JP2003266441A - 成形型 - Google Patents
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Abstract
時間型二次イオン質量分析計)で正イオン分析を行った
結果が次の(1)〜(3)の条件を満たすことを特徴と
する成形型。 (1)全正イオンの検出強度の合計を1と(正規化)し
たときに、CF3+フラグメントイオンの検出強度が
0.05以上であること (2)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、C2F5 +フラグメントイオンおよび
C3F7 +フラグメントイオンの少なくとも一方の検出強
度が0.1以上であること (3)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、CFO+フラグメントイオンの検出
強度が0.1以上であること
Description
らの離型性が良好な成形型に関するにするものである。
詳しくは、眼鏡レンズ、光学用レンズ、表示用基板、タ
ッチパネル基板、拡散板、導光板、PDP用シールド板
等の光学用部材、CD、DVD、ハードディスク基材等
の情報材料基材の成形に用いられる成形型である。
の成形型を用いて樹脂成形体を得る方法において、通
常、樹脂成形体は、成形型内で所定の形状に成形された
後、成形型を開いて取り出されている。しかし、樹脂成
形体は成形型に付着しやすく、成形型から樹脂成形体を
取り出す際に、樹脂成形体が破損しやすいという問題が
ある。特に樹脂成形体の厚みが薄いほど、また、樹脂成
形体が大型になるほど破損は起こりやすくなる。
場合は、熱可塑性樹脂からなる場合よりも、成形型内に
おける、固化収縮、硬化収縮が大きいため、成形型から
樹脂成形体を取り出す際の破損が起こりやすい傾向にあ
る。成形体の破損を回避するために、例えば、成形型に
シリコンの液状オイルを塗布して成形性の向上させる方
法や、特定の離系剤を塗布した成形型を用いる方法(特
開平10−100164号公報)が提案されている。
でも離型性はまだ不十分であり、また、成形型を繰り返
して使用すると、離型性が低下するという問題もある。
者が鋭意検討した結果、成形型の表面をTOF−SIM
S(飛行時間型二次イオン質量分析計)で正イオン分析
を行った場合、特定の正イオンが特定の割合で存在する
成形型を用いると、離型性が優れ、また、離型性が持続
することを見出し、本願発明に到達した。すなわち、本
発明の要旨は、成形型の表面をTOF−SIMS(飛行
時間型二次イオン質量分析計)で正イオン分析を行った
結果が次の(1)〜(3)の条件を満たすことを特徴と
する成形型。 (1)全正イオンの検出強度の合計を1と(正規化)し
たときに、CF3 +フラグメントイオンの検出強度が0.
05以上であること (2)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、C2F5 +フラグメントイオンおよび
C3F7 +フラグメントイオンの少なくとも一方の検出強
度が0.1以上であること (3)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、CFO+フラグメントイオンの検出
強度が0.1以上であること
説明する。本発明の成形型は、樹脂などの被成形材料の
成形に用いられる成形型であれば特に制限はない。成形
型は、金属、ガラス、セラミックス、プラスチック樹脂
等いかなる材料から構成されていてもよく、被成形材料
の種類および硬化条件(温度、活性エネルギー線照射)
等を勘案し適宜選定される。得られる成形体の表面平滑
性、成形型の取り扱い性、活性エネルギー線を透過する
点からガラスでできた成形型が好ましく用いられる。ガ
ラスとしては、アルカリガラス、石英ガラス、パイレッ
クス(R)ガラス、フロートガラス、テンパレックスガ
ラスなどが挙げられる。
化処理されたガラスが、成形型の強度の点から好まし
い。強化処理されたガラスとしては、熱強化ガラス;硝
酸カリウム、硝酸リチウム等で表面イオン置換処理を施
したケミカル強化ガラス;ITO、Sn2O3、SI
O2、TiO2等の処理を施したガラス等が挙げられ、特
にケミカル強化ガラスが好ましく用いられる。また、得
られる成形体の表面平滑性が求められる場合には、研磨
を行ったガラスが好ましく用いられる。研磨ガラスとし
ては、表面平滑度(Ra)が500〜10nmのものが
挙げられる。
型二次質量イオン分析計(TOF−SIMS)により行
い、好ましくは、ION−TOF社製ToF−SIMS
−IV装置が用いられる。測定条件は、一次イオンとし
てGa+を用い、一次イオン加速エネルギー25ke
V、一次イオン電流0.5pA、パルス幅〜0.7ns
ec、300μm角走査二次イオン正イオン測定、積算
240secで行う。
有化合物が存在することを特徴とする。具体的には、成
形型の表面、好ましくは成形型の被成形材料と接する表
面を、上記分析装置により正イオン分析を行った結果、
次の(1)〜(3)の条件を満たすことを特徴とする。
(正規化)したときに、CF3 +フラグメントイオンの検
出強度が0.05以上、好ましくは0.1以上である。
このフラグメントイオンの検出強度は大きいほうが好ま
しい。このフラグメントイオンの検出強度が小さすぎる
と、初期の離型性が劣る。
度を1と(正規化)したときに、C 2F5 +フラグメント
イオンおよびC3F7 +フラグメントイオンの少なくとも
一方の検出強度が0.1以上、好ましくは0.4以上、
特に好ましくは1以上である。好ましくは、C2F5 +フ
ラグメントイオンおよびC3F7 +フラグメントイオンの
両方の検出強度が0.1以上、好ましくは0.4以上、
特に好ましくは1以上である。これらのフラグメントイ
オンの検出強度は大きいほうが好ましい。C2F5 +フラ
グメントイオンおよびC3F7 +フラグメントイオンは、
成形体と成形型の離型性に関与し、これらのフラグメン
トイオンの検出強度が小さすぎると、成形体の成形型と
の離型性が劣る。
度を1と(正規化)したときに、CFO+フラグメント
イオンの検出強度が0.1以上、好ましくは0.2以
上、特に好ましくは0.4以上である。このフラグメン
トイオンの検出強度も大きい方が好ましい。CFO+フ
ラグメントイオンは、繰り返し離型性に関与し、このフ
ラグメントイオンの検出強度が小さすぎると、繰り返し
離型性が低下する。
に加え、次の条件(4)を満足するものであることが好
ましい。 (4)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、C 2F3O+フラグメントイオン、C3
F5O+フラグメントイオンおよびC4F7O+フラグメン
トイオンの合計の検出強度が、通常0.05以上、好ま
しくは0.1以上、特に好ましくは0.2以上である。
これらのフラグメントイオンの検出強度の合計は大きい
方が好ましい。これらのフラグメントイオンは、繰り返
し離型性に関与し、これらのフラグメントイオンの検出
強度の合計が小さすぎると、繰り返し離型性が悪化する
恐れがある。
面に、フッ素含有化合物、シリコン系化合物、アルキル
系化合物およびこれらの混合物を塗布し、フッ素含有化
合物を有する層を形成する方法、真空蒸着、スパッタリ
ング、CVD等による無溶剤処理を行う方法、フッ素含
有化合物を真空蒸着、スパッタリング、CVD等により
成形型の表面に化学反応させる方法などが挙げられる。
このようにして得られる、フッ素含有化合物を有する層
あるいは膜の厚さは、通常0.1μm以下、通常は0.
01μm以下である。
ッ素含有化合物を成形型の表面に存在させればよいので
はなく、TOF−SIMS(飛行時間型二次イオン質量
分析計)で分析した時の各フラグメントイオンの検出強
度が特定の範囲であるように、成形体の表面に存在させ
ることにより、優れた脱型性をもち、かつ、脱型性を長
期間維持できることを見出したものである。
ては、旭硝子社製「サイトップCTL−107M」、ダ
イキン工業社製「オプツールDSX」などの化合物、す
なわち、含フッ素ポリマーが挙げられる。成形型表面に
フッ素含有化合物を有する層または膜を形成するに先立
ち、成形型表面は、SiO2、ITOなどのスパッタリ
ングなどにより表面を改質したり、界面活性剤を用いた
洗浄、フッ酸及びアルカリ溶液を用いた洗浄、炭酸カル
シウム、などの無機粒子による研磨などにより、成形体
表面を清浄化することにより、成形型とフッ素含有化合
物との接着性を向上させてもよい。
りフッ素含有化合物を含む層を形成する方法が簡便なの
で好ましく用いられ、具体的には、成形型の表面に、フ
ッ素含有化合物を含む組成物を塗布し、乾燥することに
よりフッ素含有化合物を含む層が形成される。塗布方法
としては、公知の塗布方法、例えば、スプレー塗装、ス
ピン塗装、浸漬塗装、ロールコート塗装、グラビアコー
ト塗装、カーテンフロー塗装等を用いることができる。
物は、フッ素含有化合物の溶液、懸濁液または分散液が
挙げられる。この組成物は、通常、溶剤を含有する。溶
剤としては、フッ素含有化合物を分散、溶解または懸濁
することができれば特に限定されないが、好ましくは、
パーフルオロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチ
ルシクロヘキサン、ジクロロペンタフルオロプロパン
(HCFC−225)等のフッ素系溶媒、エタノール等
のアルコールなどを挙げることができる。
に、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、カーボ
ン、セメント等の微粉末充填剤、チタン、アルミニウ
ム、ケイ素等のアルコキシド、その他の低分子量ポリテ
トラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹脂の微粉末
等を、硬度調整剤又は増量剤等として添加してもよい。
また、公知の架橋剤を加えることにより、硬度調整を行
ってもよい。
材料としては、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂などの樹脂、
好ましくは硬化性樹脂、特に好ましくは硬化時の収縮率
が5%以上の硬化性樹脂が用いられる。硬化性樹脂とし
ては、各種メタクリレート、アクリレート、エポキシ、
フェノール、ノボラック等が挙げられる。硬化性樹脂
は、必要に応じて、ラジカル発生剤、硬化剤、希釈剤、
添加剤、微粒子、色素等を含有した硬化性樹脂組成物が
用いられる。
硬化させた後、脱型することにより成形体を製造するこ
とができる。樹脂を硬化させる方法としては、熱、活性
エネルギー線の照射が挙げられる。活性エネルギー線と
しては、紫外線、可視光、赤外線、X線等の電磁波、及
び電子線などが挙げられる。本発明の成形型は、成形物
の離型性が良好なので、硬化収縮の緩和が困難で成形が
難しい活性エネルギー線を用いた成形をする際に使用す
るのが好ましい。
は、表面平滑性が良好なので、眼鏡レンズ、光学用レン
ズ、表示用基板、タッチパネル基板、拡散板、導光板、
PDP用シールド板等の光学用部材、CD、DVD、ハ
ードディスク基材等の情報材料基材などに好適に用いる
ことができる。
を提供することができ、大型の成形体や硬化収縮が大き
い樹脂の成形が容易に行える。
0×5mm)2枚を3重量%NaOH水溶液に4時間浸
漬した後、純水で洗浄し、乾燥した。ガラス表面にフッ
素含有化合物(旭硝子社製、商品名「サイトップ CT
L−107M」)のパーフロロヘキサン溶液(1重量
%)を塗布し、100℃で1時間熱処理を行った。得ら
れたガラス板2枚を、フッ素含有化合物の塗布面が内側
になるようにして対向させ、間にシリコーンゴム製の幅
5mm厚み0.5mmのスペーサーを挟みこみキャビテ
ィを作り成形型を形成した。
ルチオメチル)ベンゼン100重量部、2,4,6−ト
リメチルベンゼンジフェニルフォスフィンオキシド(B
ASF社製「ルシリンTPO」)0.05重量部、ベン
ゾフェノン0.1重量部を混合し、十分に攪拌した後、
脱泡して、光硬化性組成物を調製した。
の両面に配置した出力80W/cmのメタルハライドラ
ンプを照射量が30J/cm2 となるように照射して樹
脂を硬化させた。その後、成形型の周囲の接着テープを
取り去って成形型を開放し、樹脂成形体を取出した。同
一の成形型を用い、樹脂成形体の成形、脱型を繰り返
し、1回目、50回目、100回目の脱型性(取出し易
さ)を評価した。結果は表1に示す。
す際の、型からの樹脂シートの剥がし易さを、次の3段
階で評価した。1回目、50回目で×の評価となった場
合は、それ以降の評価は行わないこととする。 ◎:容易に剥がれる ○:少し剥がしにくい ×:剥がしにくく、樹脂シートが割れる
イキン工業社製、商品名「オプツールDSX」を用いた
他は、実施例1と同様に行って成形型を作成し、脱型性
の評価を行った。結果は表1に示す。
て、信越化学社製、商品名「KBM7803」のエチル
アルコール溶液(1重量%)を用いた他は、実施例1と
同様に行って成形型を作成し、脱型性の評価を行った。
結果は表1に示す。
て、信越化学社製、商品名「KBM7103」のエチル
アルコール溶液(1重量%)を用い、100℃1時間の
熱処理のかわりに、常温(23℃)で20時間放置した
他は実施例1と同様に行い、成形型を作成し、脱型性の
評価を行った。結果は表1に示す。
て、信越化学社製、商品名「KP801M」のヘキサフ
ロロキシレン溶液(1重量%)用いた他は、実施例1と
同様に行って、成形型を作成し、脱型性の評価を行っ
た。結果は表1に示す。
わりに、シリコン系化合物である信越化学社製、商品名
「KF96」のキシレン溶液(1重量%)を用いた他
は、実施例1と同様に行って、成形型を作成し、脱型性
の評価を行った。結果は表1に示す。
硝子社製、商品名「サイトップ CTL−107M」)
のパーフロロヘキサン溶液(0.001重量%)を用い
た他は、実施例1と同様に行って、成形型を作成し、脱
型性の評価を行った。結果は表1に示す。
ン)の強度の合計を1とした場合のCF 3 +の強度 ※2:CF3 +の強度を1とした場合のC2F5 + の強度 ※3:CF3 +の強度を1とした場合のC3F7 +の強度 ※4:CF3 +の強度を1とした場合のCFO+の強度 ※5:CF3 +の強度を1とした場合のC2F3O+、C3F5O+、C4
F7O+の強度の合計
商品名「ゼオノア」)(100×100×40mm)の
表面に、スパッタリングにより、厚さ200ÅのSiO
2薄膜を形成した。この樹脂板にフッ素含有化合物(ダ
イキン工業社製、商品名「オプツールDSX」)のパー
フロロヘキサン溶液(1重量%)を塗布し、常温で20
時間放置した。ガラス板の代わりに、得られた透明樹脂
板を用いた他は実施例1と同様に行い、成形型を作成
し、脱型性の評価を行った。成形型が熱と応力により変
形したため、70回行った時点で評価を注しした。結果
を表2に示す。
ン)の強度の合計を1とした場合のCF 3 +の強度 ※2:CF3 +の強度を1とした場合のC2F5 + の強度 ※3:CF3 +の強度を1とした場合のC3F7 +の強度 ※4:CF3 +の強度を1とした場合のCFO+の強度 ※5:CF3 +の強度を1とした場合のC2F3O+、C3F5O+、C4
F7O+の強度の合計
20mm)にフッ素含有化合物(ダイキン工業社製、商
品名「オプツールDSX」)のパーフロロヘキサン溶液
(1重量%)を塗布し、常温で20時間放置した。得ら
れた金属板のフッ素含有化合物が被成形樹脂と接触する
ようにプレス装置に取り付けた。金属板の間にポリカー
ボネート片(80mm×80mm×10mm)を配置
し、温度250℃、圧力15MPaでプレスして、厚さ2
mmのポリカーボネートシートを成形し、シートを金属
板から取り出した。同一の金属板を用い、ポリカーボネ
ート板のプレスによる成形、シートの取り出しを繰り返
し、1回目、50回目、100回目の取出し易さ(脱型
性)を評価した。結果は表3に示す。
て、信越化学社製、商品名「KBM7803」のキシレ
ン溶液(1重量%)を用いた他は、実施例4と同様に行
い、脱型性を評価した。結果を表3に示す。
ン)の強度の合計を1とした場合のCF 3 +の強度 ※2:CF3 +の強度を1とした場合のC2F5 + の強度 ※3:CF3 +の強度を1とした場合のC3F7 +の強度 ※4:CF3 +の強度を1とした場合のCFO+の強度 ※5:CF3 +の強度を1とした場合のC2F3O+、C3F5O+、C4
F7O+の強度の合計
ス(400mm×400mm×3mm、表面平滑度 R
a0.004μmの表面を炭酸カルシウム粉末で軽く研
磨し、ガラス表面の油膜を除いた後、フッ素含有化合物
(ダイキン工業社製、商品名「オプツールDSX」)の
パーフロロヘキサン溶液(1重量%)を塗布し、常温で
20時間放置し、厚さの層を形成した。得られたガラス
板2枚を、フッ素含有化合物の塗布面が内側になるよう
にして対向させ、間にシリコーンゴム製の幅5mm厚み
0.5mmのスペーサーを挟みこみキャビティを作り成
形型を形成した。
ルチオメチル)ベンゼン100重量部、2,4,6−ト
リメチルベンゼンジフェニルフォスフィンオキシド(B
ASF社製「ルシリンTPO」)0.05重量部、ベン
ゾフェノン0.1重量部を混合し、十分に攪拌した後、
脱泡して、光硬化性組成物を調製した。
の両面に配置した出力80W/cmのメタルハライドラ
ンプを照射量が30J/cm2 となるように照射して樹
脂を硬化させた。その後、成形型の周囲の接着テープを
取り去って成形型を開放し、樹脂成形体を取出した。同
一の成形型を用い、樹脂成形体の成形、脱型を繰り返
し、1回目、50回目、100回目の脱型性(取出し易
さ)を評価した。結果は表4に示す。この成形型を用い
て製造された成形体は、1回目から100回目のいずれ
においても、成形体表面に傷、剥離跡がなく、液晶基板
などの表示基板として好適に使用できる。
ン)の強度の合計を1とした場合のCF 3 +の強度 ※2:CF3 +の強度を1とした場合のC2F5 + の強度 ※3:CF3 +の強度を1とした場合のC3F7 +の強度 ※4:CF3 +の強度を1とした場合のCFO+の強度 ※5:CF3 +の強度を1とした場合のC2F3O+、C3F5O+、C4
F7O+の強度の合計
Claims (12)
- 【請求項1】 成形型の表面をTOF−SIMS(飛行
時間型二次イオン質量分析計)で正イオン分析を行った
結果が次の(1)〜(3)の条件を満たすことを特徴と
する成形型。 (1)全正イオンの検出強度の合計を1と(正規化)し
たときに、CF3 +フラグメントイオンの検出強度が0.
05以上であること (2)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、C2F5 +フラグメントイオンおよび
C3F7 +フラグメントイオンの少なくとも一方の検出強
度が0.1以上であること (3)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1と(正
規化)したときに、CFO+フラグメントイオンの検出
強度が0.1以上であること - 【請求項2】 成形型がさらに次の条件を満たすことを
特徴とする請求項1に記載の成形型。 (4)CF3 +フラグメントイオンの検出強度を1(正規
化)したときに、C2F3O+フラグメントイオン、C3F
5O+フラグメントイオンおよびC4F7O+フラグメント
イオンの合計の検出強度が0.05以上であること - 【請求項3】 TOF−SIMSで正イオン分析を行う
成形型の表面が、被成形材料と接触する面であることを
特徴とする請求項1または2に記載の成形型。 - 【請求項4】 成形型がガラスを用いたものであること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の成形
型。 - 【請求項5】 ガラスが強化処理をしたものであること
を特徴とする請求項4に記載の成形型。 - 【請求項6】 ガラスが研磨処理をしたものであること
を特徴とする請求項4または5に記載の成形型。 - 【請求項7】 成形型が硬化性樹脂を成形するのに用い
られることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
記載の成形型。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の成
形型内に、硬化性樹脂を注入し、硬化性樹脂を硬化させ
た後、成形型を取り外すことを特徴とする成形体の製造
方法。 - 【請求項9】 硬化性樹脂の効果を活性エネルギー線に
より行うことを特徴とする請求項8に記載の成形体の製
造方法。 - 【請求項10】 請求項9の方法により得られた成形
体。 - 【請求項11】 厚さが0.1〜10mmの板状である
請求項10に記載の成形体。 - 【請求項12】 情報材料用部材である請求項10また
は11に記載の成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068697A JP2003266441A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266441A true JP2003266441A (ja) | 2003-09-24 |
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ID=29199731
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003266441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006264225A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Toyota Boshoku Corp | ウレタン用成形型およびウレタン用成形型の表面処理方法 |
JP2010257526A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Konica Minolta Opto Inc | 磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体及び磁気記録装置 |
-
2002
- 2002-03-13 JP JP2002068697A patent/JP2003266441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006264225A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Toyota Boshoku Corp | ウレタン用成形型およびウレタン用成形型の表面処理方法 |
JP2010257526A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Konica Minolta Opto Inc | 磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体及び磁気記録装置 |
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