JP2003273785A - 施設内通信方法及び施設内通信装置 - Google Patents

施設内通信方法及び施設内通信装置

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JP2003273785A
JP2003273785A JP2002067465A JP2002067465A JP2003273785A JP 2003273785 A JP2003273785 A JP 2003273785A JP 2002067465 A JP2002067465 A JP 2002067465A JP 2002067465 A JP2002067465 A JP 2002067465A JP 2003273785 A JP2003273785 A JP 2003273785A
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Yutaka Wada
和田  裕
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Noboru Azusazawa
昇 梓澤
Sadao Mizokawa
貞生 溝河
Hideaki Masuko
英昭 益子
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクトリオートメーション施設又は物流施
設における見通しの利かない場所での通信を確実に行
う。 【解決手段】 ファクトリオートメーション生産施設の
搬送手段13と生産管理コンピュータとの間の通信方法
に、エバネセントモードを用いる施設内通信方法とし
た。また、無線通信に対して障害となり得る搬送手段1
3などが行き交うファクトリオートメーション生産施設
に設置された固定式の装置15と生産管理コンピュータ
との間の通信方法に、エバネセントモードを用いる施設
内通信方法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ファクトリオート
メーション生産施設又は物流施設における無線を利用し
た施設内通信方法及び施設内通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ネットワークを形成するシス
テムは、ネットワーク線路が有線及び/又は無線の構成
となっている。例えば、ファクトリオートメーション分
野で、生産管理を行う上位計算機を含む生産ラインの諸
設備を接続するための有線ネットワークの例としては、
バス型、リング型の接続形態をもつ汎用LANがある。
さらに、フィールド計装機器に対しては、より高速で信
頼性の高いデータ伝送を保障するための伝送プロトコル
を搭載した制御用LANがある。また、無線ネットワー
クの例としては、GHz帯の周波数を利用したスター型
ネットワーク(IEEE802.11準拠の無線LA
N、Bluetooth(R)、赤外線通信等)があ
る。これは、自動仕分装置等を備えた物流施設でも同じ
である。
【0003】また、ファクトリオートメーションの分野
では、部品・製品の搬出入・自動倉庫管理、各生産工程
への部品の供給管理、各装置での特徴的な製造・検査工
程を行うための機構の監視制御等の全工程に対して、生
産計画を担う最上位コンピュータと生産管理をオンライ
ンで行う情報制御コンピュータとを連携させ、各工程装
置や伝送器と接続された分散コントローラを統括管理す
るCIM(Computer Integrated Manufacturing)シス
テムとして構成することが通例となっている。上述した
既存の無線通信装置を組み合わせたCIMシステムで
は、部品・製品自身やそれらを搬送するトレーにICカ
ードやバーコードによる識別タグ機能を装備する等し
て、トラッキング管理に利用する場面も多い。また、小
規模な生産施設フロア等では、情報LANとして敷設さ
れた有線のEthernet(R)ベースのLANに代
えて、電波が到達可能な見通しの良い範囲で無線LAN
に移行・併用するケースも増えている。この点について
も、物流施設も同じである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線LAN、例
えばGHz帯を利用する無線LANでは、その使用電波
の周波数特性から、以下に示す課題がある。 (1)アクセスポイント(親局)とクライアント(子
局)との間に所定の空中線電界強度を得るために、局間
の見通しを確保する必要があり、建物内の設備の配置計
画時、設備の移設時に局配置に制約を受けやすく、導入
・維持管理コストの削減に限界がある (2)建屋外に電波の漏れが生じやすい周波数帯であ
り、隣接した建屋の無線LAN間で混信が発生しやす
く、建物ごとの独立性が確保しにくい。 (3)既設の無線通信(IEEE802.11やPH
S、赤外線通信等)で構築されたサービスに加え、新た
なサービスを無線通信で構築しようとする場合、混信な
く併設可能となる無線通信の選択肢が限定される。
【0005】従来から、生産ラインを含むファクトリオ
ートメーション分野でのデータ伝送には、上記のGHz
帯を利用したネットワーク(LAN)や、製造装置や搬
送車の近傍で赤外線通信等を利用した非接触伝送等の、
種々の無線技術が使われてきたことは上記のとおりであ
る。しかるに、大規模で複雑な建物内の設備配置から構
成される生産ラインに無線技術を適用するには、特に上
記(1)の課題に対して、何らかの改良が行われること
が強く望まれている。
【0006】例えば、部品・製品を、全工程を通して一
括してトラッキング管理(追跡管理)するために、無線
LANの機器を、無人搬送車や部品・製品を収容するト
レーに装備して利用する場合を想定しよう。大規模な生
産ラインでは、建物内の設備や建屋・壁の複雑な配置と
の位置関係が原因となり、また大型の製造装置や検査装
置中をこれらの移動体が通過する場合等には、子局と親
局間の見通しが利かないばかりか、これらの建物や装置
が通信経路を遮断する障害物となる。そのため、無線通
信を適用できる範囲は、上述したように、少数の工程単
位に個別の非接触通信方式を導入し、分散コントローラ
を介して個々の工程を管掌する生産管理コンピュータの
範囲でデータ適用しているのが現実である。しかるに、
生産ラインの工程全体を通してトラッキング管理する場
合には、少数の工程単位にその前工程、後工程との情報
連携のために、識別タグのバーコード入力と人手による
補助入力(作業着手、完了等の単純なイベント情報入力
等)を補完して、上位コンピュータにて一括管理するシ
ステムを構成している。このような積み上げ方のデータ
適用では、現場の設備、分散コントローラからネットワ
ークを経て上位コンピュータに到る全体を通したデータ
のやりとりが複雑となる。さらに、作業工程の修正や、
生産ラインの構成見直し等の際には、分散コンピュータ
から上位コンピュータまでの大規模な範囲に対して、整
合のとれたシステム改修計画を立案し実施することも必
要となる。
【0007】そこで、本発明は、ファクトリオートメー
ション施設又は物流施設におけるかかる課題を解決する
ことを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明は、ファクトリオートメーション生産施設又は物流施
設の搬送手段と通信機能が付加されたコンピュータとの
間の通信方法に、エバネセントモードを用いる施設内通
信方法とした。また、無線通信に対して障害となり得る
物体が行き交うファクトリオートメーション生産施設又
は物流施設に設置された固定式の装置と通信機能が付加
されたコンピュータとの間の通信方法に、エバネセント
モードを用いる施設内通信方法とした。
【0009】なお、「無線通信に対して障害となり得る
物体が行き交う」における「物体」とは、例えば人、搬
送手段(無人搬送車)、荷物、製品、部品等、生産施設
や物流施設を行き交うものである。ちなみに、生産施設
・物流施設に固定的に配置された設備・装置・機器類
も、無線通信に対して障害になり得る物体である。
【0010】また、前記課題を解決した本発明は、ファ
クトリオートメーション生産施設又は物流施設に設置さ
れ、コンピュータと前記施設内を移動する搬送手段との
通信をエバネセントモードで行う通信装置であって、前
記施設に配された導体に高周波電流の電気エネルギを注
入して当該施設内にエバネセントモードの電場を形成す
る電気エネルギ注入器と、前記コンピュータ及び前記搬
送手段との間で送受される情報を前記電気エネルギとの
間で相互変換する変換器と、を有する施設内通信装置と
した。
【0011】なお、「搬送手段」は発明の実施の形態の
「無人搬送車」、「固定収容手段」の双方を含むもので
ある。
【0012】これら構成によれば、導入・維持が容易
で、建物間の独立性を確保し、既設の無線通信方式と併
設が可能な無線通信を実現できる。また、大規模で複雑
な構造をもつ建物内に敷設された生産ラインを一括して
稼動監視・操作制御できる無線通信システムを提供する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。まず、本実施形態で使用さ
れるエバネセント通信技術(エバネセントモードを用い
た通信技術)について説明する。その次に、このエバネ
セント通信を用いてネットワークを構成する実施形態
(FAへの適用例)の説明を行う。
【0014】〔エバネセント通信技術〕エバネセント通
信技術は、無線通信路である空中伝播に用いる高周波電
界のモードに、エバネセントモードを用いるものであ
る。エバネセントモードとは、例えば金属面で取り囲ま
れた導波管の形状、寸法で定まるカットオフ周波数以下
の高周波を用い、管の長さ方向に指数関数状に減衰する
高周波電界によって電気エネルギを伝えるモードであ
る。一般に、多くの導波管では、導波管の長さ方向に位
相変化しながら、振幅が周期的に変化する進行波を伝播
させることが知られている。一方、エバネセントモード
は位相変化を起こさないため、指数関数状に振幅が単調
減少する安定した電場が得られることに特長がある。エ
バネセント通信技術は、建物を導波管と見立て、建物の
内部にエバネセントモードを形成する。
【0015】エバネセントモードの形成は次のように行
われる。 (1)建物に高周波電流を注入する。注入された高周波
電流が、壁内の鉄骨、電線管等を誘起する。 (2)高周波電流が、建物内で電気的に接続された鉄
骨、電線管等が給電路として作用し、各部屋の壁までエ
ネルギを伝える。 (3)そして、部屋を取り囲む壁が、次の2つの物理現
象によってエバネセントモードを室内に形成する。 (a)導波管の注入面として動作し、壁面に垂直な方向
に指数的に減衰するエバネセント波を作り出す。 (b)電導体の表面に誘電体が接触した「2層の表面波
線路」を形成し、誘電体の中を壁面に平行な方向に高周
波電流が進行波として伝播し、誘電体の表面から室内に
向かう壁面に垂直な方向に指数関数的に減衰するエバネ
セント波を作り出す。
【0016】上記(3)(a)の電磁波挙動は、導波管
のカットオフ周波数以下でのエバネセントモードであ
り、「The Feynman Lectures on Physics Vol. III, Ch
apter3 “Wave Guide”,Feynman, Leighton and Sands,
Addison-Wesley PublishingCompany (1965)」に解説が
ある。また、上記(3)(b)の電磁波挙動は、電導体
と誘電体とを組み合わせた表面波線路からのエバネセン
波であり、「稲垣直樹著、“電気・電子学生のための電
磁波工学”丸善(1980)」に解説がある。
【0017】エバネセント通信の原理を、図1を参照し
てより具体的に説明する。図1は、エバネセント通信技
術の具体的な原理を図示したものである。建物1は、鉄
骨等の構造物2が機械的に接合されたものであり、構造
物2が電気的にも接続されたものとなっている。さら
に、建物1の壁内、床・天井間もしくは部屋内には、水
道管3、電線管・ケーブルトレイ・ダクト4等金属性の
ものが配置されている。アクセスポイント(親局)は、
建物構造物2、水道管3、電線管・ケーブルトレイ・ダ
クト4等の電導体に対して高周波電流を注入し建物内の
各部屋にエバネセントモードの電場を形成するための電
気エネルギ注入器5(以下、エキサイタと称す)と、デ
ータ・制御信号を電気エネルギとの間の相互変換を行う
ためのハブ6から構成されている。ハブ6は、有線或い
は無線によるネットワークシステム7によって、建物1
内或いは建物1外の図示しない通信システム或いはサー
バと接続されている。
【0018】建物1内には、クライアント(子局)が、
エバネセントモードの空中線電界とエネルギ交換するア
ンテナ(プローブ)8が接続された端末9として配置さ
れている。図1の端末9は、ネットワークシステム7と
接続された図示しない通信システム或いはサーバとの間
でデータ交換を行う。
【0019】なお、エキサイタ5は請求項の「電気エネ
ルギ注入器」に相当し、ハブ6は請求項の「変換器」に
相当し、端末9は請求項の「搬送手段」にも「固定式の
装置」にも相当する。また、建物1内或いは建物1外の
図示しない通信システム或いはサーバは請求項の「通信
機能が付加されたコンピュータ」に相当する。
【0020】このエバネセント通信技術では、例えば短
波帯近傍の高周波を用いることにより、建物1の内部に
空中線電界強度を得られ、見通しの遮られた個々の部屋
への通信が可能となる。また、建物固有のカットオフ周
波数以下での運用によって、建物1の外部への空中線電
界の漏洩がないため、建物1ごとに独立した通信環境を
確立することが可能となる。
【0021】ちなみに、図2に他の無線通信方式との比
較をした結果を示すが、この図からエバネセント通信が
優れていることが理解される。また、図2には示さなか
ったが、導入のしやすさについても、建物にエキサイタ
5(及びハブ6)を追加するだけでよく、エバネセント
通信は他の方式よりも優れている。なお、到達距離が建
物内であるので、盗聴等に対してのセキュリティも高い
といえる。
【0022】次に、本発明の実施形態を、ファクトリオ
ートメーション(以下「FA」という)分野で部品・製
品を搬送するための機器(無人搬送車、トレー、パレッ
ト、輸送機械等)の稼動監視、操作制御に関連付けて、
エバネセント通信技術を用いた無線LANの応用につい
て説明する。しかし、本実施形態は、本開示の範囲を、
以下に示す機器の種類、機器の接続形態、機器間のデー
タ・制御信号の伝送プロトコルにのみ限定するものでは
なく、この好適な実施形態は、無線通信と有線通信を併
用したネットワークシステムの機能及び入出力インター
フェース及びこれらを実装するデバイスに適用可能であ
る。
【0023】〔FAへの適用例1〕エバネセント通信技
術をFA生産施設に適用した実施形態である適用例1を
説明する。図3は、図1に示したエバネセント通信技術
を用いたFA生産施設の概要を示す図である。図3に示
すFA生産施設では、工場内に設置された生産ラインの
自動化のために、生産管理ホストコンピュータ(図示
外)と、生産ラインの各設備11,13、15…とがネ
ットワークで接続されている。また、このFA生産施設
では、生産管理ホストコンピュータにて設定された生産
計画情報に従って、ネットワーク経由で各設備11,1
3,15…の動作指示がなされる。また、このFA生産
施設では、トラック10により入庫された部品12の自
動倉庫(スタッカクレーン等)11への入庫、生産すべ
き製品に必要な部品の自動倉庫11からの搬送、部品の
組み立て、加工、実装、生産工程途上或いは最終工程で
の製品検査、工程間の製品の搬送、最終製品の出荷・発
送等の一連の作業が自動化されている。各設備11,1
3,15…の稼動状況をはじめとしたリアルタイム監視
情報や、設備の稼動実績や製品の生産実績等は、エバネ
セント通信により生産管理ホストコンピュータに転送さ
れる。生産管理ホストコンピュータは、請求項の「コン
ピュータ」に相当する。
【0024】なお、図3において、設備としての無人搬
送車13(請求項の「搬送手段」に相当)は、図中の吹
出しに示すように、子局16と制御装置17を備えてい
る。更に、製品の組み立てに供する部品を格納した自動
倉庫11や、製品の組立装置(図示外)及び検査装置
(図示外)も、図示しない子局を備えたものになってい
る。また、部品或いは製作途上にある製品を固定或いは
収容し、ときに無人搬送車13に搭載されるトレー或い
はパレットと総称される固定収容手段14も、図示しな
い子局を備える。なお、本実施形態の無人搬送車13
は、生産ライン或いはその通路に付設された搬送路を伴
う軌道式無人搬送車、或いは搬送路に拘束されず通路を
自由に移動できる無軌道式無人搬送車のいずれであって
もよい。ここで、本実施形態の固定収容手段14は、無
人搬送車13に搭載できる構造、形状を有するものであ
る。
【0025】ちなみに、このFA生産施設を収納する建
物は、図1に示した建物1のような構成をしており、エ
キサイタ5及びハブ6から構成される親局を介して、設
備11,13,14,15…と生産管理ホストコンピュ
ータとがエバネセントモードによる通信を行えるように
なっている。
【0026】このような、構成を有する適用例1のFA
生産施設では、無人搬送車13が、他の無人搬送車13
の裏側や自動倉庫11の裏側や他の設備の裏側に回りこ
んでも、他の通信方式に比べて良好な回り込み特性によ
り良好な通信を行うことができるので、見通しの遮断に
よるエラー率の悪化等がない。よって、無人搬送車13
を確実に動作させることができる。一方、無人搬送車1
3によって、見通しを遮断される場合もあるが、このよ
うな場合も遮断される側の他の無人搬送車13や他の設
備11,14、15等も良好な通信を行うことができ
る。これは、人や荷物等の無線通信に対して障害となり
得る物体が、例えば無人搬送車13の見通しを遮断する
場合も同じである。つまり、従来の通信では障害物とな
り得るような物体の存在の有無にかかわらず、エバネセ
ントモードでは良好な通信を行うことができる。また、
大規模で複雑な構造をもつ建物内に敷設された生産ライ
ン(生産施設)を一括して稼動監視・操作制御できる通
信システムを構築することが可能となる。
【0027】〔FAへの適用例2〕次に、図4を参照し
て適用例2を説明する。図4は、ファクトリオートメー
ション分野での、エバネセント通信技術を適用した無人
搬送車13及び固定収容手段14の稼動監視及び操作制
御の一例を示すシステム構成図である。
【0028】図4では、生産管理ホストコンピュータ1
8及び工程集中管理コンピュータ19(「上位コンピュ
ータ」ともいう、請求項の「コンピュータ」に相当)と
無人搬送車13の制御装置17及び/又は固定収容手段
14の制御装置23(「下位コンピュータ」ともいう)
との間で、親局(エキサイタ21及びハブ22)及び子
局16を介してデータ伝送を行うことにより、生産ライ
ンの稼動状況を監視する。
【0029】即ち、無人搬送車13及び固定収容手段1
4に設置された子局16は、生産ラインが置かれている
建物1に設置されている親局とエバネセント通信24を
行う。具体的には、無人搬送車13では子局16が制御
装置17と接続され、固定収容手段14では子局16が
制御装置23と接続され、それぞれ親局との間で伝送さ
れるデータを授受する。一方、親局は、生産管理ホスト
コンピュータ18及び工程集中管理コンピュータ19に
接続されている有線ネットワーク装置及び網20に接続
され、エバネセント通信を介して子局16との間でデー
タ伝送を行う。
【0030】この適用例2でも、子局16と親局の間
は、建物1の図示しない構造物等(鉄筋、鉄骨、水道管
…)を介して電磁波を伝播させるエバネセントモードで
のエバネセント通信24を用いている。この通信方法に
よって、生産ラインの広い範囲にわたって無人搬送車1
3が移動し、建物1の内部に複雑に配置された装置(設
備11,15,…)に取り囲まれ、建物1の内部の隔壁
によって隔てられた地点にあっても、局間は所定の条件
のもとで安定した通信(図2参照)を確立することがで
きる。
【0031】〔FAへの適用例3〕次に、図5を参照し
て適用例3を説明する。図5は、ファクトリオートメー
ション分野での、エバネセント通信技術を適用した無人
搬送車13による画像監視の一例を示すシステム構成図
である。
【0032】図5において、無人搬送車13には、動画
或いは静止画で、生産施設の稼動状態や部品・製品の加
工状態を監視するためのカメラ25と画像をデジタル化
して伝送するための画像エンコーダ/配信サーバ26が
接続されている。画像エンコーダ/配信サーバ26は子
局16を介したエバネセント通信24により、親局(エ
キサイタ21及びハブ22)に画像を送り、工程集中管
理コンピュータ19が接続されてネットワークを介し、
画像表示用コンピュータ28に映像27を表示する。な
お、カメラ25は、エバネセント通信により遠隔操作可
能になっている。
【0033】この適用例3によれば、適用例1及び適用
例2のように、確実な通信を行うことができる。また、
エバネセント通信は、図2に示したように高速な通信を
行うことができるので、高解像度の静止画や、スムース
な動きをした動画を転送することができる。
【0034】〔FAへの適用例4〕次に、図6を参照し
て適用例4を説明する。図6は、ファクトリオートメー
ション分野での、エバネセント通信技術を適用した生産
システム・設備障害時の、稼動監視バックアップ系統の
一例を示すシステム構成図である。
【0035】図6において、上位コンピュータ(工程集
中管理コンピュータ)19と設備11,15との間を接
続する有線ネットワーク、もしくは各工程設備単位の上
位コンピュータ19自身に障害が発生した場合(図中、
×記号)、子局16及び伝送装置(プロトコル変換装
置)16Aを介して接続された各設備11、15の制御
装置からの稼動状況データを、子局16を介して親局
(エキサイタ21及びハブ22)とエバネセント通信
し、バックアップ用監視コンピュータ29に伝送する。
この場合、障害が発生した工程設備に対応したバックア
ップ監視すべき諸量(データ項目)は、あらかじめ上位
コンピュータ19で設定してバックアップ用監視コンピ
ュータ29に同期転送しておく。これにより、障害発生
時には、自動的に、障害対象のバックアップ監視が継続
してなされる。
【0036】この適用例4によれば、有線ネットワーク
等に障害が生じた場合でも、エバネセント通信という他
の伝送ルートを介して、確実に通信を行うことができ
る。なお、エバネセント通信を常時行い、バックアップ
用に有線ネットワークを使用する態様でもよい。
【0037】〔FAへの適用例5〕次に、図7を参照し
て適用例5を説明する。図7は、ファクトリオートメー
ション分野での、エバネセント通信技術を適用した輸送
機器と建物とを一体としてデータ伝送場として形成する
一例を示すシステム構成図である。
【0038】図7では、入出庫エリア30において、建
物1に隣接して駐停車されるトラック10の荷室(コン
テナ)から部品・製品を搬出入する。この際、トラック
10の荷室自身を建物1の構造物の延長としてみなし
て、エバネセント通信によるデータ伝送の対象範囲とす
る。このため、建物1の鉄骨或いは鉄管、ダクト等と、
入出庫エリア30の所定位置に駐車したトラック10の
荷室を、脱着可能な電気ケーブル31で電気接続する。
もちろん、トラック10の荷室にもエバネセントモード
形成可能なように、導体が配置してある。この電気接続
により、トラック10の荷室中にもエバネセントモード
が形成されるため、トラック10に積載された状態にあ
る固定収容手段14(その子局16)と親局(エキサイ
タ21及びハブ22)との間でエバネセント通信24が
可能となる。なお、入出庫エリア30での積み下ろし作
業によって移動する子局16の動作には、バッテリ駆動
等による独立した電力供給が必要となるが、本図ではこ
の電力供給部分は省略している。
【0039】このように、子局16を搭載したまま部品
・製品を輸送する機器(本例ではトラック10の荷室)
にトレー或いはパレット(つまり固定収容手段14)を
積み込めるため、入庫出庫の作業工程においても部品・
製品データの追跡が可能となる。つまり、建物1の内部
ばかりでなく、建物1の外との物流情報の交換にも有効
である。さらに、以上の実施形態での通信装置の仕様を
統一し、複数の工場に導入することで、輸送中の事故、
障害等の結果が、入出庫作業と同期して(入出庫作業の
際に)得られる。
【0040】以上、適用例1〜5によれば、搬送手段と
しての無人搬送車13に備えられる子局16、トレーや
パレット等の固定収容手段14に備えられる子局16
と、上位コンピュータ18,19等のネットワークに接
続された親局(エキサイタ21及びハブ22)との間、
殊に子局16とエキサイタ21の間に、見通しを遮る障
害物があっても安定したエバネセント通信による接続状
態を確立できる。
【0041】なお、子局16(図3等参照)が、建物1
内に配置された各設備11,15…へのデータ転送・中
継機能を有するインターフェース装置を備えるようにし
てもよい。前記の適用例1(図3参照)では、無人搬送
車13及び固定収容手段14と子局16との間のデータ
転送・中継機能に用いる接続形態や伝送プロトコルの組
合せは、各設備11,15…の既設インターフェースと
整合を持たせた設計が可能である。
【0042】具体的には、現場設置のコントローラ、シ
ーケンサとのインターフェースとして、接続形態はEt
hernet(R)によるものとし、伝送プロトコルは
TCP/IPとする組合せが可能であるし、アナログ計
装データを収集するためのRS−232C、GPIB等
のインターフェースを、無人搬送車13の側に装備する
ことも可能である。また、現場盤のリレー接点の監視・
制御のために、デジタル入出力インターフェースを装備
することも可能である。その他、レガシーなPI/Oの
レパートリ、デファクトの計装ネットワーク(Device N
et、Lon Works等)、自律分散ミドルウェア等に対応し
た伝送プロトコルとその実装インターフェースの組合せ
が可能である。
【0043】さらに、子局16に、エバネセント通信接
続のための送受信用のプローブに加えて、既存の無線通
信接続(GHz帯の無線LAN等)のためのアンテナを
併設して、有線通信接続だけでなく無線によるデータ転
送・中継を提供することも可能である。
【0044】このようにすることで、エバネセント通信
技術が担う物理層の上に構築するデータリンク層、ネッ
トワーク層、トランスポート層、アプリケーション層に
最適な実装手段を組み合わせて、生産施設、製造装置の
監視制御に最適な情報伝送を実現することができる。
【0045】以上はエキサイタ21(図3等参照)を建
物1の中に1つだけ設置するものであったが、複数のエ
キサイタ21を設置するようにしてもよい(親局を複数
設置するようにしてもよい)。以下、複数のエキサイタ
21を設置した適用例を説明する。
【0046】〔FAへの適用例6〕図8を参照して適用
例6を説明する。図8は、エバネセント通信により位置
を推定する原理を示す模式図及び位置推定装置のブロッ
ク図である。なお、適用例1〜5では、エキサイタ21
及びハブ22を含んで親局が構成されるものとしたが
(図3等参照)、この適用例6の説明では、エキサイタ
21(21a,21b)を親局21(21a,21b)
とする。
【0047】図8では、搬送周波数(中心周波数)の異
なる複数の親局21a,21bを建物1に設置する。建
物1内を移動する無人搬送装置13(子局16)は、適
宜通信に使用する周波数を切り替える構成を有してい
る。つまり、エバネセント通信を行う親局21a,21
bを選択する。そして、親局21側の位置推定装置でそ
れぞれの通信強度を検知し、親局21a,21bと無人
搬送装置13との距離を推定し、建物1内での無人搬送
装置13の位置を推定する。
【0048】なお、図8は、建物1の平面図であり、2
つの親局21(第1親局21a,第2親局21b)が建
物の1面(1壁面)に「所定距離」離間し、かつ床から
ある高さを持って設置してある(エキサイタ21a,2
1bを基準にしての位置)。また、この図8は、建物1
の床上を無人搬送車13が移動しているところを模式的
に示してある。また、図8は、位置推定装置は親局21
側に設けられ、通信強度検出手段、距離推定手段、距離
テーブル、位置推定手段を含んで構成されていることを
示している。
【0049】ここで、親局21側に設けられる位置推定
装置の各手段の機能を説明する。通信強度検出手段は、
第1親局21aと無人搬送車13がエバネセント通信を
行っているときは、その強度(「第1の通信強度」)を
検出する機能を有する。また、第2親局21bと無人搬
送車13がエバネセント通信を行っているときは、その
強度(「第2の通信強度」)を検出する機能を有する。
【0050】距離推定手段は、「第1の通信強度」と
「第2の通信強度」を順次入力すると距離テーブルを参
照し、「第1の距離」及び「第2の距離」を推定する機
能を有する。
【0051】ちなみに、エバネセント通信の通信強度
は、親局(エキサイタ)21a,21bから無人搬送車
13(子局16)が遠ざかると弱くなる。逆に、近づく
と強くなる。そこで、距離テーブルには、(1)第1親
局21aと無人搬送車13における「第1の通信強度」
と「第1の距離」との関係のテーブル、及び(2)第2
親局21bと無人搬送車13における「第2の通信強
度」と「第2の距離」との関係のテーブルが記憶してあ
る。なお、「第1の距離」は第1親局21aと無人搬送
車13との直線距離であり、「第2の距離」は第2親局
21bと無人搬送車13との直線距離である。
【0052】位置推定手段は、距離推定手段から「第1
の距離」及び「第2の距離」を入力すると共に、この距
離と予め記憶している「所定距離」とに基づいて、建物
1における無人搬送車13の位置(平面上の位置)を推
定する機能を有する。
【0053】このような構成を有する位置推定装置は、
無人搬送器13(子局16)が通信する親局21a,2
1bを適宜選択して切り替えると、切り替えと同期して
位置推定装置の各手段が機能し、無人搬送器13の位置
を推定する。推定した結果の位置情報は、例えば無人搬
送車13の自動運転等に適用できる。また、例えば位置
情報を蓄積して統計的に解析し、無人搬送装置13の、
最適の動線・軌道を割り出すようにすることにも適用で
きる。また、FAにおける生産工程の動態をより詳細に
追跡することができる。
【0054】ちなみに、図8を参照して説明した適用例
6は建物1の内部であるので、2つの親局21a,21
bがあれば無人搬送車13の位置を推定することができ
る。もちろん、より精度を高めるため、親局21を3つ
用いるようにしてもよい。親局21を3つ用いることと
すると、無人搬送車13(子局16)の建物1における
高さ方向の位置も推定することが可能になる。
【0055】もちろん無人搬送車13は建物1に何台あ
っても混同されることなく、それぞれの位置を推定する
ことができる。
【0056】なお、通信強度検出手段について、これを
無人搬送器13(子局16)の側に備えるようにして、
無人搬送器13で通信強度を検出し、通信強度のデータ
を親局21側の位置推定装置に送信するようにしてもよ
い(位置推定装置が無人搬送器13から通信強度を得る
ことになる)。この場合は、親局21側の位置推定装置
から通信強度検出手段を省くことができる。ちなみに、
位置推定装置全体を無人搬送車13に備えるようにして
もよい。
【0057】〔FAへの適用例7〕次に、適用例7を、
図9を参照して説明する。図9は、建物内の子局の分散
・集中の度合いにより通信を切り替える例を説明する模
式図である。なお、この適用例7の説明でも、エキサイ
タ21を親局21とする。
【0058】まず、この適用例7では、搬送波(中心周
波数)が同じ2つの親局21,21を建物1内に離間し
て設置し、使用する2つの親局21,21を両者が干渉
しないように、例えば親局21に対して高周波電流の電
気エネルギの注入をON/OFFを指示する切替え器に
より親局21を切り替えて共用する。この適用例7のよ
うに搬送波が同じであっても、親局21を識別できるの
で(OSI基本参照モデルのデータリンク層やネットワ
ーク層にて識別可能)、前記した適用例6のようにし
て、親局21ごとの通信強度を検出することで無人搬送
車13やパレット等の固定収容手段14の位置(子局1
6の位置)を推定できる。
【0059】ところで、子局16の位置が推定できる
と、建物1内の子局16の分散・集中の度合い、つまり
建物1内の無人搬送車13及び固定収容手段14の分散
・集中の度合いが把握できる。これにより、生産ライン
の稼動監視において大量のデータ伝送或いは多重の状態
変化の追跡が必要となった場合に、特定の1つ或いはそ
れ以上の子局16に対して、特定の親局21との通信を
優先させる動的な通信制御が可能となる(適用例6でも
同じである)。この際、各親局21と子局16との間で
所定の通信条件(伝送スループット、エラーレート等)
を満たす建物1内の領域をシミュレーションであらかじ
め予測しておき、通信に使う最適な親局21を選択する
ようにする。
【0060】以上、適用例6及び7によれば、無人搬送
車13や固定収容手段14の位置を推定することで、様
々な制御を行うことができる。また、様々な解析を行な
うことができる。
【0061】ところで、エバネセント通信における通信
強度からは、親局と子局16(無人搬送車13・固定収
容手段14)との相対的な遠近関係が判るが、この遠近
関係に基づいて、子局16の側で判断して通信相手の親
局21を選択するように構成してもよい。例えば、図8
でいえば、子局16の側で通信強度を監視し、通信強度
がある値以下(閾値以下)に弱まると、当該子局16が
他の親局21との通信を行うように構成することができ
る。また、親局21の側で通信強度を監視して判断し、
通信強度がある値以下(閾値以下)に弱まると、他の親
局21との通信を行うように、子局16に指令を送るよ
うに構成することもできる。
【0062】つまり、遠近関係(通信強度の強弱)のみ
を判別することによっても、子局16が通信相手とする
親局21を、(子局16の位置に応じて)複数の親局2
1の中から選択することができる。また、子局16が親
局21との間の通信に用いる周波数(搬送波)を、(子
局16の位置に応じて)複数の周波数の中から選択する
ことができる(ここでは、周波数を選択することは、親
局21を切り替えることになる)。なお、選択の判断
は、子局16側で行ってもよいし、親局21側で行って
もよい。
【0063】また、遠近関係(通信強度の強弱)に基づ
いて、建物1内における無人搬送車13等の分散・集中
度合いを監視することも、当然行うこともできる。例え
ば、分散・集中度合いは、次のようにすれば判る。図9
でいえば、まず左側の親局21を作動させ、当該左側の
親局21と各子局16との通信強度の総和を測定する。
次に、親局21を切り替えて、右側の親局21を作動さ
せ、当該右側の親局21と各子局16との通信強度の総
和を測定する。そして、両者の通信強度の総和を比較す
る。図9の場合、左側の親局21を作動させている場合
の方が通信強度の総和が大きくなり、左側の親局21の
側に無人搬送車13等が集中していることが判る。この
ことにより、建物1内における無人搬送車13等の分散
・集中度合いの監視を行うことができる。
【0064】以上説明した本発明は、前記した実施形態
(適用例1〜7とその変形例)に限定されることなく、
幅広く変形実施することができる。また、適用例1〜7
とその変形例を適宜組み合わせて実施することができ
る。例えば、実施形態での説明ではFAを事例として、
部品の搬入、加工、組立て、検査の工程を経て、製品を
出荷する装置製造産業での典型的な作業の流れを図示し
て引用した。しかし、本発明は、本例のような装置製造
産業分野での設備稼動監視、操作制御とそのデータ伝送
に限らず、他の産業分野の生産施設の設備稼働監視・操
作制御をはじめ、エネルギ、化学、鉄鋼・非鉄金属産業
分野でのプラント操業監視・制御にも適用可能である。
また、本技術は、商品や荷物が行き交う物流施設、例え
ば配送センタや物流センタ等と呼ばれる施設にも適用で
きることはいうまでもない。また、建物の規模の大小を
問わずにエバネセント通信技術を適用することができ
る。また、通信強度ではなく、エバネセント通信の伝搬
遅延を検出して、無人搬送車の位置を推定等するように
してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、短波帯近傍の高周波を
用いるエバネセント通信技術により、建物の建物内部に
所定の空中線電界強度を得られ、見通しの遮られた場合
でも確実な通信が可能となる。また、建物外部への空中
線電界の漏洩がないため、建物ごとに独立した通信環境
を確立することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エバネセント通信技術の具体的な原理を示
す図である。
【図2】 他の無線通信方式との比較をした結果を示
した図である。
【図3】 ファクトリオートメーション分野での、エ
バネセント通信技術の適用形態の一例を示す図である。
【図4】 ファクトリオートメーション分野での、エバ
ネセント通信技術を適用した無人搬送車及び固定収容手
段の稼動監視及び操作制御の一例を示すシステム構成図
である。
【図5】 ファクトリオートメーション分野での、エ
バネセント通信技術を適用した無人搬送車による画像監
視の一例を示すシステム構成図である。
【図6】 ファクトリオートメーション分野での、エバ
ネセント通信技術を適用した生産システム・設備障害時
の、稼動監視バックアップ系統の一例を示すシステム構
成図である。
【図7】 ファクトリオートメーション分野での、エ
バネセント通信技術を適用した輸送機器と建物とを一体
としてデータ伝送場として形成する一例を示すシステム
構成図である。
【図8】 エバネセント通信により位置を推定する原
理を示す模式図及び位置推定装置のブロック図である。
【図9】 建物内の子局の分散・集中の度合いにより
通信を切り替える例を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 … 建物 2 … 構造物 3 … 水道管 4 … 電線管・ケーブルトレイ・ダクト 5 … エキサイタ 6 … ハブ 7 … 外部ネットワークシステム 8 … プローブ 9 … 端末 11 … 自動倉庫(自動倉庫) 13 … 無人搬送車(搬送手段) 14 … 固定収容手段 15 … 設備 16 … 子局 17、23 … 制御装置 18 … 生産管理ホストコンピュータ(コンピュー
タ) 19 … 工程集中管理コンピュータ(コンピュータ) 20 … 有線ネットワーク装置(コンピュータ) 21 … エキサイタ(親局) 22 … ハブ 24 … エバネセント通信
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 信之 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 梓澤 昇 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 溝河 貞生 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 益子 英昭 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5K012 AB01 AC00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファクトリオートメーション生産施設又は
    物流施設の搬送手段と通信機能が付加されたコンピュー
    タとの間の通信方法に、エバネセントモードを用いるこ
    とを特徴とする施設内通信方法。
  2. 【請求項2】前記搬送手段に接続されて共に移動する子
    局と前記コンピュータに接続された親局との間の通信に
    用いる周波数は、前記搬送手段の位置に応じて複数の周
    波数の中から選択することを特徴とする請求項1に記載
    の施設内通信方法。
  3. 【請求項3】前記搬送手段に接続されて共に移動する子
    局が通信相手とする親局は、当該通信を行う搬送手段の
    位置に応じて複数の親局の中から選択することを特徴と
    する請求項1に記載の施設内通信方法。
  4. 【請求項4】無線通信に対して障害となり得る物体が行
    き交うファクトリオートメーション生産施設又は物流施
    設に設置された固定式の装置と通信機能が付加されたコ
    ンピュータとの間の通信方法に、エバネセントモードを
    用いることを特徴とする施設内通信方法。
  5. 【請求項5】前記ファクトリオートメーション生産施設
    又は物流施設を収容する構造物と、該構造物に隣接して
    駐停車される輸送機器とを電気的に接続し、この接続さ
    れた輸送機器の内部にエバネセントモードを形成するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の施設内通信方法。
  6. 【請求項6】ファクトリオートメーション生産施設又は
    物流施設に設置され、コンピュータと前記施設内を移動
    する搬送手段との通信をエバネセントモードで行う通信
    装置であって、 前記施設に配された導体に高周波電流の電気エネルギを
    注入して当該施設内にエバネセントモードの電場を形成
    する電気エネルギ注入器と、 前記コンピュータ及び前記搬送手段との間で送受される
    情報を前記電気エネルギとの間で相互変換する変換器
    と、を有することを特徴とする施設内通信装置。
  7. 【請求項7】前記エバネセントモードにおける搬送周波
    数が異なる電気エネルギ注入器と、 前記搬送手段と前記各電気エネルギ注入器とのエバネセ
    ント通信の通信強度をそれぞれ検出及び/又は取得する
    手段と、 前記検出及び/又は取得した通信強度に基づいて前記各
    電気エネルギ注入器と前記搬送手段との距離を推定する
    手段と、 前記推定した距離に基づいて前記施設内における前記搬
    送手段の位置を推定する手段と、を有することを特徴と
    する請求項6に記載の施設内通信装置。
  8. 【請求項8】前記エバネセントモードにおける搬送周波
    数が同じ電気エネルギ注入器と、 作動する前記電気エネルギ注入器を択一的に選択する手
    段と、 前記電気エネルギ注入器ごとに前記搬送手段とのエバネ
    セント通信の通信強度を検出及び/又は取得する手段
    と、 前記検出及び/又は取得した通信強度に基づいて複数存
    在する搬送手段の前記施設内における集中場所を検出す
    る手段と、を有することを特徴とする請求項6に記載の
    施設内通信装置。
  9. 【請求項9】前記施設内通信装置は、ファクトリオート
    メーション生産施設又は物流施設を収容する構造物と一
    体に構成されること、を特徴とする請求項6ないし請求
    項8のいずれか1項に記載の施設内通信装置。
  10. 【請求項10】前記施設に隣接して停止される輸送機器
    と前記導体とを電気的に接続する接続手段を備えたこ
    と、を特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか1
    項に記載の施設内通信装置。
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