JP4022905B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は電気掃除機、特に吸い込み気流から塵埃を除去する濾過フィルターの改良に関する。
従来、電気掃除機の吸い込み気流から塵埃を除去する濾過フィルターは、不織布により形成されるのが一般的であった。このような不織布は繊維を織り込んだ目の細かい通気性を有する素材であるため、この目を通過できない塵埃を気流から除去することができるものであった。
また近年では、気流に渦流を発生させ、遠心力により気流から塵埃を除去する掃除機の需要が伸びてきている。このような掃除機では塵埃を気流により遠心分離して、分離した塵埃を貯留部に貯留しておく際、貯留部に不織布フィルターを設けておいて、気流のみを貯留部から排出させることで、気流により貯留された塵埃を圧縮することのできる技術が知られている。(たとえば特許文献1参照)
特許第3365410号公報
ところが、不織布は繊維を織り込んで形成されているため、その表面に繊維による凹凸が存在し、この凹凸に塵埃が絡み付くため、塵埃処理の際に濾過フィルターを掃除しても、なかなか除去することができないという問題があった。また、気流が不織布を通過するときに、繊維の奥まで微細塵が進入してしまい、繊維の奥まで進入してしまった塵埃は、さらに除去が困難になっていた。
また、貯留した塵埃を気流により圧縮する構成においては、塵埃がフィルターに対して押し付けられる形となり、除去の困難さはさらに増し、フィルターの目詰まりによる消費電力の上昇や、清掃効率の悪化なども予想される。
さらに不織布は静電気を発生することもあり、静電気が発生すると、塵埃が不織布表面に吸引されてしまうこともあった。特に不織布を気流が通りぬける際、空気との摩擦が起こり、ここで発生してしまう静電気は実質的に防ぐのが困難であった。
このように従来の電気掃除機では、濾過フィルターに付着する塵埃の除去は、清掃効率、掃除機の吸い込み風量の確保等のために欠くことのできない必要な作業であったが、濾過フィルターの清掃性が十分なものはなかった。また、濾過フィルターの清掃が不充分であると、せっかくフィルターから塵埃の除去を行っても十分な清掃効率、掃除機の吸い込み風量等に復帰しないことも考えられた。
本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、濾過フィルターに付着した塵埃の除去を簡単に行える電気掃除機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明にかかる電気掃除機は、清掃面から塵埃を吸い込む吸口体と、前記吸口体から吸引した塵埃を貯留する塵埃貯留部と、吸い込み気流を発生させる電動送風機を有し、前記塵埃貯留部は、吸口体より吸引した塵埃を含む吸い込み気流を回転させて遠心分離する分離室と、前記分離室において吸い込み気流から分離された塵埃を貯留する貯留室から構成され、前記分離室に設けられ、前記吸口体から吸引した吸い込み気流から塵埃を遠心分離するための旋回気流を排出する第1吸気部と、前記第1吸気部に備えられ、前記第1吸気部から排出される旋回気流から塵埃を濾過するフィルターと、
前記貯留室に設けられ、前記吸口体から吸引した吸い込み気流の一部を排出する第2吸気部と、前記第2吸気部に備えられ、表面にほぼ凹凸がなく、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板とこの金属板の縁部に形成した枠体とを備え、前記分離室で分離された塵埃を濾過する濾過フィルターと、前記第1吸気部と前記第2吸気部から排出される排気流の流路に共通に配置され、排気流に含まれる微細塵を濾過するフィルターとを備え、前記濾過フィルターの吸い込み気流下流側の枠体に補強リブを架設し、前記濾過フィルターの吸い込み気流上流側の枠体内金属板表面を平坦にし、
前記分離室と前記貯留室とを繋ぐ塵埃排出口と前記第2吸気部とを、前記塵埃排出口に流れ込んだ気流の方向を曲げるべくずらして配置し、前記濾過フィルターで分離された塵埃は、前記電動送風機の吸引力によって前記濾過フィルターに押しつけられることを特徴とする。
本発明の電機掃除機によれば、濾過フィルターは、表面が平坦で、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板により構成されているため、織布等に比べ摩擦係数が少なく、静電気も発生することがない。従って、濾過フィルターの清掃性が向上し、濾過フィルターに付着した塵埃を落としやすくすることが可能になる。
さらに、塵埃が貯留室内部に多量にたまってきたとしても、吸い込み気流が電動送風機に吸引される経路は2つ確保されているので、貯留された塵埃が多量になってきても比較的掃除機の吸い込み風量が落ちづらい構成とすることができ、いつでも良好な清掃出力を得ることが可能となる。
また、金属板の表面にほぼ凹凸がなく、この金属板により構成されるフィルター部の縁部に枠体を備え、濾過フィルターの吸い込み気流下流側の枠体に補強リブを架設し、フィルター部に塵埃が押し付けられてもフィルター部の吸い込み気流上流側の表面が平らなため、フィルター部に付着した塵埃を落としやすい上、変形防止の補強が可能となる。
実施の形態1.
以下、本発明の一実施形態を例に挙げて詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態における電気掃除機の全体斜視図である。同図に示す電気掃除機1は、床面等の清掃面から塵埃を吸い込む吸口体2と、吸口体2の清掃面との接触面側に形成された吸口(図示せず)と連通するパイプ3、パイプ3と連通するホース4、そしてホース4と接続された掃除機本体5から構成されている。
図2は図1におけるA−A直線での本体5の縦断面図である。同図に示すように本体5はホース4を接続するための接続口6が形成されている。そして本体5内部には、この接続口6と連通され、吸口体2から吸引した塵埃を貯留する塵埃貯留部7と、吸い込み気流を発生させる電動送風機8を有している。本体5の外郭は、本体上部の略後ろ半分を形成する上ケース9、本体下部を形成する下ケース10及び本体上部の前方略半分を上ケース9に対して回動自在に覆う蓋11により構成されている。
図3は本実施形態における電気掃除機1の本体5の斜視図である。本実施形態における電気掃除機1の本体5は、蓋11を開放すると、内部に塵埃貯留部7である集塵ケース12が収容されている。この集塵ケース12は、本体5の内部の集塵ケース収容部13に対して着脱自在に構成されている。
図4は図3におけるB-B直線でのケース体12の上面断面図である。同図に示すように本実施形態における電気掃除機1の塵埃貯留部7は集塵ケース12により形成されており、この集塵ケース12には、吸口体2より吸引した塵埃を含む吸い込み気流を回転させて遠心分離する分離室14と、分離室14において吸い込み気流から分離された塵埃を貯留する貯留室15とを有している。
前記分離室14は略円筒形の形状になっていて、図2に示すように集塵ケース12を集塵ケース収容部13にセットすると、接続口6が分離室14の中心線より上方で接続され、接続口6と分離室14の円筒の接線方向で端部から気流が導入されるようにパッキン16を介して空気の漏れを防ぎながら接続される。また分離室14の中央部には、気流に含まれる塵埃を遠心分離させるための旋回気流を排出する略円筒形状の第1吸気部17が設けられている。この第1吸気部17には図3に示すように、大きな塵埃の侵入を防ぐためのメッシュ状のフィルター18で覆われている。この第1吸気部17を有する吸い込み気流風路を形成するサイクロンキャップ19は、図3及び図4に示すようにシール材20を介して集塵ケース12に対して着脱自在となっている。このような構成によって、塵埃を含む吸い込み気流が接続口6より集塵ケース12内に導入されると、分離室4にて旋回気流が発生し、遠心力によって塵埃のみが分離され、塵埃を含まない気流がフィルター18からサイクロンキャップ19内部に導入されて電動送風機8に吸引されるようになっている。
また図4に示すように、分離室14と貯留室15は、塵埃が分離室14内部に導入される導入口21とその軸線がずれるように位置をずらして、塵埃排出口22が分離室14の円筒の接線方向と略水平方向となるように設けられて連通されている。これにより、分離室14で発生する旋回気流により遠心分離された塵埃は回転しながら遠心力により塵埃排出口22より貯留室15内部に排出される。また貯留室15内部には電動送風機8に連通する第2吸気部23が設けられいる。このため塵埃排出口22からは吸い込み気流の一部も貯留室15内部に導入され、貯留室15内部に貯留された塵埃を圧縮しながら電動送風機8に吸引されることとなる。
本実施形態における電気掃除機1では、第2吸気部23において、吸い込み気流に対して電動送風機8の上流側に塵埃貯留部7である集塵ケース12が配置されており、塵埃貯留部7と電動送風機8の間に濾過フィルター24を設けている。そして、濾過フィルター24は、表面が平坦で、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板により構成されている。濾過フィルター24は、金属板に穴を開けて、表面上はほぼ凹凸の無い形状であるため、フィルターの目を通過できない塵埃が、フィルター表面の凹凸に引っかかることがなく良好に払い落とし易くすることができるようになる。また、金属は不織布等に比べ摩擦係数が少ないため、付着した塵埃をより簡単に払い落とすことが可能である。なお、金属板に形成する穴の大きさは可能な限り小さい方が良いが、あまり小さすぎると相対的な開口面積が増し、金属板の強度が弱くなり、また大きすぎるとフィルターとしての十分な機能を発揮できなくなるため、φ0.01mm〜φ1.5mm、さらにはφ0.1mm〜φ1.0mmが最適である。
このように金属板で濾過フィルター24を形成することにより、その形状で有する前述の効果だけでなく、金属は内部での電荷分布に不均一を生じることがないから静電気も発生することがないため、吸い込み気流中に配置しても空気との摩擦で静電気を発生することもなく、付着した塵埃を電気的にも吸引してしまうこともないため払い落とし易くすることができる。また、不織布のように繊維の奥深くまで塵埃が進入してしまうことも防止でき、この点からも塵埃を落とし易くすることが可能である。このように濾過フィルター24が金属で形成されていることにより、フィルターの清掃性を格段に向上でき、また、フィルターの清掃により掃除機の吸い込み風量を元通り確保し易くすることが可能となる。
また、本実施形態では、塵埃貯留部7が集塵ケース12により形成され、集塵ケース12には、吸口体より吸引した塵埃を含む吸い込み気流を回転させて遠心分離する分離室14と、分離室14において吸い込み気流から分離された塵埃を貯留する貯留室15とを有し、分離室14には電動送風機8と連通する第1吸気部17が、貯留室15には電動送風機8と連通する第2吸気部23がそれぞれ設けられており、濾過フィルター24が少なくとも第2吸気部23に配置されている。このように形成されているため、金属で形成された濾過フィルター24には、吸い込み気流の一部が第2吸気部23から電動送風機8に吸気され、この際、貯留室15に貯留されている塵埃を貯留室15内で圧縮することができるため、より多くの塵埃を貯留室15内に貯留することができるようになる。そして、このように圧縮して塵埃を貯留していると、前述の濾過フィルター24に塵埃が押し付けられることとなるが、濾過フィルター24に塵埃が押し付けられても濾過フィルター24に付着した塵埃は払い落とし易く、濾過フィルター24の清掃性を悪化させることがない。
また、このような形態であれば、次のような効果も奏することができる。図5は、本実施形態における電気掃除機の集塵ケース12内部での吸い込み気流を模式的に示した説明図である。同図に示すように本実施形態では、電動送風機8を動作させると、清掃面より塵埃を含んだ吸い込み気流25が吸口体2、パイプ3、ホース4を介して、本体5内部の集塵ケース12に導入される。そして、集塵ケース12の分離室14に導入された吸い込み気流25は分離室14内で旋回気流を発生させ遠心力により塵埃が分離され、吸い込み気流の一部26は第1吸気部17に設けられたメッシュ状のフィルター18を通過してサイクロンキャップ19内部を通り電動送風機8に吸引される。また、残りの吸い込み気流27は貯留室15内に導入され、貯留室15内部に貯留された塵埃を圧縮しながら、濾過フィルター24を通過し、やはり電動送風機8に吸引される。そして、塵埃が貯留室15内部に多量にたまってきたとしても、吸い込み気流が電動送風機8に吸引される経路は2つ確保されているので、たとえ吸い込み気流27がたまってしまった塵埃により十分な強さを確保できなくとも、吸い込み気流26側にその分の気流が流れることができるため、貯留された塵埃が多量になってきても比較的掃除機の吸い込み風量が落ちづらい構成とすることができ、いつでも良好な清掃出力を得ることが可能となる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、サイクロンキャップ19の気流出口28、及び、濾過フィルター24を通過した後の第2吸気部23には、ウレタン系フィルター29が取り付けられている。このウレタン系フィルター29は、第1吸気部17と前記第2吸気部23からの気流の両方を濾過する構成になっている。よって、第1吸気部17に覆われているメッシュフィルター18を通過した微細塵と第2吸気部23に設置されている濾過フィルター24を通過した微細塵を捕集することが出来、通常の塵埃はメッシュフィルター18と濾過フィルター24で捕集し、ここを通過してしまった微細塵をウレタン系フィルター29で捕集して、電動送風機8に塵埃が進入してしまうことを防止している。
さらに、図3に示すように、掃除機本体5のウレタン系フィルター29を通過した気流が通過する部分には、プリーツ状の静電フィルター30が取り付けられていて、静電フィルター30は、ウレタン系フィルター29を通過してしまった超微細塵を捕集することにより、ほぼ99%の捕集率を確保することが出来るようになっている。このように各フィルターの種類の役割を分けることにより、それぞれのフィルターの清掃頻度を、各フィルター毎に設定できる。つまり、大きな塵埃を捕集するフィルターの清掃頻度を高く設定し、塵埃排出時にあわせてメンテナンスを行えるようにできる。そして、このような清掃頻度の高いフィルターを濾過フィルター24により構成しておけば、厄介なフィルター掃除の清掃性を向上でき、掃除機自体の使い勝手を向上することができる。
なお本実施形態では、金属で形成した濾過フィルターを第2吸気部23に設けた濾過フィルター24のみの形態で説明しているが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえばメッシュ状のフィルター18や、ウレタン系フィルター29、静電フィルター30の代わりにそれぞれの目の大きさを調整した金属板のフィルターを設けても良く、このように形成すれば、いずれのフィルターの清掃性を向上でき、しいては掃除機自体の使い勝手を向上することが可能となる。
また、図6は、本発明の一実施形態における集塵ケース12の構成を説明するための斜視図である。同図(a)に示すように、本実施形態における電気掃除機1では、集塵ケース12における貯留室15に貯留された塵埃を排出するための塵埃出口30と、塵埃出口30を開閉自在に取り付けられた蓋体31が設けられている。そして図6(b)に示すように、蓋体31には、貯留室15に面した側に濾過フィルター24が、その裏面側にウレタン系フィルター29が配置され、第2吸気部23は蓋体31に設けられている。また、本実施形態における蓋体31には、サイクロンキャップ19の気流出口28も一体に設けられている。
蓋体31は、その周囲にパッキン32が設けられており、集塵ケース本体33の下部で回動することで、塵埃出口30をパッキンによって気密に開閉自在に閉塞することが可能となっている。蓋体31の上部には保持部材34が設けられており、この保持部材34は、集塵ケース本体上部に取り付けられた爪部材35により閉塞保持される。この爪部材35は、ボタン36の押圧に伴い、上下動し、保持部材34を保持・解除を行うことができるようになっている。このような構成により集塵ケース12の貯留室15内部に塵埃がたまってしまったときには、集塵ケース12を本体5から取り外し、ゴミ箱の上などでボタン36を押すことにより、爪部材が下方に動作し、爪部材35から保持部材34が外れる。そして、集塵ケース12をゴミ箱の上で傾けると、図7に示すように蓋体31が重力により開き、同時に塵埃が外部に排出される。このように、本実施形態における集塵ケース12は、ボタン36を押圧し、ケース12をゴミ箱などに傾けるだけでワンタッチでゴミ捨てでき、使用者が手を汚してしまうことがなく便利である。また、貯留室15内部の塵埃を捨てる際、集塵ケース12の蓋体31の貯留室15に面した側には、濾過フィルター24が配置されているので、貯留室15内にたまった塵埃を簡単捨てられ、もし濾過フィルター24に塵埃が付着してしまっても簡単に塵埃を払い落とすことができる構成となっている。
さらに本実施形態における集塵ケース12では、図6(c)に示すように蓋体31に対して、濾過フィルター24が着脱自在に取り付けられている。このように蓋体31に対して、濾過フィルター24が着脱自在に取り付けられており、濾過フィルター24が金属で形成されているため、例えば濾過フィルター24が、目詰まりした場合、気流の流路が塞がれてしまうため、圧損が発生し吸込み力が低下することも考えられるが、濾過フィルター24に塵埃が付着し、汚れがひどかった場合などには、濾過フィルター24を蓋体31から取り外し、そのまま水洗いを行うことができ、より簡単に塵埃を除去することが可能となる。また、このように水洗いすると、濾過フィルター24自体には静電気が発生しないが、塵埃に静電気が発生してしまっている場合でも、水につけることによって放電され、より良好に塵埃の濾過フィルターからの除去が容易となる。このように、濾過フィルター24を蓋体31から取り外すことにより、水洗い等が簡単に行うことができ、清掃性が向上する。
なお、濾過フィルター24を構成する金属板の材料としてステンレスを使用すると、防錆性、防腐食性が良好となり、水洗い後のメンテナンスが不充分であったとしても濾過フィルター24に錆などが発生しにくく、たとえば錆などが発生して濾過フィルター24に設けられた貫通孔をふさいでしまうなどの問題を発生することなく、長期にわたり品質を良好に保つことが可能となる。
また、図8に濾過フィルター24の斜視図を記載する。同図(a)に示すように、本実施形態における濾過フィルター24は、表側から見たときに金属板により構成されたフィルター部37と、フィルター部37の縁部に形成された樹脂製の枠体38と、図8(b)に示すように裏側から見たときにフィルター部37の吸い込み気流に対して下流側の面に設けられた樹脂製の補強リブ39とから形成されている。このような構成により、金属板で形成されたフィルター部37の厚さが薄いものであっても十分な強度を備えることができ、フィルター自体の軽量化も図ることができる。特に、フィルター部37の上流側の面は、塵埃が押し付けられるため、フィルター部3周囲に設けられた枠体38と裏面に存在する補強リブ39にて十分な強度を有し、塵埃が押し付けられる圧力に耐え得る強度を備えることが可能となる。そして、この補強リブ39は、吸い込み気流に対してフィルター部37の下流側の面に設けられているので、フィルター部37に塵埃が押し付けられても、フィルター部37の表面は平らなため、フィルター部37に付着した塵埃を払い落とし易い。そして補強リブ39はフィルター部37からの塵埃の払い落としに影響なく、変形防止の補強が可能となっている。
なお、本実施形態では、さらに蓋体31の吸い込み気流に対して下流側の面に設けられたウレタン系フィルター29も枠体及び吸い込み気流に対して下流側の面に設けられた補強リブとが一体にも受けられた補強体40とフィルター部41とから構成されている。図9は本実施形態におけるウレタン系フィルター29の斜視図である。同図(a)に示すように本実施形態ではウレタン系フィルター部41が枠体及び補強リブとが設けられた補強体40にはめ込まれて使用されている。補強体40には図9(b)に示すように、気流出口28及び第2吸気部23にウレタン系フィルター部41を保持して固定するための爪部42が設けられており、蓋体31に着脱自在に取り付けられている。このような構成によりウレタン系フィルター部41を良好に気流に対して保持できることはもとより、例えば濾過フィルター24を通過してしまった微細塵により目が詰まってきたらウレタン系フィルター部41をはずして塵埃の除去を行うことができ、清掃性が向上する。また、ウレタン系フィルター部41の目詰まりが激しく、フィルターの清掃をしても十分に塵埃を除去できない場合にはウレタン系フィルター部41のみを交換することで元通りの吸い込み風量を確保することができるため、メンテナンス性も向上できるようになっている。
ところで、濾過フィルター24を形成するフィルター部37に形成された複数の貫通口は、その開口径が吸い込み気流に対して上流側と下流側で異なるものであっても良い。図10は、フィルター部37の断面図である。同図(a)に示すようにフィルター部37に設けられた貫通孔42は吸い込み気流に対して上流側と下流側で同一の大きさとなっている。このような形態であっても十分にフィルターとしての役割を果たすことができる。
これに対して図10(b)に示すようにフィルター部37である金属板に設けられた微小な開口よりなる複数の貫通孔43は、貫通孔の径の関係が、吸い込み気流に対して上流側の貫通孔の孔径と下流側の貫通孔の孔径で異なる大きさに形成され、貫通孔の断面形状が通過する気流に対しテーパ形状に形成されている。このように形成すると貫通孔を流れる気流の流速をある程度操作することが可能となり、濾過フィルター24を設ける部位に合った気流が得られるよう、調整することが可能となる。
特にこのような形態において、貫通孔43の孔径が、上流側の貫通孔43の孔径φd<下流側の貫通孔43の孔径φDで形成されていると、下流側のフィルター部37の金属板でのエッジ部分44の角度が大きくなる。気流は狭いところから広い空間に流れるときに、このエッジ部分44の角が小さいとそのエッジ部分44近傍で乱流が発生し、気流が流れにくくなる。そこでこのようにエッジ部分44の角度をなるべく大きく滑らかにすることにより、乱流を抑制することが出来、気流が流れやすくなり吸込み力の低減を抑制することが出来る。
なお金属板にこのような微小な開口径を有する貫通孔を形成する場合、エッチング加工により形成するのが良い。このような貫通孔を例えばプレス方式で加工する場合、極小の穴を構成することが非常に困難であり、孔径が大きいと、塵埃が通過してしまいフィルター効果が無くなってしまう。また、プレス時の負荷により貫通孔同士がつながってしまうような破壊が起きたり、バリなどが発生し、このバリに塵埃が絡み付き易くなったりするなどの不具合が発生することも考えられる。これに対し、エッチング加工により貫通孔を形成すれば、表面にはバリ等が無く、ほぼ凹凸のない加工することができ、また貫通孔の孔径も調整し易くなり、エッジ部分なども滑らかに形成することも可能となる。
実施の形態2.
前述の実施の形態では、集塵ケースを有するサイクロン方式の掃除機を例に挙げて説明したが、本発明は本構成にのみ限定されるものではなく、例えば、吸口体から吸引した塵埃を貯留する紙パック式の塵埃貯留部と、吸い込み気流を発生させる電動送風機の間に表面が平坦で、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板により構成された濾過フィルターを設ける構成や、吸口体から吸引した塵埃を貯留する単純な空間部で形成された塵埃貯留部と、吸い込み気流を発生させる電動送風機の間に表面が平坦で、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板により構成された濾過フィルターを設ける構成であっても良く、このような掃除機に前述の濾過フィルターを用いても濾過フィルターの清掃性が向上され、濾過フィルターに付着した塵埃を落としやすくすることが可能となる。
本発明の一実施形態における電気掃除機の全体斜視図である。 図1におけるA−A直線での本体の縦断面図である。 本発明の一実施形態における電気掃除機の本体の斜視図である。 図3におけるB-B直線でのケース体の上面断面図である。 本発明の一実施形態における電気掃除機の集塵ケース内部での吸い込み気流を模式的に示した説明図である。 本発明の一実施形態における集塵ケース12の構成を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態における電気掃除機のゴミ捨て時の様子を示した斜視図である。 本発明の一実施形態における濾過フィルターの斜視図である。 本発明の一実施形態におけるウレタン系フィルターの斜視図である。 本発明の一実施形態におけるフィルター部37の断面図である。
符号の説明
1 電気掃除機、2 吸口体、3 パイプ、4 ホース、5 掃除機本体、6 接続口、7 塵埃貯留部、8 電動送風機、9 上ケース、10 下ケース、11 蓋、12 集塵ケース、13 集塵ケース収容部、14 分離室、15 貯留室、16 パッキン、17 第1吸気部、18 メッシュ状フィルター、19 サイクロンキャップ20 シール材、21 導入口、22 塵埃排出口、23 第2吸気部、24 濾過フィルター24、25 吸い込み気流、26 吸い込み気流の一部、27残りの吸い込み気流、28 気流出口、29 ウレタン系フィルター、30 静電フィルター、31 蓋体、32 パッキン、33 集塵ケース本体、34 保持部材、35 爪部材、36 ボタン、37 フィルター部、38 枠体、39 補強リブ、40 補強体、41 ウレタン系フィルター部、42 貫通孔、43 貫通孔、44 エッジ部分。

Claims (4)

  1. 清掃面から塵埃を吸い込む吸口体と、
    前記吸口体から吸引した塵埃を貯留する塵埃貯留部と、
    吸い込み気流を発生させる電動送風機を有し、
    前記塵埃貯留部は、吸口体より吸引した塵埃を含む吸い込み気流を回転させて遠心分離する分離室と、前記分離室において吸い込み気流から分離された塵埃を貯留する貯留室から構成され、
    前記分離室に設けられ、前記吸口体から吸引した吸い込み気流から塵埃を遠心分離するための旋回気流を排出する第1吸気部と、
    前記第1吸気部に備えられ、前記第1吸気部から排出される旋回気流から塵埃を濾過するフィルターと、
    前記貯留室に設けられ、前記吸口体から吸引した吸い込み気流の一部を排出する第2吸気部と、
    前記第2吸気部に備えられ、表面にほぼ凹凸がなく、微小な開口よりなる複数の貫通孔が設けられた金属板とこの金属板の縁部に形成した枠体とを備え、前記分離室で分離された塵埃を濾過する濾過フィルターと、
    前記第1吸気部と前記第2吸気部から排出される排気流の流路に共通に配置され、排気流に含まれる微細塵を濾過するフィルターとを備え、
    前記濾過フィルターの吸い込み気流下流側の枠体に補強リブを架設し、前記濾過フィルターの吸い込み気流上流側の枠体内金属板表面を平坦にし、
    前記分離室と前記貯留室とを繋ぐ塵埃排出口と前記第2吸気部とを、前記塵埃排出口に流れ込んだ気流の方向を曲げるべくずらして配置し、
    前記濾過フィルターで分離された塵埃は、前記電動送風機の吸引力によって前記濾過フィルターに押しつけられることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記濾過フィルターは、前記第1吸気部から気流出口に至る風路を形成する部材及び微細塵を濾過するフィルターから取り外して水洗い可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記塵埃貯留部が集塵ケースにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の電気掃除機。
  4. 前記貯留室には貯留された塵埃を排出するための塵埃出口と、前記塵埃出口を開閉自在に取り付けられた蓋体が設けられており、
    前記第2吸気部は前記蓋体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
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