JP2003275513A - エアフィルタ用濾材およびエアフィルタユニットの製造方法 - Google Patents
エアフィルタ用濾材およびエアフィルタユニットの製造方法Info
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Abstract
ス除去用のエアフィルタ用濾材として、該濾材から発生
するガス状物質の低減処理した該濾材の製造方法を提供
することによって、クリーンルームなどへの汚染ガスの
進入を軽減する。また、クリーンルームなどに設置され
ているケミカルフィルタの汚染ガス除去に関する負担を
少なくして寿命を延ばし、フィルタシステムの運転維持
経費の削減に寄与する。 【解決手段】 エアフィルタ用素材またはエアフィルタ
ユニット中間体を、該素材または中間体を構成する材料
の中で最も低い融点または分解温度より低い温度で、且
つ0.08MPa以下の気圧の雰囲気中に晒すことによ
り、該素材または中間体から発生するガス状物質の量を
低減処理する。
Description
産施設などのクリーンルームなどにおいて、該クリーン
ルーム内に流入する外気中に含まれる粉塵や該クリーン
ルーム内で発生した微塵を除去するエアフィルタ用濾材
や、該クリーンルーム内に流入する外気中に含まれるガ
ス状物質や該クリーンルーム内で発生したガス状物質を
除去するケミカルフィルタとして好適に使用される、ガ
ス状物質の発生が少ないエアフィルタ用濾材の製造方法
に関する。また、本発明はこれらのフィルタをフィルタ
枠に装着したガス状物質の発生が少ないエアフィルタユ
ニットの製造方法に関する。
や液晶の周辺技術関連で用いるクリーンルームなどにお
いては、該生産施設内または該クリーンルーム内の空気
や雰囲気に対して高い清浄度が要求される。しかし、こ
れら空気や雰囲気中には粉塵や有機系のガス状汚染物質
や無機系のガス状汚染物質が含まれているのみならず、
クリーンルーム構成部材や作業員などからも粉塵や有機
系のガス状汚染物質や無機系のガス状汚染物質が発生す
るため、このような粉塵やガス状汚染物質を除去するフ
ィルタシステムが図1に例示するように設置されてい
る。外気空気は外調機1の粗塵除去用のプレフィルタ
2、中性能フィルタ3、エアワッシャー4、HEPAフ
ィルタ(高性能フィルタ)6の順に通過した後、さらに
循環系のHEPAまたはULPAフィルタ8を通過し
て、空気中の塵埃が除去される。また、クリーンルーム
内に流入するガス状汚染物質は必要に応じて循環系に設
置されたケミカルフィルタ7によって除去される。特
に、外気中にガス状汚染物質が多く含まれる場合は、外
調機1のHEPAフィルタ6と中性能フィルタ3の間に
更にケミカルフィルタ5が設置されている。
質や、無機系ガス状汚染物質が含まれるが、例えば有機
系ガス状汚染物質は、半導体基板であるシリコンウェハ
表面上に付着すると、シリコンウェハ表面上に形成され
る絶縁酸化膜の絶縁耐圧が低下したり、空気中に浮遊す
る微粒子が静電吸着し易くなり、絶縁破壊が起こり易く
なるなど、半導体や液晶の製造に悪影響を及ぼす。これ
ら、有機系ガス状汚染物質のウェハ表面への吸着を防止
するには、クリーンルーム雰囲気中の該有機物質の濃度
をできるだけ低いレベルで管理しなければならない。こ
のような管理濃度は次のようにして求めることができ
る。すなわち、1999年版SIA(Semicond
uctor Industry Associatio
n)ロードマップによれば、西暦2000年のウェハ表
面上での有機物質管理レベルは6.6×1013Cat
oms/cm2と言われている。これをトルエン換算す
ると14.4μg/m2となる。これらウェハ表面上で
の管理レベルの値と、一般に知られている付着確率か
ら、下記の算出式1によりクリーンルーム空気中での管
理レベルの推定値を算出すると、総有機物質は41.7
μg/m3の管理濃度となる。 算出式1:N=As/(v・t・γ) N;空気中の汚染物質濃度(空気中の管理濃度)(μg
/m3) As;ウェハ表面の汚染物質濃度(ウェハ表面上での管
理レベル)(μg/m2) v;クリーンルーム空気の流速(0.4m/sec) t;ウェハの空気中暴露時間(86400sec) γ;付着確率 (芳香族炭化水素類の付着確率1×10
-5)
ス状汚染物質を吸着除去するケミカルフィルタには、例
えば活性炭、活性炭繊維、ゼオライト、イオン交換樹
脂、その他化学吸着材などの吸着材が利用されており、
これら吸着材が単独で用いられたり、ネット状物や不織
布などの基材に吸着材などが担持されている。そして該
ケミカルフィルタは前記フィルタシステム中の循環系に
設置され、また必要に応じて外調機にも設置されてい
る。
みならず、微塵を除去するエアフィルタ用濾材自体や、
ガス状汚染物質を除去するケミカルフィルタ自体からも
発生していることが判ってきた。このうち、ケミカルフ
ィルタの下流位置に配置されるHEPAまたはULPA
フィルタはクリーンルームでは多用され、濾材の使用面
積が非常に多いため、特にHEPAまたはULPAフィ
ルタからの発生ガスの防止が課題とされてきた。また、
HEPAフィルタの上流位置の外調機に主として配置さ
れる微塵除去用の中性能フィルタや、更に中性能フィル
タの上流位置に配置されるプレフィルタについては、H
EPAまたはULPAフィルタと比較して濾材の使用面
積が少なく、またケミカルフィルタの上流位置に配置さ
れる場合はプレフィルタよりの発生ガスがケミカルフィ
ルタによって除去されるため、これら中性能フィルタや
プレフィルタから発生する有機系のガス状物質のクリー
ンルーム内への直接的な影響は少ないと考えられる。し
かし、ケミカルフィルタの寿命を縮めるなどの問題があ
り、やはり発生ガスの防止が課題とされてきている。ま
た同様にケミカルフィルタ自体よりの発生ガスについて
は、ケミカルフィルタ自体で除去される場合もあるが、
発生ガスの種類によっては除去できなかったり、ケミカ
ルフィルタの支持体から発生するということがあり、そ
のケミカルフィルタ自体あるいは他のケミカルフィルタ
の寿命を縮めるなどの問題があり、やはり発生ガスの防
止が課題とされてきている。
技術の問題を解決するものであり、クリーンルームなど
で使用される除塵用やガス除去用のエアフィルタ用濾材
として、エアフィルタ用濾材の性能を損なうことなく、
しかも短時間でガス状物質の低減処理を効率よく行うこ
とができる製造方法を提供することによって、クリーン
ルームなどへの汚染ガスの進入を軽減し、クリーンルー
ムなどでの汚染ガスに関する管理濃度を満たすことを課
題とする。また、クリーンルームなどに設置されている
ケミカルフィルタの汚染ガス除去に関する負担を少なく
して寿命を延ばし、フィルタシステムの運転維持経費の
削減に寄与することを課題とする。
の手段は、請求項1の発明では、エアフィルタ用素材
を、該エアフィルタ用素材を構成する材料の中で最も低
い融点または分解温度より低い温度で、且つ0.08M
Pa以下の気圧の雰囲気中に晒すことにより、該エアフ
ィルタ用素材から発生するガス状物質の量を低減処理す
ることを特徴とするエアフィルタ用濾材の製造方法によ
る。
a以下であることを特徴とする請求項1に記載のエアフ
ィルタ用濾材の製造方法による。
の製造方法によって得られたエアフィルタ用濾材をフィ
ルタ枠に装着してエアフィルタユニットとすることを特
徴とするエアフィルタユニットの製造方法による。
ィルタ枠に装着してエアフィルタユニット中間体とし、
該エアフィルタユニット中間体を、該エアフィルタユニ
ット中間体を構成する材料の中で最も低い融点または分
解温度より低い温度で、且つ0.08MPa以下の気圧
に晒すことにより、該エアフィルタユニット中間体から
発生するガス状物質の量を低減処理することを特徴とす
るエアフィルタユニットの製造方法による。
a以下であることを特徴とする請求項4に記載のエアフ
ィルタユニットの製造方法による。
タ用濾材およびエアフィルタユニットの製造方法の好ま
しい実施の形態について詳細に説明する。
アフィルタ用素材を、該エアフィルタ用素材を構成する
材料の中で最も低い融点または分解温度より低い温度
で、且つ0.08MPa以下の気圧の雰囲気中に晒すこ
とにより、該エアフィルタ用素材から発生するガス状物
質の量を低減処理することを特徴とするエアフィルタ用
濾材の製造方法である。
ス除去用のエアフィルタ用濾材である。このうち、除塵
用のエアフィルタ用濾材には、粗塵除去用のエアフィル
タ用濾材や中性能の濾過性能を有するものやHEPAま
たはULPAフィルタなどがあり、粗塵除去用のエアフ
ィルタ用濾材とは質量法による粒子捕集平均効率が50
〜99%である性能のものである。また、中性能のフィ
ルタとは捕集効率を比色法で評価すると20%〜99%
の性能のものである。また、HEPAフィルタとは0.
3μmのDOP粒子の捕集効率を計数法で評価すると9
9.97%以上の性能のものである。また、ULPAフ
ィルタとは0.15μmのDOP粒子の捕集効率を計数
法で評価すると99.9997%以上の性能のものであ
る。また、ガス除去用のエアフィルタ用濾材には、有機
系ガス状汚染物質や、無機系ガス状汚染物質を吸着除去
するケミカルフィルタや脱臭フィルタなどがあり、例え
ば活性炭、活性炭繊維、ゼオライト、イオン交換樹脂、
その他化学吸着材などの吸着材などの吸着材による吸着
作用や、触媒による触媒作用を利用するものであり、こ
れら吸着材や触媒が単独で用いられたり、ネット状物や
不織布などの基材に担持されている。そして該ケミカル
フィルタは前記フィルタシステム中の循環系に設置さ
れ、また必要に応じて外調機にも設置される。
ィルタ用素材は通気性のある多孔質の素材であり、具体
的には繊維構造物、膜構造物、スポンジ状の構造物など
を挙げることができる。このうち繊維構造物には、合成
繊維、半合成繊維、無機繊維、天然繊維などの繊維から
作られる織物、編物、不織布、紙などがある。このうち
不織布は繊維が三次元的に配置しており、粉塵の保持能
力に優れると共に、通風時の圧力損失が少ないのでエア
フィルタ用素材として好ましい構造である。不織布は公
知の乾式法、湿式法、溶融紡糸法、メルトブロー法、フ
ラッシュ紡糸法などの何れの繊維ウエブ形成法でも製造
することができ、繊維ウエブの結合または絡合の方法
は、浸漬接着法、熱融着法、水流絡合法、ニードルパン
チ法などの方法を採ることができる。例えば中性能や高
性能のエアフィルタ用濾材を得るには、例えばメルトブ
ロー法やフラッシュ紡糸法を採るか、極細繊維やフィブ
リル化した繊維を湿式法により抄造してシート化する方
法がある。また、例えば易分割性の繊維を、公知の上記
繊維ウエブ形成法でシート化した後、シート中の繊維を
熱的に分割する方法や、該繊維を水流やニードルパンチ
などの機械的な応力により分割する方法や、或いは該繊
維をアルカリ性などの薬品により化学的に溶融、抽出し
て分割する方法などがある。
ってもよく、このような膜構造物としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンの膜や、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリフェニレンスルホンなどの膜がある。
また、このような膜構造物は補強用の支持体として上述
のような不織布構造物を用いて、その支持体の上に形成
されていてもかまわない。
アフィルタ用素材には、例えば、(1)イオン交換繊維
や活性炭繊維からなる通気性を有するシート状物、或い
は(2)粒子状のイオン交換樹脂や活性炭、ゼオライ
ト、その他化学吸着材などを集積したシート状物、或い
は(3)粒子状のイオン交換樹脂や活性炭、ゼオライ
ト、その他化学吸着材などを熱融着性の樹脂で互いに接
合したシート状物、或いは(4)支持体に粒子状のイオ
ン交換樹脂や活性炭、ゼオライト、その他化学吸着材を
担持させたもの、或いは(5)支持体に繊維状のイオン
交換樹脂や活性炭を担持させたもの、などがある。
物、ろ紙などの多孔質体などが挙げられ、なかでも不織
布は通気性が高いので好ましい。また前記(4)のイオ
ン交換樹脂などを担持する支持体は通気性を有するシー
ト状物ならばいずれも使用可能であり、このようなシー
ト状物としては、不織布、織物、膜、ろ紙、スポンジな
どの多孔質体などが挙げられ、なかでも不織布は通気性
が高いので好ましい。また、支持体としてのシート状物
が高分子材料であれば、フィルタ加工におけるプリーツ
折り加工などへの追従性が高く、耐久性に優れているの
で好ましく用いることができる。
ス除去用のエアフィルタ用素材はその製造工程中など
で、そのエアフィルタ用素材を構成する固体の材料の中
に、有機質や無機質のガス状物質の発生の原因となる有
機質や無機質の物質を含んでしまう。例えば、エアフィ
ルタ用素材が有機質や無機質の繊維構造物である場合は
その原料である繊維を繊維化する際に例えば繊維質量に
対して0.01〜0.5重量%の有機質や無機質の油剤
を含んだり、その原料である繊維から繊維ウエブを形成
してエアフィルタ用素材とするまでに低分子量の有機物
質や無機物質を含む接着剤を使用したりするためガス状
物質の発生の原因となる有機質や無機質の物質を含んで
しまう。
エアフィルタ用素材の原料が有機物質の場合には、有機
物質が合成されたり加工されたりした時に有機質の添加
剤が加えられていたり、有機溶剤が残留していたりする
ので揮発性の有機物質が含まれていることが挙げられ
る。或いは有機物質が合成されたり加工されたりした時
に例えば有機物の一部が分解して揮発性の有機物質が生
成している。また、例えば微塵に対する捕集効率の高い
中性能フィルタやHEPAまたはULPAフィルタなど
の繊維原料として極細の繊維が用いられるがこのような
繊維には極細化のために特に添加剤の量が多かったり、
有機質の分解生成物を多く含んだりする傾向がある。ま
た、エアフィルタ素材の加工のため接着性の繊維が用い
られる場合も低融点の有機質成分が多く用いられ接着時
の加熱により有機質の分解生成物を多く含む傾向があ
る。そして、このような揮発性の有機物質がエアフィル
タ用素材に含まれていると、例えばクリーンルーム用の
エアフィルタとして使用した時に、粉塵などを除去した
処理空気中にガス状物質として揮発性の有機物質が含ま
れてしまい、クリーンルーム室内の雰囲気中の総有機物
質の管理基準値を満たせなくなるという問題が生ずる。
材を、該エアフィルタ用素材を構成する固体の材料の中
で最も低い融点または分解温度より低い温度で、且つ
0.08MPa以下の気圧の減圧状態の雰囲気中に晒
す、好ましくは、0.03MPa以下の気圧の減圧状態
の雰囲気中に晒す、更に好ましくは0.01MPa以下
の気圧の減圧状態の雰囲気中に晒すことによって、エア
フィルタ用濾材を得ることができる。なお、エアフィル
タ用素材を構成する材料の中で最も低い融点または分解
温度より低い温度とは、エアフィルタ用素材がいくつか
の材料から構成されている場合、その材料が融点のみを
有している場合は融点、その材料が融点と分解温度を有
している場合は融点と分解温度、その材料が分解温度の
みを有している場合は分解温度、を相互に比較して、そ
れらの中で最も低い温度のことをいう。
には、温度は0℃以上が好ましい。また、例えば、エア
フィルタ用素材が加熱により劣化したり収縮するなどの
問題があるような場合は、そのような劣化したり収縮す
るなどの温度以下が好ましく、例えば20〜120℃が
より好ましく、20〜90℃がより好ましい。また、2
0〜60℃であればこのような劣化や収縮などの問題は
ほとんどないので更に好ましい。また、低減処理に要す
る晒しの時間は0.5分〜10時間が好ましく、5分〜
5時間がより好ましい。
材を構成する材料の中で最も低い融点または分解温度よ
り低い温度で、且つ0.08MPa以下の気圧の雰囲気
中に晒す具体的な方法としては、前記エアフィルタ用素
材を前記雰囲気中に晒すことができれば、特に限定する
ものではないが、例えば真空乾燥機を用いる方法があ
る。また、例えば耐圧容器にエアフィルタ用素材を支持
体と共に入れ、耐圧容器に付属させた排気管より耐圧容
器内の気体を真空ポンプにより排出して、耐圧容器内の
気圧を所定の圧力に保った後、耐圧容器の外壁に付属さ
せたヒーターによって、耐圧容器全体を加熱する方法が
ある。
しない大気圧程度の常圧状態の雰囲気中に晒す場合と比
較して、ガス状物質の発生を大きく減ずることができ
る。また、常圧状態と同程度にガス状物質の発生を減じ
ようとする場合は、雰囲気中の温度を常圧状態の温度よ
りも低くすることができる。この有利な効果を一例をあ
げて説明すると、例えば常圧状態では90℃を超える高
い温度で低減処理しなければならず、90℃を超えると
エアフィルタ用素材を劣化させたり収縮させたりする問
題がある場合、本発明の製造方法による減圧状態では、
90℃を超えずに低減処理することが可能となり得るの
で、エアフィルタ用素材を劣化させたり収縮させたりす
る問題を回避することができる。また、エアフィルタ用
素材が熱変形したり、溶融したりすることを防ぐことが
できる。また、変形により、圧力損失が増加してフィル
タとしての寿命が短くなったり、フィルタの開口部が減
少して濾過性能が低下するなどの問題を防ぐことができ
る。
フィルタ用素材を前記雰囲気中に晒すことにより、少な
くとも有機質のガス状物質に関して、前記エアフィルタ
用素材から発生する総有機物質の量を低減処理すること
ができる。その結果、本発明のエアフィルタ用濾材の製
造方法により、好ましくは、該エアフィルタ用濾材から
発生する総有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガ
ス推測法により23℃において算出して、次に該エアフ
ィルタ用濾材の面密度100g/m2あたりから発生す
る、単位時間における、該総有機物質の量を算出する
と、1.0(pg/m2・hr)以上5(μg/m2・
hr)以下とすることができる。また、より好ましくは
該総有機物質の量を1.0(pg/m2・hr)以上2
(μg/m2・hr)以下とすることができる。また、
常圧状態での低減処理と比較して、例えば50℃以上の
加熱時には、1.9分の1以下に総有機物質量を低減す
ることができる。
ば該エアフィルタ用濾材が除塵用であり、該エアフィル
タ用濾材の構成材料が有機質である場合には、50〜3
00g/m2の面密度が好ましく、100〜200g/
m2が更に好ましい。また、該エアフィルタ用濾材の厚
さは、袋状に加工する場合は5〜50mmであることが
好ましく、10〜30mmが更に好ましい。また、プリ
ーツ加工する場合は0.1〜5mmであることが好まし
く、0.5〜3mmが更に好ましく、0.8〜2mmが最
も好ましい。
は、ダイナミックヘッドスペース法によって、加熱状態
で促進試験を行ない、発生ガス量を定量した後、その値
を発生ガス推測法によって、室温時の値に換算した値を
使用している。なお、本発明での効果を説明するため、
有機質のガス状汚染物質の定量を行っているが、該ダイ
ナミックヘッドスペース法では無機質のガス状汚染物質
の定量に関しても有効である。
る。図2はこの方法に用いる発生ガス捕集装置(ジーエ
ルサイエンス(株)製 MSTD−258M)の説明図で
ある。まず、測定したい素材を直径7cmの円形に切
り、試料14を作成する。試料14をチャンバー10内
の中央のガス吹き出し口13の上に設置する。次に、清
浄なヘリウムガス11をチャンバー内に流速120ml
/minで連続的に流通させながら所定の温度(60℃
または80℃)で加熱する。ヘリウムガス11は試料1
4と接触する際、試料14から発生する汚染物質がヘリ
ウムガス中に混入するので、気体濃度が平衡になった
後、捕集速度100ml/minで固体吸着材12(成
分;2,6-diphenylene oxide)に捕集する。次いで、固
体吸着材12に捕集した物質をガスクロマトグラフ質量
分析計で分析する。((株)島津製作所製 QP−505
0を使用)加熱の温度は60℃と80℃の2条件で測定
する。
の促進試験を行ない、実験式を用いて、室温での結果を
推測する方法であり、以下、発生ガス推測法について具
体的に説明する。実際のクリーンルームの室温23℃で
の発生ガスは極微量なので実測では分析感度の点で長時
間の測定が必要になるなど、現実的には測定困難なた
め、前述のダイナミックヘッドスペース法により、試験
条件を例えば60℃、80℃の高温下に設定して、試料
から発生する有機物質の量を定性定量的に測定した結果
から下記の式を用いて室温23℃での結果を推測する。
(株)住化分析センターの竹田らによれば、試験温度と
発生ガスの関係については、経験則として下記の式が成
り立つことがわかっている。(平成11年第17回コン
タミネーションコントロール研究大会予稿集などに記
載) ln(M/A・h)=−C1/T+C2 M;トルエン換算の発生ガス量(μg) A;測定試料面積(m2) h;捕集に要した時間(h) T;試験温度(絶対温度K) C1およびC2;定数
アフィルタ用濾材と同じもの又は異なるものが複数積層
していても構わない。また、上記のエアフィルタ用濾材
と他の通気性を有するシート状物が積層していても構わ
ない。このような通気性を有するシート状物には、例え
ば織物、編物、ネット、不織布、ろ紙などがあるが、ガ
ス状物質を多く発生しないものが好ましい。
本発明のエアフィルタ用濾材の製造方法によって得られ
たエアフィルタ用濾材をフィルタ枠に装着して、エアフ
ィルタユニットとすることを特徴とするエアフィルタユ
ニットの製造方法である。或いはエアフィルタ用素材を
フィルタ枠に装着してエアフィルタユニット中間体と
し、該エアフィルタユニット中間体を、該エアフィルタ
ユニット中間体を構成する材料の中で最も低い融点また
は分解温度より低い温度で、且つ0.08MPa以下の
気圧の雰囲気中に晒すことにより、該エアフィルタユニ
ット中間体から発生するガス状物質の量を低減処理する
ことを特徴とするエアフィルタユニットの製造方法であ
る。
タ用素材をフィルタ枠に装着する方法としては、例えば
エアフィルタ用濾材またはエアフィルタ用素材を平板状
にカットした後フィルタ枠に装着する方法や、或いはエ
アフィルタ用濾材またはエアフィルタ用素材をプリーツ
状に多数折り曲げてからフィルタ枠に装着する方法や、
或いはエアフィルタ用濾材またはエアフィルタ用素材を
袋形状に成型してフィルタ枠に装着する方法などがあ
る。このようにして、例えばプリーツ形状の場合はエア
フィルタ用濾材の面積はユニットの間口面積あたり最大
100倍程度まで、また袋形状に加工するとエアフィル
タ用濾材の面積は最大30倍程度まで増加することがで
きる。また、エアフィルタユニットに用いる枠体として
は、ガス状物質の発生が少ない合成樹脂の板や、該ガス
状物質の発生がほとんど無いアルミなどの金属を用いる
ことが好ましい。
材をフィルタ枠に装着してエアフィルタユニット中間体
とし、該エアフィルタユニット中間体を、該エアフィル
タユニット中間体を構成する固体の材料の中で最も低い
融点または分解温度より低い温度より低い温度で、且つ
0.08MPa以下の気圧の減圧状態の雰囲気中に晒
す、好ましくは、0.03MPa以下の気圧の減圧状態
の雰囲気中に晒す、更に好ましくは0.01MPa以下
の気圧の減圧状態の雰囲気中に晒すことによって、エア
フィルタユニットを得ることができる。なお、エアフィ
ルタユニット中間体を構成する材料の中で最も低い融点
または分解温度より低い温度とは、エアフィルタユニッ
ト中間体がいくつかの材料から構成されている場合、そ
の材料が融点のみを有している場合は融点、その材料が
融点と分解温度を有している場合は融点と分解温度、そ
の材料が分解温度のみを有している場合は分解温度、を
相互に比較して、それらの中で最も低い温度のことをい
う。
中に晒すには、温度は0℃以上が好ましい。また、例え
ば、エアフィルタユニット中間体が加熱により劣化した
り収縮するなどの問題があるような場合は、そのような
劣化したり収縮するなどの温度以下が好ましく、例えば
20〜120℃がより好ましく、20〜90℃がより好
ましい。また、20〜60℃であればこのような劣化や
収縮などの問題はほとんどないので更に好ましい。ま
た、低減処理に要する晒しの時間は0.5分〜10時間
が好ましく、5分〜5時間がより好ましい。
しない大気圧程度の常圧状態の雰囲気中に晒す場合と比
較して、ガス状物質の発生を大きく減ずることができ
る。また、常圧状態と同程度にガス状物質の発生を減じ
ようとする場合は、雰囲気中の温度を常圧状態の温度よ
りも低くすることができる。この有利な効果を一例をあ
げて説明すると、例えば常圧状態では90℃を超える高
い温度で低減処理しなければならず、90℃を超える
と、エアフィルタユニット中間体のフィルタ枠を劣化さ
せたり、熱変形させたり、溶融させたり、またエアフィ
ルタ用素材を劣化させたり収縮させたりする問題がある
場合、本発明の製造方法による減圧状態では、90℃を
超えずに低減処理することが可能となり得るので、エア
フィルタユニット中間体のフィルタ枠を劣化させたり、
熱変形させたり、溶融させたりすることを防ぐことがで
きる。また、エアフィルタユニット中間体に装着された
エアフィルタ用素材を劣化させたり収縮させたりする問
題を回避することができる。また、エアフィルタ用素材
が熱変形したり、溶融したりすることを防ぐことができ
る。また、プリーツ形状などの変形により、圧力損失が
増加してフィルタとしての寿命が短くなったり、フィル
タの開口部が減少して濾過性能が低下するなどの問題を
防ぐことができる。
ルタユニット中間体を構成する材料の中で最も低い融点
または分解温度より低い温度で、且つ0.08MPa以
下の気圧の雰囲気中に晒す具体的な方法としては、前記
エアフィルタユニット中間体を前記雰囲気中に晒すこと
ができれば、特に限定するものではないが、例えば真空
乾燥機を用いる方法がある。また、例えば耐圧容器にエ
アフィルタユニット中間体を入れ、耐圧容器に付属させ
た排気管より耐圧容器内の気体を真空ポンプにより排出
して、耐圧容器内の気圧を所定の圧力に保った後、耐圧
容器の外壁に付属させたヒーターによって、耐圧容器全
体を加熱する方法がある。
フィルタユニット中間体を前記雰囲気中に晒すことによ
り、少なくとも有機質のガス状物質に関して、エアフィ
ルタユニット中間体から発生する総有機物質の量を低減
処理することができる。その結果、本発明のエアフィル
タユニットの製造方法により、本発明のエアフィルタ用
濾材の製造方法で得られたエアフィルタ用濾材を、要求
される塵埃に関する濾過性能に応じて適宜使用面積を定
めて用いることにより、エアフィルタ用濾材から発生す
る総有機物質の量(トルエン換算重量)を低減処理する
ことができる。
て得られるエアフィルタ用濾材は、図1に例示するよう
に、半導体や液晶の生産施設などのクリーンルーム9な
どにおいて、クリーンルーム9内に流入する外気中に含
まれる粉塵を除去するHEPAフィルタ(高性能フィル
タ)6や、クリーンルーム9内に設置されるHEPAま
たはULPAフィルタ8や、HEPAフィルタ6の前段
や外気中のガス状汚染物質を除去するケミカルフィルタ
5や、ケミカルフィルタ5の前段に設置される中性能用
のエアフィルタ3や、中性能エアフィルタ3の前段にさ
れるプレフィルタ2に、ガス状物質の発生が少ないエア
フィルタ用濾材として用いることができる。また、本発
明のエアフィルタユニットの製造方法によって得られる
エアフィルタ用ユニットは、エアフィルタ用濾材をHE
PAまたはULPAフィルタや中性能フィルタとして使
用するため、ジグザグ状の形状にプリーツ加工して通風
面積を増やしてからフィルタ枠に装着したり、又は袋状
に加工して通風面積を増やしてからフィルタ枠に装着し
たエアフィルタユニットの形態として使用することがで
きる。また、粗塵除去用のプレフィルタとして使用する
ため、平板状でフィルタ枠に装着したエアフィルタユニ
ットの形態として使用することができる。
は発明の理解を容易とするための好適例に過ぎず、本願
発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
テル、鞘成分が融点130℃の変性ポリエステルからな
る、繊度が17デシテックス、繊維長が51mmの複合
繊維である熱接着性繊維100%からなる繊維を開繊し
た後、空気流で送りながら、ポリプロピレンのメルトブ
ローのウェブを形成中に混入させて、メルトブロー法と
エアレイ法の組み合わせによる混合ウェブを形成した。
この混合ウェブの混合比率は熱接着性繊維87重量%、
メルトブローによる繊維13重量%であった。次に、こ
の混合ウェブに145℃の乾燥機で3分間加熱接着処理
を行ない、鞘成分の変性ポリエステルを溶融して、その
混合ウェブの繊維交点で繊維接着を行ない、厚さ12m
mの繊維構造物とした後、引き続きスリットを設けた1
45℃の加熱ロールの間に通して厚さを1mmに調整し
た。その後そのまま空冷して面密度155g/m2、厚
さ1mmのエアフィルタ用素材とした。次に、このエア
フィルタ用素材を予め80℃に加熱した真空乾燥機に入
れ、真空乾燥機の内圧を0.001MPaとすることに
より、80℃で0.001MPaの気圧の減圧状態の雰
囲気中に10分間晒し、ガス状物質の発生を低減させた
面密度155g/m2、厚さ1mmのエアフィルタ用濾
材を作製した。このエアフィルタ用濾材から発生する総
有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガス推測法に
より23℃において算出して、次に該エアフィルタ用濾
材の面密度100g/m2あたりから発生する、単位時
間における、該総有機物質の量を算出すると、0.06
5(μg/m2・hr)であった。次に、このエアフィ
ルタ用濾材15m2を用いてプリーツ折りを行い、外寸
法が610cm×610cmの間口で奥行きが290c
mのアルミ製のフィルタ枠に装着して、エアフィルタユ
ニットを作製した。このエアフィルタユニットは、AS
HRAE 52.1−1992に準じた試験方法による
と風速56m3/minの試験条件で、比色法による粒
子捕集平均効率が83%であり、中性能フィルタとして
の性能を満足するものであり、クリーンルーム用フィル
タシステムの外調機に取り付ける中性能フィルタとして
好適であった。
タとしてのエアフィルタユニットをクリーンルームに使
用した場合の効果を示す。例えば、エアフィルタユニッ
トをケミカルフィルタを有する外調機に設置して、その
時のユニット間口を通過する風速を2.5m/secに
設定したとすると、エアフィルタ用濾材から発生する総
有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガス推測法に
より23℃において算出すると、エアフィルタユニット
の間口面積の単位面積あたりから発生する、単位時間に
おける、該総有機物質の量は、0.065μg/m2・
hr×(155g/m2÷100g/m2)×15m2
÷(0.61m×0.61m)÷2.5m/sec=
4.5×10−4μg/m3となり、前述の管理基準値
の41.7μg/m3を十分に満足できる。また、実施
例1によるエアフィルタユニットを、ケミカルフィルタ
の前に設置する場合はエアフィルタ用濾材から発生する
有機物質は、該ケミカルフィルタによって除去されるの
で、クリーンルーム中の空気中の汚染物質濃度は実質的
に0μg/m3であるが、実施例1によるエアフィルタ
用濾材からの発生ガス量は極めて少なく、ケミカルフィ
ルタへの負担を格段に軽減して、ケミカルフィルタの寿
命を大きく延ばすことができる。
ルタ用素材を80℃で0.001MPaの気圧の減圧状
態の雰囲気中に10分間晒した代わりに、実施例2では
50℃で0.001MPa、実施例3では80℃で0.
01MPa、実施例4では50℃で0.01MPa、実
施例5では80℃で0.05MPa、実施例6では50
℃で0.05MPa、のそれぞれの気圧の減圧状態の雰
囲気中に10分間晒した以外は実施例1と同様にして、
ガス状物質の発生を低減させた面密度155g/m2、
厚さ1mmのエアフィルタ用濾材を作製した。このエア
フィルタ用濾材から発生する総有機物質の量(トルエン
換算重量)を発生ガス推測法により23℃において算出
して、次に該エアフィルタ用濾材の面密度100g/m
2あたりから発生する、単位時間における、該総有機物
質の量を算出すると、実施例2では0.58(μg/m
2・hr)、実施例3では0.97(μg/m2・h
r)、実施例4では1.8(μg/m2・hr)、実施
例5では1.9(μg/m2・hr)、実施例6では
3.0(μg/m2・hr)であり、それぞれクリーン
ルーム用フィルタシステムの外調機に取り付ける中性能
フィルタのエアフィルタ用濾材として好適であった。
行なわなかったこと以外は実施例1と同様にしてエアフ
ィルタ用濾材を作製した。このエアフィルタ用濾材から
発生する総有機物質の量(トルエン換算重量)を実施例
1と同様にして算出すると、8.1(μg/m2・h
r)であり、クリーンルーム用フィルタシステムの外調
機に取り付ける中性能フィルタのエアフィルタ用濾材と
して、有機質のガス状物質の発生が多く不適であった。
ルタ用素材を80℃で0.001MPaの気圧の減圧状
態の雰囲気中に10分間晒した代わりに、比較例2では
100℃で0.1MPa、比較例3では50℃で0.1
MPa、の気圧である常圧状態の雰囲気中に10分間晒
した以外は実施例1と同様にして、ガス状物質の発生を
低減させた面密度155g/m2、厚さ1mmのエアフ
ィルタ用濾材を作製した。このエアフィルタ用濾材から
発生する総有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガ
ス推測法により23℃において算出して、次に該エアフ
ィルタ用濾材の面密度100g/m2あたりから発生す
る、単位時間における、該総有機物質の量を算出する
と、比較例2では3.1(μg/m2・hr)、比較例
3では5.7(μg/m 2・hr)であり、それぞれク
リーンルーム用フィルタシステムの外調機に取り付ける
中性能フィルタのエアフィルタ用濾材として使用するこ
とはできたが、比較例2〜3のエアフィルタ用濾材の該
総有機物質の量は、実施例1〜6のエアフィルタ用濾材
の該総有機物質の量よりも、大きい値であった。
55g/m2、厚さ1mmのエアフィルタ用素材とし
た。次に、このエアフィルタ用素材15m2を用いてプ
リーツ折りを行い、外寸法が610cm×610cmの
間口で奥行きが290cmのアルミ製のフィルタ枠に装
着して、エアフィルタユニット中間体を得た。次に、こ
のエアフィルタユニット中間体を予め50℃に加熱した
真空乾燥機に入れ、真空乾燥機の内圧を0.05MPa
とすることにより、50℃で0.05MPaの気圧の減
圧状態の雰囲気中に10分間晒し、ガス状物質の発生を
低減させたエアフィルタユニットを作製した。このエア
フィルタユニットに装着されたエアフィルタ用濾材から
発生する総有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガ
ス推測法により23℃において算出して、次に該エアフ
ィルタユニットから発生する、単位時間における、該総
有機物質の量を算出すると、70.5(μg/hr)で
あった。また、ガス状物質の低減処理によって、エアフ
ィルタ用濾材のプリーツ形状に変化はなく、ユニットと
しての圧力損失の変化もなかった。また、このエアフィ
ルタユニットは、ASHRAE 52.1−1992に
準じた試験方法によると風速56m3/minの試験条
件で、比色法による粒子捕集平均効率が83%であり、
中性能フィルタとしての性能を満足するものであり、ク
リーンルーム用フィルタシステムの外調機に取り付ける
中性能フィルタとして好適であった。
減処理を行なわなかったこと以外は実施例7と同様にし
てエアフィルタユニットを作製した。このエアフィルタ
ユニットに装着されたエアフィルタ用濾材から発生する
総有機物質の量(トルエン換算重量)を発生ガス推測法
により23℃において算出して、次に該エアフィルタユ
ニットから発生する、単位時間における、該総有機物質
の量を算出すると、187.5(μg/hr)であり、
クリーンルーム用フィルタシステムの外調機に取り付け
る中性能フィルタとして、有機質のガス状物質の発生が
多く不適であった。
ユニット中間体を50℃で0.05MPaの気圧の減圧
状態の雰囲気中に10分間晒した代わりに、比較例5で
は100℃で0.1MPaの気圧である常圧状態の雰囲
気中に10分間晒した以外は実施例7と同様にして、ガ
ス状物質の発生を低減させたエアフィルタユニットを作
製した。このエアフィルタユニットに装着されたエアフ
ィルタ用濾材から発生する総有機物質の量(トルエン換
算重量)を発生ガス推測法により23℃において算出し
て、次に該エアフィルタユニットから発生する、単位時
間における、該総有機物質の量を算出すると、72.0
(μg/hr)であった。しかし、ガス状物質の低減処
理によって、エアフィルタ用濾材のプリーツ形状が乱れ
てしまい、ユニットとしての圧力損失が上昇した。この
ため、クリーンルーム用フィルタシステムの外調機に取
り付ける中性能フィルタとして不適であった。
1に示す。
る減圧雰囲気中での低減処理によって作製されたエアフ
ィルタ用濾材は、減圧および加熱による低減処理を行な
わなかった比較例1と比較して、発生する総有機物質の
量(トルエン換算重量)が2.7分の1〜125分の1
と極めて少なく、中性能フィルタのエアフィルタ用濾材
として好適であった。また、減圧状態での低減処理を行
なわなかった比較例2〜3と比較しても、発生する総有
機物質の量(トルエン換算重量)が1.9分の1〜48
分の1と極めて少なくなっている。また、実施例7で
は、本発明による減圧雰囲気中での低減処理によって作
製されたエアフィルタユニットは、減圧および加熱によ
る低減処理を行なわなかった比較例4と比較して、発生
する総有機物質の量(トルエン換算重量)が2.7分の
1と極めて少なく、中性能フィルタとして好適であっ
た。また、減圧状態とせずに常圧状態として、実施例7
よりも加熱条件を高くすることによって、実施例7と同
程度の低減処理を行った比較例5では、エアフィルタ用
濾材のプリーツ形状が乱れてしまい、ユニットとしての
圧力損失が上昇したため中性能フィルタとして不適であ
った。
方法およびエアフィルタユニットの製造方法によって、
クリーンルームなどで使用されるエアフィルタ用濾材や
エアフィルタユニットに対して、エアフィルタ用濾材の
性能を損なうことなく、しかも短時間でガス状物質の低
減処理を効率よく行うことができる製造方法を提供する
ことができる。また、本発明による製造方法によるエア
フィルタ用濾材やエアフィルタユニットによって、クリ
ーンルームなどへの汚染ガスの進入を軽減し、クリーン
ルームなどでの汚染ガスに関する管理濃度を満たすこと
ができる。また、クリーンルームなどに設置されている
ケミカルフィルタの汚染ガス除去に関する負担を少なく
して寿命を延ばし、フィルタシステムの運転維持経費の
削減に寄与することができる。
ス捕集装置の説明図
Claims (5)
- 【請求項1】 エアフィルタ用素材を、該エアフィルタ
用素材を構成する材料の中で最も低い融点または分解温
度より低い温度で、且つ0.08MPa以下の気圧の雰
囲気中に晒すことにより、該エアフィルタ用素材から発
生するガス状物質の量を低減処理することを特徴とする
エアフィルタ用濾材の製造方法。 - 【請求項2】 前記気圧が0.03MPa以下であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ用濾材の
製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法によ
って得られたエアフィルタ用濾材をフィルタ枠に装着し
てエアフィルタユニットとすることを特徴とするエアフ
ィルタユニットの製造方法。 - 【請求項4】 エアフィルタ用素材をフィルタ枠に装着
してエアフィルタユニット中間体とし、該エアフィルタ
ユニット中間体を、該エアフィルタユニット中間体を構
成する材料の中で最も低い融点または分解温度より低い
温度で、且つ0.08MPa以下の気圧の雰囲気中に晒
すことにより、該エアフィルタユニット中間体から発生
するガス状物質の量を低減処理することを特徴とするエ
アフィルタユニットの製造方法。 - 【請求項5】 前記気圧が0.03MPa以下であるこ
とを特徴とする請求項4に記載のエアフィルタユニット
の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002080047A JP3831281B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | エアフィルタ用濾材およびエアフィルタユニットの製造方法 |
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| JP2002080047A JP3831281B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | エアフィルタ用濾材およびエアフィルタユニットの製造方法 |
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|---|---|
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