JP2003264432A - 周波数変換回路 - Google Patents
周波数変換回路Info
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- JP2003264432A JP2003264432A JP2002062241A JP2002062241A JP2003264432A JP 2003264432 A JP2003264432 A JP 2003264432A JP 2002062241 A JP2002062241 A JP 2002062241A JP 2002062241 A JP2002062241 A JP 2002062241A JP 2003264432 A JP2003264432 A JP 2003264432A
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Abstract
変調歪み特性を劣化させることなく、回路部品を減ら
し、チップ面積縮小化を容易にすることを可能とした周
波数変換回路を提供する。 【解決手段】 第1FET1のドレインDと第2FET
2のソースSが接続される回路により、周波数変換用の
回路が形成され、第3FET3により構成される局部発
振信号増幅用のソース接地型増幅回路を有している。第
1FET1のゲートGには第3FET3で増幅されたL
O信号が入力され、第2FET2のゲートGにはRF信
号が入力され、そのドレインDにIF信号が出力される
ようになっている。この第1FET1のドレインDと第
2FET2のソースSとが他のインダクタンス素子など
を介さず直接に接続され、かつ、第2FET2のゲート
長Lg2が第1FET1のゲート長Lg1よりも長く形
成されている。
Description
放送受信機器などにおいて、受信高周波信号を中間周波
数信号に変換する周波数変換回路に関する。さらに詳し
くは、その歪み特性を劣化させることなく、回路部品を
減らすことによりチップ面積を縮小化した周波数変換回
路に関する。
回路で、歪み特性の向上が図られた回路は、たとえば図
3に示されるように、第1の電界効果トランジスタ(以
下、FETともいう)1のドレインDと第2FET2の
ソースSとの間にインダクタンス素子23が接続される
構造になっている。この種の周波数変換回路は、半導体
微細加工技術を使用して、使用素子全てを集積化した
り、その一部を外付け素子として集積化される。図3に
示される例では、枠で囲まれた回路22がモノリシック
化された集積回路で、その他の素子は外付け素子として
使用されている。
(以下、RF信号ともいう)がRF信号入力端子RF1
からRF入力整合回路4およびカップリングコンデンサ
5を介して第2FET2のゲートGに入力され、局部発
振信号(以下、LO信号ともいう)はLO信号入力端子
LO1からLO信号入力整合回路13およびカップリン
グコンデンサ14を介して、ソース接地型増幅回路を構
成するデュアルゲート構造の第3FET3の第1ゲート
Gに入力され、第3FET3により増幅されたLO信号
が第3FET3のドレインDより出力され、カップリン
グコンデンサ18を介して第1FET1のゲートGに入
力される。このように、RF信号およびLO信号が第1
および第2のFET1、2に入力されると、第1および
第2のFET1、2の非線形動作により第2FET2の
ドレインDからRF信号とLO信号の和または差の周波
数成分が得られる。これを中間周波数信号(以下、IF
信号もいう)とし、希望の中間周波数に整合したIF信
号出力整合回路10を介してIF信号出力端子IF1に
IF信号が出力されることにより周波数変換される。
ークコイル11を介して直流電源Vd1が接続され、第
3FET3のドレインDには、インダクタンス20およ
び安定化抵抗19を介して直流電源Vd2が接続されて
いる。
に伴い、多機能多バンド化が進み、周波数変換回路も回
路規模が大きくなる傾向にあり、チップ面積の縮小化が
課題となっている。そのためには、回路部品を減らすこ
とを検討しなければならなくなる。前述のような回路構
成では、回路部品を減らす候補としては、前述のインダ
クタンス素子23が考えられる。しかし、前述のインダ
クタンス素子23は、周波数変換回路の歪み特性の向上
に関与しているため、この部品を削除してしまうと、周
波数変換回路の歪み特性が劣化するという問題がある。
たもので、周波数変換回路の歪み特性、特に3次相互変
調歪み特性を劣化させることなく、回路部品を減らし、
チップ面積縮小化を容易にすることを可能とした周波数
変換回路を提供することを目的とする。
減らしながら、3次相互変調歪みなどの歪み特性を劣化
させない周波数変換回路を得るため鋭意検討を重ねた結
果、前述のLO信号とRF信号とをそれぞれ入力する第
1FETのドレインと、第2FETのソースとをインダ
クタンス素子を介して接続しないで、直接接続しても、
第2のFETのゲート長を第1のFETのゲート長より
長くすることにより、さらに好ましくは1.6〜3.6倍
程度に大きくすることにより、歪み特性を劣化させない
で周波数変換回路を構成することができることを見出し
た。さらに、本発明者はそれぞれのFETのゲート幅も
変化させ検討を重ねた結果、ゲート幅に関しては、第1
のFETのゲート幅を第2のFETのゲート幅より広く
することにより、歪み特性を改善できることを見出し
た。
換用の第1および第2の電界効果トランジスタと、前記
第1の電界効果トランジスタのドレインと前記第2の電
界効果トランジスタのソースが接続され、第3の電界効
果トランジスタにより構成される局部発振信号増幅用の
ソース接地型増幅回路とを備え、前記第1の電界効果ト
ランジスタは前記第3の電界効果トランジスタで増幅さ
れた局部発振信号が入力するゲートと高周波的に接地さ
れるソースを有し、前記第2の電界効果トランジスタは
受信高周波信号が入力するゲートと直流電源が印加され
ると共に中間周波数信号を出力するドレインを有し、前
記第3の電界効果トランジスタは局部発振信号が入力す
るゲートと直流電源が印加されると共に増幅した局部発
振信号を出力するドレインを有する周波数変換回路にお
いて、前記第1の電界効果トランジスタのドレインと前
記第2の電界効果トランジスタのソースとが直接接続さ
れ、かつ、前記第2の電界効果トランジスタのゲート長
が前記第1の電界効果トランジスタのゲート長よりも長
く形成されていることを特徴とする。
ゲート長が第1FETのゲート長より長いため、同じ動
作電流において、第2FETのピンチオフ電圧が第1F
ETのピンチオフ電圧より高くなり、ゲート長が等しい
場合よりも第2FETのドレイン・ソース間電圧が高く
なる。また、LO信号により第1FETの状態がオン状
態からオフ状態になったとき、第2FETのドレイン・
ソース間電圧の変化幅もゲート長が等しい場合よりも大
きくなる。その結果、第1のFETと第2のFETとの
間にインダクタンス素子を接続しなくても、歪み特性を
劣化させないで、高特性を維持することができる。
長が、前記第1の電界効果トランジスタのゲート長より
も1.6〜3.6倍長く形成されていることにより、従来
の第1および第2のFETのゲート長を等しくして、イ
ンダクタンス素子を介して接続した場合より、3次相互
変調歪み特性を向上させることができるため好ましい。
幅が、前記第2の電界効果トランジスタのゲート幅より
も広く形成されていることにより、第1FETのオン抵
抗を下げることができ、さらに歪み特性を向上させるこ
とができるため好ましい。
明の周波数変換回路について説明をする。本発明による
周波数変換回路は、図1にその一実施形態の回路図が示
されるように、第1FET1のドレインDと第2FET
2のソースSが接続される回路により、周波数変換用の
増幅回路が形成され、第3FET3により構成される局
部発振信号増幅用のソース接地型増幅回路を有してい
る。第1FET1のゲートGには第3FET3で増幅さ
れたLO信号が入力され、そのソースSは高周波的に接
地されている。第2FET2のゲートGにはRF信号が
入力され、そのドレインDには直流電源Vd1が印加さ
れると共にIF信号が出力されるようになっている。第
3FET3のゲートGにはLO信号が入力され、そのド
レインDには直流電源Vd2が印加されると共に増幅し
たLO信号が出力されるようになっている。本発明で
は、この構成の周波数変換回路において、第1FET1
のドレインDと第2FET2のソースSとが他のインダ
クタンス素子などを介さず直接に接続され、かつ、第2
FET2のゲート長Lg2が第1FET1のゲート長L
g1よりも長く形成されていることに特徴がある。
構造とそのドレインソース間接続以外の回路構成は従来
と同様であるが、周波数変換用の回路は、そのドレイン
DとソースSとが直接接続された第1および第2のFE
T1、2からなっており、第1FETのゲートGには、
LO信号増幅回路からのLO信号が入力され、そのソー
スSは抵抗8を介して接地されている。また、第2FE
T2のゲートGには、RF信号がRF信号入力端子RF
1からRF入力整合回路4およびカップリングコンデン
サ5を介して入力され、そのドレインDにはチョークコ
イル11を介してバイパス用コンデンサ12により接地
された直流電源Vd1が接続されると共に、この回路で
生成された所望のIF信号出力を取り出すIF信号出力
端子IF1が、IF信号出力整合回路10を介して接続
されている。なお、第1および第2のFET1、2のゲ
ートGは、抵抗6、7を介して接地され、第1FET1
のソースSに接続された自己バイアス抵抗8と共に無信
号時の第1および第2のFET1、2のドレイン電流を
決めている。バイパスコンデンサ9は、第1FET1の
ソースSに接続され、RF信号、LO信号、IF信号に
対する対接地インピーダンスを低くしている。
ET3は、デュアルゲート構造のFETからなり、その
第1ゲートG1には、LO信号入力端子LO1からLO
信号入力整合回路13およびカップリングコンデンサ1
4を介して、LO信号が入力されると共に、抵抗15を
介して接地され、第2ゲートG2はソースSに接続さ
れ、自己バイアス抵抗16と共に無信号時の第3FET
3のドレイン電流を決めている。さらにソースSには、
バイパスコンデンサ17が接続され、LO信号に対する
対接地インピーダンスを低くしている。また、第3のF
ET3のドレインDには、インダクタンス20および安
定化抵抗19を介してバイパス用コンデンサ21により
接地された直流電源Vd2が接続されると共に、増幅さ
れたLO信号が出力され、カップリングコンデンサ18
を介して前述した第1のFET1のゲートGに入力され
る。これらにより、ソース接地型増幅回路が構成されて
いる。
示される回路と同様に、枠で囲まれた回路22をモノリ
シックICとし、他の部品を外付け素子としている。こ
の回路で、増幅されたLO信号およびRF信号が第1お
よび第2のFET1、2に入力されると、第1および第
2のFET1、2の非線形動作により第2のFET2の
ドレインDからRF信号とLO信号の和または差の周波
数成分であるIF信号が得られ、第2FET2のドレイ
ンDに接続されるIF信号出力整合回路10を介してI
F信号出力端子IF1から出力される。
してICの小形化を図るため鋭意検討を重ねた結果、第
1FET1のドレインDと第2FET2のソースSとの
間に従来接続されていたインダクタンス素子を削除して
も、第2FET2のゲート長Lg2を第1FET1のゲ
ート長Lg1より長くすることにより、歪み特性を劣化
させないで、むしろ特性が向上した周波数変換回路を構
成することができることを見出した。すなわち、後述す
るICで構成し、第1FET1および第2FET2のゲ
ート長Lg1、Lg2をそれぞれ変化させて、Lg2/
Lg1に対する出力3次インターポイント値OIP3
(dBm)(歪み特性の良さを判断するために用いられ
る)の関係を調べた結果、図2に示される結果が得られ
た。図2から、Lg2/Lg1が1の場合よりも大きい
方が、OIP3が向上し、特にLg2/Lg1が1.6
〜3.6の範囲であれば、OIP3が17dBm以上と
なり、インダクタンス素子をなくしても、従来のゲート
長が等しくインダクタンス素子を設けた場合の17dB
mよりも良好な歪み特性が得られることを見出した。
ゲート長より長くすると歪み特性を改良することができ
る理由はつぎのように考えられる。すなわち、第1FE
T1のピンチオフ電圧をVp1、第2FET2のピンチ
オフ電圧をVp2とすると、Lg2>Lg1であれば、
同じウェハ上に作製された第1および第2のFETのピ
ンチオフ電圧は、Vp2>Vp1という関係になる。た
とえばLg1=0.5μm、Lg2=1μmとした場
合、Vp1=−1Vに設定すると、Vp2=−0.9V
となり、第2FET2のピンチオフ電圧の方が0.1V
高くなる。
ては、Lg1=Lg2の場合における第2FET2のド
レイン・ソース間電圧VdsAと、Lg2>Lg1の場
合における第2FET2のドレイン・ソース間電圧Vd
sBとの関係は、VdsB>VdsAとなる。また、L
O信号により第1FET1の状態がオン状態からオフ状
態になったとき、第2FET2のドレイン・ソース間電
圧の変化幅は、Lg2>Lg1の場合の方が大きくな
る。
増加と、第2FET2のドレイン・ソース間電圧の変化
幅の増加による変換効率の改善により、周波数変換回路
の3次相互変調歪み特性が向上する。
回路において、半導体集積回路22部をGaAsで構成
し、FETをMESFETとして、Lg1=0.5μ
m、Lg2=1μmにし、850MHz、LO信号周波
数740MHz、IF信号周波数110MHz、LO信
号電力レベル−10dBmの条件で測定すると、前述の
図2に示されるように、出力3次インターセプトポイン
ト(OIP3)値が、17.5dBmとなり、従来の図
3に示されるインダクタンス素子を有する構造で、Lg
1=Lg2=0.5μmのGaAsMESFETを使用
した場合の17.0dBmよりもさらに向上し、3次相
互変調歪み特性を向上させることができた。
果、第1および第2のFET1、2のゲート長は同じに
しておいても、第1FET1のゲート幅を第2FET2
のゲート幅より広くしても、同様に3次相互変調歪み特
性を改善することができることを見出した。これは、第
1FET1のゲート幅を広くすることにより、オン抵抗
を下げることができるためと考えられる。
ークコイル11を介して第2FET2のドレインDに接
続されているが、このチョークコイル11を使用せず
に、IF出力整合回路10内に存在するインダクタを介
して第2FET2のドレインDに電源電圧を供給するこ
とも可能である。さらに、図1に示される周波数変換回
路はその使用素子すべてを集積回路化すること、または
集積回路22内の一部をさらに外付け素子として集積回
路化することもできる。
ているFETのサイズを少し変更することにより、回路
部品数を減らすことができ、周波数変換回路の3次相互
変調歪み特性の劣化を抑え、集積回路化が容易な周波数
変換回路を実現できるという効果がある。
路構成を示す説明図である。
ETのゲート長の関係を変えたときのLg2/Lg1に
対するOIP3の関係を示す図である。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 周波数変換用の第1および第2の電界効
果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタの
ドレインと前記第2の電界効果トランジスタのソースが
接続され、第3の電界効果トランジスタにより構成され
る局部発振信号増幅用のソース接地型増幅回路とを備
え、前記第1の電界効果トランジスタは前記第3の電界
効果トランジスタで増幅された局部発振信号が入力する
ゲートと高周波的に接地されるソースを有し、前記第2
の電界効果トランジスタは受信高周波信号が入力するゲ
ートと直流電源が印加されると共に中間周波数信号を出
力するドレインを有し、前記第3の電界効果トランジス
タは局部発振信号が入力するゲートと直流電源が印加さ
れると共に増幅した局部発振信号を出力するドレインを
有する周波数変換回路において、前記第1の電界効果ト
ランジスタのドレインと前記第2の電界効果トランジス
タのソースとが直接接続され、かつ、前記第2の電界効
果トランジスタのゲート長が前記第1の電界効果トラン
ジスタのゲート長よりも長く形成されていることを特徴
とする周波数変換回路。 - 【請求項2】 前記第2の電界効果トランジスタのゲー
ト長が、前記第1の電界効果トランジスタのゲート長よ
りも1.6〜3.6倍の長さに形成されていることを特徴
とする請求項1記載の周波数変換回路。 - 【請求項3】 前記第1の電界効果トランジスタのゲー
ト幅が、前記第2の電界効果トランジスタのゲート幅よ
りも広く形成されていることを特徴とする請求項1また
は2記載の周波数変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062241A JP2003264432A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062241A JP2003264432A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数変換回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264432A true JP2003264432A (ja) | 2003-09-19 |
JP2003264432A5 JP2003264432A5 (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=29196109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002062241A Pending JP2003264432A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 周波数変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003264432A (ja) |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002062241A patent/JP2003264432A/ja active Pending
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