JP2003269013A - 取付座 - Google Patents

取付座

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JP2003269013A
JP2003269013A JP2002073817A JP2002073817A JP2003269013A JP 2003269013 A JP2003269013 A JP 2003269013A JP 2002073817 A JP2002073817 A JP 2002073817A JP 2002073817 A JP2002073817 A JP 2002073817A JP 2003269013 A JP2003269013 A JP 2003269013A
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locking
locking pieces
mounting
leaf spring
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JP2002073817A
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English (en)
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Shigemi Takagi
茂実 高木
Hiroshi Yamamoto
弘志 山本
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】アシストグリップ用の取付座に対し、インサー
ト成形のための成形型や取付座自体の複雑な構造を要す
ることなく容易に、係止片が長いものであっても、その
取付強度及び剛性を増大させる。 【解決手段】各係止片20外面の基部から爪部21に至
る形状に対応した形状の1対の板ばね部33,33と、
両板ばね部33,33の基部同士を両板ばね部33,3
3の対向方向と直交する方向の一側で一体的に連結する
連結部とからなる金属製カバー部32を別体に設け、こ
のカバー部32を係止片20,20に対し、両係止片2
0,20の対向方向と直交する方向の一側から板ばね部
33,33が係止片20,20の外面を覆いかつ連結部
が係止片20,20間の隙間を跨ぐように外嵌合して一
体結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付体の係止孔に
係止片を挿入係止して取付固定される取付座に関する技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用アシストグリップとし
て、使用位置及び格納位置の間で回動するグリップ本体
と、このグリップ本体が支持軸により回動可能に支持さ
れ、車体パネルに取り付けられる取付座とを備えた格納
式のものは知られている。
【0003】そして、上記取付座は、取付座部を有する
樹脂製の取付座本体と、この取付座本体の取付座部から
互いに隙間をあけて略平行に延びるように突設され、先
端における上記反隙間側の外面に互いに離隔する方向に
膨出する爪部が形成された1対の板状の可撓性係止片
と、これら係止片間の隙間へ挿入される係止ピンとを備
えてなり、取付体に開口された係止孔に両係止片を先端
側から挿入するとともに、これら係止片間の隙間へ係止
ピンを挿入することにより、両係止片の上記係止孔から
の抜けを爪部により阻止するようにして、取付座本体を
取付体に取り付けるようにしたものが公知である。
【0004】このような取付座として、特開平8―25
3074号公報に示されるように、樹脂製の係止片の反
隙間側の外面にそれを覆うようにばね材からなる金属片
を取り付け、この金属片の基部を取付座本体の内部にイ
ンサート成形して一体化するようにしたものが提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記車両用
アシストグリップの取付座が取付固定される車体パネル
の室内側表面にはインナパネルとしての樹脂製トリム材
が配置されているが、さらに、このトリム材と車体パネ
ルとの間に発泡ウレタン樹脂等の緩衝材(クッション
層)を介在させて、乗員の頭部が衝突した際のエネルギ
ーを緩衝材により吸収するヘッドインパクトの緩和を行
うようになされている。
【0006】その場合、上記ヘッドインパクトの緩和効
果を高めるために、緩衝材の厚さが厚くなると、それに
伴い取付座の両係止片の長さが長くなることになり、そ
の分、係止片の取付強度や剛性が低下することは避けら
れない。
【0007】そこで、上記提案例の構造を採用し、係止
片の反隙間側の外面にそれを覆うようにばね材からなる
金属片を取り付け、この金属片の基部を取付座本体の内
部にインサート成形で埋め込むようにすれば、たとえ係
止片が長くなったとしても、この金属片によって係止片
を補強してその取付強度や剛性を大に保つことができ
る。
【0008】しかしながら、その反面、金属片を部分的
にではあるにせよ取付座にインサート成形する必要があ
り、そのインサート成形のための成形型や取付座自体の
構造が複雑になり、製造も面倒になるという問題が生じ
る。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、取付座における係止片を補強するため
の金属製補強部材の係止片に対する一体化構造を工夫す
ることにより、インサート成形のための成形型や取付座
自体の複雑な構造を要することなく容易に、係止片が長
いものであっても、その係止片の取付強度及び剛性を増
大させるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、ばね性を持つ補強用の金属片を取付
座の両係止片に外側から嵌合固定することで、その金属
片を係止片に一体化するようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、取付座
部を有する樹脂製の取付座本体と、この取付座本体の取
付座部から互いに隙間をあけて略平行に延びるように突
設され、先端における上記反隙間側の外面に互いに離隔
する方向に膨出する爪部が形成された1対の板状の可撓
性係止片とを備えてなり、これら1対の係止片を取付体
に開口された係止孔に挿入するとともに、上記係止片間
の隙間へ係止ピンを挿入することにより、両係止片の上
記係止孔からの抜けを爪部により阻止するようにして、
取付座本体を取付体に取り付けてなる取付座が対象であ
る。
【0012】そして、上記両係止片の各々の反隙間側の
外面における係止片基部から爪部に至る外面形状に対応
した形状を有する1対の板ばね部と、これら1対の板ば
ね部の基部同士を両板ばね部が互いに対向するようにか
つ該両板ばね部の対向方向と直交する方向の一側で一体
的に連結する連結部とからなる金属製カバー部を備えた
構成とし、このカバー部は係止片に対し、両係止片の対
向方向と直交する方向の一側から板ばね部が係止片の外
面を覆いかつ連結部が係止片間の隙間を跨ぐように外嵌
合されていることを特徴としている。
【0013】上記の構成によると、取付座は取付座本体
及び係止片の他に、これらとは別体の金属製カバー部を
備え、このカバー部は係止片に対し、両係止片の対向方
向と直交する方向の一側からカバー部の板ばね部が係止
片の外面を覆いかつ連結部が係止片間の隙間を跨ぐよう
に外嵌合される。カバー部の1対の板ばね部は両係止片
の各々の反隙間側の外面における係止片基部から爪部に
至る外面形状に対応した形状を有するので、このカバー
部が係止片に外嵌合された状態では、各板ばね部がそれ
に対応する係止片の外面を略密着した状態で覆って一体
化される。そして、取付座を取付体に取り付ける際に
は、このカバー部が外面を覆ったままの状態で係止片を
取付体の係止孔に挿入し、両係止片間の隙間への係止ピ
ンの挿入により両係止片の爪部(詳しくは係止片外面の
板ばね部のうち爪部に対応する部分)を係止孔周縁部に
係止させ、両係止片の係止孔からの抜けを爪部により阻
止すればよい。
【0014】このように係止片にカバー部を板ばね部が
係止片外面を覆うように外嵌合されて一体に結合されて
いるため、仮に係止片が長いものであっても、その係止
片は外面を覆う板ばね部により補強されてその取付強度
や剛性を増大させることができる。尚、係止片の外面を
覆うカバー部の板ばね部はばね材であるので、両係止片
の爪部が係止孔周縁部に係止することに差し障りは生じ
ない。
【0015】また、上記板ばね部を有するカバー部は両
係止片に外嵌合されて一体的に結合されるので、樹脂製
の取付座本体及び係止片と、カバー部とをそれぞれ別々
に作製して両者を組み付けるだけでよく、そのカバー部
の一部を取付座本体等の内部にインサート成形する場合
のように、インサート成形のための成形型が不要で、し
かも取付座自体の構造も簡単になり、取付座を容易に製
造することができる。
【0016】請求項2の発明では、上記カバー部が係止
片から抜け出るのを規制する抜止め手段が設けられてい
る構成とする。こうすると、カバー部が係止片から抜け
出るのが抜止め手段により規制されて、カバー部を係止
片に確実に外嵌合状態で保持することができ、カバー部
の効果が安定して得られる。
【0017】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の取付座は、格納式又は固定式のアシストグリップのグ
リップ本体を支持するものとする。こうすると、上記発
明の効果が有効に発揮される最適な取付座が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】図4は本発明の実施形態に係る格
納式アシストグリップGを示し、このアシストグリップ
Gは、車両における車室の側壁に車室内に臨むように取
付固定されている。
【0019】上記アシストグリップGは、グリップ本体
1と1対の取付座7,8とを備えてなる。上記グリップ
本体1は例えばPP(ポリプロピレン樹脂)等からなる
バー状のもので、その長さ方向が車体の前後方向と略一
致するように配置されている。このグリップ本体1は長
さ方向両端部が同じ方向に湾曲されて略コ字状をなし、
その長さ方向両端部がそれぞれ脚部1a,1bとされて
いる。
【0020】一方、各取付座7,8は車室の側壁の一部
を構成する取付体としての車体パネル41(図1参照)
に取付固定されている。上記車室の側壁について説明す
ると、この側壁は、図1に示すように、車体パネル41
(取付体)と、この車体パネル41の表面(室内側面)
に積層して配置された発泡ウレタン樹脂等の緩衝材44
と、この緩衝材44の表面に積層されて接合一体化され
たインナパネルとしての樹脂製トリム材47とからな
り、各取付座7,8の取付位置に対応する車体パネル4
1には矩形状の係止孔42が、また緩衝材44には係止
孔42よりも大きい矩形状の取付孔45が、さらにトリ
ム材47には上記係止孔42よりも大きくて緩衝材44
の取付孔45よりも小さい矩形状の取付孔48がそれぞ
れ互いに連通した状態で貫通形成されている。
【0021】そして、上記グリップ本体1は、その両脚
部1a,1bにてそれぞれ取付座7,8に対し回動可能
に軸支されており、このような両脚部1a,1bでの軸
支構造により、グリップ本体1は使用位置及び格納位置
の間で回動し、使用位置にあるときには、図1及び図4
に示すようにグリップ本体1の中間部が車室内方に突出
して水平面からやや斜め下方に向いた状態となる一方、
格納位置にあるときには、グリップ本体1が上記使用位
置から略90°上向きに回動して車室側壁(トリム材4
7ないし車体パネル41)に沿った状態となる。
【0022】上記グリップ本体1の各脚部1a,1bに
おいて、グリップ本体1が格納位置にあるときの車室側
壁(トリム材47ないし車体パネル41)に対向する外
面には、断面略矩形状に切り欠いてなる略半楕円形状の
収容凹部2が形成されている。この各収容凹部2の周り
には、グリップ本体1の長さ方向に対向する内外側壁2
a,2bと、この内外側壁2a,2bの対向方向に直交
する方向に対向し、脚部1aの基部側及び先端側に位置
する基部側及び先端側側壁2c,2dとが設けられ、内
外側壁2a,2b及び基部側側壁2cは互いに略同じ高
さであるが、先端側側壁2dは、他の側壁2a〜2cに
比べて低く形成されている。そして、グリップ本体1の
格納位置で各収容凹部2内に取付座7,8の一部(取付
座本体9の先端部)を収容するようになっている。
【0023】上記グリップ本体1の一方(例えば図4に
おいて右側)の脚部1aと、該脚部1aに対応する一方
の取付座7との間には、グリップ本体1を使用位置から
格納位置に向かうように回動付勢する付勢手段としての
捩りコイルばね4(図1参照)が、また他方(例えば図
4において左側)の脚部1bと該脚部1bに対応する他
方の取付座8との間には、グリップ本体1の回動に抵抗
を付与する粘性ダンパ等のダンパ手段(図示せず)がそ
れぞれ設けられている。
【0024】上記グリップ本体1の両脚部1a,1bの
各々の取付座7,8に対する軸支構造は、基本的にいず
れも同じであり、ここでは、捩りコイルばね4が設けら
れている側の脚部1a及び取付座7について図1により
説明し、ダンパ手段が設けられている側の脚部1b及び
取付座8については同じ符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0025】すなわち、図1及び図2に示すように、上
記取付座7は、例えばPOM(ポリアセタール樹脂)等
の樹脂からなるもので、車室側に開口する有底箱状の取
付座本体9を備えている。この箱状の取付座本体9の平
面視は、楕円(長円)を長径方向に2分割した略半楕円
形状で、その内部は上記楕円形状の長径方向に沿って並
んだ2つの隔壁9a,9aにより3つの空間に区画され
ている。
【0026】取付座本体9の側壁のうち格納位置にある
グリップ本体1の脚部1a先端側に位置する側壁の開口
側端部には、グリップ本体1の長さ方向に延びかつ周壁
に矩形状の開口10を有する中空円筒状の軸受部11が
一体に形成され、この軸受部11の長さ方向両端壁部に
はそれぞれ軸挿通孔12,12(1つのみ図示する)が
同心状に形成されている。そして、軸受部11の両軸挿
通孔12,12に支持軸5を挿通し、この支持軸5の両
端部をそれぞれ上記グリップ本体1の脚部1aにおける
収容凹部2の内外側壁2a,2bに形成した軸支持穴
(図示せず)に嵌入することで、グリップ本体1の脚部
1aを取付座7に支持軸5を介して回動可能に支持する
ようにしている。
【0027】また、グリップ本体1の脚部1aにおける
収容凹部2の先端側側壁2dにはばね受部3が、また取
付座7の軸受部11内面の一部にもばね受部13がそれ
ぞれ切り欠いて形成されている。そして、上記捩りコイ
ルばね4は上記軸受部11内に支持軸5の周りに配置さ
れた状態で収容され、この捩りコイルばね4の一端部は
上記グリップ本体1の脚部1aにおけるばね受部3に、
また他端部は取付座7の軸受部11におけるばね受部1
3にそれぞれ係合されており、この捩りコイルばね4の
ばね力によりグリップ本体1を使用位置から格納位置に
向かう方向(図1で反時計回り方向)に回動付勢してい
る。
【0028】上記取付座本体9の底壁は取付座部15を
構成しており、この取付座部15(底壁)は上記トリム
材47の取付孔48内に嵌合されている。取付座部15
の周囲にはトリム材47の取付孔48よりも大きいフラ
ンジ部16が取付座本体9からその周りに突出するよう
に一体形成され、このフランジ部16により取付孔48
周縁のトリム材47を表面側(室内側)から押圧するよ
うにしている。
【0029】上記取付座部15の中央部には、取付座本
体9内の中央空間と同じ断面形状で該中央空間に連通す
る略矩形状の開口15aが貫通形成され、これら中央空
間と開口15aとによりピン挿入孔17が構成されてい
る。
【0030】また、取付座本体9の取付座部15下面に
は、取付座本体9内の隔壁9a,9aを延長した形状の
1対の板状の可撓性係止片20,20が取付座部15か
ら互いに隙間をあけて略平行に延びるように突設され、
この係止片20,20の突出長さは、上記車室の側壁を
構成する車体パネル41、緩衝材44及びトリム材47
の合計の厚さよりも若干長く設定されている。
【0031】上記各係止片20の先端部において両係止
片20,20の反隙間側の外面(相手側の係止片20と
は反対側の面)には爪部21,21が一体に形成され、
これら両爪部21,21は、係止片20,20の外面か
ら互いに離隔する方向に膨出する断面略三角形状のもの
とされている。
【0032】一方、各係止片20の先端部において両係
止片20,20の隙間側の内面(相手側の係止片20側
と対向する面)には係合部22,22が一体に形成さ
れ、これら係合部22,22は、係止片20,20の内
面から互いに近付く方向に膨出する断面略三角形状のも
のとされている。
【0033】上記取付座7の係止片20,20間には係
止ピン25が挿通される。この係止ピン25は、図3に
も示すように、取付座本体9の平面視と同形状(略半楕
円形状)に形成されかつ該取付座本体9の開口部に嵌合
されてそれを覆うように塞ぐ板状のキャップ部26と、
このキャップ部26の裏面に一体に突設され、取付座本
体9のピン挿入孔17(中間空間及び開口15a)を経
て両係止片20,20間の隙間に挿入されるように延び
る矩形板状のピン部27とを備え、このピン部27の幅
方向(グリップ本体1の長さ方向)の両端部にはそれぞ
れピン部27の厚さ方向に突出する断面矩形状のリブ2
7a,27aが設けられている。
【0034】上記ピン部27の先端部には、その厚さ方
向の両面にそれぞれ上記係止片20,20の係合部2
2,22に係合可能な断面V字状の係合溝部28,28
が両リブ27a,27a間つまりピン部27の幅方向全
体に亘って形成されており、図1に示すように、取付座
7の取付座部15を車室側壁のトリム材47の取付孔4
8に嵌合するとともに、1対の係止片20,20をトリ
ム材47及び緩衝材44の各取付孔45,48にトリム
材47表面側から挿通して車体パネル41の係止孔42
に挿入し、その状態で、係止ピン25を取付座本体9の
ピン挿入孔17(中間空間及び開口15a)を経て係止
片20,20間の隙間に挿通して、キャップ部26によ
り取付座本体9の開口を塞ぐようになっている。この状
態では、係止片20,20間の隙間への係止ピン25の
挿入により、その先端の厚さ方向両面の係合溝部28,
28に両係止片20,20の係合部22,22を嵌合さ
せ、この嵌合により両係止片20,20の各々の爪部2
1,21を車体パネル41の係止孔42周縁部に係止さ
せ、この爪部21,21の係止により、取付座本体9を
車体パネル41に取り付けるようにしている。
【0035】尚、上述の如く、ダンパ手段が設けられて
いる側の脚部1bを支持する取付座8も基本的に上記と
同様の構造である。
【0036】本発明の特徴として、各取付座7,8は上
記取付座本体9及び係止片20,20と係止ピン25と
に加え、さらに金属製のカバー部32を具備してなる。
このカバー部32は、図1及び図2に示す如く1対の板
ばね部33,33を備え、この各板ばね部33は、上記
取付座本体9の各係止片20の外面、つまり両係止片2
0,20の各々の反隙間側の面において係止片20の基
部から爪部21に至る外面形状に対応した形状を有する
ように折曲げ加工され、爪部21に対応する部分にはそ
れと同形状(断面略三角形状)の爪部33aが形成され
ている。
【0037】これら1対の板ばね部33,33は連結部
34により一体に連結されている。すなわち、この連結
部34は両板ばね部33,33と一体に形成された板状
のもので、両板ばね部33,33の基部同士を両板ばね
部33,33が係止片20の外面形状に対応した姿勢で
互いに対向するようにかつ該両板ばね部33,33の対
向方向(対向面)と直交する方向の一側で一体的に連結
している。
【0038】そして、上記カバー部32は取付座本体9
の両係止片20,20に対し、両係止片20,20の対
向方向と直交する方向の一側から板ばね部33,33が
係止片20,20の外面を覆いかつ連結部34が係止片
20,20間の隙間を跨ぐように外嵌合されて一体的に
結合されている。
【0039】また、上記カバー部32が両係止片20,
20から抜け出るのを規制する抜止め機構36が設けら
れている。具体的には、一方(図1で左側)の係止片2
0の外面における長さ方向中間部には断面三角形状の係
合突起37が突設されている。これに対し、カバー部3
2において上記一方の係止片20に対応してその外面を
覆う一方(図1で左側)の板ばね部33には矩形状の係
合孔38が貫通形成されており、カバー部32が取付座
本体9の両係止片20,20に両係止片20,20の対
向方向と直交する方向の一側から外嵌合されたときに、
カバー部32の係合孔38に係止片20の係合突起37
を嵌合して係止することにより、カバー部32が両係止
片20,20から嵌合方向と反対方向に相対移動して抜
け出るのを規制している。
【0040】したがって、この実施形態においては、各
取付座7,8は取付座本体9及び係止片20,20と係
止ピン25との他に、これらとは別体の金属製カバー部
32を備え、予め、カバー部32を取付座本体9及び係
止片20,20と係止ピン25とは別々に製造してお
く。そして、取付座7,8を車室側壁の車体パネル41
に取り付ける前に、このカバー部32を両係止片20,
20に対し、両係止片20,20の対向方向と直交する
方向の一側からカバー部32の板ばね部33,33が係
止片20,20の外面を覆いかつ連結部34が係止片2
0,20間の隙間を跨ぐように外嵌合し、このことで、
カバー部32を係止片20,20と一体化する。
【0041】そのとき、カバー部32の1対の板ばね部
33,33は両係止片20,20の各々の反隙間側の外
面における係止片20,20基部から爪部21,21に
至る外面形状に対応した形状を有するので、このカバー
部32が係止片20,20に外嵌合された状態では、各
板ばね部33,33がそれに対応する係止片20,20
の外面を略密着した状態で覆って一体化される。
【0042】また、上記カバー部32が取付座本体9の
両係止片20,20に外嵌合されたときに、カバー部3
2の一方の板ばね部33,33の係合孔38に一方の係
止片20,20外面の係合突起37が嵌合して係止され
る。このことで、カバー部32が両係止片20,20か
ら嵌合方向と反対方向に相対移動して抜け出るのが規制
され、カバー部32が両係止片20,20に確実に外嵌
合状態で保持されて、そのカバー部32の効果が安定し
て得られる。
【0043】そして、各取付座7,8を車室の側壁にお
ける車体パネル41に取付固定するとき、その両取付座
7,8にグリップ本体1を両脚部1a,1bにて支持し
た後、カバー部32が外面を覆ったままの状態で両係止
片20,20を車室の側壁におけるトリム材47及び緩
衝材44の各取付孔48,45を経て車体パネル41の
係止孔42に挿入し、その先端の爪部21,21、詳し
くはカバー部32において係止片20,20外面の板ば
ね部33,33のうち爪部21,21に対応する爪部3
3a,33aを係止孔42を通過させる。この状態で
は、両係止片20,20の爪部21,21が係止孔42
の周縁部に引っ掛かっただけであるが、その後、取付座
本体9のピン挿入孔17に係止ピン25を挿入して、そ
のキャップ部26で取付座本体9の開口を塞ぐと(この
係止ピン25の挿入はグリップ本体1の使用位置から格
納位置への回動操作により行うことができる)、この係
止ピン25は両係止片20,20間の隙間へ挿入され
て、その先端の厚さ方向両面の係合溝部28,28に両
係止片20,20の係合部22,22が嵌合し、この嵌
合により両係止片20,20の各々の爪部21,21
(板ばね部33,33の爪部33a,33a)が係止孔
42周縁部に係止され、この爪部21,21(33a,
33a)の係止により係止片20,20が係止孔42に
抜出し不能にロック係止され、取付座7,8が車体パネ
ル41に取付固定される。
【0044】そのとき、上記室内の側壁の厚さが車体パ
ネル41及びトリム材47間の緩衝材44により厚く、
これら車体パネル41の係止孔42とトリム材47及び
緩衝材44の各取付孔45,48とを挿通するために係
止片20,20として長いものが必要であり、通常の場
合では、係止片20,20の取付強度や剛性が弱くな
る。しかし、この実施形態では、上記のように両係止片
20,20にカバー部32が板ばね部33,33で係止
片20,20外面を覆うように外嵌合されて一体に結合
されているため、その係止片20,20は外面を覆う板
ばね部33,33により補強されることとなり、その取
付強度や剛性を増大させることができる。
【0045】尚、上記両係止片20,20の外面を覆う
カバー部32は金属製で、その板ばね部33,33はば
ね材であるので、両係止片20,20の爪部21,21
が係止孔42周縁部に係止することに差し障りは生じな
い。
【0046】そして、この実施形態では、上記板ばね部
33,33を有するカバー部32は両係止片20,20
に外嵌合されて一体的に結合されるので、樹脂製の取付
座本体9及び係止片20,20と、カバー部32とをそ
れぞれ別々に作製して両者を組み付けるだけでよい。従
って、そのカバー部32の一部を取付座本体9等の内部
にインサート成形する場合のように、インサート成形の
ための成形型が不要となり、しかも取付座7,8自体の
構造も簡単で、取付座7,8を容易に製造することがで
きる。
【0047】尚、上記実施形態では、グリップ本体1の
一方の脚部1aと取付座7との間に捩りコイルばね4
を、また他方の脚部1bと取付座8との間にダンパ手段
をそれぞれ設けているが、一方の脚部1a(又は1b)
のみに捩りコイルばね4及びダンパ手段を合わせて配置
することもできる。
【0048】また、上記実施形態は、グリップ本体1が
取付座7,8に回動可能に軸支される格納式アシストグ
リップGに適用したものであるが、本発明はグリップ本
体が取付座7,8に回動不能に固定される固定式アシス
トグリップにも適用できるのは勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、樹脂製の取付座本体から互いに隙間をあけて略平
行に延びるように突設された1対の係止片を取付体の係
止孔に挿入し、係止片間の隙間へ係止ピンを挿入して、
両係止片の反隙間側の外面における爪部を係止孔周縁部
に係止させて取付座本体を取付体に取り付ける取付座に
対し、各係止片外面の基部から爪部に至る形状に対応し
た形状の1対の板ばね部と、これら両板ばね部の基部同
士を両板ばね部が互いに対向しかつその対向方向と直交
する方向の一側で一体的に連結する連結部とからなる金
属製カバー部を別体に設け、このカバー部を係止片に対
し、両係止片の対向方向と直交する方向の一側から板ば
ね部が係止片の外面を覆いかつ連結部が係止片間の隙間
を跨ぐように外嵌合して一体結合したことにより、その
カバー部の一部を取付座本体等の内部にインサート成形
する場合のように、インサート成形のための成形型を不
要とし、しかも取付座自体の構造も簡単にして取付座の
製造を容易化を図りながら、仮に係止片が長いものであ
っても、その係止片を外面の板ばね部により補強して、
その取付強度や剛性の増大を図ることができる。
【0050】請求項2の発明によると、カバー部が係止
片から抜け出るのを抜止め手段により規制するようにし
たことにより、カバー部を係止片に確実に外嵌合状態で
保持でき、カバー部の効果が安定して得られる。
【0051】請求項3の発明によると、上記取付座は、
格納式又は固定式のアシストグリップのグリップ本体を
支持するものとしたことにより、上記発明の効果が有効
に発揮される最適な取付座が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る取付座を車体パネルに
取り付けた状態を示す拡大断面図である。
【図2】取付座の分解斜視図である。
【図3】係止ピンの拡大斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る格納式アシストグリッ
プが使用位置にある状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
G アシストグリップ 1 グリップ本体 4 捩りコイルばね 5 支持軸 7 取付座 8 取付座 9 取付座本体 15 取付座部 17 ピン挿入孔 20 係止片 21 爪部 22 係合部 25 係止ピン 27 ピン部 32 カバー部 33 板ばね部 34 連結部 36 抜止め機構 37 係合突起 38 係合孔 41 車体パネル(取付体) 42 係止孔 44 緩衝材 47 トリム材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付座部を有する樹脂製の取付座本体
    と、該取付座本体の取付座部から互いに隙間をあけて略
    平行に延びるように突設され、先端における上記反隙間
    側の外面に互いに離隔する方向に膨出する爪部が形成さ
    れた1対の板状の可撓性係止片とを備えてなり、 上記1対の係止片を取付体に開口された係止孔に挿入す
    るとともに、上記係止片間の隙間へ係止ピンを挿入する
    ことにより、両係止片の上記係止孔からの抜けを爪部に
    より阻止するようにして、取付座本体を取付体に取り付
    けてなる取付座であって、 上記両係止片の各々の反隙間側の外面における係止片基
    部から爪部に至る外面形状に対応した形状を有する1対
    の板ばね部と、該1対の板ばね部の基部同士を両板ばね
    部が互いに対向するようにかつ該両板ばね部の対向方向
    と直交する方向の一側で一体的に連結する連結部とから
    なる金属製カバー部を備え、 上記カバー部は係止片に対し、両係止片の対向方向と直
    交する方向の一側から板ばね部が係止片の外面を覆いか
    つ連結部が係止片間の隙間を跨ぐように外嵌合されてい
    ることを特徴とする取付座。
  2. 【請求項2】 請求項1の取付座において、 カバー部が係止片から抜け出るのを規制する抜止め手段
    が設けられていることを特徴とする取付座。
  3. 【請求項3】 格納式又は固定式のアシストグリップの
    グリップ本体を支持するように構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2の取付座。
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