JP2003273570A - マイナスイオン効果を有する電磁波シールド部材 - Google Patents

マイナスイオン効果を有する電磁波シールド部材

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JP2003273570A
JP2003273570A JP2002074468A JP2002074468A JP2003273570A JP 2003273570 A JP2003273570 A JP 2003273570A JP 2002074468 A JP2002074468 A JP 2002074468A JP 2002074468 A JP2002074468 A JP 2002074468A JP 2003273570 A JP2003273570 A JP 2003273570A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
powder
negative ion
wave shield
plating layer
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Application number
JP2002074468A
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English (en)
Inventor
Teruichi Nishizaki
照一 西崎
Katsuichi Ichikawa
克一 市川
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MIYAKO TEC CO Ltd
NISHIZAKI KK
Original Assignee
MIYAKO TEC CO Ltd
NISHIZAKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な工法で、比較的安価に製造でき、しか
も高度のシールド効果を得ることができ、マイナスイオ
ン効果をも期待できる電磁波シールド部材を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 マイナスイオン発生機能を有する粉末を
混入した有機高分子材料(例えばABS等)の成形体表
面に金属メッキ層を設けたものを、電磁波シールド部材
とする。金属メッキ層は、無電解メッキした上に電気メ
ッキを施すことにより形成するのが好ましく、電気メッ
キの際に、電気メッキ液に前記粉末を混合使用すること
により、マイナスイオン効果及び電磁波シールド効果い
ずれも、より高度な製品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイナスイオン発
生機能を有する粉末を使用した高分子材料成形体からな
る電磁波シールド部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器から発生する電磁波は、
人体の健康に悪影響を与える可能性があり、また医療電
子機器、計測機器などの誤動作発生の誘因となる。これ
に対する対策は、この可視できない電磁波の発生源に効
果的にシールド効果を発揮する部材を用いることが唯一
の方法である。
【0003】最近、各種の電磁波による人体への悪影響
が種々取り沙汰されている。特にその普及が目覚ましい
携帯電話の電磁波影響については、若年層の脳腫瘍の増
加や学力低下との因果関係が頻繁に報じされている。従
来より、金属フェライト、特殊カーボンなど、幾多の電
磁波シールド部材が開発されているが、これらの部材は
どれも、満足なシールド効果が得られておらず、同時
に、コスト面、加工性、重量などの難点が多く、実用化
に多くの問題点があった。
【0004】特に、その影響が距離の二乗に反比例する
という電磁波の特性を考えるとき、多くは密着して使用
する携帯電話用に販売されている電磁波シールド部材
で、所望の効果が得られるものは皆無であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、人体への
電磁波シールド効果や医療機器などに対するシールド技
術は、その機能の不十分さとコスト面、加工性、重量な
どに問題があり、更なる改良が求められてきた。
【0006】本発明は、これらの問題を解決し、簡単な
工法で、比較的安価に製造でき、しかも高度のシールド
効果を得ることができる電磁波シールド部材、特に携帯
電話などに効率よく、容易に適用できる電磁波シールド
部材を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明等は、マイナスイ
オンにより電磁波エネルギーを吸収遮蔽ができることに
着眼し、前記課題を解決した。すなわち、本発明では、
有機高分子材料の成形体にマイナスイオン発生機能を有
する粉末を含有させ、その表面に金属メッキ層を設けた
ものを、電磁波シールド部材とする。
【0008】有機高分子材料としては、成形性ある高分
子物質であれば何が使用されてもよく、例えばポリオレ
フィン系、アクリル系、フェノール系、ポリエステル
系、ポリアミド系などの合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム
などがいずれも使用できる。使用できる。ただし、その
成形性などの点から、一般にプラスチック成形材料とし
て使用されるABS、PET、PP、6−ナイロンなど
の使用が好ましい。
【0009】かかる高分子材料は、マイナスイオン発生
機能を有する粉末を添加混合使用するのであるが、マイ
ナスイオン発生機能を有する粉末としては、主として、
放射性鉱物を含有するセラミックス粉末が使用される。
例えばトリウムやウラン等を含む放射性レア・アース鉱
石と、遠赤外線を放射するジルコン、ジルコニア、アル
ミナ、シリカ等のセラミックスを混合し、粉砕、焼成
後、適宜補助剤を添加混合した後、微粉砕、分級したセ
ラミックス粉末等である。株式会社ニシザキより販売さ
れているN、N−パウダー(天然放射性稀有元素鉱物の
微粒子と遠赤外線放射性セラミックス微粒子の無機混合
物の焼成粉末)が特に有用である。
【0010】高分子材料に対するマイナスイオン発生機
能を有する粉末の添加量は限定されないが、3〜15重
量%程度、特に5〜13重量%程度であるのが好まし
い。なお、成形体のマイナスイオン発生量を300個/
cm3 以上とするのが効果的であることがわかってい
る。
【0011】マイナスイオン発生機能を有する粉末を混
合した高分子材料の成形は、射出成形、押し出し成形、
真空・圧空成形、ブロー成形など通常の方法で実施され
ればよい。
【0012】本発明では、かかる成形体表面に、金属メ
ッキ層を設けることにより、マイナスイオン効果を有す
る電磁波シールド効果に優れた製品を得ることができる
が、更に、金属メッキ層に、マイナスイオン発生機能を
有する粉末を含ませることにより、より安定して、マイ
ナスイオン効果及び電磁波シールド効果共に優れる製品
の提供が可能となる。
【0013】マイナスイオン発生機能を有する粉末を含
む金属メッキ層の形成は、成形体表面に、無電解メッキ
を施し、金属被膜を形成し、その上にマイナスイオンの
発生機能ある粉末を投入したメッキ液を用いて、電気メ
ッキを施すという方法で実施するのが好ましい。
【0014】無電解メッキは、通常のプラスチックに適
用されるメッキ法で実施されればよい。例えば、脱脂、
エッチング等により、成形体表面の接着性を高め、塩化
第一錫等を使用した感応化処理、塩化パラジウム等を使
用した活性化処理をした後、無電解メッキするというよ
うな方法が適用される。無電解メッキは、成形体表面を
電気メッキ可能なものとするための処理であるので、例
えば無電解銅メッキ液や無電解ニッケル液を使用すれば
よい。
【0015】次いで実施される電気メッキは、マイナス
イオン発生機能を有する粉末を含む電気メッキ液で実施
されるのがよい。この際、マイナスイオン発生機能を有
する粉末は、電気メッキ液に、1〜30g/リットル程
度の割合で添加混合されればよく、一般に3〜20g/
リットル、特に5〜15g/リットルであるのが好まし
い。なお、マイナスイオン発生機能を有する粉末として
は、前述のものがいずれも使用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、実施例に基づいて、本発明
を更に詳しく説明するが、実施例によって本発明が限定
されるものではない。 実施例1 1)ABS材に、マイナスイオン発生機能を有する粉末
として、株式会社ニシザキ製のNNパウダー [天然放射
性稀有元素鉱物の微粒子と遠赤外線放射性セラミックス
微粒子の無機混合物の焼成粉末(0.1%以下のU3
8 、1.4%程度のThO2 、27%程度のSiO2
41%程度のZrO2 、3%以下のAl3O等を含
む):平均粒度10μm] を重量比90:10でマスタ
ーバッチ法で混合し、50mm×86mm×1mmの平
板状に射出成形した。ABS材は三菱レーヨンメッキグ
レードABS「ダイヤペット3001M」を使用した。 2)このようにして得た成形体を、クロム酸水溶液に1
0分間浸漬して、エッチングにより、表面を粗面化し、
次いで塩酸液に浸漬してクロム酸残さを取り除き、触媒
付与行程に移る。最初の触媒付与ではメタライズ効果を
得るため、錫とパラジウム溶液(触媒溶液)に5分間浸
漬した後、アクセラレーターに浸漬し、錫成分のみを取
り除く。その結果、表面には0.3〜0.5μ厚のパラ
ジム層が得られる。 3)このパラジウム層に無電解メッキでニッケルを析出
させた後、標準の電気メッキ液(ニッケルメッキ液)に
対して、前述のNNパウダーを10g/リットルの割合
で混合したものを使用して電気メッキを施し、NNパウ
ダー(マイナスイオン発生機能を有する粉末)を含有し
たニッケル層(厚み:約2.0〜3.0μm)を形成す
る。その結果、NN−パウダー特性と無電解メッキの均
一性被膜が相乗して飛躍的な電磁波シールド効果が得ら
れた。京都市工業試験場で、アドバンテスト法(近接界
用)で実施した結果、その減衰率は99%という優れた
結果となった。なお、この製品を携帯電話のケース(ハ
ウジング)に使用したところ、表面にマイナスイオン発
生機能を有する粉末が存在するため、電磁波シールド効
果に優れるだけでなく、マイナスイオン特有の効果によ
り、電磁波障害の有害なプラスイオンを中和する、疲労
回復や消臭性に富む等の効果をも発揮するものとなっ
た。
【0017】実施例2 実施例1の1)と同様の方法で、携帯電話のケース(ハ
ウジング)を製造し、、その上に、電気メッキ液にNN
パウダーを添加しない以外は実施例1の2)3)と同様
の方法で、メッキを施した。実施例1と同様、優れた電
磁波シールド効果が得られ、また、マイナスイオン効果
もある程度期待できたが、マイナスイオン発生機能を有
する粉末が表面の金属メッキ層に含まれないため、疲労
回復や消臭性等のマイナスイオン特有の効果は、実施例
1の製品に比して若干劣るものであった。
【0018】比較例1 ABS基材に、アクリル系樹脂に実施例1で使用したN
Nパウダーを10%混練したクリアインクを、5回スク
リーン印刷したが、電磁波シールド効果を得ることはで
きなかった。
【0019】実施例3 使用する高分子材料の種類を変えて、実施例1の1)と
同様の方法で樹脂成形体を得た。それらのマイナスイオ
ン発生量を測定した結果を、次表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】注)%は、試料に添加されたマイナスイオ
ン発生機能を有する粉末の混合%を示し、又、表中のデ
ータは、マイナスイオンの量(単位:個/cm3 )を示
す。
【0022】6−ナイロンやフィラー入りのPPにNN
パウダーを10%混練した成形品に実施例1の2)3)
と同様の方法でメッキを施した結果、実施例1の製品と
同様、電磁波シールド性に非常に優れた製品を得ること
ができた。
【0023】
【発明の効果】本発明では、比較的簡単な行程で、非常
に電磁波シールド性に優れた製品を得ることができ、し
かも、この製品は、任意の形状の成形体として提供でき
るため、携帯電話等の電子・電気機器のケースや部品と
して効率よく使用できる。本発明の製品を使用すること
で、携帯電話等の電子・電気機器から発生する電磁波障
害の有害なプラスイオンをマイナスイオンによって中和
させて効率良く防止することができ、同時に、一般的な
マイナスイオンの効果特性であるストレス鎮静、疲労回
復等の健康促進、消臭、防菌、防カビ等の効果も合わせ
て期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 克一 京都府京都市南区西九条豊田町18番地の1 ミヤコテック株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AB01B AC10A AD00A AK01A AK74A BA02 DE01A EH71B JD08 YY00A 5E321 BB25 BB33 BB35 BB51 GG01 GG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイナスイオン発生機能を有する粉末を
    添加混合した有機高分子材料からなる成形体表面に、金
    属メッキ層を設けてなることを特徴とするマイナスイオ
    ン効果を有する電磁波シールド部材。
  2. 【請求項2】 前記金属メッキ層がマイナスイオン発生
    機能を有する粉末を含むことを特徴とする電磁波シール
    ド部材。
  3. 【請求項3】 前記高分子材料に、前記粉末が3〜15
    重量%添加混合されていることを特徴とする請求項1又
    は2の電磁波シールド部材。
  4. 【請求項4】 前記成形体表面に、無電解メッキ層を形
    成し、その上に前記粉末を含む電気メッキ層を形成する
    ことにより、前記金属メッキ層が形成されていることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか1項の電磁波シールド
    部材。
JP2002074468A 2002-03-18 2002-03-18 マイナスイオン効果を有する電磁波シールド部材 Pending JP2003273570A (ja)

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