JP2003272546A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
ることのない支持部材を設けることによって、大気圧に
耐え得る構造を有し、良好な画像を得ることが可能であ
る画像表示装置を得る。 【解決手段】 真空容器の内面に形成された蛍光体層2
と、電子放出源1と、蛍光体層2と電子放出源1とを平
行に保持する支持部材3とを備え、蛍光体層2と電子放
出源1との間に支持部材3が挟持されている画像表示装
置において、支持部材3が、電子放出源1側に接してい
る絶縁部3cと、蛍光体層2側に接している導電部3a
と、絶縁部3cと導電部3aとの間に設けられた電極部
3bとを用いて、電極部が発散作用のレンズとして作用
するように構成され、電子源1bが、電子源1bから放
出される電子ビームが蛍光体層2において等ピッチにラ
ンディングするように絶縁性基板1a上に配置されてい
る構成とする。
Description
し、詳しくは、映像機器等に用いられる薄型の画像表示
装置に関するものである。
のディスプレイ(画像表示装置)としては、陰極線管
(Cathode Ray Tube)が主流であっ
た。ところが近年は、画像表示装置に小型、軽量、薄型
化が求められるようになり、それに応じて、様々な薄型
の画像表示装置の開発、製品化が進められている。
な薄型の画像表示装置の研究開発がなされており、その
中でも液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイの
開発が盛んである。液晶ディスプレイについては、携帯
型パソコン、携帯型テレビ、ビデオカメラおよびカーナ
ビゲーション等の様々な製品に応用されている。また、
プラズマディスプレイについても、20インチあるいは
40インチ級の大型ディスプレイ等の製品に応用されて
いる。
が狭く、応答性能が遅いという問題点を抱えており、プ
ラズマディスプレイについても高輝度が得にくく、消費
電力が大きい等の問題点を抱えている。そこで、これら
の問題を解決する薄型の画像表示装置として、常温で真
空中に電子が放出される電界放出(Field Emi
ssion)という現象を応用した画像表示装置(以下
「電界放出型画像表示装置」、あるいは単に「画像表示
装置」という)が注目されている。この電界放出型画像
表示装置は、自発光タイプであるため、広い視野角およ
び高輝度を得ることが可能であり、また、基本原理(電
子ビームを用いて蛍光体を発光させること)は従来の陰
極線管と同様であるため、自然で色再現性の高い画像を
表示することができる。
ば特許文献1に開示されている。この電界放出型画像表
示装置は、通常1×10-7〜1×10-8torrの真空
状態で駆動させるため、その内部を真空封止して電界放
出型画像表示装置を製作しなければならない。したがっ
て、このような薄型の電界放出型画像表示装置を製作す
る場合には、大気圧に耐え得る構造とする必要がある。
この大気圧に耐え得る構造とするために、特許文献1に
は、電界放出型画像表示装置を構成する際に、その内部
に支持部材を設ける技術が開示されている。
表示装置の概略構成の断面図を示したものである。この
図12に示された電界放出型画像表示装置は、絶縁性基
板101a上に複数の電子源101bを有する電子放出
源101と、この電子放出源101と対向するように、
画像表示装置のパネル内面に形成された蛍光体層102
と、電子放出源101と蛍光体層102との間に設けら
れた支持部材103とから構成されている。支持部材1
03は、電子放出源101と蛍光体層102との間でパ
ネルにかかる外気圧による破損を防止するために、電子
放出源101上に均等に設けられている。
画像表示装置の概略構成の断面図を示したものである。
この図13に示された電界放出型画像表示装置も図12
に示された電界放出型画像表示装置と同様に、絶縁性基
板201a上に複数の電子源201bを有する電子放出
源201と、蛍光体層202と、電子放出源201と蛍
光体層202との間に設けられた支持部材203とから
構成されており、支持部材203は、電子放出源201
と蛍光体層202との間でパネルにかかる外気圧による
破損を防止するために、電子放出源201上に均等に設
けられている。唯一異なる点は、図12の電界放出型画
像表示装置を構成している支持部材103が正電位に帯
電しているのに対して、図13の電界放出型画像表示装
置を構成している支持部材203が負電位に帯電してい
る点である。
画像表示装置によれば、それぞれ、電子放出源101,
201と蛍光体層102,202との間に支持部材10
3,203を有しているので、大気圧に耐え得る構造の
電界放出型画像表示装置とすることができる。そして、
絶縁性基板101a,201a上に均一な間隔で設けら
れた電子源101b,201bから電子ビーム104,
204が放出され、この電子ビーム104,204が蛍
光体層102,202の所定の位置にランディングする
ことにより、電界放出型画像表示装置に様々な画像が表
示される。なお、電界放出型画像表示装置を構成する際
には、上記構成部材の他に種々の部材が必要であるが、
図12および図13においては省略している。
に示された従来技術に係る電界放出型画像表示装置にお
いては、支持部材103が正電位に帯電しているので、
均一な間隔で放出された電子ビーム104が支持部材1
03側に近づくように曲がってしまい、最終的な電子ビ
ーム104のランディング位置が蛍光体層102上で等
ピッチとならない。また、図13に示された電界放出型
画像表示装置においても、支持部材203が負電位に帯
電しているので、均一な間隔で放出された電子ビーム2
04が支持部材203から離れるように曲がってしま
い、最終的な電子ビーム204のランディング位置が蛍
光体層202上で等ピッチとならない。したがって、電
子ビーム104,204と蛍光体層102,202のラ
ンディング位置とがずれてしまい、良好な画像を得るこ
とが困難となる。
を構成する支持部材103,203は、蛍光体層10
2,202と接する部分に一定の厚みを有している。こ
の厚みが所定以上であると、表示画像を見る者に横線と
して認識されてしまい、表示画像の品位を大幅に低下さ
せてしまう。
101,201と蛍光体層102,202との間に複数
の支持部材103,203を設けているので、支持部材
103,203の長さにバラツキがあると、支持部材が
長い場合、蛍光体層102,202と接しているものの
みに外気圧が加わり、画像表示装置の破損が発生するお
それがある。
るためになされたもので、画像表示装置の内部に、画像
に悪影響を与えることのない支持部材を設けることによ
って、大気圧に耐え得る構造を有し、良好な画像を得る
ことが可能である画像表示装置を提供することを目的と
する。
の本発明に係る画像表示装置は、真空に保持された真空
容器の内表面に形成された蛍光体層と、絶縁性基板上に
マトリクス状に配置された電子源を有する電子放出源
と、前記蛍光体層と前記電子放出源とを保持する支持部
材とを備え、前記蛍光体層と前記電子放出源との間に前
記支持部材が挟持されている画像表示装置において、前
記支持部材が、前記電子放出源側に接している絶縁部
と、前記蛍光体層側に接している導電部と、前記絶縁部
と前記導電部との間に設けられた電極部とを用いて、前
記電極部が発散作用のレンズとして作用するように構成
され、前記電子源が、前記電子源から放出される電子ビ
ームが前記蛍光体層において等ピッチにランディングす
るように前記絶縁性基板上に配置されていることを特徴
とする。
接している支持部材は導電部であり帯電しないため、電
子ビームは蛍光体層近傍では電界の影響を受けないこと
となる。また、電極部が電子ビームの発散レンズを構成
しているので、支持部材から十分に離れた位置から放出
される電子ビームを偏向させることができる。したがっ
て、電子ビームは、蛍光体層近傍では電界の影響を受け
ず、電子放出源近傍では支持部材から十分に離れた位置
に電子源を設けることにより電界の影響を最小限に止
め、さらに電極部で構成される発散レンズによって偏向
させられるので、電子源の位置と、電極部を設ける位置
等とを適宜調整することにより、電子ビームを蛍光体層
上において等ピッチにランディングさせることが可能と
なり、良好な画像を得ることができる。
真空に保持された真空容器の内表面に形成された蛍光体
層と、絶縁性基板上にマトリクス状に配置された電子源
を有する電子放出源と、前記蛍光体層と前記電子放出源
とを保持する支持部材とを備え、前記蛍光体層と前記電
子放出源との間に前記支持部材が挟持されている画像表
示装置において、前記支持部材が、前記電子放出源側に
接している絶縁部と、前記蛍光体層側に接している導電
部と、前記絶縁部と前記導電部との間に設けられた電極
部とを用いて構成され、隣り合う前記電極部の間隔が、
隣り合う前記導電部または前記絶縁部の間隔よりも小さ
く、前記電子源が、前記電子源から放出される電子ビー
ムが前記蛍光体層において等ピッチにランディングする
ように前記絶縁性基板上に配置されていることを特徴と
する。
電極部の幅が前記絶縁部の幅よりも大きく形成されてい
ることが好ましい。それにより、蛍光体層近傍の空間
は、電子放出源近傍に存在している電界の影響をさらに
受けにくくなり、蛍光体層近傍の無電界領域をさらに確
実に形成することができる。また、電極部によって形成
される発散レンズの作用をさらに強めることができる。
したがって、比較的容易に、電子ビームを蛍光体層上に
おいて等ピッチにランディングさせることが可能とな
り、良好な画像を得ることができる。
は、前記絶縁部の前記電子放出源側に、前記絶縁部の幅
よりも大きな幅を有する第二の電極部を設けた構成であ
ることが好ましい。それにより、電子ビーム加速電界を
前記絶縁部から離れた所で一定とすることができる。ま
た、電子ビームを、支持部材から十分に離すことが可能
となるので、電子ビームによる支持部材(前記絶縁部)
の帯電を最小限に止めることができる。
て、図面を用いて説明する。
係る画像表示装置の分解斜視図を示したものである。図
2は、図1に示された画像表示装置の概略構成の断面図
を示したものである。本実施形態に係る画像表示装置
は、図1および図2に示すように、絶縁性基板1a上に
複数の電子源1bをマトリクス状に配置して形成されて
いる電子放出源1と、電子源1bから放出される電子ビ
ーム4によって励起されて画像を表示するパネル5の内
表面に形成された蛍光体層2と、電子放出源1と蛍光体
層2との間に形成された支持部材3とから構成されてお
り、絶縁性基板1aとパネル5とで画像表示装置の真空
容器を形成し、画像表示装置内は10-6〜10-8tor
r程度の真空度に保持されている。ここで本実施形態に
おいては、図1に示すように、板状のパネルの画像表示
面(パネル面部材5a)を周辺の壁部分(パネル枠部材
5b)と切り離して、このパネル面部材5aの内面(真
空側)に蛍光体層2を形成している。そして、後にこれ
ら板状の画像表示面部(パネル面部材5a)、周辺の壁
部分(パネル枠部材5b)および絶縁性基板1aとを同
時に張り合わせることにより、画像表示装置の真空容器
を形成している。
トリクス状に放出できるものであれば、どのような形態
のものでも使用可能であり、例えば、SnO2(Sb)
薄膜またはAu薄膜等で形成された冷陰極線素子を用い
て構成されるものがあげられる。ここで、電子源1b
は、各電子源1bから発せられるそれぞれの電子ビーム
4が蛍光体層2上において等ピッチにランディングする
ように、絶縁性基板1a上に所定の間隔で配置されてい
る。ただし、支持部材3を設けるスペースを確保する必
要があるため、支持部材3を挟む位置にあるそれぞれの
電子源1bの間隔を他の電子源1bの間隔よりも大きく
している。
た電子ビームの照射によって発光する蛍光体材料を、パ
ネル内表面に塗布等して形成されている。パネル内表面
に蛍光体材料を塗布等する場合には、カラー表示が可能
な蛍光体層2とするために、例えば赤(R)、緑
(G)、青(B)の順番で、多数の蛍光体のストライプ
がパネル内表面上に形成されるように塗布等を行う。こ
のような蛍光体ストライプは、通常の陰極線管の蛍光面
を形成する場合の工程と同じくフォトリソグラフ法の他
に、スクリーン印刷法等によって形成できる。
の構成としては、板状のパネルの画像表示面と周辺の壁
部分とを切り離さない構成(箱型形状)である場合も考
えられる。但し、このようなガラスパネル5に蛍光面
(蛍光体層2)を形成する場合は、パネルの周辺部の壁
部が印刷工程上の障害となるため、一旦樹脂シート上に
蛍光面を形成しておき、加熱又は加圧により蛍光体層を
転写する転写方法を採用したり、比較的薄いガラス板上
に蛍光体層を形成しておき、このガラス板をパネル内面
に張り付けるなどの方法を用いる。
よび絶縁部3cを用いて構成されている。この支持部材
3は、電極部3bを介して導電部3aと絶縁部3cとを
接続して構成されており、導電部3aが蛍光体層2側に
接するように、そして絶縁部3cが電子放出源1側に接
するように、電子放出源1と蛍光体層2との間に設けら
れている。
明な材料を用いて形成されている。画像表示装置として
機能させるためには、前述したように、ガラスパネル5
の外部から、蛍光体層2から発せられる光が観察され得
る必要があるからである。ただし、ガラスパネル5の全
体が透明である必要はなく、ガラスパネル5における蛍
光体層2と接する部分(図1においてはパネル面部材5
a部分、図3においては最も面積の広い上面部分)が透
明であればよい。以上の構成とすることによって、本実
施形態に係る画像表示装置は、ガラスパネルの板厚をさ
ほど厚くしなくても、十分外気圧に耐えることができ
る。したがって、フラットな構造でありながら、比較的
軽量な画像表示装置とすることができる。
画像表示装置の概略構成の断面図を示したものである。
この図2に示すように、電子放出源1を構成している各
電子源1bからは、適宜電子ビーム4が放出される。そ
して、各電子ビーム4は、蛍光体層2の所定の位置にラ
ンディングして、画像表示装置には様々な画像が表示さ
れる。以下、図2を用いて本実施形態に係る画像表示装
置の動作および効果等を説明する。
支持部材3は、導電部3aが蛍光体層2側に接するよう
に、そして絶縁部3cが電子放出源1側に接するよう
に、電子放出源1と蛍光体層2との間に挟持して設けら
れている。このように、支持部材3の蛍光体層2側は、
導電部3aを用いて構成されているので、蛍光体層2と
導電部3aと電極部3bとは同電位となり、蛍光体層2
の近傍においては支持部材3(導電部3a)は帯電しな
い。したがって、電子ビーム4は蛍光体層2の近傍にお
いては電界の影響を受けないこととなる。また、本実施
形態においては、電子ビーム4が、帯電している絶縁部
3cの影響をできるだけ受けないように、支持部材3を
挟む各電子源1bを、可能な限り支持部材3から離れた
位置に配置している。さらに、本実施形態においては、
支持部材3を構成している電極部3bが、電子ビーム4
に対して発散レンズとして作用するので、帯電している
絶縁部3cから離れた位置から放出される電子ビームを
支持部材側に偏向させることができる。
置は、絶縁性基板1a上に配置される電子源1bの位置
と、支持部材3を構成する電極部3bの位置を適宜調整
することによって、画像表示面においては、支持部材3
の影響をなくした連続した画像を表示することができ
る。
係る画像表示装置の概略構成の断面図を示したものであ
る。本実施形態に係る画像表示装置は、基本的には実施
の形態1に係る画像表示装置と同様の構成を有している
が、支持部材の構造と、電子源の配置とが異なってい
る。
いる支持部材13は、導電部13a、電極部13bおよ
び絶縁部13cを用いて構成されている。この支持部材
13は、電極部13bを介して導電部13aと絶縁部1
3cとを接続して構成されており導電部13aが蛍光体
層12側に接するように、そして絶縁部13cが電子放
出源11側に接するように、電子放出源11と蛍光体層
12との間に挟持されている。本実施形態における電極
部13bは、実施の形態1における電極部と異なり、画
像表示面と平行な方向に張り出した形に形成されてい
る。このように形成された電極部13bは、上方からは
リボン状に見える。また、本実施形態においては、電極
部13bの幅を大きくしたことにより、電子ビーム14
の通る部分たる開口部(隣り合う各電極部13bの間
隔)が小さくなるので、それに合わせて絶縁性基板11
a上に配置される電子源11bの間隔も調整している。
具体的には、支持部材13をはさむ各電子源11bを、
実施の形態1の場合よりもさらに支持部材13から離れ
た位置に配置している。
出源11および支持部材13を用いて画像表示装置を構
成しているので、蛍光体層12近傍の空間は、電子放出
源11近傍に存在している電界の影響を受けにくくな
り、蛍光体層12近傍の無電界領域をさらに確実に形成
することができる。また、電極部13bによって形成さ
れる発散レンズの作用をさらに強めることができるとと
もに、電子ビーム14に対する(帯電している)絶縁部
13cの影響を、実施の形態1の場合よりもさらに小さ
くすることができる。したがって、絶縁性基板11a上
に配置される電子源11bの位置と、支持部材13を構
成する電極部13bを設ける位置および大きさ等とを適
当に調整することにより、比較的容易に、電子ビーム1
4を蛍光体層12上において等ピッチにランディングさ
せることが可能となるので、本実施形態に係る画像表示
装置によれば良好な画像を得ることができる。
係る画像表示装置の概略構成の断面図を示したものであ
る。本実施形態に係る画像表示装置は、基本的には実施
の形態2に係る画像表示装置と同様の構成を有している
が、支持部材の構造が異なる。
いる支持部材23は、導電部23a、第一の電極部23
b、絶縁部23cおよび第二の電極部23dを用いて構
成されている。すなわち、本実施形態においては、導電
部23aと絶縁部23cとの間に第一の電極部23bを
設け、絶縁部23cの電子放出源21側に第二の電極部
23dを設けている。この第一の電極部23bおよび第
二の電極部23dは、絶縁部23cよりも、その幅が大
きく形成されている。この第二の電極部には、基本的に
は蛍光体層に印加されているアノード電圧と、電子放出
源11の電圧(通常は、0V)との間の所定の電圧を印
加するのであるが、それぞれの支持部材23に形成され
た各々の第二の電極部23dに、それぞれ独立した電圧
を印加することができるように構成されている。
電極部23dを有する支持部材23を用いて画像表示装
置を構成しているので、電子ビーム加速電界を絶縁部2
3cから離れた所で一定とすることができる。また、電
子ビーム24は、支持部材23から十分に離れているの
で、電子ビーム24による支持部材23(絶縁部23
c)の帯電を最小限に止めることができる。さらに、各
第二の電極部23dへの印加電圧をそれぞれ独立して調
整することにより、電子ビーム24の初速の広がり方お
よび電子ビーム24の初速のベクトル等を制御すること
が可能となるので、画像を見ながらラスターピッチの調
整を行うことができる。つまり、電子源1bのずれ(製
造誤差等のずれ)によるビームランディングのずれを容
易に補正することができる。したがって、絶縁性基板2
1a上に配置される電子源21bの位置と、支持部材2
3を構成する各電極部23b,23dを設ける位置およ
び大きさと、各第二の電極部23dに印加する電圧等と
を適当に調整することにより、比較的容易に、電子ビー
ム24を蛍光体層22上において等ピッチにランディン
グさせることが可能となるので、本実施形態に係る画像
表示装置によれば良好な画像を得ることができる。
係る画像表示装置の概略構成の断面図を示したものであ
る。本実施形態に係る画像表示装置は、基本的には実施
の形態1に係る画像表示装置と同様の構成を有している
が、支持部材の構造が異なっている。
いる支持部材33は、導電部33a、電極部33bおよ
び絶縁部33cを用いて構成されている。この支持部材
33は、電極部33bを介して導電部33aと絶縁部3
3cとを接続して構成されており導電部33aが蛍光体
層32側に接するように、そして絶縁部33cが電子放
出源31側に接するように、電子放出源31と蛍光体層
32との間に挟持されている。本実施形態における導電
部33aはテーパ形状を有しており、この導電部33a
の蛍光体層32側に接している部分の方が、電極部33
bと接している部分よりも細く形成されている。
で支えることにより、外気圧によるパネルの破損を防止
する技術においては、支持部材の蛍光体層に接している
部分が非常に小さく、画像表示上の妨げにならない場合
には何ら問題はないが、画像表示装置を大型化するにつ
れてパネル中央への外気圧による応力が大きくなると、
支持部材としてこの外気圧に耐え得る強度が必要とな
る。このとき、電子放出源側の支持部材はある程度の断
面積を持たせることができるのであるが、蛍光体層側で
は表示画像に与える影響から、支持部材の断面積を大き
くすることができない。本実施形態に係る画像表示装置
は、このような問題を解決するためのものである。
によれば、支持部材33を構成する導電部33aが以上
のように(テーパ形状に)形成されているので、導電部
33aが蛍光体層32と接する部分に生じる画像非表示
部を、最小限に止めることができる。したがって、本実
施形態に係る画像表示装置によれば良好な画像を得るこ
とができる。
示装置は、基本的には実施の形態4に係る画像表示装置
と同様の構成を有しているが、支持部材の構造が異なっ
ている。具体的には、電極部の構成のみが実施の形態4
とは異なっている。本実施形態に係る電極部は、図4を
用いて説明した実施の形態2に係る支持部材13を構成
している電極部13bと同様の構成を有している。
実施の形態2における電極部13bと同様の構造を有す
る電極部と、実施の形態4における導電部33aと同様
の構造を有する導電部とを用いて構成されている。した
がって、本実施形態によれば、実施の形態2および実施
の形態4のそれぞれの効果を併せ持った画像表示装置と
することができる。
係る画像表示装置の概略構成の断面図を示したものであ
る。本実施形態に係る画像表示装置は、基本的には実施
の形態5に係る画像表示装置と同様の構成を有している
が、支持部材の構造が若干異なっており、弾力性を有す
る支持部材53を用いて画像表示装置が構成されてい
る。具体的には、支持部材53を構成している電極部5
3bの構造のみが実施の形態5と異なっている。
いる電極部53bは、テーパ状に形成された導電部53
aと接する電極第一構成部53b1と、絶縁部53cと
接する電極第二構成部53b2とを用いて構成されてい
る。この電極部53bは、電極第一構成部53b1と電
極第二構成部53b2との間に所定の空間を形成するよ
うに、少なくとも一方の電極構成部に所定の変形を与え
た後に、電極第一構成部53b1と電極第二構成部53
b2とを張り合わせて、その断面を、左右の斜辺の等し
い台形状に構成されている。本実施形態においては、電
極第一構成部53b 1に所定の変形を与えた後に、平板
状の電極第二構成部53b2とこの電極第一構成部53
b1とを張り合わせて、電極第一構成部53b1と電極第
二構成部53b 2との間に所定の空間を有する電極部5
3bを形成している。この電極部53bは、以上のよう
な所定の空間を有しているので、この空間の分だけ電極
第一構成部53b1が遊動可能である。したがって、こ
のような電極部53bを用いて構成される支持部材53
は、所定の弾力性を有することとなる。
材53を用いて画像表示装置が構成されているので、支
持部材53を構成している導電部53aあるいは絶縁部
53cの長さにバラツキがあっても、所定の弾力性を有
する電極部53bが緩衝材として機能することにより、
各部材の長さのバラツキを吸収して、画像表示装置の平
面度を維持することができる。したがって、応力が一点
に集中することを防止し、画像表示装置に発生する変形
や割れ等を防ぐことが可能となる。
長さのバラツキが生じた場合の、本実施形態に係る支持
部材(電極部)の変化を示したものである。この図8に
おいては、左側の導電部(以下「左側導電部」という)
63a1が最も長く形成されている。それに次いで中央
の導電部(以下「中央導電部」という)63a2が長く
形成されており、右側の導電部(以下「右側導電部」と
いう)63a3が最も短く形成されている。これは、中
央導電部63a2の長さを設計値とした場合において、
左側導電部63a1が設計値よりも大きく、右側導電部
63a3が小さくなった場合を示している。
1,63a2,63a3の長さにバラツキが生じても、あ
らかじめ電極部に所定の空間を持たせておくことによっ
て(この場合は、設計値の導電部を用いて画像表示装置
を構成したときに電極第一構成部が若干変形する程度に
所定の空間を設けて)、電極部が各導電部63a1,6
3a2,63a3の長さのバラツキを吸収して、画像表示
装置の強度を向上することができる。
は、導電部がテーパ状の支持部材で、かつ、この導電部
が横方向に延在させた面状であるものを用いて説明して
きたが、本発明の支持部材は、これに限られるものでは
なく、柱状の支持部材をそれぞれ離間させて形成しても
よい。また、多数の支持部材をそれぞれ別々に形成する
ことは、画像表示パネルの生産を考えた上では非常に困
難が伴う。したがって、図9に示すように、導電部43
aのみを針状に形成してもよい。
持部材によって画像が遮られることを防ぐことができる
と共に、特に、支持部材の絶縁部に弾性を持たせた構成
と組み合わせると、画面全体で外気圧を均等に受けるこ
とができるので、画像表示装置の強度を向上させること
ができる。
に係る画像表示装置の概略構成の断面図を示したもので
ある。本実施形態に係る画像表示装置は、基本的には実
施の形態5に係る画像表示装置を同様の構成を有してい
るが、支持部材の構造が若干異なっており、弾力性を有
する支持部材73を用いて画像表示装置が構成されてい
る。具体的には、支持部材73を構成している導電部7
3aの構造のみが実施の形態5と異なっている。
いる導電部73aは、図10に示すように所定形状(湾
曲状)に形成されている。導電部73aは、このような
湾曲形状を有しているので、ある程度の遊動が可能であ
る。したがって、このような導電部73aを用いて構成
される支持部材73は、所定の弾力性を有することとな
る。
材73を用いて画像表示装置が構成されているので、支
持部材73を構成している電極部73bあるいは絶縁部
73cの長さ(厚さ)にバラツキがあっても、所定の弾
力性を有する導電部73aが緩衝材として機能すること
により、各部材の長さのバラツキを吸収して、応力が一
点に集中することを防止することができる。
性を有する電極部を用いて弾力性のある支持部材を構成
する場合について、実施の形態7においては所定の遊動
性を有する導電部を用いて弾力性のある支持部材を構成
する場合について説明したが、本発明はこれらの構成に
限定されるものではなく、例えば、所定の遊動性を有す
る絶縁部を用いて弾力性のある支持部材を構成したり、
遊動性を有する電極部および導電部を用いて弾力性のあ
る支持部材を構成してもよい。
各実施形態をそれぞれ組み合わせることも可能である。
したがって、各実施形態を組み合わせた画像表示装置を
構成すれば、それぞれの実施形態の効果を併せ持った画
像表示装置を得ることができる。
部材を画像表示装置の内部に均一に配置する場合につい
て説明したが、本発明はこの構成に限定されるものでは
ない。したがって、例えば、図11に示すように、各実
施形態に係る支持部材83を、画像表示装置の画面中央
ほど高い密度で配置してもよい。このような構成の画像
表示装置とすれば、高い応力が加わると予想される画面
中央ほど支持部材83のトータルの反力を大きくするこ
とが可能となるので、大気圧と応力とをバランスさせる
ことができる。
空容器中に電子放出源と蛍光体層と支持部材とを収容し
て構成する画像表示装置について説明したが、本発明は
この構成に限定されるものではない。したがって、例え
ば、電子放出源と蛍光体層との間に、電子放出源から放
出された電子ビームを偏向させる機能を有する電極、ま
たは電子ビームを集束させる機能を有する電極、さらに
は電子ビームを集束し偏向させる機能を有する電極等を
設けるような構成としてもよい。このような構成とすれ
ば、大気圧に耐え得るとともに、さらに画像の良好な高
解像度を有する画像表示装置を提供することができる。
画像表示装置の内部に、画像に悪影響を与えることのな
い支持部材を設けることによって、大気圧に耐え得る構
造を有し、良好な画像を得ることが可能である画像表示
装置を得ることができる。
図
画像表示装置の分解斜視図
断面図
断面図
断面図
断面図
極部の変形状態を示す断面図
構成を示した斜視図
の断面図
画面中央ほど濃い密度で配置した状態を示す図
略構成の断面図
の概略構成の断面図
源 1a,11a,21a,31a,41a,51a,71
a 絶縁性基板 1b,11b,21b,31b,41b,51b,71
b 電子源 2,12,22,32,52,72 蛍光体層 3,13,23,33,43,53,73,83 支
持部材 3a,13a,23a,33a,43a,53a,73
a 導電部 3b,13b,33b,43b,53b,73b 電
極部 3c,13c,23c,33c,43c,53c,73
c 絶縁部 4,14,24,34,54,74 電子ビーム 5 ガラスパネル 5a パネル面部材 5b パネル枠部材 23b 第一の電極部 23d 第二の電極部 53b1 電極第一構成部 53b2 電極第二構成部 63a1 左側導電部 63a2 中央導電部 63a3 右側導電部
Claims (4)
- 【請求項1】 真空に保持された真空容器の内表面に形
成された蛍光体層と、絶縁性基板上にマトリクス状に配
置された電子源を有する電子放出源と、前記蛍光体層と
前記電子放出源とを保持する支持部材とを備え、前記蛍
光体層と前記電子放出源との間に前記支持部材が挟持さ
れている画像表示装置において、 前記支持部材が、前記電子放出源側に接している絶縁部
と、前記蛍光体層側に接している導電部と、前記絶縁部
と前記導電部との間に設けられた電極部とを用いて、前
記電極部が発散作用のレンズとして作用するように構成
され、前記電子源が、前記電子源から放出される電子ビ
ームが前記蛍光体層において等ピッチにランディングす
るように前記絶縁性基板上に配置されていることを特徴
とする画像表示装置。 - 【請求項2】 真空に保持された真空容器の内表面に形
成された蛍光体層と、絶縁性基板上にマトリクス状に配
置された電子源を有する電子放出源と、前記蛍光体層と
前記電子放出源とを保持する支持部材とを備え、前記蛍
光体層と前記電子放出源との間に前記支持部材が挟持さ
れている画像表示装置において、 前記支持部材が、前記電子放出源側に接している絶縁部
と、前記蛍光体層側に接している導電部と、前記絶縁部
と前記導電部との間に設けられた電極部とを用いて構成
され、隣り合う前記電極部の間隔が、隣り合う前記導電
部または前記絶縁部の間隔よりも小さく、前記電子源
が、前記電子源から放出される電子ビームが前記蛍光体
層において等ピッチにランディングするように前記絶縁
性基板上に配置されていることを特徴とする画像表示装
置。 - 【請求項3】 前記電極部の幅が前記絶縁部の幅よりも
大きく形成されている請求項1または2に記載の画像表
示装置。 - 【請求項4】 前記絶縁部の前記電子放出源側に、前記
絶縁部の幅よりも大きな幅を有する第二の電極部を設け
た請求項3に記載の画像表示装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005076310A1 (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 画像表示装置 |
-
2003
- 2003-04-17 JP JP2003113310A patent/JP3761532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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