JP2003266548A - 積層造形装置 - Google Patents
積層造形装置Info
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Casting Devices For Molds (AREA)
Abstract
して、造形後に積層造形物を取り出す際の未硬化粉体の
なだれ落ちによる悪影響を排除でき、損傷がなく寸法精
度及び表面性に優れた積層造形物が得られるものを提供
する。 【解決手段】 上下に開放した箱型の造形枠1内に配置
するベースプレート3上に粉体を散布して薄い粉体層を
形成し、粉体層にレーザービームを照射して2次元パタ
ーンの硬化層を形成し、造形枠1に対してベースプレー
ト3を粉体層の厚み分だけ下降させる工程を繰り返すこ
とより、造形枠1内のベースプレート3上に硬化層が積
層した造形物Mを作製する積層造形装置において、造形
枠1の周壁10に、開閉蓋12付きの粉体排出口11を
設ける。
Description
樹脂粉末等よりなる薄い粉体層をレーザービームの熱に
よって結着硬化させ、その硬化層を積層一体化して3次
元造形物を作製する積層造形装置に関する。
玩具、日用雑貨等の各種工業分野における製品や部品の
設計・デザイン構成をCAD、CAM、CAE等のコン
ピュター上で行う手法が広く普及している。そして、こ
のようなコンピュター上で設計された三次元モデルを具
象化した実体モデルを製作する最新の手段として、積層
造形法が登場している。
モデルを厚さ数十〜数百μm単位の多数層に平行スライ
スした時の各断面パターンのデータを作成し、このデー
タを積層造形装置のコントローラーに入力し、造形材料
に各層の断面パターンに沿ってレーザービームを照射す
ることにより、前記スライスした多数層を最下層から順
次一層ずつ積層形成してゆき、最終的に設計モデルに対
応した実体モデルを形成するものであり、非常に複雑な
形状のものでも連続する部位があれば一体物として形成
できるという利点がある。
ザービームを用いた光学的手段でパターン形成を行うた
めに光造形法とも称されるが、使用する造形材料によっ
て溶液造形方式と粉体造形方式とに大別される。前者の
溶液造形方式は、紫外線硬化型樹脂等の光硬化性樹脂の
溶液を造形材料とし、レーザー光にて該樹脂成分を光反
応によって硬化させて樹脂造形物とするものである。一
方、後者の粉体造形方式は、造形材料として砂、金属
粉、樹脂粉末等の固形粉末を用い、レーザービームの熱
により、粉体粒子自体を焼結させるか、混入されたバイ
ンダー成分を介して融着させ、もって粒子同士が結着硬
化した造形物とするものであり、形態確認用の実体モデ
ルのみならず、鋳造用の鋳型や樹脂成形用の金型等とし
て実際の製品製造に用いる成形型枠の製作手段としても
期待されている。
8に示すように、上下に開放した矩形箱型の造形枠1内
に、昇降台2上に載置されたべースプレート3が周囲の
パッキング3aを介して密接状態で且つ昇降可能に配置
しており、この造形枠1の開口部上を水平往復移動する
リコーター4が設けられると共に、該造形枠1の上方
に、炭酸ガスレーザーの如きレーザ発振器5から出射さ
れるレーザービームLの照射方向を制御するXYスキャ
ナー6が配置している。そして、リコーター4は、造形
枠1の開口部全幅に対応する長さで上方へ開放する溝枠
形をなし、下端にスリット状開口部4aを有しており、
造形枠1上から外れたストローク両端の近傍位置で上方
に配置した材料供給装置7より粉体Sの供給を受け、そ
の粉体を移動過程でスリット状開口部4aから流出する
ようになっている。
前記平行スライスした一層分の厚みに相当する分だけ造
形枠1の開口上縁より低い位置に設定し、リコーター4
の水平移動によって粉体Sをべースプレート3上に載
せ、この粉体層の表面にレーザービームLを前記多数層
に平行スライスした第1層(最下層)の断面パターンに
沿って照射し、該第1層に相当する二次元パターンの結
着硬化層P1 を形成し、次いで昇降台2を前記一層分の
厚みだけ下降させ、新たに粉体Sを該一層分に相当する
厚みで載せ、同様にレーザービームLを照射して第2層
に対応する結着硬化層P2 を形成し、以降同様にして順
次一層分ずつ昇降台2を下降させて粉体Sの供給とレー
ザービームLの照射を繰り返すことにより、最終的に前
記平行スライスした全ての層に対応する結着硬化層
P1 ,P2 …が積層一体化した積層造形物Mを形成す
る。
レート3をその底面が造形枠1の下縁よりも若干下位に
なる位置まで下降させ、フォークリフト等によって該ベ
ースプレート3を造形枠1と一体に造形装置本体から取
り外し、図9に示すように、所定の作業場に設けた粉体
落とし槽8のネット8a上に運び、角材の如き適当な受
け材9を介して該ネット8a上に載置する。この運搬の
間、造形枠1はパッキン3aの弾接によってベースプレ
ート3に保持されている。しかして、ベースプレート3
をネット8a上に載置後、造形枠1を上方へ持ち上げて
該ベースプレート3離脱させ、残留する未硬化粉体Sを
排除して積層造形物Mを取り出す。なお、8bはネット
8aを支持する簀の子状の受けフレームである。しかし
て、得られた積層造形物Mは、そのままでは粒子相互の
結着力が弱いため、通常、ガスバーナーで表面を炙った
り、加熱炉内でのポストキュアを行ったりして強度を高
め、更に要すれば研磨や孔開け、不要部の切除等の後加
工を施して所期の用途に供される。
に造形終了段階での積層造形物Mは粒子相互の結着力が
弱いことから、従来の積層造形装置においては、造形終
了後のベースプレート3を造形枠1ごと前記粉体落とし
槽8上に載置し、造形枠1を上方へ持ち上げて離脱させ
た際、一挙になだれ落ちる未硬化粉体Sの圧力と研磨力
により、積層造形物Mの細い部分の折損、薄肉部分の破
損、表面の磨耗による寸法精度及び表面性の悪化等を生
じ易いという問題があった。しかして、このような問題
は、造形材料がレジン含有型砂のように混入されたバイ
ンダー成分を介して融着させる粉体である場合に特に顕
著であり、また積層造形物Mが構造的に複雑で精緻なも
のであるほど影響が大きいため、積層造形法の利点を充
分に活かせない要因になっていた。
ルミニウム合金製シリンダヘッドの鋳造用砂型に用いら
れる中子の一例を示す。この中子Cは、三つ葉状になっ
た各孔部Hに別体の二股棒状の中子(図示省略)を一部
挿嵌させた状態で、上下の主型間に組み込まれるもので
あるが、燃料ガス及び空気の各シリンダへの分配と混合
を行うシリンダヘッド内の流路及び空間構成に対応し
て、非常に複雑な形状・構造になっている。従って、こ
のような中子Cの試作及び製作には、造形材料として砂
型製作用のレジンコーテッドサンド(砂粒子を熱硬化性
樹脂で被覆した型砂)を用いる積層造形法が好適である
が、図示の如く非常に細くなった部分や薄肉の部分が多
く存在する形態であることから、積層造形法では造形物
の取り出しの際に未硬化粉体の前記なだれ落ちによる影
響を受け易く、歩留り及び寸法精度の低下を招くという
難点があった。
置として、造形後に積層造形物を取り出す際の未硬化粉
体のなだれ落ちによる悪影響を排除でき、もって損傷が
なく寸法精度及び表面性に優れた積層造形物を確実に得
ることを可能にするものを提供することを目的としてい
る。
に、請求項1の発明は、図面の参照符号を付して示せ
ば、上下に開放した箱型の造形枠1内に配置するベース
プレート3上に、粉体Sを散布して薄い粉体層を形成す
る工程と、該粉体層にレーザービームLを照射して所要
の2次元パターンの硬化層を形成する工程と、造形枠1
に対してベースプレート3を前記粉体層の厚み分だけ下
降させる工程とを繰り返すことより、造形枠1内のベー
スプレート3上に前記硬化層が積層した造形物Mを作製
する積層造形装置において、前記造形枠1の周壁10
に、開閉蓋12,22,32付きの粉体排出口11,2
1,31が設けられていることを特徴とする構成を採用
したものである。
形枠1ごと粉体落とし槽8上に載置して造形終了後の造
形物Mを取り出す際、造形枠1を上方へ持ち上げて離脱
させる前に造形枠1の粉体排出口11,21,31の開
閉蓋12,22,32を開放すれば、造形物Mの周囲の
未硬化粉体Sを該粉体排出口11,21,31から徐々
に流出させて予め減少させておくことができるから、造
形枠1を持ち上げた時に未硬化粉体Sが一挙になだれ落
ちるのを回避できる。従って、取り出される造形物M
は、未硬化粉体Sのなだれ落ちによる部分的な折損や破
損、磨耗がなく、寸法精度及び表面性に優れたものとな
る。
形装置において、前記粉体排出口11,21の開閉蓋1
2,22は、該排出口11閉鎖時の内面が造形枠1の周
壁10内面と面一になるように構成されてなるものとし
ている。この構成では、造形枠1の内側の粉体排出口1
1,21が存在する高さ領域での水平面積と、同排出口
11,21が存在しない高さ領域での水平面積とが略一
致するから、積層造形における各段階で形成する粉体層
の表面は常に全体が均一に水平面に沿うものとなる。
積層造形装置において、前記粉体排出口11,31の開
閉蓋12,32がスライド式開閉であり、そのスライド
位置によって粉体排出口11,31の開口度を調整可能
であるものとしている。この場合、造形終了後の造形物
Mの取り出しにおいて、造形枠1を上方へ離脱させる前
に造形枠1の開閉蓋12,32を開いて粉体排出口1
1,21から未硬化粉体Sを流出させる際、該未硬化粉
体Sの流動性に応じて粉体排出口11,21の開口度を
調整したり、初期には開口度を小さくして過度な流出を
抑え、造形枠1内の粉体残存量の減少に伴って開口度を
大きくして排出を促すことができる。
積層造形装置において、前記粉体排出口21の開閉蓋2
2が蝶番式開閉であるものとしている。この構成では、
開閉蓋22の取付構造が極めて簡素になる。
ずれかの積層造形装置において、前記粉体排出口11,
21,31が前記造形枠1の周壁10の複数箇所に設け
られてなる構成としている。この場合、粉体排出口1
1,21,31を造形枠1の各側面毎の計4箇所に設け
たり、対向側面や対角線方向の計2箇所に設けることに
より、未硬化粉体を偏りのない形で排出することができ
る。
ずれかの積層造形装置において、前記開閉蓋12,2
2,32を閉止状態で固定するロック手段13,23、
33を有してなる構成としている。この場合、造形中に
開閉蓋12,22,32が不用意に開いて粉体の流出を
生じる懸念がない。
について、図示実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、本積層造形装置において既述した図8及び図9で示
す従来の積層造形装置と共通する部分には、同一符号を
付してその説明を省略する。
る造形枠1とベースプレート3を示す。この造形枠1
は、アルミ合金製であり、従来の積層造形装置のものと
同様に上下に開放した矩形箱型をなすが、その周壁10
の前面及び後面の左右下部の計4ヵ所に横長矩形の粉体
排出口11が開設されており、これら粉体排出口11を
横スライド式の開閉蓋12によって開閉できるようにな
っている。一方、ベースプレート3は、従来の積層造形
装置のものと同様であり、周側面を取り巻くパッキン3
aを備えており、このパッキン3aを介して造形枠1の
内周面に対して密接する形状及び大きさに設定されてい
る。
面略U字形に曲成したアルミ合金製枠材の左右方向に沿
う補強リブ14,15が設けてある。そして、該造形枠
1の前面及び後面における下部補強リブ15には、左右
の各粉体排出口11の下縁に沿う下部摺動ガイド16b
が一体形成されると共に、各粉体排出口11の上縁に沿
って固着されたアルミ合金製小片により、前記の下部摺
動ガイド16bと対をなす上部摺動ガイド16aが設け
られており、これら摺動ガイド16a,16bと粉体排
出口11の上下縁外面との間に、開閉蓋12を摺動自在
に挿嵌させる溝が構成されている。なお、補強リブ1
4,15と上部摺動ガイド16aのアルミ合金製小片
は、造形枠1の内面側に凹凸を生じない形のリベット止
め又はねじ止めによって当該造形枠1に固着されてい
る。
に示すように、略横長矩形板状であり、厚肉部12a
と、該厚肉部12aから上下両側及び左右一端側に張出
した突縁部12bと、厚肉部12aの左右他端側からL
字形に曲折した把手部12cとからなり、突縁部12b
の上縁側の左右方向中間部にロック用切欠部12dが形
成されている。この開閉蓋12の閉止姿勢では、把手部
12cが造形枠1のコーナー側になる向きとして、厚肉
部12aが粉体排出口11に適嵌すると共に、突縁部1
2bの上下両縁側が摺動ガイド16a,16bの内側に
挿嵌し、且つ該突縁部12bの左右一端側への張出部分
が粉体排出口11の垂直端縁の外面側に重合し、もって
当該粉体排出口11を完全に閉鎖すると共に、厚肉部1
2aの内面が造形枠1の内面と面一になるように設定さ
れている。
上部摺動ガイド16aには閉止状態における開閉蓋12
のロック用切欠部12dに対応する位置にロックねじ1
3が螺着されている。しかして、開閉蓋12は、このロ
ックねじ13を締め付けて先端部をロック用切欠部12
dへ嵌入させることにより、閉止状態で移動不能にロッ
クされる一方、当該ロックねじ13を緩めて先端部をロ
ック用切欠部12dから離脱させることにより、図3
(A)の仮想線で示すように外側へ引き出して粉体排出
口11を開放できるようになっている。
層造形装置への取り付け時の位置決め支承部としても機
能する。すなわち、該上部補強リブ14は位置決め用の
傾斜上面14aと水平方向に沿う底面14bとを有して
おり、造形枠1を積層造形装置に取り付ける際、図8に
示すように、左右の操作レバー17,17の支持スプリ
ング17a,17aで左右の上部補強リブ14,14の
各底面14bを支え、該操作レバー17,17を介した
持ち上げ操作により、上部補強リブ14の傾斜上面14
aを造形装置本体側の支持枠18の位置決め傾斜片18
aに押接すると共に、両操作レバー17,17を該支持
枠18の受け片18b上に載置して、当該造形枠1を位
置決め状態で固定する。
る当該昇降台2上に、その上面に突設された位置決め突
起2aに嵌合させる形で位置決め載置し、該昇降台2の
上昇によって前記の位置決め固定された造形枠1内に案
内される。19は昇降台2の昇降軸部2bを包囲する蛇
腹状の防塵カバーである。
による造形操作は、従来と全く同様であり、コンピュタ
ー上で設計モデルを厚さ数十〜数百μm単位の多数層に
平行スライスした時の各断面パターンのデータを作成
し、このデータの入力によって自動的に、粉体層の形成
とレーザービームLの照射による所要パターンの結着硬
化層の形成とを繰り返し、最終的に設計モデルに対応し
た実体モデルである積層造形物を得る。
が、ベースプレート3の傾きや表面凹凸等による造形へ
の悪影響を排除するために、造形の前操作として一般的
にベースプレート3上に造形基準面を設定する。これ
は、まず該ベースプレート3の上面を造形枠1の開口上
縁より若干低い位置に設定し、リコーター4の1ストロ
ークの移動によって該ベースプレート3上に粉体層を形
成したのち、この粉体層の全体を当該ベースプレート3
に内臓する電熱ヒーターで加熱して結着硬化させること
により、造形基準面とする造形ベース層を形成するので
ある。そして、この造形ベース層と形成する造形物との
分離のために、該造形ベース層上に更に薄い粉体層を形
成し、この未硬化の粉体層上に既述のように積層造形を
行う。無論、積層造形に際しては、造形枠1は各開閉蓋
12を閉止状態でロックして粉体排出口11…を閉鎖し
ておく。
からリコーター4へ供給される粉体Sの量は、該リコー
ター4の1ストロークの移動で形成する粉体層の一層分
に対応するが、粉体層形成中に何らかの要因で途切れを
生じては造形不能に陥るから、これを回避するために必
要量よりも幾分多めに設定される。そして、この余剰分
は、リコーター4のストローク両端で下方側に設けられ
ている粉体回収槽20,20へ排出されるようになって
いる。なお、リコーター4及び粉体回収槽20の上方開
口部には、粉体の粗粒や凝集塊の入り込みを排除するた
めのネット4b,20aが張られている。
ースプレート3をその底面が造形枠1の下縁よりも若干
下位になる位置まで下降させ、フォークリフト等によっ
て該ベースプレート3と造形枠1を一体に造形装置本体
から取り外して所定の作業場に運び、図4に示すよう
に、粉体落とし槽8のネット8a上に角材の如き適当な
受け材9を介して載置する。なお、図4では、造形枠1
の粉体排出口11を示すために、既述の図9で示す従来
の場合とは造形枠1の向きを90度変えている。また、
図4における積層造形物Mの断面は、既述の図7で示す
中子Cを造形対象した場合のイ−イ線における幅方向断
面を表しており、この場合の粉体Sはレジンコーテッド
サンドになる。
造形枠1の開閉蓋12…をロック解除して開き、各粉体
排出口11を開放する。これにより、造形枠1内の未硬
化粉体Sは、図4に示すように粉体排出口11…から徐
々に流出し、次第に残量を減じてゆく。しかして、粉体
排出口11…からの未硬化粉体Sの流出がある程度まで
減少するか、流出が停止した段階で、造形枠1を上方へ
持ち上げてベースプレート3から離脱させ、ベースプレ
ート3の面上や積層造形物Mの間に残る未硬化粉体Sを
刷毛、エアーノズル、吸引ホース等を利用して排除し、
積層造形物Mを取り出す。
て、粉体排出口11…を利用して予め造形枠1内の未硬
化粉体Sを流出させて減らしておくことにより、造形枠
1をベースプレート3から離脱させた際に未硬化粉体S
が一挙になだれ落ちるのを回避できる。そして、粉体排
出口11…からの未硬化粉体Sの流出は徐々に進行し、
従来における未硬化粉体Sの一挙のなだれ落ちに伴うよ
うな圧力や研磨力は作用しないから、造形対象が前記中
子Cのように非常に複雑な形状・構造で細くなった部分
や薄肉の部分を多く有して、且つ造形材料としてレジン
コーテッドサンドのように混入されたバインダー成分を
介して融着させる粉体を用いたものであっても、その細
い部分の折損、薄肉部分の破損、表面の磨耗が防止さ
れ、寸法精度及び表面性に優れた積層造形物Mを高歩留
りで得ることができる。
れた積層造形物Mは、通常、ガスバーナーで炙る等の適
当な手段で表面を熱して表層部の硬度を高めた上で、ポ
ストキュアとして加熱炉中で所定時間の加熱を行って完
全硬化させ、更に要すれば孔明け、切削、研磨、塗装等
の後加工を施して積層造形品とする。
11の開閉蓋12が横スライド式でロックねじ13によ
ってロックするものであるが、本発明の積層造形装置に
おける該開閉蓋の形状及び開閉方式とロック手段は例示
以外の種々の構成を採用可能である。
例では、開閉蓋22は、上方回動によって開放する蝶番
方式であり、矩形の厚肉部22aの周囲に突縁部22b
が設けられ、その上方に固着した枢支金具23の水平ピ
ン23aを突縁部22bの上部側で抱持しており、閉止
状態で厚肉部22aが矩形の粉体排出口21に適嵌し
て、その内面が造形枠1の周壁10内面と面一になるよ
うに設定され、その側方に取付ピン23aを介して造形
枠1に垂直面内回動自在に枢着した回動ロック片23
を、当該開閉蓋22に植設したボルト型の摘み22cに
係止させることより、当該開閉蓋22を閉止状態でロッ
クするようになっている。
32は、円形の粉体排出口31の外面側に被さる円板状
をなし、上部の枢支ピン32aを介して造形枠1に取り
付けられており、該枢支ピン32aを中心として回転ス
ライドさせることによって粉体排出口31を開放すると
共に、前記第二実施例の場合と同様に、その側方に取付
ピン33aを介して造形枠1に垂直面内回動自在に枢着
した回動ロック片33を、当該開閉蓋32に植設したボ
ルト型の摘み32bに係止させることより、当該開閉蓋
32を閉止状態でロックするようになっている。
る開閉蓋12,22のように、11閉鎖時の内面が造形
枠1の周壁10内面と面一になる構成では、造形枠1の
内側の粉体排出口11,21が存在する高さ領域での水
平面積と、同排出口11,21が存在しない高さ領域で
の水平面積とが略一致し、積層造形における各段階で形
成する粉体層の表面は常に全体が均一に水平面に沿う形
になるから、造形領域が造形枠1の近傍に達する場合で
も、高い造形精度が得られるという利点がある。これに
対し、第三実施例の開閉蓋32のように、その内面が閉
鎖時の造形枠1の周壁10外面に沿う構造であれば、造
形枠1の内側は排出口31の位置で周壁10の厚み分だ
け凹んだ形になるから、この凹みへの粉体Sの入り込み
により、ベースプレート3が排出口31の位置に達した
以降の各段階で形成する粉体層の表面が排出口31のあ
る周壁10近傍で窪むことになるから、造形領域が造形
枠1の近傍に達する場合には支障を生じる。
おける開閉蓋12,32のようにスライド式開閉とすれ
ば、そのスライド位置によって粉体排出口11,31の
開口度を調整可能できるから、造形終了後の造形物Mの
取り出しにおいて、未硬化粉体Sの流動性に応じて粉体
排出口11,21の開口度を調整したり、初期には開口
度を小さくして過度な流出を抑え、造形枠1内の粉体残
存量の減少に伴って開口度を大きくして排出を促すこと
ができるという利点がある。
体排出口は、周壁10の一ヵ所のみでもよいが、前記実
施例のように周壁10の四周の各側面毎の計4箇所に設
けたり、対向側面や対角線方向の計2箇所に設ける等、
複数箇所に設けることにより、未硬化粉体Sを偏りのな
い形で排出することができる。なお、粉体排出口の形成
位置は、造形枠1内に残留する未硬化粉体Sの量をでき
るだけ少なくする上で、造形枠1の下部寄り、つまり造
形後に積層造形装置本体からベースプレート3を造形枠
1と一体に取り出す際の下降させた当該ベースプレート
3の上面近傍に設定することが望ましい。
て粉体を用いる積層造形装置として、記造形枠の周壁に
開閉蓋付きの粉体排出口が設けられていることから、造
形後の積層造形物の取り出しに当たり、予め該粉体排出
口から未硬化粉体を流出させて造形枠内の未硬化粉体の
残量を減らすことにより、造形枠をベースプレートから
離脱させる際の未硬化粉体の一挙のなだれ落ちを回避で
き、もって造形対象が非常に複雑で精緻な形状・構造の
ものであっても、損傷がなく寸法精度及び表面性に優れ
た積層造形物を確実に高歩留りで作製できるものが提供
される。
装置において、前記粉体排出口の開閉蓋の閉止状態での
内面が造形枠の周壁内面と面一になることから、積層造
形における各段階で形成する粉体層の表面全体が常に均
一に水平面に沿うものとなり、もって造形領域が造形枠
近傍に達する場合でも高い造形精度を確保できる。
装置において、前記粉体排出口の開閉蓋がスライド式開
閉であることから、造形終了後の造形物Mの取り出しに
際し、未硬化粉体の流動性に応じて粉体排出口の開口度
を調整したり、初期には開口度を小さくして過度な流出
を抑え、造形枠内の粉体残存量の減少に伴って開口度を
大きくして排出を促すことができる。
装置において、前記粉体排出口の開閉蓋が蝶番式開閉で
あることから、該開閉蓋の取付構造が極めて簡素にな
る。
装置において、前記粉体排出口が前記造形枠の周壁の複
数箇所に設けられており、その配置によって未硬化粉体
を偏りのない形で排出することが可能になる。
装置において、前記開閉蓋を閉止状態で固定するロック
手段を有することから、造形中の開閉蓋の不用意な開放
によって粉体の流出を生じる懸念がない。
いる造形枠及びベースプレートを示す斜視図である。
斜視図である。
は横断平面図、(B)図は(A)図中のB−B線の断面
矢視図である。
出しの前段階を示す縦断面図である。
いる造形枠の粉体排出口近傍を示し、(A)図は正面
図、(B)図は(A)図中のB−B線の断面矢視図であ
る。
いる造形枠の粉体排出口近傍を示す正面図である。
筒シリンダヘッド鋳造用の中子を示す斜視図である。
態を示す縦断正面図である。
物の取り出し操作を示す縦断正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 上下に開放した箱型の造形枠内に配置す
るベースプレート上に薄い粉体層を形成する工程と、該
粉体層にレーザービームを照射して所要の2次元パター
ンの硬化層を形成する工程と、造形枠に対してベースプ
レートを前記粉体層の厚み分だけ下降させる工程とを繰
り返すことより、造形枠内のベースプレート上に前記硬
化層が積層した造形物を作製する積層造形装置におい
て、 前記造形枠の周壁に、開閉蓋付きの粉体排出口が設けら
れていることを特徴とする積層造形装置。 - 【請求項2】 前記粉体排出口の開閉蓋は、該排出口閉
鎖時の内面が造形枠の周壁内面と面一になるように構成
されてなる請求項1記載の積層造形装置。 - 【請求項3】 前記粉体排出口の開閉蓋がスライド式開
閉であり、そのスライド位置によって粉体排出口の開口
度を調整可能である請求項1又は2に記載の積層造形装
置。 - 【請求項4】 前記粉体排出口の開閉蓋が蝶番式開閉で
ある請求項1又は2に記載の積層造形装置。 - 【請求項5】 前記粉体排出口が前記造形枠の周壁の複
数箇所に設けられてなる請求項1〜4のいずれかに記載
の積層造形装置。 - 【請求項6】 前記開閉蓋を閉止状態で固定するロック
手段を有してなる請求項1〜5のいずれかに記載の積層
造形装置。
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