JP2003270578A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および画像形成装置

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JP2003270578A
JP2003270578A JP2002075002A JP2002075002A JP2003270578A JP 2003270578 A JP2003270578 A JP 2003270578A JP 2002075002 A JP2002075002 A JP 2002075002A JP 2002075002 A JP2002075002 A JP 2002075002A JP 2003270578 A JP2003270578 A JP 2003270578A
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optical
holding
scanning device
optical scanning
optical component
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Fumiya Hisa
文哉 比佐
Takumi Shimizu
匠 清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の取付姿勢などを容易に変更できる
光走査装置を提供する。 【解決手段】 光走査装置では、反射ミラー50を取り
付ける取付部54Aに第1保持部58と第2保持部64
を光走査方向でオフセットした位置に設けているため、
ほぼ同一の位置で反射ミラー50を異なる姿勢で保持す
ることができる。したがって、光走査装置からの光ビー
ムの出射方向を変化させる場合でも、保持機構54に保
持される反射ミラー50の取り付けられる保持部を変更
するだけで略同一の位置で異なる姿勢することができ、
反射ミラー50を介する光ビームの光学特性を変えるこ
となく、反射角度を微調整(変更)することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ複写機、レー
ザプリンタ等に搭載される光走査装置およびその光走査
装置を備えたカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ複写機、レーザプリンタ等
の機器においては、図11に示すような光走査装置10
0が用いられている。この光走査装置100は、レーザ
光源102から発光された光ビームLが、コリメータレ
ンズ、シリンドリカルレンズ群104を通り光偏向器1
06により偏向されFθレンズ群108、シリンドリカ
ルミラー110、透過ガラス112を通り感光体114
上に結像する構成とされている。
【0003】このような光走査装置100を用いた画像
形成装置において、たとえば感光体114の位置や光偏
向器106の回転方向が変更されたり、光走査装置10
0における光ビームLの出射位置方向が上下逆になった
場合には、光学レイアウトが変更されるため、光学部品
が搭載される筐体(ハウジング)を作り直していた。
【0004】しかしながらハウジングの変更には多大な
型の製作費が必要とされるため、ハウジングの作り直し
を回避するための提案が従来からいくつかなされてい
る。例えば、特開平6−67105(以下、従来例とい
う)では、図12に示すように、同一の光走査装置でハ
ウジング120の上下に光ビームLが出射できるよう
に、ハウジング120に上方向に光ビームLを出射させ
るためのミラー122の取付座124Aと下方向に光ビ
ームLを出射させるためのミラー122の取付座124
Bとを備えることが提案されている。このように構成す
ることによって、ハウジング120に対する光ビームL
の出射方向が上下逆になっても同一のハウジング120
で対応できるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の構成は、上述のように、光ビームLを光走査装置の上
下反対方向に出射する場合、すなわち別の画像形成装置
に搭載する際には有効な手段であるが、感光体の位置に
よっては反射ミラーの角度を変更しなければならない場
合や、特に光学特性を維持するために光路長を維持しつ
つ反射ミラーの角度を変更しなければならない場合には
対応できない。
【0006】すなわち、反射ミラーによる光ビームLの
反射角度を変更しつつ、光学系の光学特性を維持するた
めには、反射ミラーをほぼ同一位置で反射ミラーの角度
を微調整する必要があるが、上記従来例では対応するこ
とができない。
【0007】また、光走査装置が複数搭載された、いわ
ゆるタンデム型の画像形成装置では、通常、光走査装置
の光ビーム出射方向が通常同じ側であるため、特定の感
光体だけ径が異なったり、特定の色だけ要求される性能
が異なっていたりすることによって光学系が微妙に異な
るような場合への対応が困難である。特に、複数の感光
体のうちの一部の感光体の径が異なる場合、光走査装置
内の光学部品の配置を微調整(略同一位置で反射角度を
僅かに変更等)しなければならないため、従来例のよう
に反射ミラーを所定距離離間させて配置することが困難
となる可能性がある。
【0008】また、このような構成(1ハウジング内で
複数光学系を切り替え)を実現しようとした場合、光走
査装置のハウジング内に設置された光学部品の姿勢およ
び位置の変更量は、小さくすることが望ましい。これ
は、上述のように、光学部品の配置や姿勢を大きく変更
すると、複数の光学系で光学特性が異なってしまうため
である。したがって、例えばタンデム型等の画像形成装
置に適用された場合には、各色の性能が異なってしま
い、色ずれなどの問題を引き起こしてしまう不都合があ
った。
【0009】そこで、本発明は、上記不都合を解決する
ために、光学部材の配置を微調整(変更)可能な光走査
装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の光走査装置は、光源から出射された
光ビームを反射または透過させる光学部品を介して像担
持体に向けて走査する光走査装置において、ほぼ同一の
位置に異なる姿勢で光学部品を保持可能な複数の保持部
を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項1記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0012】光走査装置には、ほぼ同一位置に異なる姿
勢で光学部品を保持可能な複数の保持部が設けてあるた
め、画像形成装置内の感光体の位置の変更等によって光
ビームの照射方向が微妙に変更された場合でも、異なる
保持部に光学部品を保持させる(付け替える)ことによ
って対処可能である。すなわち、光学部品の角度を微調
整(変更)することが可能になって、そのような変更を
行なう度に異なる光走査装置の筐体(ハウジング)を製
作することが不要となる。また、異なる保持部は略同一
位置で光学部品を保持可能なため、当該光学部品を介し
て照射される光ビームの光学特性が保持部を変更するこ
とによって変化することを防止できる。
【0013】請求項2記載の光走査装置は、請求項1記
載の光走査装置において、複数の前記保持部は同時に光
学部品を搭載することが不可能な位置に設けられている
ことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0015】複数の保持部は、同時に光学部品を保持で
きない位置に設けられている。すなわち、非常に接近し
た位置に保持部が設けられているため、光学部品の保持
位置を複数の保持部の間で変更しても当該光学部品に係
る光学系の光学特性が変化することを防止できる。
【0016】請求項3記載の光走査装置は、請求項1ま
たは2記載の光走査装置において、複数の前記保持部
は、前記光学部品の保持位置が前記光ビームのスキャン
方向にオフセットしていることを特徴とする。
【0017】請求項3記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0018】異なる保持部は、光ビームのスキャン方向
にオフセットされているため、光学部品を異なる姿勢で
保持する複数の保持部を略同一の位置に設けることがで
きる。したがって、このような位置関係に設けられた保
持部間で光学部品の保持位置を変更した場合であっても
略同一に光学部品があるため、当該光学部品を介して照
射される光ビームの光学特性が変化することを防止でき
る。
【0019】請求項4記載の光走査装置は、請求項1ま
たは2記載の光走査装置において、複数の前記保持部
は、前記光学部品の保持位置が前記光ビームのスキャン
方向とは略垂直な方向にオフセットしていることを特徴
とする。
【0020】請求項4記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0021】異なる保持部が光ビームのスキャン方向と
略垂直な方向にオフセットして設けられているため、光
学部品を異なる姿勢で保持する複数の保持部を略同一の
位置に設けることができる。したがって、このような位
置関係に設けられた保持部間で光学部品の保持位置を変
更した場合であっても略同一な位置に光学部品を配置で
きるため、当該光学部品を介して照射される光ビームの
光学特性が変化することを防止できる。
【0022】また、スキャン方向において複数の保持部
の位置を一致させることができるため、異なる保持部に
保持される光学部品のスキャン方向長さを統一する(最
小限にする)ことができる。
【0023】請求項5記載の光走査装置は、請求項1記
載の光走査装置において、前記保持部に保持される光学
部品のうち、少なくとも1つの光学部品のスキャン方向
長さを画像形成に必要な長さよりも長くすることを特徴
とする。
【0024】請求項5記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0025】保持部に保持される少なくとも1つの光学
部品のスキャン方向長さを画像形成に必要な長さよりも
長く形成することによって、当該光学部品の保持位置を
他の保持部の保持位置とスキャン方向にオフセットする
ことができる。したがって、当該保持部と他の保持部を
光路長方向において略同一位置に配設することができ、
光学部品を略同一位置において異なる姿勢で保持するこ
とができる。
【0026】請求項6記載の光走査装置は、請求項3ま
たは5記載の光走査装置において、光学部品の両端を保
持する一対保持位置間のスキャン方向距離が短い保持部
に、曲面がより多く形成された光学部品を保持するよう
に光学系を構成したことを特徴とする。
【0027】請求項6記載の光走査装置の作用について
説明する。
【0028】複数の保持部がスキャン方向にオフセット
して設けられた場合、すなわち、光学部品の両端を保持
する一対の保持位置間のスキャン方向距離が異なる場
合、保持位置間距離が短い保持部に、曲面の多い光学部
品が保持されるように光学系を構成する。これによっ
て、コストが高い曲面の多い光学部品のスキャン方向長
さを短くできる。
【0029】請求項7記載のカラー画像形成装置は、請
求項1〜6のいずれか1項記載の光走査装置を複数個備
えたことを特徴とする。
【0030】請求項7記載のカラー画像形成装置の作用
について説明する。
【0031】2光学系が構成される共通化された光走査
装置を2個並べて、感光体ドラムに走査露光する場合に
は、例えば、黒の感光体だけ径が大きいと、一方の光走
査装置の黒の感光体に照射する光ビームに関する光学系
のみ出射角度を変更しなければならない。この場合、請
求項1〜6のいずれか1項記載の光走査装置であれば、
光学部品を異なる保持部に取り付ける(付け替える)こ
とによって、光学部品をほぼ同一位置で反射角度を変更
させることができる。この結果、光ビームの光学特性を
変更させることなく、光路(出射方向)を変更すること
ができる。したがって、異なる光走査装置(ハウジン
グ)を使うことなく、共通した光走査装置(ハウジン
グ)を適用することができて、コストダウンにつなが
る。
【0032】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明を一実施形
態に係るカラー画像形成装置およびそれに適用される光
走査装置について説明する。先ず、カラー画像形成装置
の概略説明を行ない、次に光走査装置の説明を行ない、
さらに要部である保持部の構造について説明を行なう。
【0033】画像形成装置10は、図1に示すように、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(ブラック)、の4色のトナー像を形成する電子写真ユ
ニット12Y、 12M、12C、12K(以下、12
Y〜12Kという。他の参照符号も同様)と、後述する
転写装置14Y〜14Kによって各トナー像が積層され
てカラートナー像とされる中間転写ベルト16と、中間
転写ベルト16上に転写されたカラートナー像をトレイ
18から供給された用紙に転写する転写装置20と、用
紙上に転写されたカラートナー像を溶融定着させる定着
装置22とから基本的に構成される。
【0034】電子写真ユニット12Yは、感光体24Y
の周囲に帯電装置26Y、光走査装置28YM、現像装
置30Y、転写装置14Y、クリーニング装置32Yが
配置されている。電子写真ユニット12M〜12Kも同
様である。
【0035】なお、光走査装置28YMは、感光体24
Yと感光体24Mに走査露光するものであり、同様に光
走査装置28CKは感光体24Cと感光体24Kに走査
露光するものである。
【0036】また、Kの感光体24Kの径がYMCの感
光体24Y〜24Mの径よりも大きくされており、頻度
の高い白黒画像の出力によってKの感光体24Kのみが
早期劣化してしまうことを防止している。
【0037】2つの光走査装置28YM、28CKは、
同一形状(共通)の筐体34を使用しているが、感光体
24M、24Kの径が違うことにより筐体34から感光
体24Mまでの距離と筐体34から感光体24Kまでの
距離とが異なり、MとKの光学系は一部異なるものとな
っている。なお、感光体24Yと感光体24Cの径が同
一なので、YとCは同じ光学系が形成されている。すな
わち、YとCが同一の光学系として形成されるように、
感光体24Yと感光体24Cに対してそれぞれ同一の位
置関係となるように筐体34が配置されている。
【0038】ところで、光走査装置28YM、28CK
に使用される筐体34を区別する必要がある場合には、
適宜筐体34YM、34CKという場合がある。
【0039】以下、光走査装置28YM、28CKの内
部に構成される光学系(光路と光学部品の配置)の違い
について、図2を参照して説明する。
【0040】先ず、光走査装置28YMについて説明す
る。最初に、YのビームLYの光路に沿って説明する。
なお、図示しない光源(LD)から照射されたビームL
Yが回転多面鏡に入射されるまでの構成についての説明
は省略する。
【0041】図2に示すように、回転多面鏡36の反射
面で偏向されたビームLYは、2枚組みのFθレンズ3
8で感光体上を等速で走査する様に主走査方向において
結像される。また、Fθレンズ38を通過したビームL
Yは反射ミラー40、42、44で折り返されて、感光
体24Y上に結像される。
【0042】次に、MのビームLMの光路に沿って説明
する。
【0043】図2に示すように、回転多面鏡36で偏向
されたビームLMは、Fθレンズ38を介して反射ミラ
ー46、48、50、52で反射されて感光体24Mに
至る構成とされている。
【0044】一方、光走査装置28CKも、筐体34Y
Mと同一形状の筐体34CKの内部に略同様に配置され
ている。すなわち、同一平面上に位置する感光体24
Y、24Cの走査位置PY、PCに対して同一の位置関
係となるように筐体34YMと筐体34CKを配置する
ため、Yの光学系がCの光学系と全く同一に構成される
(図2参照)。これに対して、感光体24Kの径は他の
感光体24Y〜44Cの径よりも大きいため、走査位置
PKが走査位置PY〜PCを平面上に位置せず(図1参
照)、Kの光学系とMの光学系を同一に構成することは
できない(図2参照)。
【0045】また、筐体34YM内に収められるY、M
の光学系はFθレンズ38を共用しているので、回転多
面鏡36から感光体24までの光路長がY、Mの光学系
で同一となっている。また、2つの筐体34CKと筐体
34YMでも同じFθレンズ38を用いているので、Y
MCK全ての光学系の光路長は同一となっている。しか
しながら、感光体24Kの径が他の感光体24Y〜24
Cの径よりも大きいため、筐体34CKから感光体24
Kの距離は同一平面上に設置された筐体34YMから感
光体24Mまでの距離よりも短くなり、筐体内における
ビームLKの光路長をビームLMよりも長くしなければ
ならない。そのため、筐体34CKにおいては、反射ミ
ラー48、50、52の位置を筐体34YMの場合と少
しずつ変えてビームLKとビームLMの光路長の差を吸
収している(図2、破線部参照)。
【0046】筐体34には、ミラー48、50、52の
位置を選択(実線位置と破線位置)して取り付け可能な
保持機構が設けられている。保持機構は、他のミラーあ
るいは光束に干渉しなければよい。 (保持構造の説明)このような光学部品の配置が微妙に
異なる複数の光路を同一の筐体を使用して構成するため
に筐体内に形成される光学部品の保持構造について説明
する。なお、ここでは、反射ミラー50の位置に設けら
れた保持機構について説明するが、他も同様である。
【0047】保持構造54は、図3(A)、(B)に示
すように、反射ミラー50の長手(走査)方向(矢印X
方向)両端を取付部54A、54Bが支持して、所定姿
勢で保持するものである。取付部54A、54Bは同様
の構成なので取付部54Aについて説明する。
【0048】取付部54Aには、走査(スキャン)方向
の異なる(オフセットされた)位置に第1保持部58と
第2保持部64が設けられている。なお、光走査装置2
8では、この第1保持部58に支持されるのがK用の反
射ミラーであり、第2保持部64に保持されるのがM用
の反射ミラーなので、説明の便宜上、それぞれ反射ミラ
ー50K、50Mという。
【0049】第1保持部58は、取付部54Aの走査方
向端部側に設けられており、X方向から見た場合(以
下、正面視という)に、図4(A)に示すように、反射
ミラー50Kの底面55Kを支持する台座60とこれに
直交して反射面56Kを支持する姿勢保持面62(突起
を含む)から構成されている。
【0050】一方、取付部54Aにおいて第1保持部5
8が形成された部分よりも走査方向内側には、図4
(B)に示すように、第2保持部64が形成されてい
る。第2保持部64も第1保持部58と同様に反射ミラ
ー50Mの底面55Mを支持する台座66と、反射面5
6Mを支持する姿勢保持面68(突起を含む)が設けら
れている。
【0051】ただし、第2保持部64は、第1保持部5
8と高さ方向(Z方向)と長さ方向(Y方向)と異なる
位置に異なる姿勢で反射ミラー50Mを保持可能にした
ものである。すなわち、図4(C)に示すように、台座
66は、正面視において台座60よりも低い位置にあ
り、傾斜角度が大きく形成され、この台座66と略直交
する方向に姿勢保持面68も、光ビームLの光路長を短
くする方向に形成されている。すなわち、第1保持部5
8に保持された反射ミラー50Kが、第1保持部58よ
りも走査方向内側に形成された第2保持部の台座66や
姿勢保持面68と干渉することがないように形成されて
いる。
【0052】また、第2保持部64に保持された反射ミ
ラー50Mで反射された光ビームLMは第1保持部58
で保持された反射ミラー50Kで反射された光ビームL
Kよりも大きな角度で反射されることになる。
【0053】一方、第1保持部58と第2保持部64
は、図4(C)に示すように、正面視において両方で保
持された反射ミラー50K、50Mがオーバーラップす
るほど近接して設けられている。すなわち、保持部5
8、64によって反射ミラー50K、50Mは略同一位
置で反射角度を微調整(変更)することができる。
【0054】このように保持構造54を構成したため、
光走査装置として光ビームLKの光学系を搭載(構成)
したいときには、第1保持部58に反射ミラー50Kを
保持させ、光走査装置として光ビームLMの光学系を搭
載(構成)したいときには、第2保持部64に反射ミラ
ー50Mを保持させれば、共通(同一形状)のハウジン
グ34で異なる光学系を構成(光学部品の反射角度を調
整)することができる。
【0055】すなわち、K色及びM色の光ビームLK、
LMの光学性能を大きく変えることなく光学系を構成す
ることができる。また狭いスペースに2種類の光路を同
時に実現できるため、光走査装置、さらには画像形成装
置全体の小型化を実現できる。
【0056】なお、この保持構造54を採用した場合に
は、一対の取付部54A、54B間において、第1保持
部58間の距離が第2保持部64間の距離よりも長くな
るため、反射ミラー50Kの走査方向長さを反射ミラー
50Mよりも長くする必要がある。
【0057】したがって、どちらか一方の反射ミラーが
シリンドリカルミラーのように曲面を持ち、他方のミラ
ーが平面ミラーになる場合には、シリンドリカルミラー
を第2保持部64に配置できるように光学設計を行う。
すなわち、シリンドリカルミラーが他の反射ミラーより
も短くできるように光学設計を行う。このように、高価
なシリンドリカルミラーを余分に長くすることを避ける
ことができれば、大きなコストアップなしに筐体34Y
M、34CKの共通化を実現することができる。
【0058】以上説明したように、第1保持部58に反
射ミラー50Kの搭載時にも、第1保持部58よりも走
査方向内側に設けられた第2保持部64と干渉すること
なく、保持可能となる。
【0059】なお、本実施形態では光路上の手前の反射
ミラー50Mの保持位置が、反射ミラー50Kの保持位
置よりも低くされているが、光学設計上の都合で光ビー
ムの反射位置高さが反射ミラー50Mのほうが高くなっ
てしまった場合などは、通常反射ミラー50Mの保持位
置も高くなってしまうため、反射ミラー50Kを第1保
持部58に取り付けた際に第2保持部64が干渉してし
まうという問題が発生してしまう。こういう場合には、
図5に示すように、反射ミラー56Mの厚さ(高さ方
向)を増加させることによって、第2保持部64の台座
66の位置を低くして、第1保持部58に保持された反
射ミラー50Kが第2保持部64と干渉することを回避
できる。なお、この場合には、第1保持部58は、反射
ミラー50Kの底面55Kを支持する台座60と、反射
ミラー50Kの背面57Kを支持する姿勢保持面62と
から構成される。
【0060】または、図6に示すように、反射ミラー5
0Mを保持する台座66が第1保持部58に保持された
反射ミラー50Kおよび反射ミラー50Kで反射される
光ビームLKと干渉しないように、第1保持部58と第
2保持部64の光路長側(矢印Y方向)オフセット量を
増加させる構成も考えられる。 [第2実施形態]本発明の第2実施形態に係る画像形成装
置および光走査装置について説明する。第1実施形態と
異なる部分は、光走査装置の保持構造のみなので該当部
分のみ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素
には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0061】第1実施形態の保持構造は、第1保持部と
第2保持部が走査方向にオフセットされた構造であった
が、本実施形態では走査方向の同一位置に第1保持部と
第2保持部が形成されるものである。
【0062】保持構造70は、図7(A)、(B)に示
すように、反射ミラー50M、50Kの走査方向両端を
支持する一対の取付部70A、70Bから構成される。
取付部70Aに構成される第1保持部58は、図8
(A)に示すように、反射ミラー50Kの底面55Kを
支持する支持面60と、反射ミラー50の背面57K
(反射面56Kと対向する面)が押し当てられて反射ミ
ラー50の姿勢が保持される姿勢保持面62とから構成
されている。
【0063】一方、第2保持部64は、高さ方向におい
て支持面60よりも低い位置に支持面60よりも大きく
傾斜されて形成され、反射ミラー50Mの底面55Mを
支持する台座66と、反射ミラー50Mの反射面56M
を支持して反射ミラー50Mの姿勢を保持する姿勢保持
面68とから構成されている(図8(B)参照) なお、図面から明かなように、支持面60は、反射ミラ
ー50を支持する台座66のために一部が削られてお
り、反射ミラー50の底面56Aの一部のみを支持する
構成とされている。
【0064】このように取付部70A、70Bを構成し
たため、走査方向(図3、矢印X方向)の同一位置に保
持部58、64を構成することが可能である。このよう
に構成することによって保持部58、64に保持される
反射ミラー50K、50Mの長さを画像形成に必要な長
さで収めることができ、コストダウンに寄与できる。ま
た、長いミラーは固有振動数が低下し、比較的低周波数
で駆動される感光体モータ等の外部からの振動による画
質劣化を引き起こすことがあるが、そのようなトラブル
も回避することができる。
【0065】本実施形態では、反射ミラー50Kについ
ては背面57Kを基準としているために、第1実施形態
と比較して反射ミラー50Kの製造ばらつきの分だけ位
置精度に誤差を生じる構造となっている。光学系の感度
や要求される画質に応じて、第1、第2実施形態に係る
保持構造を適宜使い分けることが望ましい。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態に係る画像形成装
置および光走査装置について説明する。第1、第2実施
形態と異なる部分は、光走査装置の保持構造のみなので
該当部分のみ説明する。なお、第1実施形態と同様の構
成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省
略する。
【0066】図10に示すように、本実施形態に係る保
持構造80は、取付部80Aにおいて第1保持部58と
第2保持部64が高さ方向にオフセットされて設けられ
たものである。すなわち、第1保持部58は、反射ミラ
ー50Kの反射面56Kを支持する姿勢保持面62と、
反射ミラー50Kの上面59Kを支持する支持面63と
から構成されるものである。一方、第2保持部64は、
反射ミラー50Mの底面55Mを支持する台座66と、
反射ミラー50Mの反射面56Mを支持する姿勢保持面
68とから構成される。この場合も、他の実施形態と同
様に、一方の保持部に保持された反射ミラーが他の保持
部と干渉することが防止される。
【0067】このように、保持機構80では保持部5
8、64を高さ方向にオフセットして形成しているた
め、略同一位置に反射ミラー50K、50Mを異なる反
射角度で保持することができる(図9(A)、(B)参
照)。また、取付部材80A、80Bにおいて走査方向
の同一位置に保持部58、64を構成することができる
ため、反射ミラー50K、50Mの走査方向の長さを画
像形成に必要な長さで収めることができる。
【0068】以上、第1〜第3実施形態で説明したよう
に、本発明を用いることによって反射ミラーを略同一位
置に設けられた保持部58、64に付け替えることによ
って微調整(変更)することができるため、反射ミラー
50M、50Kを略同一の位置において異なる反射角度
で同一形状の筐体34に設けることができる。すなわ
ち、略同一の位置に複数の保持部を設けることによっ
て、異なる光学系を配設するハウジングを共通化でき、
部品費および型費の削減、また部品の共通化を実現する
ことができる。特に本実施例で説明したようにタンデム
機においてK色だけ感光体の径が異なる場合などには本
発明は好適である。
【0069】さらには、本発明を用いることによって感
光体の径に変更があったときなどにも対応が容易とな
る。
【0070】なお、本発明は実施形態として反射ミラー
の近接配置で示したが特に反射ミラーにこだわることは
なく、たとえば透過ガラスやハーフミラー、fθレンズ
などにも適用可能なことはもちろんである。特に色ごと
で別々の光学性能が要求される場合などは光学部品の配
置が微妙に異なることが多々あるため有効な手段とな
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保持構造
を用いた光走査装置によれば光学系の違いによって光学
部品がほぼ同一の位置に配置された場合にも対応でき、
ハウジングを新規に製作する必要もなく、型費の削減お
よび共通化、部品費の削減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】…本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略
構成図である。
【図2】…本発明の実施形態に係る複数の光走査装置の
光路および光学系を重ねた説明図である。
【図3】…本発明の第1実施形態に係る光学部品の保持
構造を示す斜視図であり、(A)は第1保持部における
光学部品の保持状態を示す図、(B)は第2保持部にお
ける光学部品の保持状態である。
【図4】…本発明の第1実施形態に係る光学部品の保持
構造を示す側面図であり、(A)は第1保持部における
光学部品の保持状態を示す図、(B)は第2保持部にお
ける光学部品の保持状態を示す図、(C)は第1保持
部、第2保持部の位置関係を示す図である。
【図5】…本発明の第1実施形態における光学部品の他
の保持構造を示す側面図である。
【図6】…本発明の第1実施形態における光学部品の他
の保持構造を示す側面図である。
【図7】…本発明の第2実施形態に係る光学部品の保持
構造を示す斜視図であり、(A)は第1保持部における
光学部品の保持状態を示す図、(B)は第2保持部にお
ける光学部品の保持状態である。
【図8】…本発明の第2実施形態に係る光学部品の保持
構造を示す側面図であり、(A)は第1保持部における
光学部品の保持状態を示す図、(B)は第2保持部にお
ける光学部品の保持状態を示す図、(C)は第1保持
部、第2保持部の位置関係を示す図である。
【図9】…本発明の第3実施形態に係る光学部品の保持
構造を示す斜視図であり、(A)は第1保持部における
光学部品の保持状態を示す図、(B)は第2保持部にお
ける光学部品の保持状態である。
【図10】…本発明の第3実施形態における光学部品の
保持構造を示す側面図である。
【図11】…一般的な光走査装置を示す構成図である。
【図12】…従来例に係る保持構造を示す要部説明図で
ある。
【符号の説明】
10…画像形成装置 28…光走査装置 50…反射ミラー(光学部品) 58…第1保持部(保持部) 64…第2保持部(保持部)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA07 AA10 AA45 AA47 BA04 BA51 BA87 DA03 2H045 BA22 BA34 DA02 DA04 DA44 5C051 AA02 CA07 DA02 DB02 DB24 DB30 DB35 DC04 DC07 DE21 EA01 5C072 AA03 BA04 DA04 DA23 HA02 HA13 HB08 QA14 XA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された光ビームを反射また
    は透過させる光学部品を介して像担持体に向けて走査す
    る光走査装置において、ほぼ同一の位置に異なる姿勢で
    光学部品を保持可能な複数の保持部を備えたことを特徴
    とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記保持部は同時に光学部品を搭
    載することが不可能な位置に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記保持部は、前記光学部品の保
    持位置が前記光ビームのスキャン方向にオフセットして
    いることを特徴とする請求項1または2記載の光走査装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の前記保持部は、前記光学部品の保
    持位置が前記光ビームのスキャン方向とは略垂直な方向
    にオフセットしていることを特徴とする請求項1または
    2記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部に保持される光学部品のう
    ち、少なくとも1つの光学部品のスキャン方向長さを画
    像形成に必要な長さよりも長くすることを特徴とする請
    求項3および4記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 光学部品の両端を保持する一対の保持位
    置間のスキャン方向距離が短い保持部に、曲面がより多
    く形成された光学部品を保持するように光学系を構成し
    たことを特徴とする請求項3または5記載の光走査装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の光走
    査装置を複数個備えたことを特徴とするカラー画像形成
    装置。
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