JP2003275154A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003275154A
JP2003275154A JP2003055536A JP2003055536A JP2003275154A JP 2003275154 A JP2003275154 A JP 2003275154A JP 2003055536 A JP2003055536 A JP 2003055536A JP 2003055536 A JP2003055536 A JP 2003055536A JP 2003275154 A JP2003275154 A JP 2003275154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルター部への塵埃の付着を抑えるととも
に集塵可能容量を大きくすることで、吸込み力の低下を
抑え、使用性および集塵性能を向上させた電気掃除機を
提供することを目的とする。 【解決手段】 吸引風を発する電動送風機9と、前記電
動送風機9の吸気上流側に配設されフィルター部13を
内部に備え回転気流が発生する集塵室10と、前記フィ
ルター部13を除塵する除塵手段30とを備えた電気掃
除機で、フィルター部13に付着した塵埃をより容易に
除去できるようになり、高い吸込み力に容易に回復させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用さ
れる電気掃除機に関するもので、特に使用性に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電気掃除機は特開昭57
−64027号公報に記載されているようなものが一般
的であった。この電気掃除機を図35を用いて説明す
る。
【0003】図35において、1は塵埃を吸引するため
の電動送風機2と塵埃を吸引する吸込具に連通した掃除
機本体であり、3は微細な塵埃捕集用のメインフィルタ
ー4とメインフィルター4に回転自在に取付けられた、
粗い塵埃を捕集するためのプレフィルター5と、前記掃
除機本体1間を密閉するパッキン6を内部に有し、前方
に塵埃を取込む吸気口7を備えた集塵室であり、前記掃
除機本体1と着脱自在に構成されている。
【0004】そして、上記電気掃除機を運転すると、吸
込具より吸引された塵埃が前記吸気口7を通って前記集
塵室3内部に入る。すると、塵埃はまず前記プレフィル
ター5に吸着し粗い塵埃はここで捕集される。微細な塵
埃は前記プレフィルター5を抜けてその奥にある前記メ
インフィルター4により捕集される。これらの過程を繰
り返すことにより塵埃は前記集塵室3内部に蓄積され
る。
【0005】前記集塵室3内部に蓄積された塵埃は前記
プレフィルター5及び前記メインフィルター4を前記集
塵室3より外すことにより外部に捨てることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の電気掃除機の構成では、吸引された塵埃は前記吸気口
7を通ってすぐに前記プレフィルター5に蓄積されるた
め、通気面積がすぐに減少し結果的に吸込み力の低下へ
と至るという問題点があった。この問題点を解決するた
めのひとつの手段として、遠心力を利用し吸引した塵埃
を電動送風機2の吸引方向と異なる方向に蓄積させる構
成のサイクロン集塵タイプの電気掃除機があるが、吸込
み力の維持は可能なものの塵埃蓄積部に吸引力がかから
ないため塵埃の集塵可能容量は低く、結果的にゴミ捨て
周期が短くなり手間がかかるという問題点がある。
【0007】また、上記従来構成では、プレフィルター
5が平面状のため塵埃を捨てる際に塵埃が前記プレフィ
ルター5に付着しやすくなり塵離れ性が悪く、また前記
プレフィルター5と前記メインフィルター4が一体構成
のため前記メインフィルター4内部に固着した塵埃を除
去することが困難であるといったフィルター部分のメン
テナンスが難しいといった問題点もあった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するもので、フ
ィルター部への塵埃の付着を抑えるとともに集塵可能容
量を大きくすることで、吸込み力の低下を抑え、使用性
および集塵性能を向上させた電気掃除機を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、吸引風を発する電動送風機と、前記電動送
風機の吸気上流側に配設されフィルター部を内部に備え
回転気流が発生する集塵室と、前記フィルター部を除塵
する除塵手段とを備えた電気掃除機で、フィルター部に
付着した塵埃をより容易に除去できるようになり、高い
吸込み力に容易に回復させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機の吸気上
流側に配設されフィルター部を内部に備え回転気流が発
生する集塵室と、前記フィルター部を除塵する除塵手段
とを備えた電気掃除機で、フィルター部に付着した塵埃
をより容易に除去できるようになり、高い吸込み力に容
易に回復させることができる。
【0011】本発明の請求項2記載の発明は、フィルタ
ー部は粗塵捕集用のプレフィルターと細塵捕集用のメイ
ンフィルターとから構成され、除塵手段は前記メインフ
ィルターに付着した塵埃を除去する電気掃除機で、メイ
ンフィルターに付着した塵埃をより容易に除去できるよ
うになり、高い吸込み力に容易に回復させることができ
る。
【0012】本発明の請求項3記載の発明は、メインフ
ィルターに対して除塵手段が回転することで、メインフ
ィルターに付着した塵埃を除去することで、メインフィ
ルターに付着した塵埃を除去するもので、メインフィル
ターに付着した塵埃をより容易に除去できるようにな
り、高い吸込み力に容易に回復させることができる。
【0013】本発明の請求項4記載の発明は、メインフ
ィルターは、複数の襞を有した形状であるもので、前記
襞に振動を与えることにより、メインフィルターに付着
した塵埃をより容易に除去できるようになり、高い吸込
み力に容易に回復させることができる。
【0014】本発明の請求項5記載の発明は、除塵手段
を金属製材料で形成したもので、除塵手段の耐久性、強
度を確保することにより、高い除塵性を維持することが
できる。
【0015】本発明の請求項6記載の発明は、集塵室内
部にて、塵埃が吸引風により圧縮させるもので、塵埃が
集塵室の内面に押しつけられる状態になり、更なる塵埃
の圧縮が行われるため集塵量を増加させることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0017】(実施例1)図1、3、5、13〜15は
本発明の実施例1の電気掃除機の全体構成を示す要部断
面図、図2、4、6〜11は同電気掃除機の吸気口部分
の局部断面図、図12、16、17は同電気掃除機の集
塵室部分の局部断面図である。
【0018】図1〜17において、8は塵埃を吸引する
ための電動送風機9と塵埃を吸引する吸込具に連通した
掃除機本体であり、10は微細な塵埃捕集用のメインフ
ィルター11とメインフィルター11に回転自在に取付
けられた、粗い塵埃を捕集するためのプレフィルター1
2からなるフィルター部13と、前記掃除機本体8間を
密閉するパッキン14を内部に有し、前方に塵埃を取込
む吸気口15を備えた集塵室であり、前記掃除機本体8
と着脱自在に構成されている。
【0019】また、15は前記集塵室内部の長手方向に
室内を分割する仕切板であり、仕切板16上には図1
6、17に示すように塵埃投入用の切り欠き部17と吸
引用の穴18を設けている。
【0020】また、図3、4において、19は前記吸気
口15を覆い掃除機動作時のみ図4のように一端が開口
され塵埃を前記集塵室10内部に取入れるための弁であ
る。
【0021】また、図5、6、9〜12において、20
は前記吸気口15に接続し吸引した塵埃を上方へ運び、
前記集塵室内へ運ぶための略筒形状の吸気管、21は屈
曲部、22は前記吸気管20の吸気通路部分を覆い掃除
機動作時のみ開口させるパイプ弁である。
【0022】次に動作、作用について説明する。
【0023】図1、2において、電気掃除機を運転する
と、前記吸込具から吸引された塵埃は前記集塵室10の
前記電動送風機9が吸引する側の略反対側の内周面に接
する方向に設けられた前記吸気口15より前記集塵室1
0内部へ捕集される。この際、前記吸気口15は図2に
示すように前記集塵室10の内面の接線方向へ開口して
いるため、前記電動送風機9の吸引力により前記吸気口
15より前記集塵室10の内面に沿い前記電動送風機9
吸引側に向かう回転吸引気流が前記集塵室10内部に発
生する。このため、前記吸気口15から吸引された塵埃
はこの回転気流に乗って前記集塵室10内周面を回転し
ながら前記電動送風機9の吸引方向へと、鉛直方向と略
水平方向に吸引される。この原理により、吸引された塵
埃は、図2の矢印に示すように前記集塵室10の内面を
回転するため、その内側に位置する塵埃捕集用の略円錐
形状部を有する前記フィルター部13への塵埃の付着を
抑えることができる。そのため吸込み力の低下を抑える
ことができ、高吸込み力の維持を図ることができる。
【0024】また、塵埃は前記集塵室10内部を回転し
ながら前記電動送風機9の吸引方向に蓄積されて前記電
動送風機9の吸引力により塵埃の圧縮を行うと同時に吸
引された塵埃には、前記集塵室10内面を回転する際に
遠心力が発生するため塵埃が前記集塵室10の内面に押
しつけられる状態になり、更なる塵埃の圧縮が行われる
ため集塵量を増加させることができる。なお、回転気流
が鉛直方向と略水平方向に流れることで、塵埃は重力に
より落下することもなく、また、フィルター部13に付
着しすぎることもなく、付着と圧縮のバランスが良くな
るものである。
【0025】また、蓄積した塵埃は前記フィルター部1
3を外すことにより前記集塵室10内部から捨てること
ができるが、従来の平面タイプのフィルターに比べると
本発明の前記フィルター部13は略円錐形状のため前記
フィルター部13を前記集塵室10から外す際の前記フ
ィルター部13への塵埃付着を抑えることができ、塵埃
廃棄を容易にすることができる。
【0026】図3、4において、電気掃除機を運転する
と、前記吸込具から吸引された塵埃は前記集塵室10の
前記電動送風機9が吸引する側の略反対側に設けられた
前記吸気口15より前記集塵室10内部へ捕集される。
この際、前記吸気口15を覆っていた前記弁19が吸引
力により図4に示すように開放し、前記集塵室10の内
面に沿い前記電動送風機9吸引側に向かう回転吸引気流
が前記集塵室10内部に発生する。このため、前記吸気
口15から吸引された塵埃はこの回転気流に乗って前記
集塵室10内周面を回転しながら前記電動送風機9の吸
引方向へ吸引される。この原理により、吸引された塵埃
は図4の矢印に示すように前記集塵室10の内面を回転
するため、その内側に位置する塵埃捕集用の略円錐形状
部を有する前記フィルター部13への塵埃の付着を抑え
ることができる。そのため吸込み力の低下を抑えること
ができ、高吸込み力の維持を図ることができる。
【0027】さらに、前記弁19は掃除機非動作時は前
記吸気口15を覆っているため、塵埃廃棄時に前記集塵
室10を傾けることにより塵埃が前記吸気口15からも
れる事も防止できる。
【0028】図5、6において、電気掃除機を運転する
と、前記吸込具から吸引された塵埃は前記集塵室10の
前記電動送風機9が吸引する側の略反対側に設けられた
前記吸気口15より略筒形状の前記吸気管20の内部を
通って前記集塵室10内部へ捕集される。この際、前記
吸気管20の開口部を前記集塵室10の内面の接線方向
へ開口させると、前記電動送風機9の吸引力により前記
吸気口15より前記集塵室10の内面に沿い前記電動送
風機9吸引側に向かう回転吸引気流が前記集塵室10内
部に発生する。このため、前記吸気口15から吸引され
た塵埃は前記吸気管20を通過した後、この回転気流に
乗って前記集塵室10内周面を回転しながら前記電動送
風機9の吸引方向へと、鉛直方向と略水平方向に吸引さ
れる。この原理により、吸引された塵埃は図6の矢印に
示すように前記集塵室10の内面を回転するため、その
内側に位置する塵埃捕集用の略円錐形状部を有する前記
フィルター部13には塵埃の付着を抑えることができ、
結果的に吸込み力の低下を抑えることができる。
【0029】さらに、前記吸気管20は前記吸気口15
よりも前記集塵室10内部へ突出しているため、塵埃廃
棄時に前記集塵室10を傾けても、塵埃が前記吸気管2
0を通って前記吸気口15からもれる事も防止できる。
【0030】図7において、前記集塵室10断面形状が
略楕円形状をなす事により、同一高さでは略円形状に比
べて断面積を大きくする事ができる、すなわち前記集塵
室10の集塵可能容積を拡大し、更に集塵量を増加させ
る事ができる。
【0031】図8において、前記集塵室10断面形状が
略多角形状をなす事により、回転している塵埃が前記集
塵室10内面の角に衝突する事により衝撃による塵埃の
圧縮が増加し更に塵埃の圧縮を行うことができる。また
塵埃衝突を繰り返す事により前記集塵室10に微振動が
与えられ、その微振動により前記集塵室10内部に蓄積
した塵埃を前記集塵室10の内部に隙間無く詰め込む事
ができる。これらの動作により前記集塵室10の集塵可
能容積を拡大し、更に集塵量を増加させる事ができる。
【0032】図9において、前記吸気管20の少なくと
もその一部に角度90度を超える屈曲部分21を有する
事により、塵埃廃棄時に前記集塵室10を傾けても、塵
埃が前記吸気管20を逆流することがないため塵埃のも
れを防止できる。
【0033】図10において、前記パイプ弁22は掃除
機非動作時は前記吸気管20を覆っているため、塵埃廃
棄時に前記集塵室10を傾けることにより塵埃が前記吸
気管20からもれる事も防止できる。
【0034】図11において、前記吸気管20の集塵室
10内部側の端部が前記集塵室10の中心高さより高い
位置にあるため、塵埃廃棄時に前記集塵室10を傾ける
ことにより塵埃を前記吸気管20からもれにくくするこ
とができる。
【0035】図12において、前記吸気管20の集塵室
10内部側の端部から前記集塵室10へ塵埃を吸引する
方向が略前方方向に向いているため、前記集塵室10内
部に吸引された塵埃はまず前記集塵室10の前記電動送
風機9が吸引する側の略反対側の端部へ放出された後に
前記集塵室10内周面を斜め方向に回転しながら前記電
動送風機9の吸引方向へ吸引、蓄積される。このとき吸
引された塵埃の回転半径は通常の回転時の半径より大き
くなるため遠心力が増大し、塵埃は前記集塵室10の内
面に更に強い力で押しつけられる状態になるので、更な
る塵埃の圧縮が行われるため集塵量を増加させることが
できる。
【0036】図13において前記集塵室10形状が略円
筒形状をなす事により、遠心力が常に均等にかかり塵埃
の蓄積および圧縮が一定の条件下で正しく行われるため
効率よく塵埃が蓄積でき結果として集塵量の増加へとつ
ながる。
【0037】図14において前記集塵室10形状におい
て前記電動送風機9が吸引する側の端部の断面形状を反
対側の端部の断面形状より大きくすることにより、前記
集塵室10内部の塵埃を除去する際に塵埃出口部の形状
が大きいため、引掛り無くスムーズな塵埃排出を行う事
ができる。
【0038】図15において前記集塵室10形状におい
て前記電動送風機9が吸引する側の端部の断面形状を反
対側の端部の断面形状より小さくすることにより、前記
集塵室10内部に吸引された塵埃は吸引されるに連れて
回転半径が徐々に小さくなるため、回転速度が上昇す
る。すると前記電動送風機9の吸引側に蓄積される際の
衝撃力が増すので塵埃に更に圧縮をかける事ができ結果
として集塵量の増加へとつながる。
【0039】図1において前記集塵室10形状は前記電
動送風機9が吸引する側の反対側の端部が略球面形状を
なす事により、通常遠心回転気流の生じにくい前記集塵
室10先端部分にも遠心気流を生じさせる事ができるた
め、更なる集塵量増加へつながる。
【0040】図16において電気掃除機は前記集塵室1
0内部の長手方向に室内を分割する仕切板16を備え、
その一部に塵埃投入用の切り欠き部17を設けることに
より、前記集塵室10内部の長手方向に室内を分割し、
自身に塵埃投入用の切り欠き部17を備えた仕切板16
を備える事により、吸引後前記集塵室10内を回転して
いる塵埃は前記切り欠き部17を通った後前記仕切板1
6に強制的に衝突させられるため、塵埃に更に圧縮をか
ける事ができ結果として集塵量の増加へとつながる。
【0041】図17において、吸引後前記集塵室10内
を回転している塵埃は前記切り欠き部17を通った後前
記仕切板16に強制的に衝突させられるとともに、前記
仕切板16に設けた穴部18から更に吸引力がかかるの
で、塵埃に圧縮をかける事ができ結果として集塵量の増
加へとつながる。
【0042】また、前記集塵室10内部の長手方向に室
内を分割し、自身に塵埃投入用の切り欠き部17を備え
た仕切板16を備え、前記フィルター部13を前記集塵
室10内部の仕切板16を挟んだ位置に設けることによ
り、前記仕切板16に強制的に衝突させられた塵埃に
は、前記仕切板16を挟んだ位置にある前記フィルター
部13から更に吸引力をかけることができるので、塵埃
を圧縮することができ結果として集塵量の増加へとつな
がる。
【0043】(実施例2)図18〜28は本発明の実施
例2の電気掃除機の全体構成を示す要部断面図である。
本実施例2は、実施例1から前記プレフィルター12ま
わりを詳細に表したものである。なお、実施例1と同一
符号のものは同一構造を有し、その説明は省略する。
【0044】図18〜28において23は前記プレフィ
ルター12の略表面上に設けられた粗い塵埃捕集用のメ
ッシュ部、24は前記プレフィルター12の略表面上に
設けられた目の細かい微細な塵埃捕集用のメッシュ部、
25は前記プレフィルター12上に設けられた不通気
部、26は前記メインフィルター11の外周に設けられ
た前記プレフィルター12の外周形状にあわせた環状の
不通気壁面、27はウレタン状のフィルター、28は前
記プレフィルター12の表面の設けたリブである。
【0045】次に動作、作用について説明する。
【0046】図18において前記フィルター部13は粗
い塵埃を捕集するための略円錐形状でメッシュ部23を
有するプレフィルター12と、細塵捕集用のメインフィ
ルター11からなり、前記メインフィルター11は前記
プレフィルター12で完全にあるいは大部分が覆われ、
かつ前記プレフィルター12は回転可能の構成であるこ
とにより、前記集塵室10内部に吸引された塵埃は前記
電動送風機9の吸引側に蓄積されて行くが、比較的質量
の軽い塵埃は遠心力も小さく、前記電動送風機9の吸引
がかかる前記フィルター部13に吸引されて行くことも
多くなる。その場合は前記プレフィルター12のメッシ
ュ部23で比較的粗い塵埃を捕集し、微細の塵埃はメッ
シュ部23を通過し前記メインフィルター11に捕集さ
れる。その繰返しにより前記プレフィルター12の表面
には塵埃が固着した状態になる。その状態で前記プレフ
ィルター12を回転させることによりメッシュ部23と
固着した塵埃が互いに擦れあい、その結果前記メッシュ
部23に固着していた塵埃が除去できるため、吸込み力
を回復させることができる。
【0047】図19において前記フィルター部13は粗
い塵埃を捕集するための上部が略円錐形状で下部が上記
円錐の下端の断面を有する円筒形状をなすメッシュ部2
3を有するプレフィルター12と、細塵捕集用のメイン
フィルター11からなり、前記メインフィルター11は
前記プレフィルター12で完全にあるいは大部分が覆わ
れ、かつ前記プレフィルター12は回転可能の構成であ
ることにより、前記プレフィルター12の下部が上記円
錐の下端の断面を有する円筒形状をなす事により、前記
プレフィルター12の下端部分のスペースが広くなり集
塵容量を増大することができる。
【0048】図20において前記フィルター部13は粗
い塵埃を捕集するための上部が略円錐形状で下部が上記
円錐の下端の断面より大きな断面を有する円筒形状ある
いは円錐形状をなすメッシュ部23を有するプレフィル
ター12と、細塵捕集用のメインフィルター11からな
り、前記メインフィルター11は前記プレフィルター1
2で完全にあるいは大部分が覆われ、かつ前記プレフィ
ルター12は回転可能の構成であることにより、前記集
塵室10内部に吸引された塵埃は前記プレフィルター1
2の下部に来ると回転している塵埃の通過しているスペ
ースが狭くなるため、塵埃の回転速度が上昇する。する
と前記電動送風機9の吸引側に蓄積される際の衝撃力が
増すので塵埃に更に圧縮をかける事ができ結果として集
塵量の増加へとつながる。
【0049】図21において前記プレフィルター12の
略先端側のみメッシュ部23で形成し、底面側は不通気
部25で形成した構成である事により、前記集塵室10
内部に吸引された塵埃は回転しながら前記電動送風機9
の吸引側に蓄積されて行くが、前記プレフィルター12
の底面側まで行くと、その部分は不通気部25であり直
接前記電動送風機9の吸引力がかからないため、微細な
塵埃も前記メインフィルター11部へ行きにくくなる。
【0050】そのため、強い吸込み力を維持することが
できる。
【0051】図22において前記プレフィルター12の
略先端側のみ目の粗いメッシュ部23で形成し、底面側
は目の細かいメッシュ部24で形成した構成であること
により、前記集塵室10内部に吸引された塵埃は回転し
ながら前記電動送風機9の吸引側に蓄積されて行くが、
前記プレフィルター12の底面側まで行くと前記目の細
かいメッシュ24により塵埃に吸引力がかかり、塵埃の
圧縮を行うことができる。これにより更なる集塵量の増
加を図ることができる。
【0052】図23において前記フィルター部13は粗
い塵埃を捕集するための略円錐形状でメッシュ部23を
有するプレフィルター12と、前記プレフィルター12
の外周形状にあわせた環状の不通気壁面26を有した細
塵捕集用のメインフィルター11からなり、前記メイン
フィルター11の前記不通気壁面26の上部と前記プレ
フィルター12の間から塵埃が侵入しないようにエアタ
イト構成をなし、かつ前記プレフィルター12は回転可
能の構成であることにより、前記プレフィルター12の
小型化を図るとともに、回転時の負荷を削減させること
により前記プレフィルター12の耐久性改善を図ること
ができる。
【0053】図24において前記フィルター部13は粗
い塵埃を捕集するための略円錐形状でメッシュ部23を
有するプレフィルター12と、前記プレフィルター12
の外周形状より大きく、かつ前記集塵室10の内面との
空間が均一になる位置に環状の不通気壁面26を有した
細塵捕集用のメインフィルター11からなり、前記メイ
ンフィルター11の前記不通気壁面26の上部と前記プ
レフィルター12の間から塵埃が侵入しないようにエア
タイト構成をなし、かつ前記プレフィルター12は回転
可能の構成であることにより、前記集塵室10内部に吸
引された塵埃は前記プレフィルター12の下部に来ると
回転している塵埃の通過しているスペースが狭くかつ一
定寸法となるため、塵埃の回転速度が上昇し安定する。
すると前記電動送風機9の吸引側に蓄積される際の大き
な衝撃力が常に得られるので塵埃に満遍なく圧縮をかけ
る事ができ結果として集塵量の増加へとつながる。
【0054】また、前記プレフィルター12のメッシュ
部23または24に滑り性の高い材料を使用する事によ
り、塵埃除去時の前記プレフィルター12からの塵離れ
性を改善でき、高い吸込み力に容易に回復させることが
できる。
【0055】図25において前記プレフィルター12と
前記メインフィルター11の間にウレタン状のフィルタ
ー27を装着可能にする事により、前記プレフィルター
12を通過した微細な塵埃を前記フィルター27が捕集
するため、吸込み力の低下を抑えることができる。
【0056】また、前記フィルター27は着脱可能な構
成にする事により、洗濯等が可能になり高い吸込み力に
容易に回復させることができる。
【0057】図26において前記プレフィルター12の
表面に前記プレフィルター12の略回転軸方向にリブ2
8を1箇所以上設けることにより、前記リブ28を回転
させると前記プレフィルター12の表面に蓄積された塵
埃を前記プレフィルター12から容易に除去させること
ができるため、高い吸込み力に容易に回復させることが
できる。
【0058】図27において前記プレフィルター12上
のリブ28はねじれ成分を有した形状をなすことによ
り、前記リブ28を回転させると、前記プレフィルター
12表面に蓄積した塵埃を除去するとともに、ねじれ成
分を有する前記リブ28がスクリューの働きを行い塵埃
を前記集塵室10の奥に押しこむため、前記プレフィル
ター12に付着した塵埃をより容易に除去できるように
なり、高い吸込み力に容易に回復させることができる。
【0059】図28において前記プレフィルター12上
のリブ28は開始ポイントを共有し、左右両方向のねじ
れ成分を有した放射状の形状をなすことにより、前記リ
ブ28を回転させると、前記プレフィルター12表面に
蓄積した塵埃を除去するとともに、左右のねじれ成分を
有する前記リブ28がスクリューの働きを行い、前記プ
レフィルター12を左右どちらに回転させても、塵埃を
前記集塵室10の奥に押しこむため、前記プレフィルタ
ー12に付着した塵埃をより容易に除去できるようにな
り、高い吸込み力に容易に回復させることができる。
【0060】(実施例3)図29〜34は本発明の実施
例3の電気掃除機の全体構成を示す要部断面図である。
本実施例3は、実施例1または2から前記メインフィル
ター11まわりを詳細に表したものである。なお、実施
例1または2と同一符号のものは同一構造を有し、その
説明は省略する。
【0061】図29〜34において、29は前記メイン
フィルター11の通気面積拡大のために設けた山形形状
の襞、30は前記襞29に接触し振動を与える事により
前記メインフィルター11の除塵を行うためのフィルタ
ーバネ、31は爪32を嵌合させることにより前記プレ
フィルター12に着脱自在に接続し自身を回転させるこ
とにより前記プレフィルター12を回転させるためのス
ライダー部、33は前記プレフィルター12外周上に設
けられ前記プレフィルター12を外す際に指をかけるた
めの凸部、34も同一目的で設けられた凹部、35は前
記プレフィルター12と前記メインフィルター11間に
塵埃を侵入させないためのエアタイト部、36は前記プ
レフィルター12と前記メインフィルター11間のエア
タイトを行うためのフィルターパッキン、37は前記プ
レフィルター12の先端の開口部、38前記スライダー
部31上に設けられ前記プレフィルター12下部に設け
た位置決め用のへこみ部39に沿った形状の突起、40
は前記集塵室10内部に設け、前記開口部37を塞ぐた
めの筒体である。
【0062】図29〜32において前記メインフィルタ
ー11は図29、30に示すような複数の襞29を有し
た形状をなし、前記プレフィルター12の回転軸部近傍
に自身が回転する際に前記メインフィルター11の襞2
9に接触可能なフィルターバネ30を1つ以上設けるこ
とにより、前記プレフィルター12回転時に前記メイン
フィルター11に付着した塵埃をより容易に除去できる
ようになり、高い吸込み力に容易に回復させることがで
きる。
【0063】また図31に示すように前記フィルターバ
ネ30を金属製のねじり用コイルバネにすることによ
り、前記フィルターバネ30の耐久性、強度を確保する
ことにより、高い除塵性を維持することができる。
【0064】また前記フィルターバネ30をステンレス
等防錆金属製材料で形成することにより、水洗い可能に
なり、塵埃の除去が容易に出来るようになり、高吸込み
力を維持できる。
【0065】図32において前記フィルターバネ30を
前記メインフィルター11の襞29の外周部分に接触可
能な位置にも設けることにより、前記メインフィルター
11の襞29の両側面を除塵することができるため、高
い除塵効果が得られる。
【0066】図32〜34において前記プレフィルター
12に接続され前記プレフィルター12を回転させるた
めのスライダー部31を設け、前記プレフィルター12
は前記スライダー部31から着脱可能にすることによ
り、塵埃の付着が著しい場合は前記プレフィルター12
を外す事によりその内部の前記メインフィルター11の
清掃が容易にでき、高吸込み力の回復が容易にできる。
【0067】また、前記プレフィルター12と前記スラ
イダー部31が爪32嵌合により接続する構成のため、
前記プレフィルター12は引張る等により容易に外す事
ができ、その内部の前記メインフィルター11の清掃も
更に容易にでき、高吸込み力の回復が容易にできる。
【0068】また、前記プレフィルター12の外周面の
一部に手掛け用の凸部33または凹部34に指をかけて
引く事により、前記プレフィルター12を容易に外す事
ができ、その内部の前記メインフィルター11の清掃も
更に容易にでき、高吸込み力の回復が容易にできる。
【0069】また、前記スライダー部31を固定して前
記プレフィルター12にねじり力を加えた時には、前記
プレフィルター12下部のへこみ部38と前記スライダ
ー部31上の突起39間にせん断力が発生する。そのせ
ん断力が大きくなると、前記へこみ部38および突起3
9に傾斜面を設けることにより前記へこみ部38が前記
突起39の上部へ逃げようとする力が発生し、ある値を
超えると前記爪32による嵌合が強制的に解除され、そ
の結果前記プレフィルター12が前記スライダー部31
から外れる。
【0070】そのため部品の破損を防止できると同時
に、前記プレフィルター12を容易に外す事ができ、そ
の内部の前記メインフィルター11の清掃も更に容易に
でき、高吸込み力の回復が容易にできる。
【0071】図33において前記プレフィルター12と
前記メインフィルター11との間のエアタイト部35は
前記メインフィルター11に取付けたフィルターパッキ
ン36によりすることにより、その間を塵埃が通過する
事は非常に困難であり、前記メインフィルター11への
塵埃の流失を防止でき高吸込み力を維持できる。
【0072】なお、コスト削減のため前記フィルターパ
ッキン36を使用せずに図23〜25に示すように前記
プレフィルター12と前記メインフィルター11との間
のエアタイト部35はインロー形状で構成しても同様の
効果を得ることができる。
【0073】図34において、前記フィルターパッキン
36を前記パッキン14により一体形成する事により、
部品を削減するとともに、前記メインフィルター11と
前記パッキン14の隙間を塵埃が通過する事も防止でき
るため、集塵性の向上も図る事ができる。
【0074】図32において前記プレフィルター12の
先端の開口部37は前記集塵室10内部の前記筒体40
により塞がれていることにより、前記メインフィルター
11除塵時の微細塵埃は前記プレフィルター12の先端
の前記開口部37通って前記集塵室10の先端部に溜ま
る。そして前記集塵室10内部の塵埃を捨てる際に前記
集塵室10先端部に溜まった微細塵埃が前記集塵室10
内部に溜まった塵埃に混ざるため、前記集塵室10内部
の塵埃を捨てるときには同時に微細塵埃も捨てる事がで
きるため、効率の良い除塵性を確保でき、高吸込み力の
回復が容易にできる。なお、前記プレフィルター12の
開口部37を塞ぐ手段として、先述の実施例1における
前記吸気管20、前記弁18等の別部品にて行っても同
様の効果を得ることができる。
【0075】なお、今まで述べた実施例1〜3は前記集
塵室10を横方向に配置したシリンダータイプの電気掃
除機のみであるが、前記集塵室10を縦方向や斜め方向
に配置してキャニスタータイプやアップライトタイプの
電気掃除機に応用しても同様の効果を得ることができ
る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルター部への塵埃の付着を抑えるとともに集塵可能容
量を大きくすることで、吸込み力の低下を抑え、使用性
および集塵性能を向上させた電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気掃除機の要部断
面図
【図2】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図3】同電気掃除機の要部断面図
【図4】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図5】同電気掃除機の要部断面図
【図6】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図7】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図8】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図9】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図10】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図11】同電気掃除機の吸気口部分の局部断面図
【図12】同電気掃除機の集塵室部分の局部断面図
【図13】同電気掃除機の要部断面図
【図14】同電気掃除機の要部断面図
【図15】同電気掃除機の要部断面図
【図16】同電気掃除機の集塵室部分の局部断面図
【図17】同電気掃除機の集塵室部分の局部断面図
【図18】本発明の実施例2における電気掃除機の要部
断面図
【図19】同電気掃除機の要部断面図
【図20】同電気掃除機の要部断面図
【図21】同電気掃除機の要部断面図
【図22】同電気掃除機の要部断面図
【図23】同電気掃除機の要部断面図
【図24】同電気掃除機の要部断面図
【図25】同電気掃除機の要部断面図
【図26】同電気掃除機の要部断面図
【図27】同電気掃除機の要部断面図
【図28】同電気掃除機の要部断面図
【図29】本発明の実施例3における電気掃除機のメイ
ンフィルター斜視図
【図30】同電気掃除機のメインフィルター要部断面図
【図31】同電気掃除機のフィルターバネ斜視図
【図32】同電気掃除機の要部断面図
【図33】同電気掃除機のフィルター部分要部断面図
【図34】同電気掃除機のフィルター部分要部断面図
【図35】従来の電気掃除機の要部断面図
【符号の説明】
8 掃除機本体 9 電動送風機 10 集塵室 11 メインフィルター 12 プレフィルター 13 フィルター部 15 吸気口 30 除塵手段(フィルターバネ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引風を発する電動送風機と、前記電動
    送風機の吸気上流側に配設されフィルター部を内部に備
    え回転気流が発生する集塵室と、前記フィルター部を除
    塵する除塵手段とを備えた電気掃除機。
  2. 【請求項2】 フィルター部は、粗塵捕集用のプレフィ
    ルターと細塵捕集用のメインフィルターとから構成さ
    れ、除塵手段は前記メインフィルターに付着した塵埃を
    除去する請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 メインフィルターに対して除塵手段が回
    転することで、メインフィルターに付着した塵埃を除去
    する請求項2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 メインフィルターは、複数の襞を有した
    形状である請求項2または3記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 除塵手段を金属製材料で形成した請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 集塵室内部にて、塵埃が吸引風により圧
    縮させる請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除
    機。
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