JP2007304927A - 搬送装置の通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】直線部分に複数の搬送台車が位置した場合でも、複数の送信機と複数の受信機の相互干渉を回避でき、信頼性の向上した搬送装置の通信システムを提供することにある。
【解決手段】地上送信機12と、地上受信機14は、地上に設置され、軌道20の直線部分の延長方向に対向して配置され、地上電子計算機10に接続される。車上受信機4は、地上送信機12からの通信信号を受信するとともに、搬送台車3に設置される。車上送信機5は、地上受信機14に向けて通信信号を送信するとともに、搬送台車3に設置される。車上受信機4は、地上送信機12若しくは車上送信機5から送られる通信信号を受信し、車上送信機5は、地上受信機14若しくは車上受信機4に向けて、通信信号を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置を制御するための通信システムに係り、特に、軌道上に複数の搬送台車が位置する場合に好適な搬送装置の通信システムに関する。
半導体や液晶テレビの製造工場(以下、FA(Factry Automation)工場)では、製造装置や搬送装置の自動化が進んでいる。FA工場は、中央のコンピュータが、製造工程や搬送工程を一元的に管理するものであり、製造装置や搬送装置はこの中央のコンピュータから送信される命令を受信して所定の処理を実施する。このうち搬送装置は、天井搬送車(OHV)やスタッカークレーンといったものがあり、ある製造工程を終了した製造途中または終了した製品を次工程の製造装置へ搬送したり、あるいは棚などに一時保管するために物品を搬送するものである。これら搬送装置のうち、OHVに代表される搬送台車は、周回する軌道上を走行するものであり、周回軌道に沿って配置された製造装置や他の搬送装置に対して搬送物を授受する。
搬送台車と搬送指令を出力するコンピュータは、情報を常時または断続的に授受するものであり、一般的には電磁波による無線通信が用いられる。通信の内容は、例えば、搬送命令、センサ情報、エラー情報、位置情報などがある。
近年、ノートパソコンに代表される無線装置を搭載した機器が増大している。これらが放射する電磁波は、搬送装置の無線通信信号と干渉してデータエラーを引き起こし、結果として搬送装置が正常に物品を搬送できない状態(システム停止、システムダウン、システムエラーという)を引き起こす問題がある。ノートパソコンなどは、ユーザが搭載されていることを認識しにくく、あるいは電磁波の出力停止方法がわからないため、結果としてユーザが意図しない電磁波放射が発生する。あるいは、このような機器そのものから電磁ノイズが放射する場合もある。そのほかにも、無線装置が使用されている新たな製造装置を増設した結果、相互に干渉してシステム停止が頻発するという場合もある。
そこで、例えば、通信装置にレーザ光等の直進性の良いもの用いることで、他の電磁ノイズ源からの干渉によるエラーを回避するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、特許文献1記載のものでは、制御装置側に複数の光送信機と備え、各搬送台車毎に光受信機を備え、各搬送台車毎の光受信機は、搬送台車の搬送方向に直交する方向に位置をずらすことで、複数の光送信機と複数の光受信機の相互干渉を回避するようにしている。
特開2000−224110号公報
しかしながら、天井搬送車(OHV)などでは、周回軌道の長さが数百mの場合、この周回軌道上を例えば数十台の搬送台車が走行する。直線部分の長さが数十〜数百mとすると、この直線部分にすべての搬送台車が位置する場合もあり、この場合、特許文献1の方式では、各搬送台車毎の光受信機の搬送方向に直交する方向の間隔が狭くなり、複数の光送信機と複数の光受信機の相互干渉が生じる可能性があり、システム停止を引き起こすという問題があった。
本発明の目的は、直線部分に複数の搬送台車が位置した場合でも、複数の送信機と複数の受信機の相互干渉を回避でき、信頼性の向上した搬送装置の通信システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、直線部分を有する軌道を走行する搬送台車に備える車上電子計算機と地上に備える地上電子計算機とを通信する搬送装置の通信システムであって、地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された地上送信機と、地上受信機と、上記地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された車上受信機と、上記地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された車上送信機とを備え、上記車上受信機は、上記地上送信機若しくは上記車上送信機から送られる通信信号を受信し、上記車上送信機は、上記地上受信機若しくは上記車上受信機に向けて、通信信号を送信し、上記地上送信機及び上記車上送信機は、通信信号として、電磁波または光を用い、上記地上送信機と車上送信機と地上受信機と車上受信機において、上記通信信号を送信あるいは受信する素子は指向性を有するようにしたものである。
かかる構成により、軌道の直線部分に複数の搬送台車が位置した場合でも、複数の送信機と複数の受信機の相互干渉を回避でき、信頼性を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、上記車上受信機は、上記車上電子計算機と接続してデータを授受し、上記車上送信機は、上記車上電子計算機と接続してデータを授受し、上記車上電子計算機は、上記車上受信機からの受信データの一部又は全部を上記車上送信機に送り、上記車上送信機は、車上電子計算機が送るデータを送信するようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、上記車上受信機と上記車上送信機とは、互いに接続してデータを授受し、上記車上送信機は、上記車上受信機から送る受信データの一部又は全部を取得して、取得したデータを送信するようにしたものである。
(4)上記(2)において、好ましくは、上記地上送信機を第1の地上送信機とし、上記地上受信機を第1の地上受信機とし、上記車上送信機を第1の車上送信機とし、上記車上受信機を第1の車上受信機とし、さらに、地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された第2の地上送信機と、第2の地上受信機と、上記第2の地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上受信機と、上記第2の地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上送信機とを備え、上記車上電子計算機は、上記第1の車上受信機が受信したデータを取得し、このデータの一部又は全部を上記第1の車上送信機に出力し、上記車上電子計算機は、上記第2の車上受信機が受信したデータを取得し、このデータの一部又は全部を上記第2の車上送信機に出力するようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、上記地上送信機を第1の地上送信機とし、上記地上受信機を第1の地上受信機とし、上記車上送信機を第1の車上送信機とし、上記車上受信機を第1の車上受信機とし、さらに、地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された第2の地上送信機と、第2の地上受信機と、上記第2の地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上受信機と、上記第2の地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上送信機とを備え、上記第1の車上送信機及び上記第1の車上受信機は、互いに接続してデータを授受し、上記第2の車上送信機及び上記第2の車上受信機は、互いに接続してデータを授受するようにしたものである。
(6)上記(4)若しくは(5)において、好ましくは、上記車上電子計算機または上記地上電子計算機は、上記車上電子計算機が搬送台車に設置する上記第1の送信機と上記第2の送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力するデータや、上記地上電子計算機が上記第1の地上送信機と上記第2の地上送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力するデータの両方を受信した場合に、いずれか一方のデータに記載した内容に対応した処理を実行するようにしたものである。
(7)上記(4)若しくは(5)において、好ましくは、上記地上電子計算機や上記車上電子計算機が出力するデータは、少なくとも命令やセンサ情報や状態情報の内容を含む伝送データと、上記車上電子計算機が搬送台車に設置する上記第1の送信機と上記第2の送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力する同一伝送データや上記地上電子計算機が上記第1の地上送信機と上記第2の地上送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力する伝送データの場合には、それぞれに同一の識別子を付したデータで構成するデータを用いるようにしたものである。
本発明によれば、直線部分に複数の搬送台車が位置した場合でも、複数の光送信機と複数の光受信機の相互干渉を回避でき、信頼性を向上することができる。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムの構成及び動作について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。図3は、本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムの動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、周回軌道20の上には、複数の搬送台車3a,3b,3cが、一定の予め設定した進行方向にしたがってを走行している。一般的には、搬送台車3a,3b,3cは、軌道20の上に、例えば、数台〜数十台(概ね、少なくとも2,3台、多くても20〜30台であるが、それ以上の場合もある)のように多数存在するが、ここでは、説明を容易にするために3台のみ記載している。
周回軌道20は、例えば、図示するように、長円形状になっており、直線部分と曲線部分から構成されている。周回軌道20はレールによって構成され、搬送台車3a,3b,3cはこの軌道上を走行するのが一般的であるが、床に表示したマーカを走行経路と認識させたり、GPSなどの測位装置を用いて自立的に所定の走行経路を走行する場合もある。
パーソナルコンピュータ(PC)10は、搬送指令や運行管理、取得したセンサ情報や異常情報の一部又は全部を処理するものである。PC10は、Ethernet(登録商標)などの標準的な通信プロトコルを用いることが可能な通信線18(例えばLANケーブル;18a,18b,18c)を用いて通信可能な通信装置が備えてあり、地上送信機12や地上受信機14と通信してデータの授受が可能である。PC10と地上送信機12や地上受信機14の間の通信線18の途中には、ハブ16aを備え、通信線18を分岐可能としている。
地上送信機12は、PC10から送るデータを受信して、予め定めたデータ変換方式にしたがって変換あるいは変調し、地上送信機12に備える送信アンテナ又は発光素子(以下送信アンテナと発光素子をまとめて「発光素子など」とする)から電磁波信号か光信号を送出する。ここで、送出する信号媒体が電磁波か光かに関わらず、発光素子などや受信アンテナや受光素子(以下、受信アンテナと受光素子をまとめて「受光素子など」とする)は指向性があるものを用いる。その特性は、例えば、主ビーム(メインローブ)は、放射する電界強度の3dB(70%)低下した幅で示す場合があり、この場合には、例えば、メインローブの角度が5度以下が良いが、10〜15度程度以下でも可能である。電磁波の場合には、マイクロ波と呼ばれる波長が0.1mmから1mがよい。これは、周波数が高いほど、回折と呼ばれる電波の回り込みが少ないためであるが、波長が最大で10〜30m程度でもよい。光の場合には可視光の波長370nmから780nmや赤外光の780nmから1mmを用いる。通信信号の変調方式は、強度変調や位相変調あるいはその両方を用いるディジタル変調方式とする。
地上送信機12からの電磁波あるいは光の照射方向は、軌道の直線区間と平行となるようにする。水平方向についても同様で、軌道または床と平行となる方向に照射する。照射位置は直線区間を走行する搬送台車3a,3b,3cに備える受信アンテナや受光素子である。したがって、発光素子などを含む地上送信機12は、図1に示した軌道20の直線区間と平行な補助線SLで示した線上かそれの近傍で搬送台車3a,3b,3cの走行に支障をきたさない位置、たとえば軌道外に設置するものである。受光素子はレーザーダイオードやフォトダイオードを用いる。あるいは他の光検出素子でもよい。
一方、搬送台車3a,3b,3cは、地上送信機12(以下、発光素子などと地上(または車上)送信機をまとめて地上(または車上)送信機という)もしくは、他の搬送台車3a,3b,3cと通信可能とする以下の構成を備える。搬送台車3a,3b,3cは、それぞれ、地上送信機12を受信可能な位置に受光素子などを設置する。受光素子などは、車上受信機4(4a,4b,4c)(以下、受光素子などと地上(または車上)受信機をまとめて地上(または車上)受信機という)と接続し、受信した信号を復調する。復調したデータは、図2に示すマイコン6に出力し、マイコン6でデータに応じた処理を実行する。PC10から搬送台車3a,3b,3c上のマイコン6に送るデータは、主に搬送台車3a,3b,3cの停車位置のほか、走行指令,停止指令,搬送台車3a,3b,3c上のマイコン6からの問い合わせに対する応答などがあるが、主として搬送台車3a,3b,3cの状態を遷移させる命令や指令情報を含むことが多い。
また、搬送台車3a,3b,3cは、それぞれ、車上送信機5(5a,5b,5c)を備えている。車上のマイコン6から出力した信号は、車上送信機5a,5b,5cにより変調され、発光素子などから送信する。一方、地上には、受光素子などや地上受信機14が設けられている。車上送信機5a,5b,5cから発せられた信号は、地上受信機14若しくは他の搬送台車3a,3b,3cによって受信され、PC10にデータが送られる。データの内容は、問い合わせ情報や位置情報、センサ情報やアラーム情報である。
地上送信機12から送信される信号は、軌道20の上に搬送台車3a,3b,3cが直線区間に存在しない場合には、地上受信機14が信号を直接受信する。一方、軌道20の上の直線区間に、図示するように、3台の搬送台車3a,3b,3cが存在する場合には、地上送信機12から送る信号は、搬送台車3aの車上受信機4aにて受信すると、搬送台車3aのマイコン6に受信データを送り、マイコン6は、図3にて後述する処理フローにしたがってデータの取得と車上送信機5aへのデータ出力を行う。車上送信機5aはこのデータを取得すると、地上送信機14に向けて送るが、途中に、搬送台車3bが存在するので、その信号は、搬送台車3bの車上受信機4bにて受信され、搬送台車3bのマイコン6に受信データを送り、マイコン6は、データの取得と車上送信機5bへのデータ出力を行う。車上送信機5bはこのデータを取得すると、地上送信機14に向けて送るが、途中に、搬送台車3cが存在するので、その信号は、搬送台車3cの車上受信機4cにて受信され、搬送台車3cのマイコン6に受信データを送り、マイコン6は、データの取得と車上送信機5bへのデータ出力を行う。車上送信機5bはこのデータを取得すると、地上送信機14に向けて送る。
ここで、搬送台車3a,3b,3cのマイコン6には、それぞれに異なる局番号が記録されている。それぞれの搬送台車3a,3b,3cに備えるマイコン6は、以下に説明する方法によってPC10からの信号を受信すると、受信データが自局宛のデータか否かを判定し、自局あてのデータの場合にはデータに記録された内容に応じて予め定められた処理を実行する。
ここで、図3を用いて、本実施形態による搬送装置の通信システムの処理内容について説明する。
ステップS10において、地上送信機12は、PC10からデータを取得して車上へ送信すると、ステップS20において、車上受信機4がこれを受信する。
次に、ステップS30において、車上受信機4は、復調してマイコン6に受信データを出力する。そして、ステップS40において、マイコン6は、PC10から送られるデータにPC10が予め記録した宛先データを取得して、ステップS70において、予めマイコン6かマイコン6に接続したメモリに記録した自局番号と比較し、これが自局宛である場合には、ステップS80において、受信データに記録された処理を実行する。
一方で、ステップS50において、マイコン6は、ステップS40で車上受信機4から受信データを取得すると、そのデータの内容を変更することなく車上の送信機5に出力する。場合によっては、データを分割したり結合したり、あるいは新たに追加するなどの変更を加えて出力するが、車上受信機4から取得したデータの一部又は全部が必ず含まれる。車上送信機5では、これを受信して地上の受信機14へ送信する。つまり、上記のように、地上送信機12からのデータを車上受信機4が受信すると、マイコン6は受信したものと同一のデータを車上送信機5から地上受信機14へ送信する。軌道20の上に複数の搬送台車3a,3b,3cが存在する場合は、搬送台車3aにてステップS20〜S80が実行され、さらに、搬送台車3bにてステップS20〜S80が実行され、さらに、搬送台車3cにてステップS20〜S80が実行される。
以上のような構成とすることで、搬送台車3a,3b,3cが直線区間を走行している場合には、連続的にPC10と通信可能であるとともに、次の効果がある。地上送信機12と地上受信機14を対向させて設置することで、直線軌道20上に搬送台車3aが存在しない場合には、地上送信機12が送信した信号を直接的に地上受信機14が受信できるため、地上受信機14が受信したデータをPC10あるいは別途備えるデータ比較装置(図示せず)に送って送信データと比較することでデータが正常に送信及び受信されていることを検証することが可能である。また、搬送台車に備える車上受信機が受信した信号を車上送信機から地上受信機に送信することによって、地上のPCから地上送信機に出力した送信データと地上受信機が受信した受信データが一致するか否かを、地上のPCなどで評価できる。もし、送信データと受信データが一致しない場合には、搬送台車3が誤った命令を実行している可能性があると判断して運行を停止するなどの予め決定した所定の処理を実行する安全措置を講じることができ、搬送システムの安全性を向上することができる。また、地上送信機12が送信した信号が、継続的に地上受信機14で受信できない場合には、通信経路上に存在する搬送台車1が故障していると判断して、オペレータにアラーム情報を通知できるため、故障発生の有無を迅速に検知、通報できる。これによって通信系統が正常に動作することを確認することができるためシステムの信頼性を向上できる。また、正常に受信できない状態が継続する場合には、軌道20上に障害物が存在して通信信号を遮蔽していると判断することで、軌道20上の障害物検知を容易に達成できる。
また、軌道の直線部分に多数の搬送台車が存在したときでも、特許文献1の方式のように、複数の光送信機と複数の光受信機の相互干渉が生じるおそれがなく、信頼性を向上することができる。
また、地上送信機は、1台でよいため、特許文献1のように複数台の地上送信機を用いるものに比べて、低コスト化できる。
また、搬送台車の車上受信機及び車上送信機の位置は、すべて等しいため、搬送台車を共通化でき、特許文献1のように、車上受信機の位置を変えるものに比べて、搬送台車を低コスト化できる。
また、搬送台車の車上受信機及び車上送信機の位置は、台車の後方及び前方とすることで、台車に積載できる荷物の高さの制限等がなくなる。特許文献1のような方式では、途中に位置する搬送台車によって信号が遮断されないように、高い位置に車上受信機を備える必要があり、積載物によって信号が遮られないように積載物の高さを制限する必要がある。
次に、図4及び図5を用いて、本発明の第2の実施形態による搬送装置の通信システムの構成及び動作について説明する。なお、本実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成は、図1に示したものと同様である。
図4は、本発明の第2の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。図5は、本発明の第2の実施形態による搬送装置の通信システムの動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態では、車上受信機4aとマイコン6と車上送信機5aの接続方法が異なっている。車上受信機4aと車上送信機5aは、直接信号線又はデータ伝送用のバスで接続しており、受信データはマイコン6を経由することなく送信機5aに出力できる。
そして、図5に示すように、ステップS20において、地上送信機12から送信した信号を車上受信機4が受信すると、ステップS30Aにて、車上受信機4aはマイコン6と車上送信機5aの両方へ受信データを出力する。一方、ステップS35において、車上送信機5は、車上受信機4から受信したデータを取得して、ステップS60において、このデータを地上送信機5aに送信する。
このような構成とすることで、マイコン6が車上送信機5aデータを送信する処理が不要となるため、マイコン6の処理負荷を軽減して、より安定して搬送台車3aを制御できるようになる。また、本実施例では、搬送台車3a,3b,3c同士がPC10を介さずに通信できるため、例えば他搬送台車3a,3b,3c速度情報を取得することで自車速度を調整して運行できるため、衝突防止などの安全性向上を容易に実現することができる。
なお、本実施例は、後述する、直線軌道を往復する搬送台車やスタッカークレーンの場合にも適用できる。
以上説明したように、指向性の鋭い発光素子など、および受光素子などを用いることで他の通信システムから放射される通信信号や他の装置から放射されるノイズの影響を低減できる。
また、回折が少なく直進性が高いマイクロ波や光を信号媒体として用いることで指向性の鋭いアンテナや受光素子を用いても十分に信号を受信可能にするとともに、他のシステムへの妨害を与えることに対しても低減できる。
また、軌道の直線部分と平行に通信信号を送信することで、搬送台車が直線軌道上を走行する間は、連続的に通信可能であるため、停止信号などの受信できないと事故に直結する重要な命令を確実にかつ速やかに受信することができる。
また、地上と車上のそれぞれに送信機と受信機の両方を備えることで、地上のPCから車上のマイコンへのデータの送信と、車上のマイコンから地上のPCへのデータの送信を同時または逐次実施することができる。
また、例えば、地上のPCからの送られた情報を車上のマイコンが受信した場合に、受信確認信号(ACK)を返送することができるため、ACKが返送されない場合は再送する処理をすることによって命令の不達を回避することができるためシステムの信頼性が向上する。
また、地上送信機からのデータを車上受信機が受信すると、車上のマイコンが受信したものと同一のデータを車上送信機から他の車上受信機や地上受信機に送信することで、搬送台車が直線区間を走行している場合には連続的に地上のPCと通信可能であるという点の他に、次の効果がある。地上送信機と地上受信機を対向させて設置することで、直線軌道上に搬送台車が存在しない場合には、地上送信機が送信した信号を直接的に地上受信機が受信できるため、地上受信機が受信したデータを地上のPCあるいは別途備えるデータ比較装置(図示せず)に送って送信データと比較することでデータが正常に送信及び受信されていることを検証することが可能である。これによって通信系統が正常に動作することを確認することができるためシステムの信頼性を向上できる。また、正常に受信できない状態が継続する場合には、軌道上に障害物が存在して通信信号を遮蔽していると判断することで、軌道上の障害物検知を容易に達成できる。
また、搬送台車に備える車上受信機が受信した信号を車上送信機から地上受信機に送信することによって、地上のPCから地上送信機に出力した送信データと地上受信機が受信した受信データが一致するか否かを、地上のPCなどで評価することができる。もし、送信データと受信データが一致しない場合には、搬送台車3a,3b,3cが誤った命令を実行している可能性があると判断して運行を停止するなどの予め決定した所定の処理を実行する安全措置を講じることができ、搬送システムの安全性を向上することができる。
また、地上送信機が送信した信号が、継続的に地上受信機で受信できない場合には、通信経路上に存在する搬送台車が故障していると判断して、オペレータにアラーム情報を通知できるため、故障発生の有無を迅速に検知、通報できる。
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムの構成及び動作について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。図7は、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。なお、図6において、図1と同一符号は同一部分を示している。
図6に示すように、本実施形態では、地上と車上に、それぞれ送信機と受信機を2組設置するようにしている。地上には、送信機12,受信機14に加えて、送信機12Aと受信機14Aを設置する。送信機12A,受信機14AとPC10は、標準的な通信規格を用いて接続するが、通信線18bと通信線18d,18eの途中にハブ16bを備え、通信線18cと通信線18f,18gの途中にハブ16cを備え、通信信号の分岐や選択(スイッチング)する。
送信機12から送信される信号は、軌道20上に搬送台車3a,3b,3cが直線区間に存在しない場合には、受信機14が信号を直接受信する。同様に、地上送信機12Aが送信した信号は、搬送台車3a,3b,3cが直線軌道区間に存在しないのであれば受信機14Aが直接受信する。
一方、搬送台車3aは、図7に示すように車上送信機5aと車上受信機4aに加えて、車上送信機5a’と車上受信機4a’を備える。車上送信機5a,5a’と、車上受信機4a,4a’はマイコン6Aに接続されている。ここで、説明の便宜上、図7の左から右にデータが流れる系統を1系、右から左にデータが流れる系統を2系と呼ぶこととする。1系は、地上送信機12から送る信号を車上受信機4aが受信するとマイコン6Aに受信データを送り、マイコン6Aは図3に示した処理フローにしたがってデータの取得と車上送信機5aへデータを出力する。車上送信機5aは、このデータを取得すると、地上受信機14へデータを送る。一方2系についても同様であり、地上送信機12Aから送られるデータを車上受信機4a’で受信すると、1系と同様にマイコン処理し、車上送信機5a’から車上受信機4a’が受信したデータを送信する。これを地上受信機14Aが受信してPC10に送る。
図6に示すように、直線軌道20上に、3台の搬送台車3a,3b,3cが存在する場合、搬送台車3b,3cについても、搬送台車3aと同様の位置に、車上送信機5b,5b’,5c,5c’や車上受信機4b,4b’,4c,4c’を設置している。これらの車上送信機及び車上受信機は、地上の送信機12,12Aや受信機14,14Aだけでなく、他の搬送台車に設置した車上送信機や車上受信機と通信できる。
通信処理についても同様であるが、異なる点は、搬送台車3a,3b,3cのマイコン6Aにはそれぞれに異なる局番号が記録されている点である。それぞれの搬送台車3a,3b,3cに備えるマイコン6は、以下に説明する方法によってPC10からの信号を受信すると、受信データが自局宛のデータか否かを判定し、自局あてのデータの場合にはデータに記録された内容に応じて予め定められた処理を実行する。
次に、PC10から送られるデータがどのように伝送されるかについて説明する。なお、説明の便宜上、搬送台車3a,3b,3cの進行方向を前、その逆方向を後ろとする。PC10からは、地上送信機12と地上送信機14の両方へ、一部又は全部について同一の内容が記録されたデータを送る。地上送信機12はPC10から送られるデータを取得すると、直線軌道区間で地上送信機12の最も近傍にある搬送台車3bにデータを送信する。これを搬送台車3aの車上受信機4aが受信すると、図7を用いて既に説明した方法によって車上送信機5aが前へデータを送信する。データの送信方向には搬送台車3bがあり、これに備える車上受信機4bが車上送信機5aから送信した信号を受信し、マイコン6Aに送る。マイコン6Aでは、搬送台車3aと同様に、車上送信機5bは受信したデータを前方へ送出する。以降同様に、搬送台車3cの車上受信機4cが受信したデータを車上送信機5cが前方に送出する。搬送台車3cの前方には他の搬送台車がなく、この場合には搬送台車3cに備える車上送信機5cから送られる信号は地上受信機14に到達し、地上受信機14がこれを受信して結果をPC10に送る。
一方、PC10から地上送信機12Aに送られたデータは、搬送台車3cに備える前方から到来する通信信号またはデータを受信する車上受信機4c’が受信する。受信したデータは、図7に示した方法で車上送信機5c’が後方へデータを送信する。以降、データは搬送台車3b,3aと伝送して地上受信機14Aへ到達する。地上受信機14Aでは搬送台車3bから送信するデータを受信してPC10へ送る。
つまり、図6では、地上送信機12と地上送信機12AへPC10からそれぞれに同一データを送り、搬送台車3a,3b,3cが前方から受信したデータは後方へ、後方から受信したデータは前方へ送信するものである。搬送台車3a,3b,3cに備えるマイコン6Aが、PC10や他の搬送台車3a,3b,3cへデータを送信する場合には、その搬送台車3a,3b,3cに備える一方または両方の車上受信機からデータを受信していないタイミングで、図7に示す1系と2系の車上送信機から同時にあるいは順次送信する。
このような構成にすることで、直線区間に存在する全ての搬送台車3a,3b,3cがPC10からのデータが受信可能になると共に、搬送台車3a,3b,3cからPC10へデータを送信することが可能となる。これに加えて、いずれかの搬送台車3a,3b,3cの内の1台が故障したり、あるいは搬送台車3a,3b,3cがカーブに差し掛かって車両が斜めになって地上送信機12または地上送信機12Aから送るデータを伴った信号のどちらか一方を遮断する場合でも他方から送るデータを取得するため、データが欠落することがない。
さらに、片方にしか地上送信機を設置しない場合に地上送信機から遠い搬送台車がデータを受信するタイミングと比較して、本実施例では両方向から同一データを送信するために、どの搬送台車3a,3b,3cもいち早くデータを受信することができるために、搬送台車3a,3b,3cの命令実行時間を短縮でき、より効率の良い搬送システムとすることができる。
また、本実施例では、搬送台車3a,3b,3c同士がPC10を介さずに通信できるため、例えば他搬送台車3a,3b,3c速度情報を取得することで自車速度を調整して運行できるため、衝突防止などの安全性向上を容易に実現することができる。なお、本実施例は、後述するように、直線軌道を往復する搬送台車やスタッカークレーンの場合にも適用できる。
ここで、図8を用いて、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車の他の構成について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車の他の構成を示すブロック図である。なお、図8において、図1と同一符号は同一部分を示している。
図8の例では、車上送信機5a,5a’と車上受信機4a,4a’は、直接信号線又はバスで接続されている。1系と2系それぞれ、図4に示した構成となり、したがってその処理は図5と同様となる。
ここで、図9及び図10を用いて、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムにおける送信データについて説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムにおける送信データのデータ構成の説明図である。図10は、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムにおける通信処理の内容を示すフローチャートである。
図9に示すように、PC10または搬送台車3a,3b,3cのマイコン6Aが送信する送信データは、識別子IDと伝送データTDから構成されている。識別子ID、伝送データTDともに、PC10あるいは搬送台車3a,3b,3cに備えるマイコン6Aが生成するデータである。伝送データTDは、センサ情報,命令情報,異常情報などのシステムの状態を制御・監視するためのデータと、宛先や送信元の情報が含まれる。一方、識別子IDは、PC10またはマイコン6Aが同一の伝送データTDとして地上送信機12,12Aや車上送信機5a,5a’,5b,5b’,5c,5c’に送った場合に同一の識別子IDが付されるものである。異なる伝送データTDに付される識別子IDは互いに異なる内容となっている必要があり、例えば、日付と時刻と送信元番号を組み合わせたものや、重複しない一貫番号を用いる。PC10がある伝送データTDを送信する場合、伝送データTDに識別子IDを付して地上送信機12,12Aから送信する。マイコン6Aが伝送データTDを送信する場合にも同様に、伝送データTDに識別子IDを付して送信する。
ここで、図10を用いて、伝送データTDに付された識別子ID情報をPC10又はマイコン6が受信した場合の処理内容について説明する。
ステップS100において、PC10又はマイコン6は、それぞれ地上受信機14,14aや車上受信機4a,4a’,4b,4b’,4b’,4c,4c’がデータを受信すると、ステップS110において、自局宛のデータか否かを判定する。
自局宛のデータの場合には、ステップS120において、識別子IDを確認して、既に受信済みの識別子IDか否かを判定する。判定には、識別子情報記録テーブルを用い、このテーブル内に同一の識別子IDが存在するか否かで判定し、同一の識別子IDが含まれていない場合には、まだ受信したことがない識別子IDであると判定する。識別子情報記録テーブルには、既に受信した識別子の一覧表が格納されている。
まだ受信してない識別子IDであると判定すると、ステップS130において、伝送データTD部分に記載された内容に応じた処理を実行する。また、ステップS140において、識別子情報記録テーブルにこの識別子IDを記録する。識別子情報記録テーブルは、全ての受信した識別子IDを保存しておく必要は無く、例えば、最新の受信した識別子IDを256個程度を記録できるメモリで良い。新たな識別子IDを記録する時にメモリが全て使用されている場合には、最も古い受信識別子情報を削除あるいは上書きする。
ステップS120において、既にこの識別子情報記録テーブルに同一の識別子IDがあると判定された場合には、伝送データTDに記載された内容に応じた処理は実行しない。なお、図3や図5に示した処理はこの限りでなく、識別子IDの受信有無に関わらず実行する。
以上説明した本実施形態によると、識別子ID情報を伝送データTDに付加し、受信側で既に取得した伝送データTDか否かを判定することで、同一伝送データTDを2回受信した場合に、同一処理を2回実行することを回避することができる。図6に示したように、例えばPC10が伝送データTDを搬送台車3a,3b,3cに送る場合には、地上送信機12と地上送信機12Aの両方から同一伝送データTDを送信するため、搬送台車3a,3b,3cは、同一伝送データTDを含む情報を2回受信する場合がある。この結果、指令を2回実行するなどで、異常状態に陥る場合がある。しかし、本実施例であれば、既に受信した伝送データTDについてはPC10やマイコン6で処理しないため、このような異常状態に陥ることを回避することができる。
なお、上記の本実施例の効果を鑑みると、識別子IDは、同一伝送データTDか否かを判定可能であれば繰返し使用することができ、識別子情報記録テーブルに、異なるデータTDであるにも関わらず同一の識別子IDが存在することがなければよい。
次に、図11を用いて、本発明の第4の実施形態による搬送装置の通信システムの構成及び動作について説明する。
図11は、本発明の第4の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。なお、図11において、図1と同一符号は同一部分を示している。
本実施形態において、図6と異なる点は、周回軌道20上の2箇所の直線区間の両方に、地上送信機と地上受信機からなる通信装置を備えた点であり、この点について説明する。搬送台車3a,3b,3cが存在する直線区間を直線区間Aとし、搬送台車3d,3eが存在する直線区間を直線区間Bとする。
図示した例では、直線区間Bにも直線区間Bの延長上で、搬送台車3d,3eに設置した車上送信機5d,5d’,5e,5e’や車上受信機4d,4d’,4e,4e’と通信可能な位置で、搬送台車3a,3b,3c,3d,3eの走行の妨げとならない位置に地上送信機12B,12Cと地上受信機14B,14Cを両端に設置する。地上送信機12B,12Cと地上受信機14B,14Cは、ハブ16d,16e及び通信線18h,18i,18j,18k,18m,18nを介してPC10と接続し、PC10からのデータや搬送台車3d,3eに備えるマイコン6Aから送るデータを授受できる。PC10からは地上送信機12,12Aと地上送信機12B,12Cに同一の情報を送信し、各送信機は、搬送台車3d,3eに備える車上受信機4d,4d’,4e,4e’に送り、車上受信機4d,4d’,4e,4e’が受信したデータを車上送信機5d,5d’,5e,5e’から送信する。
このような構成にすることで、搬送台車3a,3b,3c,3d,3eが直線区間Bを走行中であっても、直線区間Aを走行する場合と同様にPC10と通信可能となるため、直線区間を走行中であれば、PC10からの情報を速やかに受信でき、搬送システムの応答性、即応性を向上させることができる。また直線区間Aに設ける伝送と、直線区間Bに設ける伝送は互いに空間を伝送する信号が干渉することがないため異なるデータを送信できる。したがって、無線通信を用いた場合に比べて通信容量を増大できる。
なお、以上の各実施例では、長円形状の軌道の上を、搬送台車が走行するものとして説明したが、直線軌道を往復する搬送台車やスタッカークレーンに対しても本発明は、同様に適用できる。すなわち、軌道上に、直線部分を有する軌道であれば、かかる軌道を走行する対象に対して、各実施形態を適用できる。
本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。 本発明の第1の実施形態による搬送装置の通信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。 本発明の第2の実施形態による搬送装置の通信システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。 本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車のブロック図である。 本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムに用いる搬送台車の他の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムにおける送信データのデータ構成の説明図である。 、本発明の第3の実施形態による搬送装置の通信システムにおける通信処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態による搬送装置の通信システムを用いた搬送システムのシステム構成図である。
符号の説明
3a,3b,3c,3d,3e…搬送台車
4…車上受信機
5…車上送信機
6…車上マイコン(電子計算機)
10…PC(電子計算機)
12,12A,12B,12C…地上送信機
14,14A,14B,14C…地上受信機
16…ハブ
18…通信線
20…軌道
SL…軌道の直線区間と平行を示す補助線

Claims (7)

  1. 直線部分を有する軌道を走行する搬送台車に備える車上電子計算機と地上に備える地上電子計算機とを通信する搬送装置の通信システムであって、
    地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された地上送信機と、地上受信機と、
    上記地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された車上受信機と、
    上記地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された車上送信機とを備え、
    上記車上受信機は、上記地上送信機若しくは上記車上送信機から送られる通信信号を受信し、
    上記車上送信機は、上記地上受信機若しくは上記車上受信機に向けて、通信信号を送信し、
    上記地上送信機及び上記車上送信機は、通信信号として、電磁波または光を用い、
    上記地上送信機と車上送信機と地上受信機と車上受信機において、上記通信信号を送信あるいは受信する素子は指向性を有するものであることを特徴とする搬送装置の通信システム。
  2. 請求項1記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記車上受信機は、上記車上電子計算機と接続してデータを授受し、
    上記車上送信機は、上記車上電子計算機と接続してデータを授受し、
    上記車上電子計算機は、上記車上受信機からの受信データの一部又は全部を上記車上送信機に送り、
    上記車上送信機は、車上電子計算機が送るデータを送信することを特徴とする搬送装置の通信システム。
  3. 請求項1記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記車上受信機と上記車上送信機とは、互いに接続してデータを授受し、
    上記車上送信機は、上記車上受信機から送る受信データの一部又は全部を取得して、取得したデータを送信することを特徴とする搬送装置の通信システム。
  4. 請求項1記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記地上送信機を第1の地上送信機とし、
    上記地上受信機を第1の地上受信機とし、
    上記車上送信機を第1の車上送信機とし、
    上記車上受信機を第1の車上受信機とし、
    さらに、
    地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された第2の地上送信機と、第2の地上受信機と、
    上記第2の地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上受信機と、
    上記第2の地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上送信機とを備え、
    上記車上電子計算機は、上記第1の車上受信機が受信したデータを取得し、このデータの一部又は全部を上記第1の車上送信機に出力し、
    上記車上電子計算機は、上記第2の車上受信機が受信したデータを取得し、このデータの一部又は全部を上記第2の車上送信機に出力することを特徴とする搬送装置の通信システム。
  5. 請求項1記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記地上送信機を第1の地上送信機とし、
    上記地上受信機を第1の地上受信機とし、
    上記車上送信機を第1の車上送信機とし、
    上記車上受信機を第1の車上受信機とし、
    さらに、
    地上に設置されるとともに、上記軌道の直線部分の延長方向に対向して配置され、上記地上電子計算機に接続された第2の地上送信機と、第2の地上受信機と、
    上記第2の地上送信機からの通信信号を受信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上受信機と、
    上記第2の地上受信機に向けて通信信号を送信するとともに、上記搬送台車に設置された第2の車上送信機とを備え、
    上記第1の車上送信機及び上記第1の車上受信機は、互いに接続してデータを授受し、
    上記第2の車上送信機及び上記第2の車上受信機は、互いに接続してデータを授受することを特徴とする搬送装置の通信システム。
  6. 請求項4若しくは請求項5のいずれかに記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記車上電子計算機または上記地上電子計算機は、上記車上電子計算機が搬送台車に設置する上記第1の送信機と上記第2の送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力するデータや、上記地上電子計算機が上記第1の地上送信機と上記第2の地上送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力するデータの両方を受信した場合に、いずれか一方のデータに記載した内容に対応した処理を実行することを特徴とする搬送装置の通信システム。
  7. 請求項4若しくは請求項5のいずれかに記載の搬送装置の通信システムにおいて、
    上記地上電子計算機や上記車上電子計算機が出力するデータは、少なくとも命令やセンサ情報や状態情報の内容を含む伝送データと、上記車上電子計算機が搬送台車に設置する上記第1の送信機と上記第2の送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力する同一伝送データや上記地上電子計算機が上記第1の地上送信機と上記第2の地上送信機に同一の情報を含むデータとして双方に出力する伝送データの場合には、それぞれに同一の識別子を付したデータで構成するデータを用いることを特徴とする搬送装置の通信システム。
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