JP2003265472A - 厚さ測定装置及び厚さ測定方法 - Google Patents

厚さ測定装置及び厚さ測定方法

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JP2003265472A
JP2003265472A JP2002073180A JP2002073180A JP2003265472A JP 2003265472 A JP2003265472 A JP 2003265472A JP 2002073180 A JP2002073180 A JP 2002073180A JP 2002073180 A JP2002073180 A JP 2002073180A JP 2003265472 A JP2003265472 A JP 2003265472A
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Japan
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thickness
measuring
measured
information
measurement
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Application number
JP2002073180A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kobayashi
達矢 小林
Takanobu Yamauchi
隆伸 山内
Satoshi Yamada
聡 山田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象物の厚さをより正確に測定できる厚
さ測定装置を提供する。 【解決手段】 超音波を測定対象物に向けて送信し、そ
の反射波により測定対象物の厚さを測定する。測定対象
が人であれば身長等の情報、体脂肪率等の情報、測定対
象となる部位の周囲径の情報、測定対象となる部位を特
定する情報等の測定対象物に関する情報に基づいて測定
対象物のおおよその厚さを推定する。推定されたおおよ
その厚さに基づいて送信すべき超音波のパワーを制御
し、又は、厚さ測定の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮下脂肪厚のよう
な対象物の厚さを測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の測定対象の厚さを測定する装置と
して、特開昭61−220634号に、皮下脂肪厚を測
定する装置が開示されている。ここには、反射波を検波
し、時間距離変換を行うことにより皮下脂肪厚を算出し
ている装置が記載されている。
【0003】また、同様に特開平7−327995号に
は、反射波の出現時間分布を求め、最大値に基づいて皮
下脂肪厚を表示する装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−220634号記載の装置においては、脂肪層内
が脂肪交雑状態のような多層状態(いわゆる霜降り状
態)となっている場合には、本来の皮下脂肪厚よりも薄
く又は厚く表示してしまうという問題点があった。
【0005】また、特開平7−327995号記載の装
置においては、筋肉どうしの境界面や骨の表面等から返
ってくるエコーを脂肪層と誤判断し、実際よりも厚い皮
下脂肪厚値を表示してしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、測定対象物の厚さをより正確に測定できる厚さ測定
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、超音波を測定対象物に向けて送信する超音
波送信手段と、前記超音波送信手段から送信される超音
波のパワーを制御する超音波送信制御手段と、送信され
た超音波の反射波を受信する超音波受信手段と、前記測
定対象物のおおよその厚さを取得する概厚取得手段と、
前記送信された超音波及び受信された超音波についての
情報に基づいて測定対象物の厚さを測定する厚さ測定手
段と、前記超音波送信制御手段は、前記概厚取得手段に
よる取得結果に基づいて送信すべき超音波のパワーを制
御する機能を有する厚さ測定装置である。
【0008】ここで、測定対象物のおおよその厚さを取
得する場合には、測定対象物の厚さに相関関係を有する
物理量又は数値を取得又は測定し、これのような物理量
又は数値から情報処理等の手段によっておおよその厚さ
を推定してもよいし、超音波を用いた厚さ測定手段より
も精度の低い測定手段によっておおよその厚さを測定し
てもよい。
【0009】また、本発明は、超音波を測定対象物に向
けて送信する超音波送信手段と、送信された超音波の反
射波を受信する超音波受信手段と、前記測定対象物のお
およその厚さを取得する概厚取得手段と、前記送信され
た超音波及び受信された超音波についての情報に基づい
て測定対象物の厚さを測定する厚さ測定手段と、前記厚
さ測定手段は、前記概厚取得手段による取得結果に基づ
く補正を行う機能を有する厚さ測定装置である。
【0010】前記概厚取得手段は、前記測定対象物に関
する情報に基づいて該測定対象物のおおよその厚さを推
定する概厚推定手段であることが好適である。
【0011】このように、測定対象物に関する情報に基
づいて該測定対象物のおおよその厚さを推定する概厚推
定手段を備え、その推定結果に基づいて超音波送信制御
手段が送信すべき超音波のパワーを制御する機能を有す
るようにしてもよいし、厚さ測定手段が補正を行う機能
を有するようにしてもよい。
【0012】前記測定対象物を人体の皮下脂肪とするこ
とができる。
【0013】前記測定対象物に関する情報は、測定対象
となる人の身長,体重,年齢及び性別のうち少なくとも
いずれかを含むものであってもよい。
【0014】前記測定対象物に関する情報は、測定対象
となる人の体脂肪率,体脂肪量及び除脂肪量のうち少な
くともいずれかを含むものであってもよい。
【0015】前記測定対象物に関する情報は、測定対象
となる部位の周囲径を含むものであってもよい。
【0016】前記測定対象物に関する情報は、測定対象
となる部位が押し込まれたときの変化状態を示す情報を
含むものであってもよい。
【0017】前記測定対象物に関する情報は、測定対象
となる部位を特定する情報を含むものであってもよい。
【0018】前記概厚取得手段は、前記測定対象物のお
およその厚さを測定する概厚測定手段であることが好適
である。
【0019】前記測定対象物を人体の皮下脂肪とするこ
とができる。
【0020】測定対象となる人の体重を測定する体重測
定手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0021】測定対象となる人の体脂肪率,体脂肪量及
び除脂肪量のうちの少なくともいずれかを測定する体脂
肪測定手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0022】また、本発明は、測定対象物に向けて送信
された超音波及び反射された超音波についての情報に基
づいて測定対象の厚さを測定する厚さ測定方法であっ
て、前記測定対象物に関する情報を取得し、前記測定対
象物に関する情報に基づいて該測定対象物のおおよその
厚さを推定し、前記推定された前記測定対象物のおおよ
その厚さに基づいて送信すべき超音波のパワーを制御
し、前記制御されたパワーの超音波及び受信された超音
波についての情報に基づいて測定対象物の厚さを測定す
る厚さ測定方法である。
【0023】また、本発明は、測定対象物に向けて送信
された超音波及び反射された超音波についての情報に基
づいて測定対象の厚さを測定する厚さ測定方法であっ
て、前記測定対象物のおおよその厚さを測定し、前記測
定された前記測定対象物のおおよその厚さに基づいて送
信すべき超音波のパワーを制御し、前記制御されたパワ
ーの超音波及び受信された超音波についての情報に基づ
いて測定対象物の厚さを測定する厚さ測定方法である。
【0024】また、本発明は、測定対象物に向けて送信
された超音波及び反射された超音波についての情報に基
づいて測定対象の厚さを測定する厚さ測定方法であっ
て、前記測定対象物に関する情報を取得し、前記測定対
象物に関する情報に基づいて該測定対象物のおおよその
厚さを推定し、前記測定対象物の厚さを測定する際に、
前記推定された前記測定対象物のおおよその厚さに基づ
く補正を行う厚さ測定方法である。
【0025】また、本発明は、測定対象物に向けて送信
された超音波及び反射された超音波についての情報に基
づいて測定対象の厚さを測定する厚さ測定方法であっ
て、前記測定対象物のおおよその厚さを測定し、前記測
定対象物の厚さを測定する際に、前記測定された前記測
定対象物のおおよその厚さに基づく補正を行う厚さ測定
方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0027】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略
を示すブロック図である。
【0028】皮下脂肪厚測定装置1は、超音波を送受信
する超音波センサ2、超音波センサを駆動するセンサ駆
動部3と、超音波センサによって受信された信号の処理
を行う受信回路部4と、皮下脂肪厚測定装置各部の制御
及び皮下脂肪厚算出等の演算処理を行うCPU演算部5
と、測定結果等の情報を表示する表示部6とを備える。
ここで、CPU演算部5には、測定対象に関する情報が
提供されるが、この情報は、例えば、メモリのような記
憶手段7に格納されているものでもよい。ここで、超音
波センサ2及びセンサ駆動部3が超音波送信手段に相当
し、超音波センサ2及び受信回路部4が超音波受信手段
に相当し、CPU演算部5が超音波送信制御手段,概厚
推定手段,厚さ測定手段に相当する。
【0029】図2は、皮下脂肪厚測定装置1における動
作手順の概略を示すフローチャートである。
【0030】まず、CPU演算部5はメモリ等から測定
対象に関する情報を取得する(ステップ1)。
【0031】次に、測定対象に関する情報に基づいて、
CPU演算部5が、おおよその脂肪厚を予測する(ステ
ップ2)。
【0032】次に、予測した脂肪厚に基づいて、CPU
演算部5が最適な送信パワー([mW/cm2])を決
定する(ステップ3)。例えば、送信パワーを大,中,
小の3段階に設定し、予測される皮下脂肪厚が10mm
未満であれば送信パワーを小とし、予測される皮下脂肪
厚が10mm以上30mm未満であれば送信パワーを中
程度とし、予測される皮下脂肪厚が30mm以上であれ
ば送信パワーを大とするというように決定する。
【0033】次に、決定された送信パワーとなるように
超音波センサ1を駆動し、送信・受信の時間間隔から皮
下脂肪厚をCPU演算部5において算出する(ステップ
4)。
【0034】このようにして算出された皮下脂肪厚を表
示部6に表示し(ステップ5)、測定を終了する。
【0035】上述したように、本実施形態においては、
測定対象に関する情報に基づいておおよその皮下脂肪厚
を予測し、その予測値に基づいて送信パワーを決定して
いる。従来の皮下脂肪厚測定装置のように、測定に用い
られる超音波の送信パワーを調整せずに、薄い脂肪層に
対して強い送信パワーで送信すると、残響エコーや多重
反射の影響により真の脂肪層を測定することが難しく、
逆に厚い脂肪層に対して弱い送信パワーで送信すると、
真の脂肪層からの反射エコーを測定することが難い。ま
た、送信パワーを限定することなく、強から弱又はその
逆へとパワーを連続的に変化させて測定を行うと、その
分だけ測定に要する時間が長くなる。しかし、対象の測
定に適さないパワーの超音波に対するデータは本来不要
なものであるから、本発明においては、予め測定対象に
関する情報から脂肪の付き方を予測し、最適な送信パワ
ーを設定している。このように測定対象に向けて送信す
る超音波のパワーを調整することにより、真の脂肪層か
らの反射エコーを受信するまでの時間が短縮され、測定
容易性が向上する。
【0036】図1においては、CPU演算部5に入力さ
れる情報としての測定対象情報のみを明示しているが、
この測定対象情報は図3に示すように個人情報入力部8
によって使用者によって入力されるものであってもよ
い。
【0037】このような測定対象に関する情報として
は、例えば、測定対象者の性別、身長、体重、あるいは
身長と体重から算出されたBMI(Body Mass Index;
体重/(身長)2[kg/m2])値がある。
【0038】図4(a),(b)に、それぞれ男性及び
女性のBMIと皮下脂肪厚との相関図を示す。図4
(a),(b)に示されるように体重及び身長によって
定まるBMIに対して、皮下脂肪厚値は上下に示された
曲線に挟まれた領域におおよそ分布することとなる。ま
た、図4(a)と図4(b)とを比較すれば分かるよう
に、男女の性別によりBMIに対する皮下脂肪厚値の分
布が若干相違する。従って、BMI値と皮下脂肪厚値と
の相関関係に基づいて皮下脂肪厚値を予測する際に、性
別を考慮すれば、より精度が高まる。
【0039】このように、身長及び体重あるいはこれに
性別を加えた測定対象者に関する情報を取得し、これら
に基づいておおよその皮下脂肪厚の範囲を予測すること
ができる。ここでは、おおよその皮下脂肪厚を予測する
ためにBMIを利用しているが、皮下脂肪厚と相関関係
にあり、個人情報に基づいて定まる他の指標を利用する
こともできる。
【0040】図5は、測定対象に関する情報として、測
定部位入力部から入力された測定部位に関する情報を用
いる皮下脂肪厚測定装置の構成を示すブロック図であ
る。測定部位としては、例えば、上腕部、腹部、大腿部
があるが、これらに限られない。表示部6にこれらの選
択肢を表示し、ボタン等によって構成される測定部位入
力部9を用いて使用者が入力するようにしてもよい。
【0041】図3に示す皮下脂肪厚測定装置1では、身
長、体重あるいは性別を個人情報入力部を用いて入力し
たが、図6に示すように測定値入力部10を備え、測定
値としての身長、体重等のような測定対象に関する情報
をこの測定値入力部から取得するようにしてもよい。こ
のような測定値としては、例えば、上述の体重、身長の
他に、体脂肪率、周囲径(=測定対象の周囲長さ)、キ
ャリパー値等がある。これらの測定値を取得するために
は、これらの量を測定する測定手段を別途用意し、測定
手段によって測定した結果を、ボタン等から構成される
測定値入力部10を用いて入力することができる。
【0042】また、体脂肪計11、体重計12、身長計
13、周囲計測手段14、キャリパー(概厚測定手段)
15等の測定手段を備え、ボタン等を用いて使用者が測
定値を入力するのではなく、図7に示すように有線又は
無線の通信手段によって接続された測定手段から、測定
結果が測定対象情報として直接提供されるように構成す
ることもできる。ここでは、キャリパーとしては一般に
皮下脂肪厚測定に用いられるものを使用することができ
る。例えば、キャリパーのハンドグリップを握り、親指
と人差し指とでつかんで伸ばした皮下脂肪組織を上下ア
ーム間で挟み、上下アーム間の接点に所定圧をかけた状
態で、目盛板上の指針を読み取る栄研式と呼ばれるキャ
リパー等を使用することができ、その測定値をキャリパ
ー値と称している。
【0043】測定手段(体脂肪測定手段)として体脂肪
計11を備えた皮下脂肪厚測定装置の外観を図8に示
す。皮下脂肪厚測定装置1は、中央に表示部6及び操作
部101を有する本体部100と、左右に使用者が左右
各々の手で握る略円柱形状のグリップ部102,103
とを有する。グリップ部102,103には掌を接触さ
せて高周波電流を印加する電流印加用電極104,10
5と印加された電流によって生じる身体抵抗電位を検出
する電圧検出用電極106,107とがそれぞれ軸方向
に配置されている。また、本体部100の下面には超音
波センサ2が突設されている。グリップ部102,10
3を保持し、超音波センサ2を身体の所定部位に接触さ
せることにより皮下脂肪厚を測定する。電流印加用電極
104,105及び電圧検出用電極106,107を用
いた体脂肪の測定としては公知の方法を採用することが
できる。ここで、複数のボタンからなる操作部101
は、個人情報入力部8、測定部位入力部9及び測定値入
力部10に相当する。
【0044】図9は、測定手段(体重測定手段)として
さらに体重計12を備えた皮下脂肪厚測定装置の外観を
示す上面図である。皮下脂肪厚測定装置1は、略直方体
形状をなし、床面等に載置し、上面201に使用者が載
ることによって体重を測定するものである。上面201
には、前方(図では上方)の中央には表示部6が、左右
両側には前方から後方にかけて電流印加用電極204,
205と電圧検出用電極206,207が配置されてい
る。装置1の上面201に載り、左右の足のつま先側を
電流印加用電極204,205に、かかと側を電圧検出
用電極206,207にそれぞれ接触させることにより
体脂肪率を測定する。また、装置1の後方側面に3つの
超音波センサ2A,2B,2Cが突設されている。これ
らの超音波センサ2A,2B,2Cを身体の所定部位に
接触させることにより、皮下脂肪厚を測定する。
【0045】図7における周囲計測手段14としては、
電子式のメジャーやロータリーエンコーダによる距離計
測器を用いることができる。図7に示す装置では、個人
情報入力部8、測定部位入力部9及び測定値入力部10
を備えるが、このうちいずれか一つ又は複数を備えるよ
うにしてもよい。また、ここでは、個人情報入力部8か
ら入力される性別、体重、身長等の情報を、体脂肪計に
おける体脂肪率算出に用いることができる。図7には測
定手段として体脂肪計11を備える構成を示している
が、破線にて示すように、測定手段として体重計12、
身長計13、周囲計測手段14又はキャリパー15を備
えるようにしてもよい。
【0046】また、測定対象に関する情報として、測定
部位を押し込んだときの測定部位の変化状態に関する情
報を用いることもできる。測定部位を押し込んだとき
に、測定部位の脂肪層が薄ければ縮み量が小さくなり、
脂肪層が厚ければ縮み量が大きくなる。すなわち、測定
部位を押し込んだときの縮み量に対して皮下脂肪厚値
は、二つの曲線の間の所定領域にほぼ収まる。従って、
測定部位を押し込んだときの押し込み量を測定すること
により、おおよその皮下脂肪厚を予測することができ
る。
【0047】測定部位の押し込み量を測定する手段は、
例えば、測定部位の表面に当接させ押し込み量測定の基
準となる基準部と、測定部位を押し込む押込部とによっ
て構成することができる。基準部と押込部は相対移動可
能に構成され、押込部の変位に連動して接点位置が移動
するスライド抵抗や押込部の変位に応じて歪む歪ゲージ
によって押し込み量を測定する。
【0048】図10に例として体脂肪計11を備える皮
下脂肪厚測定装置1の動作手順を示す。体重計、身長計
等の測定手段を備える場合も同様である。
【0049】まず、身長、体重等の個人情報を入力する
(ステップ11)。
【0050】次に、体脂肪率を測定するか否かを判定し
(ステップ12)、体脂肪率を測定する場合には体脂肪
率の測定処理を行い(ステップ13)、体脂肪率を測定
しない場合には体脂肪率を入力させる(ステップ1
4)。
【0051】次に、皮下脂肪厚測定部位を選択させる
(ステップ15)。
【0052】次に、測定又は入力された体脂肪率と選択
された皮下脂肪厚測定部位とに基づいておおよその皮下
脂肪厚を予測する(ステップ16)。
【0053】次に、予測した脂肪厚に基づいて超音波の
最適な送信パワーを決定する(ステップ17)。
【0054】次に、決定された送信パワーとなるように
超音波センサ1を駆動し、送信・受信の時間間隔から皮
下脂肪厚をCPU演算部5において算出する(ステップ
18)。
【0055】このようにして算出された皮下脂肪厚を表
示部6に表示し(ステップ19)、測定を終了する。
【0056】上述の測定動作において、測定対象に関す
る情報である男女の性別や上腕部、腹部、大腿部等の測
定部位に応じて皮下脂肪厚算出に使用するアルゴリズム
を変更すれば、より正確な皮下脂肪厚測定が可能とな
る。
【0057】(第2の実施形態)以下に、本発明の第2
の実施形態に係る皮下脂肪厚測定装置21について説明
する。
【0058】図11は、第2の実施形態に係る皮下脂肪
厚測定装置21の内部構成の概略を示すブロック図であ
る。第1の実施形態の同様の構成については、同様の符
号を用いて説明を省略する。
【0059】皮下脂肪厚測定装置21は、超音波センサ
2と、センサ駆動部3と、受信回路部4と、CPU演算
部5と、表示部6とを備える。CPU演算部5は、皮下
脂肪厚測定装置各部の制御及び皮下脂肪厚算出等の演算
処理を行う。本実施形態では、CPU演算部5は、さら
に、受信回路部4から入力された受信信号に対して皮下
脂肪厚の補正を行う皮下脂肪補正部51を備える。CP
U演算部5に提供される測定対象に関する情報が、メモ
リのような記憶手段7に格納されているものでもよい点
は第1の実施形態と同様である。
【0060】図12は、皮下脂肪厚測定装置21におけ
る動作手順の概略を示すフローチャートである。
【0061】まず、CPU演算部5はメモリ等から測定
対象に関する情報を取得する(ステップ21)。
【0062】次に、測定対象に関する情報に基づいて、
CPU演算部5が、おおよその皮下脂肪厚を予測する
(ステップ22)。
【0063】次に、CPU演算部5が、超音波センサ1
を駆動し、送信・受信の時間間隔から皮下脂肪厚を算出
する(ステップ23)。
【0064】次に、CPU演算部5が、ステップ23に
おいて算出した皮下脂肪厚とステップ22において予測
した脂肪厚とに基づいて、皮下脂肪厚を補正する(ステ
ップ24)。
【0065】このようにして補正された皮下脂肪厚を表
示部6に表示し(ステップ25)、測定を終了する。
【0066】上述したように、本実施形態においては、
測定対象に関する情報に基づいて脂肪の付き方を予測
し、予測された脂肪の付き方に基づいて受信エコーから
不要なエコーを除去する等の処理により皮下脂肪厚を補
正する。このようにすれば、脂肪層が多層に構成され、
あるいは筋肉中に脂肪があり、複数の受信エコーが反射
する場合にも、予め脂肪の付き方を予測することによ
り、真の脂肪層か否かを的確に判別することができるの
で、正確な皮下脂肪厚値を得ることができる。
【0067】図11においては、CPU演算部5に入力
される情報としての測定対象情報のみを明示している
が、この測定対象情報は図13に示すように個人情報入
力部8によって使用者によって入力されるものであって
もよい。
【0068】このような測定対象に関する情報として
は、例えば、測定対象者の性別、身長、体重、あるいは
身長と体重から算出されたBMI値がある。
【0069】第1の実施形態において説明したように、
体重及び身長によって定まるBMIに対して、皮下脂肪
厚値は、図4(a),(b)に示す上下に示された曲線
に挟まれた領域におおよそ分布することとなるので、測
定対象に関する情報から皮下脂肪厚値の範囲を限定する
ことができる。
【0070】従って、実際に超音波の送信・受信の時間
間隔から皮下脂肪厚値を算出する場合に、測定対象に関
する情報に基づいて限定された皮下脂肪厚値の範囲外の
値に対応するデータをノイズとして除去する等の方法に
より受信エコーのうち不要なものを除去することができ
る。また、測定対象に関する情報に基づいて限定された
皮下脂肪厚値の範囲の中心に近いほど確率密度分布が高
くなるように設定することにより、皮下脂肪厚値を補正
してもよい。
【0071】図14は、測定対象に関する情報として、
測定部位入力部9から入力された測定部位に対する情報
を用いる場合の皮下脂肪厚測定装置21の構成を示すブ
ロック図である。
【0072】このとき、測定部位としては、例えば、上
腕部、腹部、大腿部があるが、これらに限られない。測
定部位に関する情報は、表示部6にこれらの選択肢を表
示し、ボタン等によって構成される測定部位入力部9を
用いて使用者に入力させることによって取得することが
できる。
【0073】図11に示す皮下脂肪厚測定装置21で
は、身長、体重あるいは性別を個人情報入力部8を用い
て入力したが、図15に示すように測定値入力部10を
備え、測定値としての身長、体重等のような測定対象に
関する情報を取得することもできる。このような測定値
としては、例えば、上述の体重、身長の他に、体脂肪
率、周囲径、キャリパー値等がある。これらの測定値
は、これらの量を測定する測定手段を別途用意し、測定
手段によって測定した結果を、ボタン等から構成される
測定値入力部を用いて使用者に入力させることによって
取得することができる。
【0074】また、体脂肪計11、体重計12、身長計
13、周囲計測手段14、キャリパー15等の測定手段
を備え、ボタン等を用いて使用者が測定値を入力するの
ではなく、図16に示すように有線又は無線の通信手段
によって接続された測定手段から測定結果が直接提供さ
れるように構成することもできる。周囲計測手段として
は、電子式のメジャーやロータリーエンコーダによる距
離計測器を用いることができる。また、図16に示す装
置では、個人情報入力部8、測定部位入力部9及び測定
値入力部10を備えるが、このうちいずれか一つ又は二
つを備えるようにしてもよい。また、ここでは、個人情
報入力部8から入力される性別、体重、身長等の情報を
体脂肪計11における体脂肪率算出に用いることができ
る。図16に示す装置は測定手段として体脂肪計11を
備えるが、破線にて示すように、測定手段として体重計
12、身長計13、周囲計測手段14又はキャリパー1
5を備えるようにしてもよい。
【0075】図17に例として体脂肪計を備える皮下脂
肪厚測定装置21の動作手順を示す。体重計、身長計等
の測定手段を備える場合も同様である。
【0076】まず、身長、体重等の個人情報を入力する
(ステップ31)。
【0077】次に、体脂肪率を測定するか否かを判定し
(ステップ32)、体脂肪率を測定する場合には体脂肪
率の測定処理を行い(ステップ33)、体脂肪率を測定
しない場合には体脂肪率を入力させる(ステップ3
4)。
【0078】次に、皮下脂肪厚測定部位を選択させる
(ステップ35)。
【0079】次に、測定又は入力された体脂肪率と選択
された皮下脂肪厚測定部位とに基づいておおおその皮下
脂肪厚を予測する(ステップ36)。
【0080】次に、CPU演算部5が、超音波センサ2
を駆動して超音波を送信してそのエコーを受信して送信
・受信の時間間隔を取得する(ステップ37)。
【0081】次に、CPU演算部5が、ステップ37に
おいて取得された情報とステップ35において予測した
脂肪厚その他の情報に基づいて、補正された皮下脂肪厚
値を算出する(ステップ38)。
【0082】このようにして算出された皮下脂肪厚を表
示部6に表示し(ステップ39)(ここで、体脂肪率を
併せて表示してもよい。)、測定を終了する。
【0083】上述の実施形態では、人体の皮下脂肪厚を
測定する装置について説明したが、測定対象物はこれに
限られず、動物の皮下脂肪や食肉のような生物又は生物
に由来するものでもよいし、機械や装置のように人工の
構造物でもよい。すなわち、本発明は、超音波を用いて
厚さを測定できる物を対象とする場合に適用できるもの
である。
【0084】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
測定対象物の厚さをより正確に測定できる厚さ測定装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態に係る皮下脂肪
厚測定装置の内部構成の概略を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施形態に係る皮下脂肪
厚測定装置における動作手順の概略を示すフローチャー
トである。
【図3】図3は本発明の第1の実施形態の変形例に係る
皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロック図
である。
【図4】図4(a),(b)は、それぞれ男性及び女性
のBMIと皮下脂肪厚との相関を示す図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施形態の他の変形例に
係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロッ
ク図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施形態の他の変形例に
係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロッ
ク図である。
【図7】図7は本発明の第1の実施形態の他の変形例に
係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロッ
ク図である。
【図8】図8は体脂肪計を備えた皮下脂肪厚測定装置の
外観図である。
【図9】図9は体重計及び体脂肪計を備えた皮下脂肪厚
測定装置の外観図である。
【図10】図10は第1の実施形態に係る体脂肪計を備
えた皮下脂肪厚測定装置の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図11】図11は本発明の第2の実施形態に係る皮下
脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロック図であ
る。
【図12】図12は本発明の第2の実施形態に係る皮下
脂肪厚測定装置の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図13】図13は本発明の第2の実施形態の変形例に
係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブロッ
ク図である。
【図14】図14は本発明の第2の実施形態の他の変形
例に係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図15】図15は本発明の第2の実施形態の他の変形
例に係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図16】図16は本発明の第2の実施形態の他の変形
例に係る皮下脂肪厚測定装置の内部構成の概略を示すブ
ロック図である。
【図17】図17は第2の実施形態に係る体脂肪計を備
えた皮下脂肪厚測定装置の動作手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 皮下脂肪厚測定装置 2 超音波センサ 3 センサ駆動部 4 受信回路部 5 CPU演算部 6 表示部 7 メモリ 8 個人情報入力部 9 測定部位入力部 10 測定値入力部 11 体脂肪計 12 体重計 13 身長計 14 周囲計計測手段 15 キャリパー
フロントページの続き (72)発明者 山内 隆伸 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内 (72)発明者 山田 聡 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内 Fターム(参考) 2F068 AA28 CC07 FF12 FF14 FF25 GG01 HH01 PP03 4C301 AA02 DD22 EE11 HH02 JB17 JC16 KK31 LL05 LL20 4C601 DD01 DD02 EE09 HH04 HH05 JB51 JC15 JC20 KK33 LL01 LL05 LL40

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を測定対象物に向けて送信する超
    音波送信手段と、 前記超音波送信手段から送信される超音波のパワーを制
    御する超音波送信制御手段と、 送信された超音波の反射波を受信する超音波受信手段
    と、 前記測定対象物のおおよその厚さを取得する概厚取得手
    段と、 前記送信された超音波及び受信された超音波についての
    情報に基づいて測定対象物の厚さを測定する厚さ測定手
    段と、 前記超音波送信制御手段は、前記概厚取得手段による取
    得結果に基づいて送信すべき超音波のパワーを制御する
    機能を有する厚さ測定装置。
  2. 【請求項2】 超音波を測定対象物に向けて送信する超
    音波送信手段と、 送信された超音波の反射波を受信する超音波受信手段
    と、 前記測定対象物のおおよその厚さを取得する概厚取得手
    段と、 前記送信された超音波及び受信された超音波についての
    情報に基づいて測定対象物の厚さを測定する厚さ測定手
    段と、 前記厚さ測定手段は、前記概厚取得手段による取得結果
    に基づく補正を行う機能を有する厚さ測定装置。
  3. 【請求項3】 前記概厚取得手段は、前記測定対象物に
    関する情報に基づいて該測定対象物のおおよその厚さを
    推定する概厚推定手段である請求項1又は2に記載の厚
    さ測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定対象物が人体の皮下脂肪である
    請求項1乃至3のいずれかに記載の厚さ測定装置。
  5. 【請求項5】 前記測定対象物に関する情報は、測定対
    象となる人の身長,体重,年齢及び性別のうち少なくと
    もいずれかを含む請求項4に記載の厚さ測定装置。
  6. 【請求項6】 前記測定対象物に関する情報は、測定対
    象となる人の体脂肪率,体脂肪量及び除脂肪量のうち少
    なくともいずれかを含む請求項4又は5に記載の厚さ測
    定装置。
  7. 【請求項7】 前記測定対象物に関する情報は、測定対
    象となる部位の周囲径を含む請求項4乃至6のいずれか
    に記載の厚さ測定装置。
  8. 【請求項8】 前記測定対象物に関する情報は、測定対
    象となる部位が押し込まれたときの変化状態を示す情報
    を含む請求項4乃至7のいずれかに記載の厚さ測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記測定対象物に関する情報は、測定対
    象となる部位を特定する情報を含む請求項4乃至8のい
    ずれかに記載の厚さ測定装置。
  10. 【請求項10】 前記概厚取得手段は、前記測定対象物
    のおおよその厚さを測定する概厚測定手段である請求項
    1又は2に記載の厚さ測定装置。
  11. 【請求項11】 前記測定対象物が人体の皮下脂肪であ
    る請求項10に記載の厚さ測定装置。
  12. 【請求項12】 測定対象となる人の体重を測定する体
    重測定手段をさらに備えた請求項4乃至9又は11のい
    ずれかに記載の厚さ測定装置。
  13. 【請求項13】 測定対象となる人の体脂肪率,体脂肪
    量及び除脂肪量のうちの少なくともいずれかを測定する
    体脂肪測定手段をさらに備えた請求項4乃至9,11又
    は12のいずれかに記載の厚さ測定装置。
  14. 【請求項14】 測定対象物に向けて送信された超音波
    及び反射された超音波についての情報に基づいて測定対
    象の厚さを測定する厚さ測定方法であって、 前記測定対象物に関する情報を取得し、 前記測定対象物に関する情報に基づいて該測定対象物の
    おおよその厚さを推定し、 前記推定された前記測定対象物のおおよその厚さに基づ
    いて送信すべき超音波のパワーを制御し、 前記制御されたパワーの超音波及び受信された超音波に
    ついての情報に基づいて測定対象物の厚さを測定する厚
    さ測定方法。
  15. 【請求項15】 測定対象物に向けて送信された超音波
    及び反射された超音波についての情報に基づいて測定対
    象の厚さを測定する厚さ測定方法であって、 前記測定対象物のおおよその厚さを測定し、 前記測定された前記測定対象物のおおよその厚さに基づ
    いて送信すべき超音波のパワーを制御し、 前記制御されたパワーの超音波及び受信された超音波に
    ついての情報に基づいて測定対象物の厚さを測定する厚
    さ測定方法。
  16. 【請求項16】 測定対象物に向けて送信された超音波
    及び反射された超音波についての情報に基づいて測定対
    象の厚さを測定する厚さ測定方法であって、 前記測定対象物に関する情報を取得し、 前記測定対象物に関する情報に基づいて該測定対象物の
    おおよその厚さを推定し、 前記測定対象物の厚さを測定する際に、前記推定された
    前記測定対象物のおおよその厚さに基づく補正を行う厚
    さ測定方法。
  17. 【請求項17】 測定対象物に向けて送信された超音波
    及び反射された超音波についての情報に基づいて測定対
    象の厚さを測定する厚さ測定方法であって、 前記測定対象物のおおよその厚さを測定し、 前記測定対象物の厚さを測定する際に、前記測定された
    前記測定対象物のおおよその厚さに基づく補正を行う厚
    さ測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015080570A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 セイコーエプソン株式会社 超音波測定装置および超音波測定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015080570A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 セイコーエプソン株式会社 超音波測定装置および超音波測定方法

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