JP3931641B2 - 健康管理指針アドバイス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体脂肪率や皮下脂肪厚等の健康管理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の健康管理指針アドバイス装置として、体脂肪計と皮下脂肪厚計とを備えたものは、例えば、特開2000−350710公報に記載された、体重計タイプの体脂肪計に皮下脂肪厚プローブが取り付けられているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、皮下脂肪厚プローブによる測定データを体重計タイプの体脂肪計に送信するための通信手段が必要となるため、部品点数が増え、コストが増大することになってしまう。
【0004】
また、床に置く体重計タイプの装置本体にケーブルで取り付けられているため、プローブ部の取り扱いに注意を要し、落とした場合には即センサ部に衝撃が加わり、センサ部の損傷へとつながってしまうといったようなセンサ部の耐衝撃性の問題や、プローブ部の収納性の問題がある。
【0005】
一方、従来のBI法(Bioelectrical Impedance Analysis Method;生体インピーダンス法)方式体脂肪計には、
(1)両手のひら又は指で電極部を把持し、測定を行うもの。
(2)両足の裏面を電極部に接触させ、測定を行うもの。
(3)足裏に接触する電極と手に接触する電極を用いて、測定を行うもの。
といったものが存在する。
【0006】
しかしながら、これらの体脂肪計はいずれも測定されたインピーダンス値に身長、体重、年齢、性別などの個人データを加えて、体脂肪率(量)を計算、推定するものであり、上記(1)〜(3)それぞれインピーダンスの測定部位が異なるため値にバラツキが生じる虞があった。
【0007】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、収納性、センサ部保護性に優れ、測定の安定化と測定値の信頼性向上が図れる、体脂肪計と皮下脂肪厚計とを備えた健康管理指針アドバイス装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、生体に電流を印加してインピーダンスを計測するインピーダンス計測手段を備え、該インピーダンス計測手段によるインピーダンス計測値に基づいて健康管理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置において、前記インピーダンス計測手段を有する装置本体に一体に、生体の所定の位置に接触して皮下脂肪の厚みを測定する皮下脂肪厚測定部を有する皮下脂肪厚測定手段が設けられている
【0009】
ここで、装置本体とは、インピーダンス計測手段を含み健康管理指針アドバイス装置の主要部を収納する筐体を含む部分を意味するものであり、これに対して、皮下脂肪厚測定手段は、柔軟性を有するケーブルや通信手段等によって装置本体と接続されることなく構成されるものであり、プローブ等の独立した別体物として構成されるものを除くものである。
【0010】
従って、従来では皮下脂肪厚プローブが装置本体にケーブルで取り付けられていたためプローブ部の取り扱いに注意を要していたが、装置本体に一体に皮下脂肪厚測定手段を設けたことにより、収納性、センサ部保護性に優れたものとすることができる。また、従来のような通信手段を必要とせず、皮下脂肪厚プローブを装置本体から独立した別体物とする必要がないので、構成を簡素化することができる。
【0011】
さらに、体脂肪値の算出において、実測によって得られる皮下脂肪厚値を加えることができるので、より正確な体脂肪関連データを得ることができ(内蔵脂肪値の測定精度も向上する)、測定の安定化と測定値の信頼性の向上を図ることができる。
【0012】
また、皮下脂肪厚測定手段は少なくとも1個備えていればよく、皮下脂肪厚測定手段による測定は、生体の少なくとも1箇所で測定を行えばよいが、複数箇所において測定を行うことで、より精度を高めることができる。
【0013】
前記インピーダンス計測手段は、生体の所定の部位から電流を印加するための電流印加用電極対と、該印加電流により該生体に生じる電圧を計測するための電圧計測用電極対とを備え、前記皮下脂肪厚測定部は、前記電流印加用電極対間であって前記電圧計測用電極対間に設けられていることも好適である。
【0014】
これにより、電流印加用電極及び電圧計測用電極に手を接触させた状態で、皮下脂肪厚測定部を身体に接触させることができる。すなわち、インピーダンス計測手段と皮下脂肪厚測定手段との同時測定を可能とする。従って、測定時間の短縮化を図ることができ、測定時における被検者の拘束時間を軽減することができる。また、インピーダンス計測と皮下脂肪厚計測を個別にするよりも一定の測定姿勢をとりやすく、測定結果の再現性を向上することができる。
【0015】
前記皮下脂肪厚測定部は、装置本体の略中央部に設けられていることも好適である。
【0016】
これにより、装置本体を持った状態で皮下脂肪厚測定部を身体に当てやすくなる。また、常に腹部の鉛直方向中心ライン(正中線)上に皮下脂肪厚測定部を接触させることができる、すなわち、位置決めが容易かつ正確となるので、測定が安定化し、測定再現性が向上する。
【0017】
装置本体の上面には、情報を表示するための表示部が設けられ、
前記皮下脂肪厚測定部は、装置本体の側面に設けられていることも好適である。
【0018】
これにより、被検者は皮下脂肪厚測定を行いながら、表示部に表示される情報を確認することができる。とりわけ、表示部には測定完了までの時間などの測定経過に関する情報を示すことにより、被検者は測定経過を容易に把握することができる。さらに、従来のインピーダンス計測を行う健康管理指針アドバイス装置の基本構造はそのままとすることができるので、従来装置による測定時の状態から装置本体を身体に当てるだけで皮下脂肪厚測定ができ、被検者は取り扱いに困惑することなく容易に測定を行うことができる。
【0019】
前記側面は、生体の前記所定の位置の外周に倣った湾曲形状をなすことも好適である。
【0020】
皮下脂肪厚測定部が設けられている装置本体の側面を、皮下脂肪厚を測定する生体の所定の位置の外周に倣った形状とすることで、生体の所定の位置に対する皮下脂肪厚測定部の接触状態を安定化することができ、より正確な測定を可能とする。
【0021】
ここで、皮下脂肪は腹部につき易く、また皮下脂肪の状態が最も気にされる部位のひとつが腹部であるため、生体の所定の位置としては腹部が好適であり、腹部の皮下脂肪厚の測定を行うことが好ましい。腹部の外周に倣った形状としておくことで、腹部に対する皮下脂肪厚測定部の接触状態を安定化することができ、より正確な測定を可能とする。基本的には装置本体の側面を腹部に当てることにより、測定の安定化を図るものであるが、必ずしも装置本体の側面を腹部に当てる必要はない。なお、装置の仕様により腕や足の皮下脂肪厚を測定する場合には、腕や足の外周に倣った形状とすればよい。
【0022】
生体の前記所定の位置の外周に応じて、前記側面の湾曲形状の湾曲の度合いを調整する調整機構を備えることも好適である。
【0023】
これにより、様々な体型の被検者に対応することができ、常に皮下脂肪厚測定部の接触状態を安定化することができ、より正確な測定が可能となる。
【0024】
装置本体に対する前記皮下脂肪厚測定部の角度を調整する測定部角度調整手段を備えることも好適である。
【0025】
また、装置本体に対する前記表示部の角度を調整する表示部角度調整手段を備えることも好適である。
【0026】
皮下脂肪層は、皮膚面と平行でないことが多く、皮下脂肪厚をより正確に測定するためには、皮下脂肪層に対する皮下脂肪厚測定部のセンサ面角度を調整する必要がある。測定部角度調整手段を備えることで、皮下脂肪厚の測定において、皮下脂肪厚測定部を脂肪層に対して様々な異なった角度で接触させることができる。そして、所定時間内に、皮下脂肪厚測定部を脂肪層に対して様々な異なった角度で接触させて複数回のサンプリングを行うことにより、高精度の測定が可能となる。従って、脂肪層が皮膚面に対して平行になっていない状態や、脂肪交雑状態、いわゆる霜降り状態にかかわらず、高精度の測定が可能となる。
【0027】
また、皮下脂肪厚測定部を腹部に接触させた状態において、表示部の表示内容が見づらい被検者は、表示内容を見ようとして無理な姿勢で測定することとなる。そこで、装置本体に対して表示部を回動させれば、自分の見やすい位置に表示部を移動させることが可能となる。さらに、被検者は常に表示部が見える位置で皮下脂肪厚測定部を接触させるようになるので、無理な姿勢で測定することがなく、測定が安定化し、測定再現性が向上する。
【0028】
前記皮下脂肪厚測定部は、装置本体の外装に接する面よりも装置本体側に設けられていることも好適である。
【0029】
ここで、装置本体の外装に接する面とは装置本体に対して仮想的に定義される面であり、装置本体を机、台又は床等の対象物に当接又は載置した場合にこれらの表面に一致するものである。
【0030】
装置本体に一体に設けられた皮下脂肪厚測定部が、装置本体の外装に接する面よりも装置本体側に設けられるとは、このような仮想面から突出することなく設けられている状態を指す。このような仮想面よりも装置本体側の領域には、皮下脂肪厚測定部が設けられた部位の周囲の外装に上述の仮想面に接する部位が存在する場合に、装置本体の外装と仮想面との間に形成される空間領域が含まれる。ここで、皮下脂肪厚測定部は、上述の仮想面から突出しないように設けられれば良く、周囲の装置本体の外装表面から突出して上述の空間領域に臨むように設けられ、あるいは、装置本体の外装表面に段差なく設けられても良く、さらには、不使用時には装置本体の内部に設けられ、使用時に装置本体の外装表面から突出して上述の空間領域に臨むように設けられても良い。
【0031】
このように、皮下脂肪厚測定部は装置本体の外装に接する面よりも装置本体側に設けられているので、装置本体が机、台や床等に勢いよく置かれた場合であっても、机等の表面に一致する仮想面に対して装置本体側に設けられた皮下脂肪厚測定部が直接これらの面に接触することはない。従って、皮下脂肪厚測定部のセンサがセラミック等の割れやすい材質を用いたものである場合でも損傷を防止することができる。
【0032】
被検者の左右の手でそれぞれ保持される2つの保持部が設けられ、
前記電流印加用電極対及び前記電圧計測用電極対のうちそれぞれ一方は、前記2つの保持部のうち一方に設けられることも好適である。
【0033】
従って、被検者は保持部を手で保持するだけで測定を行うことができる。
【0034】
前記2つの保持部は、
測定時に被検者により保持される第1の位置及び、未使用時に収納される第2の位置をとるよう、装置本体に対して揺動可能に設けられ、
前記第2の位置において、前記皮下脂肪厚測定部の近傍に位置して該皮下脂肪厚測定部を覆うことも好適である。
【0035】
従って、未使用時や収納時には、保持部を第2の位置にしておけば、皮下脂肪厚測定部が保護され、皮下脂肪厚測定部の損傷を防止することができる。さらに、皮下脂肪厚測定部に取り付ける超音波結合材の汚れを防止することができるので、測定性能(測定精度)の低下を防止することが可能となる。また、第1の位置においては、被検者に応じて被検者が自然な姿勢を保持できる位置とすることで、測定精度を向上させることができる。ここで、保持部が第1の位置で被検者に対してハの字状となると、自然な測定姿勢が実現されるので、好ましい。
【0036】
前記皮下脂肪厚測定部は、前記2つの保持部間の中央部以外の領域に設けられていることも好適である。
【0037】
これにより、腹部の鉛直方向中心ライン(正中線)に存在する筋肉の谷間の存在が原因で腹部皮下脂肪厚が測定しにくいという被検者に対しても、筋肉層がフラットな位置での測定が可能となり、測定が行い易くなり、測定精度を向上することが可能となる。
【0038】
生体の特徴部位に対して位置決めを行う位置決め部を備えることも好適である。
【0039】
これにより、生体の特徴部位に対して装置本体を位置決めすることが容易となるので、測定ポイントの再現性を向上することができ、測定の安定化を図ることが可能となる。生体の特徴部位として、身体の正中線やへそ、または被検者ごとに固有の身体的な特徴であるほくろなどを適用すると好ましい。また、位置決め部として目盛りを設けておくことにより、ほくろなど被検者ごとに固有の身体的な特徴に合わせて位置決めすることも可能である。
【0040】
前記位置決め部は、被検者の身体の正中線に対して位置決めを行うものであって、前記2つの保持部間に設けられていることも好適である。
【0041】
これにより、被検者は保持部を手で保持した状態で、身体の正中線、特にへそに対して装置本体を位置決めすることが容易となるので、測定ポイントの再現性を向上することができ、測定の安定化を図ることが可能となる。
【0042】
前記皮下脂肪厚測定部は、前記位置決め部よりも前記2つの保持部のうちいずれか一方寄りに設けられていることも好適である。
【0043】
前記インピーダンス計測手段と前記皮下脂肪厚測定手段とは、同時に測定を行うことも好適である。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0045】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る健康管理指針アドバイス装置1(以下、装置1と称す)の外観構成の概略を示す。
【0046】
図1に示すように、装置1の筐体2は略直方体をなし、上面2aにキー入力部3及び表示部4が配置されている。装置1上面2aの両側には、略円柱形状を呈する保持部としてのグリップ部5,6が設けられている。
【0047】
グリップ部5,6の表面において、それぞれ、電流印加用電極対として電流印加用電極7,8、電圧計測用電極対として電圧計測用電極9,10が設けられており、電流印加用電極7,8は装置1の奥側Bの両側に配置され、電圧計測用電極9,10は装置1の手前側Aの両側に配置されている。
【0048】
装置1の筐体2は、ポリカーボネイト,ABS等の樹脂成型によって形成されている。
【0049】
装置1の上面2a中央部の手前側Aに設けられたキー入力部3には、電源スイッチ11,設定スイッチ12,UPボタン13,DOWNボタン14,測定ボタン15が配置されている。
【0050】
設定スイッチ12は、入力モードを選択するためのスイッチであり、また、入力情報を確定または取り消して再入力可能とするためのスイッチである。UPボタン13及びDOWNボタン14は、入力された数値や表示部4の表示等を所定方向に段階的に切り替えるボタンである。測定ボタン15は、測定を開始するためのボタンである。
【0051】
装置1上面2aの奥側Bに配置された表示部4はLED,LCD等からなり、数値,文字等の種々の情報を表示する。
【0052】
電流印加用電極7,8、電圧計測用電極9,10は、耐食性に優れた導電材としてのCrメッキ樹脂,Crメッキ板金,SUS板金,SUSシート,導電ゴム等によって形成することができる。
【0053】
そして、本実施の形態の特徴的な構成として、装置1には皮下脂肪厚測定手段16が装置本体に一体に設けられている。
【0054】
皮下脂肪厚測定手段16は、皮下脂肪厚測定を行う皮下脂肪厚測定部17を備えており、本実施の形態では皮下脂肪厚測定部17を被検者の腹部に接触させて測定を行っている。
【0055】
そして、皮下脂肪厚測定部17は、装置1の中央部手前側Aであって、装置1の側面2bに配置されている。
【0056】
また、側面2bは、被検者の身体の腹部の形状に対応した形状として、湾曲形状を呈している。
【0057】
従って、被検者が装置1のグリップ部5,6を持った場合に、装置1の側面2bが被検者に対し手前側であって対向する面となるので、被検者の腹部に皮下脂肪厚測定部17を当て易くなり、また、常に腹部の鉛直方向中心ライン上に皮下脂肪厚測定部17を接触させることができるようになるので、位置決めが容易かつ正確となり、常に安定した測定を可能とし、すなわち測定再現性を向上させることができる。さらに被検者は、腹部の皮下脂肪厚測定時に表示部4に表示される表示内容を確認することができる。
【0058】
また、外観としては、従来の体脂肪計の構造と基本的には変わらないので、被検者は取り扱いに困惑することなく容易に測定を行うことができる。
【0059】
さらには、皮下脂肪厚測定部17は、装置1本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている、すなわち、図1においては、装置1本体の両側の手前側A端部2c,2dを結ぶ線(仮想平面)2eよりも奥側Bに設けられている。また、皮下脂肪厚測定部17は、側面2b側から見た装置1本体の上下方向においても、装置1本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている。
【0060】
従って、装置1が机、台や床等に勢いよく置かれた場合でも、皮下脂肪厚測定部17が机、台や床等に接触することはないので、皮下脂肪厚測定部17が損傷するようなことはない。
【0061】
ここで、皮下脂肪厚測定部17には、正確な測定が行われるように、超音波結合材が取り付けられている。超音波結合材としては、ゼリーや石鹸水、水を含むシート等があげられるが、皮下脂肪厚測定部17の近傍に電池BOX部が配置されていると、電池BOX部に水が浸入してしまう虞がある。そのため、防水構造が必要となり、構造
(構成)の複雑化及びコストアップにつながってしまう。
【0062】
そこで、本実施の形態においては、電池BOX部を皮下脂肪厚測定部17とは反対側、すなわち、装置1本体の奥側Bに設けている。
【0063】
従って、皮下脂肪厚測定部17に取り付けられている超音波結合材から、電池BOX部に水が侵入することはなく、構造
(構成)を複雑化することなく、電池BOX部に水が侵入して生じる不具合を防止することができる。
【0064】
以下に、本装置1の操作手順を説明する。
【0065】
まず、インピーダンス計測手段により測定を行う場合について説明する。
【0066】
図2は本装置1において、インピーダンス計測手段により測定を行う場合の概略構成を示すブロック図である。
【0067】
ここで、計測・演算制御部22は、プログラムを記憶したROM,データを記憶するRAM(記憶手段),測定・演算処理を行うCPUを備えている。そして、インピーダンス計測手段は、電流印加用電極7,8、電圧計測用電極9,10、計測・演算制御部22により構成されている。
【0068】
まず、電源スイッチ11を入れる。これによって、電源部21から装置各部に電力が供給される。
【0069】
次に、設定スイッチ12により入力モードを選択し、身長,体重,年齢,性別等の被検者の身体特定化情報と、情報を管理するための個人番号をUPボタン13とDOWNボタン14を使って入力する。
【0070】
既に身体特定化情報が入力され登録されている場合には設定スイッチ12で登録されたデータを個人番号順に呼び出すことができる。各身体特定化情報の入力時には入力値が表示部4に表示される。
【0071】
このようにして身体特定化情報を入力し、すべての情報が正しく入力できている場合には測定ボタン15によって入力値を確定し、誤って入力した場合には上記の入力動作によって再度正しい情報を入力した後に同様に入力値を確定する。
【0072】
入力が完了すれば、装置1の左右両側のグリップ部5,6を両手で掴む。
【0073】
このように、両手を所定の位置に配置することによって計測準備は完了する。
【0074】
次に、測定ボタン15を操作して計測を開始する。
【0075】
測定ボタン15の操作(例えば、右手の親指で測定ボタン15を押す)によって電流印加用電極7,8を通じて高周波電流が被検者の両手(身体)に印加され、この印加電流によって生じる両手間の身体抵抗電位が電圧計測用電極9,10を通じて取り出される。
【0076】
取り出された信号を演算・制御部22に取り込んで、所定のプログラムに従って処理し、インピーダンスを算出する。また、このインピーダンスの計測値とキー入力部3から予め入力された身体特定化情報とを所定のプログラムに従って演算・処理し、体脂肪,除脂肪量,体脂肪率,水分量,基礎代謝量等の各種指標あるいは、これらの指標に基づく健康管理に有益な指針情報等を算出する。
【0077】
インピーダンス計測値,体脂肪等の各種指標及び健康管理指針情報は表示部4に表示される。
【0078】
次に、皮下脂肪厚測定手段により測定を行う場合について説明する。
【0079】
本装置1においては、インピーダンス計測と皮下脂肪厚測定とを、独立して行うこともでき、同時に行うこともできる。
【0080】
図3は本装置1において、皮下脂肪厚測定手段により測定を行う場合の概略構成を示すブロック図である。
【0081】
身体特定化情報が入力又は登録されていない場合は上述した操作により身体特定化情報を入力する。既に身体特定化情報が入力され登録されている場合には設定スイッチ12で登録されたデータを個人番号順に呼び出すことができる。各身体特定化情報の入力時には入力値が表示部4に表示される。
【0082】
このようにして身体特定化情報を入力し、すべての情報が正しく入力できている場合には測定ボタン15によって入力値を確定し、誤って入力した場合には上記の入力動作によって再度正しい情報を入力した後に同様に入力値を確定する。
【0083】
入力が完了したら、装置1の左右両側のグリップ部5,6を両手で掴み、側面2bを腹部に合わせることにより皮下脂肪厚測定部17を腹部の鉛直方向中心ラインに接触させる。なお、皮下脂肪厚測定のみを行う場合には、側面2bを腹部に合わせることにより皮下脂肪厚測定部17を腹部の鉛直方向中心ラインに接触させればよく、グリップ部5,6を掴まなくてもよい。
【0084】
次に、測定ボタン15を操作して計測を開始する。
【0085】
測定ボタン15の操作(例えば、右手の親指で測定ボタン15を押す)によって、超音波センサ24がセンサ駆動部23により駆動され腹部(生体)内に超音波を送信して生体内で反射した反射波を受信することにより、該反射波は受信回路部25を通じて取り出される。
【0086】
取り出された信号を演算・制御部22に取り込んで、所定のプログラムに従って処理し、皮下脂肪厚を算出する。
【0087】
また、この皮下脂肪厚の測定値とキー入力部3から予め入力された身体特定化情報とを所定のプログラムに従って演算・処理し、さらには、インピーダンス計測手段により計測されたインピーダンスの計測値を加味して所定のプログラムに従って演算・処理することにより、皮下脂肪厚,体脂肪,除脂肪量,体脂肪率,水分量,基礎代謝量等の各種指標あるいは、これらの指標に基づく健康管理に有益な指針情報等を算出する。
【0088】
インピーダンス計測値,体脂肪,皮下脂肪厚等の各種指標及び健康管理指針情報は表示部4に表示される。
【0089】
ここで、本実施の形態では、皮下脂肪厚測定手段16は、超音波を被検者の体内に送信し生体内で反射した反射波を検波して皮下脂肪厚を測定する超音波方式について説明したが、これに限らず、例えば赤外線(近赤外光)を被検者の体内に発し生体組織中の吸光度変化を計測することにより皮下脂肪厚を測定する赤外線方式を適用することができる。なお、皮下脂肪厚測定部17は、超音波方式においては超音波の送受信を行うものであり、赤外線方式においては送光素子及び受光素子を構成するものである。
【0090】
上述したように本実施の形態によれば、インピーダンス計測手段と皮下脂肪厚測定手段とを備えるので、装置1一台で体脂肪測定と皮下脂肪厚測定とを行うことができる。
【0091】
そして、装置1本体に一体に皮下脂肪厚測定手段16を設けたことにより、収納性、センサ部保護性に優れたものとすることができる。また、従来のような通信手段を必要とせず、皮下脂肪厚プローブを装置本体から独立した別体物とする必要がないので、構成を簡素化することができる。
【0092】
さらには、グリップ部を握りながら皮下脂肪厚測定部を腹部に接触させることができるので、体脂肪測定と皮下脂肪厚測定とを同時に行うことが可能となり、測定時間の短縮化を図ることが可能となる。従って、測定時における被検者の拘束時間を軽減することができる。
【0093】
そして、体脂肪算出式に、超音波などによる実測によって得られる皮下脂肪厚値を加えることによって、より正確な体脂肪関連データが得られ(内蔵脂肪値の測定精度も向上する)、被検者のベネフィットが向上する。
【0094】
図4は、図1に示す装置1に対して、皮下脂肪厚測定部17の位置を装置本体の中心から側方(グリップ部5又はグリップ部6側)に寄せて構成した健康管理指針アドバイス装置100(以下、装置100と称す)を示す概略図である。なお、装置1と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0095】
装置100本体の上面2a中央部の手前側Aには、身体の正中線に対して位置決めをする位置決め部18が設けられている。
【0096】
人体においては、腹部の筋肉は中心ライン(正中線)近傍に谷間が存在している。被検者によっては、これが原因で腹部皮下脂肪厚が測定しにくいという場合があるが、本実施の形態のように皮下脂肪厚測定部17を側方に少しずらして配置することによって、筋肉層がフラットな位置での測定が可能となり、測定が行い易くなり、測定精度を向上することが可能となる。
【0097】
また、位置決め部18を設けることにより、正中線、特にへそに対して装置100を位置決めすることが容易となるので、測定ポイントの再現性を向上することができ、測定の安定化を図ることが可能となる。
【0098】
なお、装置100においては、皮下脂肪厚測定部17の位置を装置本体の中心から側方(グリップ部側)に寄せて構成し、装置本体の中心に位置決め部18を設けたが、例えば、目盛り19を装置100の上面2aの手前側Aに設け、被検者のほくろ等の身体的特徴部分に目盛り19を合わせるように構成してもよく、位置決め部18及び目盛り19の両方を備えていてもよい。
【0099】
また、これら位置決め部18や目盛り19は、上述した装置1においても適用することができる。
【0100】
図5は、図1に示す装置1に対して皮下脂肪厚測定部を2個備えた健康管理指針アドバイス装置101(以下、装置101と称す)を示す概略図であり、図6は皮下脂肪厚測定部を3個備え、かつ、そのうちの1個の皮下脂肪厚測定部を装置中央部に設けた健康管理指針アドバイス装置102(以下、装置102と称す)を示す概略図である。なお、装置1と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0101】
図5,6に示す装置101,102においても、装置1と同様に、側面2bは、被検者の身体の腹部の形状に対応した形状として、湾曲形状を呈しており、皮下脂肪厚測定部17は、装置1本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている、すなわち、図において、装置101,102本体の両側の手前側A端部2c,2dを結ぶ線2eよりも奥側Bに設けられている。
【0102】
ここで、皮下脂肪厚測定手段は、少なくとも1個備えていればよいが、図5,6に示す装置101,102ように、皮下脂肪厚測定部を複数又は、皮下脂肪厚測定手段を複数備えることにより、多点測定が可能となり、より精度を高めることができる。なお、計測・演算制御部22は、多点測定により得られたデータに対して、平均をとるか又は取捨選択する(例えば、所定の設定範囲外の値は採用せず、所定の設定範囲内の値のみで平均をとる)ことにより測定値を決定するとよい。
【0103】
図7は、図1に示す装置1に対して、被検者の腹部の形状に応じて、側面2bが揺動可能に構成される健康管理指針アドバイス装置103(以下、装置103と称す)を示すものである。なお、装置1と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0104】
装置103においては、キー入力部3、表示部4、皮下脂肪厚測定手段16、皮下脂肪厚測定部17等を備えた装置本体35に、電流印加用電極7,電圧計測用電極9を有するグリップ部5と一体とされて被検者の腹部に対向する揺動部31と、電流印加用電極8,電圧計測用電極10を有するグリップ部6と一体とされて被検者の腹部に対向する揺動部32とが、調整機構としての揺動軸33,34により揺動可能に設けられている。
【0105】
測定時に、被検者は、装置103のグリップ部5,6を持ち、自分の腹部に装置103の揺動部31,32を倣わせるように、装置本体35に対して揺動部31,32を揺動させる。
【0106】
これにより、様々な体型の被検者に対して、ベストな姿勢を保持させて測定を行うことができ、測定精度を向上することができる。
【0107】
ここで、揺動部31,32は、皮下脂肪厚測定部17が装置103本体(の外装)に接する面よりも装置本体側となる位置をとる範囲で揺動可能に設けられている。すなわち、図8においては、装置103の両側となる揺動部31,32の手前側A端部2c,2dを結ぶ線が皮下脂肪厚測定部17に接しないように、揺動部31,32は装置本体35に対して揺動する。
【0108】
また、調整機構としては、装置本体35に対して揺動部31,32を揺動させればよく、ヒンジやリンク機構等でもよい。
【0109】
図8は、他の実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置104(以下、装置104と称す)を示すものである。なお、装置1と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0110】
装置104においては、例えば健康診断時等において用いられると好適であり、被検者に対向している被検者以外の人(例えば健康診断実施者、以下健康診断実施者と称す)がキー入力操作や測定値の読み取り・記録を行うもので、被検者はグリップ部を握り皮下脂肪厚測定部を腹部に接触させるだけでよい。
【0111】
装置104の構成においては、基本的な構成は装置1と同様であるが、キー入力部3及び表示部4の配置が装置1に対して異なっている。すなわち、被検者に対向した人が操作できるように、キー入力部3及び表示部4が装置の奥側Bに向くように配置されている。
【0112】
測定時には、健康診断実施者は、装置の奥側Bを手前にして被検者の身体特定化情報を入力する。
【0113】
健康診断実施者は、入力が完了したら、装置104をそのままの状態(姿勢)で、対向している被検者に装置104のグリップ部5,6を握らせ、皮下脂肪厚を測定する場合は皮下脂肪厚測定部17を腹部に接触させ、被検者の計測準備が完了したら、健康診断実施者は測定ボタン15を操作して計測を開始する。
【0114】
計測終了後、直ちに、健康診断実施者は表示部4に表示されるインピーダンス計測値,体脂肪,皮下脂肪厚等の各種指標及び健康管理指針情報を読み取り記録することができる。健康診断実施者は、被検者が装置104のグリップ部5,6を握った計測姿勢のままでも表示部4の表示内容を読み取ることができるので、測定時間を短縮することができ、健康診断実施時等において効率化を図ることができる。
【0115】
図9は、他の実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置105(以下、装置105と称す)を示すものである。なお、装置1と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0116】
図1〜8を用いて説明した装置においては、両手でグリップ部を握るタイプの装置について説明してきたが、装置105は、足裏に接触する電極を備えた足電極式体脂肪計タイプのものに皮下脂肪厚測定手段が一体に設けられたものである。
【0117】
装置105の上面2aの奥側Bの中央部には、表示部4が配置されており、装置105の上面2aの両側には、電流印加用電極対として電流印加用電極41,42、電圧計測用電極対として電圧計測用電極43,44が設けられており、電流印加用電極41,42は装置105の奥側Bの両側に配置され、電圧計測用電極43,44は装置1の手前側Aの両側に配置されている。
【0118】
そして、皮下脂肪厚測定手段16の皮下脂肪厚測定部17が、装置105の手前側Aであって、装置105の側面2bに配置されている。また、側面2bは、被検者の身体の腹部の形状に対応した形状として、湾曲形状を呈している。
【0119】
また、皮下脂肪厚測定部17は、装置1同様、装置105本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている。すなわち、図9においては、装置105本体の両側の手前側A端部2c,2dを結ぶ線2eよりも奥側Bに設けられている。
【0120】
装置105においては、被検者の左右の足裏をそれぞれ電流印加用電極41,電圧計測用電極43及び電流印加用電極42,電圧計測用電極44に接触させるものであり、装置105上に被検者がのることにより体重測定が同時に行えるものである。
【0121】
皮下脂肪厚測定時には、装置105を持って皮下脂肪厚測定部17を腹部に接触させるため、装置105は小型・軽量なものであるとよい。
【0122】
(実施の形態2)
図10,11には、実施の形態2が示されている。本実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置は、上記実施の形態1に係る装置1本体に対して、皮下脂肪厚測定部と表示部とのうち少なくともいずれか一方を可動としたものである。なお、実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0123】
被検者によっては、脂肪層が皮膚面に対して平行になっていない場合がある。このような場合には、皮下脂肪厚測定部を被検者の皮膚面に接触させた状態で皮下脂肪厚測定部の角度調整を行う必要がある。
【0124】
また、腹部が突出している被検者の場合には、装置を腹部に接触させて測定を行う際に表示部が被検者の視線方向に向くとは限らず、測定中に無理に表示内容を見ようとして表示部を自分が見やすい方向に向ける可能性がある。このような場合には、皮下脂肪厚測定部が皮膚面から浮いてしまうこととなり、測定に時間がかかってしまったり、測定が正常に完了しないことが懸念され、正常な測定ができなくなってしまう。
【0125】
そこで、本実施の形態では、健康管理指針アドバイス装置本体に対して、皮下脂肪厚測定部と表示部とのうち少なくともいずれか一方を可動としている。
【0126】
以下に、本実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置106(以下、装置106と称す)の構成について説明する。
【0127】
図10に示す装置106は、装置106本体に対して表示部51の角度が調整することができる表示部角度調整手段を備えたものである。
【0128】
装置106においては、表示部角度調整手段として回動軸52を備えるものであるが、装置106本体に対する表示部51の角度が調整できればよく、ヒンジやリンク機構等でもよい。
【0129】
測定時には、被検者は、装置106の左右両側のグリップ部5,6を両手で掴み、側面2bを腹部に合わせることにより皮下脂肪厚測定部17を腹部の鉛直方向中心ラインに接触させる。
【0130】
そして、皮下脂肪厚の測定においては、皮下脂肪厚測定部17を腹部に対して様々な異なった角度で接触させて複数回の測定を行うとよい。
【0131】
例えば、計測・演算制御部22に、所定時間内に複数回のサンプリングを行わせ、その所定時間内に被検者が皮下脂肪厚測定部17を腹部に対して様々な異なった角度で接触させることにより、実施の形態1で説明した装置101,102による多点測定と同様に高精度の測定が可能となる。
【0132】
これにより、脂肪層が皮膚面に対して平行になっていない状態や、脂肪交雑状態、いわゆる霜降り状態にかかわらず、高精度の測定が可能となる。
【0133】
また、皮下脂肪厚測定部17を腹部に接触させた状態において、表示部51の表示内容が見づらい被検者は、装置106本体に対して表示部51を回動させることにより、自分の見やすい位置に表示部51を移動させることが可能となる。さらに、被検者は常に表示部51が見える位置で皮下脂肪厚測定部17を接触させるようになるので、測定ポイントの再現性の向上につながる。
【0134】
図11に示す健康管理指針アドバイス装置107(以下、装置107と称す)は、装置107本体に対して皮下脂肪厚測定部17の角度を調整する測定部角度調整手段を備えたものである。
【0135】
装置107においては、測定部角度調整手段として、皮下脂肪厚測定部17の角度を調整するレバー部材53を備えるものであるが、これに限らず、装置107本体に対して皮下脂肪厚測定部17の角度が調整できればよい。
【0136】
レバー部材53は、装置107本体の奥側Bから突出した操作部54を備え、皮下脂肪厚測定部17の角度調整を装置107の奥側Bから操作できるもので、装置本体内部を通じて、装置107の手前側Aに設けられた皮下脂肪厚測定部17につながっている。被検者は、レバー部材53の操作部54の操作により、装置107本体に対して皮下脂肪厚測定部17の角度を容易に調整することができる。
【0137】
測定時には、被検者は、装置107の左右両側のグリップ部5,6を両手で掴み、側面2bを腹部に合わせ、位置決め部18を正中線に相当させる。そして、装置107の左右両側のグリップ部5,6を握り易い位置や、表示部4の表示内容が見やすい位置に装置107本体を保持するとともに、皮下脂肪厚測定部17が腹部に接触するようにレバー部材53の操作部54を操作する。
【0138】
そして、上述したように、計測・演算制御部22に所定時間内に複数回のサンプリングを行わせ、その所定時間内に被検者が皮下脂肪厚測定部17を腹部に対して様々な異なった角度で接触させることにより、脂肪層が皮膚面に対して平行になっていない状態や、脂肪交雑状態、いわゆる霜降り状態にかかわらず、高精度の測定が可能となる。
【0139】
(実施の形態3)
図12には、実施の形態3が示されている。本実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置108(以下、装置108と称す)は、上述した実施の形態1に係る装置1に対して、グリップ部が揺動可能に設けられるものである。図12(a)はグリップ部が折り畳まれた状態を示し、同図(b)ではグリップ部が広げられた測定時の状態を示している。なお、実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0140】
装置108においては、キー入力部3、表示部4、皮下脂肪厚測定手段16、皮下脂肪厚測定部17等を備えた装置本体59に対して、グリップ部55,56が、回動軸57,58を中心として揺動可能に構成されており、折り畳み可能となっている。
【0141】
さらに、グリップ部55,56を折り畳んだ状態において、皮下脂肪厚測定部17がグリップ部55,56に覆われるものである。
【0142】
ここで、グリップ部55,56の表面においては、装置1と同様に、それぞれ、電流印加用電極対として電流印加用電極7,8、電圧計測用電極対として電圧計測用電極9,10が設けられており、電流印加用電極7,8は装置1の奥側Bの両側に配置され、電圧計測用電極9,10は装置1の手前側Aの両側に配置されている。
【0143】
従って、装置108の未使用時や収納時において、グリップ部55,56を折り畳めば皮下脂肪厚測定部17はグリップ部55,56に覆われるので、皮下脂肪厚測定部17の保護が可能となる。
【0144】
そして、グリップ部55,56を広げて使用時の状態とした場合においても、装置本体に対するグリップ部55,56の揺動範囲を、実施の形態1で説明した構成(皮下脂肪厚測定部17が装置本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている構成)とすることにより、皮下脂肪厚測定部17を常に保護することが可能となり、従来懸念されていたような皮下脂肪厚測定部17の損傷をなくすことができる。
【0145】
さらに、皮下脂肪厚測定部17に取り付ける超音波結合材の汚れを防止することができるので、測定性能(測定精度)の低下を防止することが可能となる。
【0146】
また、装置本体に対して回動軸57,58を中心としてグリップ部55,56を広げて使用時の状態とした場合に、被検者の体型に対応して揺動し、また、グリップ部55,56が被検者に対してハの字状となる(装置108の奥側Bから手前側Aに向けてグリップ部55,56間が拡開した形状となっている)ので、被検者にとって装置108が持ち易くなり、被検者が自然な姿勢をとれるようになる。
【0147】
従って、良好な測定姿勢を自然にとることができるようになり、測定精度を向上させることができる。
【0148】
(実施の形態4)
図13には、実施の形態4が示されている。本実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置109(以下、装置109と称す)は、上述した実施の形態1に係る装置1を小型化したもので、カード型の体脂肪計に皮下脂肪厚測定手段を設けたものである。なお、実施の形態1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0149】
装置109の上面2aには、装置1と同様にキー入力部3及び表示部4が配置されており、皮下脂肪厚測定手段16の皮下脂肪厚測定部17は、装置109の中央部手前側Aであって、装置1の側面2bに配置されている。
【0150】
そして、電流印加用電極対としての電流印加用電極60,61は装置109の奥側Bの両側に配置され、電圧計測用電極対としての電圧計測用電極62,63は装置109の手前側Aの両側に配置されている。
【0151】
ここで、皮下脂肪厚測定部17は、装置1と同様に、装置109本体(の外装)に接する面よりも装置本体側に設けられている、すなわち、図13において、装置109本体の両側の手前側A端部2c,2dを結ぶ線よりも奥側Bに設けられている。
【0152】
測定時においては、装置109の手前側Aに設けられた電圧計測用電極62,63にそれぞれ左右の手の親指を接触させ、奥側Bに設けられた電流印加用電極60,61にそれぞれ左右の手の人差し指を接触させる。
【0153】
また、装置109の下面(裏側)に中指を当てることにより、親指と中指で装置109を把持することができ、この状態で皮下脂肪厚測定部17を腹部に接触させることで、体脂肪測定と皮下脂肪厚測定との同時測定が可能となる。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置本体に一体に皮下脂肪厚測定手段を設けたので、収納性、センサ部保護性に優れたものとすることができ、従来のような通信手段を必要とせず、皮下脂肪厚プローブを装置本体から独立した別体物とする必要がないので、構成を簡素化することができる。
【0155】
さらに、体脂肪値の算出において、実測によって得られる皮下脂肪厚値を加えることができるので、より正確な体脂肪関連データを得ることができ、測定の安定化と測定値の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る健康管理指針アドバイス装置において、インピーダンス計測手段により測定を行う場合の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る健康管理指針アドバイス装置において、皮下脂肪厚測定手段により測定を行う場合の概略構成を示すブロック図である。
【図4】皮下脂肪厚測定部の位置を装置本体の中心から側方に寄せて構成した健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図5】皮下脂肪厚測定部を2個備えた健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図6】皮下脂肪厚測定部を3個備え、かつ、そのうちの1個の皮下脂肪厚測定部を装置中央部に設けた健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図7】被検者の腹部の形状に応じて、側面が揺動可能に構成される健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係る健康管理指針アドバイス装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1,100〜109 健康管理指針アドバイス装置
2 筐体
2a 上面
2b 側面
2c,2d 端部
2e 端部2c,2dを結ぶ線
3 キー入力部3
4 表示部
5,6 グリップ部
7,8 電流印加用電極
9,10 電圧計測用電極
11 電源スイッチ
12 設定スイッチ
13 UPボタン
14 DOWNボタン
15 測定ボタン
16 皮下脂肪厚測定手段
17 皮下脂肪厚測定部
18 位置決め部
19 目盛り
22 計測・演算制御部
23 センサ駆動部
24 超音波センサ
25 受信回路部
31,32 揺動部
33,34 揺動軸
35 装置本体
41,42電流印加用電極
43,44 電圧計測用電極
51 表示部
52 回動軸
53 レバー部材
54 操作部
55,56 グリップ部
57,58 回動軸
60,61 電流印加用電極
62,63 電圧計測用電極

Claims (12)

  1. 生体に電流を印加してインピーダンスを計測するインピーダンス計測手段を備え、該インピーダンス計測手段によるインピーダンス計測値に基づいて健康管理に有益な指針情報を提供する健康管理指針アドバイス装置において、
    前記インピーダンス計測手段を有する装置本体に一体に、生体の所定の位置に接触して皮下脂肪の厚みを測定する皮下脂肪厚測定部を有する皮下脂肪厚測定手段が設けられており、
    前記装置本体が、被検者の左右の手でそれぞれ保持される2つの保持部であって、各保持部が被検者の手に電流を印加するための電流印加用電極及び該印加電流により生体に生じる電圧を計測するための電圧計測用電極を有している2つの保持部と、情報を表示するための表示部が設けられた上面と、前記皮下脂肪厚測定部が設けられた側面と、を有しており、
    前記皮下脂肪厚測定部が、一方の保持部の電流印加用電極と他方の保持部の電流印加用電極の間であって、且つ、一方の保持部の電圧計測用電極と他方の保持部の電流印加用電極の間に設けられており、
    前記側面が、生体の前記所定の位置の外周に倣った湾曲形状をなしており、且つ、該側面は、被検者が前記表示部を上側に向けて前記保持部を持った場合に、その被検者に対し手前側であって対向する面となることを特徴とする健康管理指針アドバイス装置。
  2. 前記皮下脂肪厚測定部は、装置本体の略中央部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  3. 生体の前記所定の位置の外周に応じて、前記側面の湾曲形状の湾曲の度合いを調整する調整機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  4. 装置本体に対する前記皮下脂肪厚測定部の角度を調整する測定部角度調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  5. 記装置本体に対する前記表示部の角度を調整する表示部角度調整手段を備えることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  6. 前記皮下脂肪厚測定部は、装置本体の外装に接する面よりも装置本体側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  7. 前記2つの保持部は、
    測定時に被検者により保持される第1の位置及び、未使用時に収納される第2の位置をとるよう、装置本体に対して揺動可能に設けられ、
    前記第2の位置において、前記皮下脂肪厚測定部の近傍に位置して該皮下脂肪厚測定部を覆うことを特徴とする請求項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  8. 前記皮下脂肪厚測定部は、前記2つの保持部間の中央部以外の領域に設けられていることを特徴とする請求項1または7に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  9. 生体の特徴部位に対して位置決めを行う位置決め部を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  10. 前記位置決め部は、被検者の身体の正中線に対して位置決めを行うものであって、前記2つの保持部間に設けられていることを特徴とする請求項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  11. 前記皮下脂肪厚測定部は、前記位置決め部よりも前記2つの保持部のうちいずれか一方寄りに設けられていることを特徴とする請求項10に記載の健康管理指針アドバイス装置。
  12. 前記インピーダンス計測手段と前記皮下脂肪厚測定手段とは、同時に測定を行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の健康管理指針アドバイス装置。
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