JP2003264461A - 周波数シンセサイザ及び移動無線機 - Google Patents
周波数シンセサイザ及び移動無線機Info
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- JP2003264461A JP2003264461A JP2002061928A JP2002061928A JP2003264461A JP 2003264461 A JP2003264461 A JP 2003264461A JP 2002061928 A JP2002061928 A JP 2002061928A JP 2002061928 A JP2002061928 A JP 2002061928A JP 2003264461 A JP2003264461 A JP 2003264461A
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- voltage controlled
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好なC/N特性を持ち、出力周波数範囲の
広い電圧制御発振器を低コストで集積化し、また、その
製造ばらつきにかかわらず電圧制御発振器の中心周波数
を自動的に調整する。 【解決手段】 制御信号CSW1−4により複数の周波
数帯域を選択可能な電圧制御発振器1を備える周波数シ
ンセサイザにおいて、電源投入時に電圧制御発振器の制
御電圧Vtを定電圧V2に固定し、CSW1―4を基準
周波数を元に一定時間間隔で変化させ、各周波数帯域の
Vt=V2における発振周波数をカウンタ10によって
検出し、レジスタ13に格納しておく。分周比データ入
力時に、分周比データを変換回路15によって周波数デ
ータに変換し、レジスタの値と比較することによってC
SW1−4の値を決定する。
広い電圧制御発振器を低コストで集積化し、また、その
製造ばらつきにかかわらず電圧制御発振器の中心周波数
を自動的に調整する。 【解決手段】 制御信号CSW1−4により複数の周波
数帯域を選択可能な電圧制御発振器1を備える周波数シ
ンセサイザにおいて、電源投入時に電圧制御発振器の制
御電圧Vtを定電圧V2に固定し、CSW1―4を基準
周波数を元に一定時間間隔で変化させ、各周波数帯域の
Vt=V2における発振周波数をカウンタ10によって
検出し、レジスタ13に格納しておく。分周比データ入
力時に、分周比データを変換回路15によって周波数デ
ータに変換し、レジスタの値と比較することによってC
SW1−4の値を決定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線・有線の選局
装置として好適な周波数シンセサイザ及び移動無線機に
関する。
装置として好適な周波数シンセサイザ及び移動無線機に
関する。
【0002】
【従来の技術】無線・有線の選局装置は、送受信の周波
数を選択するために周波数シンセサイザを用いている。
携帯電話のような移動無線機の場合、周波数シンセサイ
ザは基準信号から任意の局部発振周波数を作り出すため
に使用される。
数を選択するために周波数シンセサイザを用いている。
携帯電話のような移動無線機の場合、周波数シンセサイ
ザは基準信号から任意の局部発振周波数を作り出すため
に使用される。
【0003】図5は一般に携帯電話のような移動無線機
で使用される従来の周波数シンセサイザを示し、周波数
制御電圧Vtに応じた周波数fvcoの信号を発振する電圧
制御発振器1と、電圧制御発振器1の出力信号の周波数
fvcoを分周する第1分周器(プリスケーラ)2と、第
1分周器2の出力信号fckを設定分周比で分周する第2
分周器(プログラマブル・デバイダ又はプログラマブル
・カウンタ)3と、基準周波数源4の出力信号の周波数
foscを分周する第3分周器5と、第2分周器3の出力
信号fdivと第3分周器5の出力信号frefとの位相を比
較して位相差を出力する位相比較器6と、位相比較器6
の出力信号を電圧または電流に変換するチャージポンプ
7と、チャージポンプ7の出力信号を平均化して制御電
圧Vtとして電圧制御発振器1に出力するループフィル
タ8とを備えている。
で使用される従来の周波数シンセサイザを示し、周波数
制御電圧Vtに応じた周波数fvcoの信号を発振する電圧
制御発振器1と、電圧制御発振器1の出力信号の周波数
fvcoを分周する第1分周器(プリスケーラ)2と、第
1分周器2の出力信号fckを設定分周比で分周する第2
分周器(プログラマブル・デバイダ又はプログラマブル
・カウンタ)3と、基準周波数源4の出力信号の周波数
foscを分周する第3分周器5と、第2分周器3の出力
信号fdivと第3分周器5の出力信号frefとの位相を比
較して位相差を出力する位相比較器6と、位相比較器6
の出力信号を電圧または電流に変換するチャージポンプ
7と、チャージポンプ7の出力信号を平均化して制御電
圧Vtとして電圧制御発振器1に出力するループフィル
タ8とを備えている。
【0004】図6は図5の周波数シンセサイザのPLL
動作を示すタイミングチャートである。位相比較器6は
分周器5、3の出力信号fref、fdivの立ち下がりエッ
ジの位相差に応じた出力信号U、Dを出力し、図6に
示すようにfrefに対しfdivが位相遅れの場合はアップ
パルス信号Uを出力する。アップパルス信号Uはチャー
ジポンプ7を介してループフィルタ8に電荷を充電し、
電圧制御発振器1の出力周波数を高くする。反対に、図
6に示すようにfrefに対しfdivが位相進みの場合は
ダウンパルス信号Dを出力し、ダウンパルス信号Dがチ
ャージポンプ7を介してループフィルタ8より電荷を放
電し、電圧制御発振器1の出力周波数を低くする。この
ように周波数シンセサイザは負帰還ループを構成してお
り、図6に示すように最終的にfrefとfdivの位相が
一致したところで位相をロックし、電圧制御発振器1の
出力周波数fvcoは安定する。なお、電圧制御発振器1
の出力信号の周波数fvcoを変更するために、第2分周
器3の分周比を変更してから位相をロックするまでの過
程を引き込み過程、その時間をロックアップタイムと呼
ぶ。
動作を示すタイミングチャートである。位相比較器6は
分周器5、3の出力信号fref、fdivの立ち下がりエッ
ジの位相差に応じた出力信号U、Dを出力し、図6に
示すようにfrefに対しfdivが位相遅れの場合はアップ
パルス信号Uを出力する。アップパルス信号Uはチャー
ジポンプ7を介してループフィルタ8に電荷を充電し、
電圧制御発振器1の出力周波数を高くする。反対に、図
6に示すようにfrefに対しfdivが位相進みの場合は
ダウンパルス信号Dを出力し、ダウンパルス信号Dがチ
ャージポンプ7を介してループフィルタ8より電荷を放
電し、電圧制御発振器1の出力周波数を低くする。この
ように周波数シンセサイザは負帰還ループを構成してお
り、図6に示すように最終的にfrefとfdivの位相が
一致したところで位相をロックし、電圧制御発振器1の
出力周波数fvcoは安定する。なお、電圧制御発振器1
の出力信号の周波数fvcoを変更するために、第2分周
器3の分周比を変更してから位相をロックするまでの過
程を引き込み過程、その時間をロックアップタイムと呼
ぶ。
【0005】図7は、特開平10−261918号公報
で開示されている電圧制御発振器を示す回路図である。
この電圧制御発振器は、並列接続されたコンデンサC0
と負性抵抗部−RとインダクタLと、縦続接続されたコ
ンデンサC1と可変容量ダイオードCvを備えており、コ
ンデンサC1と可変容量ダイオードCvの縦続接続回路は
コンデンサC0と並列に接続されている。
で開示されている電圧制御発振器を示す回路図である。
この電圧制御発振器は、並列接続されたコンデンサC0
と負性抵抗部−RとインダクタLと、縦続接続されたコ
ンデンサC1と可変容量ダイオードCvを備えており、コ
ンデンサC1と可変容量ダイオードCvの縦続接続回路は
コンデンサC0と並列に接続されている。
【0006】次に図7の動作について説明する。負性抵
抗部−R、コンデンサC0、インダクタLの並列接続部
分は、電源電圧を供給されたトランジスタなどの電力を
生成する能動素子を有した並列共振回路であり、負性抵
抗部−Rは電力を生成するという意味で通常の抵抗とは
異なる。この電圧制御発振器の発振周波数fvcoは、式
(1)で表される。
抗部−R、コンデンサC0、インダクタLの並列接続部
分は、電源電圧を供給されたトランジスタなどの電力を
生成する能動素子を有した並列共振回路であり、負性抵
抗部−Rは電力を生成するという意味で通常の抵抗とは
異なる。この電圧制御発振器の発振周波数fvcoは、式
(1)で表される。
【0007】
【数1】
【0008】この電圧制御発振器を図5の周波数シンセ
サイザに用いた場合、可変容量ダイオードCvに周波数
制御電圧Vtが印加され、これにより可変容量ダイオー
ドの容量値Cvが変化し、その結果、発振周波数fvcoが
変化する。
サイザに用いた場合、可変容量ダイオードCvに周波数
制御電圧Vtが印加され、これにより可変容量ダイオー
ドの容量値Cvが変化し、その結果、発振周波数fvcoが
変化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話の
ような移動無線機で使用される周波数シンセサイザに
は、通信品質の面から高C/N特性が、更に移動無線機
の小型化及び低コスト化の目的から周波数シンセサイザ
の構成要素のICチップ上への集積化が要請されてい
る。また、通話時間及び待ち受け時間向上のために、低
消費電力化が要請されている。このような周波数シンセ
サイザにおいて、携帯電話などの小型化のために電圧制
御発振器1をIC化する場合、電圧制御発振器1を構成
するコンデンサ、可変容量、インダクタの製造ばらつき
で発振周波数が大きく変化してしまい、所望の周波数で
位相ロックできないという問題がある。
ような移動無線機で使用される周波数シンセサイザに
は、通信品質の面から高C/N特性が、更に移動無線機
の小型化及び低コスト化の目的から周波数シンセサイザ
の構成要素のICチップ上への集積化が要請されてい
る。また、通話時間及び待ち受け時間向上のために、低
消費電力化が要請されている。このような周波数シンセ
サイザにおいて、携帯電話などの小型化のために電圧制
御発振器1をIC化する場合、電圧制御発振器1を構成
するコンデンサ、可変容量、インダクタの製造ばらつき
で発振周波数が大きく変化してしまい、所望の周波数で
位相ロックできないという問題がある。
【0010】また、この問題を解決するために、制御感
度(1Vあたり発振周波数fvcoの変化幅、単位[Hz
/V])を高くする方法があるが、制御感度を高くする
と制御電圧Vtに印加されるノイズによってC/N特性
が劣化するという別の問題を招いてしまう。また、電圧
制御発振器の並列共振回路に複数の固定容量を並列接続
し、IC製造時にレーザーなどで発振周波数をトリミン
グするという方法もあるが、ICを個別に調整すること
になり製造コストを増大させてしまうという問題を招い
てしまう。
度(1Vあたり発振周波数fvcoの変化幅、単位[Hz
/V])を高くする方法があるが、制御感度を高くする
と制御電圧Vtに印加されるノイズによってC/N特性
が劣化するという別の問題を招いてしまう。また、電圧
制御発振器の並列共振回路に複数の固定容量を並列接続
し、IC製造時にレーザーなどで発振周波数をトリミン
グするという方法もあるが、ICを個別に調整すること
になり製造コストを増大させてしまうという問題を招い
てしまう。
【0011】本発明は上記従来例の問題点に鑑み、良好
なC/N特性を持ち、出力周波数範囲の広い電圧制御発
振器を低コストで集積化することができ、また、その製
造ばらつきにかかわらず電圧制御発振器の中心周波数を
自動的に調整することができる周波数シンセサイザ及び
移動無線機を提供することを目的とする。
なC/N特性を持ち、出力周波数範囲の広い電圧制御発
振器を低コストで集積化することができ、また、その製
造ばらつきにかかわらず電圧制御発振器の中心周波数を
自動的に調整することができる周波数シンセサイザ及び
移動無線機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数シンセサ
イザは上記目的を達成するために、複数の発振周波数帯
域の1つに選択的に切り替え可能であって、ループフィ
ルタの出力電圧又は一定電圧を制御電圧としてその制御
電圧に応じた周波数の信号で発振する電圧制御発振器
と、前記電圧制御発振器の発振周波数を検出する発振周
波数検出手段と、前記電圧制御発振器の制御電圧を前記
一定の電圧に切り替えるとともに各発振周波数帯域を順
次切り替え、前記電圧制御発振器の各発振周波数帯域に
おいてそれぞれ前記発振周波数検出手段により検出され
た各発振周波数を記憶する発振周波数記憶手段と、前記
電圧制御発振器の目的の発振周波数の記号が入力された
場合、前記電圧制御発振器の制御電圧を前記ループフィ
ルタの出力電圧に切り替えるとともに、前記目的の発振
周波数と前記発振周波数記憶手段により記憶された各発
振周波数帯域の発振周波数を比較し、比較結果に基づい
て発振周波数帯域に前記電圧制御発振器の発振周波数帯
域を切り替える比較制御手段とを、有することを特徴と
する。このように構成したことにより、広い周波数範囲
での動作が必要な用途において、可変容量の可変比が狭
い可変容量コンデンサを用いた場合でも製造ばらつきを
吸収し、C/N特性の良好な電圧制御発振器を含む周波
数シンセサイザをICチップ上に低コストで集積化する
ことができる。また、製造ばらつきにかかわらず電圧制
御発振器の中心周波数を自動的に調整することができ
る。
イザは上記目的を達成するために、複数の発振周波数帯
域の1つに選択的に切り替え可能であって、ループフィ
ルタの出力電圧又は一定電圧を制御電圧としてその制御
電圧に応じた周波数の信号で発振する電圧制御発振器
と、前記電圧制御発振器の発振周波数を検出する発振周
波数検出手段と、前記電圧制御発振器の制御電圧を前記
一定の電圧に切り替えるとともに各発振周波数帯域を順
次切り替え、前記電圧制御発振器の各発振周波数帯域に
おいてそれぞれ前記発振周波数検出手段により検出され
た各発振周波数を記憶する発振周波数記憶手段と、前記
電圧制御発振器の目的の発振周波数の記号が入力された
場合、前記電圧制御発振器の制御電圧を前記ループフィ
ルタの出力電圧に切り替えるとともに、前記目的の発振
周波数と前記発振周波数記憶手段により記憶された各発
振周波数帯域の発振周波数を比較し、比較結果に基づい
て発振周波数帯域に前記電圧制御発振器の発振周波数帯
域を切り替える比較制御手段とを、有することを特徴と
する。このように構成したことにより、広い周波数範囲
での動作が必要な用途において、可変容量の可変比が狭
い可変容量コンデンサを用いた場合でも製造ばらつきを
吸収し、C/N特性の良好な電圧制御発振器を含む周波
数シンセサイザをICチップ上に低コストで集積化する
ことができる。また、製造ばらつきにかかわらず電圧制
御発振器の中心周波数を自動的に調整することができ
る。
【0013】また本発明は、請求項1に記載の周波数シ
ンセサイザにおいて、前記発振周波数検出手段が、基準
信号をカウントする第1のカウンタと、前記第1のカウ
ンタが基準信号を一定数カウントする間に、前記電圧制
御発振器の発振周波数を分周した信号をカウントするこ
とにより、前記電圧制御発振器の発振周波数を検出する
第2のカウンタとを、有することを特徴とする。このよ
うな構成にすることにより、小規模な回路で電圧制御発
振器の発振周波数を検出することができる。
ンセサイザにおいて、前記発振周波数検出手段が、基準
信号をカウントする第1のカウンタと、前記第1のカウ
ンタが基準信号を一定数カウントする間に、前記電圧制
御発振器の発振周波数を分周した信号をカウントするこ
とにより、前記電圧制御発振器の発振周波数を検出する
第2のカウンタとを、有することを特徴とする。このよ
うな構成にすることにより、小規模な回路で電圧制御発
振器の発振周波数を検出することができる。
【0014】また本発明は、請求項1又は2に記載の周
波数シンセサイザにおいて前記比較制御手段が、前記電
圧制御発振器の目的の発振周波数に対応する分周比を桁
上げ又は桁下げして前記電圧制御発振器の目的の発振周
波数に変換する変換手段と、前記変換手段により変換さ
れた目的の発振周波数と前記発振周波数記憶手段により
記憶された各発振周波数帯域の発振周波数と比較する比
較手段とを、有することを特徴とする。このような構成
にすることにより、小規模な回路で比較回路を構成でき
る。
波数シンセサイザにおいて前記比較制御手段が、前記電
圧制御発振器の目的の発振周波数に対応する分周比を桁
上げ又は桁下げして前記電圧制御発振器の目的の発振周
波数に変換する変換手段と、前記変換手段により変換さ
れた目的の発振周波数と前記発振周波数記憶手段により
記憶された各発振周波数帯域の発振周波数と比較する比
較手段とを、有することを特徴とする。このような構成
にすることにより、小規模な回路で比較回路を構成でき
る。
【0015】また本発明は、請求項2又は3に記載の周
波数シンセサイザにおいて前記発振周波数記憶手段が、
第2のカウンタによりカウントされた発振周波数の下位
ビット側のみを記憶することを特徴とする。このような
構成にすることにより、発振周波数記憶回路の規模を縮
小できる。
波数シンセサイザにおいて前記発振周波数記憶手段が、
第2のカウンタによりカウントされた発振周波数の下位
ビット側のみを記憶することを特徴とする。このような
構成にすることにより、発振周波数記憶回路の規模を縮
小できる。
【0016】また本発明は、請求項2から4のいずれか
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて、前記電圧制
御発振器の全ての周波数帯域の周波数検出終了後、前記
第1、第2のカウンタをリセットすることを特徴とす
る。このような構成にすることによって、消費電力を削
減できる。
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて、前記電圧制
御発振器の全ての周波数帯域の周波数検出終了後、前記
第1、第2のカウンタをリセットすることを特徴とす
る。このような構成にすることによって、消費電力を削
減できる。
【0017】また本発明は、請求項2から5のいずれか
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて前記第1のカ
ウンタのキャリーをカウントし、そのカウンタ値により
前記電圧制御発振器の周波数帯域を自動的に切り替える
手段を有することを特徴とする。このような構成にする
ことにより、回路規模を縮小することができる。
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて前記第1のカ
ウンタのキャリーをカウントし、そのカウンタ値により
前記電圧制御発振器の周波数帯域を自動的に切り替える
手段を有することを特徴とする。このような構成にする
ことにより、回路規模を縮小することができる。
【0018】また本発明は、請求項2から6のいずれか
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて前記第1のカ
ウンタは、基準信号発生源の発振周波数を分周した基準
信号をカウントすることを特徴とする。このような構成
にすることにより、回路規模を縮小することができる。
1つに記載の周波数シンセサイザにおいて前記第1のカ
ウンタは、基準信号発生源の発振周波数を分周した基準
信号をカウントすることを特徴とする。このような構成
にすることにより、回路規模を縮小することができる。
【0019】また本発明は、請求項1から7のいずれか
1つに記載の周波数シンセサイザを有する移動無線機と
して実現され得る。このような構成とすることにより、
上記と同様の効果を得ることができる。
1つに記載の周波数シンセサイザを有する移動無線機と
して実現され得る。このような構成とすることにより、
上記と同様の効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明の第1の実施の形態
における周波数シンセサイザの構成を示すブロック図で
あり、従来の周波数シンセサイザと異なる点として、電
圧制御発振器1は比較回路14から出力される4ビット
幅を持ったバンド切り替え制御信号CSW1−4によ
り、複数の不連続な周波数帯域(以下、バンド)を選択
可能であり、また、比較回路14より出力されるスリー
プ信号によってスリープ状態に入るように構成されてい
る。また、比較回路14から出力される制御電圧切り替
え信号CNTSWにより、電圧制御発振器1の制御電圧
Vtをループフィルタ8の出力電圧(位相比較器6側)
から定電圧V2に切り替える制御電圧切り替え回路16
が追加されている。
て図面を用いて説明する。 <第1の実施の形態>図1は本発明の第1の実施の形態
における周波数シンセサイザの構成を示すブロック図で
あり、従来の周波数シンセサイザと異なる点として、電
圧制御発振器1は比較回路14から出力される4ビット
幅を持ったバンド切り替え制御信号CSW1−4によ
り、複数の不連続な周波数帯域(以下、バンド)を選択
可能であり、また、比較回路14より出力されるスリー
プ信号によってスリープ状態に入るように構成されてい
る。また、比較回路14から出力される制御電圧切り替
え信号CNTSWにより、電圧制御発振器1の制御電圧
Vtをループフィルタ8の出力電圧(位相比較器6側)
から定電圧V2に切り替える制御電圧切り替え回路16
が追加されている。
【0021】さらに、トリガ入力時から基準周波数源4
の出力信号foscのカウントを開始して一定時間を計時
するとキャリー信号を出力する第1カウンタ9と、第1
分周器2の出力fckをカウントする第2カウンタ10
と、第1カウンタ9のキャリー信号をカウントする第3
カウンタ11と、第3カウンタ11の値をアドレスとし
て、第1カウンタ9のキャリー信号により各レジスタ1
3に第2カウンタ10の値をレジスタ13(1)〜13
(5)に出力するエンコーダ12と、外部から入力され
た分周比をレジスタ13に格納された値と比較するため
のデータ形式に変換する変換回路15と、この変換され
た分周比データとレジスタ13に格納された値を比較し
て制御信号CSW1−4を決定する比較回路14と、周
波数の検出及び記憶を始動させるトリガを生成する制御
回路17が追加されている。その他の構成は従来のシン
セサイザと同一である。
の出力信号foscのカウントを開始して一定時間を計時
するとキャリー信号を出力する第1カウンタ9と、第1
分周器2の出力fckをカウントする第2カウンタ10
と、第1カウンタ9のキャリー信号をカウントする第3
カウンタ11と、第3カウンタ11の値をアドレスとし
て、第1カウンタ9のキャリー信号により各レジスタ1
3に第2カウンタ10の値をレジスタ13(1)〜13
(5)に出力するエンコーダ12と、外部から入力され
た分周比をレジスタ13に格納された値と比較するため
のデータ形式に変換する変換回路15と、この変換され
た分周比データとレジスタ13に格納された値を比較し
て制御信号CSW1−4を決定する比較回路14と、周
波数の検出及び記憶を始動させるトリガを生成する制御
回路17が追加されている。その他の構成は従来のシン
セサイザと同一である。
【0022】電圧制御発振器1は図2に示すように、コ
ンデンサC2〜C5及びスイッチSW1〜SW4が図7に
示す構成に追加されて複数のバンドを持っており、スイ
ッチSW1〜SW4、及び制御電圧切り替え回路16の
スイッチSWを閉じた状態で制御信号CSW1−4によ
ってバンドを選択し、所望のバンドが選択された後に制
御電圧切り替え回路16のスイッチSWが開放され、位
相比較器6の出力によるアナログ引き込みが始まる。こ
の電圧制御発振器1に関して、図2に構成図、図3に制
御電圧対発振周波数特性を示すが、構成及び動作は特願
2000−160842号公報に示されている電圧制御
発振器と、バンド切り替え回路(コンデンサC2〜C5及
びスイッチSW1〜SW4)を除き、同一である。
ンデンサC2〜C5及びスイッチSW1〜SW4が図7に
示す構成に追加されて複数のバンドを持っており、スイ
ッチSW1〜SW4、及び制御電圧切り替え回路16の
スイッチSWを閉じた状態で制御信号CSW1−4によ
ってバンドを選択し、所望のバンドが選択された後に制
御電圧切り替え回路16のスイッチSWが開放され、位
相比較器6の出力によるアナログ引き込みが始まる。こ
の電圧制御発振器1に関して、図2に構成図、図3に制
御電圧対発振周波数特性を示すが、構成及び動作は特願
2000−160842号公報に示されている電圧制御
発振器と、バンド切り替え回路(コンデンサC2〜C5及
びスイッチSW1〜SW4)を除き、同一である。
【0023】本発明の実施の形態においては、電圧制御
発振器1の制御信号CSW1−4は、次のようにして制
御される。図4に、本発明における周波数記憶手段に関
するタイムチャートを示す。例としてバンドpにおける
周波数をカウントした値を格納するレジスタをレジスタ
(p)としている。まず、電源投入時の制御について説
明する。電源投入後に制御回路17から出力されるトリ
ガ信号により、比較回路14が制御電圧切り替え回路1
6のスイッチSWを閉じる制御信号CNTSWを発生さ
せ、電圧制御発振器1の制御電圧Vtが定電圧V2に固
定される。
発振器1の制御信号CSW1−4は、次のようにして制
御される。図4に、本発明における周波数記憶手段に関
するタイムチャートを示す。例としてバンドpにおける
周波数をカウントした値を格納するレジスタをレジスタ
(p)としている。まず、電源投入時の制御について説
明する。電源投入後に制御回路17から出力されるトリ
ガ信号により、比較回路14が制御電圧切り替え回路1
6のスイッチSWを閉じる制御信号CNTSWを発生さ
せ、電圧制御発振器1の制御電圧Vtが定電圧V2に固
定される。
【0024】同時に、第3カウンタ11の初期値0によ
り、制御信号CSW1−4がオフとなり、図3のバンド
1が選択され、周波数fvco=f6となる。この周波数
f6を第1分周器2で分周した信号fckを第2カウンタ
10でカウントする。また一方で、トリガ信号によって
第1カウンタ9が基準周波数源4の出力信号foscをカ
ウントして一定時間を計時するとキャリー信号を出力す
る。
り、制御信号CSW1−4がオフとなり、図3のバンド
1が選択され、周波数fvco=f6となる。この周波数
f6を第1分周器2で分周した信号fckを第2カウンタ
10でカウントする。また一方で、トリガ信号によって
第1カウンタ9が基準周波数源4の出力信号foscをカ
ウントして一定時間を計時するとキャリー信号を出力す
る。
【0025】一定時間経過後、第3カウンタ11の値を
アドレスとして、第1カウンタ9のキャリー信号により
第2カウンタ10のカウンタ値N(1)をレジスタ13
(1)に格納する。また、第1カウンタ9のキャリー信
号により、第1カウンタ9及び第2カウンタ10がリセ
ットされ、第3カウンタ11の値が1つ増加する。これ
により制御信号CSW1のみがオンとなり、図3のバン
ド2(周波数f5)が選択され、同様の手順によって周
波数f5における第2カウンタ10の値N(2)をレジ
スタ13(2)に格納する。同様にしてバンド3から5
までの第2カウンタ10の値N(3)〜N(5)をそれ
ぞれレジスタ13(3)〜13(5)に格納する。全バ
ンド1〜5の周波数検出終了時に、比較回路14より出
力されるスリープ信号によって電圧制御発振器1がスリ
ープ状態に入る。
アドレスとして、第1カウンタ9のキャリー信号により
第2カウンタ10のカウンタ値N(1)をレジスタ13
(1)に格納する。また、第1カウンタ9のキャリー信
号により、第1カウンタ9及び第2カウンタ10がリセ
ットされ、第3カウンタ11の値が1つ増加する。これ
により制御信号CSW1のみがオンとなり、図3のバン
ド2(周波数f5)が選択され、同様の手順によって周
波数f5における第2カウンタ10の値N(2)をレジ
スタ13(2)に格納する。同様にしてバンド3から5
までの第2カウンタ10の値N(3)〜N(5)をそれ
ぞれレジスタ13(3)〜13(5)に格納する。全バ
ンド1〜5の周波数検出終了時に、比較回路14より出
力されるスリープ信号によって電圧制御発振器1がスリ
ープ状態に入る。
【0026】次に、分周比の入力時の制御について説明
する。目標の発振周波数に応じた分周比が入力されたと
き、その分周比データをレジスタ13に格納された値と
比較するために変換処理を行い、使用すべきバンドを選
択する制御信号CSW1−4を決定する。この変換処理
について、代表的な例として、第1分周器2に2n/2n
+1のプリスケーラを、第2分周器3にプログラマブル
カウンタを、第3分周器5に2mの分周器を用いた場合
について説明する。
する。目標の発振周波数に応じた分周比が入力されたと
き、その分周比データをレジスタ13に格納された値と
比較するために変換処理を行い、使用すべきバンドを選
択する制御信号CSW1−4を決定する。この変換処理
について、代表的な例として、第1分周器2に2n/2n
+1のプリスケーラを、第2分周器3にプログラマブル
カウンタを、第3分周器5に2mの分周器を用いた場合
について説明する。
【0027】まず、電源投入時に第1カウンタ9で基準
信号foscをカウントする回数を2kとすると、時間は2
k/foscとなるので、分周器2の分周数を2nに固定し
た場合、バンドpにおいてレジスタ13(p)に記憶さ
れるカウント数N(p)は N(p)={fvco(p)/fosc}×2k-n …(2) となり、電圧制御発振器1の出力周波数fvco(p)は fvco(p)=N(p)×fosc/2k-n …(3) となる。
信号foscをカウントする回数を2kとすると、時間は2
k/foscとなるので、分周器2の分周数を2nに固定し
た場合、バンドpにおいてレジスタ13(p)に記憶さ
れるカウント数N(p)は N(p)={fvco(p)/fosc}×2k-n …(2) となり、電圧制御発振器1の出力周波数fvco(p)は fvco(p)=N(p)×fosc/2k-n …(3) となる。
【0028】一方で、目標の発振周波数fvcoに応じた
分周比は、分周比が可変の第1分周器2と第2分周器3
とで構成されるパルススワロー分周器の総分周比Rdiv
として入力される場合、 fvco/Rdiv=fosc/2m …(4) となり、電圧制御発振器1の出力周波数は fvco=Rdiv×fosc/2m …(5) となる。各バンドの周波数fvco(p)と目標周波数fvc
oの大小関係を比較する場合、式(3)、(5)より、
Rdiv×2k-n-mとN(p)を比較すればよい。つまり、
変換回路15の構成は、k−n−mが正の場合は総分周
比Rdivをk−n−mビットだけ桁上げする装置、負の
場合は逆にN(p)を桁上げする装置となり、比較回路
14を非常に小規模な回路で実現可能である。
分周比は、分周比が可変の第1分周器2と第2分周器3
とで構成されるパルススワロー分周器の総分周比Rdiv
として入力される場合、 fvco/Rdiv=fosc/2m …(4) となり、電圧制御発振器1の出力周波数は fvco=Rdiv×fosc/2m …(5) となる。各バンドの周波数fvco(p)と目標周波数fvc
oの大小関係を比較する場合、式(3)、(5)より、
Rdiv×2k-n-mとN(p)を比較すればよい。つまり、
変換回路15の構成は、k−n−mが正の場合は総分周
比Rdivをk−n−mビットだけ桁上げする装置、負の
場合は逆にN(p)を桁上げする装置となり、比較回路
14を非常に小規模な回路で実現可能である。
【0029】次に、レジスタ13(1)〜13(5)に
格納された値と、入力された分周比データとの比較方法
について説明する。簡単のため、例えば図3に示したよ
うに、電圧制御発振器1のバンド数p=5とする。ま
た、周波数はVt=V2で計算されるものとする。例と
して、計算した結果、式(2)におけるカウント数N
(p)がそれぞれ、 N(1)=100、 N(2)=90、 N(3)=80、 N(4)=70、 N(5)=60 であったとする。また、入力された分周比を変換した値
をN=64とする。
格納された値と、入力された分周比データとの比較方法
について説明する。簡単のため、例えば図3に示したよ
うに、電圧制御発振器1のバンド数p=5とする。ま
た、周波数はVt=V2で計算されるものとする。例と
して、計算した結果、式(2)におけるカウント数N
(p)がそれぞれ、 N(1)=100、 N(2)=90、 N(3)=80、 N(4)=70、 N(5)=60 であったとする。また、入力された分周比を変換した値
をN=64とする。
【0030】まず、最も周波数の低いバンドであるN
(5)=60とN=64を比較した場合、N>N(5)
の関係が成り立つため、目標周波数はバンド5ではカバ
ーされない。次に、N(4)=70とN=64を比較す
ると、N(4)>Nの関係が成り立つ。つまり、目標周
波数はバンド5でカバーできる周波数よりも高く、バン
ド4のVt=V2よりも低い。これらにより、使用する
バンドはバンド4であるということが即時に、一義的に
決定される。その後、制御電圧切り替え回路16のスイ
ッチSWを開放するように比較回路14が制御信号CN
TSWを制御し、位相比較器6側の出力によりアナログ
引き込みが開始される。
(5)=60とN=64を比較した場合、N>N(5)
の関係が成り立つため、目標周波数はバンド5ではカバ
ーされない。次に、N(4)=70とN=64を比較す
ると、N(4)>Nの関係が成り立つ。つまり、目標周
波数はバンド5でカバーできる周波数よりも高く、バン
ド4のVt=V2よりも低い。これらにより、使用する
バンドはバンド4であるということが即時に、一義的に
決定される。その後、制御電圧切り替え回路16のスイ
ッチSWを開放するように比較回路14が制御信号CN
TSWを制御し、位相比較器6側の出力によりアナログ
引き込みが開始される。
【0031】以上、代表的な構成について説明したが、
第1分周器2、第2分周器3、第3分周器4がどのよう
な構成でも、変換回路15を変更することによって同様
に実現できる。また、バンド切り替え制御信号CSWは
1−4を4ビットとして説明したが、一般的に他のビッ
ト数の場合においても実現可能である。同様に、電圧制
御発振器1のバンドの数にも依らず実現可能である。さ
らに、Vt=V2で周波数計算すると述べたが、任意の
電圧においても実現可能である。また、周波数の低いバ
ンドから比較していく比較方法について述べたが、任意
のバンドから比較する方法についても同様に実現可能で
ある。
第1分周器2、第2分周器3、第3分周器4がどのよう
な構成でも、変換回路15を変更することによって同様
に実現できる。また、バンド切り替え制御信号CSWは
1−4を4ビットとして説明したが、一般的に他のビッ
ト数の場合においても実現可能である。同様に、電圧制
御発振器1のバンドの数にも依らず実現可能である。さ
らに、Vt=V2で周波数計算すると述べたが、任意の
電圧においても実現可能である。また、周波数の低いバ
ンドから比較していく比較方法について述べたが、任意
のバンドから比較する方法についても同様に実現可能で
ある。
【0032】上記のように本発明の第1の実施の形態で
は、制御電圧が定電圧に変更可能であって、制御信号に
より複数の周波数帯域を選択可能な電圧制御発振器1を
備えることにより、周波数可変幅が広く、さらに、電圧
制御発振器1の制御感度を低くすることが可能であるた
め、ロック時のC/Nが高いという特徴を有する。ま
た、同様の理由により、電圧制御発振器1をICに内蔵
することによる製造ばらつきを吸収できる。さらに、シ
ンセサイザのアナログ引き込み動作以前に各バンドの発
振周波数を記憶する機能を備えているため、周波数切替
時に即時に使用するバンドを選択することができる。ま
た本発明においては、シンセサイザ動作直前に発振周波
数を検出して記憶するため、製造ばらつきはもちろんの
こと、電源電圧や温度など、実使用に近い環境における
データを記憶することが可能となり、バンド選択の精度
が向上する。
は、制御電圧が定電圧に変更可能であって、制御信号に
より複数の周波数帯域を選択可能な電圧制御発振器1を
備えることにより、周波数可変幅が広く、さらに、電圧
制御発振器1の制御感度を低くすることが可能であるた
め、ロック時のC/Nが高いという特徴を有する。ま
た、同様の理由により、電圧制御発振器1をICに内蔵
することによる製造ばらつきを吸収できる。さらに、シ
ンセサイザのアナログ引き込み動作以前に各バンドの発
振周波数を記憶する機能を備えているため、周波数切替
時に即時に使用するバンドを選択することができる。ま
た本発明においては、シンセサイザ動作直前に発振周波
数を検出して記憶するため、製造ばらつきはもちろんの
こと、電源電圧や温度など、実使用に近い環境における
データを記憶することが可能となり、バンド選択の精度
が向上する。
【0033】また、第1の実施の形態において、第3カ
ウンタ11のキャリー信号を用いて第1、2カウンタ
9、10をリセットすることによって、高い周波数で動
作するカウンタを停止させることができ、消費電力を低
減させることが可能となる。また、第1の実施の形態に
おいて、第3カウンタ11のキャリー信号を用いて第
1,2カウンタに入力される信号を止めることによっ
て、高い周波数で動作するカウンタを停止させることが
でき、消費電力を低減させることができる。
ウンタ11のキャリー信号を用いて第1、2カウンタ
9、10をリセットすることによって、高い周波数で動
作するカウンタを停止させることができ、消費電力を低
減させることが可能となる。また、第1の実施の形態に
おいて、第3カウンタ11のキャリー信号を用いて第
1,2カウンタに入力される信号を止めることによっ
て、高い周波数で動作するカウンタを停止させることが
でき、消費電力を低減させることができる。
【0034】<第2の実施の形態>また、第1分周器2
の出力fckの代わりに、電圧制御発振器1の出力fvco
を第2カウンタ3の入力に用いることによって、第2カ
ウンタ3に入力される周波数が分周器2の分周比だけ高
くなるので、同一の周波数計算時間においては周波数計
算精度が分周器2の分周比だけ向上し、同一の周波数計
算精度においては、周波数計算時間を分周器2の分周比
だけ削減できる。
の出力fckの代わりに、電圧制御発振器1の出力fvco
を第2カウンタ3の入力に用いることによって、第2カ
ウンタ3に入力される周波数が分周器2の分周比だけ高
くなるので、同一の周波数計算時間においては周波数計
算精度が分周器2の分周比だけ向上し、同一の周波数計
算精度においては、周波数計算時間を分周器2の分周比
だけ削減できる。
【0035】<第3の実施の形態>また、第1の実施の
形態において、2mの分周器である第3分周器5の出力
frefを第1カウンタ9の入力に用いることによって、
第1カウンタ9のビット数をmビット削減することがで
き、回路規模を縮小することができる。
形態において、2mの分周器である第3分周器5の出力
frefを第1カウンタ9の入力に用いることによって、
第1カウンタ9のビット数をmビット削減することがで
き、回路規模を縮小することができる。
【0036】<第4の実施の形態>また、第1の実施の
形態において、第2分周器3の出力fdivを第2カウン
タ10の入力に用いることによって、第2カウンタ10
のビット数を削減することができ、回路規模を縮小する
ことができる。
形態において、第2分周器3の出力fdivを第2カウン
タ10の入力に用いることによって、第2カウンタ10
のビット数を削減することができ、回路規模を縮小する
ことができる。
【0037】<第5の実施の形態>また、第1の実施の
形態においては、第2カウンタ10の値をレジスタ13
に格納したが、システムの周波数構成によっては、各レ
ジスタの上位nビットは全バンド共通である場合が多
い。この場合、各レジスタは上位nビットを削ってよ
く、また、比較回路14も同様に上位nビットを削減で
きるため、回路規模を縮小することができる。同様に、
第2カウンタ10も上位nビットを削減することができ
る。
形態においては、第2カウンタ10の値をレジスタ13
に格納したが、システムの周波数構成によっては、各レ
ジスタの上位nビットは全バンド共通である場合が多
い。この場合、各レジスタは上位nビットを削ってよ
く、また、比較回路14も同様に上位nビットを削減で
きるため、回路規模を縮小することができる。同様に、
第2カウンタ10も上位nビットを削減することができ
る。
【0038】また、このような周波数シンセサイザを移
動無線機で使用した場合は、電圧制御発振器を集積化で
きるため小型かつ安価で、C/N特性が良好であるため
通信品質を良くすることができる。また、このような周
波数シンセサイザを無線基地局装置に備えた場合、小型
かつ安価で、通信品質を良くすることができる。
動無線機で使用した場合は、電圧制御発振器を集積化で
きるため小型かつ安価で、C/N特性が良好であるため
通信品質を良くすることができる。また、このような周
波数シンセサイザを無線基地局装置に備えた場合、小型
かつ安価で、通信品質を良くすることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記実施の形態より明らかなよ
うに、移動無線機などで使用される周波数シンセサイザ
において、特に電圧制御発振器をIC化して低コスト化
を図ることができ、また、その製造ばらつきにかかわら
ず電圧制御発振器の中心周波数を自動的に調整すること
ができる。また、この周波数シンセサイザを移動無線機
や無線基地局装置に備えた場合、小型かつ安価で、通信
品質の良い移動無線機や無線基地局装置を得ることがで
きる。
うに、移動無線機などで使用される周波数シンセサイザ
において、特に電圧制御発振器をIC化して低コスト化
を図ることができ、また、その製造ばらつきにかかわら
ず電圧制御発振器の中心周波数を自動的に調整すること
ができる。また、この周波数シンセサイザを移動無線機
や無線基地局装置に備えた場合、小型かつ安価で、通信
品質の良い移動無線機や無線基地局装置を得ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施の形態における周波数シンセサ
イザを示すブロック図
イザを示すブロック図
【図2】図1の電圧制御発振器を示す回路図
【図3】本発明の実施の形態における電圧制御発振器の
動作を示す制御電圧対発振周波数特性図
動作を示す制御電圧対発振周波数特性図
【図4】本発明の実施の形態における周波数検出・記憶
処理を説明するタイミングチャート
処理を説明するタイミングチャート
【図5】従来の周波数シンセサイザを示すブロック図
【図6】従来の周波数シンセサイザの動作を説明するタ
イミングチャート
イミングチャート
【図7】従来の周波数シンセサイザにおける電圧制御発
振器を示す回路図
振器を示す回路図
1 電圧制御発振器
2 第1分周器
3 第2分周器
4 基準周波数源
5 第3分周器
6 位相比較器
7 チャージポンプ
8 ループフィルタ
9 第1カウンタ
10 第2カウンタ
11 第3カウンタ
12 エンコーダ
13 レジスタ
14 比較回路
15 変換回路
16 制御電圧切り替え回路
17 制御回路
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の発振周波数帯域の1つに選択的に
切り替え可能であって、ループフィルタの出力電圧又は
一定電圧を制御電圧としてその制御電圧に応じた周波数
の信号で発振する電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の発振周波数を検出する発振周波数
検出手段と、 前記電圧制御発振器の制御電圧を前記一定の電圧に切り
替えるとともに各発振周波数帯域を順次切り替え、前記
電圧制御発振器の各発振周波数帯域においてそれぞれ前
記発振周波数検出手段により検出された各発振周波数を
記憶する発振周波数記憶手段と、 前記電圧制御発振器の目的の発振周波数の信号が入力さ
れた場合、前記電圧制御発振器の制御電圧を前記ループ
フィルタの出力電圧に切り替えるとともに、前記目的の
発振周波数と前記発振周波数記憶手段により記憶された
各発振周波数帯域の発振周波数を比較し、比較結果に基
づいて前記電圧制御発振器の発振周波数帯域を切り替え
る比較制御手段とを、 有する周波数シンセサイザ。 - 【請求項2】 前記発振周波数検出手段は、 基準信号をカウントする第1のカウンタと、 前記第1のカウンタが基準信号を一定数カウントする間
に、前記電圧制御発振器の発振周波数を分周した信号を
カウントすることにより、前記電圧制御発振器の発振周
波数を検出する第2のカウンタとを、 有するものである請求項1に記載の周波数シンセサイ
ザ。 - 【請求項3】 前記比較制御手段は、 前記電圧制御発振器の目的の発振周波数に対応する分周
比を桁上げ又は桁下げして前記電圧制御発振器の目的の
発振周波数に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された目的の発振周波数と前記
発振周波数記憶手段により記憶された各発振周波数帯域
の発振周波数と比較する比較手段とを、 有するものである請求項1又は2に記載の周波数シンセ
サイザ。 - 【請求項4】 前記発振周波数記憶手段は、第2のカウ
ンタによりカウントされた発振周波数の下位ビット側の
みを記憶するよう構成されている請求項2又は3に記載
の周波数シンセサイザ。 - 【請求項5】 前記電圧制御発振器の全ての周波数帯域
の周波数検出終了後、前記第1、第2のカウンタをリセ
ットするよう構成されている請求項2から4のいずれか
1つに記載の周波数シンセサイザ。 - 【請求項6】 前記第1のカウンタのキャリー信号をカ
ウントし、そのカウンタ値により前記電圧制御発振器の
周波数帯域を自動的に切り替える手段を更に有するよう
構成されている請求項2から5のいずれか1つに記載の
周波数シンセサイザ。 - 【請求項7】 前記第1のカウンタは、基準信号発生源
の発振周波数を分周した基準信号をカウントするよう構
成されている請求項2から6のいずれか1つに記載の周
波数シンセサイザ。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1つに記載の
周波数シンセサイザを有する移動無線機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061928A JP2003264461A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数シンセサイザ及び移動無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061928A JP2003264461A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数シンセサイザ及び移動無線機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264461A true JP2003264461A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29195957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002061928A Pending JP2003264461A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数シンセサイザ及び移動無線機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003264461A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005136672A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Ricoh Co Ltd | Pll回路 |
US7292119B2 (en) | 2004-03-31 | 2007-11-06 | Nec Electronics Corporation | Phase locked loop frequency synthesizer |
JP2020053736A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 日本無線株式会社 | Vco制御回路、pllシステム及びvco制御プログラム |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002061928A patent/JP2003264461A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005136672A (ja) * | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Ricoh Co Ltd | Pll回路 |
JP4647199B2 (ja) * | 2003-10-30 | 2011-03-09 | 株式会社リコー | Pll回路 |
US7292119B2 (en) | 2004-03-31 | 2007-11-06 | Nec Electronics Corporation | Phase locked loop frequency synthesizer |
JP2020053736A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 日本無線株式会社 | Vco制御回路、pllシステム及びvco制御プログラム |
JP7294782B2 (ja) | 2018-09-25 | 2023-06-20 | 日本無線株式会社 | Vco制御回路、pllシステム及びvco制御プログラム |
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