JP2003268762A - 地盤改良装置 - Google Patents

地盤改良装置

Info

Publication number
JP2003268762A
JP2003268762A JP2002077414A JP2002077414A JP2003268762A JP 2003268762 A JP2003268762 A JP 2003268762A JP 2002077414 A JP2002077414 A JP 2002077414A JP 2002077414 A JP2002077414 A JP 2002077414A JP 2003268762 A JP2003268762 A JP 2003268762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
chain
stirring
blades
ground improvement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002077414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3793734B2 (ja
Inventor
Masaki Makino
昌己 牧野
Hirokuni Ito
浩邦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Construction Co Ltd
Original Assignee
Kato Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kato Construction Co Ltd filed Critical Kato Construction Co Ltd
Priority to JP2002077414A priority Critical patent/JP3793734B2/ja
Publication of JP2003268762A publication Critical patent/JP2003268762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3793734B2 publication Critical patent/JP3793734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の撹拌翼が装着されたドライブチェーン
を正転させた場合と逆転させた場合とで、全く同一の仕
事量が得られる撹拌翼の構造を提供する。 【解決手段】 バックホウを母機とする地盤改良装置で
あって、バックホウのアーム先端には施工ヘッドが装着
される。施工ヘッドに巻き掛けられたエンドレスなドラ
イブチェーン8には所定ピッチで複数の撹拌翼9が装着
される。撹拌翼9の主要素である切削羽根12のほか撹
拌翼9全体の形状は、ドライブチェーン8を正転させた
場合と逆転させた場合とで共に同一の仕事量が得られる
ように、チェーン周回方向で撹拌翼9を二分することに
なる中心線Cを対称中心として左右対称形状に形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物等の基礎工
事に先立って地盤を掘削しながらセメントや石灰等の固
化材と土壌とを撹拌混合して地盤を改良するための地盤
改良装置に関し、特にバックホウ等の建設機械を母機
(ベースマシン)としてこれに施工ヘッドを装着したタ
イプの地盤改良装置において、周回駆動されるチェーン
に装着されることになる撹拌翼の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術としては、例えば特開平1
1−336067号公報に記載されているように、バッ
クホウ等の建設機械のアーム先端にいわゆるトレンチャ
ー式と称される施工ヘッドを支持させるとともに、その
施工ヘッドの駆動輪と従動輪との間には外周に複数の撹
拌翼を備えたチェーンを巻き掛け支持させて、そのチェ
ーンを地中で周回駆動させることにより上記撹拌翼によ
り地盤を掘削しながら撹拌混合するようにしたものがあ
る。なお、上記施工ヘッドは固化材の吐出手段を備えて
いて、掘削および撹拌混合処理と並行して固化材の投入
が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなチェーン周
回駆動方式による地盤改良工法においては、チェーンの
周回方向を適当なタイミングで切り換えて、その正転と
逆転とを何回か繰り返すことが地盤改良品質の一層の均
一化の上で好ましいとされている。
【0004】しかしながら、従来の地盤改良装置ではチ
ェーンを正逆転させることが考慮されておらず、特に撹
拌翼の構造がチェーンとともに特定の一方向にのみ周回
駆動させることを前提とした形状となっているため、チ
ェーンを逆転させた場合には十分な撹拌混合が行えない
ばかりでなく、撹拌翼に加わる土圧抵抗が極端に大きく
なり、所期の目的を達成できないおそれある。
【0005】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、特にチェーンに装着された撹拌翼を積極
的に正逆転駆動した場合であっても、正転であるか逆転
であるかにかかわらずいずれの場合にも十分な撹拌混合
処理を行えるようにした撹拌翼の構造を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、母機のアーム先端に装着される施工ヘッドを備え、
この施工ヘッドは、フレーム上部の駆動輪とフレーム下
部の従動輪との間にエンドレスなチェーンを巻き掛ける
とともに、チェーンには所定のピッチで複数の撹拌翼を
装着し、これらの撹拌翼をチェーンとともに地中で周回
移動させることにより地盤の掘削ととともにその撹拌混
合処理を行うようにした地盤改良装置であって、撹拌翼
は、施工地盤に対してほぼ面直角となる翼基板に対し、
周回方向の両側に鋭角な切れ刃を有する複数の切削羽根
をほぼ直角に突設してなり、上記切削羽根自体および撹
拌翼の形状は、チェーンを正転させた場合と逆転させた
場合とで共に同一の仕事量となる形状に設定されている
ことを特徴とする。
【0007】より具体的には、請求項2に記載のよう
に、上記切削羽根自体および撹拌翼の形状は、チェーン
を正転させた場合と逆転させた場合とで共に同一の仕事
量が得られるように、チェーン周回方向で撹拌翼を二分
することになる中心線を対称中心として左右対称に形成
されていることが望ましい。
【0008】ここで、母体となる施工ヘッドは、チェー
ンに装着された撹拌翼をそのチェーンとともに周回移動
させるタイプのものであればどのようなタイプのもので
も良い。また、同一チェーンに装着される複数の撹拌翼
としては必ずしもその全てが同一形状のものである必要
はなく、請求項1または2に記載の条件を満たすかぎり
においては、形状が異なる複数種類のものを混在させて
もよい。
【0009】また、請求項3に記載のように、切削羽根
は、周回方向での刃幅の中央部に凹部が形成されている
ことが土圧抵抗の低減の上でより望ましい。
【0010】さらに、請求項4に記載のように、翼基板
と切削羽根との間に羽根取付プレートが介装されている
場合に、この羽根取付プレートの周回方向での幅寸法が
切削羽根の周回方向での刃幅よりも小さく形成されてい
ると、上記と同様に土圧抵抗の低減化の上で有効に作用
する。
【0011】請求項5に記載の発明は、撹拌混合性能の
向上を目的として、請求項1,3,4のいずれかの記載
を前提とした上で、切削羽根とは別に、周回方向に対し
所定角度傾斜した混練ブレードが翼基板に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、例えば超
軟弱地盤にも対応できるようにするために、請求項1〜
5のいずれかの記載を前提とした上で、撹拌翼の長手方
向両端部がその中央部よりも外側もしくは内側に突出す
るように翼基板を湾曲させたことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、施工ヘッド全体
としての撹拌混合性能を高めるために、請求項1〜6の
いずれかの記載の前提とした上で、撹拌翼の長手方向で
の長さが異なるものを複数種類混在させて、チェーン周
回方向に向かって撹拌翼の長さが段階的に大きくなるか
もしくは小さくなるように各撹拌翼を配列したことを特
徴とする。
【0014】さらに、請求項8に記載の発明は、請求項
7と同様の目的のもとに、請求項1〜7のいずれかの記
載を前提とした上で、駆動輪と従動輪との間に二列にわ
たってチェーンが巻き掛けられている場合に、一方のチ
ェーンに装着される撹拌翼の配列ピッチ間に他方のチェ
ーンに装着される撹拌翼が位置するように、双方のチェ
ーン間での撹拌翼の配置を交互配置としたことを特徴と
する。
【0015】したがって、請求項1〜8に記載の発明で
は、各撹拌翼をチェーンとともに正転させた場合と逆転
させた場合とではその撹拌混合性能に何ら差異はなく、
正転であるか逆転であるかにかかわらず全く同等の撹拌
混合処理を行えることになる。特に請求項5に記載の発
明では、切削羽根とは別の混練ブレードを周回方向に対
し傾斜させて配置することで、その周回方向での投影面
積の増加に伴い土圧抵抗も増加することになるものの、
撹拌混合性能を高める上ではより有利となる。
【0016】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、チ
ェーンを正転方向と逆転方向とに周回駆動した場合に、
各撹拌翼としては正転であるか逆転であるかにかかわら
ず同等の仕事量すなわち同等の撹拌混合性能が得られる
ため、その撹拌混合効率と地盤改良品質が一段と向上す
るほか、特に切削羽根の切れ刃が予め鋭角に形成されて
いるので、仮に使用により摩耗したとしても鋭角な切れ
刃形状を維持しやすく、その長寿命化が期待できる。
【0017】また、請求項3に記載の発明によれば、切
削羽根の周回方向での刃幅の中央部に凹部が形成されて
いるため、土圧抵抗の一層の低減化が図れる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、例えば切
削羽根の刃たけ(刃の高さ)を可及的に大きく確保する
ために羽根取付プレートが介装されている場合に、その
羽根取付プレートを切削羽根よりもくびれた形状とする
ことにより、土圧抵抗の増加を招かないで済む利点があ
る。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、切削羽根
とは別の混練ブレードを周回方向に対して傾斜させて配
置したことにより、その混練ブレードの分だけの周回方
向での投影面積が増加することになるため、その撹拌混
合性能が一段と向上する。
【0020】また、請求項6に記載の発明によれば、切
削羽根が取り付けられる翼基板そのものを湾曲した形状
としたため、例えば改良対象となる地盤が湿地帯のごと
き超軟弱地盤である場合に撹拌翼が土壌を捕捉しやすく
なって、撹拌混合性能が向上する。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、撹拌翼の
長さが異なるものを複数種類混在させて、チェーン周回
方向に向かって撹拌翼の長さが段階的に大きくなるかも
しくは小さくなるように配列したため、切削羽根が常に
同じ位置を通ることなく実質的に切削羽根が処理幅の幅
方向でオシレート動作することになり、撹拌混合性能の
一層の向上と処理品質の均一化に寄与できる。
【0022】請求項8に記載の発明によれば、駆動輪と
従動輪との間に二列にわたってチェーンが巻き掛けられ
ている場合に、一方のチェーンに装着される撹拌翼の配
列ピッチ間に他方のチェーンに装着される撹拌翼が位置
するように、双方のチェーン間での撹拌翼の配置を交互
配置としたため、上記と同様に撹拌混合性能の一層の向
上と処理品質の均一化に寄与できる利点がある。
【0023】
【発明の実施の形態】図1以下の図面は本発明に係る地
盤改良装置の好ましい実施の形態を示す図である。
【0024】図1,2に示すように、地盤改良装置1は
建設機械であるバックホウ2を母機(ベースマシン)と
して形成されていて、そのアーム3の先端に土壌の掘削
と撹拌混合のためのいわゆるトレンチャーと称されるチ
ェーン駆動式の施工ヘッド4を着脱可能に装着してあ
る。
【0025】施工ヘッド4は、フレーム5の上部のチェ
ーンスプロケット等の駆動輪6と下部の同じくチェーン
スプロケット等の従動輪7との間にエンドレスなドライ
ブチェーン8を巻き掛けるとともに、そのドライブチェ
ーン8の外周に図2に示すように等ピッチで複数の撹拌
翼9を装着したものであり、各撹拌翼9には後述するよ
うに複数の切削羽根(カッター)が設けられている。ま
た、フレーム5の先端には図示しない固化材吐出装置が
設けられており、例えばグラウドポンプ等により圧送さ
れてきた粉粒体状もしくはスラリー状の固化材が吐出さ
れるようになっている。
【0026】そして、フレーム5の上部に設けられた油
圧モータ10を起動することにより各撹拌翼9がドライ
ブチェーン8とともに周回移動し、それに併せてバック
ホウ2の推力にて施工ヘッド4そのものを地中に貫入す
ることにより土壌の掘削とともに固化材との撹拌混合が
行われることになる。
【0027】図3は上記撹拌翼9の詳細を示しており、
同図(A)はその平面図を、同図(B)は同図(A)の
正面図を、同図(C)は同図(B)のa−a線に沿う断
面図をそれぞれ示している。
【0028】図3の(A)〜(C)に示すように、平板
状の翼本体11の表面側にはその長手方向に沿って複数
(図示の例では5枚)の切削羽根12がほぼ直立姿勢に
て突設されている。各切削羽根12は略偏平逆台形状に
形成されていて、その周回方向両端部には鋭角な切れ刃
12aが形成されている。そして、各切削羽根12はそ
の刃たけ(翼本体11から切れ刃12aまでの高さ)を
ある程度大きく確保するために羽根取付プレート13を
介して翼本体11に溶接にて固定されていて、羽根取付
プレート13の幅寸法b1は切削羽根12の刃幅寸法b
2よりも小さくなるように設定されている。
【0029】また、翼本体11の表裏両面には複数の補
強プレート14,15と背面ブレード16が溶接固定さ
れているとともに、裏面側にはドライブチェーン8の一
部を形成することになるリンクプレート17が溶接固定
されていて、これらのリンクプレート17とピン等とを
もって構成されるドライブチェーン8がチェーンスプロ
ケット等の駆動輪6または従動輪7と噛み合うことにな
る。
【0030】ここで、撹拌翼9の基板となる翼本体11
は、図1に示すような施工ヘッド4の施工姿勢において
施工地盤Gに対してほぼ面直角なるように設定されてお
り、したがって複数の切削羽根12の個々の形状のほか
撹拌翼9全体として形状は、ドライブチェーン8を正転
させた場合と逆転させた場合とで共に同一の仕事量とな
るように、すなわち正転であるか逆転であるかにかかわ
らず個々の切削羽根12および撹拌翼9全体としての土
壌の押しのけ量が共に等しくなるように、チェーン周回
方向で撹拌翼9を二分することになる中心線Cを対称中
心として左右対称に形成されている。
【0031】このような構造の撹拌翼9を備えた地盤改
良装置によれば、複数の撹拌翼9がドライブチェーン8
とともに周回移動する過程で、地盤改良の対称となる土
壌の掘削と固化材との撹拌混合が行われることになるの
であるが、先に述べたようにそれぞれの切削羽根12の
形状のほか撹拌翼9全体としての形状が周回方向で左右
対称に形成されているため、ドライブチェーン8を積極
的に正逆転動作させたとしてもその正転時と逆転時とで
は各切削羽根12および撹拌翼9全体の仕事量すなわち
土壌の押しのけ量は何ら変化することなく、同じ土圧抵
抗のもとで共に同じ仕事量が得られることになる。
【0032】また、撹拌翼9の長手方向両端の切削羽根
12はいわゆるサイドカッターとしての機能が発揮さ
れ、その切削羽根12の切り込み作用によって実際の施
工領域と未改良領域とが明確に区分けされる。その上、
切削羽根12の切れ刃12aが鋭角状のものとなってい
るため、仮に摩耗したとしても切れ刃12a本来の機能
を長寿的に維持できるほか、羽根取付プレート13の幅
寸法b1が刃幅寸法b2よりも小さくその側面面積の縮
小化が図られているため、施工中に羽根取付プレート1
3に作用する側圧を極力小さくして土圧抵抗を低減でき
る利点もある。
【0033】その上、背面ブレード16は周回移動しな
がら固化材吐出口に最も近い部分を通過することにな
り、例えば固化材吐出口とのなす隙間を100mm以内
程度となるようにその背面ブレード16の高さを決定す
ると、固化材の吐出がスムーズに行われるとともに、撹
拌翼9の先端まで固化材が満遍なくゆきわたるようにな
って、撹拌混合品質が一段と向上することになる。
【0034】図4の(A)〜(D)は図3に示した切削
羽根12の変形例を示し、いずれのものも切れ刃12
a,12a同士の刃幅b2(図3の(C)参照)の中央
部に台形状もしくは円弧状の凹部18を形成したもので
あり、特に土壌切り込み時の抵抗を一段と小さくできる
利点がある。なお、この場合において、図3に示すよう
に各切削羽根12の有効刃たけHは実際の土壌の切り込
み量よりも大きく設定するのが切削抵抗の低減の上で望
ましい。
【0035】また、図6の(A),(B)は切削羽根1
2のさらに別の変形例を示し、刃幅中央部に凹部18を
形成するとともに、羽根取付プレート13を併用するこ
となく切削羽根12を直接翼基板11に溶接固定したも
のである。この場合には、切削羽根12の有効刃たけ
(図5のH寸法)をより大きく確保できる利点がある。
【0036】図7〜9は本発明の第2〜第4の実施の形
態として撹拌翼の別の例を示す。
【0037】図7の(A),(B)に示す第2の実施の
形態では、撹拌翼19における翼基板11の長手方向両
端部に、隣接する切削羽根12,12同士と直交するリ
ブのごとき形態で補助刃20を突設したものであり、特
に硬質地盤の施工に際して補助刃20が切削羽根12の
強度向上と撹拌混合の円滑化に寄与することになるほ
か、補助刃20自体も混練機能を発揮するためにその混
合効率が高められて処理品質の一層の向上が期待できる
ようになる利点がある。
【0038】また、図8の(A),(B)に示す第3の
実施の形態では、撹拌翼29を形成している複数の切削
羽根12や補助羽根20とは別に、翼基板11に周回方
向に対し所定角度傾斜させた複数の混練ブレード21を
突設したものである。この第3の実施の形態では、新た
に設定した混練ブレード21の分だけ周回方向での投影
面積が増加することになるので、土圧抵抗も増加するこ
とになるもののその撹拌混合性能が一段と向上するよう
になり、特に軟弱地盤の施工の際に好都合となる。
【0039】図9の(A),(B)に示す第4の実施の
形態では、撹拌翼39の翼基板31の長手方向両端にの
み切削刃12を設けるとともに、翼基板31の中央部に
は複数の長尺な補助羽根32,33と混練ブレード21
を設ける一方、撹拌翼39の両端部がその中央部よりも
外側に位置するように翼基板31を湾曲した形状とした
ものである。この実施の形態の場合には、特に湿地帯の
ような超軟弱地盤の施工の際に、撹拌翼39全体として
その超軟弱な地盤を捕捉しやすくなる利点がある。
【0040】図10は本発明の第5の実施の形態として
複数の撹拌翼が装着されたドライブチェーンの展開図を
示す。この第5の実施の形態では、図3に示した構造の
撹拌翼9を基本として、その全長および切削羽根12の
数を異ならしめた例えば5種類の撹拌翼9,9A,9
B,9C,9Dを用意し、これら5種類の撹拌翼9,9
A,9B,9C,9Dをチェーン周回方向に向かってそ
の長さが段階的に大きくなるかもしくは段階的に小さく
なるように共通のドライブチェーン8に整列して装着し
たものである。
【0041】この実施の形態によれば、各撹拌翼9,9
A,9B,9C,9Dがドライブチェーン8とともに周
回移動する過程では、それぞれの切削刃12が常に同じ
位置を通るのではなく、撹拌翼9,9A,9B,9C,
9Dの長手方向で積極的に繰り返し蛇行移動(オシレー
ト動作)するようなかたちとなるので、その撹拌混合性
能もしくは撹拌混合品質が一段と向上することになる。
【0042】図11,12,13は本発明の第6の実施
の形態として図9に示した撹拌翼の変形例を示す。
【0043】図11の(A)〜(C)に示す撹拌翼49
は図9における撹拌翼39の基板に相当する翼基板41
の湾曲方向を逆にしたものであり、また図12の(A)
〜(C)に示す撹拌翼59は翼基板51を湾曲させるこ
となく平板状のままとした上で混練部ブレード21の位
置および数を変更したものである。さらに、図13の
(A)〜(C)は撹拌翼69の翼基板61そのものをそ
の長手方向に沿う補助羽根62を含む断面略コ字状のも
のとして曲折成形し、これに複数の切削羽根12を付加
したものである。
【0044】これらの図11〜13に示した撹拌翼の場
合には、共通のドライブチェーン8に同じ構造の撹拌翼
を複数設けるのではなく、例えば図30に示すように共
通のドライブチェーンに複数種類の撹拌翼を混在させる
ようにして装着するものとする。
【0045】すなわち、図14は図1に示した駆動輪6
と従動輪7の間にドライブチェーン8を2列にわたり巻
き掛けた場合の展開図であり、図9のほか図11〜13
に示した複数種類の撹拌翼39,49,59,69を規
則性をもってもしくは不規則の配置となるように順にド
ライブチェーン8に装着する一方、双方のドライブチェ
ーン8,8間で撹拌翼39,49,59,69の位相が
一致しないように、すなわち一方のドライブチェーン8
における撹拌翼39,49,59,69同士の配列ピッ
チ間に他方のドライブチェーン8の撹拌翼39,49,
59,69のいずれかが位置するように、双方のドライ
ブチェーン8,8における撹拌翼39,49,59,6
9の配置を交互配置としてある。
【0046】例えば、図9に示した撹拌翼39をBタイ
プ、図11に示した撹拌翼49をAタイプ、図12に示
した撹拌翼59をCタイプ、図13に示した撹拌翼69
をDタイプとした場合に、図14における各撹拌翼に付
された符号A〜Dは上記の各撹拌翼のタイプの種別に対
応している。
【0047】したがって、この実施の形態によれば、ド
ライブチェーン87が2列であるために1回で施工可能
な領域面積をより大きく確保できるほか、撹拌混合性能
の一層の向上と処理品質の均一化に寄与できることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態として、バックホ
ウを母機とする地盤改良装置全体の概略構成を示す説明
図。
【図2】図1に示した施工ヘッドのドライブチェーンを
展開した概略説明図。
【図3】第1の実施の形態として図1,2に示した撹拌
翼の詳細を示す図で、(A)はその平面図、(B)は同
図(A)の正面図、(C)は同図(B)のa−a線に沿
う断面説明図。
【図4】(A)〜(D)ともに図3に示した切削羽根の
変形例を示す説明図。
【図5】図4の切削羽根による土壌切り込み時の説明
図。
【図6】(A),(B)ともに図3に示した切削羽根の
変形例を示す説明図。
【図7】第2の実施の形態として撹拌翼の詳細を示す図
で、(A)はその平面図、(B)は同図(A)の正面
図。
【図8】第3の実施の形態として撹拌翼の詳細を示す図
で、(A)はその平面図、(B)は同図(A)の正面
図。
【図9】第4の実施の形態として撹拌翼の詳細を示す図
で、(A)はその平面図、(B)は同図(A)の正面
図。
【図10】第5の実施の形態として共通のドライブチェ
ーンに複数種類の撹拌翼を混在させるように装着した展
開説明図。
【図11】第6の実施の形態として図9に示す撹拌翼の
変形例を示す図であり、(A)はその平面図、(B)は
同図(A)の正面図、(C)は同図(B)の右側面図。
【図12】同じく第6の実施の形態として図9に示す撹
拌翼の別の変形例を示す図であり、(A)はその平面
図、(B)は同図(A)の正面図、(C)は同図(B)
の右側面図。
【図13】同じく第6の実施の形態として図9に示す撹
拌翼のさらなる別の変形例を示す図であり、(A)はそ
の平面図、(B)は同図(A)の正面図、(C)は同図
(B)の右側面図。
【図14】図9および図11〜13に示す撹拌翼を混在
させて装着したときのドライブチェーンの展開説明図。
【符号の説明】
1…地盤改良装置 2…バックホウ(母機もしくはベースマシン) 4…施工ヘッド 5…フレーム 6…駆動輪 7…従動輪 8…ドライブチェーン 9…撹拌翼 9A,9B,9C,9D…撹拌翼 11…翼本体 12…切削羽根 12a…切れ刃 13…羽根取付プレート 18…凹部 19…撹拌翼 29…撹拌翼 21…混練ブレード 31…翼基板 39…撹拌翼 41…翼基板 49…撹拌翼 51…翼基板 59…撹拌翼 61…翼基板 69…撹拌翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D040 AB05 AC05 BA08 BA13 BB03 CA01 CA03 CB01 CB03 EA01 EA15 EA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母機のアーム先端に装着される施工ヘッ
    ドを備え、この施工ヘッドは、フレーム上部の駆動輪と
    フレーム下部の従動輪との間にエンドレスなチェーンを
    巻き掛けるとともに、チェーンには所定のピッチで複数
    の撹拌翼を装着し、これらの撹拌翼をチェーンとともに
    地中で周回移動させることにより地盤の掘削ととともに
    その撹拌混合処理を行うようにした地盤改良装置であっ
    て、 撹拌翼は、施工地盤に対してほぼ面直角となる翼基板に
    対し、周回方向の両側に鋭角な切れ刃を有する複数の切
    削羽根をほぼ直角に突設してなり、 上記切削羽根自体および撹拌翼の形状は、チェーンを正
    転させた場合と逆転させた場合とで共に同一の仕事量と
    なる形状に設定されていることを特徴とする地盤改良装
    置。
  2. 【請求項2】 切削羽根自体および撹拌翼の形状は、チ
    ェーンを正転させた場合と逆転させた場合とで共に同一
    の仕事量が得られるように、チェーン周回方向で撹拌翼
    を二分することになる中心線を対称中心として左右対称
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の地
    盤改良装置。
  3. 【請求項3】 切削羽根は、周回方向での刃幅の中央部
    に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の地盤改良装置。
  4. 【請求項4】 翼基板と切削羽根との間に羽根取付プレ
    ートが介装されていて、この羽根取付プレートの周回方
    向での幅寸法は切削羽根の周回方向での刃幅よりも小さ
    く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の地盤改良装置。
  5. 【請求項5】 切削羽根とは別に、周回方向に対し所定
    角度傾斜した混練ブレードが翼基板に取り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1,3,4のいずれかに記載
    の地盤改良装置。
  6. 【請求項6】 撹拌翼の長手方向両端部がその中央部よ
    りも外側もしくは内側に突出するように翼基板を湾曲さ
    せたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    地盤改良装置。
  7. 【請求項7】 撹拌翼の長手方向での長さが異なるもの
    を複数種類混在させて、チェーン周回方向に向かって撹
    拌翼の長さが段階的に大きくなるかもしくは小さくなる
    ように各撹拌翼を配列したことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の地盤改良装置。
  8. 【請求項8】 駆動輪と従動輪との間に二列にわたって
    チェーンが巻き掛けられていて、一方のチェーンに装着
    される撹拌翼の配列ピッチ間に他方のチェーンに装着さ
    れる撹拌翼が位置するように、双方のチェーン間での撹
    拌翼の配置を交互配置としたことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の地盤改良装置。
JP2002077414A 2002-03-20 2002-03-20 地盤改良装置 Expired - Lifetime JP3793734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077414A JP3793734B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 地盤改良装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077414A JP3793734B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 地盤改良装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005087433A Division JP3817254B2 (ja) 2005-03-25 2005-03-25 地盤改良装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003268762A true JP2003268762A (ja) 2003-09-25
JP3793734B2 JP3793734B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=29205715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002077414A Expired - Lifetime JP3793734B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 地盤改良装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3793734B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3793734B2 (ja) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015493B2 (ja) 地盤改良装置および地盤改良機
RU2304196C2 (ru) Дисковая фреза и фрезерная щелерезная установка с такой дисковой фрезой
JP3817254B2 (ja) 地盤改良装置
JP2003268762A (ja) 地盤改良装置
JP3846984B2 (ja) 地盤改良用攪拌ヘッド
JP2007224645A (ja) 地盤改良における傾斜改良地盤の施工法及び多連式地盤改良装置
JP3767724B2 (ja) コンクリート混練ドラムミキサ
JP5074323B2 (ja) 地盤改良攪拌装置
JP4169655B2 (ja) 現地複合材料混合装置
JP5248695B2 (ja) 地盤改良攪拌装置
JP2003041571A (ja) 地盤改良装置および地盤改良方法
JPH09111749A (ja) 多軸混練オーガ機
JP3018956U (ja) 軟弱地盤撹拌機
JP2005307675A (ja) 地盤改良工法と地盤改良機械
JP2012127125A (ja) 地盤改良機の撹拌混合機における掘削撹拌翼
JPH10204868A (ja) 地盤改良機械
JP3595039B2 (ja) 撹拌バケットアタッチメント
JP2884345B1 (ja) ケーソン用掘削装置
JP3119245U (ja) 多軸オーガ
JPH09189026A (ja) 地盤改良機械
JPH1096230A (ja) 地盤改良装置
JP4385190B2 (ja) 隅切り式多軸掘削作業機
JP2003328348A (ja) 土壌攪拌機
JP3584320B2 (ja) 連続壁掘削造成装置および連続緑化壁造成方法
JPH09158175A (ja) 地中連続壁のジョイント施工法及びコンクリートカッティング部分の埋込材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050325

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050406

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3793734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150414

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term