JP2003263763A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置

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JP2003263763A
JP2003263763A JP2002061438A JP2002061438A JP2003263763A JP 2003263763 A JP2003263763 A JP 2003263763A JP 2002061438 A JP2002061438 A JP 2002061438A JP 2002061438 A JP2002061438 A JP 2002061438A JP 2003263763 A JP2003263763 A JP 2003263763A
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optical disk
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pulse
disk drive
optical
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JP2002061438A
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English (en)
Inventor
Michinori Sato
美千則 佐藤
Yasuaki Edahiro
泰明 枝廣
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ送り動作では、駆動信号の波
高値および出力時間で決定される駆動力が、光ピックア
ップ送り機構の静止状態から起動するのに必要な力の大
きさに達すると、光ピックアップの送りが発生する。し
かし、トラッキング機構の偏位量から生成される駆動信
号は、光ディスクの偏心量と回転周期に波形が影響さ
れ、光ピックアップ送り機構の起動が安定しない。 【解決手段】 トラッキング機構の偏位量としてトラッ
キング駆動信号から抽出した低域成分から、周期的に偏
位量の平均を検出する平均偏位量検出手段と、一定の波
高値で平均偏位量に応じて時間幅が算出されるパルス信
号を発生するパルス信号発生手段とで構成する。トラッ
キング機構の平均偏位量のみによってパルス信号発生手
段はパルス時間を算出するので、駆動信号波形は光ディ
スクの偏心量と回転周期に影響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクのトラ
ックに光スポットを追従させるトラッキング機構を有す
る光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させる
光ディスク駆動装置の光ピックアップ送り動作に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の光ディスク駆動装置の光
ピックアップ送り動作に関するブロック図を示すもので
ある。図11において、1は光ディスク、2は光ディス
ク1に照射する光スポットの位置を光ディスク1の半径
方向に微少移動させるトラッキング機構を有する光ピッ
クアップ、3は光スポットと光ディスク1のトラックと
の半径方向での位置ずれ量をトラッキング誤差信号とし
て生成するトラッキング誤差信号生成回路、4はトラッ
キング誤差信号から、光スポットをトラックに追従させ
るトラッキング制御信号を生成するトラッキング補償回
路、5はトラッキング制御信号を用いてトラッキング機
構を駆動するトラッキング駆動回路、6は光ディスク1
の半径方向に光ピックアップ2を移動させる光ピックア
ップ送り機構、7はトラッキング制御信号の低域成分を
抽出するローパスフィルタ、11は低域成分が所定のし
きい値を超えた大きさに応じて駆動信号を発生する比較
回路、10は駆動信号を用いて光ピックアップ送り機構
を駆動する送り機構駆動回路である。
【0003】図12と図13と図14は、光ピックアッ
プ送り動作中のローパスフィルタ7の出力である低域成
分と、比較回路11の出力である駆動値の信号波形を示
すのもである。そして、トラッキング機構の偏位量は低
域成分として検出することができ、低域成分信号に重ね
て記した一点破線は偏位の中心を示す。また、図12と
図13と図14において信号波形が異なるのは、光ディ
スク11の偏心量及び回転周期が異なるためである。図
12と図13では、偏心量は同じだが回転周期は図12
よりも図13が長い。図12と図14では、回転周期は
同じだが偏心量は図12よりも図14が小さい。
【0004】次に光ピックアップ送り動作について、図
11及び図12を用いて説明する。低域成分が所定のし
きい値を超えたときに、比較回路11は駆動信号を出力
する。そして、駆動信号の波高値及び出力時間で決定さ
れる駆動力が、光ピックアップ送り機構6の静止状態か
ら起動するのに必要な力の大きさに達すると、光ピック
アップ2の送りが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような光ディスク
駆動装置において、光ディスク1の偏心量及び回転周期
が光ピックアップ送り動作にどのように影響かを説明す
る。光ピックアップ送り機構6が起動するときのトラッ
キング機構の偏位の中心について、図12と図13を比
較すると、回転周期の短い方が偏位量は大きい。これ
は、同じ偏位量では回転周期が短いほど駆動信号の出力
時間も短くなり、送りの力が小さくなるからである。同
様に、図12と図14を比較すると、偏心量の小さい方
が偏位量は大きい。これは、同じ偏位量では偏心量が小
さいほど駆動信号の波高値も小さくなり、送りの力が小
さくなるからである。
【0006】本発明は、光ディスクの偏心量及び回転周
期に光ピックアップ送り動作の精度が影響されない光デ
ィスク駆動装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の光ディスク駆動装置は、トラッキング機構の
偏位量として抽出した低域成分から、周期的に偏位量の
平均を検出する平均偏位量検出手段と、一定の波高値で
平均偏位量に応じて時間幅が算出されるパルス信号を発
生するパルス信号発生手段とで構成したものである。こ
れにより、光ディスクの偏心量及び回転周期に光ピック
アップ送り動作の精度が影響されない。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光ディスクの半径方向に光ディスクに照射する光ス
ポットの位置を微少移動させるトラッキング機構を有す
る光ピックアップと、光スポットと光ディスクのトラッ
クとの半径方向での位置ずれに相当するトラッキング誤
差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、ト
ラッキング誤差信号から、トラックに光スポットを追従
させるトラッキング制御信号を生成するトラッキング補
償手段と、トラッキング制御信号を用いてトラッキング
機構を駆動するトラッキング駆動手段と、光ディスクの
半径方向に光ピックアップを移動させる光ピックアップ
送り機構と、トラッキング制御信号の低域成分を抽出す
るローパスフィルタと、低域成分から第一の周期毎にト
ラッキング機構の平均偏位量を検出する平均偏位量検出
手段と、波高は一定の第一の波高値で時間は平均偏位量
に応じて算出されるパルス信号を発生するパルス信号発
生手段と、パルス信号を用いて光ピックアップ送り機構
を駆動する送り機構駆動手段とを備えることを特徴と
し、光ディスクの偏心量及び回転周期に光ピックアップ
送り動作の精度が影響されないという作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、平均偏位量検出
手段は第一の周期よりも短い第二の周期毎に偏位量を累
積加算し、第一の周期内の平均偏位量を累積加算値/累
積回数にて算出することを特徴とする、請求項1記載の
光ディスク駆動装置であり、光ディスクの偏心量及び回
転周期に光ピックアップ送り動作の精度が影響されない
という作用を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、平均偏位量検出
手段は第一の周期内の偏位量の最大値と最小値を検出
し、(最大値−最小値)/2にて平均を算出することを
特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動装置であ
り、光ディスクの偏心量及び回転周期に光ピックアップ
送り動作の精度が影響されないという作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、平均偏位量検出
手段はパルス信号発生手段がパルスを出力している期間
の偏位量、またはパルスを出力している期間に続けて規
定時間の期間も含めた偏位量は平均検出から除くことを
特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動装置であ
り、光ピックアップ送り機構の起動の有無に関わらず正
確な平均偏位量を検出でき、光ディスクの偏心量及び回
転周期に光ピックアップ送り動作の精度が影響されない
という作用を有する請求項5に記載の発明は、低域成分
が所定のしきい値を超えた大きさに応じて駆動信号を発
生する比較手段と、再生中やアクセス直後などの装置の
動作状態によって比較手段かパルス信号発生手段の信号
を選択し送り機構駆動手段に出力する選択手段を備える
ことを特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動装置
であり、装置の動作状態に合わせて光ピックアップ送り
動作を適切な応答速度にすることができ、光ディスクの
偏心量及び回転周期に光ピックアップ送り動作の精度が
影響されないという作用を有する。
【0012】請求項6に記載の発明は、パルス信号発生
手段は算出されたパルス時間が規定時間を超えたときに
パルス時間の算出も別の式へ切り換えることを特徴とす
る、請求項1記載の光ディスク駆動装置であり、光ピッ
クアップ送り機構の静止状態から起動するのに必要な力
の大きさのばらつきに対して幅広く対応でき、光ディス
クの偏心量及び回転周期に光ピックアップ送り動作の精
度が影響されないという作用を有する。
【0013】請求項7に記載の発明は、パルス信号発生
手段は算出されたパルス時間が規定時間を超えたとき
に、第一の波高値よりも大きな第二の波高値に切り換
え、さらにパルス時間の算出も別の式へ切り換えること
を特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動装置であ
り、光ピックアップ送り機構の静止状態から起動するの
に必要な力の大きさのばらつきに対して幅広く対応で
き、光ディスクの偏心量及び回転周期に光ピックアップ
送り動作の精度が影響されないという作用を有する。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1記載の
光ディスク駆動装置において、平均偏位量検出手段の入
力を、ローパスフィルタの出力に替えて、トラッキング
補償手段の内部に有する積分手段の出力とすることを特
徴とする光ディスク駆動装置であり、光ディスクの偏心
量及び回転周期に光ピックアップ送り動作の精度が影響
されないという作用を有する。
【0015】請求項9に記載の発明は、平均偏位量検出
手段は光ディスクの回転周期の整数倍の期間の偏位量を
検出することを特徴とする、請求項1記載の光ディスク
駆動装置であり、正確な平均偏位量を検出でき、光ディ
スクの偏心量及び回転周期に光ピックアップ送り動作の
精度が影響されないという作用を有する。
【0016】以下本発明の実施の形態について、図1か
ら図10を用いて説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における光ディスク駆動装置の光ピックアップ送り
動作に関するブロック図を示すものである。図1におい
て、1から7、及び10は、従来の光ディスク駆動装置
のブロック図11に示すものと同じである。図1で、8
は低域成分からトラッキング機構の平均偏位量を検出す
る平均偏位量検出回路、9は波高が一定の第一の波高値
で時間は平均偏位量に応じて算出されるパルス信号を発
生するパルス信号発生回路である。また、図2は本発明
の第1の実施の形態における、光ピックアップ送り動作
中のローパスフィルタ7の出力である低域成分と、パル
ス信号発生回路9の出力であるパルス状の駆動値の信号
波形を示すのもである。
【0018】以上のように構成された光ディスク駆動装
置について、以下その動作について説明する。まず、ロ
ーパスフィルタ7は、トラッキング補償回路4が生成す
るトラッキング制御信号から低域成分として光ピックア
ップ2が有するトラッキング機構の偏位量を抽出する。
従って、図2の低域成分はトラッキング機構の偏位量も
表している。次に、平均偏位量検出回路8は規定周期
(T1)毎に平均偏位量D(D1、D2、D3、D4)
を検出する。次に、パルス信号発生回路9は平均偏位量
Dの絶対値が規定範囲を超えたときに平均偏位量Dに応
じた時間P(P1、P2、P3、P4)のパルスを出力
する。但し、パルスの波高値は一定である。図2におい
て、D1とP1、D2とP2、D3とP3、D4とP4
が対応する。また、D1とD4の絶対値は規定範囲を超
えておらず、P1とP4の時間は零である。また、光ピ
ックアップ送り機構6は時間P2のパルスでは起動して
おらず、時間P3のパルスでは起動している。
【0019】以上のように本実施形態によれば、偏位量
の振幅や周期に影響されにくい平均偏位量Dによってパ
ルス信号発生回路9はパルス時間を算出するので、光デ
ィスク1の偏心量と回転周期に影響されにくく、安定し
た光ピックアップ送り動作を可能にできることとなる。
【0020】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における、光ピックアップ送り動作中のローパスフ
ィルタ7の出力である低域成分の信号波形を示し、図2
と対応して特に平均偏位量D2の算出を説明するもので
ある。また、ローパスフィルタ7と平均偏位量検出回路
8は図1に示したものである。図3において、平均偏位
量検出回路8は第一の周期(T1)よりも短い第二の周
期(T2)毎に低域成分つまり偏位量を累積加算する。
そして、第一の周期(T1)の間に累積した加算値と回
数から累積加算値/累積回数を算出することで平均偏位
量D2を得ることができる。
【0021】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3における、光ピックアップ送り動作中のローパスフ
ィルタ7の出力である低域成分の信号波形を示し、図2
と対応して特に平均偏位量D2の算出を説明すものであ
る。また、ローパスフィルタ7と平均偏位量検出回路8
は図1に示したものである。図4において、平均偏位量
検出回路8は第一の周期(T1)の間での低域成分つま
り偏位量の最大値と最小値を検出する。そして、(最大
値―最小値)/2を算出することで平均偏位量D2を得
ることができる。
【0022】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4における、光ピックアップ送り動作中のローパスフ
ィルタ7の出力である低域成分と、パルス信号発生回路
9の出力であるパルス状の駆動値の信号波形を示すもの
である。そして、図2と対応して特に平均偏位量D4の
検出を説明するものである。また、光ピックアップ送り
機構6とローパスフィルタ7と平均偏位量検出回路8と
パルス信号発生回路9は図1に示したものである。図5
において、平均偏位量検出回路8はパルス信号発生回路
9がパルスP3を出力している期間及び続く規定時間を
除いた第一の周期(T1)の期間で平均検出を行なう。
以上のように本実施形態によれば、光ピックアップ送り
機構6が停止しているときの安定した平均偏位量を検出
することができる。
【0023】(実施の形態5)図6は本発明の実施の形
態5における光ディスク駆動装置の光ピックアップ送り
動作に関するブロック図を示すものである。図6におい
て、11は低域成分が所定のしきい値を超えた大きさに
応じて駆動信号を発生する比較回路、12は比較回路1
1かパルス信号発生回路9の信号を選択し、送り機構駆
動回路10に出力する選択回路、13は再生やアクセス
などの装置の動作を制御し、また選択回路12が選択す
る信号を指定するマイクロコンピュータである。なお図
6において、比較回路11と選択回路12とマイクロコ
ンピュータ13以外の構成要素は図1と同じものであ
る。また、図6の比較回路11は図11の比較回路11
と同じものである。
【0024】以上のように構成された光ディスク駆動装
置について、以下その動作について説明する。前述の実
施形態で説明したように、選択回路12が比較回路11
を選択した場合の動作では図12の信号波形となり、パ
ルス信号発生回路9を選択した場合の動作は図2の信号
波形となる。つまり、比較回路11を選択した場合は、
光ディスクの偏心量及び回転周期に光ピックアップ送り
動作の精度が影響されるが、低域成分がしきい値を超え
ると直ちに駆動信号が発生するので応答が速い。また、
パスル信号発生回路9を選択した場合は、光ディスクの
偏心量及び回転周期に光ピックアップ送り動作の精度が
影響されにくい。従って、マイクロコンピュータ13が
アクセス直後のトラッキング機構の偏位量が大きい可能
性がある場合は比較回路11を選択し、再生中はパルス
信号発生回路9を選択することで、光ピックアップ送り
動作を適切な応答速度にすることができる。
【0025】(実施の形態6)図7は本発明の実施の形
態6における、光ピックアップ送り動作中のローパスフ
ィルタ7の出力である低域成分と、パルス信号発生回路
9の出力であるパルス状の駆動値の信号波形を示すもの
である。また、本発明の第6の実施の形態における光デ
ィスク駆動装置の光ピックアップ送り動作に関するブロ
ック図は、図1である。但し、本発明の実施の形態1に
おいて、9は波高が一定の第一の波高値で時間は平均偏
位量に応じて算出されるパルス信号を発生するパルス信
号発生回路としたが、本発明の実施の形態6においては
さらに、算出されたパルス時間が規定時間を超えたとき
にパルス時間の算出も別の式へ切り換えることを特徴と
する。
【0026】図7において、P=aD+bでパルス時間
が算出された期間では光ピックアップ送り機構6は起動
していない。そして、パルス時間P2は規定時間を超え
たものとする。これは光ピックアップ送り機構6が静止
状態から起動するのに必要な力の大きさにばらつきがあ
るためである。そして、P=aD+bで算出されるパル
ス時間は、この光ピックアップ送り機構6に対しては最
適な時間よりも短いためである。そこで、P=cD+d
に算出式を変更し、パルス時間P3では光ピックアップ
送り機構6は起動している。なぜならば、P=cD+d
の算出式の方がこの光ピックアップ送り機構6に対して
は適しているからである。このようにして、以降の送り
動作において、算出式はP=cD+dを用いる。なお、
a、b、c、dの関係は、c>a、d>bである。以上
のように本実施形態によれば、光ピックアップ送り機構
6の静止状態から起動するのに必要な力の大きさのばら
つきに対して適切なパルス信号を発生することができ
る。
【0027】(実施の形態7)図8は本発明の実施の形
態7における、光ピックアップ送り動作中のローパスフ
ィルタ7の出力である低域成分と、パルス信号発生回路
9の出力であるパルス状の駆動値の信号波形を示すのも
である。本発明の実施の形態6との相違点は、P=aD
+bで算出されたパルス時間が超えたときに、パルス時
間の算出を別の式P=eD+fへ切り換え、さらに波高
値もH1からH2へと大きな値に切り換えるものであ
る。そして、時間P3で波高値H2であるパルスにより
光ピックアップ送り機構6は起動している。
【0028】図8において、時間P2で波高値H1のパ
ルスで光ピックアップ送り機構6が起動しないのは、こ
の光ピックアップ送り機構6に対しては最適な時間より
も短い、または最適な波高値よりも小さいためである。
なおパルスにより発生する力は時間と波高値の積で決定
される。従って、本発明の実施の形態6と同様に、以降
の送り動作において、波高値はH2を時間の算出式はP
=eD+fを用いることでより適切な送り動作となる。
なお、時間の他に波高値も変更するため、a、b、e、
fの関係は本発明の実施の形態6とは異なり、必ずしも
e>a、f>bとは限らない。以上のように本実施形態
によれば、光ピックアップ送り機構6の静止状態から起
動するのに必要な力の大きさのばらつきに対して適切な
パルス信号を発生することができる。
【0029】(実施の形態8)図9は本発明の実施の形
態8における光ディスク駆動装置の光ピックアップ送り
動作に関するブロック図を示すものである。図9におい
て4はトラッキング補償回路であり、内部の構成も示し
ている。21は積分回路、22は比例回路、23は微分
回路、24はループゲイン回路であり、トラッキング誤
差信号生成回路3の出力は入力25に接続され、トラッ
キング駆動回路5の入力は出力A26に接続される。ま
た、本発明の実施の形態1では出力A26はローパスフ
ィルタ7に接続されるが、本発明の実施の形態8では出
力B27が平均偏位量検出回路8に接続され、ローパス
フィルタ7は存在しない。なお図9と図1において、ト
ラッキング補償回路4とローパスフィルタ7を除く構成
要素は同じのもである。
【0030】図9において、積分回路21は入力25か
ら入力されたトラッキング誤差信号の低域成分を抽出す
る。この低域成分は比例回路22と微分回路23からの
信号が加算され、さらにループゲイン回路24で増幅さ
れて出力A26から出力される。この低域成分は本発明
の実施の形態1のローパスフィルタ7の出力と同様に、
トラッキング機構の平均偏位量を示すものである。従っ
て、本発明の実施の形態8ではローパスフィルタ7を設
ける必要がない。以上のように本実施形態によれば、ト
ラッキング補償回路4内部の積分回路21の出力信号を
平均偏位量検出回路8は用いることで、ローパスフィル
タ7を削除し装置を簡略化することができる。
【0031】なお、図10は本発明実施の形態1から8
における、光ピックアップ送り動作中のローパスフィル
タ7の出力である低域成分と、光ディスク1の回転周期
の信号波形を示すのもである。回転周期波形では立ち下
がりから次の立ち下がりで1回転を表している。また、
光ディスク1とローパスフィルタ7と平均偏位量検出回
路8は図1に示したものである。図10において、平均
偏位量検出回路8は3回転周期毎に平均偏位量を検出し
ている。なお、回転周期は光ディスク1の回転を制御す
る回路から得ることができる。以上のように、請求項9
記載の本発明によれば、低域成分変動周期と平均偏位量
検出周期の位相が一致するので、精度高く平均偏位量を
検出することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光ディス
クの偏心量と回転周期に影響されずに、安定した光ピッ
クアップ送り動作を可能にするという有利な効果が得ら
れる。また、以下の効果も加えられることで、さらに安
定した光ピックアップ送り動作を可能とする。まず、光
ピックアップ送り機構が停止しているときの安定した平
均偏位量を検出することができる。次に、光ピックアッ
プ送り動作を適切な応答速度にすることができる。次
に、光ピックアップ送り機構の静止状態から起動するの
に必要な力の大きさのばらつきに対して適切なパルス信
号を発生することができる。次に、精度高く平均偏位量
を検出することができる。さらに、安定した光ピックア
ップ送り動作を専用のローパスフィルタを設けることな
く実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による光ディスク駆動装置
のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図3】本発明の実施の形態2に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図4】本発明の実施の形態3に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図5】本発明の実施の形態4に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図6】本発明の実施の形態5に係る光ディスク駆動装
置のブロック図
【図7】本発明の実施の形態6に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図8】本発明の実施の形態7に係る光ディスク駆動装
置の信号波形図
【図9】本発明の実施の形態8に係る光ディスク駆動装
置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態1から8に係る光ディス
ク駆動装置の信号波形図
【図11】従来の光ディスク駆動装置のブロック図
【図12】従来の光ディスク駆動装置の信号波形図
【図13】従来の光ディスク駆動装置の信号波形図
【図14】従来の光ディスク駆動装置の信号波形図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ 3 トラッキング誤差信号生成回路 4 トラッキング補償回路 5 トラッキング駆動回路 6 光ピックアップ送り機構 7 ローパスフィルタ 8 平均偏位量検出回路 9 パルス信号発生回路 10 送り機構駆動回路 11 比較回路 12 選択回路 13 マイクロコンピュータ 21 積分回路 22 比例回路 23 微分回路 24 ループゲイン回路 25 入力 26 出力A 27 出力B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D096 AA05 HH18 KK01 KK07 RR01 RR12 UU07 5D117 AA02 BB04 FF21 FX01 FX09 JJ05 5D118 AA15 AA16 AA19 BA01 CA15 CB03 CD12 CD18 CD19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの半径方向に前記光ディスク
    に照射する光スポットの位置を移動させるトラッキング
    機構を有する光ピックアップと、前記光スポットと前記
    光ディスクのトラックとの半径方向での位置ずれ量に相
    当するトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤
    差信号生成手段と、前記トラッキング誤差信号から、前
    記トラックに前記光スポットを追従させるトラッキング
    制御信号を生成するトラッキング補償手段と、前記トラ
    ッキング制御信号を用いて前記トラッキング機構を駆動
    するトラッキング駆動手段と、前記光ディスクの半径方
    向に前記光ピックアップを移動させる光ピックアップ送
    り機構と、前記トラッキング制御信号の低域成分を抽出
    するローパスフィルタと、前記低域成分から第一の周期
    毎に前記トラッキング機構の平均偏位量を検出する平均
    偏位量検出手段と、波高は一定の第一の波高値で時間は
    前記平均偏位量に応じて算出されるパルス信号を発生す
    るパルス信号発生手段と、前記パルス信号を用いて前記
    光ピックアップ送り機構を駆動する送り機構駆動手段と
    を備えることを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記平均偏位量検出手段は前記第一の周
    期よりも短い第二の周期毎に偏位量を累積加算し、第一
    の周期内の平均偏位量を累積加算値/累積回数にて算出
    することを特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記平均偏位量検出手段は前記第一の周
    期内の偏位量の最大値と最小値を検出し、(最大値−最
    小値)/2にて平均を算出することを特徴とする、請求
    項1記載の光ディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記平均偏位量検出手段は前記パルス信
    号発生手段がパルスを出力している期間の偏位量、また
    はパルスを出力している期間に続けて規定時間の期間も
    含めた偏位量は平均検出から除くことを特徴とする、請
    求項1記載の光ディスク駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記低域成分が所定のしきい値を超えた
    大きさに応じて駆動信号を発生する比較手段と、再生中
    やアクセス直後などの装置の動作状態によって前記比較
    手段か前記パルス信号発生手段の信号を選択し前記送り
    機構駆動手段に出力する選択手段を備えることを特徴と
    する、請求項1記載の光ディスク駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス信号発生手段は算出されたパ
    ルス時間が規定時間を超えたときにパルス時間の算出も
    別の式へ切り換えることを特徴とする、請求項1記載の
    光ディスク駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記パルス信号発生手段は算出されたパ
    ルス時間が規定時間を超えたときに、前記第一の波高値
    よりも大きな第二の波高値に切り換え、さらにパルス時
    間の算出も別の式へ切り換えることを特徴とする、請求
    項1記載の光ディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の光ディスク駆動装置にお
    いて、前記平均偏位量検出手段の入力を、前記ローパス
    フィルタの出力に替えて、前記トラッキング補償手段の
    内部に有する積分手段の出力とすることを特徴とする光
    ディスク駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記平均偏位量検出手段は前記光ディス
    クの回転周期の整数倍の期間の偏位量を検出することを
    特徴とする、請求項1記載の光ディスク駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1331121C (zh) * 2004-06-10 2007-08-08 三洋电机株式会社 光盘装置的控制电路、光盘的记录或再生控制方法
JP2008524761A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 情報再生方法

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