JP2003263931A - 操作装置 - Google Patents
操作装置Info
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Abstract
において、接点の剥離を防止することができる操作装置
を提供する。 【解決手段】 基板2の表面に1対の導電パターン9
a,9bが形成され、この導電パターン9a,9bに対
向して、押圧部材3が弾性部材5によって上下方向に移
動自在に支持されている。弾性部材5の内側の空間に
は、接点8が導電パターン9a,9bに対向して設けら
れている。前記弾性部材5と前記接点8は、それぞれポ
リジメチルシロキサンを主成分とするものであり、互い
に共有結合による化学的な結合力によって接合されてい
る。
Description
タ用のキーボード装置などの各種電子機器において回路
を開閉するために使用される操作装置に係り、特に操作
力で弾性変形する弾性部材に接点が設けられた操作装置
に関する。
ド装置として使用される操作装置を示す断面図である。
この操作装置50は、押圧部材51とメンブレンスイッ
チ60で構成されている。
2を有し、操作面52の裏面に押圧突起53が一体に形
成されている。前記押圧部材51は、パンタグラフ形状
の支持部材54によって操作面52が上下方向に移動自
在に支持されている。前記押圧突起53とメンブレンス
イッチ60との間には、ゴム製の弾性部材55が介装さ
れており、この弾性部材55の弾性力によって操作面5
2が常に上方に付勢されている。また弾性部材55の内
部には、下方へ突出する突起56が一体に形成されてい
る。
成された上部シート61と下部シート62を有し、前記
上部シート61と前記下部シート62との間にシート状
のスペーサ63が介装されている。上部シート61と下
部シート62との間には、前記押圧部材51の下側にお
いて、それぞれ対向する面に電極パターンの一部である
接点61a,62aが互いに対向して形成されている。
スペーサ63には、円形の貫通穴64が形成され、この
貫通穴64に、前記接点61a,62aが露出してい
る。
きの押圧力によって、弾性部材55が押圧突起53によ
って押し下げられ、さらに弾性部材55の突起56が上
部シート61の表面を押圧することで接点61aが押し
下げられることで、接点61aと接点62aとが接触し
て、スイッチ出力がオフからオンに切り換えられる。ま
た前記押圧操作を解除することで、弾性部材55の弾性
復帰力によって操作面52が上方へ押し上げられて、ス
イッチ出力がオフに切り換えられる。
作装置は、上部シート61と下部シート62の双方に接
点61a,62aを有する電極パターンを形成し、さら
に両シート61,62とスペーサ63を含む3層構造に
する必要があるため、製造工程が煩雑になる問題があっ
た。
接点を設けて、この接点に対向するシートに1対の導電
パターンを形成してシートの構成を簡略化したものが提
案されている。しかし、前記接点を弾性部材55に設け
て可動接点にすると、接点を接着剤を用いて弾性部材5
5に接着する必要があるため、打鍵操作や接着剤の劣化
によって接点が弾性部材から剥離してしまう問題があ
る。
であり、接点が弾性部材側に設けられて可動する構造の
ものにおいて、接点の剥離による接点不良を防止するこ
とができる操作装置を提供することを目的とする。
に対向して設けられ且つ前記電極パターンに接離可能に
支持された接点を有する弾性部材が設けられた操作装置
において、前記接点と前記弾性部材が、少なくとも共有
結合による結合力によって接合されていることを特徴と
するものである。
っても、前記接点と前記弾性部材が共有結合により化学
的に接合されるため、接点が弾性部材から剥離しにくく
なり、接点不良を防止することができる。また接着剤を
塗布する工程が不要になるので、製造工程を簡略化する
こともできる。
た前記弾性部材に、導電材を含むシリコーン系の前記接
点を付着させた後、前記接点を加熱硬化させることで形
成できる。具体的には、前記接点は、ケイ素原子に結合
したオキシム基を有するポリジメチルシロキサンを主成
分とするものであることが好ましく、また前記弾性部材
は、ケイ素原子に結合したビニル基を有するポリジメチ
ルシロキサンに、ケイ素原子に結合した水素原子を有す
るポリジメチルシロキサンを付加して得られる化合物を
主成分とするものであることが好ましい。
メチルシロキサンを主成分とする化合物を使用すると、
互いの部材の親和性をより高く発揮できる。
よってスイッチ出力がオフとオンとの間で切り換えら
れ、所定の操作信号を出力することができるものであ
る。例えば、前記操作装置を複数個配列して、パーソナ
ルコンピュータのキーボード装置に適用することができ
る。なお、操作装置を単独で設けたスイッチであっても
よい。図1は操作装置を示す断面図である。
部材3が昇降自在に支持されている。本実施の形態で
は、押圧部材3にパンタグラフ形状の支持部材4が設け
られて、押圧部材3が基板2から離れる方向と基板2に
接近する方向に移動自在に支持されている。
2との間には弾性部材5が設けられている。この弾性部
材5は、シリコーン系のゴムを素材として形成され、上
向きに凸状に形成されている。弾性部材5の内部には空
間6が形成されて、この空間6内の天井面に突起7が下
向きに突出して形成されている。前記突起7の先端には
接点8が形成されている。接点8は、シリコーン系の素
材にカーボンブラックや銀などの導電材を混入して形成
されたものである。
チレンテレフタレート)をフィルム状に形成したもので
ある。ただし基板2はフィルム状のものではなく、ガラ
スエポキシ樹脂や紙フェノール樹脂で形成されたもので
あってもよい。前記基板2には、前記接点8との対向面
に1対の導電パターン9a,9bが形成されている。こ
の導電パターン9a,9bは、銅や金などの導電性の金
属材料を用いて印刷形成されて互いに離れて形成されて
いる。
前記導電パターン9a,9bが複数組設けられている。
また前記基板2に広い面積の弾性シートが重ねられてお
り、この弾性シートに図1に示す構造の弾性部材5が複
数個一体に形成されており、この個々の弾性部材5が各
組の前記導電パターン9a,9bに対向している。
すると、このときの押圧力によって支持部材4が折り畳
まれるように変形するとともに弾性部材5が撓み、接点
8の先端が導電パターン9aと9bの双方に接触する位
置まで押し下げられる。接点8が導電パターン9aと9
bに接触することで、導電パターン9aと9bとが導通
してスイッチ出力がオンに切り替えられて、操作装置1
に予め割り当てられている操作信号がマイコンなどの処
理回路へ出力される。
コーン系のゴムで形成され、具体的には、ケイ素原子に
結合したビニル基を有するポリジメチルシロキサンをベ
ースポリマーとして、このベースポリマーに架橋材とし
てケイ素原子に結合した水素原子を有するポリジメチル
シロキサン(商品名;PRK−3C、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製)を、白金(Pt)を触媒と
して付加することによって得ることができる。その反応
式を下記化1に示す。ただし、下記化1での反応前の各
ポリジメチルシロキサンは、ケイ素原子とこのケイ素原
子に結合する官能基の部分を示している。
るケイ素原子に結合したビニル基を有するポリジメチル
シロキサンは、下記化2で表されるポリジメチルシロキ
サンのメチル基の一部がビニル基(−CH=CH2)で
置換されたものである。またこのベースポリマーには、
下記化2に示すポリジメチルシロキサンのメチル基の一
部が水酸基(−OH)で置換されたものも含まれてい
る。
した水素原子を有するポリジメチルシロキサンは、下記
式3で表されるものである。
触媒を用いて生成したものを所定の金型内に流し込んで
オーブンで加熱して硬化させることで、下記化4に示す
架橋したポリジメチルシロキサンが得られる。
たオキシム基を有するポリジメチルシロキサンを空気中
で反応させることにより、空気中の水分(H2O)と反
応してオキシムを副産物として生成しながら硬化させる
ことで得ることができる。
部材5の突起7の先端に、前記接点8の主成分となるケ
イ素原子に結合したオキシム基を有するポリジメチルシ
ロキサンを塗布し、これを弾性部材5とともにオーブン
で加熱する。これによって、前記接点8が硬化させられ
て、接点8が弾性部材5に接合させられる。このとき加
熱して硬化させることによって、接点障害を引き起こす
原因となる低分子のシロキサンを外部に放出することが
できる。
説明すると、ケイ素原子にオキシム基が結合したポリジ
メチルシロキサン同士では、下記反応式5に示すよう
に、水分(H2O)が互いのオキシム基と縮合反応し
て、双方のケイ素原子とケイ素原子とが酸素原子(−O
−)を介して結合する。また前記縮合反応によって、オ
キシム(R´RC=NOH)からなる副生成物がガスと
して外部に放出される。
にしたがって反応が進行する。下記式6に示すように、
ケイ素原子に結合したオキシム基を有するポリジメチル
シロキサンからオキシム基(−ON=CRR´)が離れ
て残ったケイ素原子(−Si)と、弾性部材5の水酸基
(−OH)から水素原子(H)が離れて残った酸素原子
(−O)とが結合して、接点8が弾性部材5の表面と接
合させられる。このときケイ素原子と酸素原子との間で
は、互いの不対電子を出し合うことで共有結合が生成さ
れるため、接点8が弾性部材5の表面との間で非常に強
い結合力が発揮される。なお、接点8と弾性部材5との
間では、前記共有結合による結合力とともに、ファンデ
ルワールス力や水素結合力などの結合力が複合して寄与
することで強固な結合力が発揮される。
材は、上記した成分のものに限られるものではなく、弾
性部材5と接点8との間において共有結合力が発揮され
て接合されるものであればこれに限定されるものではな
い。
点を設けた可動接点のものにおいて、接点を弾性部材に
対して共有結合による強固な結合力によって接合するこ
とができるため、接点の剥離による接点不良を防止する
ことができる。また接着剤を塗布する工程が不要になる
ので、製造工程を簡略化できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 電極パターンに対向して設けられ且つ前
記電極パターンに接離可能に支持された接点を有する弾
性部材が設けられた操作装置において、 前記接点と前記弾性部材が、少なくとも共有結合による
結合力によって接合されていることを特徴とする操作装
置。 - 【請求項2】 シリコーン系のゴムで形成された前記弾
性部材に、導電材を含むシリコーン系の前記接点を付着
させた後、前記接点が加熱硬化されたものである請求項
1記載の操作装置。 - 【請求項3】 前記接点は、ケイ素原子に結合したオキ
シム基を有するポリジメチルシロキサンを主成分とする
請求項2記載の操作装置。 - 【請求項4】 前記弾性部材は、ケイ素原子に結合した
ビニル基を有するポリジメチルシロキサンに、ケイ素原
子に結合した水素原子を有するポリジメチルシロキサン
を付加して得られる化合物を主成分とする請求項2また
は3記載の操作装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002064770A JP4074768B2 (ja) | 2002-03-11 | 2002-03-11 | 操作装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4074768B2 JP4074768B2 (ja) | 2008-04-09 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009539625A (ja) * | 2006-06-02 | 2009-11-19 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ イリノイ | ソフトmemsデバイス |
JP2010066947A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 小型電子機器 |
US10763054B2 (en) | 2013-05-14 | 2020-09-01 | Fujitsu Component Limited | Keyswitch device and keyboard |
US11355293B2 (en) | 2017-03-30 | 2022-06-07 | Fujitsu Component Limited | Reaction force generating member and key switch device |
-
2002
- 2002-03-11 JP JP2002064770A patent/JP4074768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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