JP2003269162A - 冷却水供給装置 - Google Patents

冷却水供給装置

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JP2003269162A
JP2003269162A JP2002066639A JP2002066639A JP2003269162A JP 2003269162 A JP2003269162 A JP 2003269162A JP 2002066639 A JP2002066639 A JP 2002066639A JP 2002066639 A JP2002066639 A JP 2002066639A JP 2003269162 A JP2003269162 A JP 2003269162A
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昌弘 藤本
Masahiko Kubo
雅彦 久保
Tetsuro Ishida
哲朗 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンにおける冷却水流量を容易に増加さ
せて、冷却水によるエンジンの冷却性能を向上させる。 【解決手段】 エンジンにおけるシリンダブロック１０
の前壁１１に、メタルガスケット１２を挟んで冷却水ポ
ンプ１３が取り付けられ、メタルガスケット１２には冷
却水ポンプ１３の吐出口１４と合致する部分にのみ開口
１５が形成され、開口１５に面してその開口１５より大
きい冷却水取り入れ口１６が前壁１１に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンにおける
冷却水の供給装置、とくに、冷却水流量を容易に増加さ
せることのできる装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンにおける従来の冷却水供給装置
は、図５及び図６に例示されているように、シリンダブ
ロック１の前壁２に冷却水の取り入れ口３が設けられ、
前壁２にガスケット４（図５ではハッチングが施されて
いる）を挟んで冷却水ポンプ５が取り付けられていて、
取り入れ口３の大きさが冷却水ポンプ５の吐出口と合致
するようにされており、冷却水ポンプ５から吐出された
冷却水は、取り入れ口３からシリンダ６の略軸心に向か
ってシリンダブロック１内へ流入し、前壁２とシリンダ
６との間に形成された流路７を通って、シリンダブロッ
ク１の図示しない後壁側へ流れるように構成されてい
る。
【０００３】しかしながら、車両搭載用等としてエンジ
ンの小型化を図るため、前壁２とシリンダ６との間隔が
狭められて流路７の断面積が比較的小さいと、流路７に
おける冷却水の流通抵抗が大きくて冷却水流量が制限さ
れたり、エンジンの高速回転時等に流路７内における局
部的な流速の増大によりキャビテーションが発生したり
するという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジンに
おける冷却水流量を容易に増加させて、冷却水によるエ
ンジンの冷却性能を向上させようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る冷却水供給装置は、エンジンにおけるシリンダブロッ
クの壁面にガスケットを挟んで冷却水ポンプが取り付け
られ、上記冷却水ポンプから吐出された冷却水が流過す
る開口が上記ガスケットに形成されていると共に、上記
開口より大きい冷却水取り入れ口が上記開口に面して上
記壁面に形成されている。
【０００６】すなわち、ガスケットを挟んで冷却水ポン
プが取り付けられたシリンダブロックの壁面に、ガスケ
ットの開口に面してその開口より大きい冷却水取り入れ
口が形成されているため、シリンダブロックの壁面とそ
の内面側に配置されたシリンダとの間に形成された冷却
水の流路は、ガスケットの開口より大きくなっている冷
却水取り入れ口の付近において、少なくともシリンダブ
ロック壁面の厚みに相応する部分だけは従来装置よりも
広がっていることとなって、それだけ流路断面積を増大
させることができるので、上記流路における冷却水の流
通抵抗を従来装置よりも容易に軽減させて、冷却水の流
量を確実に増加させることができると同時に、流路内に
おける局部的な流速の増大を抑制して、キャビテーショ
ンの発生を防止することが可能となる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態例につ
いて、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明す
る。
【０００８】図１〜図３において、車両用エンジンのシ
リンダブロック１０には、その前壁１１にメタルガスケ
ット１２を挟んで冷却水ポンプ１３が取り付けられてお
り、メタルガスケット１２は、図２にハッチングで示さ
れているように、前壁１１と冷却水ポンプ１３との間を
ほぼ全面にわたり仕切っていて、冷却水ポンプ１３の吐
出口１４と略合致する部分にのみ開口１５が形成され、
開口１５に面してその開口１５より大きい冷却水取り入
れ口１６が前壁１１に形成されている。
【０００９】また、メタルガスケット１２のうち冷却水
取り入れ口１６に面する部分１２´の背面側に、冷却水
ポンプ１３におけるインペラ１７の外周に沿って延び上
記背面に先端が接する支柱１８（図１ではハッチングが
施されている）が、冷却水ポンプ１３のケーシング１９
と一体的に設けられている。
【００１０】従って、エンジンの稼動に伴って回転する
インペラ１７により冷却水ポンプ１３の吐出口１４から
送り出された冷却水は、順次メタルガスケット１２の開
口１５及び冷却水取り入れ口１６を通り、シリンダ２０
の略軸心に向かってシリンダブロック１０内へ送給さ
れ、前壁１１とシリンダ２０との間に形成された流路２
１を経て、シリンダブロック１０の図示しない後壁側へ
流れながら、シリンダブロック１０を冷却する。
【００１１】この場合、メタルガスケット１２の開口１
５に面してその開口１５より大きい冷却水取り入れ口１
６が形成されて、メタルガスケット１２のうち冷却水取
り入れ口１６に面する部分１２´に対応して前壁１１が
除かれたこととなっているため、冷却水の流路２１は前
記従来装置の場合における断面Ａが少なくとも前壁１１
の厚みだけ広げられた断面Ｂとなっていて、それだけ流
路２１の断面積が増大しているので、流路２１における
冷却水の流通抵抗は前記従来装置よりも容易に軽減され
て、冷却水の流量を確実に増加させることができ、従っ
て、冷却水によるエンジンの冷却性能を向上させて、エ
ンジン出力の増大を図ることが可能となり、また、流路
２１内における局部的な流速の増大を抑制して、キャビ
テーションの発生を防止することにより、騒音や流路２
１壁面の侵食等を抑制することが可能となる。
【００１２】さらに、シリンダブロック１０の冷却水取
り入れ口１６がメタルガスケット１２の開口１５より大
きいため、メタルガスケット１２の部分１２´が冷却水
取り入れ口１６に張り出していることとなるが、上記部
分１２´の背面に支柱１８の先端が接しているので、上
記部分１２´が冷却水ポンプ１３側へたわむことにより
インペラ１７に接触して、インペラ１７の回動を制約す
るといった事態を確実に制止することができ、冷却水ポ
ンプ１３のスムースな運転を確保して、冷却水によるエ
ンジンの良好な冷却性能を常に保持させることができ
る。
【００１３】次に、図４に示す実施形態例では、シリン
ダブロック１０の前壁１１に、その前壁１１から冷却水
取り入れ口１６内へ部分的に延びる突起２０が形成さ
れ、上記実施形態例における支柱１８の先端と突起２０
とでメタルガスケット１２の部分１２´を挟持するよう
に構成されており、上記部分１２´の部分的固定により
上記部分１２´のたわみを一層確実に防止できる長所が
ある。
【００１４】
【発明の効果】本発明にかかる冷却水供給装置において
は、ガスケットを挟んで冷却水ポンプが取り付けられた
シリンダブロックの壁面に、ガスケットの開口に面して
その開口より大きい冷却水取り入れ口が形成されて、シ
リンダブロックの壁面とその内面側に配置されたシリン
ダとの間に形成された冷却水の流路は、冷却水取り入れ
口付近において従来装置よりも流路断面積が増大してい
るので、冷却水の流量を容易に増加させることにより、
冷却水によるエンジンの冷却性能を向上させることがで
きると同時に、上記流路内における局部的な流速の増大
を抑制して、キャビテーションの発生を防止することに
より、騒音や上記流路壁面の侵食等を抑制することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態例における前面図。
【図２】上記実施形態例の冷却水ポンプを取り除いた前
面図。
【図３】図１の III−III 矢視断面拡大図。
【図４】本発明の他の実施形態例における前面図。
【図５】従来装置の前面図。
【図６】上記従来装置の上面図。
【符号の説明】
１０ シリンダブロック １１ 前壁 １２ メタルガスケット １３ 冷却水ポンプ １５ 開口 １６ 冷却水取り入れ口 １８ 支柱 ２０ シリンダ ２１ 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 哲朗 東京都港区芝五丁目33番８号 三菱自動車 工業株式会社内 Ｆターム(参考） 3G024 AA39 BA20 BA29 CA05 CA13 DA18 FA08 3J040 BA01 EA17 FA01 HA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エンジンにおけるシリンダブロックの壁
    面にガスケットを挟んで冷却水ポンプが取り付けられ、
    上記冷却水ポンプから吐出された冷却水が流過する開口
    が上記ガスケットに形成されていると共に、上記開口よ
    り大きい冷却水取り入れ口が上記開口に面して上記壁面
    に形成された冷却水供給装置。
  2. 【請求項２】 請求項１において、上記ガスケットのう
    ち上記冷却水取り入れ口に面する部分の背面側に、上記
    背面に接する支柱が上記冷却水ポンプに設けられた冷却
    水供給装置。
  3. 【請求項３】 請求項２において、上記壁面から上記冷
    却水取り入れ口へ突出して上記支柱とで上記ガスケット
    を挟持する突起が設けられた冷却水供給装置。
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JP2007231738A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の冷却構造
EP2261492A1 (en) * 2009-06-10 2010-12-15 Mazda Motor Corporation Engine body, cooling-water pump arrangement structure of engine and method of forming the same

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