JP2003274295A - 撮像センサ及び撮像装置 - Google Patents
撮像センサ及び撮像装置Info
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Abstract
たり、カメラの向きやズームを純電子的に制御したり、
撮像された画像に対してフィルタ処理を施したりする。 【解決手段】 複数のブロックに分割された撮像センサ
15と、これに対して幾何学的な位置が制御可能なピン
ホール板とを用いる。演算処理部1030では、それぞ
れのブロックからの画像信号を遅延・ゲーティングして
加減算を行い、この計算で得られたフラグ信号を撮像セ
ンサ15の各ブロックに再入力する。
Description
光軸制御・画像処理の各機能を備えた撮像装置に関する
ものである。
ンダ装置と通常のカメラとを併用することで、距離によ
り被写体を選択撮像する技術が知られている(例えば、
特開2000−241131参照)。
ムを行ったりする場合、カメラを雲台に取り付け、この
雲台をモータで駆動できるようにしておき、遠隔操作に
よってカメラを取り付けている雲台の向きを変えたり、
カメラレンズ内に取り付けられたレンズ移動モータによ
ってレンズを移動することによってレンズの焦点距離を
変化させてズーミングを行ったりしていた。
りロボットの頭部に搭載する左右2つのカメラ(ロボッ
トの目)の実装図である。この図のように、左右アクチ
ュエータ、上下アクチュエータ、カメラを回転可能で固
定する雲台等、カメラ以外の機構部品が多く存在し、全
体として大きな装置になっている。
を行う場合、一旦画像信号をコンピュータに取り込み、
その上でディジタル信号処理によってフィルタ処理を行
っていた。
ような従来の技術では、ある距離にある被写体のみを選
択撮像する場合は、被写体の距離情報とカラー画像情報
とを撮影と同時に得て、ある範囲の距離にある被写体部
分のみのカラー画像を切り出すという付加的な処理が必
要であった。また、カメラ単体で遠隔で向きを変えた
り、ズームを変えることはできないし、画像にフィルタ
処理を行う場合は、コンピュータを用いて画像処理を行
う必要があった。
り被写体を選択撮像したり、カメラの向きやズームを純
電子的に制御したり、撮像された画像に対してフィルタ
処理を施したりできるようにすることにある。
め、本発明は、複数の撮像ブロックそれぞれにピンホー
ルを有する構成にし、得られた画像信号をそれぞれ遅延
・ゲーティングし、その結果得られた画像信号を用いる
ことによって距離選択を行う。また、動きのある被写体
を選択的に撮像する。更に、撮像センサとの相対的な位
置関係を変化できるピンホール板によって、カメラの方
向やズームを変える。また、線状ピンホール板をレンズ
の位置に設置して、撮像する時点で画像のフィルタ処理
を行う。
て、その実施形態を図面を参照しながら説明する。
距離を選択して撮像し、それ以外の距離の被写体は撮像
しない機能を有する撮像装置(カメラ)を示している。
図1に示すように、撮像センサ15の4分割ブロック1
002〜1005に対応して4つのピンホールを一方向
に配置したピンホール板10を前面に配置してある。ピ
ンホール板10からLの距離を中心として前後m/2
の、距離方向でmの範囲の被写体を選択して撮影する。
ピンホール板10と撮像センサ15との距離をfとす
る。L>>fの場合、fはレンズの焦点距離に対応す
る。
したものである。図2において、ピンホール板10から
Lの距離にある点αの、各ブロック1002〜1005
における撮像位置はそれぞれαA、αB、αC、αDで
ある。被写体の中心位置αから前後m/2の範囲は、各
ブロック1002〜1005においてgA、gB、g
C、gDの範囲で撮像される。このとき、その中心位置
(正確に中心位置である必要はない)の各ブロック左端
からの距離をdA、dB、dC、dDとする。これらの
幾何学的長さは、距離L、m、fによって決定される。
具体的に言うと、gA〜gDはL、m、fによって、d
A〜dDはL、fによってそれぞれ決定される。
写体の左右方向のずれxについても考慮する必要があ
る。すなわち、L>>xでない場合には、距離L、m、
f、xを指定してgA〜gD、dA〜dDを決めればよ
い。被写体の中心位置がαとβを結ぶ直線(同じ奥行き
距離)上にある場合に対応できる。
である。4分割された撮像センサ15の各ブロック10
02〜1005をそれぞれブロックA、B、C、Dと呼
ぶこととする。1011〜1014は水平シフトレジス
タ(HSR)、1030はフラグ信号FLGA〜FLG
Dを生成するための演算処理部、1006〜1009は
フラグシフトレジスタ(FSR)である。フラグ信号F
LGA〜FLGDは、対応画素の撮像の要否を指定する
ための信号である。
D)1005を示す。このブロック1005は、2次元
アレイ化されたMOS型の単位画素(セル)1015を
備える。そして、垂直方向に画素間共通の出力信号線
(out)1026及びフラグデータ線(flag_d
ata)1025が配され、かつ水平方向に画素間共通
のフラグパルス線(flag_pulse)1021、
転送線(transfer)1022、リセット線(r
eset)1023及び電源供給線(read/Vd
d)1024が配されている。フラグシフトレジスタ1
009には、フラグ信号FLGDをシフトさせるための
クロック信号(clock)1016が供給される。
の等価回路図を示す。1個のセル1015は、フォトダ
イオード(PD)1034と、第1のキャパシタ103
8と、フォトダイオード1034のn層側と第1のキャ
パシタ1038とを接続する第1の電界効果トランジス
タ(FET)1035と、第1のキャパシタ1038を
ゲートで受けた第2のFET1039とを有する。第1
のFET1035のゲートは転送線1022に接続さ
れ、第2のFET1039はその一端を出力信号線10
26に接続され、他端は第3のFET1033を介して
電源供給線1024に接続され、第3のFET1033
のゲートと電源供給線1024との間に第2のキャパシ
タ1032が接続され、第3のFET1033のゲート
とフラグデータ線1025との間には第4のFET10
31が接続され、第4のFET1031のゲートにはフ
ラグパルス線1021が接続され、フォトダイオード1
034のn層側とフラグパルス線1021との間には第
5のFET1036が接続され、第5のFET1036
のゲートはフラグパルス線1021に接続され、第1の
キャパシタ1038とリセット線1023との間には第
6のFET1037が接続され、第6のFET1037
のゲートもリセット線1023に接続されている。10
31、1035、1036及び1037はデプレッショ
ン型FETであり、1033及び1039はエンハンス
メント型FETである。
ン(ラインnとする)における非破壊読み出し動作と、
フラグ挿入動作とを示すタイミングチャートである。図
6中のt11〜t17、t21〜t27はタイミングを
表している。
直同期信号VD及び水平同期信号HDが“H”となる。
タイミングt12で電源供給線1024が“H”とな
り、前のフレームでキャパシタ1038に蓄積されてい
た信号電荷Q0が出力信号線1026にデータQ0とし
て読み出される。タイミングt13でリセット線102
3を“H”とし、キャパシタ1038に蓄積されていた
データQ0をリセットする。タイミングt14で転送線
1022を“H”とし、1フレーム期間中にフォトダイ
オード1034で光電変換され蓄積された信号電荷Q1
を、FET1035を介してキャパシタ1038に読み
出す。次に、タイミングt15で電源供給線1024が
“H”になると、キャパシタ1032に記憶されたフラ
グ(Flag_Q0)が“0”の場合、Vdd電圧がF
ET1039に印加される結果、キャパシタ1038の
信号電荷Q1は出力信号線1026にデータQ1として
読み出される。つまり、前フレームのデータQ0に続い
て、現フレームのデータQ1が出力信号線1026上に
得られる。これらのデータQ0及びQ1は、水平シフト
レジスタ1014を介して後段の演算処理部1030に
与えられる。なお、キャパシタ1038の信号電荷Q1
は、タイミングt23まで破壊されることなく保持され
る。
給線1024を“H”として1ラインずつ水平シフトレ
ジスタ1014に一括して読み出される。ここで、キャ
パシタ1032にフラグ“1”が書き込まれていた場合
は、このフラグにより、FET1033の閾値が0Vか
ら+5Vに変わるため、出力信号線1026はハイイン
ピーダンス状態となる。このとき、出力信号線1026
に接続した負荷抵抗(不図示)をGNDに接続しておく
と、信号出力が無い場合は水平シフトレジスタ1014
には0が書き込まれる。ここでは、フラグ電荷量とし
て、例えば、C=10fF、V=−5Vとなる程度の電
子数をキャパシタ1032に書き込む場合を想定してい
る。
nのフラグ信号が演算処理部1030からフラグシフト
レジスタ1009へ帰ってくる。このフラグ信号は、ク
ロック信号1016に応じてフラグシフトレジスタ10
09に順次読み込まれる。そして、フラグデータ線10
25の“1”はフラグパルス線1021の立ち上がりに
同期して(タイミングt17)、ラインnのキャパシタ
1032に書き込まれる。この結果、キャパシタ103
2のフラグがFlag_Q1に更新される。これと同時
に、フォトダイオード1034の蓄積電荷がリセットさ
れる。
出すことのできる撮像センサ15より、並列に読み出さ
れた信号出力は後段の演算処理部1030にて処理さ
れ、その結果、同一距離とみなされるアドレスにはフラ
グ“1”を立てて、撮像センサ15に返される。
ものではなく、入射光を光電変換しかつ現フレームにお
いて光電変換された信号電荷を蓄積するための光電変換
蓄積部(1034)と、該光電変換蓄積部の後段に接続
され前フレームの信号電荷を蓄積保持するための電荷保
持部(1038)と、該電荷保持部の信号電荷を外部に
読み出すための読み出し部(1039)と、該読み出し
部から信号電荷を外部に読み出す機能をフラグ信号に基
づいてオンオフ制御するための読み出し制御部(103
1〜1033)とを各単位画素に備えておればよい。
説明する。演算処理部1030は、撮像センサ15の4
つのブロック1002〜1005からの画像信号をもと
に、画像の特定の領域を選択するフラグ信号、すなわち
前述のフラグデータを生成するものである。
る。図2のような幾何学的な関係を予め計算しておき、
図7のディレイ制御部19と、ゲート時間制御部20と
に記憶しておく。このカメラ使用者は、写したい被写体
までの距離Lと、写したい範囲mとを選択範囲指定部2
1で指定する。
A〜Dからの画素信号は走査により順次出力され、それ
ぞれ信号ディレイ部16a〜16dに入力される。それ
ぞれのディレイ量(時間遅延)は図2のdA、dB、d
C、dDを走査時間で換算したものである。ここで時間
換算は、撮像センサ15から得られる画素信号が、通常
横方向に繰り返し時間掃引された信号であることを利用
して、例えば、dAの距離であれば、それに対応した時
間換算値を予めディレイ制御部19に記憶しておき、そ
れを信号ディレイ部16aに入力する。信号ディレイ部
16a〜16dの出力はそれぞれ、信号ゲーティング部
17a〜17dに入力される。各々のゲート時間(信号
選択期間)は、図2で示したgA、gB、gC、gDか
ら、画素信号の掃引速度を考慮して時間変化した値を定
義したものであり、ゲート時間制御部20に予め記憶さ
れている。これによって、図2のαの位置から距離方向
で±m/2の距離にある被写体の画像が、時間的なタイ
ミングを合わせて各信号ゲーティング部17a〜17d
から選択的に切り出されて出力される。
入力される。フラグ生成部30では、信号ゲーティング
部17a〜17dの出力をそれぞれ+,−,+,−と符
号を変換して、加算器18で加算する。この場合、想定
された距離Lの周辺mの範囲に被写体が写っていれば、
画素信号は殆ど同じ大きさとなり、加算器18の出力は
ほぼ0になる。一方、想定された位置に被写体が無い場
合、信号ゲーティング部17a〜17dからの画素信号
は異なったものとなり、加算器18の出力は0ではなく
なる。このことを利用して、フラグ判断部29は、加算
器18の出力の小さい部分のみを、被写体があるものと
して論理“1”のフラグ信号を生成し、それ以外では論
理“0”のフラグ信号を生成する。このとき、予め信号
ディレイ部16a〜16dで設定されたdA〜dDの値
をもとに、撮像センサ15の4ブロックそれぞれでの信
号タイミングの位置に元に戻してフラグ信号FLGA〜
FLGDを生成する。
A〜FLGDは、フラグシフトレジスタ1006〜10
09を通じて各ブロックA〜Dに入力され、対応する画
素のキャパシタ1032に、所定のタイミングで書き込
まれる。そして、図6を用いて説明したとおり、有効な
フラグ信号で指定された部分の画素の撮像された画像信
号のみが出力信号として出力される。この場合、図7の
出力信号は、その出力前に出力切換部を挿入しておき、
フラグ信号を有効にする場合のみ映像信号を出力し、そ
の他の場合は出力しないように制御することによって、
フラグ信号が無効である場合の不要な映像信号を出力し
ないようにすることもできる。図7では出力信号はブロ
ックAの水平シフトレジスタ出力を使用しているが、い
ずれのブロックの水平シフトレジスタ出力を用いてもよ
い。
部30は、各信号ゲーティング部17a〜17dからの
出力信号が重なるように各ブロックA〜Dからの撮像信
号を加算して出力し、これを映像信号として利用するこ
ともできる。
ーティング部17a〜17dの出力を平均値計算部36
により加算平均して、出力信号として出力することによ
り実現できる。この場合は、指定された位置の被写体は
鮮明に写るが、その他の位置の被写体はぼやけた画像と
なる。また、図8の構成は、図7における演算処理部1
030中の信号ゲーティング部17a〜17dの出力を
用いているが、フラグ生成部30が無くても動作する。
信号ゲーティング部17a〜17dからの出力のみを加
算するようにすれば、鮮明に写る部分以外の撮像信号は
出力されないようにすることもできる。
ら距離Lでmの奥行き範囲にある被写体が写っている画
素信号のタイミングでフラグ信号FLGA〜FLGDを
生成することができる。これらのフラグ信号を用いて、
撮像センサ15は、画像出力として、フラグの立ってい
る画像の領域のみ選択して撮像したり、その部分のみ鮮
明に撮像して他の部分をぼかせる、という動作を実現で
きる。また、フラグ信号の極性を反転すれば、フラグ信
号が指定した画像領域以外の部分のみを選択撮像するこ
とも可能である。
ロック数を4としたが、2個以上のブロックであれば、
全く同様にして同じ機能を実現できる。
を図9の構成に置き換えると、撮像された画像中で、動
きがあった領域のみフラグ信号を“1”にし、動領域の
みの選択撮像、又は動領域のみ撮像しない(静止領域の
み撮像する)という機能を実現することもできる。
像ブロックA(1002)に対応する部分の構成図であ
る。他のブロックB、C、Dについても同じ構成を作る
ことができる。図9において、31はシフトレジスタ、
32はフラグ判定部、33は減算器、34は出力切換
部、35はタイミング制御部である。
11から得られる画像信号のうち、まず、図6のデータ
Q0(前フレームの画像)が選択されて、シフトレジス
タ31に順次転送される。次に、図6のデータQ1(現
フレームの画像)が転送されてくる。このとき、シフト
レジスタ31も同期して、減算器33にデータを各画素
ずつ転送する。すなわち、各画素毎に、前フレームの画
素と現フレームの画素との差を計算するわけである。計
算した結果はフラグ判定部32に送られ、差の大きさ
(例えば絶対値)が、予め指定された値以下である場合
は、その画素のフラグを“0”とし、それ以外はフラグ
を“1”として、フラグ信号FLGAとして出力する。
この計算をシリアルに順次行い、フラグ信号FLGA
は、図3のフラグシフトレジスタ1006へ、撮像セン
サ15の他の部分とタイミングを合わせて転送される。
このとき、計算対象の画素と同じ座標の画素にフラグ信
号を書き込む。以上の動作においては、出力切換部34
は映像出力を出さずに一定値を出力する。
切換部34が入力信号を通過させるように設定され、フ
ラグ信号FLGAで“1”と指定された座標の画素値の
みが選択され、それ以外の部分は一定値の信号が水平シ
フトレジスタ1011に転送され、これが出力切換部3
4を通して出力信号として出力される。
あった部分のみを選択して撮像信号を出力する機能を実
現することができる。もちろん、フラグ信号の値を反転
すれば、動きが無かった部分のみを選択して撮像信号を
出力することもできる。
(b)は、本発明における第2の実施形態の構成図であ
る。図10(a)において、1はピンホール板、2は水
平移動部、3は垂直移動部、4は撮像センサ、5はピン
ホール、6は映像信号処理部である。図10(b)は、
図10(a)の垂直方向の配置を示したものである。
は、ピンホール5を介して撮像センサ4に投影され、映
像信号処理部6により処理され、画像信号(映像信号)
となる。これは、従来のピンホールを用いたカメラと同
じ原理で被写体を撮像するものである。このとき、水平
移動部2の働きによって、図11(a)に示すように、
ピンホールの位置をAからBやCに移動することができ
る。Aの位置での撮影の画角はαの範囲であり、Bでは
β、Cではγの範囲となる。このように、水平移動部2
の働きによりピンホール位置を水平に移動することによ
って、カメラをパンすることができる。また、図11
(b)に示したように、ピンホールの位置を撮像センサ
4に対して垂直方向に移動させることによって、例えば
ピンホール板が7の位置で、ピンホールDが撮像センサ
4に近い場合、画角はδとなって広い範囲を撮像できる
のに対し、ピンホール板が1の位置にあるとすると、撮
影範囲はεとなり、狭い画角となる。すなわち、垂直移
動部3の働きによって、カメラのズームを変えることが
できる。
な構造でも実現できる。8は縦方向の線状の孔を有する
縦線状孔板、9は横方向の線状の孔を有する横線状孔板
である。これを重ね、図12(c)のように垂直移動部
3、水平移動部2,2’と組み合わせ、縦線状孔板8と
横線状孔板9とを独立に2次元的に移動してカメラのパ
ンニングを実現し、また、垂直移動部3によって縦線状
孔板8と横線状孔板9とを同時に上下に移動させること
によってズーミングを実現できる。
イッチ構造としたゴム状のアクチュエータで実現するこ
ともできる(R. Pelrine et al. "Applications of Die
lectric Elastomer Actuators", Proc. SPIE, Smart St
ructures and Materials 2001: Electroactive Polymer
Actuators and Devices (EAPAD), Y. Bar-Cohen, ed.,
Vol.4329, pp.335-349, 2001)。このアクチュエータ
は、電極に電圧をかけると、ポリマ自体を電子的に変形
することができるものである。これを利用すると、板に
開けた孔の直径を自由に変化させることができる。つま
り、孔の直径を十分小さくしておき、殆ど光が入らない
状態にしておくことによって、電極に電圧を印加した時
にのみ実質的にピンホールとして機能するようにするこ
とができる。これを利用して、図13(a)に示したよ
うに、このような孔をピンホール板10に複数配置し、
それぞれのピンホールに配置された電極に独立して電圧
を印加できるようにしておけば、電子的にカメラのパン
ニングを行うことができる。また、このようなゴム状の
アクチュエータを用いなくても、図13(b)に示した
ように、各ピンホールについて、光シャッタ11を装備
することによって、ピンホールを開閉することもでき
る。
ングも電子的に実現できる。その実現構造を図14
(a)〜(d)に示す。図14(a)は、このようなポ
リマアクチュエータによるピンホールを有したピンホー
ル板12,13を撮像センサ4に対して垂直に2枚配置
したものである。図14(b)のように下側のピンホー
ルを大きくし、上側のピンホールを小さくすれば上側の
ピンホールのみが作用してズームアップを実現でき、図
14(c)のように下側のピンホールを小さくし、上側
のピンホールを大きくすれば、下側のピンホールのみが
機能してワイドの撮影をすることができる。また、図1
4(d)に示すように、複数のピンホールF〜Jを重ね
て配置し、ピンホールHのみ、ピンホール機能を実現す
る程度の大きさとし、他のピンホールは十分大きくする
ようにすることもできる。このとき、ピンホールとして
機能するものを、F〜Jのいずれかに設定し、その他の
ピンホールは直径を十分大きくすることにより、撮像セ
ンサ4とピンホールとの距離を複数の設定で切り換える
ことができる。
用いれば、カメラのパンニング、ズーミングを電子的に
行うことができる。
ける撮像装置においては、ピンホールの位置を切り換え
ることによりカメラの光軸を変化させたり、ズームを実
現することができる。このような構造は、図22で説明
したロボットビジョンでも応用が可能である。本発明で
はレンズの中にパンニングやズーミングの機構を組み込
むことができるので、ロボットの視覚部分を非常にコン
パクトに実現することができる。
ける第3の実施形態の基本ブロック図である。図15に
おいて、23a,23bは線状孔を有するピンホール板
で、その裏側には撮像センサが配置されている。24は
バッファ、25a,25bは反転バッファ、26は加算
器である。
a,23bの動作について説明する前に、まず通常のピ
ンホールの性質について説明する。図16(a)は点状
孔を有するピンホール板1と撮像センサ4との位置関係
を示したものである。ピンホール板1の光透過特性は、
図16(b)のようにδ関数で記述される。すなわち、
点状のピンホールである。これによって、レンズ中心を
通過する光は直進するという、レンズの機能と同等な機
能を実現することができ、ピンホールを用いればカメラ
を実現できるのである。このとき、図16(c)に示し
たように、空間周波数領域では、フィルタのかからな
い、全域通過型の伝達関数となっている。
形の孔)を有するピンホール板22を示す。これは、縦
方向には図16(a)のようなピンホールとして機能す
るが、横方向は図17(b)のように光透過特性は窓関
数として機能する。すなわち、横方向のみ、ある範囲の
光を加算することができる。すなわち、横方向に画像の
ローパスフィルタ(LPF)を施すことができるわけで
ある。このとき、空間周波数領域では図17(c)のよ
うなLPF特性となる。
ホール板23の線状孔の太さdを変化させてやると、横
方向の光透過特性は、図18(b)のような、なめらか
な形を作ることができる。この場合、空間周波数領域で
は、図18(c)のような、折り返しの無いLPF特性
が得られる。このように、線状ピンホールの孔の幅を制
御することによって、図17(b)のような単純な窓関
数ばかりでなく、複雑な窓関数を実現することができ
る。
ると、図18(d)に示したような光透過特性となる。
この場合、空間周波数領域では、図18(e)のような
LPF特性が得られる。図18(c)と図18(e)と
の違いは、その遮断周波数の大きさである。短い線状ピ
ンホールの場合は、図18(c)のように遮断周波数f
1が高く、帯域の広いLPFとなる。長い線状ピンホー
ルの場合は、図18(e)のように遮断周波数f2が低
く、帯域の狭いLPFとなる。また、線状ピンホールの
幅を大きくすれば、光が多く入り、光透過率が大きくな
る。
23を使い、図16(a)のごとく撮像センサ4を配置
すれば、横方向(ピンホールの長手方向)に対して光学
的にLPFをかけることができる。すなわち、撮像セン
サ4からは、それぞれのピンホール板22,23の光透
過特性を反映したLPFをかけた画像信号を得ることが
できる。
て、図19に示したようなフィルタ係数特性を有するバ
ンドパスフィルタ(BPF)やハイパスフィルタ(HP
F)の特性を得ることもできる。図15において、23
a,23bは図18(a)の線状孔を有するピンホール
板である。これらピンホール板23a,23bの違い
は、光透過特性の幅が異なるということである。光透過
特性の幅が長い方のピンホール板23bを用いた撮像セ
ンサの画像信号のみ極性を反転して加算器26で足し合
わせれば、図19のようなBPFの特性を得ることがで
き、またHPFの特性を得ることもできる。このとき、
それぞれの画像信号の大きさにそれぞれ重みを付けて加
算することもできる。例えば、図15の一方のピンホー
ル板23aの光透過特性を図18(b)とし、他方のピ
ンホール板23bの光透過特性を図18(d)としたと
き、撮像センサからの出力の重みをそれぞれk1、k2
に調整して、図18(b)の斜線の面積×k1+図18
(d)の斜線の面積×k2が0になるようにすれば、総
合的なフィルタの周波数特性(図15の加算器26の出
力の周波数特性)は、図18(f)のように、直流成分
の無い、HPFかBPFのような特性を実現することが
できる。また、ピンホール板23a,23bの線状孔の
長さを調節することによって、図19の特性(周波数f
3,f4の大きさ)を制御することができる。この調整
方法は、基本的には図18(c)の遮断周波数f1、及
び図18(e)の遮断周波数f2を調節することにな
る。また、それぞれの撮像センサの出力の重みk1,k
2を変化させることによって、図19の周波数特性を変
化させることもできる。
算したが、3つ以上の信号を加算することも可能であ
り、周波数特性の異なるフィルタを構成することができ
る。
れた撮像センサ15と、その各ブロックに対応したピン
ホール板27又は28を配置した構成である。被写体が
遠方にある場合(撮像センサとピンホール板の距離<<
被写体までの距離の場合)、それぞれのブロックには、
ほぼ同じ位置に被写体の像が投影されるため、各ブロッ
クA〜Dで撮像された信号を図15のように処理する。
この場合、ブロックAとBを用いて図15の構造を作
り、ブロックCとDを用いてもう1つの図15の構造を
作って、それらの処理された画像信号を加算して最終出
力を得ることができる。また、ブロックAとDの画素信
号を加算し、またブロックBとDの画素信号を加算した
信号を用意し、これらの加算した信号に対して、図15
のような構造にして差分を計算してBPF特性を得ても
よい。
きる構造であるが、被写体が近距離にある場合は、ピン
ホールの位置の違いによる撮像センサ15上の像の位置
の違いが大きくなるため、図15の加算では被写体の写
る場所が異なるため画像がぼやけてしまう場合がある。
これを防ぐためには、図21に示したような、前述のポ
リマアクチュエータを用いてピンホールの形状を変化さ
せれば、ピンホールの中心位置はずれず、正確なBPF
処理を実現することができる。これは、図15に示した
2種類のピンホール板23a,23bを、ゴム状のポリ
マアクチュエータによって時分割で切り換え、それに同
期して撮像センサで画像を撮像するものである。この場
合、図15に示した2種類のピンホール板23a,23
bによる画像は、1つの同じ撮像センサから時分割で得
られる。これらを同時化し、ピンホールの幅が大きい場
合の画像の極性を反転して加算することによって、近距
離の被写体に対しても、精度良くBPF・LPFの特性
を得ることができる。
撮影する際に、フィルタ処理をかけた画像を簡単な構造
で、実時間で得ることができる。
予め指定した距離にある被写体あるいは動きのある被写
体を選択的に撮像することができる。また、純電子的に
ズーミング・パンニングを実現し、安定性の良い、構造
が簡単でコンパクトな撮像装置を実現することができ
る。また、光学的な手段を用いることによって、簡単な
構造で高速なフィルタ処理を施した画像を得ることがで
きる。
略構成図である。
る。
した図である。
トである。
を示すブロック図である。
概略構成図である。
る。
である。
概略構成図である。
の図である。
ある。
図である。
ある。
る。
ョン型FET 1032,1038 キャパシタ 1033,1039 エンハンスメント型FET 1034 フォトダイオード(PD)
Claims (20)
- 【請求項1】 入射光を光電変換し、かつ現フレームに
おいて光電変換された信号電荷を蓄積するための光電変
換蓄積部と、 前記光電変換蓄積部の後段に接続され、前フレームの信
号電荷を蓄積保持するための電荷保持部と、 前記電荷保持部の信号電荷を外部に読み出すための読み
出し部と、 前記読み出し部から信号電荷を外部に読み出す機能をフ
ラグ信号に基づいてオンオフ制御するための読み出し制
御部とを各単位画素に備えたことを特徴とする撮像セン
サ。 - 【請求項2】 請求項1記載の撮像センサにおいて、 前記読み出し制御部は、前記フラグ信号を単位画素外部
から書き込む機能を有することを特徴とする撮像セン
サ。 - 【請求項3】 2次元アレイ化されたMOS型の単位画
素を備えた撮像センサであって、 垂直方向に画素間共通の出力信号線及びフラグデータ線
が配され、かつ水平方向に画素間共通のフラグパルス
線、転送線、リセット線及び電源供給線が配されてお
り、 前記単位画素は、フォトダイオードと、第1のキャパシ
タと、前記フォトダイオードのn層側と前記第1のキャ
パシタとを接続する第1のFETと、前記第1のキャパ
シタをゲートで受けた第2のFETとを有し、 前記第1のFETのゲートは転送線に接続され、前記第
2のFETはその一端を出力信号線に接続され、他端は
第3のFETを介して電源供給線に接続され、第3のF
ETのゲートと前記電源供給線との間に第2のキャパシ
タが接続され、前記第3のFETのゲートとフラグデー
タ線との間には第4のFETが接続され、前記第4のF
ETのゲートにはフラグパルス線が接続され、前記フォ
トダイオードのn層側と前記フラグパルス線との間には
第5のFETが接続され、前記第5のFETのゲートは
前記フラグパルス線に接続され、前記第1のキャパシタ
とリセット線との間には第6のFETが接続され、前記
第6のFETのゲートも前記リセット線に接続された構
成を有することを特徴とする撮像センサ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮
像センサを備えた撮像装置であって、 前記撮像センサにおいて、前フレームの信号と現フレー
ムの信号との大きさを比較し、その差が大きい場合に被
写体の動きがあったと判断して前記フラグ信号をセット
することにより、被写体の動きがあった画像領域のみ、
又は被写体の動きが無い画像領域のみを選択撮像するこ
とを特徴とする撮像装置。 - 【請求項5】 複数の撮像ブロックを並べてなる撮像部
と、 前記複数の撮像ブロックの各々の撮像信号から、指定さ
れた時間遅延と信号選択期間とをもとに、その部分の撮
像信号のみを選択的に加減算するための加減算器と、 前記加減算器の出力に応じてフラグ信号を生成するため
のフラグ判断部とを備え、 前記フラグ判断部の出力を用いて、前記フラグ信号で指
定した部分のみの撮像画像を出力することを特徴とする
撮像装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の撮像装置において、 被写体を前記複数の撮像ブロックの各々に結像させるよ
うに、複数のピンホールを有するピンホール板を更に備
えたことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項7】 請求項5記載の撮像装置において、 被写体と前記撮像装置との間の指定された距離に応じて
前記時間遅延及び信号選択期間を指定するための手段を
更に備えたことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項8】 請求項5記載の撮像装置において、 前記複数の撮像ブロックの各々の撮像信号から、指定さ
れた時間遅延と信号選択期間とをもとに、その部分の撮
像信号が重なるように各撮像ブロックからの撮像信号の
平均値を計算するための平均値計算部を更に備え、 前記平均値計算部の出力を撮像出力信号とすることによ
って、前記撮像装置から所定の距離範囲内に存在する被
写体のみを鮮明に撮像することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項9】 ピンホールと撮像センサとを組み合わせ
た撮像装置であって、 ピンホールの水平位置を移動させることによって撮像装
置の撮像方向を可変とすることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の撮像装置において、 前記ピンホールは、その水平位置を駆動装置によって2
次元的に移動することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項11】 請求項9記載の撮像装置において、 前記ピンホールは、複数の孔の開閉制御を可能としたも
のであり、これらのうち1つのピンホールを選択して開
状態とし、開状態のピンホールを切り換えることによっ
て撮像装置の撮像方向を可変とすることを特徴とする撮
像装置。 - 【請求項12】 請求項11記載の撮像装置において、 前記複数の孔の開閉制御は、ポリマを電極で挟んだ構造
の形状可変のアクチュエータを用いることを特徴とする
撮像装置。 - 【請求項13】 請求項9記載の撮像装置において、 前記ピンホールは、線状孔を有する2枚の板を重ねるこ
とによって実現し、前記2枚の板の位置関係を制御する
ことによって、ピンホールの位置を制御することを特徴
とする撮像装置。 - 【請求項14】 ピンホールと撮像センサとを組み合わ
せた撮像装置であって、 ピンホールと撮像センサとの間隔を可変とすることによ
って、ズーム撮像機能を有することを特徴とする撮像装
置。 - 【請求項15】 請求項14記載の撮像装置において、 駆動装置により前記ピンホール又は撮像センサを移動さ
せることによって、前記ピンホールと撮像センサとの間
隔を変化させることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項16】 ピンホールと撮像センサとを組み合わ
せた撮像装置であって、 複数のピンホールを重ねて配置し、これらのうち1つの
ピンホールの直径をピンホールカメラとして機能する程
度に制御し、それ以外のピンホールの直径を十分大きく
し、ピンホールカメラとして機能する程度の直径を有す
るピンホールを切り換えることにより、ピンホールと撮
像センサの実質的な距離を切り換え可能とすることによ
って、ズーム撮像機能を有することを特徴とする撮像装
置。 - 【請求項17】 ピンホールと撮像センサとを組み合わ
せた撮像装置であって、 前記ピンホールの形状が線状孔になっており、これによ
り空間ローパスフィルタ機能を有することを特徴とする
撮像装置。 - 【請求項18】 請求項17記載の撮像装置において、 前記線状孔は、その形が中心部は幅が大きく周辺部は幅
が狭くなっており、これによって場所により光透過特性
がなめらかに変化することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項19】 請求項17記載の撮像装置において、 前記線状孔を複数用意し、それぞれに対応した撮像セン
サを配置し、それらの信号を重み付け加減算することに
よって空間ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ又は
ハイパスフィルタの機能を実現することを特徴とする撮
像装置。 - 【請求項20】 請求項17記載の撮像装置において、 前記複数の線状孔の代わりに、線状孔の形状を時分割で
切り換えることができる形状可変の線状孔を用いること
により、時分割で得られた画像信号を重み付け加算する
ことによって空間ローパスフィルタ、バンドパスフィル
タ又はハイパスフィルタの機能を実現することを特徴と
する撮像装置。
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---|---|
JP2003274295A true JP2003274295A (ja) | 2003-09-26 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006087088A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-30 | Sony Corp | 撮像装置および撮像方法 |
US11137607B2 (en) | 2019-06-28 | 2021-10-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Image capturing and display apparatus and wearable device |
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2002
- 2002-03-18 JP JP2002073730A patent/JP4242598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4645358B2 (ja) * | 2004-08-20 | 2011-03-09 | ソニー株式会社 | 撮像装置および撮像方法 |
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JP4242598B2 (ja) | 2009-03-25 |
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