JP2003265311A - 電子レンジ用卵ゆで器 - Google Patents

電子レンジ用卵ゆで器

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JP2003265311A
JP2003265311A JP2002075809A JP2002075809A JP2003265311A JP 2003265311 A JP2003265311 A JP 2003265311A JP 2002075809 A JP2002075809 A JP 2002075809A JP 2002075809 A JP2002075809 A JP 2002075809A JP 2003265311 A JP2003265311 A JP 2003265311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卵へのマイクロ波の透過を阻止する金属素材
の使用量を減らし、原価を安くすることである。 【解決手段】 水を溜める外容器(1)内に、卵を入れ
る中容器(2)を収容し、中容器でマイクロ波の照射に
よる卵の破裂を防止する電子レンジ用卵ゆで器におい
て、中容器が、卵を載せる中容器本体(7)と、中容器
本体に被せる中蓋(8)とからなり、中容器本体には、
卵の載置部(13)を有するテーブル(9)を備え、載
置部の高さを、載せた卵が外容器の底よりも浮く状態に
形成し、中蓋の下端部を収容する溝(10)をテーブル
の周囲に形成し、溝に載せた中蓋の下端を、載置部に載
せた卵の下端以下に低くし、中蓋を金属製に、中容器本
体を非金属製にしてあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジでゆで
卵を作る電子レンジ用卵ゆで器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子レンジ用卵ゆで器の一例とし
ては、水を溜める合成樹脂製の容器内に、卵を入れる金
属製のケースを収容し、しかも、金属製のケースは、下
側のケース本体と上側のケース蓋を突き合わせて卵の全
周囲を完全に覆うものが知られている。
【0003】ところで、卵の全周囲を金属製のケースで
完全に覆ってマイクロ波の透過を阻止してあるのは、マ
イクロ波が卵に直に照射すると、卵が破裂することがあ
るからである。しかし、金属製のケースは、卵の全周囲
を完全に覆う形態であったので、製品の原価が高くな
る。
【0004】そこで本発明者は、卵の全周囲のうち大部
分を金属製のケースで囲んであれば、卵が破裂せずにゆ
で卵を作ることができるのではないかと考え、試作、実
験を重ねた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情を考
慮して開発されたもので、その目的は、卵へのマイクロ
波の透過を阻止する金属素材の使用量を減らし、原価を
安くすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水を
溜める外容器内に、卵を入れる中容器を収容し、中容器
でマイクロ波の照射による卵の破裂を防止する電子レン
ジ用卵ゆで器において、中容器が、卵を載せる中容器本
体と、中容器本体に被せる中蓋とからなり、中容器本体
には、卵の載置部を有するテーブルを備え、載置部の高
さを、載せた卵が外容器の底よりも浮く状態に形成し、
中蓋の下端部を収容する溝をテーブルの周囲に形成し、
溝に載せた中蓋の下端を、載置部に載せた卵の下端以下
に低くし、中蓋を金属製に、中容器本体を非金属製にし
てあることを特徴とする。なお、外容器は、非金属製の
ものとする。
【0007】このようにすると、卵の底側が金属製素材
で覆われていなくとも、卵が破裂せずに、ゆで卵にな
る。卵が破裂しない正確な理由は分からない。しかし、
溝を設けて中蓋の下端が卵の下端以下に低くしてあるの
で、卵の上面と側面が金属製の中蓋で覆われたことにな
り、マイクロ波は中蓋の真下以外からは、卵に入射しな
いことになる。つまり、マイクロ波が卵に入射する向き
を上向き方向に限定してあることが、卵が破裂しない結
果を生んだものと推測される。なお、卵が外容器の底よ
りも浮く状態なので、卵に照射されるマイクロ波は必ず
水を透過し、マイクロ波のエネルギーの大部分は水で吸
収される。
【0008】卵の載置部は一つだけでもよいが、請求項
2の発明のように、テーブルに卵の載置部を複数設けて
あってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の電子レンジ用卵ゆで器
は、図1と図5に示すように、水Wを溜める外容器1内
に、卵Eを入れる中容器2を収容したものである。
【0010】外容器1はマイクロ波を透過する素材(例
えばポリプロピレン等の合成樹脂製品)で、底部に水を
溜める外容器本体3と、中容器2と一体的に係止した状
態で外容器本体3の上に載せる外蓋4とからなる。
【0011】外容器本体3の周縁部には持ち手5を左右
に対向して設け、中容器2を載せる係合部6を周縁部の
内側に沿って段差状に低く形成し、係合部6に中容器2
の周縁部を引っ掛けて載せ、中容器2を外容器本体3の
底から浮かして支持する。
【0012】中容器2は、外容器本体3の係合部6に載
せる中容器本体7と、中容器本体7の上に被せて卵を覆
う中蓋8とからなり、中容器本体7を合成樹脂製に、中
蓋8をステンレス等の金属製にしてある。
【0013】中容器本体7は図1から図5に示すよう
に、その中央部には、卵を載せるメッシュ状のテーブル
9を上げ底状に設け、中蓋8の下端部を載せる溝10
を、テーブル9の外側に沿って形成し、テーブル9に載
せた卵を、外容器本体3の底部に溜めた水よりも浮かし
て支持し、溝10の深さをテーブル9に載せた卵の下端
よりも低く形成し、外容器本体3の係合部6に載せる鍔
状の被係合部11を周縁部の上部に沿って形成し、周縁
部の左右であって被係合部11の上側にはフック12を
回動可能に設け、中容器本体7の上に載せた外蓋4をフ
ック12で止めて一体化する。
【0014】テーブル9は、全体的に水平に形成すると
共に、水蒸気を通過させるためにメッシュ状にしてあ
り、リング状をなす卵の載置部13を放射状に複数設
け、それら載置部13を桟14で支えている。なお、溝
10にも水蒸気を通す抜穴15を設けてある。
【0015】フック12は、中容器本体7の左右に一対
の支持片16を、それぞれ前後に対向して設け、両支持
片16の貫通穴17にピン18を通し、ピン18でフッ
ク本体19を回動可能に支持する。フック本体19は、
両支持片16の外側に一対の円弧状のレバー20を有
し、各レバー20の一端部に上記ピン18の端部を挿入
し、レバー20の他端部間に押さえ片21を架設し、押
さえ片21で外蓋4を中容器本体7の上端に押し付けて
一体化するものである。
【0016】中蓋8は図1又は図5に示すように、その
天井高さを、立てた卵の上面だけでなく側面をも覆う程
度にし、上面には水蒸気を通す抜穴22をあけてある。
【0017】上述した電子レンジ用卵ゆで器は以下の要
領で使用する。まず、外容器本体3の底部に水Wを入
れ、係合部6と被係合部11を利用して中容器本体7を
外容器本体3に載せ、載置部13に卵Eを立てて置く。
続いて、溝10を利用して中蓋8を中容器本体7の上に
載せ、外蓋4を被せ、中容器本体7のフック12を回動
して外蓋4の周縁部にフック12を引っ掛けて止め、電
子レンジに入れて5分から10分加温する。すると、水
蒸気によって、卵が加温され、ゆで卵になる。なお、卵
の代わりに、中華まん、肉まん、ジャガイモやサツマイ
モなどをテーブルに載せて蒸してもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は、卵の底側を金属製素材で囲ん
でいないので、卵の全周を金属製素材で囲む従来品に比
べて、金属製素材の使用量が減り、原価が安くなる。ま
た、テーブルに卵の載置部を複数設けてあれば、複数の
卵を一度にゆで卵にできるだけでなく、テーブル上の空
間が広くなって、卵以外の食品も加温できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用卵ゆで器を示す縦断面図
である。
【図2】中容器本体の平面図で、右側のフックを分解し
てある。
【図3】中容器本体の縦断面図で、左側のフックを分解
してある。
【図4】中容器本体の側面図で、フックを取り外してあ
る。
【図5】電子レンジ用卵ゆで器を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 外容器 2 中容器 7 中容器本体 8 中蓋 9 テーブル 10 溝 13 載置部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を溜める外容器(1)内に、卵を入れ
    る中容器(2)を収容し、中容器(2)でマイクロ波の
    照射による卵の破裂を防止する電子レンジ用卵ゆで器に
    おいて、 中容器(2)が、卵を載せる中容器本体(7)と、中容
    器本体(7)に被せる中蓋(8)とからなり、中容器本
    体(7)には、卵の載置部(13)を有するテーブル
    (9)を備え、載置部(13)の高さを、載せた卵が外
    容器(1)の底よりも浮く状態に形成し、中蓋(8)の
    下端部を収容する溝(10)をテーブル(9)の周囲に
    形成し、溝(10)に載せた中蓋(8)の下端を、載置
    部(13)に載せた卵の下端以下に低くし、中蓋(8)
    を金属製に、中容器本体(7)を非金属製にしてあるこ
    とを特徴とする電子レンジ用卵ゆで器。
  2. 【請求項2】 テーブル(9)に卵の載置部(13)を
    複数設けてあることを特徴とする請求項1記載の電子レ
    ンジ用卵ゆで器。
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