JP2003272232A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2003272232A
JP2003272232A JP2002075052A JP2002075052A JP2003272232A JP 2003272232 A JP2003272232 A JP 2003272232A JP 2002075052 A JP2002075052 A JP 2002075052A JP 2002075052 A JP2002075052 A JP 2002075052A JP 2003272232 A JP2003272232 A JP 2003272232A
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optical recording
recording medium
glass transition
transition temperature
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JP2002075052A
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English (en)
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Katsuyuki Yamada
勝幸 山田
Yuki Nakamura
有希 中村
Shinya Narumi
慎也 鳴海
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Priority to TW092104817A priority patent/TWI246076B/zh
Priority to EP03005056A priority patent/EP1343155B8/en
Priority to DE60326291T priority patent/DE60326291D1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温動作が安定し、保存信頼性が高く、機械
特性良好で、生産性の高い、高速再生又は高速記録可能
な光記録媒体の提供。 【解決手段】 (1)基板上に少なくとも、Agを95
wt%以上含む光反射層とこれを覆う環境保護層とを有
する光記録媒体であって、環境保護層のガラス転移温度
が、90℃以上180℃以下である光記録媒体。 (2)基板上に少なくとも、Agを95wt%以上含む
光反射層、接着層、及びもう一つの基板を有する貼り合
わせ型光記録媒体であって、接着層のガラス転移温度
が、90℃以上180℃以下である光記録媒体。 (3)基板上に少なくとも、Agを95wt%以上含む
光反射層とこれを覆う環境保護層、接着層、及びもう一
つの基板を有する貼り合わせ型光記録媒体であって、環
境保護層と接着層のガラス転移温度が、90℃以上18
0℃以下であり、更には両層のガラス転移温度差が50
℃以下である光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー光を照射す
ることにより、情報の再生又は記録が可能であるCD−
DA、CD−ROM、VIDEO−CD、CD−R、C
D−RW、DVD−VIDEO、DVD−ROM、DV
D−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、D
VD−RAM等の高速再生又は高速記録に利用できる光
記録媒体に関する。特に、15m/s以上の高速再生又
は高速記録可能な上記光記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】レーザー光の照射による再生又は記録可能
な光記録媒体として、CD−DA、CD−ROM、VI
DEO−CD、CD−R、CD−RW、DVD−VID
EO、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、D
VD+R、DVD+RW、DVD−RAMなどが商品化
されている。これらの記録媒体では、より多くの情報を
より速く記録することを可能にするために、更なる高密
度化や高線速度化が期待されている。その解決策とし
て、Ag系光反射層の採用が検討されている。Agを光
記録媒体の光反射層として利用する際、以下のようなメ
リットが期待される。 i)広い波長領域でのディスク反射率の増大による再生
波長依存性の低減。 ii)Agの光学特性に起因する信号振幅の増大による高
速再生能力の向上。 iii)相変化型光ディスクの光反射層の場合、より急冷
な層構造によるオーバーライト性能の向上。 iv)相変化型光ディスクの光反射層の場合、より急冷な
層構造による記録可能線速度範囲の拡大。 v)高いスパッタ効率による生産性の向上。 vi)スパッタ製膜時間の短縮による熱応力の低減(ディ
スク機械特性の改善)。
【0003】上記Agのメリットを確保するためには、
純度が95wt%以上のAgが望ましい。95wt%未
満のAgでは、Ag特有の高反射率、高熱伝導率を発揮
することができなくなってしまう。一方、Agを光記録
媒体の光反射層として利用する際には、以下のような課
題があった。 i)高温高湿下で腐食し易い。 ii)硫黄や塩素によって、腐食し易い。 iii)下地との膜密着力が小さい。 iv)貴金属であり、汎用反射層のAl等と比較して高価
である。
【0004】Agの腐食を抑制する方法として、特開昭
57−186244号公報のAgCu、特開平7−33
63号公報のAgMg、特開平9−156224号公報
のAgOM(M:Sb、Pd、Pt)、特開2000−
285517号公報のAgPdCuにみられるようなA
gの合金化が知られている。また、特許2749080
号公報には、熱伝導率をコントロールするため、Ag
に、Ti、V、Fe、Co、Ni、Zn、Zr、Nb、
Mo、Rh、Pd、Sn、Sb、Te、Ta、W、I
r、Pt、Pb、Bi、Cを含有させることが開示され
ている。しかし、これら材料系を実際に光反射層に用い
て、DVD+Rディスク、DVD+RWディスクを作製
し記録信号を評価したところ、充分な反射率と信号振幅
が得られなかった。また、これら光記録媒体の80℃8
5%RHのアーカイバル高温保存信頼性を評価したとこ
ろ、300時間の保存でエラーの急増が認められ、上記
開示材料では充分な保存信頼性が得られなかった。反射
層の腐食を抑えるためには、従来から、反射層表面に紫
外線硬化樹脂層を形成している。特開2001−222
842号公報には、樹脂のガラス転移温度を45℃以上
にすることにより、樹脂の吸水による皺が無くなり、A
l反射層の腐食が回避できることが開示されている。し
かし、我々の実験では、この公報に記載されたガラス転
移温度45℃以上の樹脂を用いても、Ag光反射層の場
合には腐食或いは再生エラーの増大を生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温動作が
安定し、保存信頼性が高く、機械特性良好で、生産性の
高い、高速再生又は高速記録可能な光記録媒体の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意検討した結果、これに合致する光記録媒体を見出
した。即ち、上記課題は、次の1)〜6)の発明によっ
て解決される。 1) 基板上に少なくとも、Agを95wt%以上含む
光反射層とこれを覆う環境保護層とを有する光記録媒体
であって、環境保護層のガラス転移温度が、90℃以上
180℃以下であることを特徴とする光記録媒体。 2) 基板上に少なくとも、Agを95wt%以上含む
光反射層、接着層、及びもう一つの基板を有する貼り合
わせ型光記録媒体であって、接着層のガラス転移温度
が、90℃以上180℃以下であることを特徴とする光
記録媒体。 3) 基板上に少なくとも、Agを95wt%以上含む
光反射層とこれを覆う環境保護層、接着層、及びもう一
つの基板を有する貼り合わせ型光記録媒体であって、環
境保護層と接着層のガラス転移温度が、90℃以上18
0℃以下であることを特徴とする光記録媒体。 4) 更に、環境保護層と接着層のガラス転移温度差が
50℃以下であることを特徴とする3)記載の光記録媒
体。 5) Agを95wt%以上含む光反射層が、0.1w
t%以上5wt%以下のCuを含有することを特徴とす
る1)〜4)の何れかに記載の光記録媒体。 6) 相変化光記録材料の組成式を、(Ag及び/又は
Ge)α(In及び/又はGa及び/又はBi)βSb
γTeδMε(Mは添加元素、α、β、γ、δ、εは原
子%)として、次の要件を満足するものを用いた相変化
型記録層を有することを特徴とする1)〜5)の何れか
に記載の光記録媒体。 0.1≦α≦10 1≦β≦15 60≦γ≦90 15≦δ≦30 0≦ε≦5 α+β+γ+δ+ε=100
【0007】以下、上記本発明について詳しく説明す
る。本発明の形態の一例を図1〜図4に示す。基本的な
層構成は、基板1上に下部保護層2、光吸収層3、第1
上部保護層4、Ag系光反射層6、オーバーコート層
(環境保護層)7を有し、好ましくは上部第2保護層5
を有する。更に、オーバーコート層(環境保護層)上に
印刷層8、基板鏡面にハードコート層9を設けても良い
(図1参照)。また、上記の単板ディスクを、接着層1
0を介して2枚貼り合わせた構造としても良い。貼り合
わせる反対面のディスク11は、同様の単板ディスクで
はなく、透明基板としても良い。また、単板ディスクに
印刷層を形成することなく貼り合わせ、その後に反対面
側に印刷層8′を形成しても良い(図2参照)。また、
オーバーコート層(環境保護層)を接着層と兼用して一
層とすることも可能である。CD−R媒体及びDVD+
R媒体では、下部保護層2、第1上部保護層4、第2上
部保護層5を設けない方が、感度向上やコストダウンを
図ることができるので望ましい(図3参照)。これらの
光記録媒体では、半導体レーザー光の照射によって、光
吸収層の光学的変化及び/又は形状変化を生じ、光記録
が行われる。また、本発明は、これらの光記録媒体に限
らず、再生専用の光記録媒体にも利用できる。
【0008】上記のAg光反射層の課題について検討し
た結果、光記録媒体の光反射層としてAgの特徴である
高光反射率及び高熱伝導率を確保するためには、95w
t%以上の純度のAgを用いる必要があることが分っ
た。しかし、この95wt%以上の純度の高いAg光反
射層では高温高湿下における保存信頼性が充分でなく、
Ag光反射層の膜ハガレや腐食を生じる。そこで、この
膜ハガレや腐食の機構を検討した結果、硫黄源や塩素源
が、水分(HO)の存在下で、Ag光反射層上の環境
保護層及び/又は接着層を通過してAgと接触すること
により、Agが腐食することが明らかになった。腐食
は、Ag表面に到達した硫黄源や塩素源が、水分を媒介
としてAgの粒界を通って進入していくことにより進行
していくことが分った。その対策としては、Agとの相
溶性に優れたAl、Bi、Ca、Cu、Cd、Fe、M
n、Mg、Ni、Pd、Pb、Sb、Zn、Ndなどの
金属を添加することが効果的である。これらの添加元素
は、酸化防止及びAg粒子凝集に伴うボイド発生の抑制
を行うものである。中でもこのましいのは、少なくとも
Cuを0.1wt%以上5wt%以下含有する合金であ
る。Cuの添加量が5wt%を越えると、Agの持つ高
熱伝導率や高反射率が急激に低下してしまうため好まし
くない。
【0009】しかし、最近の信頼性に対する要求は強
く、特に高温環境下での信頼性の確保が要求されてい
る。例えば、カーナビゲーションシステムなどの車載利
用では、夏場の環境を考えて、70℃程度の高温信頼性
が期待されている。上記のようなAgの合金化を行え
ば、Ag光反射層の信頼性の向上は図れるが、70℃以
上での環境下での信頼性は充分でなかった。環境温度が
70℃ということは、実際の光ディスク再生又は記録装
置内部の光ディスク表面は、85〜90℃となることが
明らかになっている。従って、光ディスクの温度として
は、80〜90℃での信頼性確保が要求されていること
になる。そこで、このような高温高湿度下でのAg光反
射層の腐食、膜ハガレ等の原因について鋭意検討した結
果、Ag光反射層を被覆する環境保護層及び/又は接着
層のガラス転移温度に依存することを見出した。即ち、
ガラス転移温度以上になると環境保護層及び/又は接着
層の水分透過性や線膨張係数が大きく増大する。その結
果、Ag光反射層の腐食や膜ハガレの主要因であるAg
表面への水分の到達が推進され、光記録媒体が劣化する
ことが分った。従って、光ディスク温度90℃までAg
光反射層の信頼性を確保しようとする場合には、環境保
護層及び/又は接着層のガラス転移温度を90℃以上と
することが効果的である。即ち、図5にAg反射層上の
樹脂層のガラス転移温度(Tg)と、その光記録媒体の
高温高湿保存後のブロックエラーレートとの関係を示す
が、Tgが90℃よりも低いとブロックエラーレートが
急増することが分る。
【0010】しかし、環境保護層及び/又は接着層のガ
ラス転移温度が高すぎると、光記録媒体の曲げ強度が小
さくなり、床に落下した際やプラスチックケースから取
り出す際に光記録媒体が割れ易くなるという問題を生じ
る。光記録媒体を割れ難くするためには、環境保護層及
び/又は接着層のガラス転移温度を180℃以下、好適
には165℃以下とすることが望ましい。また、Ag光
反射層上に環境保護層と接着層が両方存在する場合、両
層のガラス転移温度が異なると、両層の熱膨張係数等が
大きく異なってしまう。その結果、光記録媒体の変形、
反り、チルト、特に周方向の変形、反り、チルトを発生
してしまい、15m/s以上の高速での再生、記録にエ
ラーを発生し易くなる。15m/s以上の高速での安定
した再生、記録を実現するためには、Ag光反射層上の
環境保護層と接着層のガラス転移温度の違いを、50℃
以下、望ましくは30℃以下とする必要があるが、その
ための手段としては環境保護層と接着層を同一材料とす
ることがより一層効果的である。
【0011】環境保護層又は接着層は、ガラス転移温度
を超えると、その熱膨張係数が急上昇する。その際、環
境保護層と接着層の一方の熱膨張係数がガラス転移温度
を超えると、環境保護層と接着層の界面で熱膨張係数差
が大きくなり、光記録媒体の半径方向及び周方向のチル
ト、反り、面ぶれなどの基板変形を生じるが、これらの
変形は高速での記録能力や再生能力に影響する。特に、
オフィス等で考え得る環境温度の最高値は40℃であ
り、光記録装置内部では最大60℃にもなるし、空冷用
のファンのない光記録装置では70℃を超える。このと
き、光記録媒体の温度の面内分布も生じるため、環境保
護層及び接着層の一方がガラス転移温度を超えると、光
記録媒体の面内で、それらの熱膨張係数差に基づく応力
による変形を生じ、15m/s以上の高速記録又は高速
再生の際、エラーを生じ易くなる。更に、この不具合
は、基板にウオブル(半径方向の案内溝の蛇行)が存在
する場合、より顕著になる。特に、蛇行が高周波になる
ほど、高速記録、高速再生が困難になるので、蛇行の1
周期が10μm以下の場合には、環境保護層と接着層の
ガラス転移温度差を30℃以下にするとよい。
【0012】ガラス転移温度Tgとは、樹脂が温度上昇
により変化する際、比容、比熱、屈折率、誘電率、拡散
定数、弾性率等が急変する温度と定義され、粘弾性測定
装置によって、tanδの変極点から測定することがで
きる。樹脂のガラス転移温度は、樹脂を構成する高分子
の出発モノマーの化学構造、その置換基の大きさや極性
に起因する分子間力によって制御される。特に、出発材
料のモノマーとオリゴマーの比率やそれらの重合活性サ
イトの密度等により制御することができる。
【0013】接着層には、紫外線硬化型樹脂、ホットメ
ルト接着剤、シリコーン樹脂などの接着剤を用いること
ができる。このような接着層の材料は、オーバーコート
層又は印刷層上に、材料に応じて、スピンコート、ロー
ルコート、スクリーン印刷法などの方法により塗布し、
紫外線照射、加熱、加圧等の処理を行なって反対面のデ
ィスクと貼り合わせる。反対面のディスクは、同様の単
板ディスクでも透明基板のみでも良く、反対面ディスク
の貼り合わせ面については、接着層の材料を塗布しても
しなくても良い。また、接着層には粘着シートを用いる
こともできる。接着層の膜厚は特に制限されないが、材
料の塗布性、硬化性、ディスクの機械特性の影響を考慮
すると5〜100μm、好適には7〜80μmである。
接着面の範囲も特に制限されないが、DVD及び/又は
CD互換が可能な書き換え型ディスクに応用する場合、
高速記録を可能とするためには、接着強度を確保する必
要上、内周端の位置がΦ15〜40mm、好適にはΦ1
5〜30mmであることが望ましい。
【0014】光反射層は、各種気相成長法、例えば真空
蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CV
D法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法など
によって形成できる。光反射層を形成する合金又は金属
層の膜厚としては、50〜200nm、好適には70〜
160nmとするのが良い。また、合金又は金属層を多
層化することも可能である。多層化した場合には、各層
の膜厚は少なくとも10nm必要であり、多層化膜の合
計膜厚は50〜160nmとするのが良い。更に、多層
記録層の半透明反射層として利用する際には、10〜5
0nmが好適である。
【0015】基板の材料は、通常ガラス、セラミックス
又は樹脂であり、成型性、コストの点で樹脂基板が好適
である。樹脂の例としては、ポリカーボネート樹脂、ア
クリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられるが、
成型性、光学特性、コストの点で優れたポリカーボネー
ト樹脂やアクリル系樹脂が好ましい。但し、本発明の光
記録媒体をDVD−ROM互換が可能な書き換え型光記
録媒体に応用する場合には、使用する基板に形成される
案内溝の幅を0.10〜0.40μm、好適には0.1
5〜0.35μmとし、案内溝の深さを15〜45n
m、好適には20〜40nmとすることが望ましい。こ
れらの基板溝によって、DVD−ROMドライブでの再
生互換性が向上する。基板の厚さは0.55〜0.65
mmが好適であり、貼り合わせ後のディスクの厚さは、
1.1〜1.3mmが好適である。また、本発明の光記
録媒体をCD−RW媒体に応用する場合には、案内溝の
幅を0.25〜0.65μm、好適には0.30〜0.
60μm、案内溝の深さを20〜50nm、好適には2
5〜45nmとする。
【0016】相変化型光吸収層としては、単に記録・消
去できるだけでなく、高密度、高線速度領域で記録した
ときの信号の再生安定性や信号の寿命(信頼性)も同時
に要求される。これらを総合的に満足できる相変化型光
吸収層として、SbTeを主成分とする材料が挙げら
れ、既に、GeSbTe、AgInSbTe、GeIn
SbTe等が商品化されている。しかし、10m/s以
上、特に15m/s以上の高速で記録するには、相変化
光記録材料の組成式を、(Ag及び/又はGe)α(I
n及び/又はGa及び/又はBi)βSbγTeδMε
(Mは添加元素、α、β、γ、δ、εは原子%)とし
て、次の要件を満足するものが優れている。 0.1≦α≦10 1≦β≦15 60≦γ≦90 15≦δ≦30 0≦ε≦5 α+β+γ+δ+ε=100
【0017】上記要件を満足する組成領域では、15m
/s以上の高速記録・消去が可能となり、かつ内周と外
周で2.4倍の記録速度の異なるCAV記録を可能とす
る。添加元素Mは、金属Sbよりも熱伝導率の小さい金
属であり、高速記録の際に課題となる記録パワーの低減
に効果的なものを選択する。具体例としては、Sc、
Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Hoなどのランタン系列金属、Ti、Zr、
Mnが挙げられる。添加元素Mの添加量(ε)は、5原
子%以下が望ましい。5原子%を超えると、記録消去特
性に影響し、オーバーライト性能が充分でなくなる。初
期化後の未記録状態での結晶構造が等方的である立方格
子結晶構造、好適にはNaCl型結晶構造を有する材料
が、同様に等方性が高いと考えられるアモルファス相と
バラツキの少ない相変化を起こすことができ、記録(ア
モルファス化)及び消去(結晶化)を高速かつ均一に行
なうことができるため適している。
【0018】相変化型光吸収層の膜厚としては10〜5
0nm、好適には12〜30nmとするのが良い。更に
ジッター等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率
を考慮すると、好適には14〜25nmとするのが良
い。10nmよりも薄いと光吸収能が著しく低下し、そ
の役割を果さなくなる。また、50nmよりも厚いと高
速で均一な相変化が起り難くなる。このような光吸収層
は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリン
グ法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーテ
ィング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。
中でもスパッタリング法が、量産性、膜質等の点で優れ
ている。
【0019】また、色素系光吸収層としては、シアニン
系色素、ピリリウム系・チオピリリウム系色素、アズレ
ニウム系色素、スクワリリウム系色素、Ni、Crなど
の金属錯塩系色素、ナフトキノン系・アントラキノン系
色素、インドフェノール系色素、インドアニリン系色
素、トリフェニルメタン系色素、トリアリルメタン系色
素、アミニウム系・ジインモニウム系色素、ニトロソ化
合物、アゾ系色素、フタロシアニン系色素等の記録波長
に吸収を有する材料、及びこれらの混合物が使用でき
る。また、必要に応じて、バインダー、光安定剤等を含
有させることができる。色素系光吸収層の膜厚は、10
〜500nm、好ましくは50〜300nmである。膜
厚が薄くなると、記録信号振幅や記録感度が低下してし
まうし、膜厚が厚くなると、反射率が低下してしまうの
で、これらのバランスを考慮して、光吸収層の膜厚を決
定する。色素系光吸収層は、色素系光吸収材料を有機溶
媒に溶解し、該溶液をスピンコートすることにより形成
するが、スピンコートの回転数により、所定の膜厚にコ
ントロールすることができる。
【0020】上記以外の光記録層材料としては、FeT
bCoなどの光磁気記録材料を使用することもできる。
これら各種光記録層は、単層で用いられることが望まし
いが、多層化することもできる。その際、誘電体層を介
在させて、光記録層を多層化することも可能である。多
層化の際には、相変化型光吸収層と色素系光吸収層、相
変化型光吸収層と光磁気記録層といった異種光吸収層の
多層化も可能である。これらの光吸収層の多層化によ
り、異種光記録装置での記録再生が可能となる。
【0021】下部保護層及び第1、第2上部保護層の材
料としては、SiO、SiO、ZnO、SnO、A
、TiO、In、MgO、ZrO
どの金属酸化物;Si、AlN、TiN、BN、
ZrNなどの窒化物;ZnS、In、TaS
どの硫化物;SiC、TaC、BC、WC、TiC、
ZrCなどの炭化物;ダイヤモンド状カーボン、或い
は、それらの混合物が挙げられる。第2上部保護層に
は、C、Si、SiC、SiN、SiO、SiOのう
ち、少なくとも一種類の物質を含む材料が望ましい。こ
れらの材料は、単体で保護層とすることもできるが、互
いの混合物としても良い。また、必要に応じて添加物を
含んでも良い。但し、下部保護層及び第1、第2上部保
護層の融点は記録層よりも高いことが必要である。更
に、第2上部保護層は、Ag光反射層と積層する場合に
は、Agと反応性の高い硫化物を含まない方がよい。具
体的には、Si、C、SiC等の共有結合性が高い材料
が好適である。このような下部保護層及び第1、第2上
部保護層は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパ
ッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオン
プレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成
できる。中でも、スパッタリング法が、量産性、膜質等
の点で優れている。
【0022】下部保護層の膜厚は、反射率、変調度、記
録感度などに大きく影響する。良好な信号特性を得るた
めには、下部保護層を60〜120nmとすることが好
適である。第1上部保護層の膜厚としては、5〜45n
m、好適には7〜40nmとするのが良い。5nmより
薄くなると耐熱性保護層としての機能を果さなくなる
し、記録感度の低下を生じる。一方、45nmより厚く
なると、界面剥離を生じ易くなり、繰り返し記録性能も
低下する。第2上部保護層の膜厚としては、1〜20n
m、好適には2〜10nm、更に好適には3〜7nmで
ある。第2上部保護層には、Ag系光反射層と第2上部
保護層との化学的不活性層及び/又は放熱調整層として
の機能が要求され、薄くなるとAg系光反射層と第1上
部保護層との間の物質移動を容易にしてしまうため化学
的不活性層としての機能を果さなくなる。また、厚すぎ
るとオーバーライト回数及び反射率の低下を生じてしま
う。このように、第2上部保護層は、化学的不活性、オ
ーバーライト回数、反射率のバランスを取るように配慮
して、所定の膜厚に決定される。
【0023】光反射層の上には、その酸化防止のために
オーバーコート層が形成される。オーバーコート層とし
ては、スピンコート法で作製した紫外線硬化型樹脂層が
好適であり、その厚さは3〜15μmが適当である。3
μmより薄くすると、オーバーコート層上に印刷層を設
ける場合、エラーの増大が認められることがある。一
方、15μmより厚くすると、内部応力が大きくなって
しまい、ディスクの機械特性に大きく影響してしまう。
ハードコート層としては、スピンコートで作製した紫外
線硬化型樹脂層が一般的であり、その厚さは2〜6μm
が適当である。2μmより薄くすると、十分な耐擦傷性
が得られない。6μmより厚くすると、内部応力が大き
くなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響して
しまう。その硬度は、布で擦っても大きな傷が付かない
鉛筆硬度H以上とする。更に、必要に応じて、導電性の
材料を混入させることにより、帯電防止を図り、埃等の
付着を防止することも効果的である。
【0024】印刷層は、耐擦傷性の確保、ブランド名な
どのレーベル印刷、インクジェットプリンタに対するイ
ンク受容層の形成などを目的としており、紫外線硬化型
樹脂をスクリーン印刷法により形成するのが好適であ
る。その厚さは、3〜50μmが適当である。3μmよ
り薄くすると、層形成時にムラが生じてしまう。50μ
mより厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、デ
ィスクの機械特性に大きく影響してしまう。本発明は、
記録型光記録媒体に利用できるだけでなく、再生専用型
の光記録媒体にも利用できる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
【0026】実施例1 溝幅0.25μm、溝深さ27nm、ウオブル溝の周期
4.26μmの案内溝を有する厚さ0.6mmのポリカ
ーボネート基板を射出成型し、この基板上に、下部保護
層、光吸収層、第1上部保護層、第2上部保護層及び純
度99.99wt%のAg光反射層を順次スパッタリン
グ法により積層した。下部保護層及び第1上部保護層に
は、ZnSSiO(SiO20mol%)を用い、
膜厚は、それぞれ80nm、11nmとした。光吸収層
には、GeInSb70Te20Mnを用い、厚
さ16nmとした。第2上部保護層には、厚さ4nmの
SiC膜を用いた。Ag光反射層は、厚さ140nmと
した。以上の結果、ポリカーボネート基板(0.6m
m)/ZnSSiO(80nm)/GeInSb
70Te20Mn(16nm)/ZnSSiO(1
1nm)/SiC(4nm)/99.99wt%Ag
(140nm)という層構成の光記録媒体が形成され
た。次いで、Ag光反射層上に、室温粘度120cp
s、硬化後のガラス転移温度149℃となる紫外線硬化
型樹脂(大日本インキ社製SD318)をスピンコート
法により厚さ7μmとなるように塗布して環境保護層
(オーバーコート層)を形成し、相変化型光記録媒体の
単板ディスクを作成した。次いで、ポリカーボネート製
の貼り合わせ基板(厚さ0.6mm)を、室温粘度58
0cps、硬化後のガラス転移温度135℃となる紫外
線硬化型接着剤(大日本インキ社製SD694)で貼り
合わせて、図2の層構成の光記録媒体を得た。次に、大
口径LD(ビーム径200×1μm)を有する初期化装
置によって、線速度3.0m/s、電力850mW、送
り100μmで、内周から外周に向けて、線速度一定で
全面結晶化した。
【0027】次に、得られた相変化型光記録媒体に、記
録線速度16.75m/s、波長650nm、NA0.
65、記録パワー14.5mWで、DVD−ROM再生
可能なフォーマットにより光記録した。その結果、オー
バーライト1000回記録後のデータ・ツー・クロック
・ジッター(Data to Clock Jitte
r)が8.5%と良好であった。また、反射率20%、
変調度63%と信号特性も良好であり、Ag本来の高い
光反射率、高い熱伝導率を効率的に利用できた。更に、
この光記録媒体を温度90℃、湿度90%RH環境下で
500時間放置した保存試験後においても、反射率20
%、変調度63%、外周58mmのチルト0.4°と変
化は認められなかった。また、温度70℃、湿度90%
RH環境下の、ディスク最外周半径58mmでのオーバ
ーライトにおいて、トラッキング・フォーカス外れもな
く記録再生できた。以上、要するに、環境保護層及び接
着層のガラス転移温度を、それぞれ149℃、135℃
とし、その差を14℃とすることで、光記録媒体の90
℃90%RHの高温保存信頼性を確保できることが確認
された。
【0028】実施例2 溝幅0.5μm、溝深さ30nmの案内溝を有する厚さ
1.2mmのポリカーボネート基板を射出成型し、この
基板上に、下部保護層、光吸収層、第1上部保護層、第
2上部保護層及び光反射層を順次スパッタリング法によ
り積層した。下部保護層及び第1上部保護層にはZnS
SiO(SiO20mol%)を用い、膜厚は、そ
れぞれ80nm、11nmとした。光吸収層は、Ge
GaSb70Te20Tiを用い、厚さ16nmと
した。第2上部保護層は、厚さ4nmのSi膜を用い
た。Ag光反射層には、Ag98Cu1.5Nd0.5
を用い、厚さ140nmとした。以上の結果、ポリカー
ボネート基板(1.2mm)/ZnSSiO(80n
m)/GeGaSb70Te20Ti(16n
m)/ZnSSiO(11nm)/Si(4nm)/
Ag98Cu1.5Nd0.5(140nm)という層
構成の光記録媒体が形成された。次いで、光反射層上
に、室温粘度120cps、硬化後のガラス転移温度1
49℃となる紫外線硬化型樹脂(大日本インキ社製SD
318)をスピンコート法により厚さ7μmとなるよう
に塗布して環境保護層(オーバーコート層)を形成し、
相変化型光記録媒体の単板ディスクを作成した。次に、
大口径LD(ビーム径200×1μm)を有する初期化
装置によって、線速度3.0m/s、電力850mW、
送り100μmで、内周から外周に向けて、線速度一定
で全面結晶化した。
【0029】次に、得られた相変化型光記録媒体に、記
録線速度28.8m/s、波長780nm、NA0.5
0、記録パワー25mWで、CD−ROM再生可能なフ
ォーマットにより光記録した。その結果、オーバーライ
ト1000回記録後のジッターが1.2m/s再生で2
8nsと良好であった。また、反射率19%、変調度6
0%と信号特性も良好であり、Ag系光反射層本来の高
い光反射率、高い熱伝導率を効率的に利用できた。更
に、この光記録媒体を温度70℃、湿度90%RH環境
下で500時間放置した保存試験後においても、反射率
19%、変調度63%と殆んど変化は認められなかっ
た。また、保存試験前後のC1エラー(訂正可能なエラ
ー)の変化も小さく問題とならなかった。以上、要する
に、環境保護層のガラス転移温度を149℃とすること
で、光記録媒体の90℃90%RHの高温保存信頼性を
確保できることが確認された。
【0030】実施例3 溝幅0.25μm、溝深さ100nm、ウオブル溝の周
期4.26μmの案内溝を有する厚さ0.6mmのポリ
カーボネート基板を射出成型し、この基板上に、スクワ
リリウム色素のアルコール溶媒溶液をスピンコートして
光吸収層を形成した。溝部分の膜厚は120nmとし
た。次いでその上に、光反射層として、Ag98Cu
1.5Nd0.5を厚さ100nm形成した。その結
果、ポリカーボネート基板(0.6mm)/スクワリリ
ウム色素(溝部分120nm)/Ag98Cu1.5
0.5(100nm)という層構成の光記録媒体が形
成された。次いで、Ag系光反射層上に、室温粘度12
0cps、硬化後のガラス転移温度149℃となる紫外
線硬化型樹脂(大日本インキ社製SD318)をスピン
コート法により厚さ7μmとなるように塗布して環境保
護層(オーバーコート層)を形成し、単板ディスクを作
成した。次いで、ポリカーボネート製の貼り合わせ基板
を、室温粘度360cps、硬化後のガラス転移温度1
50℃となる紫外線硬化型接着剤(大日本インキ社製S
D694)で貼り合わせて、図4の層構成の光記録媒体
を得た。
【0031】次に、記録線速度16.75m/s、波長
650nm、NA0.65、記録パワー15mWで、D
VD−ROM再生可能なフォーマットにより光記録し
た。その結果、記録後のデータ・ツー・クロック・ジッ
ターが7.5%と良好であった。また、反射率65%、
変調度65%と信号特性も良好であり、Ag本来の高い
光反射率を効率的に利用できた。更に、この光記録媒体
を温度70℃、湿度90%RH環境下で500時間放置
した保存試験後においても、反射率65%、変調度65
%、最外周半径58mmのチルト0.3°と変化は認め
られなかった。以上要するに、環境保護層及び接着層の
ガラス転移温度を、それぞれ149℃、150℃とし、
その差を1℃とすることで、光記録媒体の90℃90%
RHの高温保存信頼性を確保できることが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明1によれば、環境保護層のガラス
転移温度を90℃以上180℃以下とすることにより、
Ag光反射層の高反射率、高熱伝導率を活かし、かつ環
境信頼性が高く、取扱い易い光記録媒体を提供できる。
本発明2によれば、接着層のガラス転移温度を、90℃
以上180℃以下とすることにより、Ag光反射層の高
反射率、高熱伝導率を活かし、かつ環境信頼性が高く、
取扱い易い貼り合わせ型光記録媒体を提供できる。本発
明3によれば、環境保護層と接着層のガラス転移温度を
90℃以上180℃以下とすることにより、Ag光反射
層の高反射率、高熱伝導率を活かし、かつより環境信頼
性が高く、取扱い易い貼り合わせ型光記録媒体を提供で
きる。本発明4によれば、環境保護層と接着層のガラス
転移温度を90℃以上180℃以下、かつ環境保護層と
接着層のガラス転移温度差を50℃以下とすることによ
り、Ag光反射層の高反射率、高熱伝導率を活かし、環
境信頼性が高く、かつ安定した高温動作が可能となり、
取扱い易い貼り合わせ型光記録媒体を提供できる。本発
明5によれば、Ag光反射層の高反射率、高熱伝導率を
活かし、環境信頼性が高く、より一層のAg耐蝕性を有
し、かつ安定した高温動作が可能となり、取扱い易い貼
り合わせ型光記録媒体を提供できる。本発明6によれ
ば、更に、15m/s以上の高速記録・消去が可能な光
記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の層構成の一例を示す図。
【図2】本発明の光記録媒体の層構成の他の例を示す
図。
【図3】本発明の光記録媒体の層構成の、更に他の例を
示す図。
【図4】本発明の光記録媒体の層構成の、更に他の例を
示す図。
【図5】Ag反射層上の樹脂層のガラス転移温度(T
g)と、その光記録媒体の高温高湿保存後のブロックエ
ラーレートとの関係を示す図。
【符号の説明】
1 基板 2 下部保護層 3 光吸収層 4 第1上部保護層 5 第2上部保護層 6 Ag系光反射層 7 オーバーコート層 8 印刷層 8′ 印刷層 9 ハードコート層 10 接着層 11 貼り合わせ基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/26 B41M 5/26 X (72)発明者 鳴海 慎也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 EA40 EA44 FA01 FA12 FA14 FA15 FA23 FB05 FB09 FB10 FB12 FB17 FB21 FB30 5D029 JA01 JB18 LB03 LC16 MA13 RA19 RA28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも、Agを95wt%
    以上含む光反射層とこれを覆う環境保護層とを有する光
    記録媒体であって、環境保護層のガラス転移温度が、9
    0℃以上180℃以下であることを特徴とする光記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 基板上に少なくとも、Agを95wt%
    以上含む光反射層、接着層、及びもう一つの基板を有す
    る貼り合わせ型光記録媒体であって、接着層のガラス転
    移温度が、90℃以上180℃以下であることを特徴と
    する光記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に少なくとも、Agを95wt%
    以上含む光反射層とこれを覆う環境保護層、接着層、及
    びもう一つの基板を有する貼り合わせ型光記録媒体であ
    って、環境保護層と接着層のガラス転移温度が、90℃
    以上180℃以下であることを特徴とする光記録媒体。
  4. 【請求項4】 更に、環境保護層と接着層のガラス転移
    温度差が50℃以下であることを特徴とする請求項3記
    載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 Agを95wt%以上含む光反射層が、
    0.1wt%以上5wt%以下のCuを含有することを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 相変化光記録材料の組成式を、(Ag及
    び/又はGe)α(In及び/又はGa及び/又はB
    i)βSbγTeδMε(Mは添加元素、α、β、γ、
    δ、εは原子%)として、次の要件を満足するものを用
    いた相変化型記録層を有することを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載の光記録媒体。 0.1≦α≦10 1≦β≦15 60≦γ≦90 15≦δ≦30 0≦ε≦5 α+β+γ+δ+ε=100
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DE60326291T DE60326291D1 (de) 2002-03-07 2003-03-06 Optisches Aufzeichnungsmedium und Verfahren zu dessen Herstellung
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