JP2003268383A - コークス炉の石炭事前処理方法およびその装置 - Google Patents
コークス炉の石炭事前処理方法およびその装置Info
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- JP2003268383A JP2003268383A JP2002067627A JP2002067627A JP2003268383A JP 2003268383 A JP2003268383 A JP 2003268383A JP 2002067627 A JP2002067627 A JP 2002067627A JP 2002067627 A JP2002067627 A JP 2002067627A JP 2003268383 A JP2003268383 A JP 2003268383A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石
炭事前処理方法の提供。 【解決手段】原料炭を流動床乾燥分級加熱装置2に装入
し、加熱装置側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロ
ン4に導入して排ガス中の固体と気体とを分離し、前記
分級ゾーンサイクロン4にて分離した気体は、前記流動
床乾燥分級加熱装置2に導入する熱風発生装置7に導入
して循環させ、前記分級ゾーンサイクロン4にて分離し
た固体は微粒気流加熱塔9に導入するとともに、該微粒
気流加熱塔9への導入経路に抽気サイクロン21を連結
して、前記分級ゾーンサイクロン4で分離した固体が気
体側へ流出するのを防止する。
炭事前処理方法の提供。 【解決手段】原料炭を流動床乾燥分級加熱装置2に装入
し、加熱装置側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロ
ン4に導入して排ガス中の固体と気体とを分離し、前記
分級ゾーンサイクロン4にて分離した気体は、前記流動
床乾燥分級加熱装置2に導入する熱風発生装置7に導入
して循環させ、前記分級ゾーンサイクロン4にて分離し
た固体は微粒気流加熱塔9に導入するとともに、該微粒
気流加熱塔9への導入経路に抽気サイクロン21を連結
して、前記分級ゾーンサイクロン4で分離した固体が気
体側へ流出するのを防止する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、冶金炉用コークス
を製造するコークス炉への装入炭を乾燥、加熱する石炭
事前処理方法および設備に関する。
を製造するコークス炉への装入炭を乾燥、加熱する石炭
事前処理方法および設備に関する。
【0002】
【従来の技術】冶金用コークスの製造プロセスにおいて
は、コークス炉に装入する前に原料石炭を事前に200
℃程度に予熱してから乾留する技術が広く実施されてい
る。予熱工程で原料石炭の昇温速度をできるだけ早くす
ることにより、コークス炉で効率的に乾留がなされるの
みならず、原料石炭のコークス化を改善することが期待
できるからである。
は、コークス炉に装入する前に原料石炭を事前に200
℃程度に予熱してから乾留する技術が広く実施されてい
る。予熱工程で原料石炭の昇温速度をできるだけ早くす
ることにより、コークス炉で効率的に乾留がなされるの
みならず、原料石炭のコークス化を改善することが期待
できるからである。
【0003】特開平9-48977号公報には、非微粘結炭を
0〜60重量%を含み、残部が粘結炭よりなる原料炭を
昇温速度100〜1000℃/秒で350〜450℃に
予熱した後に、微粉炭と粗粉炭とに分級し、微粉炭を熱
間で塊成化した後、予熱した粗粉炭と前記塊成炭とを混
合した後、コークス炉に装入して乾留する高炉用コーク
ス製造方法が開示されている。そしてその実施例には、
粘結炭と非微粘結炭とを配合した原料炭を石炭乾燥予熱
機で150℃に加熱して乾燥後、石炭ホッパに移送し、つ
いで石炭ホッパーから気流塔式の石炭加熱機に投入し、
その石炭加熱機で400℃まで500℃/秒で急速加熱
した予熱する態様が示されている。
0〜60重量%を含み、残部が粘結炭よりなる原料炭を
昇温速度100〜1000℃/秒で350〜450℃に
予熱した後に、微粉炭と粗粉炭とに分級し、微粉炭を熱
間で塊成化した後、予熱した粗粉炭と前記塊成炭とを混
合した後、コークス炉に装入して乾留する高炉用コーク
ス製造方法が開示されている。そしてその実施例には、
粘結炭と非微粘結炭とを配合した原料炭を石炭乾燥予熱
機で150℃に加熱して乾燥後、石炭ホッパに移送し、つ
いで石炭ホッパーから気流塔式の石炭加熱機に投入し、
その石炭加熱機で400℃まで500℃/秒で急速加熱
した予熱する態様が示されている。
【0004】しかし、前記の従来技術では、効率良く石
炭を予熱するためには高温のガスとの熱交換により石炭
粒子は急速に昇温されることになり、石炭粒子が熱的に
崩壊し微紛化しやすく、この微紛が発生ガスに同伴する
ことによる種々のトラブルの発生原因となっていた。
炭を予熱するためには高温のガスとの熱交換により石炭
粒子は急速に昇温されることになり、石炭粒子が熱的に
崩壊し微紛化しやすく、この微紛が発生ガスに同伴する
ことによる種々のトラブルの発生原因となっていた。
【0005】このようなトラブルを解決するため特開2
000−212573号公報には以下の技術が開示され
ている。即ち、冶金用コークスの製造のために石炭をコ
ークス炉に装入するに先立って、その石炭を加熱ガスと
接触させて熱交換することにより予熱するにあたり、石
炭を200℃以上で300℃未満の温度になるまで予熱
して完全に乾燥する第1段階の予熱を行い、ついでこれ
を冷却することなく固気分離器に導いて、石炭をさらに
300℃以上の高温になるまで、予熱する第2段階の予
熱を行う方法および第1段階の予熱を200℃以上で3
00℃未満の温度で行い、第2段階の予熱を340℃〜
430℃で行う方法である。
000−212573号公報には以下の技術が開示され
ている。即ち、冶金用コークスの製造のために石炭をコ
ークス炉に装入するに先立って、その石炭を加熱ガスと
接触させて熱交換することにより予熱するにあたり、石
炭を200℃以上で300℃未満の温度になるまで予熱
して完全に乾燥する第1段階の予熱を行い、ついでこれ
を冷却することなく固気分離器に導いて、石炭をさらに
300℃以上の高温になるまで、予熱する第2段階の予
熱を行う方法および第1段階の予熱を200℃以上で3
00℃未満の温度で行い、第2段階の予熱を340℃〜
430℃で行う方法である。
【0006】このように、原料炭を2段階にて予熱する
ことにより、原料炭が熱的崩壊して微紛化することを防
止し、コークス強度の低下や過熱ガスに同伴する微紛石
によって引き起こすドラブルを回避するものである。
ことにより、原料炭が熱的崩壊して微紛化することを防
止し、コークス強度の低下や過熱ガスに同伴する微紛石
によって引き起こすドラブルを回避するものである。
【0007】このプロセスでは、原料炭を300℃以上
に加熱するため、加熱効率と所要の加熱速度の確保から
加熱ガスとの接触加熱方式が採用され、原料炭の乾燥加
熱は流動床式乾燥機が用いられ、さらに300℃以上へ
の加熱は気流塔式加熱器で行われている。そして、前記
した流動床乾燥機で発生する排ガスの経路には排ガスに
含有する固体を分離するため固気分離装置が配設され、
この固気分離装置により排ガス中の気体と固体が分離さ
れる。
に加熱するため、加熱効率と所要の加熱速度の確保から
加熱ガスとの接触加熱方式が採用され、原料炭の乾燥加
熱は流動床式乾燥機が用いられ、さらに300℃以上へ
の加熱は気流塔式加熱器で行われている。そして、前記
した流動床乾燥機で発生する排ガスの経路には排ガスに
含有する固体を分離するため固気分離装置が配設され、
この固気分離装置により排ガス中の気体と固体が分離さ
れる。
【0008】分離された固体は第2の石炭予熱機で予熱
され、第2の予熱機の出側に連結されている第2の固気分
離機へ搬送され、この第2の固気分離機で再度固体と気
体に分離される。この固気分離機は、一般的にバグフィ
ルター、セラミックフィルターやサイクロンが考えられ
るが、本プロセスにおいては、耐熱上の問題からバグフ
ィルターは採用できず、また、セラミックフィルターに
ついても原料炭の乾燥加熱時や熱風発生炉での石炭ダス
トの燃焼時に発生するタールによる目詰まりトラブルが
発生し、耐久性に問題があり、サイクロンが採用されて
いる。そして、このサイクロンで固気分離された気体は
循環して使用されている。サイクロンで固気分離された
原料炭は、数十ミクロンの石炭紛が多いため、気体の循
環経路に侵入して、固体の回収効率を低下させていた。
され、第2の予熱機の出側に連結されている第2の固気分
離機へ搬送され、この第2の固気分離機で再度固体と気
体に分離される。この固気分離機は、一般的にバグフィ
ルター、セラミックフィルターやサイクロンが考えられ
るが、本プロセスにおいては、耐熱上の問題からバグフ
ィルターは採用できず、また、セラミックフィルターに
ついても原料炭の乾燥加熱時や熱風発生炉での石炭ダス
トの燃焼時に発生するタールによる目詰まりトラブルが
発生し、耐久性に問題があり、サイクロンが採用されて
いる。そして、このサイクロンで固気分離された気体は
循環して使用されている。サイクロンで固気分離された
原料炭は、数十ミクロンの石炭紛が多いため、気体の循
環経路に侵入して、固体の回収効率を低下させていた。
【0009】
【発明が解決する課題】本発明は、前述のような従来技
術の問題点を解決し、分級ゾーンサイクロンによって分
離された微粒炭が気体側へ流出することが減少でき、分
級サイクロンでの微粒炭の回収効率が向上し、さらに、
サイクロンで分離された微粒炭が気体側へ流出すること
を減少させることにより捕集効率を向上させることがで
きるコークス炉の石炭事前処理方法およびその装置を提
供することを課題とする。
術の問題点を解決し、分級ゾーンサイクロンによって分
離された微粒炭が気体側へ流出することが減少でき、分
級サイクロンでの微粒炭の回収効率が向上し、さらに、
サイクロンで分離された微粒炭が気体側へ流出すること
を減少させることにより捕集効率を向上させることがで
きるコークス炉の石炭事前処理方法およびその装置を提
供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、特許請求の範囲に記載した通りの下記内容であ
る。 (1)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入し、該原
料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭事前処理
方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の加熱装置
側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに導入して
排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した気体は、前記流動床乾燥分級加熱装
置に導入する熱風発生装置内に導入して循環させ、前記
分級ゾーンサイクロンにて分離した固体は微粒気流加熱
塔に導入するとともに、該微粒気流加熱塔への導入経路
に抽気サイクロンを連結して、前記分級ゾーンサイクロ
ンにて分離した固体が気体側へ流出するのを防止するこ
とを特徴とするコークス炉の石炭事前処理方法。
解決するためになされたものであり、その要旨とすると
ころは、特許請求の範囲に記載した通りの下記内容であ
る。 (1)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入し、該原
料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭事前処理
方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の加熱装置
側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに導入して
排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した気体は、前記流動床乾燥分級加熱装
置に導入する熱風発生装置内に導入して循環させ、前記
分級ゾーンサイクロンにて分離した固体は微粒気流加熱
塔に導入するとともに、該微粒気流加熱塔への導入経路
に抽気サイクロンを連結して、前記分級ゾーンサイクロ
ンにて分離した固体が気体側へ流出するのを防止するこ
とを特徴とするコークス炉の石炭事前処理方法。
【0011】(2)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に
装入し、該原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の
石炭事前処理装置において、前記流動床乾燥分級加熱装
置の加熱装置側で発生する排ガスを導入して排ガス中の
固体と気体とを分離する分級ゾーンサイクロンを有し、
前記分級ゾーンサイクロンにて分離した気体は前記流動
床乾燥分級加熱装置に導入する熱風発生装置内に導入し
て循環させ、前記分級ゾーンサイクロンにて分離した固
体は微粒気流加熱塔に導入するするとともに、該微粒気
流加熱塔への導入経路に抽気サイクロンを連結したこと
を特徴とするコークス炉の石炭事前処理設備。
装入し、該原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の
石炭事前処理装置において、前記流動床乾燥分級加熱装
置の加熱装置側で発生する排ガスを導入して排ガス中の
固体と気体とを分離する分級ゾーンサイクロンを有し、
前記分級ゾーンサイクロンにて分離した気体は前記流動
床乾燥分級加熱装置に導入する熱風発生装置内に導入し
て循環させ、前記分級ゾーンサイクロンにて分離した固
体は微粒気流加熱塔に導入するするとともに、該微粒気
流加熱塔への導入経路に抽気サイクロンを連結したこと
を特徴とするコークス炉の石炭事前処理設備。
【0012】(3)前記抽気サイクロンにて分離した気
体を熱風発生装置の循環経路に導入することを特徴とす
る(2)に記載のコークス炉の石炭事前設備。 (4)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入し、該原
料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭事前処理
方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の加熱装置
側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに導入して
排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導入し、該
微粒気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロンに導入し
て固体と気体を分離し、該固体は成型機にて塊状として
コークス炉に搬送するとともに、前記サイクロンと成型
機の間に抽気サイクロンを連結して、前記サイクロンで
分離した固体が気体側へ流入するのを防止することを特
徴とするコークス炉の石炭事前処理方法。
体を熱風発生装置の循環経路に導入することを特徴とす
る(2)に記載のコークス炉の石炭事前設備。 (4)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入し、該原
料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭事前処理
方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の加熱装置
側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに導入して
排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導入し、該
微粒気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロンに導入し
て固体と気体を分離し、該固体は成型機にて塊状として
コークス炉に搬送するとともに、前記サイクロンと成型
機の間に抽気サイクロンを連結して、前記サイクロンで
分離した固体が気体側へ流入するのを防止することを特
徴とするコークス炉の石炭事前処理方法。
【0013】(5)原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に
装入し、原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石
炭事前処理方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置
の加熱装置側で発生する排ガス中の固体と気体とを分離
する分級ゾーンサイクロンを有し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導入し、該
微粒気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロンに導入し
て固体と気体を分離し、分離された該固体は成型機にて
塊状としてコークス炉に搬送するとともに、前記サイク
ロンと成型機の間に抽気サイクロンを連結したことを特
徴とするコークス炉の石炭事前処理設備。 (6)前記抽気サイクロンにて分離した固体を成型機の
入側に導入することを特徴とする(5)に記載のコーク
ス炉の石炭事前処理設備。
装入し、原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石
炭事前処理方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置
の加熱装置側で発生する排ガス中の固体と気体とを分離
する分級ゾーンサイクロンを有し、前記分級ゾーンサイ
クロンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導入し、該
微粒気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロンに導入し
て固体と気体を分離し、分離された該固体は成型機にて
塊状としてコークス炉に搬送するとともに、前記サイク
ロンと成型機の間に抽気サイクロンを連結したことを特
徴とするコークス炉の石炭事前処理設備。 (6)前記抽気サイクロンにて分離した固体を成型機の
入側に導入することを特徴とする(5)に記載のコーク
ス炉の石炭事前処理設備。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のコークス炉の石
炭事前処理方法およびその装置の実施形態を示すフロー
図である。図1において、原料炭は、装入ホッパー1を
介して流動床乾燥分級加熱装置2に装入され、この流動
床乾燥分級加熱装置2の前半で乾燥され、後半では30
0℃まで加熱される構造になっている。この熱源は熱風
発生炉7によって熱ガスを生成し、この熱ガスを流動床
乾燥分級加熱装置2に送風して原料炭を乾燥分級加熱す
る。ここで分級は0.3mm以上ものが粗粒炭として分
級され、分級された粗粒炭は後段に配設されている粗粒
気流加熱機8に搬送して300℃〜400℃に加熱さ
れ、この後段に配設されたサイクロン10によって固体
と気体に分離される。分離された固体(粗粒炭)はコー
クス炉へと搬送される。
炭事前処理方法およびその装置の実施形態を示すフロー
図である。図1において、原料炭は、装入ホッパー1を
介して流動床乾燥分級加熱装置2に装入され、この流動
床乾燥分級加熱装置2の前半で乾燥され、後半では30
0℃まで加熱される構造になっている。この熱源は熱風
発生炉7によって熱ガスを生成し、この熱ガスを流動床
乾燥分級加熱装置2に送風して原料炭を乾燥分級加熱す
る。ここで分級は0.3mm以上ものが粗粒炭として分
級され、分級された粗粒炭は後段に配設されている粗粒
気流加熱機8に搬送して300℃〜400℃に加熱さ
れ、この後段に配設されたサイクロン10によって固体
と気体に分離される。分離された固体(粗粒炭)はコー
クス炉へと搬送される。
【0015】一方、流動床乾燥分級加熱装置2で発生し
た排ガスは流動床乾燥分級加熱装置2の乾燥側と加熱側
にはそれぞれ乾燥ゾーンサイクロン3および分級ゾーン
サイクロン4が配設しており、それぞれのゾーンで発生
する排ガスを導入して、排ガス中に含まれる固体と気体
を分離し、乾燥ゾーンサイクロン3で分離した固体は、
流動床乾燥分級加熱装置2の分級ゾーン側へ導入し、3
00℃まで加熱される。加熱された粉体は0.3mm以
上のものは粗粒気流加熱機8に搬送されるが、0.3m
m以下のものは排ガスといっしょに分級ゾーンサンクロ
ン4に投入される。
た排ガスは流動床乾燥分級加熱装置2の乾燥側と加熱側
にはそれぞれ乾燥ゾーンサイクロン3および分級ゾーン
サイクロン4が配設しており、それぞれのゾーンで発生
する排ガスを導入して、排ガス中に含まれる固体と気体
を分離し、乾燥ゾーンサイクロン3で分離した固体は、
流動床乾燥分級加熱装置2の分級ゾーン側へ導入し、3
00℃まで加熱される。加熱された粉体は0.3mm以
上のものは粗粒気流加熱機8に搬送されるが、0.3m
m以下のものは排ガスといっしょに分級ゾーンサンクロ
ン4に投入される。
【0016】流動床乾燥分級加熱装置2の乾燥ゾーンサ
イクロン3によって分離された気体は排気ブロワー20
を介して一部が系外へ放散される。この系外排出経路に
は圧力調整弁19を設けており、流動床乾燥分級加熱機
2の炉圧により制御されている。また、流動床乾燥分級
加熱装置2の分級側に連結された分級ゾーンサイクロン
4では、分級加熱側で発生した排ガスが搬送され、排ガ
ス中に含まれる固体と気体を分離して固体は微粒気流加
熱塔9に搬送され、300℃〜400℃に加熱され、後
段に設けたサイクロン11に搬送される。また、分級ゾ
ーンサイクロン4で分離した気体は、熱風発生炉7に導
入している。
イクロン3によって分離された気体は排気ブロワー20
を介して一部が系外へ放散される。この系外排出経路に
は圧力調整弁19を設けており、流動床乾燥分級加熱機
2の炉圧により制御されている。また、流動床乾燥分級
加熱装置2の分級側に連結された分級ゾーンサイクロン
4では、分級加熱側で発生した排ガスが搬送され、排ガ
ス中に含まれる固体と気体を分離して固体は微粒気流加
熱塔9に搬送され、300℃〜400℃に加熱され、後
段に設けたサイクロン11に搬送される。また、分級ゾ
ーンサイクロン4で分離した気体は、熱風発生炉7に導
入している。
【0017】また、分級ゾーンサイクロン4の固体分離
側には抽気サイクロン21を連結している。この抽気サ
イクロン21によって分級ゾーンサイクロン4によって
分離された微粒炭が分級サイクロンの気流に沿って気体
側へ流出することを防止している。そして、この抽気サ
イクロン21によって分離される気体と微粒炭のうち、
気体は熱風発生炉7の循環ブロワー6の吸い込み側に接
続され、熱風発生炉7の熱源として利用される。この抽
気サイクロン21の気体側流路にはオリフィスと流調弁
で構成する抽気ガス流量調節器23を設けており、抽気
量の制御を行っている。抽気サイクロン21で分離され
た微粒炭は分級ゾーンサイクロン4で分離された微粒炭
を搬送する搬送経路に導入して微粒気流加熱塔9に搬送
される。
側には抽気サイクロン21を連結している。この抽気サ
イクロン21によって分級ゾーンサイクロン4によって
分離された微粒炭が分級サイクロンの気流に沿って気体
側へ流出することを防止している。そして、この抽気サ
イクロン21によって分離される気体と微粒炭のうち、
気体は熱風発生炉7の循環ブロワー6の吸い込み側に接
続され、熱風発生炉7の熱源として利用される。この抽
気サイクロン21の気体側流路にはオリフィスと流調弁
で構成する抽気ガス流量調節器23を設けており、抽気
量の制御を行っている。抽気サイクロン21で分離され
た微粒炭は分級ゾーンサイクロン4で分離された微粒炭
を搬送する搬送経路に導入して微粒気流加熱塔9に搬送
される。
【0018】微粒気流加熱塔9では分級ゾーンサイクロ
ン4と抽気サイクロン21にて分離した微粒炭を300℃
〜400℃に加熱して、この微粒気流加熱塔9の後段に
配設したサイクロン11によって微粒炭と気体に分離さ
れ、気体は、粗粒気流加熱塔8および微粒気流加熱塔9
の熱風発生炉13の熱源として利用される。このサイク
ロン11の微粒炭排出側には抽気サイクロン22を連結
し、サイクロン11で分離した微粒炭が気体側に流出す
ることを防止している。サイクロン11で分離された微
粒炭は成型機17に搬送され、所定の大きさに成型され
てコークス炉へ搬送される。
ン4と抽気サイクロン21にて分離した微粒炭を300℃
〜400℃に加熱して、この微粒気流加熱塔9の後段に
配設したサイクロン11によって微粒炭と気体に分離さ
れ、気体は、粗粒気流加熱塔8および微粒気流加熱塔9
の熱風発生炉13の熱源として利用される。このサイク
ロン11の微粒炭排出側には抽気サイクロン22を連結
し、サイクロン11で分離した微粒炭が気体側に流出す
ることを防止している。サイクロン11で分離された微
粒炭は成型機17に搬送され、所定の大きさに成型され
てコークス炉へ搬送される。
【0019】また、サイクロン11の微粒炭排出側に設け
た抽気サイクロン22によって分離された微粒炭のこの
経路に搬送され、成型機17によって所定の大きさに成
型されてコークス炉に搬送される。一方、粗粒気流加熱
塔8および微粒気流加熱塔9の後段に配設したサイクロ
ン10,11で分離された気体は粗粒気流加熱塔8およ
び微粒気流加熱塔9に使用される熱風発生炉13の熱源
として利用されるが、バイパスして排気ブロワー20を
介して系外に放出するようになっている。このバイパス
経路には圧力調整弁16を設けており、サイクロン1
0,11の出側の気体排気経路に設けた圧力計により制
御されている。また、抽気サイクロン11で分離された
気体は、この系外排気経路で、気流塔循環系圧力調整器
16の後段に連結されている。これは、この抽気サイク
ロン22によって排気される気体によりサイクロン1
0,11の圧力バランスを一定に保つためである。
た抽気サイクロン22によって分離された微粒炭のこの
経路に搬送され、成型機17によって所定の大きさに成
型されてコークス炉に搬送される。一方、粗粒気流加熱
塔8および微粒気流加熱塔9の後段に配設したサイクロ
ン10,11で分離された気体は粗粒気流加熱塔8およ
び微粒気流加熱塔9に使用される熱風発生炉13の熱源
として利用されるが、バイパスして排気ブロワー20を
介して系外に放出するようになっている。このバイパス
経路には圧力調整弁16を設けており、サイクロン1
0,11の出側の気体排気経路に設けた圧力計により制
御されている。また、抽気サイクロン11で分離された
気体は、この系外排気経路で、気流塔循環系圧力調整器
16の後段に連結されている。これは、この抽気サイク
ロン22によって排気される気体によりサイクロン1
0,11の圧力バランスを一定に保つためである。
【0020】
【発明の効果】流動床分級加熱装置の分級ゾーンサイク
ロンの微粒炭排出側に抽気サイクロンを設けることで分
級ゾーンサイクロンによって分離された微粒炭が気体側
へ流出することが減少でき、分級サイクロンでの微粒炭
の回収効率が向上する。また、微粒気流加熱塔の後段に
設けられたサイクロンの微粒炭の排出側に抽気サイクロ
ンを設けることで、サイクロンで分離された微粒炭が気
体側へ流出することを減少させることがサイクロンでの
捕集効率が向上する。さらに、微粒炭の気体側への流出
を極力抑えることができるので、サイクロンにて分離さ
れた気体には微粒炭の含有率が低下し、また。循環系ダ
クト内の微粒炭の含有率が低下するのでダクト内の詰ま
りや微粒炭により磨耗を軽減することができるなど、産
業上有用な著しい効果を奏する。
ロンの微粒炭排出側に抽気サイクロンを設けることで分
級ゾーンサイクロンによって分離された微粒炭が気体側
へ流出することが減少でき、分級サイクロンでの微粒炭
の回収効率が向上する。また、微粒気流加熱塔の後段に
設けられたサイクロンの微粒炭の排出側に抽気サイクロ
ンを設けることで、サイクロンで分離された微粒炭が気
体側へ流出することを減少させることがサイクロンでの
捕集効率が向上する。さらに、微粒炭の気体側への流出
を極力抑えることができるので、サイクロンにて分離さ
れた気体には微粒炭の含有率が低下し、また。循環系ダ
クト内の微粒炭の含有率が低下するのでダクト内の詰ま
りや微粒炭により磨耗を軽減することができるなど、産
業上有用な著しい効果を奏する。
【図1】本発明のコークス炉の石炭事前処理方法および
その装置の実施形態を示すフロー図である。
その装置の実施形態を示すフロー図である。
1 :原料装入ホッパー
2 :流動床乾燥分級加熱装置
3:乾燥ゾーンサイクロン
4:分級ゾーンサイクロン
5:分級ゾーンガス流量調節器
6:循環ブロワー
7:熱風発生装置
8:粗粒気流加熱塔
9:微粒気流加熱塔
10:サイクロン
11:サイクロン
12:循環ブロワー
13:熱風発生装置
14:加熱ガス流量調節器
15:加熱ガス流量調節器
16:気流塔循環系圧力調整器
17:成型器
18:乾燥ゾーンガスリターン調整器
19:圧力調整弁
20:排気ブロワー
21:抽気サイクロン
22:抽気サイクロン
23:抽気ガス流量調節器
24:抽気ガス流量調節器
Claims (6)
- 【請求項1】 原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入
し、該原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭
事前処理方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の
加熱装置側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに
導入して排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾ
ーンサイクロンにて分離した気体は、前記流動床乾燥分
級加熱装置に導入する熱風発生装置内に導入して循環さ
せ、前記分級ゾーンサイクロンにて分離した固体は微粒
気流加熱塔に導入するとともに、該微粒気流加熱塔への
導入経路に抽気サイクロンを連結して、前記分級ゾーン
サイクロンにて分離した固体が気体側へ流出するのを防
止することを特徴とするコークス炉の石炭事前処理方
法。 - 【請求項2】 原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入
し、該原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭
事前処理装置において、前記流動床乾燥分級加熱装置の
加熱装置側で発生する排ガスを導入して排ガス中の固体
と気体とを分離する分級ゾーンサイクロンを有し、前記
分級ゾーンサイクロンにて分離した気体は前記流動床乾
燥分級加熱装置に導入する熱風発生装置内に導入して循
環させ、前記分級ゾーンサイクロンにて分離した固体は
微粒気流加熱塔に導入するするとともに、該微粒気流加
熱塔への導入経路に抽気サイクロンを連結したことを特
徴とするコークス炉の石炭事前処理設備。 - 【請求項3】 前記抽気サイクロンにて分離した気体を
熱風発生装置の循環経路に導入することを特徴とする請
求項2に記載のコークス炉の石炭事前設備。 - 【請求項4】 原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入
し、該原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭
事前処理方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の
加熱装置側で発生する排ガスを分級ゾーンサイクロンに
導入して排ガス中の固体と気体とを分離し、前記分級ゾ
ーンサイクロンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導
入し、該微粒気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロン
に導入して固体と気体を分離し、該固体は成型機にて塊
状としてコークス炉に搬送するとともに、前記サイクロ
ンと成型機の間に抽気サイクロンを連結して、前記サイ
クロンで分離した固体が気体側へ流入するのを防止する
ことを特徴とするコークス炉の石炭事前処理方法。 - 【請求項5】 原料炭を流動床乾燥分級加熱装置に装入
し、原料炭を乾燥、分級、加熱するコークス炉の石炭事
前処理方法において、前記流動床乾燥分級加熱装置の加
熱装置側で発生する排ガス中の固体と気体とを分離する
分級ゾーンサイクロンを有し、前記分級ゾーンサイクロ
ンにて分離した固体を微粒気流加熱塔に導入し、該微粒
気流加熱塔で加熱された微粒をサイクロンに導入して固
体と気体を分離し、分離された該固体は成型機にて塊状
としてコークス炉に搬送するとともに、前記サイクロン
と成型機の間に抽気サイクロンを連結したことを特徴と
するコークス炉の石炭事前処理設備。 - 【請求項6】 前記抽気サイクロンにて分離した固体を
成型機の入側に導入することを特徴とする請求項5に記
載のコークス炉の石炭事前処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002067627A JP2003268383A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | コークス炉の石炭事前処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002067627A JP2003268383A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | コークス炉の石炭事前処理方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003268383A true JP2003268383A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29198968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002067627A Withdrawn JP2003268383A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | コークス炉の石炭事前処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003268383A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008156420A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Nippon Steel Corp | 高温石炭の処理設備の立上げ方法 |
KR100870756B1 (ko) | 2007-04-23 | 2008-11-26 | 한국에너지기술연구원 | 두 개의 유동층 사이에서 고체이송순환을 위한 방법 및장치 |
CN110030793B (zh) * | 2019-05-13 | 2024-03-29 | 连云港市福源德邦科技发展有限公司 | 一种纯碱生产过程中氯化铵节能干燥装置及其方法 |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002067627A patent/JP2003268383A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008156420A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Nippon Steel Corp | 高温石炭の処理設備の立上げ方法 |
KR100870756B1 (ko) | 2007-04-23 | 2008-11-26 | 한국에너지기술연구원 | 두 개의 유동층 사이에서 고체이송순환을 위한 방법 및장치 |
CN110030793B (zh) * | 2019-05-13 | 2024-03-29 | 连云港市福源德邦科技发展有限公司 | 一种纯碱生产过程中氯化铵节能干燥装置及其方法 |
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