JP2003265934A - 中空糸膜型体液処理器用の筒状容器及び中空糸膜型体液処理器 - Google Patents

中空糸膜型体液処理器用の筒状容器及び中空糸膜型体液処理器

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JP2003265934A JP2002074926A JP2002074926A JP2003265934A JP 2003265934 A JP2003265934 A JP 2003265934A JP 2002074926 A JP2002074926 A JP 2002074926A JP 2002074926 A JP2002074926 A JP 2002074926A JP 2003265934 A JP2003265934 A JP 2003265934A
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敏士 上住
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巨太良 鈴木
Satoru Matsuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容される中空糸膜の品質を維持しつつ、射
出成形が容易な筒状容器及び該筒状容器を用いた中空糸
膜型体液処理器を提供する。 【解決手段】 中空糸膜束の両端部分がポッティング剤
で固定される中空糸膜型体液処理器用の筒状容器であっ
て、該筒状容器は、前記中空糸膜束が充填される胴部を
有し、該胴部は、抜きテーパーを実質的に持たない内周
面を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空糸膜束を充填
する筒状容器及び該筒状容器を有する中空糸膜型体液処
理器に係り、特に、中空糸膜の品質に悪影響を及ぼさな
い形状であって、容易に射出形成される筒状容器及び該
筒状容器を有する中空糸膜型体液処理器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、中空糸膜束が充填された筒状容
器を有する中空糸膜型体液処理器としては、人工透析
器、血液濾過器、血漿分離器等が知られている。例え
ば、中空糸膜型の人工透析器では、各中空糸膜の内腔側
に被処理液たる血液を流通させる一方で、前記中空糸膜
の外面側に処理液たる透析液を流通させ、中空糸膜を介
した透析により、血液中の不要物の除去が行われてい
る。
【0003】前記体液処理器の一般的構造は、前記中空
糸膜束が充填される胴部、該胴部に連なる連通部を有す
る筒状容器と、該筒状容器の両端に取り付けられたヘッ
ダーキャップとから構成され、前記連通部には処理液接
続口が形成される。該処理液接続口は、それぞれ処理液
(例えば、透析液)の入口又は出口をなしている。ま
た、前記中空糸膜束は、その両端をウレタンのような樹
脂組成物(ポッティング剤)で固定した樹脂層部を有
し、さらに、前記ヘッダーキャップには、被処理液(例
えば、血液)の供給口又は排出口がそれぞれ備えられて
いる。
【0004】前記筒状容器は、射出成形法による製造が
一般的であり、射出成形機に取り付けられた金型に対
し、シリンダーで加熱溶融された樹脂を加圧注入し、冷
却後に前記金型を開いて取り出される。該金型は、前記
筒状容器の外周面を形成するキャビ型と、前記筒状容器
の内周面を形成するコアー型とで構成される。
【0005】ところで、前記射出成形法には、前記キャ
ビ型と前記コアー型との間に注入されて前記胴部を構成
する樹脂部分が、冷却によって収縮し、前記コアー型を
締め付けて該コアー型と前記胴部との剥離が困難になる
との不都合がある。よって、この状況を打開するべく、
前記筒状容器を射出成形する場合には、いわゆる「抜き
テーパー」を設けたコアー型が用いられている。
【0006】そして、中空糸膜型体液処理器の筒状容器
の如く、通常、左右対称の形状となる筒状容器において
は、左側と右側との二つのコアー型を用い、各コアー型
の先端面同士を前記胴部の略中央部分で突き合わせてい
るものと推察される。つまり、前記各コアー型は、自身
の前記先端面に向かって先細りの形状になっており、そ
の結果、得られる筒状容器は、前記胴部の略中央部分で
その内径が最小値となり、該胴部の両端側に位置する前
記連通部に近づくに連れてその内径が拡大する形状をな
す。
【0007】図4は、従来の筒状容器の断面図である。
該筒状容器10´は、胴部10A´と、該胴部10A´
に連なる連通部10B´とから構成されており、胴部1
0A´の内周面11´には、抜きテーパーa´が設けら
れ、連通部10B´には、処理液入口12´及び処理液
出口13´が設けられている。
【0008】前記抜きテーパーa´は、図示のように、
胴部10A´の長さL1´、内周面11´の内径の最小
値d1´及び最大値d2´、胴部10A´の厚みT´等
の容器寸法、及び筒状容器10´の材質、金型の材質、
成形加工条件並びに離型剤の使用の有無等に基づいて決
定される。例えば、旭メディカル社製の人工腎臓APS
−150Sにおいて、その胴部10A´は、抜きテーパ
ーa´が2.05%、長さL1´が234mm、内径d
1´が33.6mm、厚みT´が2.5mmである。
【0009】そして、図4に示す如くの胴部10A´の
外径D´が一定とされる条件下では、厚みT´は、抜き
テーパーa´の存在により、必然的に胴部10A´の略
中央部分で最大、胴部10A´の両端部分で最小になっ
て均一ではない。よって、射出成形時には前記金型内で
温度ムラが生じることになり、胴部10A´には、部分
的に残留応力が発生し、その形状が不安定になるおそれ
がある。しかも、厚みT´が胴部10A´の中央部分で
最大となる抜きテーパーa´の存在により、樹脂の使用
量がそれだけ多くなることによるコストアップにもつな
がるおそれもある。
【0010】ここで、前記形状の不安定及びコストアッ
プの点を解決するための射出成形に関する技術が各種提
案されている(例えば、特開平11−164887号公
報、特開平8−84773号等公報参照)。前記特開平
11−164887号公報所載の技術は、注射筒の如く
の筒状成形体において、抜きテーパー角が筒状成形体の
残留応力を発生させて成形品の品質に影響を与えている
ことを鑑みたものであり、前記抜きテーパー角を1/1
00000〜1/100とする注射筒の製造技術が開示
されている。また、前記特開平8−84773号公報所
載の技術には、非晶性樹脂製の注射筒であって、抜き勾
配(抜きテーパー)を有しない形状が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記人工透
析器等に用いられる体液処理器用の筒状容器の抜きテー
パーに関しては、前記の如く温度ムラによる形状の不安
定及びコストアップの問題点のほか、前記注射筒とは異
なる特有の問題点が存在する。
【0012】それは、胴部10A´が、その中央部分に
向かうに連れて内径を小さくされる形状であることか
ら、筒状容器10´の片端から前記中空糸膜束を組み入
れる際には、該中空糸膜束の組み入れ抵抗が徐々に増加
し、組み入れが困難になるという問題点である。換言す
れば、前記各中空糸膜は、繊細で、かつ、脆弱でもので
あるため、胴部10A´内に無理に組み入れると、各中
空糸の折れ、曲がり等の外観品質の悪化を招き、また、
前記各中空糸の折れ、曲がりが激しい場合には、その部
分で血液のリークが発生することのほか、組み入れられ
た中空糸膜束が雑然と並び、血液や透析液の流れムラに
よる性能低下が生じて体液処理器の信頼性を低下させる
という問題が懸念される。なお、前記各中空糸の折れ、
曲がりは、検査工程で欠陥品として除外されるものであ
るが、これは製品ロスにつながることにもなる。
【0013】ここで、前記中空糸膜の品質に悪影響を与
えないようにするべく、上記の如く体液処理器用の筒状
容器に対し、抜きテーパーを小さく又は無くす前記注射
筒に関する従来の技術を応用することも考えられるが、
単に抜きテーパーを小さく又は無くすことのみでは、筒
状容器10´の胴部10A´と前記コアー型との間の引
き抜き抵抗が大きくなり、胴部10A´が伸ばされて寸
法精度が悪くなるとの不都合が生ずることから、体液処
理器用の筒状容器における特有の問題点を解決できな
い。この場合に、前記胴部10A´を前記コアー型から
無理に引き抜くと、胴部10A´の破損が生じ、一定の
製品品質を満足する成形品が得られなくなる。
【0014】一方、前記引き抜き抵抗を小さくさせるに
は、離型剤を射出成形前に前記コアー型に予め塗布して
おくことも考えられる。しかし、前記体液処理器たる医
療用具の安全性を考慮すると、前記離型剤の種類や量に
よっては、一切使用せずに成形品を得る方が好ましい場
合もある。
【0015】つまり、本発明者は、医療用具として用い
られる中空糸膜型体液処理器用の筒状容器においては、
収容される中空糸膜に悪影響を及ぼすことがない形状で
あって、しかも、胴部からコアー型を容易に引き抜くこ
とができるための何らかの措置が必要であるとの新たな
知見を得ている。しかし、前記従来の技術は、いずれも
注射筒の成型を主体とするものであり、温度ムラによる
形状の不安定及びコストアップについては不都合が生じ
ないものの、体液処理器に利用される如くの、例えば、
胴部が約200mm程度と長く、さらに、該胴部の内側
に破損し易い繊細な中空糸膜束を充填する筒状容器に関
する上記特有の問題点を解決することについては、格別
な配慮がなされていない。
【0016】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、収容される中空糸
膜の品質を維持しつつ、射出成形が容易な筒状容器及び
該筒状容器を用いた中空糸膜型体液処理器を提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る中空糸膜型体液処理器用の筒状容器は、中
空糸膜束の両端部分がポッティング剤で固定される中空
糸膜型体液処理器用の筒状容器であって、該筒状容器
は、前記中空糸膜束が充填される胴部を有し、該胴部
は、抜きテーパーを実質的に持たない内周面を備えるこ
とを特徴としている。
【0018】前記の如く構成された本発明の中空糸膜型
体液処理器用の筒状容器は、胴部の抜きテーパーが実質
的に無くされているので、中空糸膜束の組み入れ抵抗を
常に一定に抑えて各中空糸膜の損傷を減らすことができ
る。
【0019】また、本発明に係る中空糸膜型体液処理器
用の筒状容器の具体的態様は、前記抜きテーパーは、前
記内周面の径の変化の割合であること、又は前記内周面
の径の変化の割合は、前記胴部の半分の長さに対する該
胴部の内径の最大値と最小値との差の割合として求めら
れ、該割合が0.0〜0.5%の範囲とされていること
を特徴としている。
【0020】さらに、本発明に係る中空糸膜型体液処理
器用の筒状容器の他の具体的態様は、前記胴部の長さ
は、160〜240mmの範囲であり、かつ、前記胴部
の内径の最小値に対する前記胴部の長さの割合が、6.
0〜9.0の範囲とされていること、若しくは前記胴部
の材質は、樹脂硬度のロックウエル硬さ(JIS720
2−82)がR30〜R120の範囲とされているこ
と、又は前記胴部には、離型剤が用いられていないこと
を特徴としている。また、本発明に係る中空糸膜型体液
処理器は、前記中空糸膜型体液処理器用の筒状容器のい
ずれかを有することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明に係る中空糸膜型体液処理
器用の筒状容器の製造方法は、中空糸膜型体液処理器用
の筒状容器の製造方法であって、外型と内型との間に加
熱樹脂が射出され、該樹脂の冷却後に、圧縮気体が前記
筒状容器と前記内型との間に噴射され、前記筒状容器が
前記内型から剥離して成形されることを特徴としてお
り、圧縮気体が胴部と内型との隙間に噴射されて成形さ
れる構成によって、前記胴部による前記内型への締め付
けを遮って良好な成形品を得ることができ、しかも、前
記胴部の抜きテーパーを実質的に無くすことも可能にな
り、中空糸膜束の組み入れ抵抗を常に一定に抑えて各中
空糸膜の損傷を減らすことができる。
【0022】また、本発明に係る中空糸膜型体液処理器
用の筒状容器の製造方法の具体的態様は、前記内型は、
二つの金型からなり、一の金型には、他の金型に向けて
前記圧縮気体を導入する圧気孔を有すること、又は前記
筒状容器は、中空糸膜束が充填される胴部を有し、該胴
部は、抜きテーパーを実質的に持たない内周面を備える
ことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態について説明する。図1は、本実施形態における筒
状容器を有する中空糸膜型体液処理器の部分断面正面図
である。本実施形態の中空糸膜型体液処理器1は、人工
透析器として用いられるものであり、中空糸膜束20が
充填される胴部10A及び該胴部10Aに連なる連通部
10Bを有する筒状容器10と、筒状容器10の両端に
取り付けられたヘッダーキャップ30、40とから構成
される。
【0024】前記筒状容器10の連通部10Bには、処
理液接続口12、13が形成されており、処理液接続口
12は、例えば、透析液の如くの処理液の入口をなし、
処理液接続口13は、前記処理液の出口をなしている。
ヘッダーキャップ30には、例えば、血液の如くの被処
理液の供給口31が備えられ、ヘッダーキャップ40に
は、前記被処理液の排出口41が備えられている。
【0025】中空糸膜束20は、その両端部分をウレタ
ンのような樹脂組成物(ポッティング剤)で固定した樹
脂層部(図示しない)を有している。前記血液の如くの
被処理液は、各中空糸膜の内腔側に流通されるのに対
し、前記透析液の如くの処理液は、各中空糸膜の外面側
に流通され、中空糸膜束20を介した濃度勾配による拡
散現象を利用した透析により、血液中の不要物の除去が
行われている。
【0026】図2は、図1の筒状容器10の断面図であ
る。筒状容器10は、上記の如く胴部10Aと、連通部
10Bとから構成されており、該連通部10Bには、処
理液の入口12及び出口13が設けられ、この筒状容器
10は、射出成形法によって製造される。つまり、後述
するように、外型たるキャビ型と内型たるコアー型との
間に加熱樹脂を射出し、この樹脂の冷却後における胴部
10Aと前記コアー型との隙間に対して圧縮気体を噴射
し、前記キャビ型を開く際に、胴部10Aから前記コア
ー型を引き抜いて筒状容器10の成形がなされており、
前記キャビ型によって筒状容器10の外周面が形成さ
れ、前記コアー型によって筒状容器10の内周面11が
形成される。
【0027】筒状容器10の材質は、樹脂硬度のロック
ウエル硬さ(JIS7202−82)がR30〜R12
0の範囲とされている。なぜならば、樹脂硬度がこの範
囲を越えると衝撃吸収性が弱くなり、製品の運送時や使
用時の不注意によって破損し易くなるからであり、一
方、この範囲を下回って柔らかくなると変形等の問題が
生じ、繊細な中空糸膜束20を充填する容器としては好
ましくないからである。この樹脂硬度を満足できる具体
的素材としては、好ましくは、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合樹脂(商品名「アサフレックス」、旭化成
社製)のほか、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂等、医療用途に一般的に用いられる射出成形用樹
脂が挙げられる。
【0028】そして、図示のように、胴部10A及び連
通部10Bから構成される筒状容器10の全長L、胴部
10Aの長さL1、胴部10Aの外径D、胴部10Aの
中央部分の肉厚T、胴部10Aの内周面11の最小径d
1及び最大径d2と定義すると、胴部10Aの抜きテー
パーaは、次式(1)で示される。
【0029】
【数1】 a=2×100×(d2−d1)/L1 (1)
【0030】つまり、抜きテーパーaは、内周面11の
径の変化の割合を数値化したものであり、後述のよう
に、本実施形態の前記コアー型が、胴部10Aの略中央
部分で合わされる場合には、胴部10Aの半分の長さに
対する胴部10Aの内周面11の最大径d2と最小径d
1との差の割合(%)となる。
【0031】そして、本実施形態の筒状容器10は、胴
部10Aが、抜きテーパーaを実質的に持たない内周面
11を有する構成とされている。抜きテーパーaを実質
的に持たないとは、抜きテーパーaが0.0〜0.5%
の範囲とされていることを意味する。なぜならば、抜き
テーパーaが0.5%以下のときには、中空糸膜束20
を筒状容器10内にスムースに組み入れることができ、
しかも、後述するように、各中空糸膜が筒状容器10の
内部で変形することがないからである。一方、抜きテー
パーaが0.5%を越えると、胴部10Aの中央部分に
向かって内周面11の内径が徐々に小さくなることか
ら、組み入れ抵抗も徐々に増すことになる。このとき
に、中空糸膜束20を無理に筒状容器10に組み入れる
と、中空糸の折れ、曲がりによる外観不良が生じ、血液
のリークが高頻度で発生してしまい、しかも、中空糸膜
束20が整然と並んでいないと、人工透析器としての安
定した高いクリアランスが得られないからである。な
お、抜きテーパーaを0.0%未満にすることは、胴部
10Aから前記コアー型を引き抜くことが実質上困難に
なる。したがって、本実施形態における抜きテーパーa
は、上記の如く0.0〜0.5%の範囲とされている。
【0032】胴部10Aの中央部分の肉厚Tは、特に数
値を限定するものではないが、樹脂のコストや筒状容器
10の重量の面を鑑みれば極力薄いものが好ましく、一
方、強度の面を鑑みれば可能な限り厚みをもたせること
が必要となるので、本実施形態における肉厚Tは、1.
0mm〜3.0mmの範囲とされている。
【0033】次に、本実施形態における胴部10Aの長
さL1と内周面11の最小径d1との関係、つまり、胴
部10Aが細くて長いか若しくは太くて短いかを示す、
胴部10Aの内周面11の最小径d1に対する胴部10
Aの長さL1の割合については、6.0〜9.0の範囲
とされている。
【0034】これは、例えば、透析性能に影響する要因
としては各中空糸膜の境膜抵抗が知られているが、この
境膜抵抗を低くする手段には、前記処理液及び前記被処
理液ともに流速を速くすることが考えられる。つまり、
同一膜面積品であって、同一処理液流量、及び同一被処
理液流量の条件においては、筒状容器10内の流速を早
くするためには、L1/d1をできるだけ大きくし、細
長い容器形態とした方が中空糸膜束20の透析性能を高
める上で好ましいからである。また、容器形態を細長く
することによって、筒状容器10内の圧力損失を高める
ことも分離性能を向上させる一因となるので好ましいか
らである。他方、L1/d1が大きすぎると、筒状容器
10に繊細な中空糸膜束20を組み入れ難くなることの
ほか、筒状容器10の成形も難しくなる。
【0035】したがって、本実施形態においては、胴部
10Aの長さL1が160〜240mmの範囲であるこ
とを鑑みて、この細長さの割合L1/d1は6.0〜
9.0の範囲とされている。また、本実施形態の胴部1
0Aの外径Dは、30〜60mmの範囲とされている。
【0036】図3は、図1の筒状容器10の射出成形に
用いられる金型等の断面図である。筒状容器10の成形
は、通常の射出成形法に準じて実施される。すなわち、
加熱溶融された樹脂を高圧力で射出成形用金型に注入し
た後に、前記樹脂を冷却固化させる。これらの樹脂温度
や注入圧力、成形サイクル等の諸条件は、使用される樹
脂や成形装置の特性に応じて適宜調整される。
【0037】前記射出成形用金型は、筒状容器10の外
周面を形成する半割金型たるキャビ型60、61と、筒
状容器10の内周面11を形成する棒状金型たるコアー
型50、51とから構成される。図示のように、前記コ
アー型50、51は、筒状容器10の左側のコアー型5
0と右側のコアー型51との二つから構成され、胴部1
0Aの略中央部分において一の金型たるコアー型50の
先端面54と他の金型たるコアー型51の先端面53と
が突き合わされる。
【0038】また、前記一のコアー型50は、その略中
央部分にて先端面54に向けて貫通する圧気孔52を有
しており、該圧気孔52には、外部から前記他のコアー
型51の先端面53に向けて圧縮気体が導入される。そ
して、コアー型50、51をキャビ型60、61で覆う
とともに、処理液の入口12、出口13の形成用組み込
み棒70、71をそれぞれ挿入し、キャビ型60、61
とコアー型50、51との間に加熱樹脂を充填する。
【0039】次に、所定の冷却時間が経過し、キャビ型
60、61が開かれるのと略同時に、一のコアー型50
の圧気孔52から他のコアー型51に向けて圧縮気体が
導入される。該圧縮気体は、他のコアー型51の先端面
53に衝突し、突き合わされた先端面53、54に圧力
を加えつつ、該先端面53、54に沿ってその外周側に
位置する胴部10A側に向かう。そして、前記圧縮気体
は、樹脂である胴部10Aと金属であるコアー型50、
51の隙間、換言すれば、胴部10Aの内周面11とコ
アー型50、51の外周面55、56との間の僅かな隙
間に入り込み、胴部10Aをコアー型50、51から剥
離させ、コアー型50、51を引き抜いて筒状容器10
が成形される。なお、前記圧縮気体は、特に限定される
ものではないが、空気、窒素等の不活性ガスが好まし
く、また、前記圧縮気体の噴射圧力や噴射時間は、成形
品の厚みやサイズ等に応じて適宜調整される。
【0040】次いで、筒状容器10には、体液処理に用
いられる中空糸膜束20が組み入れられ、その両端部分
がポッティング樹脂で固定され、さらに中空糸膜束20
の端にて開口端が形成されるように切断加工される。な
お、各中空糸膜の寸法や素材は、特に限定されるもので
はないが、本実施形態の筒状容器10は、特に曲げ強度
が弱い(腰が弱い)中空糸膜に対して顕著な効果を奏す
るべく、かかる中空糸膜としては、例えば、ポリスルホ
ン系高分子膜が挙げられる。
【0041】そして、前記切断加工の後、筒状容器10
の両端部分には、ヘッダーキャップ30、40が取り付
けられて中空糸膜型体液処理器1が完成する。なお、こ
れら一連のいわゆるモジュール化については、公知の方
法で実施すれば良く、特に限定されるものではない。
【0042】次に、本実施形態における中空糸膜型体液
処理器1につき、人工透析器の実施例と比較例との射出
成形結果、中空糸膜の外観検査結果、並びにダイヤライ
ザー性能評価につき述べる。 (実施例1)実施例1は、抜きテーパーaを0.0%と
した二つのコアー型を用い、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合樹脂(商品名「アサフレックス」、旭化成社
製、JIS7202−82によるロックウエル硬さ8
0)を用いて、日本製鋼所製射出成形機J220EIIに
て筒状容器を成形したものである。射出条件は、樹脂温
度を200℃、成形サイクルを36秒、金型温度を50
℃とし、離型剤を一切使用しなかったものである。そし
て、実施例1の筒状容器は、前記樹脂を射出し、所定の
冷却時間20秒を経た後、図3に示すコアー型50の圧
気孔52に導入された圧縮空気を、圧力4kg/cm2
として噴射時間2秒で噴射して射出成形したものであ
る。
【0043】(実施例2)実施例2は、抜きテーパーa
を0.5%とした以外は、前記実施例1と同様の条件で
射出成形したものである。つまり、圧縮空気の噴射も行
われている。 (比較例1)比較例1は、従来の如く、抜きテーパーa
´を2.05%、厚みT´を2.5mm、成形サイクル
を40秒としたが、圧縮空気を用いていない。これらの
点を除き、前記実施例1と同様の条件で射出成形したも
のである。まず、表1は、前記実施例1及び2、並びに
前記比較例1の筒状容器の射出成形結果を示したもので
ある。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示すように、実施例1は、成形され
た筒状容器がコアー型を締め付けることなく容易に剥離
し、人工透析器の筒状容器の射出成形品として良好な成
形性を得られることが分かる。しかも、得られた成形品
の重量は60gであり、前記従来の技術の如く、抜きテ
ーパーを持つ筒状容器よりも少ない樹脂量で成形できる
ことも分かる。なお、前記実施例1の筒状容器の寸法
は、抜きテーパーaが0.0%、胴部の長さL1が23
5.2mm、胴部の中央部分の肉厚Tが1.5mm、胴
部の内周面の最小径d1が33.6mmとなり、細長さ
の割合L1/d1が7.0である。
【0046】次に、実施例2もまた、成形された筒状容
器がコアー型を締め付けることなく容易に剥離し、人工
透析器の筒状容器の射出成形品として良好な成形性を得
られることが分かる。また、得られた成形品の重量は6
2gであり、前記実施例1よりも若干多いものの、前記
従来の技術の如く、抜きテーパーを持つ筒状容器よりも
少ない樹脂量で成形できることも分かる。なお、前記実
施例2の筒状容器の寸法は、抜きテーパーaが0.5
%、胴部の長さL1が235.2mm、胴部の中央部分
の肉厚Tが1.5mm、胴部の内周面の最小径d1が3
3.6mmとなり、細長さの割合L1/d1が7.0で
ある。
【0047】一方、前記従来の技術である比較例1は、
成形された筒状容器が、大きな抜きテーパーを持ってい
るため、コアー型から容易に剥離し、人工透析器の筒状
容器の射出成形品として良好な成形性を得られることは
分かる。しかし、胴部の厚みが大きくなったことから、
得られた成形品の重量は70gに達し、前記実施例1及
び2に比して樹脂の使用量がより多く必要となったこと
が分かる。なお、前記比較例1の筒状容器の寸法は、抜
きテーパーa´が2.05%、胴部の長さL1´が23
5.2mm、胴部の中央部分の肉厚T´が2.5mm、
胴部の内周面の最小径d1´が33.6mmとなり、細
長さの割合L1´/d1´が7.0である。
【0048】表2は、中空糸膜の外径が290μm、中
空糸の本数が9200本の人工透析用ポリスルホン系中
空糸膜束を前記実施例1及び2、前記比較例1の筒状容
器の片端から組み入れ、前記中空糸膜の外観検査を行っ
た結果を示したものである。
【0049】
【表2】
【0050】表2に示すように、前記実施例1では、前
記中空糸に対して、折れ、曲がり及び血液のリーク等は
認められず、良好な外観を得られることが分かる。な
お、この筒状容器の内径に対する中空糸膜束の占める割
合は68.5%であった。次に、前記実施例2でもま
た、前記中空糸に対して、折れ、曲がり及び血液のリー
ク等は認められず、良好な外観を得られることが分か
る。なお、この筒状容器の内径に対する中空糸膜束の占
める割合は68.5%であった。
【0051】一方、前記比較例1では、中空糸膜束を容
器の途中まで挿入したところ、前記中空糸に対して折れ
及び曲がりが認められた。また、リーク試験を行ったと
ころ、100本中3本にリークが認められた。よって、
外観上及び品質上の問題が生じたことが分かる。なお、
この筒状容器の内径に対する中空糸膜束の占める割合は
68.5%であった。表3は、前記実施例1及び2、前
記比較例1の筒状容器に対してダイヤライザー性能評価
の結果を示したものである。
【0052】すなわち、中空糸膜束を組み入れた筒状容
器の両端にウレタンを注入して固定し、前記中空糸膜束
の開口端を形成した後、ヘッダーキャップを取り付けて
人工透析器を組み立て、該透析器の性能を日本人工臓器
学会(昭和57年9月)のダイヤライザー性能評価基準
に準拠して測定したものである。
【0053】
【表3】
【0054】表3に示すように、前記実施例1では、尿
素クリアランスが高く、透析液接続口たる透析液の入口
と出口との差圧も大きくなり、しかも、そのバラツキが
小さいことが分かる。また、前記実施例2でもまた、尿
素クリアランスが高く、透析液の入口と出口との差圧も
大きくなり、しかも、そのバラツキが小さいことが分か
る。
【0055】一方、前記比較例1では、前記実施例1及
び2に比して、尿素クリアランスが低下し、さらに、透
析液の入口と出口との差圧も小さくなっており、かつ、
そのバラツキが大きいことが分かる。これは、透析液側
の差圧が小さくなると、中空糸膜の乱れた個所にて透析
液のチャンネリングが生じたことに依存するものと推定
される。以上のように、本発明の前記実施形態は、上記
の構成としたことによって次の機能を奏するものであ
る。
【0056】すなわち、本実施形態の中空糸膜型体液処
理器用の筒状容器10は、キャビ型60、61とコアー
型50、51との間に充填された加熱樹脂の冷却後に、
胴部10Aの内周面11と、コアー型50、51の外周
面55、56との間に対して圧縮気体を噴射し、胴部1
0Aからコアー型50、51を引き抜いて成形されてい
るので、胴部10Aによるコアー型50、51への締め
付けを遮って安定した形状の良好な成形品を得ることが
でき、しかも、コアー型50、51との離型性が促進さ
れ、成形サイクルの短縮化を図ることができ、生産性の
向上を達成することができる。
【0057】そして、前記筒状容器10は、圧縮気体の
噴射が胴部10Aの成形に携わっていることから、物の
構成の観点からは、胴部10Aの抜きテーパーaを実質
的に無くした内周面11を有する構成として特定するこ
とが可能になり、具体的には、コアー型50、51が胴
部10Aの略中央部分で向かい合う場合には、抜きテー
パーaを0.0〜0.5%の範囲に特定することができ
るので、温度ムラによる形状の不安定化を防ぐととも
に、樹脂の使用量を減らしてコストアップを抑えること
ができる。さらに、中空糸膜束20を滑らかに筒状容器
10に組み入れることが可能になるので、中空糸の折
れ、曲がり及び血液のリークの発生を無くし、収容され
る中空糸膜の品質の向上を図ることができる。しかも、
離型剤を使用することなく、筒状容器10を成形するこ
とが可能になり、安全衛生面の向上をも図ることができ
る。
【0058】また、筒状容器10に使用される樹脂は、
射出成形用であれば特に限定されなくなり、例えば、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合樹脂(商品名「アサ
フレックス」、旭化成社製)のような、比較的硬度が低
い軟質樹脂も採用することが可能になる。さらに、前記
筒状容器10は、一定の厚みTで、かつ、1mm程度の
薄肉品としても成形することもでき、成形品重量をより
一層減らせることが可能になり、製造コストの一層の削
減、及び廃棄焼却への負担を減らすこともできる。
【0059】そして、中空糸膜型体液処理器1は、前記
筒状容器10を用いることにより、その信頼性の一層の
向上を図ることができる。以上、本発明の一実施形態に
ついて詳説したが、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神
を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができる
ものである。
【0060】例えば、筒状容器10を形成する樹脂の種
類は、中空糸膜束20を収納できるハウジングに成形で
き、かつ、樹脂硬度のロックウエル硬さ(JIS720
2−82)がR30〜R120を満足できるものであれ
ば、特に限定されるものではない。
【0061】また、前記コアー型は、特に二つの金型5
0、51からなる構成に限定されるものではなく、さら
に、前記コアー型の先端面53、54が突き合わされる
位置は、胴体10Aの略中央部分の位置に特に限定され
るものでもない。さらにまた、前記実施形態では、人工
透析器について特に示されているが、本発明は、この人
工透析器の例に限定されるものではなく、血液濾過器又
は血漿分離器の如くの中空糸膜型体液処理器であっても
良く、この場合にも前記と同様の効果を得ることができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の中空糸膜型体液処理器用の筒状容器は、胴部による
内型への締め付けを遮って良好な成形品を容易に得るこ
とができ、しかも、中空糸膜束の組み入れ抵抗を常に一
定に抑えることができる。また、本発明の中空糸膜型体
液処理器は、中空糸膜の損傷を減らすことができ、処理
器の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における筒状容器を有する中
空糸膜型体液処理器の部分断面正面図。
【図2】図1の筒状容器の断面図。
【図3】図1の筒状容器の射出成形に用いられる金型等
の断面図。
【図4】従来の筒状容器の断面図。
【符号の説明】
1 中空糸膜型体液処理器 10 筒状容器 10A 胴部 11 内周面 20 中空糸膜束 50 内型(コアー型(一の金型)) 51 内型(コアー型(他の金型)) 52 圧気孔 60 外型(キャビ型) 61 外型(キャビ型) a 抜きテーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 巨太良 大阪府枚方市尾元町6丁目37−14 坂本金 型工作所内 (72)発明者 松田 哲 宮崎県延岡市二ツ島町9627−4 安井株式 会社内 Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 BB02 CC04 KK11 4D006 GA13 HA02 JA25A JA25B JA25C MA01 MC62 PA01 PB09 PB42 PC47 4F202 AA13 AG08 AH03 AH55 CA11 CB01 CM16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸膜束の両端部分がポッティング剤
    で固定される中空糸膜型体液処理器用の筒状容器におい
    て、 該筒状容器は、前記中空糸膜束が充填される胴部を有
    し、該胴部は、抜きテーパーを実質的に持たない内周面
    を備えることを特徴とする中空糸膜型体液処理器用の筒
    状容器。
  2. 【請求項2】 前記抜きテーパーは、前記内周面の径の
    変化の割合であることを特徴とする請求項1記載の中空
    糸膜型体液処理器用の筒状容器。
  3. 【請求項3】 前記内周面の径の変化の割合は、前記胴
    部の半分の長さに対する該胴部の内径の最大値と最小値
    との差の割合として求められ、該割合が0.0〜0.5
    %の範囲とされていることを特徴とする請求項2記載の
    中空糸膜型体液処理器用の筒状容器。
  4. 【請求項4】 前記胴部の長さは、160〜240mm
    の範囲であり、かつ、前記胴部の内径の最小値に対する
    前記胴部の長さの割合が、6.0〜9.0の範囲とされ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載の中空糸膜型体液処理器用の筒状容器。
  5. 【請求項5】 前記胴部の材質は、樹脂硬度のロックウ
    エル硬さ(JIS7202−82)がR30〜R120
    の範囲とされていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一項に記載の中空糸膜型体液処理用の筒状容
    器。
  6. 【請求項6】 前記胴部には、離型剤が用いられていな
    いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記
    載の中空糸膜型体液処理器用の筒状容器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    中空糸膜型体液処理器用の筒状容器を有することを特徴
    とする中空糸膜型体液処理器。
  8. 【請求項8】 中空糸膜型体液処理器用の筒状容器の製
    造方法において、 外型と内型との間に加熱樹脂が射出され、該樹脂の冷却
    後に、圧縮気体が前記筒状容器と前記内型との間に噴射
    され、前記筒状容器が前記内型から剥離して成形される
    ことを特徴とする中空糸膜型体液処理器用の筒状容器の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記内型は、二つの金型からなり、一の
    金型には、他の金型に向けて前記圧縮気体を導入する圧
    気孔を有することを特徴とする請求項8記載の中空糸膜
    型体液処理器用の筒状容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記筒状容器は、中空糸膜束が充填さ
    れる胴部を有し、該胴部は、抜きテーパーを実質的に持
    たない内周面を備えることを特徴とする請求項8又は9
    記載の中空糸膜型体液処理器用の筒状容器の製造方法。
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