JP2003264591A - Atmシステムにおける処理遅延の測定方法及び装置 - Google Patents

Atmシステムにおける処理遅延の測定方法及び装置

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JP2003264591A
JP2003264591A JP2002066556A JP2002066556A JP2003264591A JP 2003264591 A JP2003264591 A JP 2003264591A JP 2002066556 A JP2002066556 A JP 2002066556A JP 2002066556 A JP2002066556 A JP 2002066556A JP 2003264591 A JP2003264591 A JP 2003264591A
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Takahiro Kawaguchi
貴弘 河口
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はATMシステムにおける処理遅延の測
定方法に関し,OAMセルを用いず,測定器も使用する
ことなく測定セルを用いて,ATMシステムにおける実
運用における処理遅延時間を測定することを目的とす
る。 【解決手段】ATMセルを入力する処理部は,ATMヘ
ッダ内に測定セルであることを表すペイロードタイプの
ビット列を設定し,ペイロード内にヘッダと実データと
を設定して測定セルを生成し,実データを含む先頭セ
ル,後続する実データを含む継続セル及び実データを含
まないラストセルとで構成され,ペイロード内のヘッダ
に種別を表す情報を設定し,ラストセルのペイロードに
セルの入力時間と当該ラストセルの組立時間及び処理部
の場所を表す情報とを設定して出力し,出力された測定
セルを受信する処理部は,測定セルの種別からラストセ
ルを検出することにより,各処理部での遅延時間を計測
するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATMシステムにお
ける処理遅延の測定方法及び装置に関する。
【0002】近年,ATM(Asynchronous Transfer Mo
de) を採用したLAN(Local AreaNetwork)/WAN(Wi
de Area Network) や,交換機が使用されるようになっ
たが,ATMによる伝送性能機能を評価する上で,処理
遅延が重要になっている。
【0003】その場合,ATMセルを使用して音声・画
像処理装置のようにデータの全ビット変換を行う処理機
能を持つシステムにおける処理遅延も測定できることが
望まれている。
【0004】
【従来の技術】図10は従来のATM交換機の構成例,
図11はATMセルのルーティング動作の例である。図
中,50はATMセルを各カード(後述する各処理部5
0〜55を表す)へルーティングするスイッチ処理部,
51−1〜51−3はそれぞれ有線または無線で接続さ
れた装置からのATMセルが入力する入力処理部,52
は他のシステムへATMセルを出力するための出力処理
部,53〜55はそれぞれATMセルに対してそれぞれ
が備える特定処理(例えば,音声の圧縮処理,パケット
処理,ディジタルデータ処理等)を実行する特定の処理
部,56はATM交換機内の各処理部50〜55の制御
を行う制御部である。なお,出力処理部52は多重化さ
れた多数のATMセルを高速に出力するもので一つだけ
設けられているが,複数個設けても良い。
【0005】このATM交換機では,入力処理部51−
1〜51−3に入力したATMセルは,ヘッダの内容が
判別され,制御部56の制御によりスイッチ処理部50
のスイッチングの制御が行われ,図11に示す例では特
定の処理部54へ供給されて処理(例えば圧縮処理)が
行われ,その結果がスイッチ処理部50に出力される。
スイッチ処理部50から更に特定の処理部55に供給さ
れて処理(例えば,パケット処理)が行われてその結果
がスイッチ処理部50に出力され,そこから出力処理部
52へ出力される。
【0006】このようにATM交換機における遅延測定
は,各カードや処理部の処理能力を計算したり,カード
単体や処理部での実処理時間を測定し,経路毎に足し合
わせる方法をとっている。すなわち,図11の接続の例
では,入力処理部51−1〜51−3の単体処理時間
(xxμS:マイクロ秒)+スイッチ処理部50の単体
処理時間(xxμS)+特定の処理部54の単体処理時
間(xxmS:ミリ秒)+スイッチ処理部50の単体処
理時間(xxμS)+特定の処理部55の単体処理時間
(xxmS:ミリ秒)+スイッチ処理部50の単体処理
時間(xxμS)+出力処理部52の単体処理時間(x
xμS)により求めることができる。
【0007】上記図10,図11はATM交換機におけ
る遅延測定の方法を示したが,図12にATMシステム
としてATM網(ATM交換機を内部に含む場合もあ
る)における遅延測定の方法を示す。図12において,
60−1〜60−5はATM−LAN(Local Area Net
work) ,61は複数の国にまたがって構築される場合も
含め広い地域について設けられ,多数のATM−LAN
が収容されATM−WAN(Wide Area Network),62
はATM−LANに接続されたデータ端末(DTE)を
表し,62−1は測定対象のATMセルを発信する端
末,62−2は測定対象のATMセルの送信先を示す。
64−1〜64−6はルータを表す。
【0008】図12において,データ端末62−1から
ATM−LAN60−1,ATM−LAN60−2,A
TM−WAN61,ATM−LAN60−4の経路をと
おるセルの遅延時間を,上記図11と同様の方法で測定
する場合,データ端末62−1,ルータ64−1,ルー
タ64−2,ルータ64−3,ルータ64−4,ルータ
64−5,ルータ64−6,データ端末62−2のそれ
ぞれの処理時間を加算することにより得られる。
【0009】ATM交換機における遅延測定を行う他の
方法を図13〜図15を用いて説明する。図13は上記
図10と同様の構成を備えたATM交換機の遅延測定の
他の方法を示し,図中,51−1〜56の各符号は図1
0と同様の名称であって説明を省略する。57−1〜5
7−3はATMセルのペイロードに固定パターンが設定
されていることを検出するとその検出時間を測定するセ
ル測定器である。
【0010】図14はATM交換機の遅延測定の他の方
法を用いた場合のルーティング動作の例を示す。この図
14のルーティング動作は,上記図13に示す例と同様
の経路でATMセルが転送される例である。
【0011】図13の構成において遅延測定をする場
合,セル測定器57−1〜57−3は複数設けられ,各
測定ポートは全てクロック同期している必要がある。複
数の場合は,それぞれ測定したい場所に設置するが,セ
ル測定器が単数の場合はセルの折り返しポイントを作成
しておき,送出したセルが折り返されてくるまでの時間
を測定する。
【0012】入力処理部51−1〜51−3において特
定の固定パターンをペイロードに設定したセルを入力
し,その特定の固定パターンをもつセルを各測定ポイン
トにおいて検出し,各測定ポイント間での検出時間の差
から処理遅延を測定することができる。ただし,この測
定用のセルは試験用のもので,測定にあたっては装置が
試験モードに移行している必要がある。
【0013】図14に示す遅延測定の例では,入力処理
部51−2から固定パターンのセルが入力されると,セ
ル測定器57−1でセルの投入時間が測定され,スイッ
チ処理部50,特定の処理部54,スイッチ処理部5
0,特定の処理部55,スイッチ処理部50を経由て出
力処理部52に達した時,セル測定器57−3で固定パ
ターンのセルを検出して,その検出時間と投入時間との
差を求めることで入力処理部51−2から出力処理部5
2までの遅延時間を得ることができる。
【0014】上記図13,図14ではATM交換機にお
ける遅延測定の方法を示したが,ATMシステムとして
上記図12と同じ構成のATM網における遅延測定の他
の方法を図15に示すATM網の例を用いて説明する。
図中の,60−1〜62−2及び64−1〜64−6の
各符号は上記図12と同様であり説明を省略する。63
−1〜63−4は測定のための固定パターンを持つAT
Mセルが発信元から送信先までに通過する各位置の状態
を表し,65−1,65−2はセル測定器を表す。
【0015】図15の例では,データ端末62−1から
固定パターンをペイロードに持つ測定用のセルを出力す
ると,このセルは各部のセル測定器で観測し,時間を測
定する。この場合のセルが通る経路は,ATM−LAN
60−1,ATM−LAN60−2,ATM−WAN6
1,ATM−LAN60−4,データ端末62−2であ
り,セル測定器はATM−LAN60−1のルータ64
−1と,ATM−LAN60−4のルータ64−6に設
けられ,その間の固定パターンを持つセルの遅延時間を
測定することができる。
【0016】なお,従来技術の一つに,ネットワークの
障害発生時の解析,不良個所の特定を可能にすることを
目的とするネットワーク利用並列計算機システム(特開
平10−260945号公報参照)が提案されている。
その技術は,各ノードはパケット送信時に,送信時間,
送信ノード,宛先ノードからなるパケット情報をパケッ
ト内に格納し,パケット通過時にその情報を通過パケッ
ト情報として取り込み,通過時間と自ノード情報からな
る通過ノード情報をパケット内に格納し,パケット受信
時にパケット情報と全通過ノード情報を受信パケット情
報として回収し,障害発生個所,性能不良個所を特定す
る時に,全ノードの通過パケット情報と受信パケット情
報を収集し,全ノードの受信パケット情報を基に通過パ
ケット情報をチェックし,未到達パケットの消滅した障
害発生個所を特定し,受信パケット情報から各ノード間
のパケット転送時間を計算し,その時間が異常に大きな
ノード間を性能不良個所と特定するものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のATMシステム
(ATM交換機を含むATM網)においては,上記図1
0〜図12に示す遅延測定では各処理部の処理能力を計
算または,処理部単体での実処理時間を測定し,経路毎
に足し合わせる方法をとっているが,この方法では次の
,の問題がある。
【0018】実際の処理時間に対してATMセルの揺
らぎ(実行速度の変動)まで含めた精度を要求できな
い。
【0019】データの変化によるアプリケーション実
行速度の変動(揺らぎ)について,値を特定するのは困
難である。
【0020】また,図13〜図15に示すようにペイロ
ード内の固定パターンにより測定用セルを検出してセル
位置を特定して遅延を測定する方法では,次の〜の
ような問題があった。
【0021】測定すべき場所に,セルをモニタできる
測定器が必要であり,地理的条件等により,必ずしも測
定したい場所を測定できる保証が無い。すなわち,上記
図14に示すようなATM網を対象とした場合,測定点
は限られており,遅延過大個所を特定することは不可能
である。
【0022】音声に対してEVRC(Enhanced Varia
ble Rate Codec)等のように,非可逆圧縮を行う(デー
タ全ビット変換)処理を実行した場合,セルのデータ形
状が全く異なるものに変化するため,入力されたセルが
処理後のデータなのか判別がつかず,特定のセルデータ
が通過したことによる処理遅延時間の確認ができないこ
とから,実システム上で処理遅延を測定することは困難
であった。
【0023】測定モード(試験モード)に入らないと
測定することができず,通常サービスを停止させる必要
がある。
【0024】また,図示されないがOAMセル(保守管
理用セル)を用いて,上記の固定パターンのセルと同様
の方法で遅延測定を行うこともできるが,次の,の
ような制約があり,実現が難しい。
【0025】OAMセルは,あくまで保守用のデータ
を伝送するものであり,多くの実処理データを付加した
りできない。
【0026】OAMセル自体が別帯域で伝送されるた
め,実処理にマッチングした処理時間を測ることはでき
ない。
【0027】更に,上記特開平10−260945号公
報の技術では,(1) 単純に送信時/受信時の記録しか行
わず,セルの処理時間の測定はできない,(2) ノードと
ノード間の転送時間のみしか測定できない,(3) 判定に
は対になる比較対象のセルが必要であり,(4)自由なルー
ティングは想定されてない等の点で問題がある。
【0028】本発明は上記の問題を解決し,OAMセル
を用いず,測定器も使用することなく測定セルを用い
て,ATMシステムにおける実運用における処理遅延時
間を測定することができる処理遅延の測定方法及び装置
を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
を示す図,図2は各種別の測定セルの構成例とOAMセ
ルの構成例である。
【0030】図1において,1はATMセルの処理部で
あり,測定対象セルの生成を行い,この例ではATMス
イッチの入力側の処理部として設けられているが,特定
の符号化処理や音声圧縮(伸長)処理等の特定機能の処
理や,端末に備える処理等の各種の機能を持つ処理部が
存在する。1’は他の処理部であり,例えば,音声デー
タを圧縮する処理を行う処理部や,非制限ディジタルデ
ータを誤り訂正符号に符号化する処理部である。処理部
1内の10は測定セル生成部,11は先頭セル生成部,
12は継続セル生成部,13はラストセル生成部,14
は測定セル表示部,15は測定セル種別表示部,16は
タイムスタンプ管理部,17は保守管理(OAM:Oper
ation And Maintanance)セル生成部である。18はGP
S(Glolbal Positioning System) のような高精度でど
の一部からでも共通の時間情報を得ることができるシス
テムからの時間情報を基にクロックを発生するクロック
ソースであり,各処理部はこのクロックソース18から
のクロックにより駆動される。2はATMスイッチ,3
は測定セルを収集する機能を備えた収集処理部である。
なお,収集処理部3は測定セルが入力される任意の処理
部,例えば,ATMセルを伝送路に出力する処理を行う
出力処理部で兼用したり,遅延時間の測定を行う専用の
処理部として設けることができる。
【0031】処理部1に入力した実データが設定された
複数のATMセルを処理遅延の測定対象とする場合,測
定セル生成部10は最初に先頭セル生成部で先頭セルを
生成する。この場合,図2のに示すように測定セル表
示部14が駆動されて測定セルであることを表すためセ
ルヘッダ(5オクテット)の中の3ビットのPT(Payl
oad Type:セルのユーザ情報形式)として未使用の特定
ビット列(例えば,“111”)を測定セルを表すもの
として設定する。次に測定セル種別表示部15により測
定セルの種別を表示するための設定を行う。図2のに
示す例では,ATMヘッダのPT(ペイロードタイプ)
が“111”の場合には,そのペイロード内の先頭の3
バイト(オクテット)をショートセルヘッダを表すもの
とし,最初のバイトはCID(Cell IDentification:セ
ル識別部) ,つぎの2バイト目の6ビットはバイト長
(ショートセルであるため,ペイロード長は標準の48
バイトより短い場合がある),2バイト目の残りの2ビ
ットをセル種別(測定セル先頭,測定セル継続,測定セ
ルラスト及び通常セル)を表示するために使用する。
【0032】最初の測定セルに対しては先頭セルである
表示(例えば“00”)を設定する。なお,この第3バ
イト目にはHEC(Header Error Check) 等のビットが
含まれている。また,タイムスタンプ管理部16は先頭
セルを処理した時の時間をクロックソース18から得て
保持する。このようにして図2のに例として示す先頭
セルが構成される。
【0033】先頭セルに続いて生成される測定セルに対
しては,継続セル生成部12で上記測定セル表示部14
でセルヘッダのPTに測定セルを表すビットを設定し,
測定セル種別表示部15で測定セルの中の一つの種別と
して継続を表すビット(例えば“01”)を設定して,
その後のペイロードに実データを設定した測定セルを生
成して出力する。この後,測定対象の最後の実データを
含むセルまで同様に継続セルとして順番に測定セルが生
成される。その最後の継続セルを出力した後,ラストセ
ル生成部13が起動されてラストセルを生成する。その
時,測定セル表示部14でATMセルヘッダ内に測定セ
ルの表示を設定し,セル種別表示部15でラストセルの
表示(例えば,“11”)を設定し,そのペイロードに
測定セルを生成するこの処理部1を表す情報(位置や名
称)と,タイムスタンプ管理部16に保持された先頭セ
ルを生成した時間と,ラストセルを生成する現在の時間
とをペイロードに書き込んで図2のに示す構成のラス
トセルを出力する。
【0034】測定セルが連続して多数個発生する場合,
先頭セルの発生からラストセルの発生までに長い時間が
かかる場合や,必要な場合は操作卓(図示省略)や,制
御部(図示省略)からの制御により保守管理(OAM)
セル生成部17が駆動される。保守管理(OAM)セル
生成部17は図2のに示すOAMセルを生成する。先
頭にOAMセル用のATMヘッダを生成し,そのペイロ
ードにタイムスタンプ管理部16が保持する先頭セルを
生成した時間を表すタイムスタンプと,ラストセル組立
時のタイムスタンプをペイロードに設定して出力する。
【0035】処理部1から出力された測定セルは,通常
のデータを含んでおり,ATMスイッチ2を介して収集
処理部3へ入力すると,測定セルのATMヘッダの中の
測定セルを識別し,測定セルを発生した処理部の位置,
先頭セルからラストセルまでの処理時間等を検出し,当
該収集処理部3のクロックソースにより現在までの遅延
時間を計算により求めることができる。また,OAMセ
ルはATMセルの出力処理部や,データロガー(図示省
略)またはシステム制御部(図示省略)において収集さ
れ,タイムスタンプ順にソート,解析することにより処
理時間を算出することができる。
【0036】上記の処理部1が,ATMセルに対して加
工を行う機能,例えば,入力するATMセルのデータを
圧縮化または冗長化する機能を備える場合,ATMセル
の実データが大きく変換されるが,予め元のデータの各
バイト(オクテット)に対し測定対象のバイトであるこ
とを表すマーキングを付与して処理を行い,出力したデ
ータにもマーキングを付すことで,測定セルの先頭及び
最終を判定するようにして,データが変更されたATM
セルの遅延を測定することができる。また,音声圧縮だ
けでなく,非制限ディジタルデータをインターリーブに
より伝送する場合の遅延の測定も可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】図3は実施例1の構成を示す。こ
の実施例1は入力するATMセルの音声データ(PCM
データ)に対して音声圧縮(伸長)処理を施して出力す
る音声圧縮処理部を通るATMセルの処理遅延を測定す
る場合の構成である。図中,4は音声圧縮処理部,40
はセル識別分配部,41はセル分解・測定ビット設定
部,42は音声の圧縮を行うボコーダ,43は圧縮デー
タのセル組立部,44はタイムスタンプの管理機能を含
むラストセル生成部,45はGPSの時間情報に基づい
てクロックを発生するクロックソース(図1の18)の
信号から音声圧縮処理部4の各部で必要なクロックを発
生するクロック供給部である。
【0038】図4は実施例1のボコーダ42の入力と出
力のデータ構成を示し,図5は実施例1により生成する
ショートセルヘッダ,タイムスタンプフォーマットの例
を示す。
【0039】実施例1の構成を図3乃至図5を用いて説
明する。図3の音声圧縮処理部4に入力するATMセル
には音声のPCMデータが設定されており,音声圧縮処
理部4へ入力する前に入力処理部等の他の処理部で,上
記図1に示す原理構成により測定の対象となるATMセ
ルとして先頭セル,複数の継続セル及びタイムスタンプ
を含むラストセルに変換されて,それらの一連のセルが
入力される。
【0040】ここで,測定対象として生成されたATM
セル(先頭セル,継続セル及びラストセル)の実施例の
構成を図5のAに示す。ATMセルの先頭の5オクテッ
トはATMヘッダであり,その中のPT(ペイロードタ
イプ)を表す3ビットに“111”を設定して測定セル
であることを表示する。その後のペイロードの先頭の3
オクテットは,ショートセルヘッダを表し,先頭の1オ
クテットがセル識別情報(CID),次の2オクテット
目の先頭6ビットでデータ長(LIで表示),残りの2
ビットでセル種別(通常セルが00,測定セルの先頭セ
ル01,測定セルの継続セルが10,測定セルのラスト
セルが11)を表し,最後の3オクテット目の先頭の3
ビットは後述する,圧縮データビット位置を表すのに使
用し,残りの5ビットをショートセルヘッダのエラーチ
ェック(HECで表示)用に使用する。
【0041】セル識別分配部40では,先頭セル,継続
セル及びラストセルを識別し,先頭セルを識別するとラ
ストセル生成部44にセル入力のタイムスタンプが生成
されて保持する。実データ(PCMデータ)を含む先頭
セル(a0)と複数の継続セルはセル分解・測定ビット
設定部41に供給され,ここでATMセルが分解され,
測定ビットを各オクテットに設定する。具体的には,P
CMデータを含むATMセルの場合,1セル分が32オ
クテット(ペイロードの中の残りの部分にはPAD(パ
ディング)ビットを付与する)であり,先頭セル,継続
セルの各実データが分解により発生するが,測定セルに
より発生したオクテット(8ビット)列に対して,各オ
クテット毎に測定データビット(1ビット)を新たに設
けて,測定セルのデータ(測定対象データ)である場合
にこれを“1”に設定し,それ以外のデータには“0”
を設定する。測定データビットを設定したデータ列の例
を図4に示すボコーダ42の入力側のデータとして示
す。PCMデータは8ビット(0〜7で示すビット位
置)で構成され,測定データビット(8で示すビット位
置)が図のように設定される。
【0042】ボコーダ42(図3,図4参照)では,音
声圧縮が行われ,この実施例ではEVRC(Enhanced V
ariable Rate Codec)による音声圧縮を行うものとす
る。この圧縮方式により,5セル分(1セルが32オク
テット)のPCMデータが1セル(1セルが22オクテ
ット)に圧縮される。図4に示すボコーダの出力側に,
入力データに対して圧縮された測定セルデータの例が示
される。この圧縮結果であるEVRCデータの各オクテ
ット毎に入力データと同様の測定データビットが付与さ
れている。
【0043】圧縮された測定セルデータは次に図3の圧
縮データのセル組立部43において,複数の測定セルに
組立てる処理が行われる。この場合,EVRCデータが
連続している場合,22オクテット毎にATMセルを組
立てる時,先頭の測定セルには測定データビットが
“0”のものと“1”のものの両方が含まれる。測定セ
ルの先頭セルには図5のA.に示すショートセルヘッダ
にセル種別を表す2ビットを“01”にする。これと同
時に,先頭セルには測定データビットが,どの位置から
始まるかを識別するための情報を,図5のA.に示すシ
ョートセルヘッダの3オクテット目の3ビットを用いて
表示する。その場合,圧縮により生成したATMセルの
ペイロード(22オクテット)には,元のATMセルの
5セル分が含まれるため,ペイロードを5分割して,何
番目から測定データビット(“1”に設定されたビッ
ト)であるかを表示する。
【0044】図5のB.の先頭セルの場合,圧縮データ
位置ビット(3ビット)が「001」の場合,5分割し
たペイロードの中の5番目の部分から測定対象データが
開始することを表し,「010」の場合,5分割したペ
イロードの中の4番目の部分から測定対象データが開始
することを表し,以下同様に圧縮データ位置ビットによ
り図5のB.の先頭セルについて示すように測定対象デ
ータの開始位置を表す。先頭セルに続いて,圧縮された
測定セルデータ(測定データビットが“1”に設定され
たデータ)について順次継続セルが生成されるが,測定
セルデータの後端を含む最後の継続セルには,測定デー
タビットが“0”(測定対象でないデータ)が含まれて
しまう。
【0045】このため,最後の継続セルの圧縮データ位
置ビット(ショートセルヘッダ内の3ビット)を用い
て,5分割したペイロードの中の何番目までが測定対象
データであるかを表示する。図5のB.に示すように,
圧縮データ位置ビットが「001」の場合は,5分割し
たペイロードの中の1番目の部分までが測定対象データ
であることを表し,「010」の場合,5分割したペイ
ロードの中の2番目の部分までが測定対象データである
ことを表し,以下同様に圧縮データ位置ビットにより図
5のB.の継続セルの場合について示すように測定対象
データの終了位置を示す。
【0046】一方,図3に示す音声圧縮処理部4に入力
する測定対象セルの最後にラストセルが入力すると,セ
ル識別分配部40でラストセルであることを識別し,ラ
ストセル生成部44に入力する。ラストセル生成部44
は,入力したラストセルの中のタイムスタンプに設定さ
れている前処理部での最初のセルの入力タイムスタンプ
と最後のセルの出力タイムスタンプとが格納されてお
り,それらの情報を保持する。その後,ボコーダ42に
おいて圧縮が行われて,セル組立部43で圧縮データに
ついて上記したようにATMセルの組立が行われて先頭
セル,複数の継続セルが生成され,最後の継続セルが生
成されると,ラストセル生成部44が駆動される。ラス
トセル生成部44は,圧縮データの最後部に付加する新
たなラストセルを生成し,そのショートセルヘッダ内に
ラストセルの表示を設定し,ペイロードには,当該音声
圧縮処理部4を表すデータ(測定場所)と,当該音声圧
縮処理部4へ入力したラストセルに設定された前処理部
の入力タイムスタンプと出力タイムスタンプを設定し,
その後に当該音声圧縮処理部4へ最初の測定セルが入力
した時のタイムスタンプ(入力時に保存済)と,現在の
時間を表すタイムスタンプ(出力タイムスタンプ)を設
定し,ATMヘッダに測定セルを表す表示(PTの3ビ
ットを「111」にする)を設定し,そのペイロードに
設定されるタイムスタンプフォーマットは図5のC.に
示す。すなわち,(1) はペイロードのヘッダ(ショート
セルヘッダ)であり,測定セルの種別を表す2ビットは
測定セルラスト(ラストセル)である「11」とし,H
EC等の情報も図のように作成される。図5の(2) 〜
(4) で示す4オクテット(Oct)は前の処理部に関するタ
イムスタンプであり,(2)の7ビットは測定場所データで
あり,128種まで表示できる。その後の(3) で示す1
3ビットは前の処理部の入力タイムスタンプを設定し,
次の(4) で示す13ビットで前の処理部の出力タイムス
タンプが設定される。(5) 〜(7) は当該音声圧縮処理部
4のタイムスタンプであり,それぞれ測定場所データ,
処理部入力タイムスタンプ,処理部出力タイムスタンプ
が設定される。
【0047】この音声圧縮されたデータは,ATMスイ
ッチに入力して集計部(システムセル部や,データロガ
ー等)でデータ処理が行われると,音声圧縮処理部へ入
力されて,出力されるまでの処理遅延時間を正確に測定
することができる。
【0048】なお,上記の動作は音声圧縮処理機能につ
いて説明したが,圧縮データを伸長する場合には,逆の
動作が行われる。
【0049】次に,非制限実処理データがリードソロモ
ン符号の処理及びインターリーブ処理を実行する例につ
いて説明する。リードソロモンにより誤り検出・訂正の
ための冗長ビットが付加された非制限データに対してイ
ンターリーブ処理をされると,データの分散が行われ,
内部データはほぼ全ビットが置換されてしまう。これに
より,以後のデータによりセル位置を特定することは不
可能となる。これを解消するため,測定セルデータを一
つのインターリーブ処理単位位置にまとめる処理を行う
必要がある。
【0050】そのための構成を実施例2として説明す
る。図6は実施例2の構成を示し,図中,6はセル分解
・組立・リードソロモン処理部,60はセル識別分配
部,61はATMセルの分解機能とリードソロモン符号
化と復号化を行うリードソロモン処理部,62はインタ
ーリーブ処理部,63はセル組立部,64はラストセル
生成部,65はGPSの時間情報に基づいてクロックを
発生するクロック供給部である。
【0051】実施例2の動作を図7乃至図9を参照しな
がら説明する。図7は入力ATMセルのデータに対しリ
ードソロモン処理されたセルデータのパケットを示す,
図8はリードソロモン処理されたデータとインターリー
ブ処理されたデータの構成を示し,図9はインターリー
ブされたデータについてのラストセル内のデータ構成を
示す。
【0052】図6のセル分解・組立部&リードソロモン
処理部6のセル識別分配部60でショートセルヘッダの
セル種別のビット(測定セルモードビット)を識別す
る。セル種別が“00”の場合は通常セル,“01”の
場合は測定セルの先頭セル,“10”の場合は測定セル
の継続であることを識別して,各ATMセルのATMヘ
ッダを除去してディジタルデータを取り出してリードソ
ロモン符号化する。この時,各セルデータに対しリード
ソロモン符号化により冗長ビットが付加される。この様
子を図7に示され,左側に示す各ATMセルが右側に示
すリードソロモン処理されたセルデータのパケットに変
換される。パケットは連続するパケット列の一部として
〜の4つだけ示し,1つのパケットは10個のセル
分のデータで構成され,1セル分は4msの時間長であ
る。ショートセルヘッダ内のセル種別のビット(測定セ
ルモードビット)で測定セルを認識すると,直ちに現在
の時間をリードソロモン処理部61に保存する。
【0053】また,リードソロモン処理部61は内部に
カウンタを備え,インターリーブ処理の先頭セルを把握
する。一つのインターリーブ処理単位は80ms分であ
り,20セルの処理時間に相当する。このため,測定セ
ルの先頭が中途半端なタイミングで入力された時,リー
ドソロモン処理部61はインターリーブ処理の先頭デー
タになるまで,測定対象のデータを挿げ替える処理(パ
ケットの区切りのセルデータになるまでインターリーブ
処理をしない)を行う。図7の例では,のパケット中
の4個目のタイミング(第14番のセル)で測定セルを
認識した例で,そのセルから7個のセルデータをカウン
トして第20番までの7つのセルデータを挿げ替えられ
(処理の対象としない),のパケットとのパケット
の合計20個(80ms分)のデータセルについてイン
ターリーブ処理を行う。
【0054】挿げ替えの際に遅延した時間は,別途ラス
トセルまたはOAMセルによって知ることが可能であ
る。このように,測定対象となった非制限ディジタルデ
ータは,リードソロモン符号化され,冗長ビットが付加
された時点で,全体が36オクテットになる。
【0055】この冗長ビットが付加されたデータに対し
て,図8の左側に示すように各オクテットに対し9ビッ
ト目に測定セルデータであることを示すビット“1”
(測定データビット)として付加してインターリーブ処
理部62に入力する。インターリーブ処理部62では,
80ms分のデータをバッファリングした時点で20×
36のインターリーブ処理を行う。インターリーブ処理
後の測定対象データには,各オクテットの9ビット目の
測定データビットにインターリーブ処理前と同様に
“1”を付加して,セル組立部63に入力され,測定セ
ルとしてセル組立が行われる。測定データビットが
“0”になると,ラストセル生成部64が起動して,ラ
ストセルの組立が行われる。
【0056】ラストセルは,ATMヘッダに測定セルを
表す表示(PTの3ビットを「111」にする)を設定
し,そのペイロードに設定されるタイムスタンプの構成
を図9に示す。図9の(1) 〜(7) は図5のC.の(1) 〜
(7) と同様であり,説明を省略する。最後の(8) は1オ
クテット(8ビット)で構成され,上記のインターリー
ブのために遅延した時間(1〜19のセルデータの数
値)であるインターリーブ遅延情報が設定され,上記図
7のパケットの例では,7個のセルデータ分の遅延が発
生したため,「7」が設定され,この情報から遅延時間
は7×4ms=28msであることが分かる。
【0057】このように構成されたラストセルは,次の
処理部またはデータ収集部へ出力される。なお,リード
ソロモン符号の復号の場合は,逆の処理を行う。
【0058】(付記1) ATMセルを処理する複数の
処理部を収容するATMスイッチを含むATMシステム
における処理遅延の測定方法において,ATMセルを入
力する処理部は,ATMヘッダ内に測定セルであること
を表すペイロードタイプのビット列を設定し,ペイロー
ド内にヘッダと実データとを設定して,複数個の測定セ
ルを生成し,前記測定セルは実データを含む先頭セル,
先頭のセルに後続する実データを含む継続セル及び前記
継続セルに続く実データを含まないラストセルの各種別
のセルで構成され,前記測定セルのペイロード内のヘッ
ダに前記測定セルの種別を表す情報を設定し,測定対象
のATMセルの先頭が入力した時の時間情報を保存し,
ラストセルのペイロードに前記保存した入力時間と当該
ラストセルの組立時間及び当該処理部の場所を表す情報
とを設定して出力し,前記出力された測定セルを受信す
る処理部は,前記測定セルの種別からラストセルを検出
することにより,各処理部での遅延時間を計測すること
を特徴とするATMシステムにおける処理遅延の測定方
法。
【0059】(付記2) 付記1において,前記測定対
象となる先頭セル,複数の継続セル及びラストセルとで
構成する測定セルを受け取った他の処理部は,前記先頭
セルが入力するとその入力時間を保存し,前記ラストセ
ルを受信すると当該ラストセルに設定された前の処理部
へのセルの入力時間とラストセルの出力時間を設定する
と共に当該他の処理部への前記保存された入力時間と当
該ラストセルの組立時間とを設定し,更に当該他の処理
部を表示する情報を設定してデータ収集を行う処理部に
対して送出することを特徴とするATMシステムにおけ
る処理遅延の測定方法。
【0060】(付記3) 付記1に記載された先頭セ
ル,複数の継続セル及びラストセルとからなる測定対象
となる測定セルのデータに音声データが設定され,前記
音声データに対して圧縮(伸長)処理を行って出力を行
う圧縮(伸長)処理部を含むATMシステムの遅延測定
方法において,圧縮(伸長)処理部に入力された測定対
象となる測定セルの先頭セルの入力時間を保存し,先頭
セルと後続の各継続セルを分解して得られた音声データ
の各オクテット毎に測定対象であるか否かを表す測定デ
ータビットを設け,前記圧縮(伸長)処理部で圧縮され
て,圧縮前の所定数(n)分の1の長さになった圧縮デ
ータを測定セルとして組立る時,先頭セルのペイロード
内のどの部分から測定対象のデータが開始するかの表示
を設定し,測定対象のデータの最後のデータを含む継続
セルのペイロード内のどの部分までが測定対象のデータ
であるかの表示を設定することを特徴とするATMシス
テムにおける処理遅延の測定方法。
【0061】(付記4) 付記1に記載された先頭セ
ル,複数の継続セル及びラストセルとからなる測定対象
となる測定セルのデータに非制限ディジタルデータが設
定され,該ディジタルデータに対して誤り訂正のための
冗長符号の付加を含む符号化を行って発生したデータに
対しインターリーブの処理を行う符号化処理部を含むA
TMシステムの遅延測定方法において,符号化処理部に
入力された測定対象となる測定セルの先頭セルの入力時
間を保存し,先頭セルと後続の各継続セルを分解して得
られたディジタルデータの各オクテット毎に測定対象で
あるか否かを表す測定データビットを設けて符号化処理
を行い,符号化処理により発生したデータに対して予め
決められた所定個数に対応するセルデータ周期毎にイン
ターリーブ処理を行う時,測定対象のセルデータが前記
の周期の途中に位置すると区切りとなる位置までのセル
データの個数に対応する遅延時間を計数し,前記計数さ
れた値を当該符号化処理部から生成するラストセルのタ
イムスタンプに付加して出力することを特徴とするAT
Mシステムにおける処理遅延の測定方法。
【0062】(付記5) ATMセルを処理する複数の
処理部と各処理部を収容するATMスイッチとを備えた
ATMシステムにおける処理遅延を測定する機能を備え
る処理装置において,前記処理装置は,入力するATM
セルに対し測定対象とするデータで構成する測定セルを
生成する測定セル生成部を備え,前記測定セル生成部
は,ATMヘッダ内に測定セルであることを表すビット
列を設定し,測定セルの先頭のセルと,後続する複数の
継続セルと測定セルの終端を表すラストセルとを生成
し,各測定セルのペイロードのヘッダに測定セルの種別
を設定し,測定対象の実データを前記先頭セルと複数の
継続セルの前記ペイロードのヘッダの後に設定する手段
と,前記ラストセルのペイロードのヘッダの後に当該装
置に入力したセルの先頭の到着時間と,ラストセルを生
成した時間とを設定する手段とを備え,前記生成した各
測定セルをATMシステムの他の装置に向けて出力する
ことを特徴とする処理遅延を測定する機能を備える処理
装置。
【0063】(付記6) 付記5に記載の処理装置で生
成した音声データを含む測定セルを入力して,音声デー
タの圧縮処理を行う処理装置において,前記処理装置
は,前記測定セルを入力して分解する手段,分解したデ
ータを圧縮するボコーダと,圧縮したデータを先頭セ
ル,複数の継続セルに組立てる組立手段,前記継続セル
の終端に続いてラストセルを生成する手段とを備え,前
記組立手段は,先頭セルのペイロードのヘッダ内に前記
圧縮された測定対象となるデータの先頭が当該先頭セル
のペイロードのヘッダに続くデータの中のどの位置から
開始するかを表す情報を設定し,継続セルの最後のセル
のヘッダ内に前記圧縮された測定対象となるデータの後
端が当該先頭セルのペイロードのヘッダに続くデータの
中のどの位置であるかを表す情報を設定し,ラストセル
生成手段は,当該処理装置の場所を表す情報,前の処理
装置からの先頭セルの入力時間と,当該ラストセルの出
力時間と,前記前の処理装置で設定した時間情報とを設
定して出力することを特徴とする処理装置。
【0064】(付記7) 付記5に記載の処理装置で生
成した非制限ディジタルデータを含む測定セルを入力し
て,誤り訂正符号化の処理を行う処理装置において,前
記処理装置は,前記測定セルを入力して分解する手段,
分解したデータに誤り訂正符号化を行う手段と,前記誤
り訂正符号化されたデータにインターリーブを行う手段
と,インターリーブされたデータを先頭セル,複数の継
続セルに組立てる手段,前記継続セルの終端に続いてラ
ストセルセルを生成する手段とを備え,前記ラストセル
生成手段は,当該処理装置の場所を表す情報,前の処理
装置からの先頭セルの入力時間と,当該ラストセルの出
力時間と,前記前の処理装置で設定した時間情報及び前
記インターリーブにより遅延した時間とを設定して出力
することを特徴とする処理装置。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば,測定セルを実際のデー
タのパスと同一のパスで実データの処理と同様に伝送及
びスイッチングすることにより,保守管理(OAM)セ
ルでは測定できない,実運用そのもの(または実運用と
同等)の処理遅延時間を測定可能となる。
【0066】また,測定において特殊な測定器を必要と
せず,経済性に優れたATMシステムの保守管理が可能
となる。特に,システム上で処理遅延が問題になる場合
等に,遅延個所の特定に対して大きな効果を発揮するこ
とができる。
【0067】更に,音声圧縮(伸長)の処理部や,誤り
訂正の冗長符号が付加されてインターリーブを行う処理
部のように,ATMのデータを変更する処理部における
処理時間の測定が可能となる。
【0068】これらにより,ATMシステムの開発効率
を上げ,早期立ち上げを可能にすると共にATMシステ
ムの保守について不具合部の早期切り分けが可能とな
り,システムの信頼性向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】測定セルの各種別の構成例とOAMセルの構成
例を示す図である。
【図3】実施例1の構成を示す図である。
【図4】実施例1のボコーダの入力と出力のデータ構成
を示す図である。
【図5】実施例1により生成するショートセルヘッダ,
タイムスタンプフォーマットの例を示す図である。
【図6】実施例2の構成を示す図である。
【図7】入力ATMセルのデータに対しリードソロモン
処理されたセルデータのパケットを示す図である。
【図8】リードソロモン処理されたデータとインターリ
ーブ処理されたデータの構成を示す図である。
【図9】インターリーブされたデータについてのラスト
セル内のデータ構成を示す図である。
【図10】従来のATM交換機の構成例を示す図であ
る。
【図11】ATMセルのルーティング動作の例を示す図
である。
【図12】ATM網における遅延測定の方法を示す図で
ある。
【図13】ATM交換機の遅延測定の他の方法を示す図
である。
【図14】ATM交換機の遅延測定の他の方法を用いた
場合のルーティング動作の例を示す図である。
【図15】ATM網における遅延測定の他の方法を示す
図である。
【符号の説明】
1 ATMセルの処理部 10 測定セル生成部 11 先頭セル生成部 12 継続セル生成部 13 ラストセル生成部 14 測定セル表示部 15 測定セル種別表示部 16 タイムスタンプ管理部 17 保守管理(OAM)セル生成部 18 クロックソース 2 ATMスイッチ 3 収集処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMセルを処理する複数の処理部を収
    容するATMスイッチを含むATMシステムにおける処
    理遅延の測定方法において,ATMセルを入力する処理
    部は,ATMヘッダ内に測定セルであることを表すペイ
    ロードタイプのビット列を設定し,ペイロード内にヘッ
    ダと実データとを設定して,複数個の測定セルを生成
    し,前記測定セルは実データを含む先頭セル,先頭のセ
    ルに後続する実データを含む継続セル及び前記継続セル
    に続く実データを含まないラストセルの各種別のセルで
    構成され,前記測定セルのペイロード内のヘッダに前記
    測定セルの種別を表す情報を設定し,測定対象のATM
    セルの先頭が入力した時の時間情報を保存し,ラストセ
    ルのペイロードに前記保存した入力時間と当該ラストセ
    ルの組立時間及び当該処理部の場所を表す情報とを設定
    して出力し,前記出力された測定セルを受信する処理部
    は,前記測定セルの種別からラストセルを検出すること
    により,各処理部での遅延時間を計測することを特徴と
    するATMシステムにおける処理遅延の測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記測定対象となる
    先頭セル,複数の継続セル及びラストセルとで構成する
    測定セルを受け取った他の処理部は,前記先頭セルが入
    力するとその入力時間を保存し,前記ラストセルを受信
    すると当該ラストセルに設定された前の処理部へのセル
    の入力時間とラストセルの出力時間を設定すると共に当
    該他の処理部への前記保存された入力時間と当該ラスト
    セルの組立時間とを設定し,更に当該他の処理部を表示
    する情報を設定してデータ収集を行う処理部に対して送
    出することを特徴とするATMシステムにおける処理遅
    延の測定方法。
  3. 【請求項3】 ATMセルを処理する複数の処理部と各
    処理部を収容するATMスイッチとを備えたATMシス
    テムにおける処理遅延を測定する機能を備える処理装置
    において,前記装置は,入力するATMセルに対し測定
    対象とするデータで構成する測定セルを生成する測定セ
    ル生成部を備え,前記測定セル生成部は,ATMヘッダ
    内に測定セルであることを表すビット列を設定し,測定
    セルの先頭のセルと,後続する複数の継続セルと測定セ
    ルの終端を表すラストセルとを生成し,各測定セルのペ
    イロードのヘッダに測定セルの種別を設定し,測定対象
    の実データを前記先頭セルと複数の継続セルの前記ペイ
    ロードのヘッダの後に設定する手段と,前記ラストセル
    のペイロードのヘッダの後に当該装置に入力したセルの
    先頭の到着時間と,ラストセルを生成した時間とを設定
    する手段とを備え,前記生成した各測定セルをATMシ
    ステムの他の装置に向けて出力することを特徴とする処
    理遅延を測定する機能を備える処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の処理装置で生成した音
    声データを含む測定セルを入力して,音声データの圧縮
    処理を行う処理装置において,前記処理装置は,前記測
    定セルを入力して分解する手段,分解したデータを圧縮
    するボコーダと,圧縮したデータを先頭セル,複数の継
    続セルに組立てる組立手段,前記継続セルの終端に続い
    てラストセルを生成する手段とを備え,前記組立手段
    は,先頭セルのペイロードのヘッダ内に前記圧縮された
    測定対象となるデータの先頭が当該先頭セルのペイロー
    ドのヘッダに続くデータの中のどの位置から開始するか
    を表す情報を設定し,継続セルの最後のセルのヘッダ内
    に前記圧縮された測定対象となるデータの後端が当該先
    頭セルのペイロードのヘッダに続くデータの中のどの位
    置であるかを表す情報を設定し,ラストセル生成手段
    は,当該処理装置の場所を表す情報,前の処理装置から
    の先頭セルの入力時間と,当該ラストセルの出力時間
    と,前記前の処理装置で設定した時間情報とを設定して
    出力することを特徴とする処理装置。
JP2002066556A 2002-03-12 2002-03-12 Atmシステムにおける処理遅延の測定方法及び装置 Withdrawn JP2003264591A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009164742A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Panasonic Corp プロトコル遅延測定装置及びプロトコル遅延測定方法
JP2013197643A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Hitachi Ltd 通信装置

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