JP2003272051A - セルフチェックアウト装置 - Google Patents

セルフチェックアウト装置

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JP2003272051A
JP2003272051A JP2002075932A JP2002075932A JP2003272051A JP 2003272051 A JP2003272051 A JP 2003272051A JP 2002075932 A JP2002075932 A JP 2002075932A JP 2002075932 A JP2002075932 A JP 2002075932A JP 2003272051 A JP2003272051 A JP 2003272051A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば車椅子を使用している障害者に対して
有効な操作支援を行なう。 【解決手段】 商品情報読み取り前の商品を置くための
第1の載置台104と商品情報読み取り後の商品を置く
ための第2の載置台105とが近接して設けられた商品
テーブル106に関連させた位置に、スキャナ107と
第1のディスプレイ110と第1の入力装置111とを
配置し、第2のディスプレイ152と第2の入力装置1
53とを有する携帯端末151を商品テーブル106に
おける第1の載置台104と第2の載置台105との間
の設置位置139に設置し、この設置位置139から取
り外した状態で携帯端末151を使用してセルフチェッ
クアウトのための操作を行なうことができるようにし
た。例えば車椅子を使用している障害者が携帯端末15
1を用いて操作を行なう場合には、表示の視認性及び入
力操作の作業性が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、買物客自身にチ
ェックアウト操作を行なわせるように設計されたセルフ
チェックアウト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、買物客自身がチェックアウト操作
を行なうように設計されたセルフチェックアウト装置が
提案されている。このようなセルフチェックアウト装置
として、例えば特開平08−121756号公報には、
POS装置レーンでチェックアウト業務を行っている店
舗に新規にセルフチェックアウトPOS装置レーンを導
入することが開示され、特開平08−221658号公
報には、セルフチェックアウトPOS装置によってチェ
ックアウトを行なった場合、現金自動受け払い機によっ
て代金の精算を自動的に行なうことができるようにした
という内容が開示されている。
【0003】このようなセルフチェックアウト装置は、
現実の市場において、例えば米国等の一部の領域におい
て実用化され、その普及が進んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなセルフ
チェックアウト装置を実用化する上では、セルフチェッ
クアウト装置を使用する買物客に対して操作支援を提供
することが極めて重要である。
【0005】特開2000−082874公報には、ス
キャナ読み取り窓の近傍に操作指示メッセージを設けた
発明が開示されている。また、特開2001−0017
46公報には、買物客に対して音声で操作指示メッセー
ジを提供し、これに応じた買物客の操作状況を判定し、
判定結果に基づいてさらに買物客に対して操作指示メッ
セージを提供する発明が開示されている。
【0006】これに対して、この出願の出願人は、例え
ば車椅子を使用している障害者に対する操作支援に着目
している。そこで、このような種類の操作支援について
調査をしてみたところ、先行技術が皆無であることが判
明した。
【0007】本発明の目的は、例えば車椅子を使用して
いる障害者に対して有効な操作支援を行なうことであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、商品情報読み
取り前の商品を置くための第1の載置台と商品情報読み
取り後の商品を置くための第2の載置台とが近接して設
けられた商品テーブルに関連させた位置に、スキャナと
第1のディスプレイと第1の入力装置とを配置し、第2
のディスプレイと第2の入力装置とを有する携帯端末を
テーブルにおける第1の載置台と第2の載置台との間の
設置位置に設置し、この設置位置から取り外して携帯端
末を使用することができるようにした。そして、スキャ
ナによってスキャンされたバーコードが含む商品情報に
応じて情報処理を実行可能とし、この情報処理に際し
て、セルフチェックアウトのための情報を第1のディス
プレイと第2のディスプレイとに表示させ、第1の入力
装置又は第2の入力装置の少なくとも一方からの入力情
報を情報処理に反映させることができるようにした。こ
れにより、例えば車椅子を使用している障害者に対し
て、携帯端末を用いてセルフチェックアウトのための操
作を行なうという選択肢を提供することができ、そのよ
うな障害者が携帯端末を用いてセルフチェックアウトの
ための操作を行なう場合には、ディスプレイの視認性及
び入力操作の作業性を良好にすることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図12に基づいて説明する。
【0010】[全体のシステム構成]図1は、セルフチ
ェックアウト装置を含む全体のシステム構成を示す模式
図である。本実施の形態のシステムは、セルフチェック
アウト装置101とPOS端末201とストアコントロ
ーラ301とが有線による通信線401を介して接続さ
れて構築されている。セルフチェックアウト装置101
は、携帯端末151を有している。この携帯端末151
は、セルフチェックアウト装置101、POS端末20
1及びストアコントローラ301との間で、無線による
通信が可能である。
【0011】このような本実施の形態のシステムは、会
員制の商品販売形態にも対応可能となっている。このた
めに、ストアコントローラ301は、その記憶領域に、
顧客番号302に顧客情報303を対応付けて記憶する
顧客管理ファイル304を保持している。
【0012】[セルフチェックアウト装置]図2は、セ
ルフチェックアウト装置101の斜視図である。
【0013】セルフチェックアウト装置101は、脚部
102から垂直に立設された支柱103に、商品情報読
み取り前の商品を置くための第1の載置台104と商品
情報読み取り後の商品を置くための第2の載置台105
とが近接して設けられた商品テーブル106を備えてい
る。
【0014】セルフチェックアウト装置101の支柱1
03には、商品テーブル106よりも上方に位置させ
て、垂直方向の上位、中位、下位の三箇所にスキャナ1
07が設けられている。これらのスキャナ107は、外
見上、スキャナ窓108として視認され、その構造上、
スキャナ窓108に図示しない商品に付されたバーコー
ドをかざすことにより、このバーコードの情報を光学的
に読み取る。
【0015】また、セルフチェックアウト装置101の
支柱103には、商品テーブル106よりも上方に位置
させて、サブディスプレイ109と第1のディスプレイ
としてのメインディスプレイ110とが設けられてい
る。これらのディスプレイ109及び110は、支柱1
03から水平方向に延出しており、サブディスプレイ1
09は第1の載置台104の上方に、メインディスプレ
イ110は第2の載置台105の上方に、それぞれ位置
付けられている。そして、メインディスプレイ110に
は、第1の入力装置としてのタッチパネル111が装着
され、磁気カードリーダ112が内蔵されている。磁気
カードリーダ112は、外見上、磁気カードスロット1
13として視認される。
【0016】さらに、セルフチェックアウト装置101
の支柱103には、商品テーブル106よりも上方に位
置させて、ICカードリーダ114と非接触カードリー
ダ115とが図2中の右側に、レシートプリンタ116
が図2中の左側に、それぞれ内蔵されている。これらの
うち、ICカードリーダ114は、外見上、ICカード
スロット117として視認され、レシートプリンタ11
6は、外見上、レシート発行口118として視認され
る。
【0017】ここで、セルフチェックアウト装置101
の支柱103に設けられた商品テーブル106は、予め
定められた可動範囲内を昇降自在である。このような商
品テーブル106の昇降機構119を図3及び図4に基
づいて説明する。
【0018】図3は、セルフチェックアウト装置101
が備える昇降機構を示すセルフチェックアウト装置の縦
断背面図、図4は、セルフチェックアウト装置101が
備える昇降機構を示すセルフチェックアウト装置の一部
の横断平面図である。
【0019】図3及び図4に示すように、商品テーブル
106は、支柱103の側面に形成されたスリット12
0を介して支柱103の内部に設けられた支持機構12
1に連結されている。この支持機構121は、商品テー
ブル106からスリット120を介して支柱103の内
部に進入する連結リンク122を介して商品テーブル1
06に連結されて上下二箇所にそれぞれ一対のローラ1
23を備える一対の垂直リンク124と、各ローラ12
3が支柱103の内側壁125に当接するように一対の
垂直リンク124を上下二個所で連結する一対の水平リ
ンク126とによって構成されている。各ローラ123
は、支柱103の厚み方向に配置された水平軸回りに回
転するため、支持機構121の昇降動作に伴い、支柱1
03の内側壁125との間の摩擦によって回転する。
【0020】また、図4に示すように、商品テーブル1
06は、支柱103の平坦面127との間の衝突を回避
し得るように、支柱103の平坦面127に当接して回
転する一対のローラ128を両側方に備える。これらの
ローラ128は、商品テーブル106の昇降動作に伴
い、支柱103の平坦面127との間の摩擦によって回
転する。
【0021】そして、図3に示すように、支柱103の
内部上方位置には、その両内側壁125の近傍に位置さ
せて一対のモータ129が設けられている。これらのモ
ータ129の回転軸130にはそれぞれワイヤ131が
固定され、これらのワイヤ131は支持機構121の垂
直リンク124に連結されている。これにより、モータ
129が動作してその回転軸130が回転することによ
り、ワイヤ131がモータ129の回転軸130に巻き
取られ、あるいは巻き解かれ、これによって、支持機構
121に連結された商品テーブル106が昇降する。
【0022】ここに、商品テーブル106の昇降機構1
19が構成されている。
【0023】図5は、セルフチェックアウト装置101
が備える内部のハードウエア構造を示すブロック図であ
る。
【0024】セルフチェックアウト装置101は、各種
演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU13
2に、固定データを固定的に格納するROM133と可
変データを書き換え自在に格納するRAM134とがバ
スライン135を介して接続されたマイクロコンピュー
タ136を内蔵する。このマイクロコンピュータ136
は、動作制御プログラム137に従いCPU132がR
AM134のワークエリアに必要データを一時記憶しな
がら各種演算処理を実行する一般的なマイクロコンピュ
ータ構成のものである。本実施の形態では、動作制御プ
ログラム137をROM133に焼き付けたファームウ
ェア構成を採用しているが、動作制御プログラム137
の格納場所はこれに限定されるわけではなく、例えばH
DDを設けてこのHDD内に動作制御プログラム137
を保存し、必要に応じてその一部をRAM134に書き
写して動作させるようにしても良い。
【0025】そして、セルフチェックアウト装置101
は、このようなマイクロコンピュータ136によって動
作制御される対象物として、三箇所に設けられた三つの
スキャナ107、サブディスプレイ109、メインディ
スプレイ110、タッチパネル111、磁気カードリー
ダ112、ICカードリーダ114、非接触カードリー
ダ115、レシートプリンタ116、一対のモータ12
9及び通信インターフェース138を用意している。つ
まり、これらの各部は、その図示しない入出力装置がマ
イクロコンピュータ136にバスライン135を介して
接続され、これによってマイクロコンピュータ136と
の間でのデータの送受信を可能とし、このようなマイク
ロコンピュータ136との間でのデータの送受信によっ
て駆動制御される。
【0026】ここで、通信インターフェース138は、
包括的かつ上位概念的に記述している構成であり、実際
には、図1に示すシステム構築のために、POS端末2
01及びストアコントローラ301との間で通信線40
1を介した有線によるデータ通信を実行可能とする機能
と、携帯端末151との間で無線による通信を実行可能
とする機能とを備えている。有線によるデータ通信を実
行可能とする機能は、例えば、10/100ベースLA
N回線用のネットワークカードによって実現される。一
方、無線による通信を実行可能とする機能を実現するに
は、データを搬送波に乗せて送受信する図示しない無線
モジュールを必要とする。
【0027】[携帯端末]図6は、携帯端末151の斜
視図である。
【0028】図1及び図2に示すように、セルフチェッ
クアウト装置101は、商品テーブル106の中央、つ
まり、第1の載置台104と第2の載置台105との間
の位置に、携帯端末151のための設置位置139を提
供している。この設置位置139は、平坦面である商品
テーブル106に形成された凹部形状であり、携帯端末
151は、その設置位置139に設置される。この際、
設置位置139及び携帯端末151は、設置位置139
に設置された携帯端末151の上面が商品テーブル10
6から突出しないよう、携帯端末151の上面と商品テ
ーブル106とが同一平面内に位置付けられるか、商品
テーブル106を含む平面よりも携帯端末151の上面
の方がやや下方に位置付けられるように調整されてい
る。
【0029】図6に示すように、携帯端末151は、第
2のディスプレイとしてのディスプレイ152を備えて
いる。そして、このディスプレイ152には、第2の入
力装置としてのタッチパネル153が装着されている。
また、携帯端末151には、磁気カードリーダ154、
ICカードリーダ155、非接触カードリーダ156、
及びスピーカ157が内蔵されている。これらのうち、
磁気カードリーダ154は、外見上、磁気カードスロッ
ト158として視認され、ICカードリーダ155は、
外見上、ICカードスロット159として視認され、非
接触カードリーダ156は、外見上、多数個の孔160
として視認され、スピーカ157も、外見上、多数個の
孔161として視認される。これらのうち、非接触カー
ドリーダ156に対応する位置に形成された多数個の孔
160は、電磁誘導及び情報送受信という非接触型のカ
ードの読み取り動作に寄与するというよりも、むしろ、
携帯端末151を使用する買物客に対して、非接触型カ
ード501をかざす位置を示唆する役割を担っている。
【0030】ここで、図6には、磁気カード502、I
Cカード503、及び非接触型カード501が、それぞ
れ、磁気カードリーダ154、ICカードリーダ15
5、及び非接触カードリーダ156に走査される様子を
示している。このような各種のカードが走査されるとき
の様子は、セルフチェックアウト装置101において、
それらの磁気カード502、ICカード503、及び非
接触型カード501が、それぞれ、磁気カードリーダ1
12、ICカードリーダ114、及び非接触カードリー
ダ115に走査される場合も同様である。
【0031】図7は、携帯端末151が備える内部のハ
ードウエア構造を示すブロック図である。
【0032】携帯端末151は、各種演算処理を実行し
て各部を集中的に制御するCPU162に、固定データ
を固定的に格納するROM163と可変データを書き換
え自在に格納するRAM164とがバスライン165を
介して接続されたマイクロコンピュータ166を内蔵す
る。このマイクロコンピュータ166は、動作制御プロ
グラム167に従いCPU162がRAM164のワー
クエリアに必要データを一時記憶しながら各種演算処理
を実行する一般的なマイクロコンピュータ構成のもので
ある。本実施の形態では、動作制御プログラム167を
ROM163に焼き付けたファームウェア構成を採用し
ているが、動作制御プログラム167の格納場所はこれ
に限定されるわけではなく、例えばHDDを設けてこの
HDD内に動作制御プログラム167を保存し、必要に
応じてその一部をRAM164に書き写して動作させる
ようにしても良い。
【0033】そして、携帯端末151は、このようなマ
イクロコンピュータ166によって動作制御される対象
物として、ディスプレイ152、タッチパネル153、
磁気カードリーダ154、ICカードリーダ155、非
接触カードリーダ156、スピーカ157、音声合成回
路168、及び通信インターフェース169を用意して
いる。つまり、これらの各部は、その図示しない入出力
装置がマイクロコンピュータ166にバスライン165
を介して接続され、これによってマイクロコンピュータ
166との間でのデータの送受信を可能とし、このよう
なマイクロコンピュータ166との間でのデータの送受
信によって駆動制御される。
【0034】ここで、通信インターフェース169は、
包括的かつ上位概念的に記述している構成であり、実際
には、図1に示すシステム構築のために、セルフチェッ
クアウト装置101、POS端末201及びストアコン
トローラ301との間で、無線による通信を実行可能と
する機能とを備えている。この無線による通信を実行可
能とする機能を実現するには、データを搬送波に乗せて
送受信する図示しない無線モジュールを必要とする。
【0035】また、音声合成回路168は、CPU16
2の駆動制御の下、指定された音声を合成した信号をス
ピーカ157の図示しない出力装置に送信し、これによ
ってスピーカ157から指定された音声を実際の発声と
して出力させる役割を担う。
【0036】[セルフチェックアウト操作]本実施の形
態のシステムは、セルフチェックアウト装置101によ
って、買物客がオペレータの手を煩わせることなくチェ
ックアウト操作を完遂することができるように設計され
ている。
【0037】つまり、買物客は、購入しようとする商
品、通常は購入しようとする商品を収納した図示しない
籠を商品テーブル106における第1の載置台104に
載せる。この際、第2の載置台105には、空の籠が載
せられている。そこで、籠から商品を一つずつ取り出
し、その商品に付されたバーコードをスキャナ窓108
の前にかざしてスキャナ107にスキャンさせて商品情
報を読み取らせ、商品情報読み取り後の商品を第2の載
置台105に乗せられている籠に収納していく。この
際、セルフチェックアウト装置101のメインディスプ
レイ110及び携帯端末151のディスプレイ152に
は、購入商品のリスト、小計金額等の情報が表示され
る。そして、全ての商品についてバーコードのスキャン
操作が終了すると、買物客は、メインディスプレイ11
0に装着されたタッチパネル111又は携帯端末151
のディスプレイ152に装着されたタッチパネル153
での操作によって、自ら締め操作を実行する。つまり、
取引の終了を宣言し(図12(b)参照)、取引内容を
確認し(図12(c))、決済方法を選択し(図12
(d))、決済方法を確認する(図12(e))、とい
う一連の操作により、締め処理を実行することができ
る。
【0038】ここで、本実施の形態のシステムは、例え
ば車椅子を使用する障害者に対して、極めて有効な操作
支援を提供する。つまり、本実施のシステムは、商品に
付されたバーコードをスキャンする動作以外の全ての操
作を携帯端末151から実行することができるため、車
椅子を使用する障害者は、携帯端末151を操作するこ
とで、セルフチェックアウト操作を完遂することが可能
である。
【0039】図8は、車椅子を使用する障害者が携帯端
末151を使用している状態を例示する斜視図である。
図8に明瞭に示されているように、車椅子601を使用
する障害者602は、商品に付されたバーコードのスキ
ャン操作に先立ち、セルフチェックアウト装置101の
設置位置139に載置されている携帯端末151を取り
上げ、例えば自分の膝603の上に乗せる。これによ
り、買物客である障害者602は、携帯端末151のデ
ィスプレイ152を見る場合にもタッチパネル153を
タッチ操作する場合にも、さらには各種のカード、つま
り、磁気カード502、ICカード503、及び非接触
型カード501を、それぞれ、磁気カードリーダ15
4、ICカードリーダ155、及び非接触カードリーダ
156で走査する場合にも、携帯端末151に正面から
正対する格好となるため、その際の視認性及び操作性が
極めて良好となる。
【0040】さらに、本実施の形態のシステムは、前述
したように、会員制の商品販売形態にも対応可能となっ
ている。このために、ストアコントローラ301がその
記憶領域に顧客管理ファイル304を保持しているのは
既に述べた通りである。そこで、本実施の形態のシステ
ムは、各顧客が車椅子601を使用する障害者602で
あるかどうかの情報を顧客情報303に保持させ、この
ような顧客管理ファイル304に記憶された顧客情報3
03を利用し、セルフチェックアウト装置101の利用
者が車椅子601を使用する障害者602であるかどう
かを予め判別する。そして、セルフチェックアウト装置
101の利用者が車椅子601を使用する障害者602
であると分った場合には、セルフチェックアウト装置1
01商品テーブル106を下降させ、車椅子601を使
用する障害者602が商品に付されたバーコードのスキ
ャン操作がやり易くなるように操作支援を行なう。
【0041】[セルフチェックアウト処理] 1.セルフチェックアウト装置101での基本的なセル
フチェックアウト処理 図9は、セルフチェックアウト装置101におけるセル
フチェックアウト処理の流れを示すフローチャートであ
る。このフローチャートでは、セルフチェックアウト装
置101が備えるマイクロコンピュータ136におい
て、ROM133に格納された動作制御プログラム13
7に従いCPU132が各種の演算処理を実行すること
により行なわれる。
【0042】ここでは、セルフチェックアウト装置10
1での基本的なセルフチェックアウト処理についてのみ
説明する。したがって、図9に示すフローチャート中、
説明しないステップが生ずるが、そのようなステップ
は、図10及び図11のフローチャートを説明する中で
随時説明していく。
【0043】まず、セルフチェックアウト装置101
は、スキャナ107によるスキャン有無の判定に待機し
ている(ステップS101)。商品に付されたバーコー
ドのスキャンがあれば(ステップS101のY)、RA
M134の一部領域に生成される登録バッファにスキャ
ナ107のスキャン動作によって読み取られた商品情
報、つまり商品コードを仮登録する(ステップS10
2)。そして、小計金額等の演算処理が行なわれ、算出
された小計金額等は、RAM134のレジスト領域に仮
保存される。このようなスキャン有無判定(ステップS
101)、スキャン情報の仮登録処理(ステップS10
2)、小計金額等の仮保存処理は、買物客が決済方法を
入力するまで(ステップS106のY)繰り返される。
【0044】そして、セルフチェックアウト装置101
での基本処理としては、事実上、買物客による締め処理
と解釈することができる確認通知の受信(ステップS1
09のY)により、決済処理を行なうことになる(ステ
ップS112)。
【0045】ここに、スキャナ107によってスキャン
されたバーコードが含む商品情報に応じて情報処理を実
行する手段の機能が実行される。
【0046】2.セルフチェックアウト処理の詳細 図10は、セルフチェックアウト処理に付随して、セル
フチェックアウト装置101及び携帯端末151で実行
される処理の流れを示すフローチャート、図11は、セ
ルフチェックアウト処理に付随して、セルフチェックア
ウト装置101で実行される処理の流れを示すフローチ
ャートである。また、図12は、セルフチェックアウト
装置101におけるセルフチェックアウト処理に際し
て、セルフチェックアウト装置101のメインディスプ
レイ110及び携帯端末151のディスプレイ152に
表示される表示内容を示す模式図である。
【0047】図10は、セルフチェックアウト装置10
1及び携帯端末151に共通する処理であるので、同一
のフローチャートによって示す。もっとも、このフロー
チャートの処理は、セルフチェックアウト装置101で
は、そのマイクロコンピュータ136において、ROM
133に格納された動作制御プログラム137に従いC
PU132が各種の演算処理を実行することにより行な
われ、また、携帯端末151では、そのマイクロコンピ
ュータ166において、ROM163に格納された動作
制御プログラム167に従いCPU162が各種の演算
処理を実行することにより行なわれる。
【0048】まず、セルフチェックアウト装置101の
メインディスプレイ110及び携帯端末151のディス
プレイ152に、初期画面表示が提供される(ステップ
S201)。この初期画面表示は、図12(a)に例示
するように、商品のスキャンを促すメッセージと、会員
の場合に会員カードをリードすることを促すメッセージ
とを含んでいる。会員カードは、例えばICカード50
3や非接触型カード501の形態をとる。
【0049】そこで、買物客が会員カードをリードした
場合(ステップS202のY)、会員番号のデータが得
られるので、この会員番号のデータがストアコントロー
ラ301に送信される(ステップS203)。この際、
セルフチェックアウト装置101で会員カードがリード
された場合には、通信線401経由でデータ送信され、
携帯端末151で会員カードがリードされた場合には、
無線でデータ送信される。これにより、カードリードさ
れた会員カードに含まれている会員情報に基づいて買物
客の同一性を認識するために必要な処理を実行する手段
の機能が実行される。
【0050】ストアコントローラ301では、会員番号
のデータを受信すると、顧客管理ファイル304を検索
し、該当する会員番号に対応する顧客情報を獲得し、獲
得した顧客情報を参照して、その会員が車椅子601を
使用する障害者602であるかどうかを判定する。その
結果、該当する会員番号の会員が車椅子601を使用す
る障害者602であると判定された場合にみの、テーブ
ル下降コマンドをその会員番号と共に、会員番号のデー
タを送信したセルフチェックアウト装置101、又は会
員番号のデータを送信した携帯端末151を有している
セルフチェックアウト装置101に通信線401経由で
送信する。
【0051】これにより、図11にフローチャートに示
すように、セルフチェックアウト装置101は、会員番
号を伴うテーブル下降コマンドを受信したと判定し(ス
テップS301)、テーブル下降動作を実行する(ステ
ップS302)。つまり、モータ129を駆動制御して
商品テーブル106を最下位位置まで下降させる。これ
により、車椅子601を使用する障害者602にとって
は、商品に付されたバーコードのスキャン操作がやり易
くなる。ここに、特定された買物客が車椅子601を使
用する障害者602であると認識された場合、商品テー
ブルを下降させるように昇降機構119を駆動制御する
手段の機能が実行される。
【0052】その後、図11に示すフローチャートで
は、該当する会員番号についてスキャンが開始されたか
どうかの判定に待機する(ステップS303)。この判
定は、図9のフローチャート中、セルフチェックアウト
装置101は、スキャンがあれば(ステップS101の
Y)、ステップS103で、スキャン発生情報を送信す
るため、このスキャン発生情報を受信することにより実
行される。ここで、図9のフローチャート中のステップ
S103におけるスキャン発生情報送信は、セルフチェ
ックアウト装置101に対しては、同一のマイクロコン
ピュータ136によって実行される図10のフローチャ
ートの処理ルーチンに対する通知により実行され、携帯
端末151に対しては、スキャン発生情報を無線送信す
ることによって実行される。
【0053】セルフチェックアウト装置101は、ステ
ップS303の待機処理中、ステップS302で商品テ
ーブル106を下降させたものの、ステップS304で
判定されるタイムアップまでスキャンの開始を判定でき
ない場合には、商品テーブル106を上昇させる動作を
実行する(ステップS307)。つまり、モータ129
を駆動制御して商品テーブル106を最上昇位置である
初期位置まで上昇させる。これにより、車椅子601を
使用する障害者602が会員カードのリードはしたもの
の、商品を購入せずにその場を離れたような場合に、商
品テーブル106を自動的に初期位置に復帰させること
が可能となる。
【0054】もっとも、下降させた商品テーブル106
を上昇させて初期位置に復帰させる処理は、その会員で
ある買物客が買物を終了した後にも実行すべきである。
そこで、本実施の形態では、ステップS303でのスキ
ャンの開始判定後、該当する会員番号について取引が終
了しかどうかの判定に待機し(ステップS305)、取
引が終了したと判定された場合(ステップS305の
Y)、所定時間のタイムアップを待って商品テーブル1
06を上昇させる動作を実行する(ステップS30
7)。ここに、対応する買物客の取引操作が終了したこ
とを判定すると、商品テーブル106を上昇させるよう
に昇降機構119を駆動制御する手段の機能が実行され
る。
【0055】ここで、本実施の形態では、カードリード
された会員カードに含まれている会員情報に基づいて買
物客の同一性を認識するために必要な処理を実行するた
めに、会員カードに含まれている会員番号をストアコン
トローラに送信するという手法を採用した。つまり、ユ
ーザの同一性を認識するために会員カードの情報を利用
したわけである。しかしながら、実施に当っては、この
ような手法のみならず、ユーザの同一性を認識するため
のあらゆる手法を採用して本実施の形態を実現させ得る
ことは言うまでもないことである。ユーザの同一性を認
識するための別の手法としては、例えば、各種の生体情
報の検知という手法も有効である。各種の生体情報とし
ては、指紋、発声、網膜等がある。このような手法によ
ってユーザの同一性を認識する技術は、例えば、特開2
000−187777公報に開示されている。
【0056】次いで、前述したように、図9のフローチ
ャート中、セルフチェックアウト装置101は、スキャ
ンがあれば(ステップS101のY)、ステップS10
3で、スキャン発生情報を送信する。そこで、図10の
フローチャート中、ステップS204では、スキャン発
生情報を受信したと判定し(ステップS204のY)、
セルフチェックアウト装置101のメインディスプレイ
110及び携帯端末151のディスプレイ152の表示
を、買上商品一覧画面表示に切り替える(ステップS2
05)。この買上商品一覧画面表示は、図12(b)に
例示するように、買上商品の一覧を表示すると共に、
「終了」というオブジェクトを表示する。
【0057】そこで、買物客は、「終了」というオブジ
ェクトの位置をタッチすることで、セルフチェックアウ
ト装置101又は携帯端末151のタッチパネル11
1、153を通じて終了命令が入力され(ステップS2
06のY)、画面表示を、さらに、買上商品確認画面表
示に切り替える(ステップS207)。この買上商品確
認画面表示は、図12(c)に例示するように、買上商
品の一覧を表示すると共に、「確認」というオブジェク
トと「訂正」というオブジェクトとを表示する。
【0058】この時、買物客が「訂正」というオブジェ
クトの位置をタッチすると、セルフチェックアウト装置
101又は携帯端末151のタッチパネル111、15
3を通じて訂正命令が入力され(ステップS209の
Y)、図10のフローチャートは、図9のフローチャー
トに訂正通知を発し(ステップS210)、訂正処理を
実行する(ステップS211)。このステップS211
での訂正処理は、訂正のための操作をセルフチェックア
ウト装置101のメインディスプレイ110及び携帯端
末151のディスプレイ152の画面表示を通じて買物
客に誘導するような処理である。つまり、この処理は、
セルフチェックアウト装置101のメインディスプレイ
110及び携帯端末151のディスプレイ152へ誘導
情報を表示し、この表示に応じたタッチパネル111、
153からの入力情報を取り込むという処理である。
【0059】ここで、ステップS210において実行さ
れる訂正通知は、セルフチェックアウト装置101で
は、そのマイクロコンピュータ136によって並列処理
される図9のフローチャートの処理ルーチンに対する訂
正通知によって実行され、携帯端末151では、セルフ
チェックアウト装置101に対して訂正通知のデータを
無線送信することによって実行される。すると、セルフ
チェックアウト装置101で実行される図9のフローチ
ャートでは、ステップS105において訂正通知受信と
判定し(ステップS105のY)、訂正処理を実行する
(ステップS107)。前述したように、図10のフロ
ーチャート中のステップS211における訂正処理は、
専ら、セルフチェックアウト装置101のメインディス
プレイ110及び携帯端末151のディスプレイ152
の表示とこの表示に応じたタッチパネル111、153
からの入力情報の取り込みとに関する処理である。これ
に対して、図9のフローチャート中のステップS107
における訂正処理は、図10のフローチャート中のステ
ップS211における訂正処理で行われたタッチパネル
111、153からの入力情報に従い、図9のフローチ
ャート中のステップS102にて登録バッファに仮登録
した商品情報の訂正と、これに伴い要求されるステップ
S104で算出された小計金額等の再演算処理とを意味
する。
【0060】一方、図12(c)に例示する買上商品確
認画面表示において、買物客が「確認」というオブジェ
クトの位置をタッチすると、セルフチェックアウト装置
101又は携帯端末151のタッチパネル111、15
3を通じて確認命令が入力され(ステップS208の
Y)、セルフチェックアウト装置101のメインディス
プレイ110及び携帯端末151のディスプレイ152
の表示を、決済方法選択画面表示に切り替える(ステッ
プS212)。この決済方法選択画面表示は、図12
(d)に例示するように、決済方法の選択を可能とする
画面表示である。つまり、決済方法選択画面表示では、
例えば現金決済、クレジット決済、電子マネー決済、デ
ビット決済等の各種の決済方法を示すオブジェクト(図
12(d)中、A、B、C、Dとして示す)が表示さ
れ、これらのオブジェクトから所望の決済方法を示すオ
ブジェクトの位置をタッチすることで、セルフチェック
アウト装置101又は携帯端末151のタッチパネル1
11、153を通じて選択された決済方法が入力される
(ステップS213のY)。
【0061】ステップS213で決済方法が選択される
と、セルフチェックアウト装置101及び携帯端末15
1のマイクロコンピュータ136、166は、図10に
示すフローチャートに従い、選択された決済方法を通知
する(ステップS214)。ここでの決済方法の通知
は、セルフチェックアウト装置101では、そのマイク
ロコンピュータ136によって並列処理される図9のフ
ローチャートの処理ルーチンに対する選択された決済方
法の通知によって実行され、携帯端末151では、セル
フチェックアウト装置101に対して選択された決済方
法のデータを無線送信することによって実行される。そ
こで、セルフチェックアウト装置101のマイクロコン
ピュータ136は、図10に示すフローチャート中のス
テップS214で実行される決済方法の通知を受信する
と、図10に示すフローチャートの処理と並列して実行
される図9のフローチャートに示す処理において、ステ
ップS106で決済方法を受信したと判定し(ステップ
S106)、受信した決済方法をRAM134のレジス
ト領域に仮保存する(ステップS108)。
【0062】そして、セルフチェックアウト装置101
及び携帯端末151のマイクロコンピュータ136、1
66は、図10に示すフローチャートに従い、それぞれ
のメインディスプレイ110及びディスプレイ152
に、選択された決済方法に応じた画面表示処理を実行す
る(ステップS215)。このような画面表示処理の一
例としては、例えば現金決済が選択された場合には、P
OS端末201(図1参照)が設置されている決済カウ
ンターでの決済を促すように、「決済カウンターで決済
をして下さい」というようなメッセージを表示し、例え
ばクレジット決済が選択された場合には、磁気カードス
ロット113、158でクレジットカードである磁気カ
ード502の走査を促すように、「カードスロットでク
レジットカードを走査してください」というようなメッ
セージを表示する。ステップS215の画面表示処理で
は、同様に、選択された電子マネー決済やデビット決済
等の各種の決済方法に応じたメッセージ表示をし、買物
客に次の操作や作業の内容を示唆する。
【0063】このような選択された決済方法に応じた画
面表示処理(ステップS215)に続く処理として、セ
ルフチェックアウト装置101及び携帯端末151のマ
イクロコンピュータ136、166は、それぞれのメイ
ンディスプレイ110及びディスプレイ152の表示
を、図12(e)に例示する決済情報確認画面表示に切
り替える(図10のステップS216)。この決済情報
確認画面表示では、図12(e)に示すように、セルフ
チェックアウト装置101のメインディスプレイ110
及び携帯端末151のディスプレイ152に、決済情報
の詳細の他、「確認」オブジェクト及び「取消」オブジ
ェクトが表示される。
【0064】そこで、セルフチェックアウト装置101
のメインディスプレイ110及び携帯端末151のディ
スプレイ152において、買物客が「確認」オブジェク
ト又は「取消」オブジェクトの位置をタッチすると、セ
ルフチェックアウト装置101又は携帯端末151のタ
ッチパネル111、153を通じて、選択された「確
認」又は「取消」が入力される(ステップS217のY
又はステップS218のY)。これに応じて、セルフチ
ェックアウト装置101及び携帯端末151のマイクロ
コンピュータ136、166は、選択された一方の内
容、つまり、決済処理通知又は取消処理通知を通知する
(ステップS220又はステップS219)。ここでの
通知は、セルフチェックアウト装置101では、そのマ
イクロコンピュータ136によって並列処理される図9
のフローチャートの処理ルーチンに対する「確認」又は
「取消」の通知によって実行され、携帯端末151で
は、セルフチェックアウト装置101に対して選択され
た「確認」又は「取消」のデータを無線送信することに
よって実行される。
【0065】すると、セルフチェックアウト装置101
のマイクロコンピュータ136は、図10のフローチャ
ートに示す処理と並列して実行する図9のフローチャー
トに示す処理において、確認通知の受信(ステップS1
09のY)又は取消通知の受信(ステップS110の
Y)を判定する。そして、セルフチェックアウト装置1
01のマイクロコンピュータ136は、確認通知を判定
した場合には(ステップS109のY)、ステップS1
08でRAM134のレジスト領域に仮保存した決済方
法に応じた決済処理を実行し(ステップS112)、取
消通知を判定した場合には(ステップS110のY)、
取消処理を実行する(ステップS111)。
【0066】そして、セルフチェックアウト装置101
及び携帯端末151のマイクロコンピュータ136、1
66は、図10に示すフローチャートに従い、ステップ
S220で決済処理通知を通知した場合には、メインデ
ィスプレイ110及びディスプレイ152画面表示を図
12(f)に例示するような取引終了画面表示に切り替
え(ステップS221)、所定時間のタイムアウト後
(ステップS222のY)、ステップS201での初期
画面表示処理にリターンし、ステップS219で取消処
理通知を通知した場合には、直ちにステップS201で
の初期画面表示処理にリターンする。
【0067】以上説明した一連の処理により、情報処理
に際して、セルフチェックアウトのための情報を第1の
ディスプレイであるメインディスプレイ110と第2の
ディスプレイであるディスプレイ152とに表示させ、
第1の入力装置であるタッチパネル111又は第2の入
力装置であるタッチパネル153の少なくとも一方から
の入力情報を情報処理に反映させる手段の機能が実行さ
れる。また、カードリーダである磁気カードリーダ11
2若しくは154、ICカードリーダ114若しくは1
55、又は非接触カードリーダ115若しくは156に
よって読み取られたカード(磁気カード502、ICカ
ード503、非接触型カード501)の情報に基づいて
決済のための処理を実行する手段の機能が実行される。
【0068】ここで、本実施の形態において、携帯端末
151は、セルフチェックアウト装置101の設置位置
139に置かれた状態でも使用可能であるので、例えば
車椅子601を使用する障害者602が携帯端末151
を手にとって操作するよりも設置位置139に置かれた
まま使用する方が良いと考えた場合には設置位置139
に置かれた状態での使用を可能とする。また、買物客が
健常者である場合にも、買物客の体格や好みによって
は、セルフチェックアウト装置101のメインディスプ
レイ110を使用するよりも設置位置139に置かれた
状態での携帯端末151を使用した方が良い場合があ
る。このように、本実施の形態では、携帯端末151が
セルフチェックアウト装置101の設置位置139に置
かれた状態でも使用可能であることから、より広い操作
上の選択肢を買物客に与えることができる。
【0069】また、本実施の形態では、携帯端末151
の設置位置139は、携帯端末151の上面を商品テー
ブル106の上面から突出させることなく携帯端末15
1を支持するので、商品テーブル106において、第1
の載置台104に載せた籠を第2の載置台105に移動
させる場合に、商品テーブルの上面を滑らせるように籠
を移動させることができる。
【0070】また、本実施の形態では、携帯端末151
は、カードリーダ154、155、156と、これらの
カードリーダ154、155、156によって読み取ら
れたカード502、503、501の情報に基づいて決
済のための処理を実行する手段と、を具備するので、携
帯端末151だけによって決済までの操作を行なうこと
ができる。
【0071】この場合、本実施の形態のシステムは、商
品テーブル106を昇降させる昇降機構119と、カー
ドリーダ154、155、156に読み取られた会員カ
ード(例えば502、503、501)に含まれている
会員情報に基づいて買物客の同一性を認識するために必
要な処理を実行する手段と、特定された買物客が車椅子
601を使用する障害者602であると認識された場
合、商品テーブル106を下降させるように昇降機構1
19を駆動制御する手段と、を具備することで、車椅子
601を使用する障害者602にとっては、商品に付さ
れたバーコードのスキャン操作がやり易くなり、そのよ
うな障害者602に対して有効な操作支援を与えること
ができる。
【0072】また、買物客の同一性を認識するために
は、会員カードに含まれている会員情報を利用する手法
のみならず、他の多くの手法を採用しえることは前述し
た通りである。このように、買物客の同一性を認識する
ために他の手法を採用した場合にも、商品テーブル10
6を昇降させる昇降機構119と、買物客の同一性を認
識するために必要な処理を実行する手段と、特定された
買物客が車椅子601を使用する障害者602であると
認識された場合、商品テーブル106を下降させるよう
に昇降機構119を駆動制御する手段と、を具備する場
合には、車椅子601を使用する障害者602にとって
は、商品に付されたバーコードのスキャン操作がやり易
くなり、そのような障害者602に対して有効な操作支
援を与えることができる。
【0073】さらに、本実施の形態では、対応する買物
客の取引操作が終了したことを判定すると、商品テーブ
ル106を上昇させるように昇降機構119を駆動制御
する手段を具備するので、例えば車椅子601を使用す
る障害者602がセルフチェックアウト装置101を使
用したことにより商品テーブル106が下げられた後、
速やかに商品テーブル106を上昇させて次の買物客の
使用に備えることができる。
【0074】
【発明の効果】本発明は、第2のディスプレイと第2の
入力装置とを有する携帯端末をその設置位置から取り外
し、セルフチェックアウトのための操作を行なうことが
できるようにしたので、例えば車椅子を使用している障
害者に対して、携帯端末を用いてセルフチェックアウト
のための操作を行なうという選択肢を提供することがで
き、そのような障害者に対して、ディスプレイの視認性
及び入力操作の作業性を向上させて有効な操作支援を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルフチェックアウト装置を含む全体のシステ
ム構成を示す模式図である。
【図2】セルフチェックアウト装置の斜視図である。
【図3】セルフチェックアウト装置が備える昇降機構を
示すセルフチェックアウト装置の縦断背面図である。
【図4】セルフチェックアウト装置が備える昇降機構を
示すセルフチェックアウト装置の一部の横断平面図であ
る。
【図5】セルフチェックアウト装置が備える内部のハー
ドウエア構造を示すブロック図である。
【図6】携帯端末の斜視図である。
【図7】携帯端末が備える内部のハードウエア構造を示
すブロック図である。
【図8】車椅子を使用する障害者が携帯端末を使用して
いる状態を例示する斜視図である。
【図9】セルフチェックアウト装置におけるセルフチェ
ックアウト処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】セルフチェックアウト処理に付随して、セル
フチェックアウト装置及び携帯端末で実行される処理の
流れを示すフローチャートである。
【図11】セルフチェックアウト処理に付随して、セル
フチェックアウト装置で実行される処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図12】セルフチェックアウト装置におけるセルフチ
ェックアウト処理に際して、セルフチェックアウト装置
の第1のディスプレイ及び携帯端末の第2のディスプレ
イに表示される表示内容を示す模式図である。
【符号の説明】
104:第1の載置台、105:第2の載置台、10
6:商品テーブル、107:スキャナ、110:第1の
ディスプレイ(メインディスプレイ)、113:第1の
入力装置(タッチパネル)、119:昇降機構、13
9:設置位置、151:携帯端末、152:第2のディ
スプレイ(ディスプレイ)、153:第2の入力装置
(タッチパネル)、154:カードリーダ(磁気カード
リーダ)、155:カードリーダ(ICカードリー
ダ)、156:カードリーダ(非接触カードリーダ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07G 1/00 331 G07G 1/00 331Z 1/01 301 1/01 301D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品情報読み取り前の商品を置くための
    第1の載置台と商品情報読み取り後の商品を置くための
    第2の載置台とが近接して設けられた商品テーブルと、 前記商品テーブルよりも上方位置であって前記第1の載
    置台と前記第2の載置台との間に配置され、前記商品に
    付されたバーコードをスキャンして商品情報を読み取る
    スキャナと、 前記商品テーブルよりも上方位置に配置されて情報を表
    示する第1のディスプレイと、 前記商品テーブルよりも上方位置に配置されて情報の入
    力を受け付ける第1の入力装置と、 前記商品テーブルにおける前記第1の載置台と前記第2
    の載置台との間の設置位置に置かれ、情報を表示する第
    2のディスプレイと情報の入力を受け付ける第2の入力
    装置とを有し、前記設置位置から取り外して使用するこ
    とができる携帯端末と、 前記スキャナによってスキャンされたバーコードが含む
    商品情報に応じて情報処理を実行する手段と、 情報処理に際して、セルフチェックアウトのための情報
    を前記第1のディスプレイと第2のディスプレイとに表
    示させ、前記第1の入力装置又は前記第2の入力装置の
    少なくとも一方からの入力情報を情報処理に反映させる
    手段と、を具備するセルフチェックアウト装置。
  2. 【請求項2】 前記携帯端末は、その設置位置に置かれ
    た状態でも使用可能である請求項1記載のセルフチェッ
    クアウト装置。
  3. 【請求項3】 前記携帯端末の設置位置は、前記携帯端
    末の上面を前記商品テーブルの上面から突出させること
    なく前記携帯端末を支持する請求項1記載のセルフチェ
    ックアウト装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯端末は、 カードリーダと、 前記カードリーダによって読み取られたカードの情報に
    基づいて決済のための処理を実行する手段と、を具備す
    る請求項1記載のセルフチェックアウト装置。
  5. 【請求項5】 前記商品テーブルを昇降させる昇降機構
    と、 前記カードリーダに読み取られた会員カードに含まれて
    いる会員情報に基づいて買物客の同一性を認識するため
    に必要な処理を実行する手段と、 特定された買物客が車椅子を使用する者であると認識さ
    れた場合、前記商品テーブルを下降させるように前記昇
    降機構を駆動制御する手段と、を具備する請求項4記載
    のセルフチェックアウト装置。
  6. 【請求項6】 前記商品テーブルを昇降させる昇降機構
    と、 買物客の同一性を認識するために必要な処理を実行する
    手段と、 特定された買物客が車椅子を使用する者であると認識さ
    れた場合、前記商品テーブルを下降させるように前記昇
    降機構を駆動制御する手段と、を具備する請求項1記載
    のセルフチェックアウト装置。
  7. 【請求項7】 対応する買物客の取引操作が終了したこ
    とを判定すると、前記商品テーブルを上昇させるように
    前記昇降機構を駆動制御する手段を具備する請求項4、
    5又は6記載のセルフチェックアウト装置。
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