JP2003267771A - セルフレベリング性組成物 - Google Patents

セルフレベリング性組成物

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JP2003267771A
JP2003267771A JP2002070059A JP2002070059A JP2003267771A JP 2003267771 A JP2003267771 A JP 2003267771A JP 2002070059 A JP2002070059 A JP 2002070059A JP 2002070059 A JP2002070059 A JP 2002070059A JP 2003267771 A JP2003267771 A JP 2003267771A
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Yasuyuki Ishida
泰之 石田
Hiroshi Hayashi
浩志 林
Katsuya Kono
克哉 河野
Masaki Ishimori
正樹 石森
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Taiheiyo Cement Corp
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下地調整材や布基礎の天端調整材などに用
いられる、多様な化学薬品に対して高い耐食性を有する
セルフレベリング性組成物を提供する。 【解決手段】 下記成分(A)〜(G): (A)アルミナセメント5〜70重量%、(B)CaO
/SiO2のモル比が1.20以上の溶融スラグ粉末2
〜40重量%、(C)水ガラスを固形分で5〜40重量
%、(D)CaO/SiO2のモル比が0.10〜1.
20の溶融スラグ粉末および/又は(E)SiO2−A
23反応性粉体の1種以上を5〜60重量%、(F)
粉末度が比表面積で3000cm2/g以下の反応性シリカ
質粒子を5〜60重量%、(G)アルコール類から選ば
れる1種または2種以上を(C)水ガラス固形分100
重量部に対し1〜30重量部、(H)粒径が2.5mm
以下で、粗粒率が1.5〜3の骨材を(A)〜(G)の
合計100重量部に対して5〜200重量部、を含有す
るセルフレベリング性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床下地調整材や布基
礎の天端調整材などに用いられる、セルフレベリング性
組成物であって、特に耐食性を要する部位に使用可能な
セルフレベリング性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物において、床下地や基礎の天端部
分を水平に調整する方法として、従来はモルタルのこて
仕上による方法が採られていたが、近年ではセルフレベ
リング性組成物(以下SL材という)が使用されるように
なり、高精度で効率的な施工が可能となっている。ここ
で用いられるSL材としては、ポルトランドセメントを主
成分としたものや(特公開平04-367546)、カルシウム
アルミネート類を主成分とするセメントとポルトランド
セメントを併用することにより速硬性を付与したものが
ある(特公開平10-231165)。これら従来のSL材は作業
性や強度発現性は実用上十分であるが、下水処理施設、
化成品工場、食品工場、あるいは温泉地域など耐酸性や
耐糖性等が要求される場所に用いるには耐食性が不十分
であった。また、水ガラス−珪酸化合物系組成物やアル
ミナセメントと耐酸性骨材からなる組成物が、比較的良
好な耐食性能を有することは既に知られているが、水ガ
ラス−珪酸化合物系組成物では耐食性は比較的高いもの
の、硬化体中に生成するシリカゲルの耐水性が低いため
に水中での強度低下が生じたり、乾燥による収縮が大き
いためにひびわれ等の欠陥が生じ易いという問題があっ
た。また、アルミナセメントと耐酸性骨材からなる組成
物は、硫酸溶液に対する耐食性は比較的良好であるが、
塩酸や有機酸(酢酸、乳酸等)および糖類に対する耐食
性が低いため、食品工場や温泉地など硫酸以外の耐食性
が要求される場所に使用することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記
問題点の解消、即ち、多様な化学薬品に対して高い耐食
性を有するセルフレベリング性組成物を提供することを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者が鋭意研究を行
った結果、従来のセメント系セルフレベリング性組成物
に対し、特定の成分からなる耐酸性セルフレベリング性
組成物を用いることにより上記問題点を解決できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち本発明は下記成分(A)〜
(G): (A)アルミナセメント5〜70重量%、(B)CaO
/SiO2のモル比が1.20以上の溶融スラグ粉末2
〜40重量%、(C)水ガラスを固形分で5〜40重量
%、(D)CaO/SiO2のモル比が0.10〜1.
20の溶融スラグ粉末および/又は(E)SiO2−A
23反応性粉体の1種以上を5〜60重量%、(F)
粉末度が比表面積で3000cm2/g以下の反応性シリカ
質粒子を5〜60重量%、(G)アルコール類から選ば
れる1種または2種以上を(C)水ガラス固形分100
重量部に対し1〜30重量部、(H)粒径が2.5mm
以下で、粗粒率が1.5〜3の骨材を(A)〜(G)の
合計100重量部に対して5〜200重量部。を含有す
るセルフレベリング性組成物を提供するものである。
【0006】
【発明実施の形態】本発明に用いられるアルミナセメン
ト(A)は、特に限定するものでなく市販のものが使用
できるが、好ましくはCaO・Al23の含有率が高い
ものが良い。例えば、ラファージュ社製「セカール51
BTF」、電気化学工業社製「アルミナセメント1号」
等が好ましい。(A)の含有量は5〜70重量%の範囲
であれば良い。70重量%を超えると良好な耐酸性を示
さなくなる。また5重量%未満では、特に常温養生にお
いて硬化体の収縮量が大きくなる傾向にあることから好
ましくない。
【0007】本発明に用いられる、前記(B)の溶融ス
ラグは特に限定するものでなく、CaO/SiO2モル
比が1.20以上のCaO、SiO2を含有しうる非晶
質のものであればよく、天然、人工、産業副産物、廃棄
物由来のものが使用できる。例えば代表的な産業副産物
である高炉スラグ等が好適に使用できる。その粉末度は
好ましくは、比表面積(ブレーン比表面積。以下、特に
断りのない限り粉末度はブレーン比表面積で表す)で4
000cm2/g以上のものが良い。(B)の溶融スラグを
前記(D)の溶融スラグ粉末及び/又は(E)SiO2
−Al23反応性粉体の1種以上と併用することによ
り、常温養生において良好な強度発現性を持つ硬化体が
得られる。(B)の溶融スラグの含有率を増加すること
により早強性が得られるが、同時に耐酸性が低下する傾
向にある。このため(B)の溶融スラグの含有率を調整
し、使用する(D)の溶融スラグ粉末及び/又は(E)
SiO 2−Al23反応性粉体の1種以上との合計Ca
O/SiO2モル比を適切な範囲にする事により耐酸性
の良好な硬化体を得る。(B)の溶融スラグと、(D)
の溶融スラグ粉末及び/又は(E)SiO2−Al23
反応性粉体の1種以上との合計CaO/SiO2モル比
が1.20以下、好ましくは0.80以下、より好まし
くは0.60以下が耐酸性の点から好ましい範囲であ
り、硬化体に必要な強度を確保し耐酸性が好ましい
(B)の溶融スラグの範囲としては組成物の2〜40重
量%である。
【0008】本発明で用いられる(C)水ガラスは、特
に限定されるものでなく市販のものが使用でき、JIS
規格により規定される1号、2号、3号の他、各水ガラ
スメーカーで製造販売されているJIS規格外の製品に
おいても使用が可能であり、それぞれを単体で使用する
他、2種類以上を組み合わせて使用することが出来る。
本発明で用いられる(C)水ガラス(固形分)の使用量は
組成物の5〜40重量%であり、好ましくは10〜30
重量%である。5重量%未満であると十分な耐酸性を有
することが出来ず、40重量%を超えるとSL材の粘性が
大きくなり作業が困難となる。
【0009】本発明に用いられる前記(D)の溶融スラ
グ粉末は特に限定するものでなくCaO/SiO2モル
比が1.20以下のCaO、SiO2を含有しうる非晶
質のものであればよく、天然、人工、産業副産物、廃棄
物由来のものが使用できる。例えば下水汚泥溶融スラ
グ、都市ゴミ溶融スラグ等の廃棄物溶融スラグが利用で
き、これらは焼成して製造する際、特にCaO/SiO
2のモル比が0.10〜1.20になるように配合する
必要はない。また、下水汚泥溶融スラグ、都市ゴミ溶融
スラグ等を利用するほうが経済的であり、産業廃棄物の
リサイクルという点では社会的意義も大きい。これらの
廃棄物溶融スラグを用いる場合、単体だけでなく2種類
以上を組み合わせて用いても良い。(D)の溶融スラグ
粉末におけるCaO/SiO2のモル比は、0.10〜
1.20が好ましく、さらに0.10〜0.90、特に
0.10〜0.60が好ましい。0.10未満では、反
応性が低く、十分な初期強度を発現せず、耐久性のある
硬化体が得られない。1.20より高いと水酸化カルシ
ウムが残存し硫酸と反応し二水石膏が生成、膨張破壊を
引き起こすため良好な耐酸性を確保できない。
【0010】また、(D)の溶融スラグ粉末は、粉末度
が比表面積で、2000〜15000cm2/gの範囲であ
れば良いが、好ましくは3000〜15000cm2/g、
より好ましくは4000〜15000cm2/gの範囲が硬
化体の強度発現性の点から好ましい。なお、比表面積が
15000cm2/gを超えたものでも好適に使用できる
が、粉砕にコストがかかり経済的でないので、上限を1
5000cm2/gにしたものである。
【0011】本発明に用いる(E)SiO2−Al23
反応性粉体は特に限定するものでなく、アルカリ刺激下
でAlイオンを溶出しうるSiO2、Al23を含有す
る天然、人工、産業副産物、廃棄物由来の粉体を使用で
きる。例えば代表的なものとして天然粘土鉱物のカオリ
ナイトを加熱しその結合水を除去し構造の大部分を非晶
質にしたメタカオリンやその中間体等を用いることが出
来、また市販のものが好適に使用できる。SiO2−A
23反応性粉体粉末度は比表面積で4000cm2/g以
上、好ましくは6000cm2/g以上、更には8000cm2
/g以上が好ましい。
【0012】本発明に用いる(E)SiO2−Al23
反応性粉体は、特に過酷な乾燥環境下で施工する場合に
おいて、硬化中の生成物生成時と硬化後の生成物の乾燥
収縮において、最も収縮の大きい珪酸ゲルの一部を、硬
化体の生成過程において、より収縮の小さいアルミノ珪
酸塩にし、その収縮を低減するため添加せしめるもので
あり、そのためアルカリ刺激下における反応において、
Alイオンの溶出量が大きいものが好ましく、特にその
結晶構造が非晶質のものが反応性が高く好ましい。
【0013】本発明に用いる(D)の溶融スラグ粉末及
び/又は(E)SiO2−Al23反応性粉体から選ば
れる1種以上の粉末の含有量は前述の(B)の溶融スラ
グとの混合量により、耐酸性の好ましい範囲と硬化体に
必要な強度発現性によりその範囲が決定されるが、その
範囲は5〜60重量%((D)の溶融スラグと(E)S
iO2−Al23反応性粉体の両方を用いる場合はその
合計量として)である。
【0014】本発明に用いられる(F)反応性シリカ質
粒子は主成分にシリカ質を含有しアルカリ刺激剤による
ポゾラン活性を有するものであれば特に限定するもので
なく、天然、合成、廃棄物由来の結晶質、非晶質状態を
問わず使用することができる。これらは例えば、火山ガ
ラス、ガラスカレット、廃ガラス、廃棄物溶融スラグな
どと称されるものである。なお、資源リサイクルの観点
からは副産物、廃棄物由来のものが好ましく、またそれ
自体が酸等の腐食液に著しく腐食されやすい素材の場合
は好ましくない。
【0015】本発明に用いられる(F)反応性シリカ質
粒子は例えば硬化後の収縮低減とともにその施工性を改
善する効果を示し、特に金属製の施工具へのフレッシュ
時の材料の付着性を改善するものである。その粒子の粉
末度は比表面積で3000cm 2/g以下で良く、好ましく
は比表面積で2000cm2/g以下、さらに好ましくは1
500cm2/g以下で、更に全量の90%以上は1200
μ以下であることが好ましく、更には全量の50%以上
は150μ以下であることが好ましい。なお、この範囲
(3000cm2/g以下)に入らない場合、施工性改善の
効果は小さくなるが、通常の骨材の一部と同様の働きを
するため特に耐食性には悪影響を及ぼさない。
【0016】本発明に用いられる(F)反応性シリカ質
粒子の含有量は、5〜60重量%の範囲で特に10〜5
0重量%が好ましい。5重量%以下では作業性改善の効
果はほとんど認められず、60重量%以上含有した場合
は含有量増加による作業性の向上が特に認められない。
【0017】本発明に用いられる(G)アルコール類は
特に限定するものでなく、市販の液体状態のメタノー
ル、エタノール等アルコールや粉末状、顆粒状のポリビ
ニルアルコール等も使用できる。液状のアルコール類が
粉末顆粒状のものに比較し、フレッシュ時にゲル化させ
る効果が大きいが、粉末顆粒状のものの方が取り扱いが
便利である。また、粉末顆粒状のものと液体状のものを
合わせて使用することもできる。
【0018】本発明に用いられる(G)アルコール類は
(C)水ガラス固形分100重量部に対し、1〜30重
量部の範囲で添加するのが好ましい。1重量部を下回る
含有率では収縮低減の効果が十分でなく、また30重量
部を上回った場合、(C)水ガラスを著しくゲル化し、
アルカリ刺激剤としての機能を阻害し硬化体強度が十分
でなくなる。
【0019】本発明で用いる骨材(H)は使用する用途
において腐食するおそれのない限り公知の何れの骨材も
使用できるが、耐食性の高い骨材を使用することが望ま
しく、例えば珪石骨材、セラミックス骨材、アルミナ骨
材、ムライト骨材、シャモット骨材、炭化珪素骨材等が
好ましい。良好なセルフレベリング性を確保するために
は、骨材の粒径が2.5mm以下で、粗粒率が1.5〜3
程度のものが好ましい。骨材(H)の配合量は(A)〜
(G)の合計100重量部に対して5〜200重量部が
好ましい。骨材の配合量がこの範囲であれば良好なセル
フレベリング性を確保し易くなる。より好ましい配合量
は70〜150重量部である。
【0020】本発明のセルフレベリング性組成物には、
上記以外にも例えば消泡剤、増粘剤、硬化促進剤および
遅延剤等の公知混和剤や、フライアッシュ、高炉スラ
グ、都市ゴミ及び/又は下水汚泥の溶融スラグ等の増量
材を性状に支障をきたさない範囲で適宜使用しても良
い。
【0021】本発明のセルフレベリング性組成物は、通
常は上記構成材料のうち水ガラス溶液((C)水ガラス
に所定量の水を加えて溶液としたもの)を除く材料を予
め配合した形態で施工場所に供給される。施工する際に
は、既調合された粉粒体材料と水ガラス溶液とをミキサ
ーで混練し、得られたスラリーを床面等に打設する。使
用するミキサーは特に限定されず、ハンドミキサー、パ
ン型ミキサー、二軸練りミキサー、傾胴ミキサーなど慣
用のミキサーを使用することができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】〔使用原料〕以下の(1)〜(6)から選
択される原料を使用し、配合物を作成した。 (1)ラファージュ社製アルミナセメント「セカール5
1BTF」(A)
【0024】(2)高炉スラグ[CaO/SiO2モル
比:1.38、比表面積:4000cm2/g](B)
【0025】(3)下水汚泥溶融スラグ[CaO/Si
2:0.28、比表面積:5000cm2/g](D)
【0026】(4)アジアセラテック社製 メタカオリ
ン(E)
【0027】(5)反応性シリカ粒子[化学組成SiO2
72.0%、Na2O 12%を含有/ガラス化率95
%以上/比表面積1500cm2/g、粒子径150μm篩全
通、20μmに99.5%とどまる](F)
【0028】(6)信越化学社製 ポリビニルアルコー
ル PA-05S(G)
【0029】(7)混合珪砂[粒径2.5mm以下、FM
(粗粒率)2.0](H)
【0030】(8)水ガラス[SiO2/Na2O=2.18]
(C)、なお混合する粉体に応じて、表1に示す割合で
(C)の固形分量に対し、所定の割合の結合材水比(A
〜Gの合計重量に対する水の重量、記号W/Bで表示)
に相当する水量を加え、溶液とし添加した。
【0031】以下の(9)〜(11)の材料を用いて比
較例のセルフレベリング性組成物を作製した。 (9)太平洋セメント(株)製 普通ポルトランドセメ
ント(I) (10)信越化学(株)製メチルセルロース系増粘剤hi
−メトローズ(J) (11)SKWイーストアジア社製メラミン系粉末状分散
剤メルメントF10(K)
【0032】〔セルフレベリング性組成物の作製方法〕
前記(1)〜(7)および(9)〜(11)の原料を表
1に表す配合割合で混合し粉粒体材料を作製した。さら
に(1)〜(7)を混合した粉粒体材料には前記(8)
水ガラス溶液を表1に記載した重量部加え、モルタルミ
キサーで約3分間混合・混練を行ってセルフレベリング
性組成物を作製した。(9)〜(11)を混合した粉粒
体材料には、表1に示したW/B(この場合は(9)〜
(11)の合計重量に対する水の重量を表す)の水を加
え、モルタルミキサーで約3分間混合・混練を行ってセ
ルフレベリング性組成物を作製した。
【0033】
【表1】
【0034】〔試験方法〕得られたセルフレベリング性
組成物について以下の性能を評価した。 流動性:(社)日本建築学会JASS15M−103
(セルフレベリング材の品質基準)に準じた方法により
フロー値を混練直後から90分経過後まで測定した。結
果を表2に表す。 圧縮強度:JIS R 5201に準じた方法で材齢1日、7日
及び28日の圧縮強度を測定した。結果を表2に表す。 下地接着強さ及び表面接着強さ:日本建築仕上材工業
会規格 NSKS−008A(セメント系セルフレベリング材規
格)に準じた方法で材齢28日の下地接着強さと表面接
着強さを測定した。結果を表2に表す。 耐食性:セルフレベリング性組成物から作製した円柱
状硬化体(φ75×150mm)を材齢28日まで温度20±
1℃のイオン交換水中で水中養生させたものの浸透拡散
抵抗性及び質量変化率を、建材試験センター規格JSTM C
7401「溶液浸せきによるコンクリートの耐薬品性試験
方法」に準じた方法で測定した。各化学薬品に対する浸
漬条件を表3に示す。浸透拡散抵抗性は薬液浸漬後の硬
化体中への薬液浸透深さ(mm)で表した。結果を表3に
表す。
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】表2および表3に示す結果より、本実施例
は何れもセルフレベリング材として充分な流動性と強度
発現性を有し、更には、各化学薬品(無機酸、有機酸、
糖類、油脂)に対して極めて高い耐食性能を発揮するこ
とを確認した。これに対し比較例の普通セメント系のセ
ルフレベリング材では耐食性能が低いことを確認した。
【0038】
【発明の効果】本発明のセルフレベリング性組成物は、
良好な流動性と強度発現性および優れた耐食性を有する
ため、下水処理施設、化成品工場、食品工場、あるいは
温泉地域など耐酸性や耐糖性等が要求される場所にも好
適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 14/30 C04B 14/30 14/32 14/32 18/04 18/04 18/14 18/14 A // C04B 111:20 111:20 111:62 111:62 (72)発明者 石森 正樹 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4G012 PA03 PA04 PA09 PA11 PA12 PA25 PA29 PA30 PB04 PB06 PB15 PC13 PD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)アルミナセメント5〜70重量%、
    (B)CaO/SiO2のモル比が1.20以上の溶融
    スラグ粉末2〜40重量%、(C)水ガラスを固形分で
    5〜40重量%、(D)CaO/SiO2のモル比が
    0.10〜1.20の溶融スラグ粉末および/又は
    (E)SiO2−Al23反応性粉体の1種以上を5〜
    60重量%、(F)粉末度が比表面積で3000cm2/g
    以下の反応性シリカ質粒子を5〜60重量%、(G)ア
    ルコール類から選ばれる1種または2種以上を(C)水
    ガラス固形分100重量部に対し1〜30重量部、
    (H)粒径が2.5mm以下で、粗粒率が1.5〜3の骨
    材を(A)〜(G)の合計100重量部に対して5〜2
    00重量部、を含有するセルフレベリング性組成物。
  2. 【請求項2】(B)CaO/SiO2のモル比が1.2
    0以上の溶融スラグ粉末が高炉スラグである請求項1記
    載のセルフレベリング性組成物。
  3. 【請求項3】(D)CaO/SiO2のモル比が0.1
    0〜1.20で粉末度が比表面積2000〜15000
    cm2/gである溶融スラグを含有する請求項1または2記
    載のセルフレベリング性組成物。
  4. 【請求項4】(H)骨材が珪石骨材、セラミックス骨
    材、アルミナ骨材、ムライト骨材、シャモット骨材、炭
    化珪素骨材から選ばれる1種または2種以上を含有する
    請求項1〜3のいずれかに記載のセルフレベリング性組
    成物。
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Cited By (2)

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JP2008297170A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Taiheiyo Material Kk 高強度修復材
KR102565820B1 (ko) * 2022-11-17 2023-08-10 정성호 고탄성의 방수성 자동수평몰탈층 형성 제품

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