JP2003266705A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JP2003266705A
JP2003266705A JP2002078207A JP2002078207A JP2003266705A JP 2003266705 A JP2003266705 A JP 2003266705A JP 2002078207 A JP2002078207 A JP 2002078207A JP 2002078207 A JP2002078207 A JP 2002078207A JP 2003266705 A JP2003266705 A JP 2003266705A
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JP
Japan
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ink
ink jet
mass
jet recording
nozzle
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Application number
JP2002078207A
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English (en)
Inventor
Wataru Ishikawa
渉 石川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのインク目詰まり耐性、インク吐
出安定性、滲み耐性、画像耐久性、平滑性が優れ、かつ
インク吸収性のない広範な記録媒体に安定して高精細な
画像を印字できるインクジェット記録方法およびインク
ジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 30℃における粘度が10〜500mP
a・sの液体であるインクを加熱手段により40〜15
0℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有するノ
ズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインクジ
ェツト記録方法において、該ノズルプレートの熱伝導率
λ(×10-1)が1〜300W/mKであることを特徴
とするインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吸収性のな
い記録媒体を含めた広範な記録媒体への記録に好適なイ
ンクジェット記録方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録用インクと
しては、水溶性液体インク(水系インク)が広く使われ
ている。また一方、室温で固体のワックス等を素材とし
たホットメルト型インクを用いて、加熱等により液化
し、何らかのエネルギーを加えて噴射させ記録媒体上に
付着させつつ冷却固化し記録ドットを形成させるホット
メルト型インクジェット記録方式が提案されている。こ
のインクは室温で固体状であるため取扱い時に汚れない
し、また、溶融時のインクの蒸発量を最小限にできるの
でノズルの目詰まりがない。更に、付着後直ちに固化す
るので「滲み」もなく、和紙から画用紙、葉書、プラス
チックシートといったさまざまな記録媒体を前処理等な
しで用いることができる等の利点がある。米国特許第
4,391,369号、同4,484,948号には、
紙質に関係なく良好な印刷品質を提供するインクが記述
されている。
【0003】また、特開昭56−93776号において
は、金属面に接着性の良い紫外線硬化樹脂型インクが開
示されており、更に、紫外線を露光することによって硬
化するインクジェット記録用インクとして、米国特許第
4,228,438号に開示されているように、エポキ
シ変性アクリル樹脂およびウレタン変性アクリル樹脂を
バインダーとして使用し、かつ5ミクロン以下の粒子径
の顔料を着色成分としたインク、あるいは特開昭58−
32674号に開示されているカチオン重合性のエポキ
シ樹脂をバインダーに用いたインク、特開平5−186
725号に記載されている様に、水溶性または非水溶性
染料を使用したインクがあり、普通紙、再生紙への印字
を容易にしたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記水系インクを印刷
に用いた場合、インク吸収性のない記録媒体に対しては
印刷が困難であり、また専用紙を使用する場合でも大型
のインク乾燥装置が必要である。また、滲みの問題から
高精細印刷は困難で解像度に限界があるので用途が限ら
れる。
【0005】一方、ワックスを用いたホットメルトタイ
プのインクはインク吸収性のない記録媒体に対しても印
刷は可能で、しかも、高速印刷が可能であるが、耐擦性
が非常に低く印刷後の信頼性を得るのが難しく、また、
平滑性にも劣る。
【0006】また一方、紫外線等の光で記録液を硬化さ
せる方式は、インク吸収性のない記録媒体に対しては印
刷が可能となりまた耐刷性、平滑性には有利であるが、
硬化速度不足による滲みの問題で高精細印刷が困難で解
像度に限界があった。また、ヘッド部でのインクの硬化
によるヘッドの目詰まりを起こしやすいといった問題が
あった。
【0007】有機顔料を着色剤として用いたインクジェ
ット記録方式は、特に耐候性の点で染料を用いたインク
ジェット記録方式に比べて多くの利点があるので、OA
機器、一般家庭用プリンタ、ファクシミリ等オフィスプ
リンタにとどまらず室内外用ポスター、大型看板、車、
ガラス、エレベータ、壁および建物の装飾、さらには布
へのプリントなどへ応用が期待されている。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、記録ヘッドのインク目詰まり
耐性、インク吐出安定性、滲み耐性、画像耐久性、平滑
性が優れ、かつインク吸収性のない広範な記録媒体に安
定して高精細な画像を印字できるインクジェット記録方
法およびインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0010】1.30℃における粘度が10〜500m
Pa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜1
50℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有する
ノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインク
ジェット記録方法において、該ノズルプレートの熱伝導
率λ(×10-1)が1〜300W/mKであることを特
徴とするインクジェット記録方法。
【0011】2.30℃における粘度が10〜500m
Pa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜1
50℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有する
ノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインク
ジェット記録方法において、該ノズルプレートに、ノズ
ル部近傍の空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴
とするインクジェット記録方法。
【0012】3.前記記録ヘッドが、流路板上に伝熱部
材を介してヒーターを有し、該伝熱部材がノズルプレー
ト上にも延長して設けられていることを特徴とする前記
1または2記載のインクジェット記録方法。
【0013】4.前記インクが、少なくとも光重合性化
合物、光重合開始剤および色剤を含有するものであるこ
とを特徴とする前記1〜3のいずれか1項記載のインク
ジェット記録方法。
【0014】5.前記インクが含有する色剤が顔料であ
り、該顔料の平均分散粒径が50〜200nm、添加量
がインクの質量の0.5〜30質量%であることを特徴
とする前記1〜4のいずれか1項記載のインクジェット
記録方法。
【0015】6.前記インクが、光重合開始剤をインク
の質量の0.1〜20質量%含有することを特徴とする
前記1〜5のいずれか1項記載のインクジェット記録方
法。
【0016】7.記録媒体上に画像を形成した後、紫外
線を照射することを特徴とする前記1〜6のいずれか1
項記載のインクジェット記録方法。
【0017】8.照射する紫外線の総量が、10〜10
000mJ/cm2であることを特徴とする前記7項記
載のインクジェット記録方法。
【0018】9.前記記録ヘッドが、圧電体の圧電作用
を利用するインクジェット方式のものであることを特徴
とする前記1〜8のいずれか1項記載のインクジェット
記録方法。
【0019】10.前記記録媒体がインク吸収性のない
ものであることを特徴とする前記1〜9のいずれか1項
記載のインクジェット記録方法。
【0020】11.30℃における粘度が10〜500
mPa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜
150℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有す
るノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するイン
クジェット記録装置において、該ノズルプレートの熱伝
導率λ(×10-1)が1〜300W/mKであることを
特徴とするインクジェット記録装置。
【0021】12.30℃における粘度が10〜500
mPa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜
150℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有す
るノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するイン
クジェット記録装置において、該ノズルプレートに、ノ
ズル部近傍の空気を加熱する加熱手段を設けたことを特
徴とするインクジェット記録装置。
【0022】13.前記記録ヘッドが、流路板上に伝熱
部材を介してヒーターを有し、該伝熱部材がノズルプレ
ート上にも延長して設けられていることを特徴とする前
記11または12記載のインクジェット記録装置。
【0023】14.前記インクが、少なくとも光重合性
化合物、光重合開始剤および色剤を含有するものである
ことを特徴とする前記11〜13のいずれか1項記載の
インクジェット記録装置。
【0024】15.前記インクが含有する色剤が顔料で
あり、該顔料の平均分散粒径が50〜200nm、添加
量がインクの質量の0.5〜30質量%であることを特
徴とする前記11〜14のいずれか1項記載のインクジ
ェット記録装置。
【0025】16.前記インクが、光重合開始剤をイン
クの質量の0.1〜20質量%含有することを特徴とす
る前記11〜15のいずれか1項記載のインクジェット
記録装置。
【0026】17.記録媒体上に画像を形成した後、紫
外線を照射することを特徴とする前記11〜16のいず
れか1項記載のインクジェット記録装置。
【0027】18.照射する紫外線の総量が、10〜1
0000mJ/cm2であることを特徴とする前記17
項記載のインクジェット記録装置。
【0028】19.前記記録ヘッドが、圧電体の圧電作
用を利用するインクジェット方式のものであることを特
徴とする前記11〜18のいずれか1項記載のインクジ
ェット記録装置。
【0029】20.前記記録媒体がインク吸収性のない
ものであることを特徴とする前記11〜19のいずれか
1項記載のインクジェット記録装置。
【0030】以下、本発明を詳細に説明する。 ノズルプレート及びノズルプレート加熱及びインクジェ
ット記録装置 図1(a),(b)は、本発明によるインクジェット記
録装置の一実施例である記録ヘッドの構成図であり、図
(a)は断面図、図(b)は図(a)のA−A線矢視拡
大図である。図中、1は基板、2は圧電素子、3は流路
板、3aはインク流路、3bは壁部、4は共通液室構成
部材、4aは共通液室、5はインク供給パイプ、6はノ
ズルプレート、6aはノズル、7は駆動用回路プリント
板(PCB)、8はリード線、9は駆動電極、10は充
填剤、11は保護板、12は流体抵抗、13,14は電
極、15は上部隔壁、16はヒータ、17はヒータ電
源、18は伝熱部材、19は記録ヘッドである。なお、
図2は記録ヘッドの分解構成図である。
【0031】集積化されたヘッドにおいて、電極13,
14を有する積層された圧電素子2は、流路3aに対応
して、該流路3a方向に溝加工が施され、溝10と駆動
圧電素子2bと非駆動圧電素子2aに区分される。溝1
0には充填剤が封入されている。溝加工が施された圧電
素子2には上部隔壁15を介して流路板3が接合され
る。すなわち、前記上部隔壁15は、非駆動圧電素子2
aと隣接する流路を隔てる壁部3bとで支持される。駆
動圧電素子2bの幅は流路3aの幅よりも僅かに狭く、
駆動用回路プリント板(PCB)上の駆動回路により選
択された駆動圧電素子2bにパルス状信号電圧を印加す
ると、該駆動圧電素子2bは厚み方向に変化し、上部隔
壁15を介して流路3aの容積が変化し、その結果ノズ
ルプレート6のノズル6aよりインク液滴を吐出する。
【0032】流路板3上には伝熱部材18を介してヒー
ター16がそれぞれ接着されている。伝熱部材18はノ
ズル面にまわり込んで設けられている。伝熱部材18は
ヒーター16からの熱を効率良く流路板3に伝え、か
つ、ヒーター16からの熱をノズル面近傍に運びノズル
面近傍の空気を温めることを目的としており、したがっ
て、熱伝導率の良い材料が用いられる。例えば、アルミ
ニウム、鉄、ニッケル、銅、ステンレス等の金属、ある
いは、SiC、BeO、AlN等のセラミックス等が好
ましい材料として挙げられる。
【0033】圧電素子を駆動すると、流路の長手方向に
垂直な方向に変位し、流路の容積が変化し、その容積変
化によりノズルからインクがインク液滴となって噴射す
る。圧電素子には常時流路容積が縮小するように保持す
る信号を与え、選択された流路に対して流路容積を増大
する向きに変位させた後、再び流路の容積が縮小する変
位を与えるパルス信号を印加することにより、流路と対
応するノズルよりインクがインク液滴となって噴射す
る。
【0034】図3(a),(b)は、インクがインク液
滴となって噴射する様子を説明するための図で、図
(a)はヘッド部の断面図、図(b)はノズルプレート
の平面図である。図中、20は記録媒体、21はインク
滴、22a〜22jはノズル、23はプラテンである。
ノズル22より噴射したインク滴21は記録媒体20方
向に飛翔して付着する。伝熱部材18と記録紙20間の
距離は、通常は2mm以下、好ましくは1mm以下、よ
り好ましくは0.8mm以下である。 ノズルプレートの材質 本発明の請求項1または11の発明において、ノズルプ
レートの熱伝導率λ(×10-1)は1〜300W/mK
である。好ましくは10〜300W/mKである。1W
/mK未満ではノズルプレートの加温に時間がかかるこ
とがある。また、300W/mKを越えるとノズルプレ
ートの温度変化が大きくなることがある。ノズルプレー
トの材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、ニッケ
ル、銅、ステンレス等の金属、あるいは、SiC、Be
O、AlN等のセラミックス等が好ましい材料として挙
げられる。 インクジェット記録装置の記録ヘッドの方式 本発明においては、インクジェット記録装置の記録ヘッ
ドのインク吐出の駆動力として、インクに対しての適用
範囲が広く、高速射出が可能な圧電体の圧電作用を利用
する方式が好ましい。具体的には、例えば特公平4−4
8622号に記載される様に、圧電性基体上に形成され
た微細な溝の内部に電極膜が形成され、更に絶縁膜で覆
われてインク流路とする記録ヘッドの方式である。 照射線源 紫外線、電子線、X線、可視光、赤外光など、様々な線
源を用いることが可能であるが、硬化性、線源のコスト
等を考慮すると、紫外線が好ましい。紫外線線源として
は、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーラ
ンプ、紫外線レーザ・LEDなどを用いることができ
る。
【0035】基本的な照射方法は、特開昭60−132
767号に開示されている。これによると、ヘッドユニ
ットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源
を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて
行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によ
って硬化を完了させる。WO9954415号では、照
射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメー
トされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当
て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。
本発明の記録方法においては、これらの照射方法を用い
ることが可能である。
【0036】具体的には、帯状のメタルハライドランプ
管、紫外線ランプ管が好ましい。線源は、実質的に記録
装置に固定化し、稼動部を無くすことで、安価な構成と
することが可能である。
【0037】照射は、各色が印字毎に行われることが好
ましく、つまり、何れの露光方式でも線源は2種用意
し、第2の線源によって、硬化を完了させることが好ま
しい形態のひとつである。これは、2色目の着弾インク
の濡れ性、インク間の接着性を得ることと、線源を安価
に組むことに寄与する。
【0038】なお、第1の線源と、第2の線源とは、露
光波長または露光照度を変えることが好ましい。第一照
射エネルギーを第二の照射エネルギーより小さく、即ち
第一の照射エネルギーを照射エネルギー総量の通常1〜
20%、好ましくは1〜10%、更に好ましくは1〜5
%とする。照度を変えた照射を行うことで、硬化後の分
子量分布が好ましいものとなる。即ち、一度に高照度の
照射を行ってしまうと、重合率は高められるものの、重
合したポリマーの分子量は小さく、強度が得られない。
インクジェットインクのように極端に粘度の低い組成で
は、顕著な効果が得られる。
【0039】また、第一の照射は、第二の照射より長波
長とすることで、第一の照射では、インクの表層を硬化
させて、インクの滲みを抑えられ、第二の照射では照射
線が届き難い記録媒体近傍のインクを硬化させ、密着性
を改善することができる。インク内部の硬化促進のため
にも、第二の照射線波長は長波長であることが好まし
い。 照射タイミング 本発明においては、上記インクを用い、一定温度にイン
クを加温するとともに、着弾から照射までの時間を好ま
しくは0.01〜0.5秒、より好ましくは0.01〜
0.3秒、特に好ましくは0.01〜0.15秒とし、
その後に放射線を照射することが好ましい。このように
着弾から照射までの時間を極短時間に制御することによ
り、着弾インクが硬化前に滲むことを防止することが可
能となる。また、多孔質な記録媒体に対しても光源の届
かない深部までインクが浸透する前に露光することがで
きる為、未反応モノマーの残留を抑えられ、臭気を低減
できる。これは、本発明に係るインクを用いることで大
きな相乗効果をもたらすことになる。特に、30℃にお
けるインク粘度が10〜500mP・s、好ましくは4
0〜300mP・sのインクを用いると大きな効果を得
ることができる。このような記録方法を取ることで、表
面の濡れ性が異なる様々な記録媒体に対しても、着弾し
たインクのドット径を一定に保つことができ、画質が向
上する。なお、カラー画像を得るためには、明度の低い
色から順に重ねていくことが好ましい。明度の低いイン
クを上部に重ねると、下部のインクまで照射線が到達し
にくく、硬化感度の阻害、残留モノマーの増加および臭
気の発生、密着性の劣化が生じやすい。また、照射は、
全色を射出してまとめて露光することが可能だが、1色
毎に露光するほうが、硬化促進の観点で好ましい。
【0040】また、複数色の記録ヘッドからなるユニッ
トでは、各色間を実質的に照射線透過性とすることが好
ましい。具体的には照射線透過性の部材で記録ヘッド間
を構成するか、部材を配置させない構成である。本発明
の構成では、このような簡単な構成とすることで、各色
毎に、着弾直後、速やかに照射することが可能であり、
特に二次色の滲み防止、双方向描画における、行きと帰
りのドット滲み差を防止(行きと帰りの色が異なるのを
防ぐ)できるため、好ましい。
【0041】本発明において、照射する紫外線の総量
が、10〜10000mJ/cm2であることが好まし
い。10mJ/cm2ではインクの硬化が不十分となる
ことがある。また、10000mJ/cm2を越えると
記録媒体を傷つけることがある。 インク加熱、記録ヘッド温調 本発明のインクジェット記録方法または装置では、上記
インクを40〜150℃に加熱し、インク粘度を下げて
射出することが射出安定性の点で好ましい。更に好まし
くは、50℃〜100℃である。40℃未満または15
0℃を越えると、射出が困難になることがある。照射線
硬化型インクは、概して水性インクより粘度が高いた
め、温度変動による粘度変動幅が大きい。粘度変動はそ
のまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、
画質劣化を起こすため、インク温度を出来るだけ一定に
保つことが必要である。インク温度の制御幅は好ましく
は設定温度±5℃、より好ましくは設定温度±2℃、特
に好ましくは設定温度±1℃である。記録装置にはイン
ク温度の安定化手段を備えるが、一定温度にする部位は
インクタンク(中間タンクがある場合は中間タンク)、
からノズル射出面までの配管系、部材の全てが対象とな
る。
【0042】温度コントロールのため、温度センサーを
各配管部位に複数設け、インク流量、環境温度に応じた
加熱制御をすることが好ましい。また、加熱するヘッド
ユニットは、装置本体、外気からの温度の影響を受けな
いよう、熱的に遮断もしくは断熱されていることが好ま
しい。加熱に要するプリンター立上げ時間を短縮するた
め、また熱エネルギーのロスを低減するために、他部位
との断熱を行うとともに、加熱ユニット全体の熱容量を
小さくすることが好ましい。 インク吸収性のない記録媒体 インク吸収性のない記録媒体ないしインク吸収性の低い
記録媒体(あるいは、インク非吸収性記録媒体)とは、
インク吸収性のない材料ないしインク吸収性の低い材料
(あるいは、インク非吸収性材料)からなる記録媒体、
あるいは、インク吸収性のない材料ないしインク吸収性
の低い材料(あるいは、インク非吸収性材料)からなる
表面層(印字層)を有する記録媒体であり、インク吸収
性のない材料ないしインク吸収性の低い材料(あるい
は、インク非吸収性材料)は、例えば、各種のプラスチ
ックや金属である。 インク、粘度 本発明のインクは、30℃での粘度が10〜500mP
a・sの液体である。40〜300mPa・sが好まし
く、40〜200mPa・sがより好ましい。10mP
a・s未満では滲み耐性が劣化することがある。また、
500mPa・sを越えると、画質の平滑性が劣化する
ことがある。また、該インクは、60℃で3〜30mP
a・sの液体であることが好ましく、より好ましくは、
3〜20mPa・sである。3mPa・s未満では高速
射出に不具合を生じることがある。また、30mPa・
sを越えると射出性が劣化することがある。 光重合性化合物、光重合開始剤 光重合性化合物は、ラジカル重合性化合物、例えば特開
平7−159983号、特公平7−31399号、特開
平08−224982号、特開平10−863号に記載
されている光重合性組成物を用いた光硬化型材料と、カ
チオン重合系の光硬化性樹脂が知られており、最近では
可視光以上の長波長域に増感された光カチオン重合系の
光硬化性樹脂も例えば、特開平6−43633号、特開
平08−324137号等に公開されている。
【0043】ラジカル重合性化合物は、ラジカル重合可
能なエチレン性不飽和結合を有する化合物であり、分子
中にラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を少なく
とも1つ有する化合物であればどの様なものでもよく、
モノマー、オリゴマー、ポリマー等の化学形態をもつも
のが含まれる。ラジカル重合性化合物は1種のみ用いて
もよく、また目的とする特性を向上するために任意の比
率で2種以上を併用してもよい。
【0044】ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイ
ン酸等の不飽和カルボン酸及びそれらの塩、エステル、
ウレタン、アミドや無水物、アクリロニトリル、スチレ
ン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエー
テル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン等のラジカル
重合性化合物が挙げられる。具体的には、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス
(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレン
グリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレ
ート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシア
クリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、ラウリルメタクリレート、アリルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールエタントリメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタ
クリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタク
リル誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジア
リルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル
化合物の誘導体が挙げられ、さらに具体的には、山下晋
三編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年大成
社);加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原
料編)」(1985年、高分子刊行会);ラドテック研
究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79
頁、(1989年、シーエムシー);滝山栄一郎著、
「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日
刊工業新聞社)等に記載の市販品もしくは業界で公知の
ラジカル重合性ないし架橋性のモノマー、オリゴマー及
びポリマーを用いることができる。上記ラジカル重合性
化合物の添加量は好ましくは1〜97質量%であり、よ
り好ましくは30〜95質量%である。
【0045】ラジカル重合開始剤としては、特公昭59
−1281号、特公昭61−9621号、及び特開昭6
0−60104号等に記載のトリアジン誘導体、特開昭
59−1504号及び特開昭61−243807号等に
記載の有機過酸化物、特公昭43−23684号、特公
昭44−6413号、特公昭44−6413号及び特公
昭47−1604号、米国特許第3,567,453号
に記載のジアゾニウム化合物、米国特許第2,848,
328号、同第2,852,379号、同2,940,
853号に記載の有機アジド化合物、特公昭36−22
062号、特公昭37−13109号、特公昭38−1
8015号、特公昭45−9610号等に記載のオルト
−キノンジアジド類、特公昭55−39162号、特開
昭59−14023号、「マクロモレキュルス(Mac
romolecules)」 第10巻 第1307頁
(1977年)、等に記載の各種オニウム化合物、特開
昭59−142205号に記載のアゾ化合物、特開平1
−54440号、ヨーロッパ特許第109,851号、
同第126,712号、「ジャーナル・オブ・イメージ
ング・サイエンス(J.Imag.Sci.)」 第3
0巻 第174頁(1986年)に記載の金属アレン錯
体、特開平6−213861号、特開平6−25534
7号に記載の(オキソ)スルホニウム有機ホウ素錯体、
特開昭61−151197号に記載のチタノセン類、
「コーディネーション・ケミストリー・レビュー(Co
ordinantion Chemistry Rev
iew)」 第84巻 第85〜第277頁(1988
年)、特開平2−182701号に記載のルテニウム等
の遷移金属を含有する遷移金属錯体、特開平3−209
477号に記載の2,4,5−トリアリールイミダゾー
ル二量体、四臭化炭素や特開昭59−107344号記
載の有機ハロゲン化合物、等が挙げられる。これらの重
合開始剤はラジカル重合可能なエチレン不飽和結合を有
する化合物100質量部に対して0.01〜10質量部
の範囲で含有されるのが好ましい。
【0046】カチオン重合系光硬化樹脂としては、カチ
オン重合により高分子化の起こるタイプ(主にエポキシ
タイプ)のエポキシタイプの紫外線硬化性プレポリマ
ー、モノマーとして、1分子内にエポキシ基を2個以上
含有するプレポリマーを挙げることができる。このよう
なプレポリマーとしては、例えば、脂環式ポリエポキシ
ド類、多塩基酸のポリグリシジルエステル類、多価アル
コールのポリグリシジルエーテル類、ポリオキシアルキ
レングリコールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポ
リオールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポリオー
ルのポリグリシジルエーテル類の水素添加化合物類、ウ
レタンポリエポキシ化合物類およびエポキシ化ポリブタ
ジエン類等を挙げることができる。これらのプレポリマ
ーは、その一種を単独で使用することもできるし、ま
た、その二種以上を混合して使用することもできる。
【0047】カチオン重合性組成物中に含有されるカチ
オン重合性化合物としては、他に例えば下記の(1)ス
チレン誘導体、(2)ビニルナフタレン誘導体、(3)
ビニルエーテル類及び(4)N−ビニル化合物類を挙げ
ることができる。 (1)スチレン誘導体 例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシ
スチレン、β−メチルスチレン、p−メチル−β−メチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシ−β−
メチルスチレン等 (2)ビニルナフタレン誘導体 例えば、1−ビニルナフタレン、α−メチル−1−ビニ
ルナフタレン、β−メチル−1−ビニルナフタレン、4
−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メトキシ−1−
ビニルナフタレン等 (3)ビニルエーテル類 例えば、イソブチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビ
ニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、
α−メチルフェニルビニルエーテル、β−メチルイソブ
チルビニルエーテル、β−クロロイソブチルビニルエー
テル等 (4)N−ビニル化合物類 例えばN−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルインドール、N−ビニルピロール、N−
ビニルフェノチアジン、N−ビニルアセトアニリド、N
−ビニルエチルアセトアミド、N−ビニルスクシンイミ
ド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルイミダゾール等。
【0048】上記カチオン重合性化合物のカチオン重合
性組成物中の含有量は1〜97質量%が好ましく、より
好ましくは30〜95質量%である。
【0049】カチオン重合系光硬化樹脂の開始剤として
は、芳香族オニウム塩を挙げることができる。この芳香
族オニウム塩として、周期表第Va族元素の塩、例えば
ホスホニウム塩(例えば、ヘキサフルオロリン酸トリフ
ェニルフェナシルホスホニウムなど)、第VIa族元素の
塩、例えばスルホニウム塩(例えば、テトラフルオロホ
ウ酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサフルオロリン酸
トリフェニルスルホニウム、ヘキサフルオロリン酸トリ
ス(4−チオメトキシフェニル)、スルホニウムおよび
ヘキシサフルオロアンチモン酸トリフェニルスルホニウ
ムなど)、および第VIIa族元素の塩、例えばヨードニ
ウム塩(例えば、塩化ジフェニルヨードニウムなど)を
挙げることができる。
【0050】このような芳香族オニウム塩をエポキシ化
合物の重合におけるカチオン重合開始剤として使用する
ことは、米国特許第4,058,401号、同第4,0
69,055号、同第4,101,513号および同第
4,161,478号に詳述されている。
【0051】好ましいカチオン重合開始剤としては、第
VIa族元素のスルホニウム塩が挙げられる。その中で
も、紫外線硬化性と紫外線硬化性の組成物の貯蔵安定性
の観点からすると、ヘキサフルオロアンチモン酸トリア
リールスホニウムが好ましい。またフォトポリマーハン
ドブック(フォトポリマー懇話会編 工業調査会発行1
989年)の39〜56頁に記載の公知の光重合開始
剤、特開昭64−13142号、特開平2−4804号
に記載されている化合物を任意に用いることができる。
【0052】本発明のインクは、光重合開始剤をインク
の質量の0.1〜20質量%含有することが好ましい。
0.1質量%未満では感度が不十分となることがある。
また、20質量%を越えると色濁りとなることがある。 他の添加剤 本発明のインクへの添加剤として、反応希釈剤、充填
剤、流動助剤、チキソトロピー剤、湿潤剤、消泡剤、可
塑剤のような他の添加剤を含有することができる。又、
耐光剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、腐食
防止剤のような安定化剤又は、Si系化合物、ワックス
等を添加してもよい。 色剤 本発明のインク組成物における色剤としては、従来から
知られている染料および顔料が使用できる。本発明にお
ける色剤としては、顔料がより好ましい。
【0053】水溶性染料として、例えば、C.I.ダイ
レクトブラック−2、−4、−9、−11、−17、−
19、−22、−32、−80、−151、−154、
−168、−171、−194;C.I.ダイレクトブ
ルー−1、−2、−6、−8、−22、−34、−7
0、−71、−76、−78、−86、−112、−1
42、−165、−199、−200、−201、−2
02、−203、−207、−218、−236、−2
87;C.I.ダイレクトレッド−1、−2、−4、−
8、−9、−11、−13、−15、−20、−28、
−31、−33、−37、−39、−51、−59、−
62、−63、−73、−75、−80、−81、−8
3、−87、−90、−94、−95、−99、−10
1、−110、−189;C.I.ダイレクトイエロー
−1、−2、−4、−8、−11、−12、−26、−
27、−28、−33、−34、−41、−44、−4
8、−58、−86、−87、−88、−135、−1
42、−144;C.I.フードブラック−1、−2;
C.I.アシッドブラック−1、−2、−7、−16、
−24、−26、−28、−31、−48、−52、−
63、−107、−112、−118、−119、−1
21、−156、−172、−194、−208;C.
I.アシッドブルー−1、−7、−9、−15、−2
2、−23、−27、−29、−40、−43、−5
5、−59、−62、−78、−80、−81、−8
3、−90、−102、−104、−111、−18
5、−249、−254;C.I.アシッドレッド−
1、−4、−8、−13、−14、−15、−18、−
21、−26、−35、−37、−110、−144、
−180、−249、−257;C.I.アシッドイエ
ロー−1、−3、−4、−7、−11、−12、−1
3、−14、−18、−19、−23、−25、−3
4、−38、−41、−42、−44、−53、−5
5、−61、−71、−76、−78、−79、−12
2等が挙げられる。
【0054】油溶性染料としては、アゾ染料、金属錯塩
染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ
染料、カーボニウム染料、キノイミン染料、シアニン染
料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾ
キノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、
ペリノン染料、フタロシアニン染料等が挙げられるが、
これらに限られるものではない。
【0055】水に不溶性染料および顔料としては、特に
限定されるものではないが、有機顔料、無機顔料、着色
ポリマー粒子、水不溶性染料、分散染料、油溶性染料等
が挙げられる。
【0056】黒色顔料としては、ファーネスブラック、
ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラ
ック等のカーボンブラック顔料等が挙げられ、例えば、
Raven7000、Raven5750、Raven
5250、Raven5000 ULTRA II、Ra
ven3500、Raven2000、Raven15
00、Raven1250、Raven1200、Ra
ven1190 ULTRA II、Raven117
0、Raven1255、Raven1080、Rav
en1060(以上、コロンビアン・カーボン社製)、
Regal400R、Regal330R、Regal
660R、Mogul L、BlackPearls
L、Monarch700、Monarch800、M
onarch、880、Monarch900、Mon
arch1000、Monarch1100、Mona
rch1300、Monarch1400(以上キャボ
ット社製)、Color Black FW1、Col
or BlackFW2、Color Black W
2V、Color Black 18、ColorBl
ack FW200、Color Black S15
0、ColorBlack S160、Color B
lack S170、Pritex35、Pritex
U、Pritex Vrintex140U、Prin
tex140V、Special Black 6、S
pecial Black 5、Special Bl
ack 4A、Special Black4(以上、
デグッサ社製)、No.25、No.33、No.4
0、No.47、No.52、No.900、No.2
300、MCF−88、MA600、MA7,MA8、
MA100(以上、三菱化学社製)等を使用することが
できる。また、マグネタイト、フェライト等の磁性体微
粒子、チタンブラック等を黒色顔料として用いることも
できる。
【0057】シアン色顔料としては、C.I.ピグメン
ト・ブルー−1、C.I.ピグメント・ブルー−2、
C.I.ピグメント・ブルー−3、C.I.ピグメント
・ブルー−15、C.I.ピグメント・ブルー−15:
1、C.I.ピグメント・ブルー−15:3、C.I.
ピグメント・ブルー−15:34、C.I.ピグメント
・ブルー−16、C.I.ピグメント・ブルー−22、
C.I.ピグメント・ブルー−60等が挙げられる。
【0058】マゼンタ色顔料としては、C.I.ピグメ
ント・レッド−5、C.I.ピグメント・レッド−7、
C.I.ピグメント・レッド−12、C.I.ピグメン
ト・レッド−48、C.I.ピグメント・レッド−4
8:1、C.I.ピグメント・レッド−57、C.I.
ピグメント・レッド−112、C.I.ピグメント・レ
ッド−122、C.I.ピグメント・レッド−123、
C.I.ピグメント・レッド−146、C.I.ピグメ
ント・レッド−168、C.I.ピグメント・レッド−
184、C.I.ピグメント・レッド−202等が挙げ
られる。
【0059】黄色顔料としては、C.I.ピグメント・
イエロー−1、C.I.ピグメント・イエロー−2、
C.I.ピグメント・イエロー−3、C.I.ピグメン
ト・イエロー−12、C.I.ピグメント・イエロー−
13、C.I.ピグメント・イエロー−14、C.I.
ピグメント・イエロー−16、C.I.ピグメント・イ
エロー−17、C.I.ピグメント・イエロー−73、
C.I.ピグメント・イエロー−74、C.I.ピグメ
ント・イエロー−75、C.I.ピグメント・イエロー
−83、C.I.ピグメント・イエロー−93、C.
I.ピグメント・イエロー−95、C.I.ピグメント
・イエロー−97、C.I.ピグメント・イエロー−9
8、C.I.ピグメント・イエロー−114、C.I.
ピグメント・イエロー−128、C.I.ピグメント・
イエロー−129、C.I.ピグメント・イエロー−1
51、C.I.ピグメント・イエロー−154等が挙げ
られる。
【0060】上記の黒色およびシアン、マゼンタ、イエ
ローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定
色顔料、金、銀色等の金属光沢顔料、無色の体質顔料、
プラスチックピグメント等を使用することもできる。ま
た、上記以外に新たに合成した顔料を用いることもでき
る。さらに、これらの顔料は、表面処理されたものであ
ってもよい。表面処理方法としては、例えば、アルコー
ル、酸、塩基、シラン化合物等のカップリング剤による
処理、ポリマーグラフト化処理、プラズマ処理等が挙げ
られる。本発明において使用する色材は、有機および無
機不純物の含有量が少ないものが好ましい。一般に市販
されている色材は不純物の含有量が多いので、その精製
品を使用することが望ましい。本発明に係る上記固体イ
ンク組成物に用いられる色材は、インク質量に対し0.
1〜30質量%、好ましくは1〜15質量%の範囲で使
用される。 顔料分散、分散粒径 本発明に於いて、分散された顔料を用いることが好まし
い。
【0061】顔料を分散するために使用される分散剤と
しては、例えば、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アル
キルエステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコ
ハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリ
セリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸アミド、アミンオキシド等の界面活性剤;あ
るいは、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン
誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、
マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フ
マル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体
からなるブロック共重合体、ランダム共重合体およびこ
れらの塩を挙げることができる。
【0062】顔料の分散には、ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェ
ルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パー
ルミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種
を用いることができる。また、遠心分離装置を使用し
て、あるいは、フィルターを使用して顔料分散体から粗
粒分を除去することも好ましい。
【0063】本発明のインクに使用する顔料分散体の平
均分散粒径は50〜200nmが好ましく、50〜10
0nmがより好ましい。50nm未満では画像保存性が
劣化するようになる。また、200nmを越えると射出
が不安定になる。
【0064】また、本発明のインクに使用する顔料分散
体の添加量は、インクの質量の0.5〜30質量%の範
囲にあるのが好ましく、より好ましくは1〜20%の範
囲である。0.5質量%未満では高濃度の画像を形成出
来なくなることがある。また、30質量%を越えると射
出が不安定になる。
【0065】本発明のインクには、必要に応じて、水溶
性有機溶剤を添加することができる。好ましく用いられ
る水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリ
ーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアル
コール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオ
ール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコ
ール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェ
ニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−
メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールア
ミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、
ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロ
ピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロ
リドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメ
チルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラ
ン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられ
る。
【0066】本発明のインクには、この他に、防腐剤、
防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じて含有させてもよ
い。 pH 本発明のインクのpHは、4〜10であることが好まし
い。更に、好ましくは、5〜9である。 表面張力 本発明のインクは、インクの表面張力が、記録媒体およ
びヘッドノズル部材に対する濡れ性を考慮して、20〜
60mN/mの範囲にあることが好ましく、より好まし
くは25〜50mN/mである。インクの表面張力が2
0mN/m未満ではノズルからインクが溢れだしやすく
なる。また、60mN/mを越えると乾燥時間が長くな
る。
【0067】表面張力を調整するために、必要に応じ
て、界面活性剤を含有させてもよい。本発明に係るイン
クに好ましく使用される界面活性剤としては、例えば、
ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコー
ル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロ
ックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキル
アミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン性界
面活性剤が挙げられる。これらの中で特に、アニオン性
界面活性剤およびノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0068】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の態様はこれらに限定されない。
【0069】実施例1 《インクの作製》下記のインク組成物を60℃に、固体
インクは150℃に加熱して混合攪拌した後、得られた
液体を加熱下、フィルターでろ過し、冷却してインク組
成物を作製した。但し、インク2は、加熱せず混合を行
い作製した。 インク1(固体インク) 色剤:CI pigment Blue 15:3 (平均分散粒径:100nm) 5質量部 パラフィンワックス(日本精蝋製、155) 45質量部 ベヘン酸(和光純薬製) 30質量部 オレイン酸アミド(花王製、脂肪酸アマイドON) 20質量部 インク2(UV硬化型インク) 色剤:CI pigment Blue 15:3 (平均分散粒径:100nm) 5質量部 光重合性化合物:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート 15質量部 2−フェノキシエチルアクリレート 20質量部 ポリプロピレングリコールジアクリレート 20質量部 オクチルアクリレート 29質量部 重合開始剤:イルガキュア184(日本チバガイギー社製) 5質量部 2−フェノキシエタノール 1質量部 インク3(UV硬化型インク) 色剤:CI pigment Blue 15:3 (平均分散粒径:100nm) 5質量部 光重合性化合物:テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 30質量部 ラウリルアクリレート(単官能) 10質量部 エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート(三官能) 10質量部 カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(六官能) 40質量部 重合開始剤:イルガキュア184(日本チバガイギー社製) 2.5質量部 イルガキュアー907 2.5質量部 インク4(UV硬化型インク) 色剤:CI pigment Blue 15:3 (平均分散粒径:100nm) 5質量部 光重合性化合物:テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 30質量部 ラウリルアクリレート(単官能) 10質量部 エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート(三官能) 10質量部 AT−600(共栄社化学社製) 40質量部 重合開始剤:イルガキュア184(日本チバガイギー社製) 2.5質量部 イルガキュアー907 2.5質量部 インク5(ホワイトインク1)(UV硬化型インク) ホワイト顔料分散物(※1) 15質量部 ステアリルアクリレート 65質量部 テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 10質量部 カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(六官能) 5質量部 重合開始剤(Ciba製、イルガキュアー184) 5質量部 (※1)上記ホワイト顔料分散物の組成を下記に示す。 ホワイト顔料分散物の組成 酸化チタン(アナターゼ型:粒径0.2μm) 20質量部 テトラエチレングリコールジアクリレート(二官能) 5質量部 ステアリルアクリレート 75質量部 《粘度》30℃における粘度を回転粘度計(トキメック
製EDLモデル)を用いてインクの粘度を測定した。 《紫外線照射》ピーク波長254nmのブラックライト
を集光して、露光面照度5mW/cm 2とし、インク着
弾後0.1秒後に照射が始まるよう露光系を配置、露光
エネルギーが10mJ/cm2となるよう照射した。こ
の照射でインクの滲みを防止し、色にごりのない高品位
の画像を得ることができる。次いで、ブラックライトの
照射終了後、メタルハライドランプにより二次露光を行
った。露光面照度は、10mW/cm2、露光エネルギ
ー150mJ/cm2とした。 《出力》インク2〜5は、ピエゾ式インクジェットノズ
ルを用いたピエゾ式インクジェット記録装置によって、
記録媒体への記録を行った。インク供給系は、インクタ
ンク、インク供給パイプ、記録ヘッド直前の前室インク
タンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドから成り、
前室タンクから記録ヘッド部分まで断熱および加温を行
った。
【0070】印字時のインク温度は、インク2は25
℃、インク3〜5は80℃であった。ピエゾヘッドは、
8〜30plのマルチサイズドットを720×720d
pi(dpiとは1インチ即ち2.54あたりのドット
数)の解像度で射出できるよう駆動した。
【0071】尚、記録ヘッドには、図2記載のノズルプ
レートを装着した。ノズルプレートの材質、熱伝導率、
及びノズルプレート加熱装置の有り無しを、表1に示
す。 《記録媒体》記録媒体は、50ミクロン厚みの4つのP
ETシートを使用。該PETシートは常温(25℃)に
保持した。 《評価》 インク吐出安定性および滲み耐性 ピエゾ式インクジェット記録装置にて100枚連続印字
し、インク吐出安定性(連続印字性)および滲み耐性を
目視にて観察し、下記基準にて評価した。
【0072】 ◎・・・滲みもなく、ノズル欠(印字の抜け)や印字の
乱れ(印字の太さの乱れ)の発生がなく印字が良好 ○・・・僅かに滲みと、ノズル欠はないが僅かに印字の
乱れがある △・・・滲みと、ノズル欠が僅かにあり、印字に乱れが
ある ×・・・滲みと、ノズル欠が多発し、印字に乱れがある 記録ヘッドのインク目詰まり耐性 ピエゾ式インクジェット記録装置にて印字した後に、印
字温度で6時間放置後再度印字を行い、目視にて観察
し、下記基準にて評価した。
【0073】 ◎・・・目詰まりもなく印字も良好 ○・・・僅かに印字の抜けが観察される △・・・目詰まりがあるが簡単な復帰操作で印字可能 ×・・・印字が不能 画像耐久性 ピエゾ式インクジェット記録装置にて印字したベタ部に
対して、スクラッチ強度試験機HEIDON−18[H
EIDON社製]を用い、測定針は0.8mmRのサフ
ァイヤ針を用いて測定した。測定は一定荷重で10cm
の引掻き試験を3回行い、支持体まで傷が入った箇所が
存在しない限度荷重を求め以下の基準で評価した。
【0074】 ○・・・200g以上 △・・・100g以上200g未満 ×・・・100g未満 平滑性 ピエゾ式インクジェット記録装置にてベタ部(黒)を印
字し、紫外線照射を行った後、インク膜厚やムラを目視
観察し、以下の基準で評価した。
【0075】 ◎・・・厚みが薄く良好 ○・・・厚みはあるがムラはなく高精細印字に問題ない △・・・厚みがあり、ムラが若干あるが、なんとか使用
可能なレベル ×・・・厚みがあり、ムラが目立ち、使用不可のレベル 以上の結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】表1から明らかなように、ノズルプレート
の熱伝導率およびインク粘度を本発明のように設定し、
UV硬化インクの使用により、非吸収性の記録材料に
も、画像耐久性の高い、高精細な印字を安定して行うこ
とができることがわかる。
【0078】
【発明の効果】本発明により、記録ヘッドのインク目詰
まり耐性、インク吐出安定性、滲み耐性、画像耐久性、
平滑性が優れ、かつインク吸収性のない広範な記録媒体
に安定して高精細な画像を印字できるインクジェット記
録方法およびインクジェット記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録装置の一実施
例である記録ヘッドを示す構成図であり、図(a)は断
面図、図(b)は図(a)のA−A線矢視拡大図であ
る。
【図2】記録ヘッドを示す分解構成図である。
【図3】インクがインク液滴となって噴射する様子を説
明するための図で、図(a)はヘッド部の断面図、図
(b)はノズルプレートの平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 圧電素子 3 流路板 3a インク流路 3b 壁部 4 共通液室構成部材 4a 共通液室 5 インク供給パイプ 6 ノズルプレート 6a ノズル 7 駆動用回路プリント板(PCB) 8 リード線 9 駆動電極 10 充填剤 11 保護板 12 流体抵抗 13,14 電極 15 上部隔壁 16 ヒータ 17 ヒータ電源 18 伝熱部材 19 記録ヘッド 20 被記録体 21 インク滴 22 ノズル 22a〜22j ノズル 23 プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 B41J 3/04 101Z 103A C09D 11/00 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 EC07 EC15 EC29 EC45 FA04 FB01 FC02 FD07 HA44 2C057 AF27 AG44 AH15 AJ01 AP13 AQ02 AQ06 BA05 BA14 2H086 BA05 BA19 BA55 BA59 BA60 BA61 BA62 4J039 AD03 AD20 AD21 AD23 AE05 BE01 BE02 BE12 BE26 CA06 EA06 GA24

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30℃における粘度が10〜500mP
    a・sの液体であるインクを加熱手段により40〜15
    0℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有するノ
    ズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインクジ
    ェット記録方法において、該ノズルプレートの熱伝導率
    λ(×10-1)が1〜300W/mKであることを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 30℃における粘度が10〜500mP
    a・sの液体であるインクを加熱手段により40〜15
    0℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有するノ
    ズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインクジ
    ェット記録方法において、該ノズルプレートに、ノズル
    部近傍の空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドが、流路板上に伝熱部材
    を介してヒーターを有し、該伝熱部材がノズルプレート
    上にも延長して設けられていることを特徴とする請求項
    1または2記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記インクが、少なくとも光重合性化合
    物、光重合開始剤および色剤を含有するものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のインク
    ジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記インクが含有する色剤が顔料であ
    り、該顔料の平均分散粒径が50〜200nm、添加量
    がインクの質量の0.5〜30質量%であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  6. 【請求項6】 前記インクが、光重合開始剤をインクの
    質量の0.1〜20質量%含有することを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項記載のインクジェット記録方
    法。
  7. 【請求項7】 記録媒体上に画像を形成した後、紫外線
    を照射することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 照射する紫外線の総量が、10〜100
    00mJ/cm2であることを特徴とする請求項7記載
    のインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドが、圧電体の圧電作用を
    利用するインクジェット方式のものであることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれか1項記載のインクジェット
    記録方法。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体がインク吸収性のないも
    のであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項
    記載のインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 30℃における粘度が10〜500m
    Pa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜1
    50℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有する
    ノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインク
    ジェット記録装置において、該ノズルプレートの熱伝導
    率λ(×10-1)が1〜300W/mKであることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 30℃における粘度が10〜500m
    Pa・sの液体であるインクを加熱手段により40〜1
    50℃に加熱し、記録ヘッドのノズルプレートを有する
    ノズルより噴射し、記録媒体上に画像を形成するインク
    ジェット記録装置において、該ノズルプレートに、ノズ
    ル部近傍の空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドが、流路板上に伝熱部
    材を介してヒーターを有し、該伝熱部材がノズルプレー
    ト上にも延長して設けられていることを特徴とする請求
    項11または12記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記インクが、少なくとも光重合性化
    合物、光重合開始剤および色剤を含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項記載の
    インクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 前記インクが含有する色剤が顔料であ
    り、該顔料の平均分散粒径が50〜200nm、添加量
    がインクの質量の0.5〜30質量%であることを特徴
    とする請求項11〜14のいずれか1項記載のインクジ
    ェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記インクが、光重合開始剤をインク
    の質量の0.1〜20質量%含有することを特徴とする
    請求項11〜15のいずれか1項記載のインクジェット
    記録装置。
  17. 【請求項17】 記録媒体上に画像を形成した後、紫外
    線を照射することを特徴とする請求項11〜16のいず
    れか1項記載のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 照射する紫外線の総量が、10〜10
    000mJ/cm2であることを特徴とする請求項17
    記載のインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドが、圧電体の圧電作用
    を利用するインクジェット方式のものであることを特徴
    とする請求項11〜18のいずれか1項記載のインクジ
    ェット記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体がインク吸収性のないも
    のであることを特徴とする請求項11〜19のいずれか
    1項記載のインクジェット記録装置。
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