JP2003276026A - 筒状成形品の成形方法 - Google Patents

筒状成形品の成形方法

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JP2003276026A
JP2003276026A JP2002083591A JP2002083591A JP2003276026A JP 2003276026 A JP2003276026 A JP 2003276026A JP 2002083591 A JP2002083591 A JP 2002083591A JP 2002083591 A JP2002083591 A JP 2002083591A JP 2003276026 A JP2003276026 A JP 2003276026A
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mold
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core mold
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JP2002083591A
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Giichi Ito
義一 伊藤
Takeshi Niide
毅 新出
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内面の一部にアンダーカット部を有する成形部
を備えた筒状成形品を高精度かつ高外観に成形すること
ができるとともに、生産性の向上を図ることができる筒
状成形品の成形方法を提供する。 【解決手段】 上記コア型挿入工程と成形材料加熱工程
とからなる生産初期工程と、成形工程と離型工程とから
なる生産後期工程とを、これら各工程のサイクルに合わ
せて必要数組み合わせ、同種もしくは異種の筒状成形品
を複数本並行して成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状成形品の成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂配管材の端部に受口を形成する方法
としては、以下に述べるような方法が従来から行われて
いる。
【0003】(1)筒状成形材料としての樹脂パイプ等
の受口形成部に外面が受口の内面形状に沿う形状をした
金型を圧入する方法(スリーブ方式) (2)筒状成形材料としての樹脂パイプ内にコア型を挿
入したのち、油圧でコア型の一部(シェル)を外側に押
し広げるように移動させてパイプを拡径し受口を成形す
る所謂花びらコアを用いる方法(油圧によるシェル拡径
方式) (3)特開平7−1580号公報、特開平7−1582
号公報等に開示されているように、筒状成形材料として
の樹脂パイプ内にコア型を挿入したのち、機械的にコア
型の一部(シェル)を外側に押し広げるように移動させ
てパイプを拡径し、受口を成形する所謂花びらコアを用
いる方法(機械的作用によるシェル拡径方式) (4)射出成形によりアンダーカット部のない受口類似
形状の成形品を成形したのち、この受口類似成形品を切
削することによりアンダーカット部を形成して受口を得
る方法 (5)厚肉のパイプまたは円柱のロッドを押出成形した
物を切削加工して受口形状にする方法 しかしながら、上記のような従来の方法は、それぞれ以
下に述べるような問題を備えている。
【0004】上記(1)の方法の場合、型構造は簡単で
あるが、コア型を圧入する際あるいは引き抜く際に大き
な力が必要である。しかも、受口にゴム輪の嵌合溝等の
大きな凹凸のアンダーカット部を有する場合、成形後に
コア型が成形品から抜けなくなる恐れがある。
【0005】上記(2)の方法の場合、シェルが拡径方
向に移動し樹脂パイプの内面に密着するようになってい
るため、得られた受口部分の内面に型痕が残り、外観不
良や受口に内嵌られるシール用ゴム輪の装着不良を招い
たりする恐れがある。また、シェルの構造上充填後に保
圧をかける場合に、装置の故障の恐れがあるため大きな
保圧をかけにくい。
【0006】上記(3)の方法の場合、シェルの拡径機
構が複雑で、かつ、部品点数が多く故障の原因になりや
すい。また、金型の構造が複雑なので、小口径のものの
成形には不適であるとともに、金型の製作費が高くな
る。
【0007】上記(4)、(5)の方法の場合、精度よ
く受口を成形することができるが、加工費用がかさむ。
また、直管では端部の切削加工が難しく、まず、切削加
工して得た継手を直管の端部に接着または融着する方法
を取らねばならず、二次加工費用がかさむ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、成形装置の構造が簡易で少なくとも内面
の一部にアンダーカット部を有する成形部を備えた筒状
成形品を高精度かつ高外観に成形することができるとと
もに、生産性の向上を図ることができる筒状成形品の成
形方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る発明の筒状成形品の成形方法
は、アンダーカット部を有する成形部を少なくとも一部
に備える筒状成形品の成形方法であって、前記成形部内
面形状に略対応する外面形状を有するコア型を、内径が
このコア型の最大径部より大きな筒状成形材料の加工部
にコア型の軸方向に相対移動させて挿入するコア型挿入
工程と、筒状成形材料の少なくとも前記加工部を加熱し
て易変形状態にする成形材料加熱工程と、筒状成形材料
を固定しつつ、コア型の中心軸を成形すべき成形部の中
心軸に対して平行状態に保ちながら偏芯させつつ、コア
型を成形すべき成形部の中心軸周りに公転させて前記加
工部をコア型外面で筒状成形材料の外周方向に圧縮しつ
つ成形部を成形する成形工程と、成形部が成形された筒
状成形品をコア型の軸方向に相対移動させて離型する離
型工程とからなり、上記コア型挿入工程と成形材料加熱
工程とからなる生産初期工程と、成形工程と離型工程と
からなる生産後期工程とを、これらのサイクルに合わせ
て必要数組み合わせ、同種もしくは異種の筒状成形品を
複数本並行して成形することを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明の筒状成形品の成形方
法は、コア型挿入工程と、成形材料加熱工程との間に、
少なくとも成形部の外面形状に略対応する内面形状を有
し、軸方向に2つ以上に分割された組み立て自在な分割
型からなる外型を組み立てて前記加工部を外型によって
囲繞する外型装着工程を備え、成形工程にあたり、外型
の内周面で加工部の外周面をクランプしつつ、コア型の
中心軸を成形すべき成形部の中心軸に対して平行状態に
保ちながら偏芯させつつ、コア型を成形すべき成形部の
中心軸周りに公転させて前記加工部をコア型外面で外型
の内面方向に圧縮しつつ成形部を成形することを特徴と
する。
【0011】本発明の成形方法において使用される成形
材料の材質としては、高密度ポリエチレン等の結晶化度
が高く、収縮性の大きい樹脂が好適であるが、塩化ビニ
ル樹脂、ポリスチレン等の非結晶性樹脂も使用可能であ
る。
【0012】本発明の成形方法において、筒状とは、断
面形状が真円状の筒形だけでなく、卵形や楕円状をして
いるのものであっても構わないものであり、表面に各種
形状の凸部が突設されていてもよい。
【0013】本発明の成形方法において、成形材料加熱
工程は、コア型を加工部内に挿入する前でも後でも構わ
ない。
【0014】易変形状態とは、加工部がコア型の偏芯公
転により容易に変形する状態をいい、このときの加熱温
度は、筒状成形材料を構成する材料の軟化点温度以上で
あるのが好ましく、特に結晶化温度以上、融点温度以下
が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明の筒状成形品の成形装置の
1つの実施の形態をあらわしている。
【0017】図1に示すように、この成形装置1は、コ
ア型2と、外型3と、コア型偏芯公転機構4とを備え、
筒状成形品として図2(a)に示すようなシール用ゴム
輪(図示せず)が嵌合するリング状をしたゴム輪用凹溝
52がアンダーカット部として内面に設けられた受口5
1を成形部として有する片受口付き直管5を成形するこ
とができるようになっている。
【0018】コア型2は、その外面21が受口51内面
の縦断面凹凸形状と略同じ縦断面凹凸形状をした筒状を
していて、後で詳述するようにコア型偏芯機構4の軸部
本体452が一端から挿入され、軸部本体452に外嵌
されたベアリング6を介してコア型2の中心軸周りに回
転自在になっている。また、コア型2は、その最大径が
筒状成形材料である予め押出成形された樹脂パイプ5a
の内径より少し小径に形成されている。
【0019】外型3は、その軸に沿って分割された2つ
の分割型31、31と支持板32とを備え、成形部であ
る受口51の外周面に沿う内面形状をしているととも
に、その最小径が樹脂パイプ5aの外径と略同じになっ
ている。また、支持板32は、両分割型31、31を離
接自在に動くように支持しているとともに、中央に後述
する軸部本体452の挿通孔33が穿設されている。
【0020】また、外型3は、その成形面に沿ってヒー
タ34と冷媒が通る冷却管35を備えている。
【0021】図1に示すように、コア型偏芯公転機構4
は、ケーシング41と、回転ケース42と、進退部材
(押し引きアンギュラ)43およびスライドブロック
(偏芯アンギュラ)44と、コア型2を回転自在に支持
する軸部45とを備えている。回転ケース42は、軸受
け46により支持されてケーシング41内で回転自在な
っているとともに、スプロケット47が外嵌されてい
る。
【0022】そして、回転ケース42は、電動機48の
回転軸に設けられたギヤ481、チェーン49およびこ
のスプロケット47を介して電動機48の回転駆動力が
伝達されケーシング41内で回転するようになってい
る。
【0023】進退部材43は、断面略小判形をしてお
り、回転ケース42内にコア型方向にスライド自在に挿
入されているとともに、その後端が油圧シリンダ(図示
せず)のロッド先端に回転自在に支持されていて、回転
ケース42の回転に伴って回転するとともに、油圧シリ
ンダのロッドの伸縮によって回転ケース42内をコア型
2方向に進退するようになっている。
【0024】また、進退部材43は、コア型2側の面
に、断面矩形をして進退部材43のスライド軸に対して
傾斜するアンギュラピン431が突設されている。
【0025】一方、スライドブロック44は、コア型2
側の面に後述する軸部45に連結される連結ピン441
を有し、進退部材43側の面にアンギュラピン431と
同じ断面形状で同じ角度で傾斜するアンギュラ穴442
が穿設され、このアンギュラ穴442にアンギュラピン
431が摺動自在に挿入されている。
【0026】すなわち、スライドブロック44は、進退
部材43がコア型2方向に前進後退することによって、
アンギュラピン431がアンギュラ穴442内に進退す
る。しかも、アンギュラ穴442およびアンギュラピン
431が進退部材43の進退方向に対して傾斜して設け
られているので、アンギュラピン431のアンギュラ穴
442内への進退によってその中心軸をコア型2aの中
心軸に直交する方向に回転ケース42内でスライドする
ようになっている。また、進退部材43が回転ケース4
2の回転に伴って回転すると、アンギュラピン431を
介してその回転力がスライドブロック44にも伝達さ
れ、スライドブロック44も進退部材43とともに回転
するようになっている。
【0027】軸部45は、基台部451と、軸部本体4
52とを備え、基台部451がその中心軸をスライドブ
ロック44の中心軸に一致させるようにして連結ピン4
41を介して固定されている。
【0028】軸部本体452は、支持板32に設けられ
た挿通孔33を介して外型3内部を臨んだ状態で、コア
型2a内部に挿入され、コア型2aがベアリング6を介
して着脱自在に支持されているとともに、軸部本体45
2周りに回転自在になっている。
【0029】また、軸部本体452内には、コア型2を
加熱するヒータ453およびコア型2aを冷却する冷却
水の冷却管454が設けられている。
【0030】なお、進退部材43やスライドブロック4
4の材質としては、特に限定されないが、少なくとも進
退部材43やスライドブロック44の接触部を形成する
部分が耐衝撃性や耐じん性などを持つ材料で形成されて
いることが好ましく、強度の関係からマルエージング
鋼、クロム−モリブデン鋼(SMC鋼)や工具鋼(SK
D鋼)がより好ましい。また、耐磨耗性や低摩擦化など
を考慮すれば、真空焼入れやタフトライドなどの表面熱
処理を施すことがさらに好ましい。
【0031】さらに、このように構成された成形装置1
には、筒状成形材料の加工部を成形部に見合う厚肉部に
予め賦形するための厚肉部形成装置が設けられている。
【0032】図3は、上記厚肉部形成装置の構成を示し
ている。
【0033】この厚肉部形成装置7は、筒状成形材料で
ある樹脂パイプ5aを回転可能に支持する回転支持手段
71と、樹脂パイプ5aの一端部551を必要長さ分加
熱する加熱手段72と、一端部を本体部552側に押し
込む押込手段73と、押込手段73による押し込み作用
と相まって一端部551を成形部に見合う形状の加工部
55に予め賦形する予備賦形手段74とを備えている。
【0034】回転支持手段71は、樹脂パイプ5aの本
体部552を保持する保持部材711と、該保持部材7
11に保持した樹脂パイプ5aを回転駆動させる駆動装
置714とで構成されている。
【0035】保持部材711は、その中心部に樹脂パイ
プ5aが挿通可能な保持孔712が形成されており、こ
の保持孔712内に樹脂パイプ5aを配置可能なよう
に、一端部同士を中心に開閉自在に連結された2つの分
割部材で構成されている。この保持部材711は、樹脂
パイプ5aの本体部552の長さに応じて複数個(図示
では2個)設けられており、取付部材713を介して装
置本体に取付けられている。
【0036】駆動装置714は、保持部材711に保持
した樹脂パイプ5aを一定方向に回転させるためのもの
で、樹脂パイプ5aの下部を支持する支持ローラ715
と、この支持ローラ715を回転駆動させる駆動モータ
716とを備えている。具体的には、支持ローラ715
の回転軸715aと駆動モータ716の出力軸716a
とがプーリ717a、717b及びベルト717cとか
らなる伝達手段で連結されており、駆動モータ716に
より支持ローラ715を回転させることで、支持部材7
11の保持孔712内に遊嵌保持された樹脂パイプ5a
を回転させるようにしている。
【0037】加熱手段72は、ヒータが内蔵され、樹脂
パイプ5aの一端部551内に必要長さ挿入されるヒー
タ軸721と、樹脂パイプ5aの一端部551の外周面
に配設された外部ヒータ722とで構成されている。
【0038】ヒータ軸721と外部ヒータ722とは、
樹脂パイプ5aの一端部551を内面側と外側とから加
熱するもので、具体的には上記一端部551を結晶化温
度以上、融点温度以下で加熱するのが好ましい。
【0039】押込手段73は、樹脂パイプ5aの一端部
551が前記ヒータ軸721に挿入配置された際に当該
一端部551と当接するフランジ部731が形成された
筒状体に形成されており、前記ヒータ軸721の外周面
に当該ヒータ軸721の軸芯方向に摺動自在に嵌入され
ている。この押込手段73には、伸縮シリンダ732の
伸縮ロッド端733が連結され、伸縮シリンダ732の
伸縮動作により押込手段73を図示しないガイドレール
を介してヒータ軸721の外周面に沿ってその軸芯方向
に摺動させることで、フランジ部731により樹脂パイ
プ5aの一端部551を本体部552側に押し込むよう
にしている。
【0040】予備賦形手段74は、樹脂パイプ5aと所
定の間隔を隔てて並行に配置された水平ローラ741
と、樹脂パイプ5aの本体部552側となる水平ローラ
741の一端側に設けられ、軸芯が傾斜して配置された
傾斜ローラ742とを備えている。
【0041】これら水平ローラ741及び傾斜ローラ7
42は、前記押込手段73により樹脂パイプ5aの一端
部551を押し込んだ際に、当該一端部551の外周面
を回転自在に支持しながら外方への膨出を規制するよう
にそれぞれ適数個設けられており、これにより成形部に
見合う形状に予備賦形するようにしている。
【0042】次に、このように構成された厚肉部形成装
置7により樹脂パイプ5aの一端部551を予め厚肉に
予備賦型する場合について説明する。
【0043】まず、樹脂パイプ5aの一端部551をヒ
ータ軸721に差し込んだ状態で、この樹脂パイプ5a
を保持部材711によって保持する。
【0044】続いて、樹脂パイプ5aを駆動装置714
により回転させながらヒータ軸721と外部ヒータ72
2により一端部551をその内側と外側から同時に加熱
し、この一端部551を結晶化温度以上、融点温度以下
の状態にする。
【0045】この後、押込手段73を作動させて一端部
551を本体部552側に徐々に移動させる。これによ
り一端部551が傾斜ローラ742により図4(a)に
示す状態から図4(b)に示すように徐々に厚肉に形成
され、最終的には傾斜ローラ742と水平ローラ741
とにより図4(c)に示すような成形部に見合う加工部
55(図3の二点鎖線、図5も参照)が厚肉に形成され
る。
【0046】このように樹脂パイプ5aを回転させなが
ら内側と外側とを同時に加熱することで均一な温度分布
をもたらすことができ、また一旦、一端部551を結晶
化温度以上、融点温度以下に加熱することで、一端部5
51の樹脂構造を一度破壊するとともに、形状保持可能
な融点温度以下としているので、傾斜ローラ742と水
平ローラ741とより一端部551の外周面を成形部に
見合う形状に容易に予備賦形することができる。なお、
加工部55の内周面はヒータ軸721によってそのまま
の内径形状に保持されている。つまり、ヒータ軸721
も予備賦形手段74の一部を担っている。
【0047】このようにして一端部551を予め成形部
に見合う形状の加工部55に予備賦型した樹脂パイプ5
aは、成形装置1を用いて後述する成形方法により受口
51が形成された片受口付き直管5を成形することがで
きる。
【0048】つぎに、図6及び図7によってこの成形装
置1を用いた本発明の成形方法を工程順に説明する。
【0049】 図6(a)に示すように、外型3を2
つの分割型31、31が離れた状態にするとともに、コ
ア型2aをその中心軸が支持板32の挿通孔33の中心
軸と一致した状態にしておく。
【0050】 ヒータ34、453によって外型3お
よびコア型2の成形面付近を樹脂パイプ5aの易変形温
度まで加熱しておく。
【0051】 厚肉部形成装置7により一端部551
を結晶化温度以上、融点温度以下に加熱して、当該一端
部551を予め成形部に見合う厚肉形状に予備賦型した
樹脂パイプ5aの加工部55をコア型2に外嵌する。
【0052】 図6(b)に示すように、2つの分割
型31、31を閉合して外型3によって加工部55を囲
繞するように組み立てて外型3の最小径部で樹脂パイプ
5aの外周面をクランプする。
【0053】 図6(c)に示すように、回転ケース
42を回転させながら、徐々に進退部材43をコア型2
a側に進出させてコア型2aを偏芯させながら、樹脂パ
イプ5aを外型3の型面方向に圧縮する。
【0054】 図7(a)に示すように、回転ケース
42を回転させながら、コア型2aをさらに偏芯量を増
加させて外型3との間で全周にわたって均一に圧縮して
受口51を成形する。
【0055】 冷却管35、454に冷却水を通して
外型3およびコア型2aを冷却して樹脂を冷却固化させ
たのち、図7(b)に示すように、コア型2aを中立位
置まで戻すとともに、図7(c)に示すように、外型3
の両分割型31、31をその最小径部が受口51の最大
外径部より受口51の中心軸より離れた位置にくるよう
に分離する。
【0056】 図7(c)に示すように、受口51が
形成された片受口付き直管5をコア型2aの軸方向に抜
き取り離型する。ただし、離型に支障が無ければ、必ず
しもコア型2aを中立位置に戻す必要はない。
【0057】なお、およびの工程は、順序が逆でも
構わない。
【0058】このように、厚肉部形成装置7により加工
部55を成形部に見合う形状の厚肉に予備賦形してお
き、この加工部55を上述したように成形装置1によっ
て成形するため、図6(b)に示すように外型3で樹脂
パイプ5aをクランプした際には、加工部55が予備賦
型によって外型3に略密着した状態になっており、この
状態から成形を行うことができるので、加工部55を余
分に押し広げることがない。このため、成形時間を短く
できるとともに、しわなどの無い外観のよい成形品を得
ることができる。また、深さの深いアンダーカット部や
厚肉の異なる受口部でも、容易に成形することができ
る。
【0059】しかも、コア型2が偏芯状態を保ちながら
公転し、当該コア型2の周面が加工部55内面に沿って
スムーズに転動するので、加工部55の樹脂を内部から
外型3の成形面に向かって垂直に均等に圧縮し、樹脂の
収縮力を均等に分散できるので、その形状を矯正すると
共に密度を高めることができる。すなわち、アンダーカ
ット形状の受口を備えた成形部であっても、均一な密度
を持ち、そりや変形、残留ひずみ等が少なく、収縮ムラ
のない高精度で外観の優れた筒状成形品を成形すること
ができる。
【0060】ここで、本発明の成形方法においては、図
8に概略を示すように、例えば上述したような厚肉部形
成装置7に対して3台の成形装置1を組み合わせること
で、厚肉部形成装置7により一台の成形装置1に樹脂パ
イプ5aを挿入して供給して、当該成形装置1によって
成形、冷却、離型する間に、厚肉部形成装置7により続
いて予備賦型した樹脂パイプ5aを2台目、3台目の成
形装置1に順次供給することで、片受口付き直管5を複
数本同時に効率よく成形することができる。
【0061】つまり、厚肉部形成装置7と3台の成形装
置1とをこれらのサイクルに合わせて必要数組み合わ
せ、コア型挿入工程と成形材料加熱工程とからなる生産
処理工程と、成形工程と離型工程とからなる生産後期工
程とを並行して行うことで、生産性の向上を図ることが
できる。
【0062】例えば、図9(a)に示す生産初期工程と
生産後期工程とを順番に行う通常の成形に対して、図9
(b)に示すように生産初期工程と生産後期工程と並行
して行うことで、生産性を約1.5倍に高めることがで
き、また、図9(c)に示すように生産初期工程と2つ
の生産後期工程とを組み合わせて並行して行うことで生
産性を約3倍に高めることができる。
【0063】また、種類の異なる成形装置を用いること
で、径の異なる成形品や、受口形状が異なる成形品を同
時に成形することもできる。
【0064】なお、上述した実施形態は、あくまでも本
発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこ
れに限定されることなく、その範囲内において種々設計
変更可能である。
【0065】例えば生産初期工程ではここで説明した厚
肉部形成装置7を必ずしも使用する必要はなく、筒状成
形材料を成形装置1に供給する他の構成の供給装置であ
ってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の筒状成形品
の成形方法によれば、アンダーカット形状の受口を備え
た成形部であっても、均一な密度を持ち、そりや変形、
残留ひずみ等が少なく、収縮ムラのない高精度で外観の
優れた筒状成形品を成形することができるとともに、生
産性の向上を飛躍的に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる筒状成形品の成形装置の1つの
実施の形態をあらわす断面図である。
【図2】(a)は図1の成形装置を用いて成形される片
受口付き直管の断面図、(b)が測定ポイントを示す図
である。
【図3】厚肉部形成装置の構成を示す側面図である。
【図4】厚肉部形成装置により厚肉部を予備賦型する際
の過程を示す概略図である。
【図5】予備賦型後の樹脂パイプの形状を示す斜視図で
ある。
【図6】図1の成形装置を用いた筒状成形品の成形方法
を工程順に説明する説明図である。
【図7】図6の工程の後工程を順に説明する説明図であ
る。
【図8】生産初期工程と生産後期工程との組み合わせを
説明するための説明図である。
【図9】生産初期工程と生産後期工程とを組み合わせた
場合の生産性を比較した図である。
【符号の説明】
1 成形装置 2 コア型 3 外型 31 分割型 4 コア型偏芯公転機構 5 片受口付き直管(筒状成形品) 5a 樹脂パイプ(筒状成形材料) 51 受口(成形部) 52 ゴム輪用凹溝(アンダーカット部) 55 加工部 7 厚肉部形成装置 71 回転支持手段 72 加熱手段 73 押込手段 74 予備賦形手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AG11 AG23 AG28 CA27 CK11 CK81 CN01 CN21 4F209 AG08 AG11 AG23 AG28 AH43 AH48 AH49 NA22 NB01 NM02 NM06 NM07 NM10 NM16 NN02 NP01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダーカット部を有する成形部を少な
    くとも一部に備える筒状成形品の成形方法であって、 前記成形部内面形状に略対応する外面形状を有するコア
    型を、内径がこのコア型の最大径部より大きな筒状成形
    材料の加工部にコア型の軸方向に相対移動させて挿入す
    るコア型挿入工程と、 筒状成形材料の少なくとも前記加工部を加熱して易変形
    状態にする成形材料加熱工程と、 筒状成形材料を固定しつつ、コア型の中心軸を成形すべ
    き成形部の中心軸に対して平行状態に保ちながら偏芯さ
    せつつ、コア型を成形すべき成形部の中心軸周りに公転
    させて前記加工部をコア型外面で筒状成形材料の外周方
    向に圧縮しつつ成形部を成形する成形工程と、 成形部が成形された筒状成形品をコア型の軸方向に相対
    移動させて離型する離型工程とからなり、 上記コア型挿入工程と成形材料加熱工程とからなる生産
    初期工程と、成形工程と離型工程とからなる生産後期工
    程とを、これら各工程のサイクルに合わせて必要数組み
    合わせ、同種もしくは異種の筒状成形品を複数本並行し
    て成形することを特徴とする筒状成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 コア型挿入工程と、成形材料加熱工程と
    の間に、 少なくとも成形部の外面形状に略対応する内面形状を有
    し、軸方向に2つ以上に分割された組み立て自在な分割
    型からなる外型を組み立てて前記加工部を外型によって
    囲繞する外型装着工程を備え、 成形工程にあたり、外型の内周面で加工部の外周面をク
    ランプしつつ、コア型の中心軸を成形すべき成形部の中
    心軸に対して平行状態に保ちながら偏芯させつつ、コア
    型を成形すべき成形部の中心軸周りに公転させて前記加
    工部をコア型外面で外型の内面方向に圧縮しつつ成形部
    を成形することを特徴とする請求項1記載の筒状成形品
    の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104723579A (zh) * 2015-04-13 2015-06-24 哈尔滨工业大学 一种全复合材料波纹夹层圆柱壳的组合模具
CN108790137A (zh) * 2018-04-25 2018-11-13 泉州积力管道有限公司 半自动塑料管扩口机

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