JP2003266287A - 研磨治具および研磨パッド - Google Patents

研磨治具および研磨パッド

Info

Publication number
JP2003266287A
JP2003266287A JP2002376496A JP2002376496A JP2003266287A JP 2003266287 A JP2003266287 A JP 2003266287A JP 2002376496 A JP2002376496 A JP 2002376496A JP 2002376496 A JP2002376496 A JP 2002376496A JP 2003266287 A JP2003266287 A JP 2003266287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
balloon member
lens
polishing jig
fixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002376496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Toyoshima
吉明 豊島
Hideo Chokai
英雄 鳥海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2002376496A priority Critical patent/JP2003266287A/ja
Publication of JP2003266287A publication Critical patent/JP2003266287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、レンズの凹面の曲率に応じて
ドームの曲率を変更するための格別な部品、手段等を設
ける必要がなく、小型・軽量化を可能にした研磨治具
と、研磨治具への取付け取外し作業が容易で、被研磨面
を確実に研磨することができる研磨パッドを提供する。 【解決手段】 ゴムによってカップ状に形成された背面
側が開放するバルーン部材25と、このバルーン部材2
5の背面側開口部を気密に閉塞する固定具26と、前記
バルーン部材25の内部に流体を導入するバルブ27と
で研磨治具9を構成し、バルーン部材25のドーム部2
5Aの上面にレンズの凹面を研磨する研磨パッド10を
取付ける。バルーン部材25をドーム部25Aと、ドー
ム部25Aの外周より後方に向かって一体に延設された
筒部25Bと、係止部28を有する内フランジ25Cと
で構成し、内フランジ25Cを内側固定具29と外側固
定具30とによって挟持し、内部を密閉空間32とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種形状の被研磨
面の研磨に用いられる研磨治具および研磨パッドに関
し、特にプラスチックレンズのトーリック面、非球面、
非トーリック面、任意の自由曲面形状等からなる面を研
磨する研磨装置に用いて好適な研磨治具および研磨パッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC制御のカーブジェネレータで
球面やトーリック面形状に切削されたレンズの凹面を研
磨装置によって研磨するには、研磨したい凹面の形状に
略一致する凸面を有する金属製の研磨治具に研磨パッド
を貼付け、これを研磨したい凹面に押し付けた状態で研
磨治具とレンズを相対的に摺動させることにより行って
いた。しかしながら、このような方法で研磨する場合、
研磨したいレンズの凹面の形状毎に異なった研磨治具を
用意する必要がある。例えば、乱視矯正用のトーリック
レンズの場合、トーリック面(円弧を、その円弧と同一
面内にあり円弧の曲率中心を通らない軸の回りに回転さ
せて得られる面の一部)が3000〜4000種類にも
及ぶため、その数だけの研磨治具を用意する必要があっ
た。このため、研磨治具の製造コストが嵩むばかりか、
保管場所も広い収納スペースを必要とし、その管理が煩
雑であった。
【0003】また、球面、トーリック面だけではなく、
非球面(頂点から周辺にかけて曲率が連続的に変化する
回転面の一部)形状、非トーリック面(曲率が異なる互
いに垂直な主経線をもつ面で、少なくとも一方の主経線
の断面が円ではない面)形状、累進多焦点レンズのよう
な自由曲面形状など複雑な形状の凹面を形成する場合が
あり、このような場合には従来の研磨治具を用いた研磨
方法では、研磨できないという問題があった。
【0004】そこで、このような問題を解決するための
方法として、弾性材料からなり内部に流体を封入して膨
らませた状態で研磨するようにした研磨治具が種々提案
されている(例えば、特許文献1〜4参照)。なお、出
願人は本明細書に記載した先行技術文献情報で特定され
る先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行
技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0005】
【特許文献1】特開2000−117604号公報
【特許文献2】実開昭61−195970号公報
【特許文献3】特開平2−9559号公報
【特許文献4】特開平9−103951号公報
【0006】上記特開2000−117604号公報に
記載された研磨装置および研磨治具は、被研磨物を保持
する保持具と、流体圧によってドーム状に膨らまされる
可撓性シートを有する研磨治具と、前記可撓性シートの
表面に貼付けられる研磨パッドとを備え、前記保持具の
左右および前後往復運動と、前記研磨治具の首振り旋回
運動により研磨の軌跡が1周毎に少しずつずれる無軌道
研磨軌跡で前記被研磨物の被研磨面を、前記研磨パッド
と前記被研磨面との間に供給される研磨剤とによって研
磨するようにしたものである(段落「0030」〜「0
038」、図1)。
【0007】研磨に当たっては、可撓性シートの内圧を
変化させることで、ドームの曲率を変化させるようにし
ている。また、凹面がトーリック面で互いに直交する方
向での曲率が大幅に異なる場合、球面状のドームではこ
のような凹面に追随できないおそれがあるため、可撓性
シートの互いに直交する方向の一方の方向の両端部近傍
において、押え治具を可撓性シートに押し付けて流体圧
によるシートの膨らみ方を抑制することにより、ドーム
の曲率を互いに直交する方向で異ならせて被研磨物のト
ーリック面に近づけるようにしている。
【0008】このように、流体圧と押え治具とによって
ドームの曲率を変化させると、1つの治具で広い範囲の
凹面形状に対応できるため、凹面の形状毎に異なった研
磨治具を用意する必要がなく、研磨治具の数を大幅に削
減することができる利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開2000−117604号公報に記載された研磨
治具は、円盤状の固定治具本体と、この固定治具本体と
同径の平板円形リング状の押圧治具とで可撓性シートの
外周部を挟んで固定し、固定治具本体と可撓性シートと
の間に密閉空間を形成して流体圧によりドーム状に膨ら
ませ、前記押圧治具の上にシートの膨らみを抑制する一
対の押え治具をドームの径方向に移動調整可能に取付け
ているため、研磨治具とレンズを互いに接触させた状態
で相対的に摺動させてレンズの凹面研磨を行なう場合、
研磨治具の研磨面の横に押圧治具と押え治具が位置して
いることから、これらの治具、特に押え治具にレンズが
当たらないようにする必要がある。
【0010】押圧治具や押え治具にレンズが当たらない
ようにするために研磨のための摺動距離を短くすると、
大きなレンズの場合は研磨できなくなる場合が生じる。
十分な摺動距離を確保するには、研磨面の面積をレンズ
の面積より十分に大きくすればよいわけであるが、その
場合は研磨治具の外形が大きくなり大型化する。しか
も、研磨面の面積が広い場合にドームの曲率を大きくし
ようとすると研磨治具の高さがかなり高くなる。また、
一つの研磨治具で押え治具を使って多種のレンズ径と凹
面形状のレンズを研磨するには、研磨したい最も大きな
径のレンズに合わせて研磨治具の大きさを設定しなけれ
ばならないことからも研磨治具は大型化する。研磨治具
が大型化すると、必然的に重量や慣性モーメントが大き
くなるため研磨治具の首振り旋回運動に支障をきたすお
それもある。
【0011】また、上記したような研磨治具では、治具
自体の構造上からドーム表面に研磨パッドを接着剤によ
って貼着する必要があるため、その取付け取外し作業に
長時間を要するといった問題もあった。
【0012】本発明は、上記した従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、構造
が簡単で被研磨物の凹面の曲率に応じてドームの曲率を
変更するために格別な部品や手段をドームの外周に設け
る必要がなく、小型・軽量化を可能にするとともに確実
に研磨し得るようにした研磨治具を提供することにあ
る。
【0013】また、本発明は、研磨治具への取付け取外
し作業が容易で、研磨中に研磨面が変形したり伸縮して
も確実に研磨することができる研磨パッドを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、被研磨面を研磨するために用いられる
研磨治具において、弾性材料により背面側が開放するカ
ップ状に形成され、表面側に研磨パッドが取付けられる
バルーン部材と、前記バルーン部材の背面側開口部を気
密に閉塞する固定具と、前記固定具に設けられ前記バル
ーン部材の密閉空間に流体を導入するバルブとを備え、
前記バルーン部材は、表面が扁平または緩やかな凸曲面
からなり前記密閉空間に導入される流体圧によって所定
のドーム状に変形されるドーム部と、このドーム部の外
周より後方に向かって一体に延設された筒部とを有して
おり、前記固定具は前記バルーン部材の筒部を保持して
いるものである。
【0015】第1の発明において、バルーン部材はカッ
プ状で、密閉空間に供給される流体圧によってドーム部
が弾性変形し、その表面の曲率が被研磨面の形状に応じ
て所定の曲率に調整される。バルーン部材の密閉空間に
供給される流体としては、通常圧縮空気が用いられる。
ドーム部表面には研磨パッドが取付けられる。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明において、
前記固定具は、前記バルーン部材の筒部を内側と外側か
ら挟持する内側固定具および外側固定具とからなるもの
である。
【0017】第2の発明において、内側固定具と外側固
定具はバルーン部材の筒部を内側と外側から挟持する。
【0018】第3の発明は、上記第2の発明において、
バルーン部材が筒部の背面側開口部に設けられた内フラ
ンジを有し、内側固定具と外側固定具で前記内フランジ
を挟持するものである。
【0019】第3の発明において、内側固定具と外側固
定具はバルーン部材の外側と内側から内フランジを挟持
することで、バルーン部材の背面側開口部を気密に閉塞
する。
【0020】第4の発明は、上記第2の発明において、
バルーン部材の筒部の背面側開口端部をテーパ状筒部
とし、内側固定具の外周面と外側固定具の内周面にそれ
ぞれテーパ部を設け、これらのテーパ部で前記テーパ状
筒部を挟持するものである。
【0021】第4の発明において、内側固定具と外側固
定具のテーパ部によってバルーン部材のテーパ状筒部を
外側と内側から挟持することで、バルーン部材の背面側
開口部を気密に閉塞する。
【0022】第5の発明は、上記第1、第2、第3また
は第4の発明において、バルーン部材の筒部の厚さをド
ーム部より厚くしたものである。
【0023】第5の発明において、バルーン部材は筒部
の剛性が増すため形状保持力に優れ、研磨時の筒部の変
形や伸縮が低減される。したがって、ドーム部を安定し
た形状に維持する。
【0024】第6の発明は、上記第1〜第5の発明のう
ちのいずれか1つにおいて、バルーン部材の背面側開口
部に環状の係止部を一体に設け、この係止部が嵌着され
る環状の溝を固定具に設けたものである。
【0025】第6の発明において、係止部は環状の溝に
嵌着されることにより、バルーン部材が内側固定具から
離脱するのを防止するとともに、密閉性を向上させる。
【0026】第7の発明は、研磨治具に締付部材によっ
て着脱自在に取付けられ被研磨面を研磨する研磨パッド
であって、外周より中心に向かって形成された複数の溝
により放射状に分割された複数の花弁片を有し、これら
の花弁片のうちの2つ以上の花弁片の外縁を径方向に長
くすることにより固定片を延設し、これらの固定片が固
定具の外周面に沿って折り曲げられ前記締付部材によっ
て固定されるものである。
【0027】第7の発明において、研磨パッドにおける
全ての花弁片によって被研磨面を研磨し、花弁片に形成
された固定片は締付部材によって研磨治具の外周に着脱
自在に固定される。研磨パッドとしては、例えば発泡ポ
リウレタン、フェルトあるいは不織布等の繊維性の布や
合成樹脂等を材料とする適宜厚さのシート材によって形
成される。固定片は、幅が広すぎると柔軟性に欠けて撓
み難くなり、狭すぎると強度的に弱くなるため研磨時に
破断し易くなる。したがって、固定片の幅は強度と柔軟
性を考慮して決められる。好ましくは、固定片の幅を花
弁片の幅より狭く形成する。こうすることにより、研磨
中のバルーン部材の変形に対し、固定片の方が撓み易く
なり、花弁片の変形は小さくてすむ。固定片の数として
は2以上で、一定の間隔をおいて配置されることが望ま
しい。
【0028】第8の発明は、上記第7の発明において、
締付部材が線ばねによって両端部が互いに交差するよう
にリング状に形成され、自然状態で固定具の外径より小
さい直径を有するものである。
【0029】第8の発明において、線ばねによってリン
グ状に形成された締付部材は、拡径された状態で研磨治
具の外周に嵌着され、元の形状に戻ろうとする復元力で
研磨パッドの固定片を締め付け研磨治具の外周に押し付
ける。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る研
磨治具を用いた研磨装置の概略構成図、図2はレンズに
レンズ保持体を取付けた状態を示す断面図、図3はレイ
アウトブロッカーでレンズにレンズ保持体を取付けると
きの状態を示す断面図、図4は研磨治具の平面図、図5
は研磨パッドが取付けられた同研磨治具の平面図、図6
は同研磨治具の底面図である。図7は図5のVII −VII
線断面図、図8は研磨治具の高さとバルーン部材のドー
ム部の曲率半径との関係を示す図、図9はバルブの断面
図、図10は研磨パッドの平面図、図11は研磨パッド
の締付部材の斜視図、図12(a)、(b)はそれぞれ
研磨装置の無軌道研磨軌跡を示す概念図である。
【0031】本実施の形態においては、被研磨物である
レンズとして乱視矯正用のプラスチックレンズのトーリ
ック面からなる凹面を研磨する研磨装置に適用した例を
示す。また、研磨するレンズとしては、ウレタン系また
はエピチオ系樹脂からなる凸面だけが仕上げられたセミ
フィニッシュレンズを使用した。
【0032】レンズ5をレンズ保持体7に取付けるに
は、図3に示すように予めレンズ5の凸面5aに傷防止
用の保護フィルム12を密着させておき、その上に例え
ばLOH社製のレイアウトブロッカーと呼ばれる装置に
よって前記レンズ保持体7を取付ける。
【0033】レンズ5の製造は、最初にレンズ5の凸面
5aにレンズ保持体7を取付け、このレンズ保持体7を
介してレンズ5をカーブジェネレータに取付け、レンズ
5の凹面5bを所定の形状に切削した後、同様にレンズ
保持体7を介してレンズ5を研磨装置に取付け、切削さ
れた面を研磨することにより行う。
【0034】前記レンズ保持体7は、図3に示すレイア
ウトブロッカーの取付台15に嵌着される工具鋼等から
なるヤトイ13と、このヤトイ13と前記レンズ5の凸
面5aとの間に介在される接着剤16とで構成されてい
る。接着剤16としては、通常低融点のアロイ(例え
ば、Bi,Pb,Sn,In,Gaの合金、融点約49
℃)が用いられる。レンズ5とヤトイ13をアロイ16
を介して固着するには、先ず取付台15の凹陥部15a
にヤトイ13を嵌着する。また、取付台15の上面にブ
ロッキングリング14をヤトイ13の外周を取り囲むよ
うに載置して位置決めピン17で位置決めするとともに
固定具18により固定する。次に、保護フィルム12が
密着されたレンズ5をブロッキングリング14の上に凸
面5aを下にして載置し、レンズ5、ヤトイ13、ブロ
ッキングリング14および取付台15の上面によって囲
まれた空間に溶融したアロイ16を充填して冷却固化さ
せることにより、レンズ5とヤトイ13を接着する。し
かる後、レンズ5に取付られたヤトイ13は凹陥部15
aから取外されると、図2に示すようなレンズ保持体7
が取付けられたレンズ5になる。このレンズ保持体7付
きのレンズ5を研磨装置に取付けるには、レンズ保持体
7を介して前記アーム4のレンズ取付部6にレンズ5の
凹面5bを下にして装着される。なお、ヤトイ13とブ
ロッキングリング14は、レンズ5の度数、外径、凸面
5aの曲率に応じて大きさの異なるものが用いられる。
【0035】このようにしてレンズ保持体7が取付けら
れたレンズ5は、3次元NC制御を行うカーブジェネレ
ータに前記レンズ保持体7を介して取付けられ、凹面5
bを所定の面形状に切削加工される(加工精度3μm以
内:50φ、表面粗さRy0.3〜0.5μm)。
【0036】切削加工されたレンズ5は、その切削加工
された面が被研磨面として本発明に係る研磨装置によっ
て研磨される。以下、本発明に係る研磨装置の構成等に
ついて詳述する。
【0037】図1において、全体を符号1で示す眼鏡レ
ンズの研磨装置は、床面に設置された装置本体2と、こ
の装置本体2に紙面において左右方向に移動自在でかつ
水平な軸3を中心として紙面と直交する方向に回動自在
に配設されたアーム4と、このアーム4を左右方向に往
復移動させるとともに紙面と直交する方向に回動させる
図示しない駆動装置と、前記アーム4に設けられレンズ
5の凸面5aをレンズ保持体7を介して保持するレンズ
取付部6と、このレンズ取付部6の下方に位置するよう
に前記装置本体2に配設され、図示しない駆動装置によ
り垂直な軸線Kを中心として首振り旋回運動(自転はし
ない)を行う揺動装置8等を備えている。また、前記揺
動装置8上に着脱自在に設けられた研磨治具9、この研
磨治具9に着脱自在に取付けられた研磨パッド10、前
記レンズ取付部6を昇降させる昇降装置11等を備えて
いる。このような研磨装置1は研磨治具9および研磨パ
ッド10の構造が新しい点を除いて従来から一般に市販
され、レンズ5の球面やトーリック面からなる凹面5b
を研磨するために広く使用されているものである(例え
ば、非特許文献1参照)。
【0038】
【非特許文献1】LOH社製 研磨装置(TORO−X
2SL)
【0039】前記揺動装置8は、垂直な回転軸21に揺
動角度α(例えば、5°)で首振り旋回運動するように
傾斜して取付けられ、上面に前記研磨治具9が設置され
ている。
【0040】図4〜図7において、前記研磨治具9は、
弾性材料である天然ゴム、合成ゴムまたはゴム状樹脂に
よってカップ状に形成された背面側が開放するバルーン
部材25と、このバルーン部材25の背面側開口部を閉
塞し内部を気密に保持する固定具26と、前記バルーン
部材25の内部に圧縮空気を供給するバルブ27とで構
成されている。
【0041】前記バルーン部材25は、正面視形状が略
楕円形で表面が扁平または緩やかな凸曲面からなるドー
ム部25Aと、このドーム部25Aの外周より下方に向
かって一体に延設された略楕円形の筒部25Bと、筒部
25Bの後端に一体に延設された環状の内フランジ25
Cとで構成されている。また、内フランジ25Cの内端
には、上方に突出した環状の係止部28が一体に設けら
れている。この係止部28は、後述する内側固定具29
と係合することでバルーン部材25と内側固定具29を
仮固定し、研磨治具9の組み立てを容易にするととも
に、外側固定具30を取付けたときにバルーン部材25
が固定具26から外れるのを防止し、かつ内部の密閉を
確実にする。
【0042】バルーン部材25の材質としては、例えば
硬度が20〜50度の天然ゴムに近い合成ゴム(例え
ば、IIR)または天然ゴムが用いられる。バルーン部
材25の厚さTは全体にわたって均一で、約0.5〜2
mm(通常1mm程度の等厚)である。バルーン部材2
5は、研磨するレンズ5の大きさや研磨したい被研磨面
の形状に応じて複数種類用意することが好ましい。
【0043】前記固定具26は、前記内側固定具29と
外側固定具30の2部材からなり、これらによってバル
ーン部材25の内フランジ25Cと係止部28を内側と
外側から挟持することにより、バルーン部材25の背面
側開口部を気密に封止している。内側固定具29は、バ
ルーン部材25の筒部25Bの内側の形状と略同一の大
きさの楕円板からなり、表面側外周縁が面取りされ、裏
面外周部に前記内フランジ25Cが嵌合する環状溝31
が形成されている。また、環状溝31の内周には、前記
係止部28が嵌合する環状の溝31aが全周にわたって
形成されている。環状溝31の深さWは、内フランジ2
5Cの厚さ(T)より若干小さく設定されている。ま
た、内側固定具29は、高さが筒部25Bの高さより低
く設定されることにより、バルーン部材25の内部に前
記ドーム部材25とともに密閉空間32を形成してい
る。
【0044】前記密閉空間32に圧縮空気を前記バルブ
27を介して供給し、前記ドーム部25Aを上方に膨張
させると、ドーム部25Aの中心軸を含む断面の曲率半
径が楕円の短軸方向で最小となり、長軸方向で最大とな
るトーリック面に近い形状が形成される。この場合、ド
ーム部25Aの曲率半径は、図8に示すようにドーム部
25Aの中央高さ(頂点高さ)に応じて変化するため、
適宜な装置によってドーム中央の高さを測定し調整する
ことにより、ドーム部25Aの曲率半径を所望の曲率半
径とすることができる。なお、ドーム部25Aの形状を
レンズ5の凹面5bにより近づけるには長軸、短軸の寸
法またはその比率を変えたものを複数種用意しておき、
レンズ5の凹面形状に近いものを選択して使用すること
が好ましい。ドーム部25Aの曲率半径を、レンズ5の
凹面5bの曲率半径よりも小さく設定すると、レンズ凹
面をドーム部25Aに押し付ける際に凹面5bの中央部
とドーム部25Aの中央部との間に隙間が生じ難くなる
のでより良い。なお、図8はドーム部25Aの長軸が9
0mmφ、長軸に対する短軸の比率が0.9のバルーン
部材を備えた研磨治具における治具高さ(研磨治具底面
からドーム部中央までの高さ)とドーム部の曲率半径の
関係を示す図である。また、ここで使用した研磨治具の
空気注入前の高さ(密閉空間32の気圧が大気圧に等し
いときの治具高さ)は30mmである。
【0045】本実施の形態においては、凹面5bがトー
リック面でレンズ径65φ、70φ、75φ、80φ
(mm)、屈折率1.7、凹面5bのベースカーブ0.
00〜11.25〔D〕、乱視度数範囲0.00〜4.
00〔D〕のレンズの研磨を行うのに、バルーン部材2
5の短軸の長軸に対する比率が0.9で、長軸の寸法が
65φ、70φ、75φ、80φ、85φ、90φ、9
5φ、100φ(mm)の8種類と、バルーン部材25
が略円形で外径が100mmの1種類の計9種類の研磨
治具9を用意し、これらをレンズ5に応じて適宜選定し
使い分けるようにしている。
【0046】研磨治具9の選定は、レンズ径と研磨面の
曲率によって適宜選定されるが、同一径のレンズの場
合、曲率が大きくなる程長軸が短い研磨治具を使用する
とよい。例えば、直径が70mmのトーリックレンズを
研磨する場合、ベースカーブ0.00〜1.50〔D〕
で乱視度数0.00〜2.00〔D〕の場合は長軸10
0φ(mm)の研磨治具、同ベースカーブで乱視度数
2.25〜4.00〔D〕以上の場合は90φの研磨治
具、ベースカーブ1.75〜6.00〔D〕で乱視度数
0.00〜4.00〔D〕の場合は長軸90φの研磨治
具(ただし、ベースカーブ2.75〜6.00〔D〕で
かつ乱視度数が2.25〜4.00〔D〕の場合は80
φ)、ベースカーブ6.25〜11.25〔D〕で乱視
度数0.00〜4.00〔D〕の場合は長軸80φの研
磨治具(ただし、ベースカーブ10.00〜11.25
〔D〕でかつ乱視度数が2.25〜4.00〔D〕の場
合は除く)を使用し、ドーム部25Aの高さ、圧力、回
転速度、研磨時間を適宜設定することで全度数範囲を研
磨できることを確認した。
【0047】図7において、前記外側固定具30は、上
方に開放するカップ状に形成されることにより、円板状
の底板30Aと、この底板30Aの上面外周に一体に突
設された円筒部30Bとからなり、円筒部30Bの内側
が前記内側固定具29が前記バルーン部材25の筒部2
5Bとともに嵌挿される凹陥部36を形成している。内
側固定具29は、前記バルーン部材25の筒部25Bと
ともに凹陥部36に嵌挿され、外側固定具30の下面側
から複数個の止めねじ37によって凹陥部36内に固定
され、バルーン部材25の内フランジ25Cを凹陥部3
6の底面に押し付けることによりバルーン部材25の背
面側開口部を外側固定具30とともに気密に封止する。
【0048】このような外側固定具30は、底面に設け
た係合凹部38および係合溝38’と揺動装置8の上面
に設けた図示しない係合部との係合によって位置決め固
定される。外側固定具30の凹陥部36は、前記バルー
ン部材25の筒部25Bの外形と略同一の大きさで、深
さが10mm程度で筒部25Bの高さより低い楕円形の
凹部を呈する。したがって、バルーン部材25を固定具
26に取付けた状態において、筒部25Bは外側固定具
30より上方に突出している。このように外側固定具3
0の高さをドーム部25Aよりも低くしておくと、レン
ズ5の研磨時に研磨治具9を首振り旋回運動させてもレ
ンズ5と外側固定具30が干渉するのを防止することが
できる。なお、外側固定具30の外形を円形にしている
が、これは後述する締付部材66が締付け時に略円形の
リング状の場合、均等に力が加わるようにするためであ
る。
【0049】図9において、前記バルブ27は、内側固
定具29に形成したねじ孔41に外側固定具30に形成
した貫通孔42を通ってねじ込まれた筒状のバルブ本体
43を備えている。バルブ本体43は、上端部外周に前
記ねじ孔41に螺合する雄ねじ44が形成され、下端部
が空気供給装置の注入口45に差込み接続されるように
形成されている。バルブ本体43の内部は、仕切壁46
によって上下2つの室47a,47bに仕切られてお
り、仕切壁46の中央には両室47a,47bを連通さ
せる小孔48が形成されている。小孔48の上側開口部
には、円錐形の着座部49が形成されている。上側の室
47aには、通常前記着座部49に着座することにより
小孔48を閉塞するボール50と、このボール50を着
座部49に圧接する円錐コイルばね51が組み込まれて
いる。
【0050】一方、下側の室47bには、排気用ピン5
2と、この排気用ピン52を下方に付勢する円錐コイル
ばね53と、前記排気用ピン52を摺動自在に保持する
受座55およびこの受座55の脱落を防止するEリング
56が組み込まれている。排気用ピン52は、小径部5
2aおよび大径部52bと、これら両径部52a,52
bの間に一体に設けられた鍔52cとで構成されてい
る。小径部52aの上端部は前記小孔48に挿入されて
ボール50の直下に位置し、大径部52bは前記受座5
5の中心孔57およびEリング56を貫通し、前記バル
ブ本体43の下方に突出している。前記受座55は、外
周縁に流体通路を形成する複数個の溝58を有し、上面
に前記排気用ピン52の鍔52cが前記円錐コイルばね
53によって圧接されている。前記Eリング56は、前
記バルブ本体43の内部で下端側開口部付近に係着さ
れ、前記受座55を受け止め支持している。
【0051】前記バルーン部材25の密閉空間32への
圧縮空気の供給は、前記バルブ本体43を空気供給装置
の注入口45に差込み接続することによって行われる。
すなわち、注入口45にバルブ本体43の下端部を差込
むと、空気供給装置からの圧縮空気は矢印Aで示すよう
に注入口45−Eリング56の中心孔−受座55の溝5
8−バルブ本体43の下側室47bに導かれ、下側室4
7b内の圧力を徐々に上昇させる。これによりボール5
0が円錐コイルばね51のばね力に抗して押し上げられ
て小孔48が開き、圧縮空気が上側室47aを通ってバ
ルーン部材25の密閉空間32に供給され、ドーム部2
5Aを膨張させる。圧縮空気が供給されて密閉空間32
内の圧力が高くなりドーム部25Aの中央の高さが所望
の高さになると圧縮空気の供給を停止し、バルブ27を
注入口45から抜き取る。バルブ27を注入口45から
抜き取ると、下側室47bが大気圧に戻るため、ボール
50は円錐コイルばね51のばね力によって着座部49
に押し付けられ小孔48を閉塞する。なお、密閉空間3
2内の圧縮空気を排出してドーム部25Aを元の自然な
形状に戻すときは、排出用ピン52を手で円錐コイルば
ね53に抗して押し上げてボール50を突上げ着座部4
9から離間させればよい。これにより小孔48が開き、
密閉空間32を大気開放させる。したがって、ドーム部
25Aは自己のもつ復元力により元の形状に復帰する。
【0052】前記レンズ5の凹面5bの研磨に用いられ
る前記研磨パッド10は、例えば発泡ポリウレタン、フ
ェルト、または不織布等の繊維性の布や合成樹脂等を材
料とする厚さ1mm程度のシート材によって形成された
もので、図10に示すように前記バルーン部材25のド
ーム部25Aの正面視形状と略同一の大きさの楕円形に
形成された研磨部60と、この研磨部60の周縁から外
側に伸びる複数本の固定片61とで構成されている。研
磨部60は、外周より中心に向かって形成された複数の
溝62により放射状に形成された8個の花弁片63で構
成されている。各花弁片63は、中心側の幅が狭く、外
周側の幅が広くなるように平面視台形状に形成されてい
る。前記固定片61は、前記8個の花弁片63のうち、
長軸方向と短軸方向に位置する合計4つの花弁片63の
外縁に径方向にそれぞれ延設されている。固定片61の
幅は、花弁片63の外縁の幅より狭く設定されている。
これは、研磨中にバルーン部材25の変形や固定片61
が後述する締付部材66から引き出された際、固定片6
1の撓みを容易にするためである。
【0053】前記固定片61は、幅が広すぎると柔軟性
に欠けて撓み難くなり、狭すぎると強度的に弱くなるた
め研磨時に破断し易くなる。したがって、固定片61の
幅は強度と柔軟性を考慮して決められる。例えば、厚さ
1mmのフェルトを使用した場合、幅は5〜15mm程
度とすることが望ましい。5mm以下では耐久性が低下
し、15mm以上であると柔軟性が低下し、バルーン部
材25の変形に追随しずらくなる。固定片61の数とし
ては、2つ以上で一定の間隔をおいて配置されることが
望ましい。なお、固定片61の数が多すぎると、固定片
61と後述する締付部材66との接触面積が大きくな
り、固定片61にかかる締付部材66の圧力が分散して
小さくなるため外れ易くなる。反対に少なすぎると研磨
パッド10の研磨治具9に対する安定した固定が得られ
なくなる。したがって、固定片61の数としては3〜5
つ程度であると、より望ましい。
【0054】このような研磨パッド10は、前記締付部
材66によって前記研磨治具9に着脱自在に取付けられ
る。前記締付部材66は、図11に示すように適宜な太
さの線ばね67を円形に折り曲げて端部を互いに交差さ
せたもので、自然状態で前記外側固定具30の外径より
小さい直径を有し、両端部67a,67bが外側にそれ
ぞれ略直角に折り曲げられている。締付部材66のリン
グ形状は、締付け時に各固定片61に均等に力が加わる
ように外側固定具30の外形に合わせて適宜設定する。
なお、外側固定具30の外形が円形で、締付部材66の
締付け時のリング形状が円形の場合は、向きを合わせる
必要がないため望ましい。
【0055】前記研磨パッド10を研磨治具9に取付け
るには、先ず圧縮空気の供給によってバルーン部材25
のドーム部25Aを所定のドーム形状に膨張させた後、
その上に研磨パッド10の研磨部60を載置する。次
に、締付部材66の両端部67a,67bを指先で挟ん
でその間隔を狭めることにより締付部材66を拡径化
し、この状態で締付部材66を研磨パッド10の固定片
61に上方から押しつけてこれらの固定片61を下方に
折り曲げ外側固定具30の外周に接触させる。そして、
両端部67a,67bから指先を離すと、締付部材66
は元の形状に復帰して固定片61を外側固定具30の外
周に締付け固定し、もって研磨パッド10の取付けが終
了する。したがって、接着剤を必要とせず、取付け取外
し作業が簡単である。
【0056】このような構造からなる研磨装置1による
レンズ5の研磨は、以下の手順によって行われる。先
ず、アーム4のレンズ取付部6にレンズ5をレンズ保持
体7を介して装着する。次に、揺動装置8の上面に研磨
パッド10が取付けられた研磨治具9を設置し、昇降装
置11によってレンズ5を下降させて凹面5bを研磨パ
ッド10の表面に押し付ける。この状態で研磨剤を研磨
パッド10の表面に供給するとともに、アーム4を左右
および前後方向に往復運動させながら揺動装置8を首振
り旋回運動させる。これらの運動により、研磨の軌跡が
図12(a)または(b)に示すように1周毎に少しず
つずれる無軌道研磨軌跡でレンズ5の凹面5bを前記研
磨パッド10と研磨剤によって研磨し、所望のトーリッ
ク面に仕上げる。研磨代は5〜9μm程度である。研磨
剤としては、例えば酸化アルミナ、ダイヤモンドパウダ
ー等の研磨材(砥粒)を研磨液に分散させた溶液状のも
のが用いられる。
【0057】研磨に当たっては、カーブジェネレータに
よって切削されたレンズ5の凹面5bには、NC制御に
よるバックラッシュのための加工段差が切削痕に含まれ
ているので、この段差を研磨によって除去する必要があ
る。段差を研磨によって取り除く場合、硬質のパッドと
ある程度の大きさの粒径の研磨材を使用することで好適
な研磨力が得られるが、これのみでは研磨時の粒径が影
響して研磨の表面粗さに限界がある。したがって、より
精緻に鏡面仕上げして切削痕を取り除くには、研磨条件
(研磨材の粒径、研磨時間)を変えて2回研磨すること
が好ましい。すなわち、一回目の研磨においては、研磨
材の平均粒径が1.6〜1.8μmのものを用い、温度
を8〜14℃に制御して荒研磨する。研磨時間は2〜6
分、研磨圧は5〜400ミリバール、回転スピードは4
00〜1000rpmである。
【0058】次ぎに、二回目の研磨を行う。二回目の研
磨においては研磨パッド10を新しいものに交換し、研
磨材の平均粒径が0.8μm程度のものを用いて仕上げ
研磨する。研磨時間は30秒〜1分程度、研磨圧は5〜
400ミリバール、回転スピードは400〜1000r
pmである。一回目と二回目の研磨材としては酸化アル
ミナが用いられる。
【0059】二回目の研磨が終了すると、目視による外
観検査とレンズメータによる度数検査とジルコンランプ
の透過光によるレンズ内面の投影検査と非点収差の光学
性能検査を行い、もってトーリックレンズの製造を終了
する。
【0060】本発明に係る研磨治具9においては、バル
ーン部材25を弾性材料であるゴム材によって正面視形
状が楕円形のカップ状に形成し、ドーム部25Aを流体
圧によって膨張させ、その曲率半径をレンズ5の凹面5
bの曲率半径に応じて調整するだけでよいので、レンズ
5の凹面形状に対する自由度が高く、凹面5bの曲率毎
に異なった研磨治具を用いる必要がなく、従来の金属製
の治具に比べて研磨治具9の数を大幅に削減することが
できる。また、バルーン部材25のドーム部25Aを平
面視楕円形に形成しているので、その長軸と短軸の長さ
を変更するためにドーム部25Aの流体圧による膨らみ
を抑制する格別な手段や部品を設ける必要がなく、研磨
治具9自体の構造が上記した特開2000−11760
4号公報に記載された研磨治具に比べて簡単で部品点数
が少なく取り扱いが容易で、小型軽量化を可能にする。
【0061】また、内側固定具29と外側固定具30
は、バルーン部材25の内フランジ25Cを挟持して厚
さ方向に圧縮しているため、この内フランジ25Cによ
ってバルーン部材25の内部を気密に保持することがで
きる。また、内フランジ25Cに設けた係止部28を内
側固定具29に設けた環状の溝31aに係入させている
ので、研磨中であってもバルーン部材25が固定具26
から外れるおそれがない。さらに、研磨治具9の組み立
てに際しては、バルーン部材25を内側固定具29に嵌
合して仮止めし、外側固定具30の凹陥部36に嵌挿
し、複数個の止めねじ37によって内側固定具29と外
側固定具30を締結するだけでよいので、研磨治具9の
組み立て作業も容易である。
【0062】また、研磨パッド10は、発泡ポリウレタ
ン、フェルト、不織布等の繊維性の布や合成樹脂等を材
料とするシート材によって形成され、固定片61が線ば
ねからなる締付部材66によって研磨治具9の外周に着
脱自在に固定されるので、研磨パッド10の研磨治具9
への取付け取外し作業もきわめて簡単かつ容易である。
さらに、締付部材66も線ばねによってリング状に形成
され、小径化方向への復元力によって研磨パッド10の
固定片61を締め付けて固定するものであるため、構造
が簡単で容易にかつ安価に製作することができるととも
に、幅を殆ど取らないため研磨の際に邪魔になることも
ない。
【0063】ここで、研磨時において研磨治具9をレン
ズ5の凹面5bに押し当てる圧力や、研磨治具9をレン
ズ5に対して相対的に動かすときの摩擦抵抗などにより
バルーン部材25が変形するが、上記のような締付部材
66によって研磨パッド10を研磨治具9に取付けてお
くと、バルーン部材25の変形に伴い固定片61が締付
け部材66に対して若干引き出されたとしても、締付部
材66から研磨パッド10が外れたりすることはない。
また、研磨パッド10の固定片61は、花弁片63の外
側端の幅より狭いため、バルーン部材25が変形した
際、固定片61の方が撓んで花弁片63側の変形が小さ
くて済み、したがって、レンズ5の凹面5bの形状を変
形させるような好ましくない力が加えられることもな
く、良好に研磨することができる。
【0064】図13は本発明の他の実施の形態を示す断
面図である。この実施の形態は、バルーン部材25の筒
部25Bの板厚Tをドーム部25Aおよび内フランジ2
5Cの板厚T1 ,T2 より厚く設定したものであり(T
>T 1 ,T2 )、その他の構造は上記した実施の形態と
全く同一である。
【0065】このように筒部25Bを板厚がドーム部2
5Aの板厚より厚い構造においては、筒部25Bの板厚
Tが厚く剛性が高くなるため形状保持力に優れており、
ドーム部25Aを安定した状態で保持し、レンズ5との
摺動摩擦による筒部25Bの変形や伸縮を軽減防止する
ことができる。
【0066】図14は本発明のさらに他の実施の形態を
示す断面図である。この実施の形態は、バルーン部材2
5をドーム部25Aと、筒部25Bとで構成し、筒部2
5Bの背面側開口端部を内側に傾斜するテーパ状筒部2
5B-1とし、このテーパ状筒部25B-1の先端に内側に
折り曲げられた環状の係止部70を一体に突設すること
で、図7に示した内フランジ25Cを省略している。ま
た、内側固定具29と外側固定具30の対向壁を前記テ
ーパ状筒部25B-1とそれぞれ同一角度からなるテーパ
部71,72とし、これらのテーパ部71,72で前記
テーパ状筒部25B-1を内側と外側から挟持し、前記係
止部70を内側固定具29のテーパ部71に形成した環
状の溝73に係入させることで、バルーン部材25の背
面側開口部を気密に閉塞するようにしたものである。そ
の他の構造は図7に示した実施の形態と同一である。
【0067】このような構造においても、図7に示した
実施の形態と同様な効果が得られることは明らかであろ
う。
【0068】上記した実施の形態では、いずれもバルー
ン部材25の正面視形状を楕円形とすることで、乱視矯
正用眼鏡レンズ5のトーリック面からなる凹面5bを研
磨する例について説明したが、本発明はこれに何ら特定
されるものではなく、被研磨面が球面、非球面、非トー
リック面、自由曲面(例えば、累進多焦点レンズ)等の
凹面や凸面さらには平面の研磨にも用いることが可能で
ある。
【0069】また、バルーン部材25は正面視形状が楕
円形のものに限らず研磨すべきレンズの種類に応じて円
形にすることができる。なお、レンズ凹面が非球面、非
トーリック面、自由曲面等の複雑な形状であっても上記
実施の形態ではバルーン部材25は柔軟性を有している
ため、予め所定の形状に膨らませたバルーン部材25に
レンズ凹面を押し当てたときにレンズ凹面形状に追随す
るようにバルーン部材25が変形するため、研磨は可能
である。また、レンズの凸面の研磨に用いる場合もバル
ーン部材25は柔軟性を有しているため、レンズ凸面を
バルーン部材に押し当てた時にレンズ凸面形状に追随す
るようにバルーン部材が変形する。なお、平面研磨も同
様である。
【0070】また、上記実施の形態においては、バルー
ン部材25に供給される流体として空気を用いたが、こ
れに限らず窒素等のガスや水等の液体を用いることも可
能である。
【0071】また、上記実施の形態においては、バルブ
27の一例として、ボール50と排気用ピン52を用い
た例を示したが、これに限らず流体の供給、閉塞、排出
ができるものであればどのような構造のものであっても
よい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る研磨治
具は、弾性材料からなる背面側が開放するカップ状に形
成されたバルーン部材を備えており、このバルーン部材
が、表面が扁平または緩やかな凸曲面からなるドーム部
と、このドーム部の外周より後方に向かって一体に延設
された筒部とを有しているため、バルーン部材は柔軟性
を有するとともに筒部の形状保持力を有しており、ある
程度バルーン部材の形状を保持しつつ被研磨面にドーム
部を追随させることができる。また、バルーン部材の背
面側開口部を気密に閉塞する固定具が前記バルーン部材
の筒部において保持しているので、研磨治具を小型・軽
量化でき、またレンズ研磨時にレンズと固定具とが干渉
するのを防止することができる。また、研磨治具の密閉
空間に流体を流入することにより、ドーム部を所望のド
ーム形状にすることができるため、被研磨面の形状に応
じて用意しなければならない研磨治具の数を大幅に削減
することができる。また、ドーム部の曲率の変更も容易
で、特に、レンズの凹面を研磨する場合には、ドーム部
の形状を被研磨面の形状に近い所望の曲率のドーム形状
にすることができるため、レンズをドーム部に押し付け
て研磨する際に被研磨面とドーム部との間に隙間が生じ
にくく良好な研磨が可能となる。
【0073】バルーン部材に内フランジを設けた発明に
おいては、固定具によって内フランジを挟持すること
で、研磨時にバルーン部材が固定具から外れるのを防止
することができる。
【0074】バルーン部材の筒部の背面側開口端部をテ
ーパ状筒部とし、このテーパ状筒部を内側固定具と外側
固定具に設けたテーパ部で挟持するようにした発明にお
いても同様な効果が得られる。
【0075】バルーン部材の筒部の厚さをドーム部より
厚くした発明においては、筒部の形状保持力が増大し、
研磨時の筒部の変形や伸縮を軽減することができる。
【0076】バルーン部材の背面側開口部側に係止部を
設け、この係止部を内側固定具に設けた環状の溝によっ
て係止するようにした発明においては、バルーン部材を
内側固定具に仮固定するができて研磨治具の組立作業が
容易である。また、研磨中にバルーン部材が固定具から
脱落するのを防止し、しかもバルーン部材の密閉が確実
である。
【0077】本発明に係る研磨パッドは、複数の固定片
を一体に有し、この固定片が締付部材によって研磨治具
の外周に着脱自在に固定されるので、接着剤を必要とせ
ず研磨パッドの取付け取外し作業が簡単かつ容易で短時
間に行うことができる。また、研磨中のバルーン部材の
変形に対して固定片部が撓むことで花弁片部の変形が小
さくなり、研磨中に被研磨面に無理な力が加わったりす
ることがなく、良好に研磨することができる。また、締
付部材も線ばねによってリング状に形成されているの
で、安価に製作することができ、研磨パッドの研磨治具
への取付け取外し作業が容易であり、かつ、取付けた状
態で幅を取らないため、研磨の邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る研磨治具を用いた研磨装置の概
略構成図である。
【図2】 レンズにレンズ保持体を取付けた状態を示す
断面図である。
【図3】 レイアウトブロッカーでレンズにレンズ保持
体を取付けるときの状態を示す断面図である。
【図4】 研磨治具の平面図である。
【図5】 研磨パッドが取付けられた同研磨治具の平面
図である。
【図6】 同研磨治具の底面図である。
【図7】 図5のVII −VII 線断面図である。
【図8】 研磨治具の高さと曲率半径の関係を示す図で
ある。
【図9】 バルブの断面図である。
【図10】 研磨パッドの平面図である。
【図11】 締付部材の斜視図である。
【図12】 (a)、(b)はそれぞれ研磨装置の無軌
道研磨軌跡を示す概念図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図14】 本発明のさらに他の実施の形態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…研磨装置、2…装置本体、4…アーム、5…レン
ズ、5a…凸面、5b…凹面、6…レンズ保持部、7…
レンズ保持体、8…揺動装置、9…研磨治具、10…研
磨パッド、25…バルーン部材、25A…ドーム部、2
5B…筒部、25C…内フランジ、26…固定具、27
…バルブ、28…係止部、29…内側固定具、30…外
側固定具、31…環状溝、31a…溝、32…密閉空
間、60…研磨部、61…固定片、62…溝、63…花
弁片、66…締付部材、70…係止部、71,72…テ
ーパ部,73…環状の溝。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨面を研磨するために用いられる研
    磨治具において、 弾性材料により背面側が開放するカップ状に形成され、
    表面側に研磨パッドが取付けられるバルーン部材と、 前記バルーン部材の背面側開口部を気密に閉塞する固定
    具と、 前記固定具に設けられ前記バルーン部材の密閉空間に流
    体を導入するバルブとを備え、 前記バルーン部材は、表面が扁平または緩やかな凸曲面
    からなり前記密閉空間に導入される流体圧によって所定
    のドーム状に変形されるドーム部と、このドーム部の外
    周より後方に向かって一体に延設された筒部とを有して
    おり、前記固定具は前記バルーン部材の筒部を保持して
    いることを特徴とする研磨治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨治具において、 前記固定具は、前記バルーン部材の筒部を内側と外側か
    ら挟持する内側固定具および外側固定具とからなること
    を特徴とする研磨治具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の研磨治具において、 前記バルーン部材は筒部の背面側開口部に設けられた内
    フランジを有し、内側固定具と外側固定具で前記内フラ
    ンジを挟持することを特徴とする研磨治具。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の研磨治具において、 前記バルーン部材の筒部の背面側開口端部をテーパ状筒
    部とし、内側固定具の外周面と外側固定具の内周面にそ
    れぞれテーパ部を設け、これらのテーパ部で前記テーパ
    状筒部を挟持することを特徴とする研磨治具。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の研磨治
    具において、 前記バルーン部材の筒部の厚さをドーム部より厚くした
    ことを特徴とする研磨治具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちのいずれか1つに記
    載の研磨治具において、 前記バルーン部材の背面側開口部に環状の係止部を一体
    に設け、この係止部が嵌着される環状の溝を固定具に設
    けたことを特徴とする研磨治具。
  7. 【請求項7】 研磨治具に締付部材によって着脱自在に
    取付けられ被研磨面を研磨する研磨パッドであって、 外周より中心に向かって形成された複数の溝により放射
    状に分割された複数の花弁片を有し、これらの花弁片の
    うちの2つ以上の花弁片の外縁を径方向に長くすること
    により固定片を延設し、これらの固定片が固定具の外周
    面に沿って折り曲げられ前記締付部材によって固定され
    ることを特徴とする研磨パッド。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の研磨パッドにおいて、 前記締付部材が線ばねによって両端部が互いに交差する
    ようにリング状に形成され、自然状態で固定具の外径よ
    り小さい直径を有することを特徴とする研磨パッド。
JP2002376496A 2002-01-09 2002-12-26 研磨治具および研磨パッド Pending JP2003266287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002376496A JP2003266287A (ja) 2002-01-09 2002-12-26 研磨治具および研磨パッド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-2244 2002-01-09
JP2002002244 2002-01-09
JP2002376496A JP2003266287A (ja) 2002-01-09 2002-12-26 研磨治具および研磨パッド

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008117766A Division JP4681024B2 (ja) 2002-01-09 2008-04-28 眼鏡レンズの研磨方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003266287A true JP2003266287A (ja) 2003-09-24

Family

ID=39727066

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002376496A Pending JP2003266287A (ja) 2002-01-09 2002-12-26 研磨治具および研磨パッド
JP2008117766A Expired - Fee Related JP4681024B2 (ja) 2002-01-09 2008-04-28 眼鏡レンズの研磨方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008117766A Expired - Fee Related JP4681024B2 (ja) 2002-01-09 2008-04-28 眼鏡レンズの研磨方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2003266287A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144621A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Soc Europeenne De Systemes Optiques 仕上げ研磨方法
WO2007072857A1 (ja) 2005-12-22 2007-06-28 Hoya Corporation 眼鏡レンズのレンズ面切削加工装置、レンズ面切削加工方法および眼鏡レンズ
WO2009016921A1 (ja) 2007-07-27 2009-02-05 Hoya Corporation 眼鏡レンズの製造方法
JP2009508706A (ja) * 2005-09-22 2009-03-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 適合性研磨製品並びにその製造法及び使用法
WO2010114004A1 (ja) 2009-03-31 2010-10-07 Hoya株式会社 フォトクロミックレンズ製造システム、フォトクロミックレンズ製造装置、フォトクロミックレンズの製造プログラム、フォトクロミックレンズの製造プログラムが記録された記録媒体及びフォトクロミックレンズ製造方法
WO2010114012A1 (ja) 2009-03-31 2010-10-07 Hoya株式会社 フォトクロミックレンズ製造システム、フォトクロミックレンズ製造装置、フォトクロミックレンズの製造プログラム、フォトクロミックレンズの製造プログラムが記録された記録媒体及びフォトクロミックレンズ製造方法
JP2011173205A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Hoya Corp 光学レンズの製造方法
JP2012086155A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Toyo Aluminum Ekco Products Kk シート取付構造体
JP2013011634A (ja) * 2010-06-04 2013-01-17 Tokai Kogaku Kk ブロックリングにおけるセミフィニッシュトブランク支持部の設計方法
CN113070804A (zh) * 2021-04-20 2021-07-06 重庆星源玻璃器皿有限责任公司 玻璃制品抛光装置
CN114536160A (zh) * 2022-02-25 2022-05-27 燕山大学 一种打磨半封闭型腔的装备

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012202534A1 (de) 2011-02-21 2012-11-15 Hoya Corporation Verfahren zur herstellung einer brillenglaslinse
JP2013086239A (ja) 2011-10-21 2013-05-13 Hoya Corp プラスチックレンズ用の研磨工具、プラスチックレンズの研磨方法及びプラスチックレンズの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55164462A (en) * 1979-06-06 1980-12-22 American Optical Corp Head for polishing lens

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144621A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Soc Europeenne De Systemes Optiques 仕上げ研磨方法
KR101477467B1 (ko) * 2005-09-22 2014-12-29 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 정합성 연마용품과 그의 제조 및 사용 방법
JP2009508706A (ja) * 2005-09-22 2009-03-05 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 適合性研磨製品並びにその製造法及び使用法
KR101481842B1 (ko) * 2005-09-22 2015-01-12 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 정합성 연마용품과 그의 제조 및 사용 방법
WO2007072857A1 (ja) 2005-12-22 2007-06-28 Hoya Corporation 眼鏡レンズのレンズ面切削加工装置、レンズ面切削加工方法および眼鏡レンズ
WO2009016921A1 (ja) 2007-07-27 2009-02-05 Hoya Corporation 眼鏡レンズの製造方法
WO2010114004A1 (ja) 2009-03-31 2010-10-07 Hoya株式会社 フォトクロミックレンズ製造システム、フォトクロミックレンズ製造装置、フォトクロミックレンズの製造プログラム、フォトクロミックレンズの製造プログラムが記録された記録媒体及びフォトクロミックレンズ製造方法
WO2010114012A1 (ja) 2009-03-31 2010-10-07 Hoya株式会社 フォトクロミックレンズ製造システム、フォトクロミックレンズ製造装置、フォトクロミックレンズの製造プログラム、フォトクロミックレンズの製造プログラムが記録された記録媒体及びフォトクロミックレンズ製造方法
JP2011173205A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Hoya Corp 光学レンズの製造方法
JP2013011634A (ja) * 2010-06-04 2013-01-17 Tokai Kogaku Kk ブロックリングにおけるセミフィニッシュトブランク支持部の設計方法
JP2012086155A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Toyo Aluminum Ekco Products Kk シート取付構造体
CN113070804A (zh) * 2021-04-20 2021-07-06 重庆星源玻璃器皿有限责任公司 玻璃制品抛光装置
CN114536160A (zh) * 2022-02-25 2022-05-27 燕山大学 一种打磨半封闭型腔的装备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008183714A (ja) 2008-08-14
JP4681024B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4681024B2 (ja) 眼鏡レンズの研磨方法
US6932678B2 (en) Polishing apparatus
US20070087670A1 (en) Polishing method
JP2003275949A (ja) 研磨方法及び研磨装置
US20040043710A1 (en) Polisher and polishing method
JP4084081B2 (ja) ヤトイ、レンズ保持方法およびこの保持方法を用いた眼鏡レンズの製造方法
JP4387708B2 (ja) プラスチック製眼鏡レンズの研磨方法および製造方法
JP4199723B2 (ja) 光学レンズの研磨方法
JP4550907B2 (ja) レンズ保持方法および眼鏡レンズの製造方法
JP2002263998A (ja) ポリシャ及び研磨方法
WO2010110271A1 (ja) レンズの製造方法及びレンズ保持具
JP4186809B2 (ja) 光学レンズの研磨方法
JP2004351574A (ja) 精密研磨工具及び精密研磨方法
JP2003300144A (ja) 研磨治具用曲率設定方法および研磨治具用曲率設定装置
JP2814495B2 (ja) コンタクトレンズの製造方法及び製造装置
JP2001353650A (ja) ポリッシャーとこれを用いた光学部品の研磨方法および研磨装置
JP2011173205A (ja) 光学レンズの製造方法
JPH0280233A (ja) コンタクトレンズの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070717

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070724

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070925

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20080428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090319