JP2003268819A - 水栓ボックス - Google Patents
水栓ボックスInfo
- Publication number
- JP2003268819A JP2003268819A JP2002074044A JP2002074044A JP2003268819A JP 2003268819 A JP2003268819 A JP 2003268819A JP 2002074044 A JP2002074044 A JP 2002074044A JP 2002074044 A JP2002074044 A JP 2002074044A JP 2003268819 A JP2003268819 A JP 2003268819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elbow
- main body
- faucet
- wall material
- faucet box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】既設の給水本管,給湯本管を更新する際の作業
の煩雑さを防止するために、内装壁材に形成される穴を
確実にエルボの収容部よりも大きい径で加工する。 【解決手段】水栓ボックスAは、壁体B内の所定位置に
固定され給水管又は給湯管の本管を取り付けたエルボC
を収容した水栓ボックスAであって、エルボCに取り付
けた本管を壁外に引き出すための取出開口部1bを有す
る本体1と、前記本体1に形成された取出開口部1bに
螺合して収容部1aに収容したエルボCを保持する保持
リング2とを有し、保持リング2の長さは該保持リング
2を本体1に螺合してエルボCを保持したとき先端面が
内装壁材9の厚さ方向に掛かるように形成され、且つ先
端面の外径が取出開口部1bの外径と略等しいか大きく
形成される。
の煩雑さを防止するために、内装壁材に形成される穴を
確実にエルボの収容部よりも大きい径で加工する。 【解決手段】水栓ボックスAは、壁体B内の所定位置に
固定され給水管又は給湯管の本管を取り付けたエルボC
を収容した水栓ボックスAであって、エルボCに取り付
けた本管を壁外に引き出すための取出開口部1bを有す
る本体1と、前記本体1に形成された取出開口部1bに
螺合して収容部1aに収容したエルボCを保持する保持
リング2とを有し、保持リング2の長さは該保持リング
2を本体1に螺合してエルボCを保持したとき先端面が
内装壁材9の厚さ方向に掛かるように形成され、且つ先
端面の外径が取出開口部1bの外径と略等しいか大きく
形成される。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建て住宅や集合
住宅に配管されたさや管と本管からなる更新可能な給水
配管,給湯配管に於ける水栓ボックスの改良に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】ヘッダー式給水,給湯配管システムは、
ヘッダーと目的の給水場所或いは給湯場所との間にさや
管と呼ばれる可撓性を持った樹脂製保護管を配管して壁
材や壁の下地等に固定しておき、このさや管の内部に、
本管と呼ばれる可撓性を持った樹脂管を挿通して一方側
の端部をヘッダーに接続すると共に他方の端部をエルボ
に接続し、該エルボを目的の場所に固定した水栓ボック
スに収容し、更に、水栓ボックスに収容したエルボに直
接或いは配管継手を介して水栓を取り付けて構成されて
いる。 【0003】上記本管はさや管の内部に挿通されるもの
の、該さや管に固定されることはない。従って、ヘッダ
ーとの接続を解除して水栓ボックス側からエルボを引っ
張ると、本管はさや管を通過して外部に離脱する。反対
に本管を水栓ボックスからさや管内に押し込み、端部を
ヘッダー側に通過させることで挿通することが出来る。
即ち、既設の住宅に於ける配管の更新作業を容易に行な
うことが出来る。 【0004】水栓ボックスは目的の水栓設置位置に固定
され、内部に本管の端部に固定されたエルボを収容して
保持する機能を有するものであり、エルボの収容部に連
続して該収容部よりも大きい径を持ったメスネジを形成
した筒状の突起が形成されており、該突起に保持リング
を螺合することでエルボを保持し得るように構成されて
いる。そして保持リングによってエルボを保持したと
き、該保持リングは筒状の突起の内部に嵌入し、エルボ
の水栓取付部が保持リングから突出する。 【0005】水栓ボックスを取り付ける壁は、外壁パネ
ルに沿って或いは間仕切壁の構成部位に、木製の下地パ
ネルが設置され、この木下地パネルに内装壁材が取り付
けられて構成される。そして水栓ボックスは、本体部分
が木下地パネルの内装壁材側に取り付けた下地補強材に
接するように配置されて外壁パネルに或いは他の下地材
に固定される。 【0006】このとき、水栓ボックスに形成された筒状
の突起は、下地補強材より突出することがなく、エルボ
の突出端が内装壁材の表面近傍に達している。このた
め、下地補強材には水栓ボックスに形成された筒状の突
起の外径と略等しい穴が形成されており、内装壁材には
エルボの水栓取付部の外径と略等しい穴が形成されてい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記水栓ボックスでは
筒状の突起の高さが低いため、配管作業時に水栓ボック
スと下地補強材を施工したとき、該下地補強材からはエ
ルボの水栓取付部のみが突出している。このため、大工
工事として内装壁材の施工を行なう際に、内装壁材に形
成する穴はエルボの水栓取付部の外径よりも僅かに大き
い程度の径となり筒状の突起に螺合した保持リングの外
径よりも小さくなってしまう。即ち、内装壁材を施工す
る大工は、本管の更新という配管作業については考慮す
ることがないのが一般的である。 【0008】このため、水栓ボックスに収容したエルボ
に固定した本管を更新する作業を実施する際に、保持リ
ング及び本管を固定したエルボを内装壁材側から通過さ
せ得るように、内装壁材の穴を保持リングの外径よりも
大きく加工することが必要となり、施工管理が煩雑にな
るという問題が生じている。 【0009】上記問題は内装壁材を加工する際に保持リ
ングの外径よりも大きい穴を形成する作業を標準的に行
なうものとして定めることで回避し得るものと想定され
るが、この作業が全ての現場で確実に施工されているこ
との保証はない。 【0010】本発明の目的は、内装壁材に形成される穴
を確実にエルボの収容部よりも大きい径で加工するよう
にした水栓ボックスを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る水栓ボックスは、壁体内の所定位置に固
定されさや管を取り付けると共に該さや管に挿入される
給水管又は給湯管の本管を取り付けたエルボを収容する
水栓ボックスであって、さや管の端部を固定するさや管
固定部とさや管に挿入され且つ端部をエルボに取り付け
た本管を壁外に引き出すための取出開口部を有する本体
と、前記本体に形成された取出開口部に螺合して収容部
に収容したエルボを保持する保持リングとを有し、保持
リングの長さは該保持リングを本体に螺合して本体に収
容されたエルボを保持したとき先端面が内装壁材の厚さ
方向に掛かるように形成され、且つ先端面の外径が取出
開口部の外径と略等しいか大きく形成されているもので
ある。 【0012】上記水栓ボックスでは、保持リングの長さ
が、該保持リングを水栓ボックスの本体に形成された取
出開口部に螺合したとき、先端面が内装壁材の厚さ方向
に掛かるように形成されているため、水栓ボックスと下
地補強材を施工した後、内装壁材を施工する際に、該内
装壁材に保持リングの外径よりも大きい穴を形成しない
と、内装壁材の施工を行なうことが出来ないこととな
る。 【0013】従って、内装壁材の穴は確実に保持リング
の外径よりも大きくなり、本管を更新する際に、内装壁
材の穴から保持リングを着脱させることが出来る。そし
て保持リングの先端面の外径が本体に形成された取出開
口部の外径と略等しいか、或いは大きく形成されている
ため、本体から保持リングを外した後、内装壁材に形成
された穴を通してエルボとエルボに固定された本管を取
り出すことが出来る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて説明する。本発明の水栓ボックスは、目的の水栓
設置位置に於ける下地材に取り付けた後、木下地パネル
に内装壁材を施工する際に、該内装壁材にエルボを収容
する本体に設けた取出開口部の外径と略等しいか、より
大きい外径を持った保持リングを通す穴を形成せざるを
得ないようにしたものである。 【0015】水栓ボックスを上記の如く構成することに
よって、エルボに固定した本管を更新する際に、内装壁
材側から保持リングを外してエルボと該エルボに固定し
た本管をさや管から引き出して離脱させることが可能で
あり、且つ新たな本管をさや管内に押し込んで端部に固
定したエルボを水栓ボックスに収容することで挿通する
ことが可能である。このようにして本管の更新を行なう
ことが可能となる。 【0016】水栓ボックスは、エルボを収容する収容部
と、収容部にエルボを着脱する際に該エルボを通過させ
る取出開口部と、エルボに取り付けた本管を通過させる
本管開口部と、本管開口部の外周部分に形成したさや管
固定部とを有する本体と、前記本体に形成された取出開
口部に螺合して収容部に収容したエルボを保持する保持
リングとを有して構成されている。 【0017】水栓ボックスの本体や保持リングを形成す
る材料は特に限定するものではなく、プラスチック成形
品や金属加工品を利用することが可能である。しかし、
耐錆性の問題や耐水性の問題等を考慮したとき、水栓ボ
ックスをプラスチックの成形品とすることが好ましい。 【0018】エルボは、水栓ボックスの本体に形成され
た収容部に回動不能に収容される。即ち、水栓ボックス
を目的の位置に設置した後、エルボの先端に水栓を螺合
させるため、水栓の螺合に伴ってエルボが回動しては充
分な締結を実現し得ないことになる。従って、エルボを
回動不能に収容することで、確実な水栓の取り付けを実
現することが可能である。 【0019】エルボを水栓ボックスの収容部に回動不能
に収容する構造については特に限定するものではない。
例えば、収容部に収容したエルボを取出開口部に螺合さ
れた保持リングによって押圧することで回動不能に取り
付けることが可能である。またエルボに係止突起を形成
すると共に収容部に係止突起を嵌合する凹溝を形成して
おき、前記凹溝に係止突起を嵌合することで回動不能に
取り付けることも可能である。 【0020】水栓ボックスの本体に形成した取出開口部
は、エルボと該エルボに固定した本管を挿入し、離脱さ
せる機能を有する。このため、前記機能を発揮するのに
充分な寸法を有して形成されている。 【0021】本体に形成された取出開口部に螺合される
保持リングは、本体の収容部に収容されたエルボを保持
する機能、即ち、エルボの収容部からの離脱を防止する
機能と、壁に設置された水栓ボックスの取出開口部から
突出して内装壁材の厚さ方向に掛かることで、該内装壁
材に保持リングの外径よりも大きい穴を形成せざるを得
なくする機能と、を有する。 【0022】このため、保持リングの先端面の外径は本
体に形成された取出開口部の外径と略等しいか或いは大
きく形成され、保持リングの長さは該保持リングを本体
の取出開口部に螺合させたとき先端面が内装壁材の厚さ
方向に掛かる、即ち、保持リングの先端面が内装壁材の
屋内側の表面から裏面までの間に存在することが必要で
ある。 【0023】上記の如く構成された保持リングを有する
ことで、内装工事に先立って設けた木下地パネルに下地
補強材を取り付けると共に水栓ボックスを設置したと
き、下地補強材から取出開口部の外径と略等しいか、よ
り大きい外径を持った保持リングが突出することにな
る。このため、木下地パネルに内装壁材を施工する際に
は、該内装壁材に対し保持リングよりも大きい穴を形成
せざるを得ない。 【0024】従って、内装壁材に形成された穴を通して
保持リングの着脱、及びエルボ,本管の着脱を容易に行
なうことが可能である。即ち、内装壁材に形成された穴
に対し追加工を行なうことなく、本管の更新作業を行な
うことが可能となる。従って、本管を更新する工事を行
う際に、大工を必要とせず、配管工のみによる工事を実
現することが可能となる。 【0025】次に、水栓ボックスの好ましい実施例につ
いて図を用いて説明する。図1は壁体に取り付けた水栓
ボックスを説明する断面図である。図2は本体の正面図
であり収容部の構成を説明する図である。図3は保持リ
ングの構成を説明する図である。図4は水栓ボックスを
外壁パネルの屋内側の面に固定する際の例を説明する図
である。 【0026】水栓ボックスAは本体1と保持リング2と
からなり、壁体Bを構成する図示しない木下地パネルに
取り付けた下地補強材3に当接して設置されている。本
体1を壁体Bに設置する場合、本体1を下地補強材3に
固定し、或いは外壁パネル4に釘或いはビス等の固定具
5によって固定した取付下地6に対し釘或いはビス等の
固定具7によって固定される。 【0027】取付下地6は、外壁パネル4に固定される
基板6aと、基板6aに固定されて水栓ボックスAの本
体1を固定する固定部材6bとを有して構成される。基
板6aの厚さは特に限定するものではないが、固定具5
を打ち込んだとき、割れが生じることのない厚さである
ことが好ましい。また取付下地6の全体の厚さは壁体B
の内部寸法、即ち、外壁パネル4の内面と下地補強材3
の外壁パネル4側の面の間の寸法と、本体1の厚さとに
応じて適宜設定される。 【0028】上記の如く、本体1を外壁パネル4に固定
する際に利用する取付下地6を、基板6aと固定部材6
bの2部材によって構成することで、割れが発生するこ
となく安定して確実に固定することが可能となる。 【0029】本体1は、正面視が四角箱型に形成されて
おり、内部にエルボCを収容する収容部1aが形成さ
れ、該収容部1aの正面側に連続して取出開口部1bが
形成され、一方の側面に本管を通過させる本管開口部1
cが形成されている。 【0030】収容部1aは取出開口部1b及び本管開口
部1cと連続しており、本管開口部1cと直交する方向
にエルボCの側面に設けた係止突起8を収容する係合溝
1dが形成され、且つ周囲に平面部1eが形成されてい
る。そしてエルボCに固定された本管(図示せず)を取
出開口部1bから挿入してエルボCを収容部1aに収容
する際に係止突起8を係合溝1dに嵌合させることで、
該エルボCを回動不能に収容することが可能である。 【0031】取出開口部1bは、本体1の収容部1aに
連続して正面側に形成されている。この取出開口部1b
は所定の長さを持った円筒状の突起として形成されてお
り、内部には収容部1aの内径よりも大きい径を持った
メスネジ部1fが形成されている。 【0032】本管開口部1cは本管を挿通する孔が形成
されており、該孔の周囲に形成されたホース差し状の突
起1gと、該突起1gの周囲に形成されたネジ1hに螺
合するナット1iとを有している。特に、突起1g,ナ
ット1iはさや管固定部を構成するものであり、突起1
gにさや管12の端部を差し込んで、該さや管12をナット
1iによって締め付けることで、さや管12を水栓ボック
スAの本体1に固定することが可能である。 【0033】保持リング2は、本体1の取出開口部1a
に形成されたネジ部1fに螺合するネジ部2aと、ネジ
部2aの端部側に形成され本体1の取出開口部1aの外
径と略等しいかより大きい外径を持ったフランジ部2b
とを有しており、長さは本体1の収容部1aにエルボC
を収容した状態で取出開口部1aに螺合させたとき、フ
ランジ部2bの先端面が下地補強材3よりも突出し、壁
体Bを構成する内装壁材9の表面と略等しい程度までの
間の長さ、即ち、先端面が内装壁材9に掛かる長さを有
している。 【0034】また保持リング2のフランジ2bの先端面
には、該保持リング2を回転させるための治具(図示せ
ず)を係合させる穴からなる複数の係合部2cが形成さ
れている。またネジ部2a側の先端面2dの外周部には
図示しないOリングが装着され、本体1の取出開口部1
aに螺合したとき、収容部1aの周囲に形成された平面
部1eに当接してエルボCを保持すると共にOリングが
メスネジ1fの奥側に接触して水密性を発揮し得るよう
に形成されている。 【0035】上記保持リング2では、ネジ部2a,フラ
ンジ部2b共に外径が取出開口部1bの外径と略等しい
か、或いは大きく設定されているため、保持リング2を
本体1から取り外したとき、取出開口部1bを通して収
容部1aに対するエルボCの離脱,挿入を容易に行なう
ことが可能である。 【0036】次に、上記の如く構成された水栓ボックス
Aを壁体Bに取り付ける際の作業手順について説明す
る。 【0037】先ず、設計段階で設定された水栓の設置部
位に本管とさや管12を取り付けた水栓ボックスAを配管
し、外壁パネル4に固定した取付下地6に固定すること
で、一次配管作業が終了する。 【0038】次いで外壁パネル4に沿って木下地パネル
が施工されると共に水栓ボックスAに対応して下地補強
材3を取り付ける。このとき、下地補強材3には、保持
リング2,取出開口部1bの円筒状の突起を嵌合し得る
穴3aが形成され、該穴3aから保持リング2及び該保
持リング2からエルボCの水栓取付部10が突出してい
る。 【0039】更に、木下地パネルの表面に所定の内装壁
材9が施工される。このとき、内装壁材9の水栓ボック
スAと対応する部位には、保持リング2を嵌合し得る穴
9aが形成される。このとき、内装壁材9の表面側には
エルボCの水栓取付部10が突出している。 【0040】上記の如くして壁体Bに水栓ボックスAを
取り付けることが可能である。そして内装壁材9から突
出した水栓取付部10の外周に化粧ナット11を螺合するこ
とで、内装壁材9に形成された穴9aを覆うことが可能
となり、美観上の問題を生じることがない。特に、化粧
ナット11の内装壁材9との接触部に図示しないOリング
を装着しておくことで防水性を確保することが可能とな
り、例えば水栓から水が飛散した場合であっても、該水
が壁体Bに浸入することがない。 【0041】また水栓ボックスAに収容されたエルボC
に固定した本管を更新する必要が生じたとき、化粧ナッ
ト11を離脱させることで保持リング2を露出させ、その
後、治具を利用して保持リング2を回転させて本体1か
ら離脱させることが可能である。 【0042】本体1から保持リング2を離脱させたと
き、壁体Bには、内装壁材9には本体1に形成された取
出開口部1bの外径よりも大きい径を持った穴9aが形
成されるため、該穴9aを通してエルボC及び該エルボ
Cに固定した本管を引き出すことが可能である。即ち、
本管の更新に際し、内装壁材9に何ら追加工を施すこと
なく、エルボC,本管を通すことが可能である。 【0043】本体1からエルボC,本管を離脱させた
後、新たな本管を取り付けたエルボCを用意し、本管,
エルボCを内装壁材9の穴9aから本体1を経て押し込
むことで、新たな本管及を本体1を通過させてさや管12
内に挿通し,エルボCを収容部1aに収容することが可
能である。 【0044】更に、本体1の取出開口部1bに保持リン
グ2を螺合させて収容部1aに収容したエルボCを保持
し、その後、内装壁材9から突出した水栓取付部10に化
粧ナット11を螺合することで、内装壁材9の穴9aを覆
って一連の更新作業を完成させることが可能である。 【0045】上記実施例では、保持リング2をネジ部2
aとフランジ部2bとを有する形状としたが、この形状
に限定するものではなく、全長にわたってネジ部が形成
されていても良い。この場合、保持リング2の外径は本
体1に形成した取出開口部1bの筒状の突起の外径より
も小さくなるが、ネジ部2aの外径が収容部1aの内径
よりも大きく形成されるため、該ネジ部2aの外径と略
等しいか、或いは大きい穴が形成されていれば、エルボ
Cを通すことが可能である。 【0046】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
水栓ボックスでは、保持リングを水栓ボックスの本体の
取出開口部に螺合したとき、先端面が内装壁材の厚さ方
向に掛かるように形成されると共に本体に形成した取出
開口部の外径と略等しいか或いは大きく形成されること
によって、内装壁材を施工する際には該内装壁材に保持
リングの外径よりも大きい穴を形成せざるを得なくな
る。 【0047】従って、内装壁材に形成された穴は保持リ
ングの外径よりも大きくなり、本管を更新する際に、保
持リングを外した後の穴から容易にエルボを取り出すこ
とが出来る。即ち、本管の更新時に内装壁材に追加工を
施すことなく作業を実施することが出来、工程の単純化
をはかることが出来る。
住宅に配管されたさや管と本管からなる更新可能な給水
配管,給湯配管に於ける水栓ボックスの改良に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】ヘッダー式給水,給湯配管システムは、
ヘッダーと目的の給水場所或いは給湯場所との間にさや
管と呼ばれる可撓性を持った樹脂製保護管を配管して壁
材や壁の下地等に固定しておき、このさや管の内部に、
本管と呼ばれる可撓性を持った樹脂管を挿通して一方側
の端部をヘッダーに接続すると共に他方の端部をエルボ
に接続し、該エルボを目的の場所に固定した水栓ボック
スに収容し、更に、水栓ボックスに収容したエルボに直
接或いは配管継手を介して水栓を取り付けて構成されて
いる。 【0003】上記本管はさや管の内部に挿通されるもの
の、該さや管に固定されることはない。従って、ヘッダ
ーとの接続を解除して水栓ボックス側からエルボを引っ
張ると、本管はさや管を通過して外部に離脱する。反対
に本管を水栓ボックスからさや管内に押し込み、端部を
ヘッダー側に通過させることで挿通することが出来る。
即ち、既設の住宅に於ける配管の更新作業を容易に行な
うことが出来る。 【0004】水栓ボックスは目的の水栓設置位置に固定
され、内部に本管の端部に固定されたエルボを収容して
保持する機能を有するものであり、エルボの収容部に連
続して該収容部よりも大きい径を持ったメスネジを形成
した筒状の突起が形成されており、該突起に保持リング
を螺合することでエルボを保持し得るように構成されて
いる。そして保持リングによってエルボを保持したと
き、該保持リングは筒状の突起の内部に嵌入し、エルボ
の水栓取付部が保持リングから突出する。 【0005】水栓ボックスを取り付ける壁は、外壁パネ
ルに沿って或いは間仕切壁の構成部位に、木製の下地パ
ネルが設置され、この木下地パネルに内装壁材が取り付
けられて構成される。そして水栓ボックスは、本体部分
が木下地パネルの内装壁材側に取り付けた下地補強材に
接するように配置されて外壁パネルに或いは他の下地材
に固定される。 【0006】このとき、水栓ボックスに形成された筒状
の突起は、下地補強材より突出することがなく、エルボ
の突出端が内装壁材の表面近傍に達している。このた
め、下地補強材には水栓ボックスに形成された筒状の突
起の外径と略等しい穴が形成されており、内装壁材には
エルボの水栓取付部の外径と略等しい穴が形成されてい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記水栓ボックスでは
筒状の突起の高さが低いため、配管作業時に水栓ボック
スと下地補強材を施工したとき、該下地補強材からはエ
ルボの水栓取付部のみが突出している。このため、大工
工事として内装壁材の施工を行なう際に、内装壁材に形
成する穴はエルボの水栓取付部の外径よりも僅かに大き
い程度の径となり筒状の突起に螺合した保持リングの外
径よりも小さくなってしまう。即ち、内装壁材を施工す
る大工は、本管の更新という配管作業については考慮す
ることがないのが一般的である。 【0008】このため、水栓ボックスに収容したエルボ
に固定した本管を更新する作業を実施する際に、保持リ
ング及び本管を固定したエルボを内装壁材側から通過さ
せ得るように、内装壁材の穴を保持リングの外径よりも
大きく加工することが必要となり、施工管理が煩雑にな
るという問題が生じている。 【0009】上記問題は内装壁材を加工する際に保持リ
ングの外径よりも大きい穴を形成する作業を標準的に行
なうものとして定めることで回避し得るものと想定され
るが、この作業が全ての現場で確実に施工されているこ
との保証はない。 【0010】本発明の目的は、内装壁材に形成される穴
を確実にエルボの収容部よりも大きい径で加工するよう
にした水栓ボックスを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る水栓ボックスは、壁体内の所定位置に固
定されさや管を取り付けると共に該さや管に挿入される
給水管又は給湯管の本管を取り付けたエルボを収容する
水栓ボックスであって、さや管の端部を固定するさや管
固定部とさや管に挿入され且つ端部をエルボに取り付け
た本管を壁外に引き出すための取出開口部を有する本体
と、前記本体に形成された取出開口部に螺合して収容部
に収容したエルボを保持する保持リングとを有し、保持
リングの長さは該保持リングを本体に螺合して本体に収
容されたエルボを保持したとき先端面が内装壁材の厚さ
方向に掛かるように形成され、且つ先端面の外径が取出
開口部の外径と略等しいか大きく形成されているもので
ある。 【0012】上記水栓ボックスでは、保持リングの長さ
が、該保持リングを水栓ボックスの本体に形成された取
出開口部に螺合したとき、先端面が内装壁材の厚さ方向
に掛かるように形成されているため、水栓ボックスと下
地補強材を施工した後、内装壁材を施工する際に、該内
装壁材に保持リングの外径よりも大きい穴を形成しない
と、内装壁材の施工を行なうことが出来ないこととな
る。 【0013】従って、内装壁材の穴は確実に保持リング
の外径よりも大きくなり、本管を更新する際に、内装壁
材の穴から保持リングを着脱させることが出来る。そし
て保持リングの先端面の外径が本体に形成された取出開
口部の外径と略等しいか、或いは大きく形成されている
ため、本体から保持リングを外した後、内装壁材に形成
された穴を通してエルボとエルボに固定された本管を取
り出すことが出来る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて説明する。本発明の水栓ボックスは、目的の水栓
設置位置に於ける下地材に取り付けた後、木下地パネル
に内装壁材を施工する際に、該内装壁材にエルボを収容
する本体に設けた取出開口部の外径と略等しいか、より
大きい外径を持った保持リングを通す穴を形成せざるを
得ないようにしたものである。 【0015】水栓ボックスを上記の如く構成することに
よって、エルボに固定した本管を更新する際に、内装壁
材側から保持リングを外してエルボと該エルボに固定し
た本管をさや管から引き出して離脱させることが可能で
あり、且つ新たな本管をさや管内に押し込んで端部に固
定したエルボを水栓ボックスに収容することで挿通する
ことが可能である。このようにして本管の更新を行なう
ことが可能となる。 【0016】水栓ボックスは、エルボを収容する収容部
と、収容部にエルボを着脱する際に該エルボを通過させ
る取出開口部と、エルボに取り付けた本管を通過させる
本管開口部と、本管開口部の外周部分に形成したさや管
固定部とを有する本体と、前記本体に形成された取出開
口部に螺合して収容部に収容したエルボを保持する保持
リングとを有して構成されている。 【0017】水栓ボックスの本体や保持リングを形成す
る材料は特に限定するものではなく、プラスチック成形
品や金属加工品を利用することが可能である。しかし、
耐錆性の問題や耐水性の問題等を考慮したとき、水栓ボ
ックスをプラスチックの成形品とすることが好ましい。 【0018】エルボは、水栓ボックスの本体に形成され
た収容部に回動不能に収容される。即ち、水栓ボックス
を目的の位置に設置した後、エルボの先端に水栓を螺合
させるため、水栓の螺合に伴ってエルボが回動しては充
分な締結を実現し得ないことになる。従って、エルボを
回動不能に収容することで、確実な水栓の取り付けを実
現することが可能である。 【0019】エルボを水栓ボックスの収容部に回動不能
に収容する構造については特に限定するものではない。
例えば、収容部に収容したエルボを取出開口部に螺合さ
れた保持リングによって押圧することで回動不能に取り
付けることが可能である。またエルボに係止突起を形成
すると共に収容部に係止突起を嵌合する凹溝を形成して
おき、前記凹溝に係止突起を嵌合することで回動不能に
取り付けることも可能である。 【0020】水栓ボックスの本体に形成した取出開口部
は、エルボと該エルボに固定した本管を挿入し、離脱さ
せる機能を有する。このため、前記機能を発揮するのに
充分な寸法を有して形成されている。 【0021】本体に形成された取出開口部に螺合される
保持リングは、本体の収容部に収容されたエルボを保持
する機能、即ち、エルボの収容部からの離脱を防止する
機能と、壁に設置された水栓ボックスの取出開口部から
突出して内装壁材の厚さ方向に掛かることで、該内装壁
材に保持リングの外径よりも大きい穴を形成せざるを得
なくする機能と、を有する。 【0022】このため、保持リングの先端面の外径は本
体に形成された取出開口部の外径と略等しいか或いは大
きく形成され、保持リングの長さは該保持リングを本体
の取出開口部に螺合させたとき先端面が内装壁材の厚さ
方向に掛かる、即ち、保持リングの先端面が内装壁材の
屋内側の表面から裏面までの間に存在することが必要で
ある。 【0023】上記の如く構成された保持リングを有する
ことで、内装工事に先立って設けた木下地パネルに下地
補強材を取り付けると共に水栓ボックスを設置したと
き、下地補強材から取出開口部の外径と略等しいか、よ
り大きい外径を持った保持リングが突出することにな
る。このため、木下地パネルに内装壁材を施工する際に
は、該内装壁材に対し保持リングよりも大きい穴を形成
せざるを得ない。 【0024】従って、内装壁材に形成された穴を通して
保持リングの着脱、及びエルボ,本管の着脱を容易に行
なうことが可能である。即ち、内装壁材に形成された穴
に対し追加工を行なうことなく、本管の更新作業を行な
うことが可能となる。従って、本管を更新する工事を行
う際に、大工を必要とせず、配管工のみによる工事を実
現することが可能となる。 【0025】次に、水栓ボックスの好ましい実施例につ
いて図を用いて説明する。図1は壁体に取り付けた水栓
ボックスを説明する断面図である。図2は本体の正面図
であり収容部の構成を説明する図である。図3は保持リ
ングの構成を説明する図である。図4は水栓ボックスを
外壁パネルの屋内側の面に固定する際の例を説明する図
である。 【0026】水栓ボックスAは本体1と保持リング2と
からなり、壁体Bを構成する図示しない木下地パネルに
取り付けた下地補強材3に当接して設置されている。本
体1を壁体Bに設置する場合、本体1を下地補強材3に
固定し、或いは外壁パネル4に釘或いはビス等の固定具
5によって固定した取付下地6に対し釘或いはビス等の
固定具7によって固定される。 【0027】取付下地6は、外壁パネル4に固定される
基板6aと、基板6aに固定されて水栓ボックスAの本
体1を固定する固定部材6bとを有して構成される。基
板6aの厚さは特に限定するものではないが、固定具5
を打ち込んだとき、割れが生じることのない厚さである
ことが好ましい。また取付下地6の全体の厚さは壁体B
の内部寸法、即ち、外壁パネル4の内面と下地補強材3
の外壁パネル4側の面の間の寸法と、本体1の厚さとに
応じて適宜設定される。 【0028】上記の如く、本体1を外壁パネル4に固定
する際に利用する取付下地6を、基板6aと固定部材6
bの2部材によって構成することで、割れが発生するこ
となく安定して確実に固定することが可能となる。 【0029】本体1は、正面視が四角箱型に形成されて
おり、内部にエルボCを収容する収容部1aが形成さ
れ、該収容部1aの正面側に連続して取出開口部1bが
形成され、一方の側面に本管を通過させる本管開口部1
cが形成されている。 【0030】収容部1aは取出開口部1b及び本管開口
部1cと連続しており、本管開口部1cと直交する方向
にエルボCの側面に設けた係止突起8を収容する係合溝
1dが形成され、且つ周囲に平面部1eが形成されてい
る。そしてエルボCに固定された本管(図示せず)を取
出開口部1bから挿入してエルボCを収容部1aに収容
する際に係止突起8を係合溝1dに嵌合させることで、
該エルボCを回動不能に収容することが可能である。 【0031】取出開口部1bは、本体1の収容部1aに
連続して正面側に形成されている。この取出開口部1b
は所定の長さを持った円筒状の突起として形成されてお
り、内部には収容部1aの内径よりも大きい径を持った
メスネジ部1fが形成されている。 【0032】本管開口部1cは本管を挿通する孔が形成
されており、該孔の周囲に形成されたホース差し状の突
起1gと、該突起1gの周囲に形成されたネジ1hに螺
合するナット1iとを有している。特に、突起1g,ナ
ット1iはさや管固定部を構成するものであり、突起1
gにさや管12の端部を差し込んで、該さや管12をナット
1iによって締め付けることで、さや管12を水栓ボック
スAの本体1に固定することが可能である。 【0033】保持リング2は、本体1の取出開口部1a
に形成されたネジ部1fに螺合するネジ部2aと、ネジ
部2aの端部側に形成され本体1の取出開口部1aの外
径と略等しいかより大きい外径を持ったフランジ部2b
とを有しており、長さは本体1の収容部1aにエルボC
を収容した状態で取出開口部1aに螺合させたとき、フ
ランジ部2bの先端面が下地補強材3よりも突出し、壁
体Bを構成する内装壁材9の表面と略等しい程度までの
間の長さ、即ち、先端面が内装壁材9に掛かる長さを有
している。 【0034】また保持リング2のフランジ2bの先端面
には、該保持リング2を回転させるための治具(図示せ
ず)を係合させる穴からなる複数の係合部2cが形成さ
れている。またネジ部2a側の先端面2dの外周部には
図示しないOリングが装着され、本体1の取出開口部1
aに螺合したとき、収容部1aの周囲に形成された平面
部1eに当接してエルボCを保持すると共にOリングが
メスネジ1fの奥側に接触して水密性を発揮し得るよう
に形成されている。 【0035】上記保持リング2では、ネジ部2a,フラ
ンジ部2b共に外径が取出開口部1bの外径と略等しい
か、或いは大きく設定されているため、保持リング2を
本体1から取り外したとき、取出開口部1bを通して収
容部1aに対するエルボCの離脱,挿入を容易に行なう
ことが可能である。 【0036】次に、上記の如く構成された水栓ボックス
Aを壁体Bに取り付ける際の作業手順について説明す
る。 【0037】先ず、設計段階で設定された水栓の設置部
位に本管とさや管12を取り付けた水栓ボックスAを配管
し、外壁パネル4に固定した取付下地6に固定すること
で、一次配管作業が終了する。 【0038】次いで外壁パネル4に沿って木下地パネル
が施工されると共に水栓ボックスAに対応して下地補強
材3を取り付ける。このとき、下地補強材3には、保持
リング2,取出開口部1bの円筒状の突起を嵌合し得る
穴3aが形成され、該穴3aから保持リング2及び該保
持リング2からエルボCの水栓取付部10が突出してい
る。 【0039】更に、木下地パネルの表面に所定の内装壁
材9が施工される。このとき、内装壁材9の水栓ボック
スAと対応する部位には、保持リング2を嵌合し得る穴
9aが形成される。このとき、内装壁材9の表面側には
エルボCの水栓取付部10が突出している。 【0040】上記の如くして壁体Bに水栓ボックスAを
取り付けることが可能である。そして内装壁材9から突
出した水栓取付部10の外周に化粧ナット11を螺合するこ
とで、内装壁材9に形成された穴9aを覆うことが可能
となり、美観上の問題を生じることがない。特に、化粧
ナット11の内装壁材9との接触部に図示しないOリング
を装着しておくことで防水性を確保することが可能とな
り、例えば水栓から水が飛散した場合であっても、該水
が壁体Bに浸入することがない。 【0041】また水栓ボックスAに収容されたエルボC
に固定した本管を更新する必要が生じたとき、化粧ナッ
ト11を離脱させることで保持リング2を露出させ、その
後、治具を利用して保持リング2を回転させて本体1か
ら離脱させることが可能である。 【0042】本体1から保持リング2を離脱させたと
き、壁体Bには、内装壁材9には本体1に形成された取
出開口部1bの外径よりも大きい径を持った穴9aが形
成されるため、該穴9aを通してエルボC及び該エルボ
Cに固定した本管を引き出すことが可能である。即ち、
本管の更新に際し、内装壁材9に何ら追加工を施すこと
なく、エルボC,本管を通すことが可能である。 【0043】本体1からエルボC,本管を離脱させた
後、新たな本管を取り付けたエルボCを用意し、本管,
エルボCを内装壁材9の穴9aから本体1を経て押し込
むことで、新たな本管及を本体1を通過させてさや管12
内に挿通し,エルボCを収容部1aに収容することが可
能である。 【0044】更に、本体1の取出開口部1bに保持リン
グ2を螺合させて収容部1aに収容したエルボCを保持
し、その後、内装壁材9から突出した水栓取付部10に化
粧ナット11を螺合することで、内装壁材9の穴9aを覆
って一連の更新作業を完成させることが可能である。 【0045】上記実施例では、保持リング2をネジ部2
aとフランジ部2bとを有する形状としたが、この形状
に限定するものではなく、全長にわたってネジ部が形成
されていても良い。この場合、保持リング2の外径は本
体1に形成した取出開口部1bの筒状の突起の外径より
も小さくなるが、ネジ部2aの外径が収容部1aの内径
よりも大きく形成されるため、該ネジ部2aの外径と略
等しいか、或いは大きい穴が形成されていれば、エルボ
Cを通すことが可能である。 【0046】 【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
水栓ボックスでは、保持リングを水栓ボックスの本体の
取出開口部に螺合したとき、先端面が内装壁材の厚さ方
向に掛かるように形成されると共に本体に形成した取出
開口部の外径と略等しいか或いは大きく形成されること
によって、内装壁材を施工する際には該内装壁材に保持
リングの外径よりも大きい穴を形成せざるを得なくな
る。 【0047】従って、内装壁材に形成された穴は保持リ
ングの外径よりも大きくなり、本管を更新する際に、保
持リングを外した後の穴から容易にエルボを取り出すこ
とが出来る。即ち、本管の更新時に内装壁材に追加工を
施すことなく作業を実施することが出来、工程の単純化
をはかることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁体に取り付けた水栓ボックスを説明する断面
図である。 【図2】本体の正面図であり収容部の構成を説明する図
である。 【図3】保持リングの構成を説明する図である。 【図4】水栓ボックスを外壁パネルの屋内側の面に固定
する際の例を説明する図である。 【符号の説明】 A 水栓ボックス B 壁体 C エルボ 1 本体 1a 収容部 1b 取出開口部 1c 本管開口部 1d 係合溝 1e 平面部 1f メスネジ部 1g ホース差し状の突起 1h ネジ 1i ナット 2 保持リング 2a ネジ部 2b フランジ部 2c 係合部 2d 先端面 3 下地補強材 3a 穴 4 外壁パネル 5,7 固定具 6 取付下地 6a 基板 6b 固定部材 8 係止突起 9 内装壁材 9a 穴 10 水栓取付部 11 化粧ナット 12 さや管
図である。 【図2】本体の正面図であり収容部の構成を説明する図
である。 【図3】保持リングの構成を説明する図である。 【図4】水栓ボックスを外壁パネルの屋内側の面に固定
する際の例を説明する図である。 【符号の説明】 A 水栓ボックス B 壁体 C エルボ 1 本体 1a 収容部 1b 取出開口部 1c 本管開口部 1d 係合溝 1e 平面部 1f メスネジ部 1g ホース差し状の突起 1h ネジ 1i ナット 2 保持リング 2a ネジ部 2b フランジ部 2c 係合部 2d 先端面 3 下地補強材 3a 穴 4 外壁パネル 5,7 固定具 6 取付下地 6a 基板 6b 固定部材 8 係止突起 9 内装壁材 9a 穴 10 水栓取付部 11 化粧ナット 12 さや管
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 壁体内の所定位置に固定されさや管を取
り付けると共に該さや管に挿入される給水管又は給湯管
の本管を取り付けたエルボを収容する水栓ボックスであ
って、さや管の端部を固定するさや管固定部とさや管に
挿入され且つ端部をエルボに取り付けた本管を壁外に引
き出すための取出開口部を有する本体と、前記本体に形
成された取出開口部に螺合して収容部に収容したエルボ
を保持する保持リングとを有し、保持リングの長さは該
保持リングを本体に螺合して本体に収容されたエルボを
保持したとき先端面が内装壁材の厚さ方向に掛かるよう
に形成され、且つ先端面の外径が取出開口部の外径と略
等しいか大きく形成されていることを特徴とする水栓ボ
ックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002074044A JP2003268819A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 水栓ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002074044A JP2003268819A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 水栓ボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003268819A true JP2003268819A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29203548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002074044A Withdrawn JP2003268819A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 水栓ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003268819A (ja) |
-
2002
- 2002-03-18 JP JP2002074044A patent/JP2003268819A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9725892B2 (en) | Plumbing supply line mounting and finish panel assembly | |
US20090283292A1 (en) | Junction box cover assembly | |
US5423345A (en) | Angle stop box with drain fitting receptacle | |
US5050632A (en) | Angle stop box | |
EP1322014A2 (en) | Wall-mounted audio control housing and receptacle therefor | |
US6192529B1 (en) | Modular shower arm construction | |
CA2342437A1 (en) | Modular tub spout assembly | |
US6845785B1 (en) | Flush-mount supply line and drain connector | |
JP2021512476A (ja) | 器具取り付けシステム | |
US20100319196A1 (en) | Mounting kit and method for forming a recess in a concrete celling | |
US20050067017A1 (en) | Flush-mount supply line and drain connector | |
US20180087729A1 (en) | Universal lighting sconce | |
US8469403B2 (en) | Device for mounting and connecting sanitary equipment pipes provided being a wall and corresponding method | |
JP4038968B2 (ja) | ガスメータ取付け装置 | |
JP2003268819A (ja) | 水栓ボックス | |
KR20170123841A (ko) | 분리형 연결재를 구비한 개방형 수전함 | |
JP5466500B2 (ja) | 通水管継手 | |
JP2007321808A (ja) | ヘッダー用保温部材、およびヘッダー用保温部材の取付方法 | |
US11473276B2 (en) | Plumbing service box installation | |
JP4589134B2 (ja) | 通水管の設置具 | |
JPH0656030B2 (ja) | 流体管配管用の中継接続具 | |
JPH0331848B2 (ja) | ||
JP2609972B2 (ja) | 継手支持固定具 | |
JP4339080B2 (ja) | 水栓器具へのサプライ管の接続構造 | |
EP3683369A1 (en) | A wall bend fixture and a wall bend fixture assembly |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |