0.922g/cm)100重量部に対し
て、炭酸カルシウム(平均粒径=0.9μm)100重
量部及び上記一般式(3)及び一般式(4)で示されるもの
を組み合わせた窒素含有化合物からなる難燃剤を4重量
部配合し、Tダイ法によりフィルムを成形した後、冷却
固化したフィルムを80℃で延伸倍率8倍で一軸方向に
延伸し多孔性フィルムを得た。この多孔性フィルムの透
湿度は3500g/m・day、目付は30g/m
であった。
【0036】一方、高密度ポリエチレン(MFR=0.
7g/10分、密度=0.957g/cm、Tm=1
29℃)に上記一般式(3)及び一般式(4)で示されるも
のを組み合わせた窒素含有化合物からなる難燃剤を2重
量%配合したものを中間層とし、その両面に分岐状低密
度ポリエチレン(MFR=2.0g/10分、密度=0.
922g/cm)に上記一般式(3)及び一般式(4)で
示されるものを組み合わせた窒素含有化合物からなる難
燃剤を2重量%配合したものを外層として、インフレー
ション法により3層共押出フィルムを成形した。外層/
中間層/外層の構成比は1/8/1であった。この共押
出フィルムを熱板接触延伸法で延伸倍率9倍で延伸し、
繊度300デニールの複合フラットヤーンを形成した。
この複合フラットヤーンを経緯糸として用い、打込密度
を経緯糸として8×8本/インチとして平織で織り、つ
いで加熱により目止め加工を施して織布とした。目付は
21g/mであった。
【0037】先に得られた多孔性フィルムの両面に、織
布を重ね合わせ、2条/インチの割合で線状に熱溶着し
て積層し、防水透湿シートを得た。得られた防水透湿シ
ートは目付は72g/m、引張強力は45.2kgf
/5cm、透湿度は2100g/m・dayであっ
た。また、難燃性試験において、JISA1322によ
る燃焼試験で炭化長50mm以下で、防炎1級に合格で
あった。
【0038】比較例1 実施例1において、難燃剤を臭素系難燃剤デカブロムジ
フェニルエーテルと三酸化アンチモンを3:1の比率の
混合物に変え、それぞれの樹脂に対し、臭素系難燃剤1
0重量%を配合して行った以外は同様にして行った。そ
の結果、得られた防水透湿シートは難燃性試験におい
て、JISA1322による燃焼試験では炭化長100
mm以内で、JISA1322の防炎1級に不合格であ
った。
【0039】比較例2 実施例1において、難燃剤をトリリン酸アンモンに変
え、それぞれの樹脂に対し、トリリン酸アンモン10重
量%を配合して行ったこと以外は同様にして行った。そ
の結果、得られた積層体の難燃性試験では炭化長150
mm以上で、JISA1322の防炎1級に不合格であ
った。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、特定の
透湿度を有するポリオレフィン樹脂多孔性フイルムに熱
可塑性樹脂の織布または不織布を積層してなるものであ
って、上記ポリオレフィン樹脂に上記一般式(1)で示
される窒素含有化合物からなる難燃剤を配合することに
より、ハロゲン系難燃剤やりん系難燃剤のように燃焼時
に有毒ガスの発生の恐れがなく、透湿性と防水性に優
れ、且つ、耐候性及び難燃性を有する防水透湿シートを
提供でき、ハウスラップ及び屋根下葺材等に好適に用い
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 DB01 FA24 GA24 HD11 HF01 HF03 HF05 MA01 MA04 4F100 AA08 AH03A AH03H AH07A AH07H AK01B AK01C AK03A AK05 AK06 AK62A AK66A BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10B BA10C CA08A DG12B DG12C DG15B DG20B DG20C DJ06A EH20 EJ37 GB07 GB08 JA04B JA04C JB16B JB16C JB20 JD04 JD04A JD05 JJ07 JK02 JL07 JL09 YY00A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透湿度が500g/m・day以上のポ
    リオレフィン樹脂多孔性フイルムに熱可塑性樹脂の織布
    または不織布が積層してなるものであって、上記ポリオ
    レフィン樹脂に下記一般式(1)で示される窒素含有化
    合物からなる難燃剤を配合してなることを特徴とする防
    水透湿シート。 H(R1)Nー(CH2)aーN(R2)ー(CH2)bーN(R2')ー(CH2)cーN(R1)H (1) (式中、R1は下記一般式(2)で示されるピペリジル基を
    含有するトリアジン誘導体基であり、R2、R2'は R1また
    は水素原子を表し、a,b及びcはそれぞれ、2〜5の
    正数を表す。) 【化1】 (式中、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基または水
    素原子を表し、R4は炭素原子数5〜10のシクロアルキ
    ル基または炭素原子数1〜4のアルキル基で置換された
    炭素原子数5〜10のシクロアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 難燃剤の配合量がポリオレフィンに対し
    て0.1〜5重量%の範囲である請求項1に記載の防水
    透湿シート。
  3. 【請求項3】 織布が低融点の熱可塑性樹脂を外層と
    し、高融点の熱可塑性樹脂を内層とする多層フラットヤ
    ーンを経緯糸に用いて織成してなる織布である請求項1
    に記載の防水透湿シート。
  4. 【請求項4】 織布が低融点の熱可塑性樹脂を鞘層と
    し、高融点の熱可塑性樹脂を芯層とする複合モノフィラ
    メントを経緯糸に用いて織成してなる織布である請求項
    1に記載の防水透湿シート。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂多孔性フイルムの透
    湿度が500〜20000g/m・dayの範囲であ
    る請求項1に記載の防水透湿シート。
  6. 【請求項6】 難燃剤が下記一般式(3)で示される窒
    素含有化合物である請求項1に記載の防水透湿シート。 H(R1)Nー(CH2)3ーN(R1)ー(CH2)2ーNHー(CH2)3ーN(R1)H (3) (式中、R1は下記一般式(4)で示されるピペリジル基を
    含有するトリアジン誘導体基である。) 【化2】
JP2002083694A 2002-03-25 2002-03-25 防水透湿シート Pending JP2003276103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083694A JP2003276103A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 防水透湿シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083694A JP2003276103A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 防水透湿シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003276103A true JP2003276103A (ja) 2003-09-30

Family

ID=29206928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002083694A Pending JP2003276103A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 防水透湿シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003276103A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003251767A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Hagihara Industries Inc 不織布補強用ポリオレフィンクロスシート
JP2009084840A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Seiren Co Ltd 建築下地用防水シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003251767A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Hagihara Industries Inc 不織布補強用ポリオレフィンクロスシート
JP2009084840A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Seiren Co Ltd 建築下地用防水シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007092245A (ja) 遮光シート
JP4009117B2 (ja) オレフィン複合シートおよび強化複合不織布
JPWO2003018306A1 (ja) 遮光シート
JP2003276103A (ja) 防水透湿シート
JP2004160812A (ja) 透湿性シート
JP2003201640A (ja) 建築工事用メッシュシート
JP2004042330A (ja) 建材用透湿防水シート
JP2004315544A (ja) ポリオレフィンフイルムまたはラミネートシート
JP2003251767A (ja) 不織布補強用ポリオレフィンクロスシート
JP3415019B2 (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP3872673B2 (ja) 粘着テープ用基布およびそれを用いた粘着テープでハウスラップ用透湿性防水シートを固定する方法
JP2003201639A (ja) 建築工事用メッシュシート
JP2004000173A (ja) 防草シート
JPH11198317A (ja) 防炎性工事用シート
JP3579604B2 (ja) 柔軟性に優れた粘着テープ用基布
JP3155518B2 (ja) 屋根用透湿防水シート
JP2001162738A (ja) ポリエチレンラミネートシート
JP2004058367A (ja) ポリオレフィン製防音シート
JP3524721B2 (ja) 建築工事用ポリオレフィンメッシュシート
JP2003251771A (ja) ポリオレフィン防炎性ラミネートシート
JPH11200180A (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JPH10266577A (ja) 建築工事用ポリプロピレンメッシュシート
JP2002086649A (ja) ポリオレフィンターポリン
JP4268304B2 (ja) 耐熱性ラミネートクロスおよびそれを用いたホットカーペット用表皮材
JP3243217B2 (ja) 建築工事用メッシュシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070327