JP2003266326A - 電動スクリュードライバおよび電動スクリュードライバの使用方法 - Google Patents

電動スクリュードライバおよび電動スクリュードライバの使用方法

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JP2003266326A JP2002072895A JP2002072895A JP2003266326A JP 2003266326 A JP2003266326 A JP 2003266326A JP 2002072895 A JP2002072895 A JP 2002072895A JP 2002072895 A JP2002072895 A JP 2002072895A JP 2003266326 A JP2003266326 A JP 2003266326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ締め込み作業における作業者の押
し込み荷重によってクラッチが不正に係合し異音や振動
が生じるのを確実に防止することが可能な電動スクリュ
ードライバを提供する。 【解決手段】 第1および第2スピンドル120,1
30と、クラッチ手段123,141と、クラッチ係合
規制手段150と、第1スピンドル近接規制手段167
を有し、第1スピンドル近接規制手段167は、クラッ
チ手段123,141の係合が解除される場合、第1ス
ピンドル120に機体110側への近接を規制する付勢
力を付与する一方、押し込み荷重によって第1スピンド
ル120が機体110側に移動してクラッチ手段12
3,141と係合する場合には、付勢力の付与を解除す
ることを特徴とする電動スクリュードライバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイレントクラッ
チを備えた電動スクリュードライバであって、特にテク
スねじの締め込み作業に好適に用いることができるサイ
レントクラッチを備えた電動スクリュードライバに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭61−219581号に開
示されるように、従来の電動スクリュードライバとし
て、工具ビットと該工具ビットに回転駆動トルクを付与
するためのモータとをサイレントクラッチで連結するこ
とによって、ねじ締付作業時の騒音や振動を低減する技
術が知られている。このサイレントクラッチによれば、
締付対象たるねじの被加工材に対する締込み深さが一定
量となった場合に、当該締込み深さに基づいてクラッチ
による回転トルク伝達が迅速に解除され、クラッチ歯同
士の回転接触を回避することにより、騒音を抑制する構
成とされている。
【0003】ところで、締付作業対象であるねじの形態
の一つとして、金属材料に止着されて該金属材料を固定
するためのテクスねじがある。かかるテクスねじの締付
作業を行う場合の典型的形態としては、ねじ締付作業の
最終段階において、作業者はねじ締付作業終了のタイミ
ングを自ら判断して機体に対する押し込み荷重の付加を
調整しつつ作業を遂行する。換言すれば、作業者は、テ
クスねじの頭部が被加工材に着座したか否かをその時点
における締付トルクの感触等によって判断する。かかる
テクスねじの締付作業に電動スクリュードライバを用い
る場合、確実かつ迅速にクラッチ部材の係合が解除され
る構成を確保する必要があるとともに、ねじ締付作業を
終了して一度機体への押し込み荷重の付加を止めた後、
作業者が不用意に押し込み荷重を再度付加してしまい、
意図しないクラッチ部材の係合を回避できる構成を確保
する必要がある。この点、テクスねじの締付作業におい
ては、ねじ締付作業の進捗状況に際し作業者の主観的な
判断に委ねられる部分が大きいため、ねじ締付作業が終
了した段階でも未だ機体に押し込み荷重を付加してしま
う場合が皆無とはいえない。ねじが被加工材に完全に締
付けられてしまった状態で押し込み荷重を機体に付加し
た場合、もはや回転できない工具ビット側のクラッチ部
材と、回転するモータ側のクラッチ部材とが干渉してし
まい、異音や振動が生じてしまうことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、ねじ締め込み作業における
作業者の押し込み荷重によってクラッチが不正に係合し
異音や振動が生じるのを確実に防止することが可能な電
動スクリュードライバを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、各請求項記載の発明が構成される。請求項1に記載
の発明によれば、モータを収容した機体と、第1スピン
ドルと、第2スピンドルと、クラッチ手段と、クラッチ
係合規制手段と、第1スピンドル近接規制手段とを有す
る電動スクリュードライバが構成される。第1スピンド
ルは、ねじ締付作業用の工具ビットが接続されるととも
に、ねじ締付作業時の作業者による押し込み荷重によっ
て機体方向に相対移動可能とされる。詳しくは、作業者
が機体を被加工材方向へ押し込んでねじを被加工材に締
め込む作業を行う場合に、作業者による押し込み荷重に
対して、工具ビットが被加工材側から受ける反力によっ
て第1スピンドルは機体方向へ相対移動可能とされる。
ここで「機体」には典型的にはモータを収容したモータ
ハウジングが該当する。また第2スピンドルはモータに
接続されて回転する。なお第2スピンドルは変速機構を
介してモータに接続される構成が好ましく、さらに変速
機構には、典型的には遊星歯車を用いた減速機構が採用
可能である。
【0006】クラッチ手段は、第2スピンドルの軸方向
に相対移動可能とされるとともに該第2スピンドルとと
もに回転する。さらにクラッチ手段は、作業者の押し込
み荷重によって機体側に相対移動した第1スピンドルと
係合することによって、モータの回転トルクを前記工具
ビットに伝達する。なお工具ビットに回転トルクを付与
するモータとしては、典型的に交流モータないし直流・
直流ブラシレスモータが該当する。
【0007】クラッチ係合規制手段は、第1スピンドル
とクラッチ手段とが互いに離反する方向に付勢力を付与
する。これにより第1スピンドルとクラッチ手段との係
合が解除された場合、両者の間に所定の離間距離が設定
されることになる。付勢力付与の典型例としては、第1
スピンドルとクラッチ手段との間に介装されたスプリン
グがこれに該当する。なおサイレントクラッチとしての
機能を確保する見地より、クラッチ係合規制手段による
付勢力は、係合解除された第1スピンドルとクラッチ手
段とが瞬時かつ確実に離間されるよう適宜設定されるの
が好ましい。
【0008】第1スピンドル近接規制手段は、第1スピ
ンドルとクラッチ手段との係合が解除される場合、第1
スピンドルに付勢力を付与することによって第1スピン
ドルが機体側へ近接するのを規制する。換言すれば、第
1スピンドル近接規制手段は、第1スピンドルとクラッチ
手段とが係合解除される場合に、第1スピンドルがクラ
ッチ手段と係合するのを阻止するように付勢力を付与す
る。
【0009】また第1スピンドル近接規制手段は、作業
者の押し込み荷重によって第1スピンドルが機体側に相
対移動してクラッチ手段と係合する場合には、第1スピ
ンドルへの当該付勢力の付与を解除する。換言すれば、
第1スピンドルとクラッチ手段が係合してモータの回転
トルクを工具ビットに伝達する場合には、第1スピンド
ル近接規制手段は、第1スピンドルがクラッチ手段と係
合する状態を阻害しないようにする。一方、サイレント
クラッチとして、第1スピンドルとクラッチ手段との係
合が解除された場合には、第1スピンドルが機体側へ近
接しないようにして、第1スピンドルとクラッチ手段が
不用意に係合し、振動ないし騒音を生じる事態を防止す
る。
【0010】このように、本発明に係る電動スクリュー
ドライバは、第1スピンドルとクラッチ手段との係合な
いし係合解除に対応して、第1スピンドルの機体側への
近接規制ないし近接規制の解除を首尾よくコントロール
できる構成を有するため、ねじ着座を作業者の判断に委
ね、作業者自らが押し込み荷重を調整しながら作業を遂
行する形態、とりわけテクスねじを締付ける作業形態に
好適に用いることができる。
【0011】(請求項2に記載の発明)請求項1に記載
の電動スクリュードライバにつき、第1スピンドルおよ
びクラッチ手段は、それぞれ互いに噛み合い係合するク
ラッチ歯を有する構成が好ましい。第1スピンドルのク
ラッチ歯は、クラッチ手段側のクラッチ歯と噛み合い係
合してモータの回転トルクを工具ビットに伝達するべ
く、該第1スピンドルの機体に向かう端部側に設ける構
成とするのが好ましい。この構成により、クラッチ歯同
士の噛み合い係合を介した確実なトルク伝達が可能とな
る。
【0012】(請求項3に記載の発明)さらに第1スピ
ンドル近接規制手段につき、第1スピンドルと機体の間
に配置されるとともに、第1スピンドルがクラッチ手段
から離反する方向へ付勢力を付与するスプリングを有す
るよう構成するのが好ましい。このように構成すること
で、第1スピンドルとクラッチ手段の係合が解除される
場合に、第1スピンドルは、スプリングで付勢されるこ
とによって機体側への近接が規制され、クラッチ手段に
係合しないように規制される。また、この構成により第
1スピンドルの近接規制をスプリングの付勢力調節によ
って適宜コントロールすることが可能となる。
【0013】(請求項4に記載の発明)上記構成の第1
スピンドル近接規制手段につき、第2スピンドル上にカ
ム手段を設ける構成が好ましい。カム手段は、典型的に
は第2スピンドルの周上に形成されたカム溝によって構
成されるのが好ましい。このカム手段により、第1スピ
ンドル近接規制手段は、第1スピンドルへの付勢力付与
が許容される第1の位置と、第1スピンドルへの付勢力
付与を規制される第2の位置との間で、第2スピンドル
の軸方向に移動可能とするのが好ましい。これにより第
1スピンドルの移動動作方向と、第1スピンドル規制手
段の作動方向とを合致させて規制動作を円滑に行い得
る。
【0014】(請求項5に記載の発明)上記請求項4に
記載の電動スクリュードライバのクラッチ手段につき、
カム手段により、第1スピンドルへの近接位置と離間位
置との間で、第2スピンドルの軸方向に移動可能とする
のが好ましい。そして第1スピンドル近接規制手段につ
き、カム手段により、クラッチ手段が前記近接位置に移
動する動作に基づいて第1の位置に配置され、離間位置
に移動する動作に基づいて第2の位置に配置されるよう
構成するのが好ましい。カム手段を用い、クラッチ手段
の移動動作と第1スピンドルの配置位置切り替えをリン
クすることで、サイレントクラッチ作動時における第1
スピンドルの機体方向への近接およびクラッチ手段への
係合を合理的に規制することが可能となる。
【0015】(請求項6に記載の発明)請求項6に記載
の発明によれば、上記した請求項4または5に記載の電
動スクリュードライバにおいて、第1スピンドル近接規
制手段が第2の位置に置かれる際に、第1スピンドル近
接規制手段と第1スピンドルとの間に隙間が形成される
よう構成される。これにより、押し込み荷重によって第
1スピンドルが機体側に移動してクラッチ手段と係合す
る場合に、第1スピンドル近接規制手段と第1スピンドル
との間に隙間を形成することによって、第1スピンドル
に対する付勢力付与の規制を確実に行うことができる構
成が得られる。
【0016】(請求項7に記載の発明)請求項7に記載
の発明によれば、上記した構成と実質的に同等の機能を
有する電動スクリュードライバの使用方法が提示される
ことになる。もちろん、請求項2から6までに記載の技
術をそれぞれ組み合わせた電動スクリュードライバに関
する使用方法を構成することも可能である。
【0017】(請求項8に記載の発明)請求項7に記載
の発明によれば、押し込み荷重が所定範囲にある場合
に、第1スピンドルとクラッチ手段との係合が解除され
るよう設定され、これによってテクス用ねじの締付作業
を遂行するよう設定された電動スクリュードライバの使
用方法が構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
電動スクリュードライバおよびその使用方法につき、図
面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態に係る電
動スクリュードライバ100の要部が図1に示される。
なお図1では、電動スクリュードライバ100の本体部
を構成するモータハウジング110およびハンドグリッ
プのうち、前者を主体とした要部断面のみを示す。
【0019】電動スクリュードライバ100は、概括的
に見て、モータハウジング110、ギアハウジング11
0b、第1スピンドル120、第2スピンドル130、
第1クラッチカム140、クラッチ係合規制スプリング
150、第1スピンドル近接規制手段160を主体とし
て構成される。このうちモータハウジング110ないし
これに隣接するギアハウジング110bは、本発明にお
ける「機体」を構成する要素である。さらに第1クラッ
チカム140は本発明におけるクラッチ手段に対応し、
クラッチ係合規制スプリング150は本発明における
「クラッチ係合規制手段」に対応する。
【0020】電動スクリュードライバ100のモータハ
ウジング110内にはモータ113が収容配置されてい
る。モータ113として、本実施の形態では交流モータ
が用いられている。モータ113の出力軸113aは、
減速機構115を経由して第2スピンドル130に連接
されている。なお減速機構115には減速ギアを主体と
した周知の機構を採用しているため、その詳細な説明は
便宜上省略する。
【0021】一方、第1スピンドル120は、第2スピ
ンドル130と同軸上においてギアハウジング110b
の先端側(図1において左端側)に回転可能に設けられ
る。具体的には、第1スピンドル120は、モータハウ
ジング110に隣接するギアハウジング110bの先端
側(図中左側)に設定されたスリーブ110aに支持さ
れつつ、第2スピンドル130との関係において、第1
スピンドル120の長軸方向に相対移動可能に構成され
ている。第1スピンドル120の先端側(図1において
左端側)には工具ビット取付用チャック121が設けら
れ、他端側(図1において右端側)にはクラッチ歯12
3が設けられる。さらにこのクラッチ歯123の外周側
には、後述する第2クラッチカム163と当接するため
の当接部120aが図中右方向へ突出状に形成されてい
る。
【0022】第1スピンドル120は、ねじ締付作業時
に、工具ビット(特に図示しない)を装着した電動スク
リュードライバ100に作業者が押し込み荷重を付加す
ることにより、ねじおよび被加工材側からの当該押し込
み荷重に対する反力によって第2スピンドル130方向
(図中右方向)に移動する。これらの動作の詳細につい
ては後述する。
【0023】第1クラッチカム140は、第2スピンド
ル130の第1スピンドル120に向かう側の端部(図
1において左側端部)に第1スチールボール135を介
して配置される。なお第1スチールボール135は、第
2スピンドル130の周面に形成されたカム溝131
(第1カム溝133)内に配置される。第1クラッチカ
ム140は、このカム溝131に配置された第1スチー
ルボール135により、第2スピンドル130に対し当
該第2スピンドル130の軸方向に相対移動することが
許容されるとともに、第2スピンドル130と一体に回
転するように構成されている。第1クラッチカム140
の第1スピンドル120に向かう側の端部(図1におい
て左側端部)にはクラッチ歯141が設けられている。
【0024】第1スピンドル120と第1クラッチカム
140との間には、クラッチ係合規制スプリング150
が配置される。クラッチ係合規制スプリング150は、
第1スピンドル120と第1クラッチカム140とが互
いに離反する方向に付勢力を生じる。換言すれば、クラ
ッチ係合規制スプリング150は、第1スピンドル12
0側のクラッチ歯123と、第1クラッチカム140側
のクラッチ歯141との係合が解除される場合に両者が
離間する方向に付勢力を付与する。
【0025】次に第1スピンドル近接規制手段160の
構成について説明する。第1スピンドル近接規制手段1
60は、第2クラッチカム163および第1スピンドル
近接規制スプリング167を主体として構成される。第
2クラッチカム163は、第2スピンドル130の周上
において、第1クラッチカム140の後方(第1クラッ
チカム140よりもモータ113側)に、第2スチール
ボール136を介して配置される。第2スチールボール
136は、第2スピンドル130の周面に形成されたカ
ム溝131(第2カム溝134)内に配置される。な
お、便宜上図示しないものの、第1スチールボール13
5およびこれを収容する第1カム溝133と、第2スチ
ールボール136およびこれに対応する第2カム溝13
4は、第2スピンドル130の周面上において、周方向
にそれぞれ3組設定されている。
【0026】第2クラッチカム163は、この第2カム
溝134に配置された第2スチールボール136によ
り、第2スピンドル130に対し当該第2スピンドル1
30の軸方向に相対移動することが許容されるととも
に、第2スピンドル130と一体に回転するように構成
されている。第2クラッチカム163の第1スピンドル
120に向かう側の端部は、第2クラッチカム163が
第2スピンドル130に対し相対移動することによっ
て、第1スピンドル120の端部に形成された当接部1
20aに当接可能とされている。
【0027】さらに第2クラッチカム163と第1クラ
ッチカム140との間には、第3スチールボール137
が介装されている。第3スチールボール137を介して
第2クラッチカム163と第1クラッチカム140とは
互いに相対移動することが許容される。
【0028】第1スピンドル近接規制スプリング167
は、第2クラッチカム163とハウジング側固定のスプ
リング支持ベース110cとの間に配置され、第2クラ
ッチカム163に対し、第1スピンドル120方向(図
中左方向)への付勢力を付与する。
【0029】次に、本実施の形態に係る電動スクリュー
ドライバ100の作用および使用方法について説明す
る。電動スクリュードライバ100のうち、第1スピン
ドル120、第2スピンドル130、第1クラッチカム
140、第1スピンドル近接規制手段160を主体とし
た要部の構成が図2から図7に示される。このうち図2
は、電動スクリュードライバ100につき、未だねじ締
付作業が開始されていない初期状態を示す。
【0030】図2において第2スピンドル130は、モ
ータ113(図1参照)の回転トルクを第1スピンドル
120に伝達することなく、第1クラッチカム140お
よび第2クラッチカム163とともに遊転する。なお第
2スピンドル130は、モータ113側から第1スピン
ドル120方向に見た場合、右回りに回転している。図
2に示す状態では、クラッチ係合規制スプリング150
により、第1スピンドル120側のクラッチ歯123と
第1クラッチカム163側のクラッチ歯141とは離間
した状態が維持される。
【0031】また図2に示す状態では、第1スピンドル
近接規制スプリング167の付勢力により、第2クラッ
チカム163は、第1スピンドル120が第1クラッチ
カム140側へ近接しようとするのを規制する。図2に
示す状態で第1スピンドル120を第1クラッチカム1
40側へ近接させるには、クラッチ係合規制スプリング
150による付勢力に加え、第1スピンドル近接規制ス
プリング167の付勢力を超える力を第1スピンドル1
20に付加する必要があり、不用意に第1スピンドル1
20が第1クラッチカム140に係合するのを効果的に
防止する。
【0032】図2に示す初期状態からねじ締付作業を開
始する場合、ねじを被加工材へ進入させるべく、作業者
は電動スクリュードライバ100を被加工材方向へ押し
込んでいく。なお、ねじおよび被加工材については、便
宜上図示していない。作業者による押し込み荷重が付加
された場合、第1スピンドル120は、工具ビットない
し被加工材側からの押し込み荷重に対する反力により第
2スピンドル130方向(図中右方向)へ押圧され移動
していくことになる。この状態が図3に示される。
【0033】図3では、押し込み荷重の反力により第1
スピンドル120が図中右方向に移動し、第1スピンド
ル120の端部に設けられたクラッチ歯123が、第1
クラッチカム140側のクラッチ歯141へ接近する。
このとき第1スピンドル120には、第2クラッチカム
163を通じて第1スピンドル近接規制スプリング16
7の付勢力が付加されており、押し込み荷重(ないしそ
の反力)は当該付勢力に打ち勝つ必要がある。
【0034】図3に示す状態では、第1カム溝133に
設定された第1スチールボール135は、第1クラッチ
カム140と第1スピンドル120との係合を規制する
位置(図3では第1カム溝133の右端側)に置かれ
る。換言すれば、第1スチールボール135は、図3に
おいては、第1カム溝133の第1スピンドル120か
ら離間した側の端部に配置され、第1クラッチカム14
0が、図3に示す位置よりも第1スピンドル120側
(図中左側に)に移動できないように規制している。
【0035】また第2カム溝134に設定された第2ス
チールボール136は、第2クラッチカム163が第1
スピンドル近接規制スプリング167の付勢力を第1ス
ピンドル120へ付与するのを許容する位置(図3では
カム溝134の左端側)に置かれる。換言すれば、第2
スチールボール136は、図3においては、第2カム溝
134の第1スピンドル120に近い側の端部に配置さ
れ、第2クラッチカム140が第1スピンドル120に
当接し、これによって第1スピンドル近接規制スプリン
グ167の付勢力が第2クラッチカム140を通じて第
1スピンドル120に付加されるように構成されてい
る。
【0036】図3に示す状態から、更に第1スピンドル
120が第1クラッチカム140方向(図中右方向)へ
移動することにより、第1スピンドル120側のクラッ
チ歯123と第1クラッチカム140側のクラッチ歯1
41が噛み合い係合することになる。クラッチ歯12
3,141が相互に噛み合い係合をはじめた状態が図4
に示される。なお第1スピンドル120には第2クラッ
チカム163を通じて第1スピンドル近接規制スプリン
グ167の付勢力が付加されているため、第1スピンド
ル120を第1クラッチカム140側へ移動させるに
は、この第1スピンドル近接規制スプリング167の反
対方向への付勢力に打ち勝つ必要がある。
【0037】図4に示すように、第1スピンドル120
側のクラッチ歯123と第1クラッチカム140側のク
ラッチ歯141とが噛み合い係合を始めると、第1クラ
ッチカム140は第1スピンドル120方向へと第2ス
ピンドルの周面を移動する。この第1クラッチカム14
0の第1スピンドル120側への移動と、押し込み荷重
の反力による第1スピンドル120の第1クラッチカム
140側への移動により、両クラッチ歯123,141
の噛み合い係合がさらに促進されることになる。
【0038】両クラッチ歯123,141の噛み合い係
合の結果、モータ113(図1参照)の回転トルクは、
第2スピンドル130、第1スチールボール135、第
1クラッチカム140、第1クラッチカム140側のク
ラッチ歯141、第1スピンドル120側のクラッチ歯
123、第1スピンドル120、工具ビット取付用チャ
ック121を経由して、工具ビットに伝達されることに
なる(工具ビット自体は便宜上図示しない)。
【0039】ところで図4に示すように、第1カム溝1
33は、第2スピンドル130周面に傾斜状に形成され
ている。そしてクラッチ歯123,141が相互に噛み
合い係合した場合、第1スチールボール135は、第2
スピンドル130とともに回転する第1カム溝133
と、第1スピンドル120側にクラッチ係合した第1ク
ラッチカム140との関係により、第1カム溝133内
を第1スピンドルに近接する側の端部へと相対移動す
る。この第1スチールボール135の移動動作に伴い、
第1クラッチカム140は第1スピンドル120側へと
移動することになる。
【0040】一方、第2クラッチカム163と第2スピ
ンドル130の間に介装された第2スチールボール13
6を収容する第2カム溝134は、第2スピンドル13
0の周面において、第1カム溝133とは逆方向に傾斜
して形成されており、クラッチ歯123,141相互の
噛み合い係合によって、第2スチールボール136は、
第2カム溝134の第1スピンドル120から離反する
側の端部へ移動することになる。これにより、第2クラ
ッチカム163は、第1スピンドル近接規制スプリング
167の付勢力に抗しつつ、第1スピンドル120から
離反する方向へと第2スピンドル130の周面を移動す
る。
【0041】なお第2クラッチカム163が第1スピン
ドル120から離反することにより、第1スピンドル近
接規制スプリング167の付勢力は第1スピンドル12
0へ付加されないので、作業者による電動スクリュード
ライバ100への押し込み荷重に対し、第1スピンドル
近接規制スプリング167の付勢力が上乗せされること
はなく、作業者への無用の負担となるものではない。
【0042】上記のように図4においては、第1クラッ
チカム140が、第1カム溝133内の第1スチールボ
ール135を介して第1スピンドル120側へ移動し、
これに連動して、第2クラッチカム163が、第2カム
溝134内の第2スチールボール136を介して第1ス
ピンドル120から離反する方向へ移動した状態が示さ
れる。
【0043】ところで、本実施の形態においては、第1
カム溝133の両端間の軸方向距離と第2カム溝134
の両端端の軸方向距離とは異なるように構成されてい
る。換言すれば、第1カム溝133における第1スチー
ルボール135の軸方向移動距離(軸方向の変位長)
と、第2カム溝134における第2スチールボール13
6の軸方向移動距離(軸方向の変位長)とが異なるよう
に設定されている。
【0044】具体的には、図2に示す初期状態における
第1スピンドル120側のクラッチ歯123と第1クラ
ッチカム140側のクラッチ歯141間の隙間を「a」
とし、第1カム溝133における第1スチールボール1
35の軸方向移動距離を「b」とし、第2カム溝134
における第2スチールボール136の軸方向移動距離を
「c」とし、各クラッチ歯123,141の軸方向の爪
歯高さを「L」とした場合、本実施の形態では、「c≧
(L−b)+a」の関係を充足するように設定される。
【0045】かかる関係を充足する場合、クラッチ歯1
23,141とが互いに噛み合い係合する場合に、第1
スピンドル近接規制スプリング167の付勢力を第1ス
ピンドル120へ付加しないよう、第2クラッチカム1
63を第1スピンドル120から離間する方向に移動さ
せることが可能な構成となる。なお「c」の数値と
「(L−b)+a」の数値が合致する場合には、第1ス
ピンドル120と第2クラッチカム140の互いに対向
する端面同士が当接するものの、第1スピンドル近接規
制スプリング167の付勢力が第1スピンドル120側
に付加されない状態に置かれる。また「c>(L−b)
+a」の関係となる場合には、第1スピンドル120と
第2クラッチカム140の互いに対向する端面同士が離
間し、第1スピンドル近接規制スプリング167の付勢
力が第1スピンドル120側に付加されない状態に置か
れる。本実施の形態では、図5から理解されるように
「c=(L−b)+a」となるように設定され、クラッ
チ歯123,141の係合時に、第2クラッチカム16
3が第1スピンドル120に当接するものの、第1スピ
ンドル近接規制スプリング167の付勢力が第1スピン
ドルに付加されない状態とされる。
【0046】さて、クラッチ歯123,141の噛み合
いが促進されて完全に係合した状態が図5に示される。
図5に示す状態は、モータ113(図1参照)の回転ト
ルクがクラッチ係合した第2スピンドル130および第
1スピンドル120を通じて工具ビットに伝達され、ね
じ締付作業が遂行されつつある状態に対応している。モ
ータ113の回転トルク伝達は、クラッチ歯123,1
41の噛み合いにより確実に遂行される。
【0047】図5に示す状態において回転トルクをねじ
に付与することにより、ねじが被加工材に締め込まれて
いき、ねじの頭部が被加工材に着座した場合、もはやね
じは被加工材側へ進むことができなくなる。これによ
り、図6に示すように、工具ビットが取り付けられた第
1スピンドル120側のクラッチ歯123に対し、モー
タ113の回転トルクをなおも伝達しようとする第1ク
ラッチカム140側のクラッチ歯141が相対的に乗り
上げる形で、第2スピンドル130が第1スピンドル1
20から離反する方向に相対移動し始める。すなわち図
6に示す状態は、ねじ頭部が被加工材に着座し、ねじ締
付作業が終了段階を迎えた状態に対応する。この状態に
おける電動スクリュードライバ100は、あたかも作業
者側(図中右側)へと浮き上がってくるような挙動を示
すことになる。
【0048】この電動スクリュードライバ100の浮き
上がりを見て、作業者はねじが被加工材に締め付けられ
たものと判断し、電動スクリュードライバ100に対す
る押し込み荷重の付加を緩めることになる。
【0049】上記のようにねじ頭部が被加工材に着座
し、第1スピンドル120側のクラッチ歯123に対
し、モータ113の回転トルクをなおも伝達しようとす
る第1クラッチカム140側のクラッチ歯141が相対
的に乗り上げる状態を経て、図7に示すように、第1ス
ピンドル120側のクラッチ歯123と、第1クラッチ
カム140側のクラッチ歯141との噛み合い係合が解
除されることになる。すると、第1スピンドル120と
第1クラッチカム140とを離反する方向に作用するク
ラッチ係合規制スプリング150の付勢力により、両ク
ラッチ歯123,141間に所定の離間距離が確保され
ることになる。この場合、離間距離の確保が迅速かつ確
実に行われるよう、クラッチ係合規制スプリング150
の付勢力を適宜調整するのが好ましい。クラッチ係合規
制スプリング150は、いわゆるサイレントクラッチに
おいてクラッチ歯の離間状態を維持する手段に相当する
要素である。
【0050】図7における第1スピンドル120は、ク
ラッチ係合規制スプリング150の付勢力により、第1
クラッチカム140が第1スピンドル120から離反す
る方向に移動することになる。すると第1スチールボー
ル135は、第1カム溝133内を第1スピンドル12
0から離反する側の端部へ移動する。
【0051】これと同時に、第2スチールボール136
は、第1スピンドル近接規制スプリング167の付勢力
により、第2クラッチカム163を介して第2カム溝1
34内を第1スピンドル120へ近接する側の端部へ移
動する。その結果、第2クラッチカム163は第1スピ
ンドル120方向へ移動するとともに、第1スピンドル
に当接し、第1スピンドル近接規制スプリング167の
付勢力を第1スピンドル120に付加する。これにより
第1スピンドル120は第1クラッチカム140から離
反した位置に保持され、電動スクリュードライバ100
は図2に示す初期状態へ復帰することになる。
【0052】図7に示す状態の電動スクリュードライバ
100において、第1スピンドル120側のクラッチ歯
123と、第1クラッチカム140側のクラッチ歯14
1とを再度噛み合い係合させるには、クラッチ係合規制
スプリング150の付勢力および第1スピンドル近接規
制スプリング167の付勢力を超える力をもって第1ス
ピンドル120を移動させる必要がある。換言すれば、
図7に示す状態の電動スクリュードライバ100では、
第1スピンドル120に対し、クラッチ係合規制スプリ
ング150の付勢力および第1スピンドル近接規制スプ
リング167の付勢力が付加されているため、第1スピ
ンドル120は機体方向に不用意に押し込み移動させに
くくされている。従って、ねじ締付作業が実質的に終了
した段階で、第1スピンドルが不用意にクラッチ係合方
向へ移動することが規制されることになる。
【0053】このように本実施の形態に係る電動スクリ
ュードライバ100に採用された第2クラッチカム16
3は、第1スピンドル近接規制スプリング167の付勢
力を第1スピンドル120に付加することによって第1
スピンドル120が第1クラッチカム140側へ近接し
にくくする位置、および第1スピンドル近接規制スプリ
ング167の付勢力が第1スピンドル120に付加され
るのを規制し第1スピンドル120と第1クラッチカム
140とのクラッチ係合を許容する位置との間で切り替
え可能に構成される。
【0054】換言すれば、第1スピンドル120と第1
クラッチカム140が係合してモータ113の回転トル
クを工具ビットに伝達する場合、第2クラッチカム16
3は、第1スピンドル120が第1クラッチカム140
とクラッチ係合し工具ビットへ回転トルクを伝達するの
を阻害しないようにする。一方、サイレントクラッチと
して、第1スピンドル120と第1クラッチカム140
との間のクラッチ係合が解除される場合には、第1スピ
ンドルが機体側へ近接しにくくして、第1スピンドル1
20側のクラッチ歯123と第1クラッチカム140側
のクラッチ歯141とが不用意に係合してしまい、振動
ないし騒音を生じる事態を防止する。
【0055】しかもこの切り替え動作は、第1クラッチ
カム140の第2スピンドル130周上の移動動作に連
動して行われる。従って第1スピンドル120と第1ク
ラッチカム140のクラッチ係合ないしクラッチ係合規
制を首尾よくコントロールすることが可能である。
【0056】以上のように、実質的にねじ締付作業を行
わない状態、換言すれば、モータ113の回転トルクが
工具ビットに伝達され得ない状態では、第1スピンドル
近接規制スプリング167の付勢力が第1スピンドル1
20に作用し、不用意なクラッチ係合が規制される構成
を採用したため、本実施の形態に係る電動スクリュード
ライバ100は、被加工材へのねじ着座を作業者の判断
に委ね、作業者自らが押し込み荷重を調整して作業を遂
行する形態、とりわけテクスねじを締付ける作業形態に
好適に用いることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ねじ締め込み作業にお
ける作業者の押し込み荷重によってクラッチが不正に係
合し異音や振動が生じるのを確実に防止することが可能
な電動スクリュードライバが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電動スクリュードラ
イバの要部を示す断面図である。
【図2】本実施の形態に係る電動スクリュードライバの
要部を示す図であって、トルク伝達の初期状態を示す。
【図3】本実施の形態に係る電動スクリュードライバの
要部を示す図であって、作業者がねじ締付のため押し込
み荷重を付加した状態を示す。
【図4】本実施の形態に係る電動スクリュードライバの
要部を示す図であって、第1スピンドル側のクラッチ歯
と第1クラッチカム側のクラッチ歯とが係合し、第2ク
ラッチカムが後退した状態を示す図である。
【図5】本実施の形態に係る電動スクリュードライバの
要部を示す図であって、ねじ締付作業の進行により第1
スピンドルがさらに押し込まれていく状態を示す図であ
る。
【図6】本実施の形態に係る電動スクリュードライバの
要部を示す図であって、ねじが被加工材に着座し、第2
スピンドル全体が後方に持ち上げられる状態を示す図で
ある。
【図7】第1スピンドルと第1クラッチカムの係合が解
除されて初期状態に復帰し、第2クラッチカムが前進し
て第1スピンドルの近接を規制する位置に置かれた状態
を示す図である。
【符号の説明】
100 電動スクリュードライバ 110 モータハウジング(機体) 113 モータ 115 減速機構 120 第1スピンドル 121 工具ビット取付用チャック 123 クラッチ歯 130 第2スピンドル 131 カム溝(カム手段) 133 第1カム溝 134 第2カム溝 135 第1スチールボール 136 第2スチールボール 137 第2スチールボール 140 第1クラッチカム(クラッチ手段) 141 クラッチ歯 150 クラッチ係合規制スプリング 160 第1スピンドル近接規制手段 163 第2クラッチカム 167 第1スピンドル近接規制スプリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを収容した機体と、第1スピンドル
    と、第2スピンドルと、クラッチ手段と、クラッチ係合
    規制手段と、第1スピンドル近接規制手段とを有する電
    動スクリュードライバであって、 前記第1スピンドルは、ねじ締付作業用の工具ビットが
    接続されるとともに、ねじ締付作業時の作業者による押
    し込み荷重によって前記機体方向に相対移動可能とさ
    れ、 前記第2スピンドルは前記モータに接続されて回転し、 前記クラッチ手段は、前記第2スピンドルの軸方向に相
    対移動可能とされつつ該第2スピンドルとともに回転
    し、前記押し込み荷重によって前記機体側に移動した前
    記第1スピンドルと係合することによって前記モータの
    回転トルクを前記工具ビットに伝達し、 前記クラッチ係合規制手段は、前記第1スピンドルと前
    記クラッチ手段とが互いに離反する方向に付勢力を付与
    し、 前記第1スピンドル近接規制手段は、前記第1スピンド
    ルと前記クラッチ手段との係合が解除される場合には、
    前記第1スピンドルに機体側への近接を規制する付勢力
    を付与する一方、前記押し込み荷重によって前記第1ス
    ピンドルが機体側に移動して前記クラッチ手段と係合す
    る場合には、当該付勢力の付与を解除することを特徴と
    する電動スクリュードライバ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電動スクリュードライバ
    であって、 前記第1スピンドルは、前記機体に向かう端部側にクラ
    ッチ歯を有し、前記クラッチ手段は、前記第1スピンド
    ルに設けられたクラッチ歯と噛み合い係合することによ
    って前記モータの回転トルクを前記工具ビットに伝達す
    るクラッチ歯を有することを特徴とする電動スクリュー
    ドライバ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電動スクリュー
    ドライバであって、 前記第1スピンドル近接規制手段は、前記第1スピンド
    ルと前記機体の間に配置されるとともに、前記第1スピ
    ンドルが前記クラッチ手段から離反する方向へ付勢力を
    付与するスプリングを有することを特徴とする電動スク
    リュードライバ。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の電
    動スクリュードライバであって、前記第2スピンドル上
    に設けられたカム手段をさらに有し、 前記第1スピンドル近接規制手段は、該カム手段によ
    り、前記第1スピンドルへの付勢力付与が許容される第
    1の位置と、前記第1スピンドルへの付勢力付与を規制
    される第2の位置との間で前記第2スピンドルの軸方向
    に移動可能とされていることを特徴とする電動スクリュ
    ードライバ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電動スクリュードライバ
    であって、 前記クラッチ手段は、前記カム手段により、前記第1ス
    ピンドルへの近接位置と離間位置との間で前記第2スピ
    ンドルの軸方向に移動可能とされ、 前記第1スピンドル近接規制手段は、前記カム手段によ
    り、前記クラッチ手段が前記近接位置に移動する動作に
    基づいて前記第1の位置に配置され、前記クラッチ手段
    が前記離間位置に移動する動作に基づいて前記第2の位
    置に配置されるよう構成されていることを特徴とする電
    動スクリュードライバ。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の電動スクリュー
    ドライバであって、 前記第1スピンドル近接規制手段が前記第2の位置に置
    かれる際に、前記第1スピンドル近接規制手段と前記第1
    スピンドルとの間に隙間が形成されることを特徴とする
    電動スクリュードライバ。
  7. 【請求項7】ねじ締付作業用の工具ビットが接続される
    とともに、ねじ締付作業時の作業者による押し込み荷重
    によって機体方向に相対移動可能とされた第1スピンド
    ルと、前記工具ビットを駆動するためのモータに接続さ
    れて回転する第2スピンドルと、前記第2スピンドルの
    軸方向に相対移動可能とされつつ該第2スピンドルとと
    もに回転し、前記押し込み荷重によって前記機体側に移
    動した前記第1スピンドルと係合することによって前記
    モータの回転トルクを前記工具ビットに伝達するクラッ
    チ手段と、前記第1スピンドルと前記クラッチ手段とが
    離反する方向に付勢力を付与するクラッチ係合規制手段
    とを有する電動スクリュードライバの使用方法であっ
    て、 前記第1スピンドルと前記クラッチ手段との係合が解除
    される場合には、前記第1スピンドルに付勢力を付与す
    ることによって前記第1スピンドルの機体側への接近を
    規制する一方、前記押し込み荷重によって前記第1スピ
    ンドルが機体側に移動して前記クラッチ手段と係合する
    場合には、前記第1スピンドルへの付勢力の付与を解除
    するステップを有することを特徴とする電動スクリュー
    ドライバの使用方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電動スクリュードライバ
    の使用方法であって、前記押し込み荷重が所定範囲にあ
    る場合に前記第1スピンドルと前記クラッチ手段との係
    合が解除されるよう設定され、これによってテクス用ね
    じの締付作業が遂行されることを特徴とする電動スクリ
    ュードライバの使用方法。
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