JP2003269244A - 燃料噴射弁を備える内燃機関 - Google Patents

燃料噴射弁を備える内燃機関

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JP2003269244A JP2002067429A JP2002067429A JP2003269244A JP 2003269244 A JP2003269244 A JP 2003269244A JP 2002067429 A JP2002067429 A JP 2002067429A JP 2002067429 A JP2002067429 A JP 2002067429A JP 2003269244 A JP2003269244 A JP 2003269244A
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Hidemi Arai
秀実 荒井
Masaru Asari
大 浅利
Tomohiro Kanda
智博 神田
Ikuaki Hara
幾朗 原
Hiroyuki Mamiya
裕之 間宮
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプにより固定された燃料噴射弁を備え
る内燃機関を、カム軸の軸方向およびシリンダ軸線方向
で小型化することを目的とする。 【解決手段】 挿入孔8に挿入される燃料噴射弁は、該
燃料噴射弁を押圧する押圧部72とシリンダヘッド2に設
けられた固定座81,82の固定部に固定される被固定部と
を有するクランプ70によりシリンダヘッド2に対して固
定される。クランプ70は、シリンダ軸線方向で、吸気カ
ム軸25と排気カム軸26を回転自在に支持する吸気側軸受
部41および排気側軸受部44,45と重なる位置にあり、吸
気側軸受部41および排気側軸受部44,45のシリンダヘッ
ド2へのそれぞれの締結部47,49が連結壁57により連結
され、該連結壁57には、固定部を構成する支持部84を収
容する軸方向A2に開放した収容部58が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室内に燃料を
噴射する燃料噴射弁がクランプによりシリンダヘッドに
固定された内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関として、特開平
11−82242号公報に開示されたものがある。この
内燃機関では、燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射ノズ
ルが、シリンダヘッドに回転可能に支持された吸気用カ
ムシャフトおよび排気用カムシャフトの間に配置され
て、該燃料噴射ノズルとシリンダヘッドとの間に架け渡
したクランプによりシリンダヘッドに支持、固定され
る。吸気用カムシャフトおよび排気用カムシャフトは、
シリンダヘッドに設けられた軸受部と、該軸受部の上側
に配置されてボルトにより該軸受部に固定されるカムキ
ャップとにより形成される1対の軸孔にそれぞれ軸支さ
れる。また、クランプは、押圧片と固定ボルトとから構
成される。押圧片は、燃料噴射ノズルを押圧する押圧部
およびシリンダヘッド側の当接部となる支持部を有し、
固定ボルトは、カムシャフトの軸方向に沿って配置され
る押圧部および支持部の間で該押圧片を貫通してシリン
ダヘッドに螺入される。そして、押圧片の支持部は、吸
気用および排気用カムシャフトの両方を軸支する前記カ
ムキャップの、両カムシャフトの間に位置するカムシャ
フト間固定部に当接して、該カムフャフト間固定部上で
支持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術では、クランプの押圧片の支持部がカムキャップによ
り支持されるので、クランプの支持部がシリンダヘッド
により直接支持されるものに比べて、カム軸の軸方向で
隣接するカムキャップ間の該軸方向での間隔を小さくす
ることができ、内燃機関を前記軸方向で小型化できる利
点がある。しかしながら、押圧片の支持部がカムキャッ
プ上に位置するため、押圧片が、内燃機関のシリンダの
シリンダ軸線方向で高い位置を占めることになり、内燃
機関がシリンダ軸線方向で大型化する傾向がある。その
うえ、隣接するカムキャップ間の前記軸方向での間隔
は、押圧片の前記軸方向での長さにより規定されるた
め、直列に配置された複数のシリンダを有する内燃機関
では、隣接するシリンダ間の前記軸方向での間隔も、押
圧片の長さに直接的に規定されることになって、前記軸
方向での内燃機関の小型化が困難になることがある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、請求項1ないし請求項4記載の発明は、
クランプにより固定された燃料噴射弁を備える内燃機関
を、カム軸の軸方向およびシリンダ軸線方向で小型化す
ることを目的とする。そして、請求項3および請求項4
記載の発明は、さらに、直列に配置された3以上のシリ
ンダを備える多気筒内燃機関をカム軸の軸方向で小型化
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載の発明は、互いに並列に配置された吸気カム軸お
よび排気カム軸が、それぞれ、複数の吸気側軸受部およ
び複数の排気側軸受部を介してシリンダヘッドに回転自
在に支持され、燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁
が、前記吸気カム軸と前記排気カム軸との間でシリンダ
に対応して配置されて、前記燃料噴射弁を押圧する押圧
部と前記シリンダヘッドに設けられた固定座の固定部に
固定される被固定部とを有するクランプにより前記シリ
ンダヘッドに対して固定された、燃料噴射弁を備える内
燃機関において、前記クランプと、前記吸気側軸受部お
よび前記排気側軸受部とが、前記シリンダのシリンダ軸
線に直交する同一平面上に位置する部分を有するように
配置され、前記吸気カム軸と前記排気カム軸との間で、
前記吸気側軸受部および前記排気側軸受部の前記シリン
ダヘッドへのそれぞれの締結部が連結壁により連結さ
れ、該連結壁には、前記固定座の一部および前記クラン
プの一部の少なくとも一方を収容する収容部が前記吸気
カム軸または前記排気カム軸の軸方向に開放して形成さ
れた燃料噴射弁を備える内燃機関である。
【0006】このように、クランプと、吸気側軸受部お
よび排気側軸受部とが、シリンダ軸線に直交する同一平
面上に位置する部分を有するように配置されることによ
り、クランプがシリンダ軸線方向での位置関係で吸気側
および排気側軸受部と重なる位置を占めることになり、
その重なりの分、シリンダ軸線方向での内燃機関の大型
化が抑制される。固定座の一部およびクランプの一部の
少なくとも一方が、連結壁に形成されて軸方向に開放し
た収容部に収容される分、クランプまたは固定座の軸方
向での長さにより直接規定される軸受部同士の軸方向で
の間隔よりも、隣接する吸気側軸受部同士および隣接す
る排気側軸受部同士の軸方向での間隔を小さくすること
が可能になる。連結壁は締結部に結合されることによ
り、締結部での締結剛性が高くなると共に、収容部が形
成されるにも拘わらず連結壁の剛性の低下も回避され
る。
【0007】この結果、請求項1記載の発明によれば、
次の効果が奏される。すなわち、クランプと、吸気側軸
受部および排気側軸受部とが、シリンダ軸線に直交する
同一平面上に位置する部分を有するように配置されるの
で、クランプが設けられたことによるシリンダ軸線方向
での内燃機関の大型化が抑制される。吸気カム軸と排気
カム軸との間で、吸気側および排気側軸受部のシリンダ
ヘッドへのそれぞれの締結部が連結壁により連結され、
該連結壁には、固定座の一部および前記クランプの一部
の少なくとも一方を収容する収容部が軸方向に開放して
形成されることにより、、固定座の一部および前記クラ
ンプの一部の少なくとも一方が収容部に収容される分、
隣接する吸気側軸受部同士および隣接する排気側軸受部
同士の軸方向での間隔を小さくすることが可能になるの
で、内燃機関を軸方向で小型化することができる。さら
に、連結壁は締結部に結合されることにより、締結部で
の締結剛性が高くなって、締付力を大きくすることがで
き、しかも収容部が形成される連結壁の剛性の低下を回
避することで、連結壁の振動を抑制することができ、連
結壁と、該連結壁の近傍に配置される部材との干渉を防
止することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃
料噴射弁を備える内燃機関において、前記クランプは、
平面視で、前記吸気カム軸と前記排気カム軸との間に、
前記押圧部および前記被固定部が前記軸方向に沿うよう
に配置され、前記固定座の一部は前記固定部であり、前
記クランプの一部は前記被固定部であるものである。
【0009】このように、押圧部および被固定部が軸方
向に沿うように配置されたクランプは、吸気カム軸と排
気カム軸との間で軸方向に沿って延び、したがってクラ
ンプが固定される固定座もクランプに対応して軸方向に
沿って延びる。そして、収容部には、軸方向での固定座
の一部である固定部および軸方向でのクランプの一部で
ある被固定部の少なくとも一方が収容される。
【0010】この結果、請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の効果に加えて次の効果が奏され
る。クランプは、平面視で、吸気カム軸と排気カム軸と
の間に、押圧部および被固定部が軸方向に沿うように配
置されることにより、収容部には、軸方向の延びる固定
座およびクランプのそれぞれの一部である固定部および
被固定部の少なくとも一方が収容されるので、平面視で
軸方向と直交する方向において、内燃機関が大型化する
ことが抑制される。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の燃
料噴射弁を備える内燃機関において、前記内燃機関は直
列に配置された3以上の前記シリンダを備える多気筒内
燃機関であり、前記軸方向で両端に位置する端部シリン
ダの少なくとも一方に対応する前記燃料噴射弁の前記ク
ランプは、前記被固定部が、前記押圧部に対して、前記
軸方向での両方の前記端部シリンダの間に位置する中間
シリンダ寄りに位置するように配置され、前記連結壁
は、前記軸方向での前記収容部側が凹状に形成されて前
記収容部を形成する湾曲壁により構成されるものであ
る。
【0012】このように、少なくとも1つの端部シリン
ダに対応する燃料噴射弁のクランプの被固定部は、中間
シリンダ寄りに位置することにより、被固定部および固
定部の少なくとも一方を収容する収容部が形成される湾
曲壁の連結壁が、中間シリンダ寄りに位置するので、湾
曲壁からなる連結壁が端部シリンダから軸方向で突出す
ることがない。
【0013】この結果、請求項3記載の発明によれば、
請求項2記載の発明の効果に加えて次の効果が奏され
る。すなわち、内燃機関は直列に配置された3以上のシ
リンダを備える多気筒内燃機関において、少なくとも1
つの端部シリンダに対応する燃料噴射弁のクランプは、
その被固定部が、押圧部に対して、中間シリンダ寄りに
位置するように配置されて、連結壁は、収容部側が凹状
に形成されて収容部を形成する湾曲壁により構成される
ことにより、収容部が形成された連結壁が中間シリンダ
寄りに位置するので、湾曲壁からなる連結壁がシリンダ
ヘッドの軸方向での端部から軸方向に突出することがな
く、直列に配置された3以上のシリンダを備える多気筒
内燃機関を軸方向で小型化できる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の燃
料噴射弁を備える内燃機関において、隣接する2つの前
記中間シリンダにそれぞれ対応する前記燃料噴射弁を固
定する前記クランプの前記被固定部同士が、平面視で前
記吸気側軸受部および前記排気側軸受部を連結する壁を
挟むことなく対向するものである。
【0015】このように、隣接する2つの中間シリンダ
に対応する燃料噴射弁を固定するクランプの被固定部同
士が、平面視で吸気側軸受部および排気側軸受部を連結
する壁を介することなく対向するので、隣接する2つの
中間シリンダでは、被固定部同士を近接して配置するこ
とができると共に、その被固定部と、端部シリンダに属
する被固定部または固定部を収容する収容部が形成され
た連結壁との干渉を回避できる。
【0016】この結果、請求項4記載の発明によれば、
請求項3記載の発明の効果に加えて次の効果が奏され
る。すなわち、隣接する2つの中間シリンダにそれぞれ
対応するクランプの被固定部同士が、平面視で吸気側軸
受部および排気側軸受部を連結する壁を挟むことなく対
向することにより、隣接する2つの中間シリンダでは、
被固定部同士を近接して配置することができると共に、
その被固定部と、端部シリンダに属する被固定部または
固定部を収容する収容部が形成された連結壁との干渉を
回避できて、直列に配置された3以上のシリンダを備え
る多気筒内燃機関を軸方向で小型化できる。
【0017】なお、この明細書において、「軸方向」と
は、カム軸の回転軸線の方向を意味し、「平面視」と
は、シリンダのシリンダ軸線方向から見ることを意味す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図11を参照して説明する。図1〜図5を参照する
と、本発明が適用される内燃機関Eは圧縮点火式のDO
HC型直列4気筒内燃機関である。内燃機関Eは、頂面
に形成された凹部からなる燃焼室を有するピストン(図
示されず)が往復動自在に嵌合する4つのシリンダ1
〜1が直列に配置されたシリンダブロック(図示され
ず)と、該シリンダブロックの上端面にヘッドボルトB1
(図6も参照)により締結されたシリンダヘッド2と、
シリンダヘッド2の上端面に締結されたヘッドカバー3
とを備える。
【0019】シリンダヘッド2には、シリンダ1〜1
毎に、シリンダ1〜1内に開口する吸気口4
a,4aを有する1対の独立した第1,第2吸気ポー
ト4,4およびシリンダ1〜1内に開口する1
対の排気口5a,5aを有する排気ポート5が形成さ
れ、さらに図3に示されるように、シリンダ軸線L1と同
軸に配置されて前記燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射
弁6が挿入される挿入孔8と、圧縮された空気を加熱す
るグロープラグ7が挿入される挿入孔9とが形成され
る。
【0020】図5を参照すると、第1吸気ポート4
は、シリンダ軸線L1の方向A1(以下、「シリンダ軸線
方向A1」という。)から見て、すなわち平面視で、各シ
リンダ1 〜1内の接線方向に吸気を流入させて、シ
リンダ1内にスワールを生成させるストレートポートか
ら構成され、第2吸気ポート4は第1吸気ポート4
によるスワールとは反対回りのスワールを各シリンダ1
〜1内に生成させるヘリカルポートから構成され
る。そして、第2吸気ポート4に連通する吸気装置の
吸気通路には、シリンダ1〜1内に生成されるスワ
ールの強さを、機関運転状態、例えば機関回転速度およ
び機関負荷に応じて制御するために、該吸気通路を開閉
する吸気制御弁が設けられる。
【0021】ここで、内燃機関のシリンダ列は、後述す
るカム軸25,26の回転軸線L2,L3の方向、すなわち軸方
向A2での両端の端部シリンダ1,1と、両方の端部
シリンダ1,1の間に位置する中間シリンダ1
とから構成される。各シリンダ1〜1におい
て、第2吸気ポート4の吸気口4aは、第1吸気ポ
ート4の吸気口4aよりも各シリンダ軸線L1を含む
平面である第1中心面P1から、後述する直交方向A3で離
れた位置に形成される。第2吸気ポート4は、各端部
シリンダ1,1においては、該端部シリンダ1
に隣接する中間シリンダ1,1寄りに位置し、
各中間シリンダ1,1においては、互いに隣接する
中間シリンダ1,1寄りに位置する。また、排気ポ
ート5の1対の排気口5a,5aは、第1中心面P1か
ら直交方向A3にほぼ等しい距離にある。
【0022】そして、軸方向A2に関して1対の吸気口4
a,4aと1対の排気口5a,5aは、端部シリン
ダ1および中間シリンダ1と、端部シリンダ1
よび中間シリンダ1とにおいては同一となるように配
置される一方、4つのシリンダ1〜1においては、
該シリンダ列の軸方向A2での中央点を通る第2中心面P2
に対して面対称となるように配置される。また、吸気口
aと該吸気口4 aに対向する排気口5aとの直交
方向A3での間隔は、吸気口4aと排気口5 aとの直交
方向A3での間隔よりも大きくなっている。各シリンダ1
〜1におけるこのような千鳥配置の1対の吸気口4
a,4aは、強いスワールを形成するのに役立つ。
【0023】図4を参照すると、各シリンダ1〜1
において、1対の吸気口4a,4 aをそれぞれ開閉す
る1対の機関弁である吸気弁10および1対の排気口5
a,5aをそれぞれ開閉する1対の機関弁である排気弁
11は、シリンダヘッド2に固定された弁ガイド12にそれ
ぞれ摺動自在に嵌合され、弁ステム10a,11aの先端部の
バネ受け13,14とシリンダヘッド2との間に配置された
圧縮コイルバネからなる弁バネ15の弾発力により、それ
ぞれ閉弁方向に付勢される。ここで、吸気弁10、排気弁
11、バネ受け13,14および弁バネ15は、内燃機関Eの機
関弁装置を構成する。
【0024】シリンダヘッド2とヘッドカバー3とによ
り形成される動弁室16内に収納されて、各吸気弁10およ
び各排気弁11を開閉作動させる動弁装置Vは、シリンダ
ヘッド2に設けられた収容孔20a,20bに装着される油圧
式ラッシュアジャスタ21,22と、それぞれ中央部に回転
自在に支持されるローラ23a,24aを有する吸気ロッカア
ーム23および排気ロッカアーム24と、ローラ23aに摺接
する吸気カム25aを有すると共に吸気ロッカアーム23の
上方に配置される吸気カム軸25と、ローラ24aに摺接す
る排気カム26aを有すると共に排気ロッカアーム24の上
方に配置される排気カム軸26とを備える。互いに並列に
配置された両カム軸25,26の回転軸線L2,L3の方向であ
る軸方向A2に対して、シリンダ軸線L1と直交する平面上
で直交する方向A3(以下、「直交方向A3」という。)に
延びる吸気ロッカアーム23は、その一端部である基部23
bがラッシュアジャスタ21の球面を有する支持部21aに球
面支持され、その他端部である作用部23cが吸気弁10の
弁ステム10aの先端部に当接する。同様に、直交方向A3
に延びる排気ロッカアーム24は、その一端部である基部
24bがラッシュアジャスタ22の球面を有する支持部22aに
球面支持され、その他端部である作用部24cが排気弁11
の弁ステム11aの先端部に当接する。ここで、すべての
吸気ロッカアーム23および排気ロッカアーム24は、同一
の仕様で設計されている。
【0025】シリンダヘッド2にカムホルダHを介して
回転自在に支持される吸気カム軸25および排気カム軸26
は、内燃機関Eのクランク軸の回転軸線と平行な回転軸
線L2,L3を有し、タイミングチェーンを備える駆動機構
(図示されず)を介して伝達される該クランク軸の動力
により、該クランク軸の1/2の回転数で回転駆動され
る。そして、吸気カム軸25および排気カム軸26とそれぞ
れ一体に回転して、ローラ23a,24aにそれぞれ摺接する
吸気カム25aおよび排気カム26aは、そのカム面のカムプ
ロフィルに応じて、対応する吸気弁10および排気弁11を
所定のタイミングで開閉作動させる。
【0026】図2を参照すると、動弁室16内に設けられ
るカムホルダHは、シリンダヘッド2に締結されるロア
カムホルダ30と、ロアカムホルダ30に締結されるアッパ
カムホルダ60とからなり、アッパカムホルダ60は、ロア
カムホルダ30と共に複数のボルトB2によりシリンダヘッ
ド2に締結される。
【0027】以下、図2,図3,図5〜図8を参照し
て、カムホルダHについてさらに説明する。図5,図6
を参照すると、ロアカムホルダ30は枠構造を有する一体
型のカムホルダであり、軸方向A2に延びる縦枠31〜34
と、縦枠31〜34と結合されて直交方向A3に延びる横枠35
〜38とを備える。縦枠31〜34は、直交方向A3に間隔をお
いて配置される1対の外側縦枠31,32と、外側縦枠31,
32に対して第1中心面P1寄りの1対の内側縦枠33,34と
からなり、それら外側縦枠31,32および内側縦枠33,34
は相互に平行である。縦枠31〜34と一体に形成された横
枠35〜38は、各外側および各内側縦枠31〜34の軸方向A2
での両端部をそれぞれ連結する1対の端部横枠35,36
と、両端部横枠35,36の間で各端部横枠35,36に軸方向
A2での間隔をおいて隣接して、外側および内側縦枠31〜
34を連結する2つの中間横枠37,38とからなる。
【0028】第1中心面P1に対して吸気弁10が位置する
側である吸気側の外側縦枠31と内側縦枠33との間には、
吸気カム軸25を回転自在に支持する5つの吸気側の下部
軸受部40〜42が、軸方向A2に間隔をおいて、かつ直交方
向A3に互いに平行に延びて外側縦枠31および内側縦枠33
に、結合部J1,J3にて連結されて一体に形成される。同
様に、第1中心面P1に対して排気弁11が位置する側であ
る排気側の外側縦枠32と内側縦枠34との間には、排気カ
ム軸26を回転自在に支持する5つの排気側の下部軸受部
43〜45が、軸方向A2に間隔をおいて、かつ直交方向A3に
互いに平行に延びて外側縦枠32および内側縦枠34に、結
合部J2,J4にて連結されて一体に形成される。
【0029】これら吸気側および排気側のそれぞれ5つ
の下部軸受部40〜42;43〜45は、直交方向A3で対向する
位置にそれぞれ形成され、両端部横枠35;36にそれぞれ
形成される2つの端部下部軸受部40;43と、両中間横枠
37;38にそれぞれ形成される2つの第1中間下部軸受部
41;44と、両第1中間下部軸受部41;44の軸方向A2での
中央に位置する1つの第2中間下部軸受部42;45とから
なる。そして、両端部下部軸受部40;43は、軸方向A2に
おいて、端部シリンダ1,1に対してシリンダヘッ
ド2の軸方向A2での端部寄りに対応する位置に配置さ
れ、第1中間下部軸受部41;44は、端部シリンダ1
よび中間シリンダ1の間と、端部シリンダ1および
中間シリンダ1の間とに対応する位置に配置され、第
2中間下部軸受部42;45は、両中間シリンダ1,1
の間に対応する位置に配置される。
【0030】各下部軸受部40〜42;43〜45の、直交方向
A3での端部に位置する外側縦枠31;32および内側縦枠3
3;34との結合部J1,J3;J2,J4には、ボルトB2(図2
参照)が挿通される挿通孔50aを有する締結部としての
ボス46〜49が形成され、該挿通孔50aに挿通されたボル
トB2が、シリンダヘッド2に形成されたネジ孔51(図
2,図9参照)に螺合され、後述する結合部J5に挿通さ
れるボルトB3(図3参照)がシリンダヘッド2に螺合さ
れることにより、ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2
に締結される。
【0031】一方、分割されたカムホルダで構成される
アッパカムホルダ60は、一方の端部横枠35に結合される
と共に、両端部下部軸受部40,43に対応する吸気側およ
び排気側の第1端部上部軸受部を有する1つの第1端部
カムホルダ(図示されず)と、他方の端部横枠36の両端
部下部軸受部40,43にそれぞれ結合される吸気側および
排気側の2つの第2端部上部軸受部を構成する2つの第
2端部カムホルダ(図示されず)と、第1,第2中間下
部軸受部41,42,44,45にそれぞれ結合される吸気側お
よび排気側の6つの中間上部軸受部61を構成する6つの
中間カムホルダとからなる。
【0032】そして、ロアカムホルダ30の各下部軸受部
40〜45には、ロアカムホルダ30にアッパカムホルダ60が
締結されることで、アッパカムホルダ60の前記第1端部
上部軸受部、第2端部上部軸受部および中間上部軸受部
61に形成される半円柱状の軸受溝(図2には、中間上部
軸受部61の軸受溝61aが示されている。)との共同によ
り、各カム軸25,26のジャーナル部を回転自在に支持す
る軸受孔を形成する半円柱状の軸受溝40a〜45aが形成さ
れる。
【0033】前記第1,第2端部上部軸受部および各中
間上部軸受部61は、前記軸受孔に挿通される吸気カム軸
25または排気カム軸26を挟んで直交方向A3に位置する1
対の挿通孔50b(図2には、中間上部軸受部61の挿通孔5
0bが示されている。)にそれぞれ挿通され、さらに各下
部軸受部40〜45において吸気カム軸25または排気カム軸
26を挟んで直交方向A3に位置する1対の挿通孔50aにそ
れぞれ挿通されるボルトB2により、ロアカムホルダ30と
共にシリンダヘッド2に締結される。それゆえ、吸気側
の下部軸受部40〜42に対応して締結される吸気側の前記
第1,第2端部上部軸受部および各中間上部軸受部61に
より、5つの吸気側軸受部が構成され、排気側の下部軸
受部43〜45に対応して締結される排気側の前記第1,第
2端部上部軸受部および各中間上部軸受部61により、5
つの排気側軸受部が構成される。
【0034】さらに、軸方向A2で隣接する下部軸受部4
0,41;41,42;43,44;44,45と、外側縦枠31,32お
よび内側縦枠33,34とに囲まれて、シリンダ1〜1
毎に、軸方向A2に間隔をおいて配置された2つの吸気ロ
ッカアーム23と2つの吸気カム25aとのそれぞれ一部を
収容する吸気側収容空間52、および軸方向A2に間隔をお
いて配置された2つの排気ロッカアーム24と2つの排気
カム26aとのそれぞれ一部を収容する排気側収容空間53
がそれぞれ形成される。そして、各収容空間52,53は、
ロアカムホルダ30の下面および上面に開口してロアカム
ホルダ30をシリンダ軸線方向A1に貫通する貫通空間とな
っている。また、図7に示されるように、外側縦枠31,
32および内側縦枠33,34の収容空間52,53側の面31a〜3
4aは、回転する各カム25a,26aの回転軌道に沿う凹面形
状とされる。
【0035】そして、各収容空間52,53は、直交方向A3
に各下部軸受部40〜45と平行に延びて外側縦枠31;32お
よび内側縦枠33;34に、結合部J5,J7;J6,J8にてそれ
ぞれ結合されて一体に形成された吸気側仕切部54および
排気側仕切部55により2つの小貫通空間である吸気側小
収容空間52a,52bおよび排気側小収容空間53a,53bに分
割され、各小収容空間52a,52b;53a,53bに1つの吸気
ロッカアーム23の一部または1つの排気ロッカアーム24
の一部が収容される。それゆえ、シリンダ1毎に、各仕
切部54,55は、軸方向A2で隣接するロッカアーム23,24
の間に、軸方向A2で見てロッカアーム23,24と重なるよ
うに配置される(図3参照)。
【0036】図5,図6に示されるように、各下部軸受
部40〜45および各仕切部54,55には、小収容空間52a,5
2b;53a,53b側の各側面からロッカアーム23,24に向か
って軸方向A2に突出する突出部56が一体成形される。
【0037】そして、吸気弁10および排気弁11の閉弁時
のロッカアーム23,24の位置が二点鎖線で示され、吸気
弁10および排気弁11の最大リフト時のロッカアーム23,
24の位置が一点鎖線で示される図7を参照すると、各突
出部56は、ロッカアーム23,24の中央部に位置して、ロ
ーラ23a,24aに軸方向A2で対向すると共に、カム軸25,
26の回転軸線L2,L3と直交する平面からなる規制面56a
と、該規制面56aの下端に連なり下方のシリンダヘッド
2に向かって規制面56aから該規制面56aが設けられる下
部軸受部40〜45または仕切部54,55の前記側面寄りに後
退すると共に直交方向A3に平行な傾斜平面からなる案内
面56bとを有する。
【0038】図8を併せて参照すると、下部軸受部40〜
45および仕切部54,55にそれぞれ設けられてロッカアー
ム23,24を挟んで対向する1対の突出部56の規制面56a
は、小収容空間52a,52b,53a,53bに収容されたロッカ
アーム23,24が予め設定された設定位置、すなわちシリ
ンダヘッド2に組み付けられたカム軸25,26のカム25
a,26aがロッカアーム23,24のローラ23a,24aに当接し
ているときと同様にロッカアーム23,24が傾斜していな
い位置(図8には、吸気ロッカアーム23が示されている
が、排気ロッカアーム24も同様である。)を占める状態
で、基部23b,24bが支持部21a,22aに球面支持され、作
用部23c,24cが吸気弁10または排気弁11に当接するよう
にロッカアーム23,24がシリンダヘッド2に組み付けら
れて、ロアカムホルダ30が、挿通孔50aとネジ孔51とが
整合するようにシリンダヘッド2の所定位置に組み付け
られたとき、軸方向A2での各ロッカアーム23,24の両側
の側面に対して、僅かな所定の間隙Gをおいて対向して
設けられる。また、その1対の突出部56の案内面56bの
軸方向A2での間隔は、その最小値が規制面56aの間の軸
方向A2での間隔Wと等しく、シリンダヘッド2寄りほど
(または下方ほど)大きくなる。
【0039】各案内面56bは、シリンダヘッド2に組み
付けられたロッカアーム23,24の上方からロアカムホル
ダ30がシリンダヘッド2に組み付けられるとき、例えば
1対の規制面56aの間の間隔Wに対して、該間隔Wに納
まらない程度にロッカアーム23,24が前記設定位置から
傾斜するなどしてずれている場合に、ロアカムホルダ30
がシリンダヘッド2に近づけられることにより、該ロッ
カアーム23,24が先ず軸方向A2での間隔が1対の規制面
56aでの間隔Wよりも大きい案内面56bに接触して、その
ずれが修正され、該ロッカアーム23,24が規制面56aの
間隔Wに納まるように案内するものである。
【0040】そして、ロアカムホルダ30が、シリンダヘ
ッド2の所定位置に組み付けられた状態では、ロッカア
ーム23,24が、前記設定位置からロッカアーム23,24
が、ローラ23a,24aにカム25a,26aが接触していない状
態における支持部21a,22aの揺動中心と作用部23c,24c
の弁ステム10a,11aとの当接部とを結ぶ直線である倒れ
中心線C(図4も参照)を中心として傾斜しようとする
と、間隙Gに対応して所定角度だけ傾斜した後、ロッカ
アーム23,24は突出部56の規制面56aに接触して、前記
所定角度よりも大きく傾斜すること、すなわちロッカア
ーム23,24の倒れが防止される。なお、前記所定角度
は、各カム軸25,26が組み付けられる際に、各カム25
a,26aとローラ23a,24aとの接触により、傾斜したロッ
カアーム23,24が前記設定位置を占めることができるよ
うに矯正される角度である。それゆえ、各突出部56は、
ロッカアーム23,24との接触により、ロッカアーム23,
24の軸方向A2での倒れを防止する倒れ防止手段を構成す
る。
【0041】図1,図5,図6を参照すると、各中間横
枠37,38は、1対の内側縦枠33,34の間、したがって直
交方向A3での両カム軸25,26の間に、第1中間下部軸受
部41,44のボス47,49に結合された連結壁57を有する。
連結壁57において、端部シリンダ1,1に対応する
燃料噴射弁6を固定するクランプ70および該クランプ70
が固定される端部固定座80(いずれも後述する。)側の
壁面57aは、シリンダ軸線L1に沿う中心軸線を有する円
柱面から構成されて凹状を呈し、中間シリンダ1,1
に対応する燃料噴射弁6側またはシリンダ軸線L1側の
壁面57bが、シリンダ軸線L1に沿う中心軸線を有する円
柱面から構成されて凸状を呈する。このため、連結壁57
には、端部シリンダ1,1に対応する燃料噴射弁6
またはクランプ70または端部固定座81に向かって、軸方
向A2に開放する凹状の収容部58が形成され、連結壁57
は、収容部58側が凹状となるように湾曲する湾曲壁とな
っている。さらに、図1,図5,図6に示されるよう
に、各連結壁57の両結合部J3,J4付近の一部は、両第2
中間下部軸受部42,45寄りに位置する補助連結部59によ
り、両内側縦枠33,34に連結される。
【0042】そして、図1〜図5,図9,図10を参照
すると、シリンダヘッド2にロアカムホルダ30およびア
ッパカムホルダ60が締結された状態で、両内側縦枠33,
34の間に、燃料噴射弁6をクランプ70によりシリンダヘ
ッド2に対して固定するための台状の固定座80が、シリ
ンダ軸線方向A1で上方に、すなわちヘッドカバー3に向
かうように突出してシリンダヘッド2に一体形成され
る。平面視での各シリンダ1〜1の中心部でシリン
ダヘッド2の下面から前記燃焼室に臨む燃料噴射弁6が
挿入される挿入孔8(図3も参照)が設けられる固定座
80は、平面視で、両カム軸25,26の間で軸方向A2に沿っ
て配置される。そして、この固定座80は、軸方向A2で、
それぞれ端部横枠35,36と連結壁57との間に位置する2
つの端部固定座81と、両連結壁57の間に位置する1つの
中間固定座82とからなる。
【0043】各端部固定座81および中間固定座82におい
て、各シリンダ1〜1に対応して1つずつ配置され
る燃料噴射弁6が、それぞれクランプ70により固定され
る。図10を併せて参照すると、動弁室16の外部でヘッ
ドカバー3の上方に配置されると共に、平面視で、両カ
ム軸25,26の間で軸方向A2に沿って配置される各クラン
プ70は、全ての点で同一の仕様で設計されており、その
一端部により構成されて各固定座81,82に支持される被
支持部71と、その他端部により構成されて燃料噴射弁6
をシリンダヘッド2に対して押圧する二股状の押圧部72
と、被支持部71と押圧部72との間に設けられてボルト74
が挿通される挿通孔73aを有する締付部73とを有する。
【0044】被支持部71は、突起部からなる支点部71a
を有し、該支点部71aが各固定座81,82の上面から突出
して設けられた円筒状部材からなる受け部84aに当接す
ることで、後述する支持部84に支持される。一方、燃料
噴射弁6には、その側面の一部を切り欠くことにより、
直径方向で対向する2つの平面からなる回止め部6aおよ
び肩部6bが形成されて、押圧部72は、燃料噴射弁6の回
止め部6aおよび肩部6bに係合する。
【0045】そして、各クランプ70が固定座81,82に形
成されたネジ孔85aに螺合するボルト74により締め付け
られることにより、被支持部71の支点部71aを支点とし
て、押圧部72が燃料噴射弁6をシリンダヘッド2に向け
て押圧することにより、燃料噴射弁6がシリンダヘッド
2に固定される。
【0046】一方、各端部固定座81は、その一端部によ
り構成されると共に挿入孔8が形成された挿入部83と、
その他端部により構成されると共にクランプ70の被支持
部71の支点部71aに当接する受け部84aを有してクランプ
70を支持する支持部84と、挿入部83と支持部84との間に
設けられてクランプ70の挿通孔73aに対応してボルト74
が螺合するネジ孔85aが形成された結合部85とを有す
る。そして、各端部固定座81は、平面視で、挿入部83か
ら、中間シリンダ1,1寄りに位置する排気口5
aと吸気口4aとの直交方向A3での間隔が大きくされた
第2吸気ポート4と排気ポート5との間を通って、連
結壁57に向かって軸方向A2に延びて、各端部固定座81の
支持部84および受け部84aのそれぞれの一部が収容部58
内に収容される、すなわち、シリンダ軸線方向A1および
軸方向A2での位置関係で、各端部固定座81の支持部84お
よび受け部84aのそれぞれの一部が収容部58内に位置す
る。
【0047】2つの燃料噴射弁6が固定される中間固定
座82は、両中間シリンダ1,1に対応してその両端
部に設けられると共に挿入孔8が形成された1対の挿入
部83と、その中央部に設けられて被支持部71の支点部71
aに当接する受け部84aを有して2つのクランプ70をそれ
ぞれ支持する1対の支持部84と、両中間シリンダ1
に対応する燃料噴射弁6に対応して、挿入部83と支
持部84との間に設けられてボルト74が螺合するネジ孔85
aが形成された結合部85とを有する。そして、中間固定
座82は、平面視で、1対の挿入部83の間で、互いに隣接
する中間シリンダ1,1寄りに位置する排気口5
aと吸気口4aとの直交方向A3での間隔が大きくされた
第2吸気ポート4と排気ポート5との間、および吸気
側第2中間下部軸受部42と排気側第2中間下部軸受部45
とを連結する壁が設けられていない両下部軸受部42,45
の間を通って軸方向A2に延びる。
【0048】さらに、図1,図5を参照すると、平面視
で、中間シリンダ1に対応するクランプ70の被支持部
71は、軸方向A2での位置関係で第2中間下部軸受部45を
有する前記排気側軸受部と重なる位置に設けられ、同様
に、中間シリンダ1に対応するクランプ70の被支持部
71は、軸方向A2での位置関係で第2中間下部軸受部42を
有する前記吸気側軸受部と重なる位置に設けられる。こ
れにより、中間固定座82に固定される両クランプ70を軸
方向A2でコンパクトに配置することができ、ひいては内
燃機関Eを軸方向A2で小型化できる。
【0049】そして、中間固定座82に固定される各クラ
ンプ70の被支持部71は、平面視で、第2中間下部軸受部
42を有する前記吸気側軸受部と第2中間下部軸受部45を
有する前記排気側軸受部とにより規定される軸方向A2で
の配置の範囲R内に位置する。また、該範囲R内で、前
記吸気側軸受部と第2中間下部軸受部45を有する前記排
気側軸受部とは、軸方向A2での位置関係で部分的に重な
る範囲である重合部分Raを有する。このように、平面視
で、軸方向A2で重合部分Raを有する範囲R内に1対の被
支持部71が位置することにより、中間固定座82に固定さ
れる両クランプ70を軸方向A2で一層コンパクトに配置す
ることができ、ひいては内燃機関Eを軸方向A2で一層小
型化できる。
【0050】また、図4,図9に示されるように、各固
定座81,82において、吸気口4aを開閉する吸気弁10
と、該吸気弁10に直交方向A3で対向する排気弁11に挟ま
れる部分には、吸気弁10および排気弁11に直交方向A3で
対向する側面に、各固定座81,82と弁バネ15およびバネ
受け13,14との接触を回避するためめの凹状の逃げ部86
が設けられる。
【0051】さらに、各固定座81,82において、挿入部
83、結合部85および支持部84は軸方向A2に沿って配置さ
れ、同様に、各固定座81,82に固定されるクランプ70に
おいて、押圧部72、締付部73および被支持部71は軸方向
A2に沿って配置される。それゆえ、各固定座81,82は、
軸方向A2に延びると共に軸方向A2に長い形状を有するク
ランプ70に対応して、軸方向A2に延びると共に軸方向A2
に長い形状を有する。そして、被支持部71および締付部
73が形成されるクランプ70の部分は、クランプ70が各固
定座81,82に固定されるときの被固定部を構成し、各固
定座81,82において、被支持部71および締付部73にそれ
ぞれ対応する支持部84および結合部85が設けられる部分
は、クランプ70の前記被固定部が固定される各固定座8
1,82の固定部を構成する。そして、前述のように、収
容部58には、支持部84および受け部84aのそれぞれの一
部、したがって前記固定部の一部が収容される。
【0052】図2に示されるように、そして図3,図
4,図10におけるカム軸25,26とのシリンダ軸線方向
A1での位置関係から明らかなように、燃料噴射弁6を固
定している状態にあるクランプ70と、前記吸気側軸受部
および前記排気側軸受部とは、シリンダ軸線L1に直交す
る同一平面上に位置する部分を有するように配置され
て、この実施例では、クランプ70は、その全体が、前記
吸気側軸受部および前記排気側軸受部に対してシリンダ
軸線方向A1での位置関係で重なる位置にある。そして、
4つの燃料噴射弁6は、第2中心面P2(図5参照)に対
して対称に配置され、両端部固定座81および中間固定座
82も第2中心面P2に対して対称に配置される。
【0053】図1,図5,図9を参照すると、各端部固
定座81に固定されるクランプ70は、被支持部71および締
付部73が、押圧部72に対して、中間シリンダ1,1
寄りに配置される。さらに、中間シリンダ1,1
それぞれ対応する燃料噴射弁6を固定する2つのクラン
プ70は、両第2中間下部軸受部42,45の間を両中間シリ
ンダ1,1に跨って軸方向A2に延びる中間固定座82
に対して、その被支持部71が、平面視で両第2中間下部
軸受部42,45を連結する壁を挟むことなく、軸方向A2で
の僅かな隙間を介して対向するように配置される。
【0054】図3,図5に示されるように、吸気側の内
側縦枠33の第1中心面P1寄りの側面には、各固定座81,
82の燃料噴射弁6の挿入孔8が形成される挿入部83と、
ヘッドカバー3に形成された燃料噴射弁6の挿入筒3aと
の間に隙間を形成するための湾曲した凹部33bが形成さ
れる。これにより、内燃機関Eの運転中に発生する振動
により、小型化されたシリンダヘッド2において、動弁
室16内に配置された部材同士が接触、すなわち各固定座
81,82の挿入部83と内側縦枠33とが接触することが防止
される。
【0055】図6に示されるように、連結壁57が凸状を
呈する側である中間シリンダ1,1のシリンダ軸線
L1側の下面、すなわち壁面57b側の面には、中間シリン
ダ1 ,1の吸気口4aを開閉する吸気弁10を含む
前記機関弁装置の構成部材であるバネ受け13を収容する
ことが可能な凹部57dが設けられ、さらに該凹部57dの付
近を除いて、凹部57dと両ボス47,49との間に位置する
肉抜き部57cが設けられる。
【0056】また、図2,図6に示されるように、各下
部軸受部40〜45のシリンダヘッド2側の面である下面に
は、各下部軸受部40〜45とシリンダヘッド2との間に、
シリンダヘッド2の挿通孔17(図9も参照)に挿通され
るヘッドボルトB1の頭部を収容する凹部40e〜45eが設け
られる。これにより、シリンダ軸線方向A1での位置関係
で、下部軸受部40〜45とヘッドボルトB1とを重なるよう
に配置することができるので、シリンダヘッド2を軸方
向A2で小型化できる。
【0057】次に、前述のように構成された実施例の作
用および効果について説明する。各カム軸25,26をシリ
ンダヘッド2に組み付けるにあたり、先ず、各ロッカア
ーム23,24は、基部23b,24bがラッシュアジャスタ21,
22の支持部21a,22aに球面支持され、作用部23c,24cが
吸気弁10の弁ステム10aまたは排気弁11の弁ステム11aの
先端部に当接するように、シリンダヘッド2に組み付け
られる。その後、ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2
の上方からシリンダヘッド2の上面で、ロアカムホルダ
30がシリンダヘッド2の前記所定位置に組み付けられ
る。ロアカムホルダ30がシリンダヘッド2に組み付けら
れる際に、ロッカアーム23,24は、例えばロッカアーム
23,24が前記所定角度よりも大きく傾斜していたり、ロ
アカムホルダ30が組み付けられる前に、ロアカムホルダ
30が前記所定位置から軸方向A2にずれているなど、1対
の規制面56aの間の軸方向A2での間隔Wに納まらない程
度にロッカアーム23,24およびロアカムホルダ30が軸方
向A2にずれている場合でも、案内面56bの最大間隔の範
囲内で、ロアカムホルダ30を下方に移動させる際にロッ
カアーム23,24が案内面56bに接触しつつ案内され、規
制面56aの間に入り込む。そして、ロアカムホルダ30が
シリンダヘッド2の前記所定位置に組み付けられたと
き、各ロッカアーム23,24は、小収容空間52a,52b,53
a,53b内で1対の規制面56aの間に位置する。
【0058】ついで、ロッカアーム23,24およびロアカ
ムホルダ30の上方から、カム軸25,26が、各カム25a,2
6aが対応するロッカアーム23,24のローラ23a,24aに当
接し、各カム軸25,26のジャーナル部が対応する下部軸
受部40〜45の軸受溝40a〜45aに嵌合するように位置決め
され、さらに下部軸受部40〜45にアッパカムホルダ60に
形成される前記第1,第2端部上部軸受部および中間上
部軸受部61がボルトB2により、ロアカムホルダ30と共に
シリンダヘッド2に締結されて、カム軸25,26がシリン
ダヘッド2に組み付けられる。
【0059】そして、ロアカムホルダ30には、外側縦枠
31,32および内側縦枠33,34を連結する中間横枠37,38
が設けられ、しかも第1,第2中間下部軸受部41,42;
44,45の一端部がそれぞれ連結される内側縦枠33;34が
設けられることにより、ロアカムホルダ30の剛性が高め
られる。特に、内側縦枠33;34が設けられることによ
り、相互に連結されない第2中間下部軸受部44,45の所
要の剛性が確保される。
【0060】さらに、ロアカムホルダ30において、軸方
向A2で隣接する下部軸受部40,41;41,42;43,44;4
4,45に連結される外側縦枠31,32および内側縦枠33,3
4が、隣接する下部軸受部40,41;41,42;43,44;4
4,45の間で、該下部軸受部40〜45と平行に延びる仕切
部54,55により連結されるので、カム軸25,26を回転自
在に支持すべくロアカムホルダ30に結合されるカム軸支
持部材であるアッパカムホルダ60が、前記端部カムホル
ダを除いて吸気側および排気側で別個の中間カムホルダ
61から構成されるにも拘わらず、ロアカムホルダ30の剛
性が高められる。
【0061】そして、軸方向A2に沿うように配置された
押圧部72、被支持部71および締付部73を有するクランプ
70と、前記吸気側軸受部および前記排気側軸受部とが、
シリンダ軸線L1に直交する同一平面上に位置する部分を
有するように配置されることにより、クランプ70が、好
ましくはクランプ70の全体が、シリンダ軸線方向A1での
位置関係で前記吸気側軸受部および前記排気側軸受部と
重なる位置を占めることになり、シリンダ軸線方向A1で
の内燃機関Eの大型化が抑制される。また、吸気側およ
び排気側の下部軸受部40〜45のシリンダヘッド2へのそ
れぞれの締結部であるボス47,49を連結する各連結壁57
には、端部固定座81の支持部84および受け部84aを収容
する軸方向A2に開放した収容部58が形成されることによ
り、端部固定座81の一部が収容部58に収容される分、前
記従来技術におけるクランプのカム軸の軸方向A2での長
さにより直接規定される軸受部同士の軸方向での間隔よ
りも、隣接する前記吸気側軸受部同士および隣接する前
記排気側軸受部同士の軸方向A2での間隔を小さくするこ
とが可能になるので、内燃機関Eを軸方向A2で小型化す
ることができる。連結壁57はボス47,49に結合されるこ
とにより、ボルトB2による締結部であるボス47,49での
締結剛性が高くなって、締付力を大きくすることができ
ると共に、収容部58が形成されるにも拘わらず連結壁57
の剛性の低下も回避されることで、連結壁57の振動を抑
制することができ、連結壁57と、連結壁57の近傍に配置
される部材、例えば連結壁57の凹部57dに収容される前
記機関弁装置の構成部材であるバネ受け13との干渉を防
止することができる。
【0062】収容部58が形成される連結壁57は、軸方向
A2で隣接する中間シリンダ1,1 のシリンダ軸線L1
側に向かって凸状を呈する壁面を有する湾曲壁となって
いるので、軸方向A2での連結壁57の厚みを小さくするこ
とが抑制されて、連結壁57の剛性の低下を抑制すること
ができる。そして、連結壁57が、軸方向A2で隣接する中
間シリンダ1,1のシリンダ軸線L1に向かって凸状
とされているにも拘わらず、中間シリンダ1,1
前記機関弁装置の構成要素であるバネ受け13を収容する
ことが可能な凹部57dが設けられるので、隣接する中間
シリンダ1,1同士を近接して配置することがで
き、内燃機関Eを軸方向A2で小型化できる。
【0063】直列に配置された4つのシリンダ1〜1
を備える内燃機関Eにおいて、両端部シリンダ1
に対応する燃料噴射弁6のクランプ70は、その被固
定部である被支持部71および締付部73が、押圧部72に対
して、中間シリンダ1,1 寄りに位置するように配
置されて、連結壁57は、収容部58側が凹状に形成されて
収容部58を形成する湾曲壁により構成されることによ
り、収容部58が形成された連結壁57が中間シリンダ
,1寄りに位置するので、湾曲壁からなる連結壁
57がシリンダヘッド2の軸方向A2での端部から軸方向A2
に突出することがなく、内燃機関Eを軸方向A2で小型化
できる。
【0064】隣接する2つの中間シリンダ1,1
それぞれ対応するクランプ70は、第2中間下部軸受部4
2,45を連結する壁がないために、被支持部71同士が、
該壁を挟むことなく対向するように配置されることによ
り、隣接する2つの中間シリンダ1,1では、被支
持部71同士を軸方向A2で近接して配置することができる
と共に、その被支持部71と、端部シリンダ1,1
属する被支持部71または収容部58が形成された連結壁57
との干渉を回避できるので、直列に配置された4つのシ
リンダ1〜1を備える内燃機関Eを軸方向A2で小型
化できる。
【0065】さらに、各連結壁57には、該凹部57bの付
近を除いて、凹部57bと両ボス47,49との間に位置する
肉抜き部57cが設けられることにより、連結壁57の剛性
の確保と軽量化がなされる。特に、肉抜き部57cが、凹
部57dと両ボス47,49との間に設けられることにより、
凹部57dが設けられた連結壁57の軸方向A2での肉厚を小
さくすることがないので、この点でも連結壁57の剛性の
低下が抑制される。
【0066】各連結壁57の両結合部J3,J4付近で、両第
2中間下部軸受部42,45寄りに設けられた補助連結部59
により、、軸方向A2での両連結壁57間の両内側縦枠33,
34の剛性、ひいてはロアカムホルダ30の軸方向A2での中
央部の剛性を高めることができるので、第2中間下部軸
受部42,45を連結する壁がないための剛性の低下を補償
することができる。
【0067】また、各固定座81,82の前記固定部を構成
する結合部85が、排気口5aと吸気口4aとの直交方
向での間隔が大きくされた第2吸気ポート4と排気ポ
ート5との間に設けられることにより、直交方向A3での
スペースが大きい部分を利用して前記固定部を配置する
ことができるので、直交方向A3でのシリンダヘッド2の
小型化、ひいては内燃機関Eの小型化ができる。
【0068】このとき、各固定座81,82には、吸気弁10
および排気弁11に直交方向A3で対向する部分に逃げ部86
が設けられることにより、内燃機関Eの運転中に発生す
る振動に起因して、シリンダヘッド2の小型化のため
に、動弁室16内で近接して配置された部材同士が接触、
すなわち各固定座81,82の挿入部83から結合部85にかけ
ての部分と、弁バネ15およびバネ受け13,14とが接触す
ることが防止される。
【0069】両内側縦枠33,34の間に、吸気側および排
気側の第2中間下部軸受部42,45を連結する壁がないこ
とにより、両連結壁57の間に2つの燃料噴射弁6が取り
付けられる共通の中間固定座82が配置されて、シリンダ
毎に固定座が設けられるものに比べて、内燃機関Eが軸
方向A2に小型化される。
【0070】外側縦枠31,32および内側縦枠33,34の収
容空間52,53側の面31a〜34aは、回転するカム25a,26a
の回転軌道に沿うように凹面形状にされることにより、
それら縦枠31〜34とカム25a,26aとの干渉を回避したう
えで、両縦枠31〜34の直交方向A3での間隔を小さくする
ことができるので、直交方向A3でのロアカムホルダ30の
幅、ひいてはシリンダヘッド2の幅を小さくすることが
できる。
【0071】以下、前述した実施例の一部の構成を変更
した実施例について、変更した構成に関して説明する。
前記実施例では、収容部58には端部固定座81,82の一部
である支持部84が収容されたが、図11(A),(B)
に示されるように、クランプ70をヘッドカバー3の内側
の動弁室16内に配置して、端部固定座81の支持部84およ
びクランプ70の一部である被支持部71を収容部58に収容
することもできる。そして、これによっても、前記実施
例と同様の効果が奏される。さらに、収容部58は、クラ
ンプ70の一部のみを収容するものであってもよい。
【0072】中間固定座82には、前記実施例では1対の
クランプ70が固定されたが、1対の被支持部71、1対の
押圧部72および1対の締付部73を有する1つのクラン
プ、または、1つの被支持部71、1対の押圧部72および
1対の締付部73を有する1つのクランプが固定されても
よい。
【0073】さらに、中間固定座82に固定される両クラ
ンプ70の被支持部71が、平面視で、範囲R内の重合部分
Raに位置するようにしてもよい。これにより、両クラン
プ70を軸方向A2で最もコンパクトに配置することがで
き、ひいては内燃機関Eを軸方向A2で小型化できる。ま
た、平面視で、前記範囲Rまたは重合部分Raに配置され
るクランプ70の部分は、被支持部71と締付部73からなる
前記被固定部であってよい。そして、前述のように、中
間固定座82に固定されるクランプが単一のクランプで構
成される場合にも、被支持部または該被支持部と締付部
とからなる被固定部が、平面視で、範囲Rまたは重合部
分Raに配置されることで、前記実施例と同様の効果が奏
される。
【0074】また、クランプおよび固定座が、軸方向A2
での端部に締付部および結合部をそれぞれ有するもので
あるときは、該締付部または結合部が連結壁57の収容部
に収容されるものであってもよい。さらに、クランプの
押圧部または固定座の挿入部が収容部に収容されるもの
であってもよい。
【0075】また、アッパカムホルダ60に形成される前
記第2端部上部軸受部および中間上部軸受部61は、前記
各実施例では、吸気側および排気側で別個のものであっ
たが、該第2端部上部軸受部および中間上部軸受部を、
前記第1端部上部軸受部と同様に、吸気側および排気側
の軸受部が連結されて一体化されたものであってもよ
い。その場合、第1中間下部軸受部41;44に締結される
中間上部軸受部の吸気側および排気側の軸受部を連結す
る壁は、連結壁57と同様の湾曲した連結壁とされてもよ
い。
【0076】また、内燃機関は、各バンクが直列に配置
された3つ以上のシリンダを有するV型内燃機関であっ
てもよい。前記各実施例では、内燃機関は、圧縮点火式
のものであったが、火花点火式の内燃機関であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である内燃機関において、
ロッカアームおよびロアカムホルダが組み付けられたシ
リンダヘッドの要部上平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の内燃機関のロアカムホルダの上平面図で
ある。
【図6】図1の内燃機関のロアカムホルダの下平面図で
ある。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線断面図である。
【図9】シリンダヘッドの上平面図である。
【図10】図3のX−X線断面図である。
【図11】本発明の別の実施例を示し、(A)は図2に
対応する要部の断面図であり、(B)は図10に対応す
る要部の断面図である。
【符号の説明】
〜1…シリンダ、2…シリンダヘッド、3…ヘッ
ドカバー、4,4…吸気ポート、5…排気ポート、
6…燃料噴射弁、7…グロープラグ、8,9…挿入孔、
10…吸気弁、11…排気弁、12…弁ガイド、13,14…バネ
受け、15…弁バネ、16…動弁室、17…挿通孔、20a,20b
…収容孔、21,22…ラッシュアジャスタ、23,24…ロッ
カアーム、23b,24b…基部、23c,24c…作用部、25,26
…カム軸、30…ロアカムホルダ、31〜34…縦枠、35〜38
…横枠、40〜45…軸受部、46〜49…ボス、50a,50b…挿
通孔、51…ネジ孔、52,53…収容空間、52a,52b,53
a,53b…小収容空間、54,55…仕切部、56…突出部、57
…連結壁、58…収容部、59…補助連結部、60…アッパカ
ムホルダ、61…中間カムホルダ、70…クランプ、71…被
支持部、72…押圧部、73…締付部、74…ボルト、80…固
定座、81…端部固定座,82…中間固定座、83…挿入部、
84…支持部、85…結合部、86…逃げ部、E…内燃機関、
B1〜B3…ボルト、L1…シリンダ軸線、L2,L3…回転軸
線、A1〜A3…方向、V…動弁装置、H…カムホルダ、P
1,P2…中心面、J1〜J8…結合部、G…間隙、W…間
隔、C…倒れ中心線、R…範囲、Ra…重合部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅利 大 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 神田 智博 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 原 幾朗 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 間宮 裕之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉田 豊 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G024 AA04 DA10 DA18 FA00 3G066 AB02 AD12 BA56 BA65 BA67 CD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並列に配置された吸気カム軸およ
    び排気カム軸が、それぞれ、複数の吸気側軸受部および
    複数の排気側軸受部を介してシリンダヘッドに回転自在
    に支持され、燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁が、
    前記吸気カム軸と前記排気カム軸との間でシリンダに対
    応して配置されて、前記燃料噴射弁を押圧する押圧部と
    前記シリンダヘッドに設けられた固定座の固定部に固定
    される被固定部とを有するクランプにより前記シリンダ
    ヘッドに対して固定された、燃料噴射弁を備える内燃機
    関において、 前記クランプと、前記吸気側軸受部および前記排気側軸
    受部とが、前記シリンダのシリンダ軸線に直交する同一
    平面上に位置する部分を有するように配置され、前記吸
    気カム軸と前記排気カム軸との間で、前記吸気側軸受部
    および前記排気側軸受部の前記シリンダヘッドへのそれ
    ぞれの締結部が連結壁により連結され、該連結壁には、
    前記固定座の一部および前記クランプの一部の少なくと
    も一方を収容する収容部が前記吸気カム軸または前記排
    気カム軸の軸方向に開放して形成されたことを特徴とす
    る、燃料噴射弁を備える内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記クランプは、平面視で、前記吸気カ
    ム軸と前記排気カム軸との間に、前記押圧部および前記
    被固定部が前記軸方向に沿うように配置され、前記固定
    座の一部は前記固定部であり、前記クランプの一部は前
    記被固定部であることを特徴とする請求項1記載の燃料
    噴射弁を備える内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関は直列に配置された3以上
    の前記シリンダを備える多気筒内燃機関であり、前記軸
    方向で両端に位置する端部シリンダの少なくとも一方に
    対応する前記燃料噴射弁の前記クランプは、前記被固定
    部が、前記押圧部に対して、前記軸方向での両方の前記
    端部シリンダの間に位置する中間シリンダ寄りに位置す
    るように配置され、前記連結壁は、前記軸方向での前記
    収容部側が凹状に形成されて前記収容部を形成する湾曲
    壁により構成されることを特徴とする請求項2記載の燃
    料噴射弁を備える内燃機関。
  4. 【請求項4】隣接する2つの前記中間シリンダにそれぞ
    れ対応する前記燃料噴射弁を固定する前記クランプの前
    記被固定部同士が、平面視で前記吸気側軸受部および前
    記排気側軸受部を連結する壁を挟むことなく対向するこ
    とを特徴とする請求項3記載の燃料噴射弁を備える内燃
    機関。
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