JP4005053B2 - 光ディスク装置及びスレッドモータ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は,光ディスク装置に関し,特に,光ディスク装置に搭載されるスレッドモータを制御するための技術に関する。
CD(compact disk),DVD(digital video disk)のような光ディスクの記録/再生を行う光ディスクドライブには,光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるためのスレッドモータが設けられることが一般的である。光ディスクのトラックはスパイラル状であるため,光ディスクを正しく再生するためには,光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させてトラックに追従させなくてはならない。スレッドモータは,光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させ,光ピックアップのトラッキングを実現する。
スレッドモータを制御する最も典型的な方法は,光ピックアップのトラッキングアクチュエータに供給されるトラッキングドライブ信号から,スレッドモータを駆動するスレッドドライブ信号を生成する方法である。当業者に周知であるように,トラッキングドライブ信号は,一般的にはトラッキングエラー信号を位相補償することによって生成される。そのトラッキングドライブ信号の低周波成分は,トラッキングアクチュエータの全体としての変位を示しており,スレッドドライブ信号は,トラッキングドライブ信号の低周波成分を位相補償することによって生成される。このようにしてスレッドドライブ信号を生成することにより,トラッキングアクチュエータの変位が0に近づくように,光ピックアップを位置決めすることができる。
スレッドモータの安定的な制御を妨げる要因の一つは,スレッドモータの負荷に変動が起こり得ることである。例えば,スレッドモータが生成する回転運動を光ピックアップの平行運動に変換する機構の静止摩擦力には,経時変化が起こり得る。
特許文献1は,スレッドモータの負荷の変動があっても,安定に光ピックアップを移動させるための光ピックアップ送り装置を開示している。公知のその光ピックアップ送り装置は,トラッキングアクチュエータの低周波成分から駆動パルスを生成し,その駆動パルスによってスレッドモータを駆動する。駆動パルスによるスレッドモータの駆動は,負荷の変動に対して比較的に強く,スレッドモータの制御の安定性を向上するために有効である。特許文献1は,更に,トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分が変化しないか,あるいはその変化量が少ないときに,駆動パルスの大きさ,パルス幅を変えて再び出力することを開示している。
スレッドモータを駆動パルスで駆動する場合,その駆動パルスの形状,具体的には,駆動パルスのパルス幅及び波高を適切に決定することが重要である。不適切な駆動パルスの形状は,光ピックアップの不所望な挙動の原因になり得る。例えば,駆動パルスの形状が不適切であると,光ピックアップが半径方向に全く動かないことがあり得るし,また,光ピックアップの移動量が大き過ぎることもあり得る。
駆動パルスの大きさ及びパルス幅を適切に決定することを妨げる要因の一つが,スレッドモータの特性のバラツキである。スレッドモータには不可避的にバラツキがあるため,一定のパルス幅及び一定の波高を有する駆動パルスを供給しても,光ピックアップの移動量は一定にはならない。極端な場合には,同一の波高,同一パルス幅の駆動パルスが供給されたときに,あるスレッドモータは回転し,他のスレッドモータは回転しないことがある。特に,スレッドモータとして安価なDCモータが使用される場合には,スレッドモータの特性のバラツキの問題は深刻である。
このような背景から,スレッドモータを駆動する駆動パルスの波形を適切に制御する技術の提供が望まれている。
特開平5−189778号公報
本発明の目的は,スレッドモータを駆動する駆動パルスの波形を適切に制御する技術を提供することにある。
上記の目的を達成するために,本発明は,以下に述べられる手段を採用している。その手段に含まれる技術的事項の記述には,[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために,[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し,付加された番号・符号は,[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による光ディスク装置は,概略的には,駆動パルスが供給された後のスレッドモータ(6)の動作状況を判定し,その動作状況に応答して,駆動パルスの波形を適切に調整するように構成されている。
具体的には,本発明による光ディスク装置は,光ディスクの位置検出手段からの低周波成分と,前記低周波成分の極性に対応し,前記位置検出手段の目標位置とのずれが最小となるように駆動パルスのパルス極性とパルス形状とを調整して前記位置検出手段を駆動する制御回路を有している。
より具体的には,本発明による光ディスク装置は,トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分に対応する出力を生成するスレッドフィルタ演算器(42)と,前記スレッドフィルタ演算器(42)の前記出力が所定の不感帯から外れている場合,スレッドモータを駆動する駆動パルスを繰り返して生成可能に構成されたパルス生成器(13,15,16,44)と,駆動パルスの形状を調整するパルス形状調整器(45)とを備えている。パルス生成器(13,15,16,44)は,スレッドフィルタ演算器(42)の出力の極性に対応した極性を有するように駆動パルスを生成する。パルス形状調整器(45)は,スレッドフィルタ演算器(42)の出力と,パルス生成器(13,15,16,44)によって生成される駆動パルスの極性とに応答して駆動パルスの形状,具体的には,パルス幅及び/又は波高,を調整する。
当該光ディスク装置は,駆動パルスの形状を,スレッドフィルタ演算器(42)の出力と,駆動パルスの極性とに応答して調節することにより,駆動パルスの形状の最適な制御を実現している。駆動パルスの極性を考慮に入れることは,スレッドモータの動作状況に応じて駆動パルスの形状の最適な制御を行うために重要である。
具体的には,駆動パルスの形状の制御は,以下のように行われることが好適である。パルス生成器(13,15,16,44)は,ある時刻においてスレッドフィルタ演算器(42)の出力が所定の不感帯から外れた場合,その時刻以降,駆動パルスを繰り返して生成するように構成されることがある。この場合,パルス形状調整器(45)は,当該時刻以降,駆動パルスが同一の極性を有するように連続して生成された回数をカウントし,カウントされた回数が所定回数に到達したにも関わらずスレッドフィルタ演算器(42)の前記出力が所定の範囲の内側に戻らない場合,駆動パルスのパルス幅及び/又は波高を増加させることが好ましい。
加えて,前記パルス形状調整器(45)は,一の駆動パルスがある極性で出力された後,該一の駆動パルスに続く他の駆動パルスが出力される時刻になる前にスレッドフィルタ演算器(42)の出力が,所定の範囲を横切って駆動パルスの極性と逆の極性に対応する極性の値になった場合,駆動パルスのパルス幅及び/又は波高を減少させることが好ましい。
駆動パルスは,そのエッジのうちの少なくとも一のエッジ,好適には先頭エッジが,積極的に斜めであるように生成されることが好適である。
他の観点において,本発明の光ディスクドライブは,光ディスク(1)に対向して位置する対物レンズを駆動するトラッキングアクチュエータを備えた光ピックアップ(3)と,光ピックアップ(3)を,光ディスク(1)の半径方向に移動させるスレッドモータ(6)と,スレッドモータ(6)を制御する制御系(8〜16)とを備えている。制御系(8−16)は,光ピックアップ(3)の出力からトラッキングエラー信号(22)を生成するRF回路部(8)と,トラッキングエラー信号(22)から,トラッキングアクチュエータの変位に対応するトラッキングドライブデータ(26)を生成するトラッキングフィルタ演算器(41)と,トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分に対応する出力を生成するスレッドフィルタ演算器(42)と,スレッドフィルタ演算器(42)の出力が所定の不感帯から外れていることに応答して,スレッドモータ(6)を駆動する駆動パルスを生成するパルス生成器(13,15,16,44)と,駆動パルスの形状を調整するパルス形状調整器(45)とを含む。パルス生成器(13,15,16,44)は,スレッドフィルタ演算器(42)の出力に対応した極性を有するように駆動パルスを生成する。パルス形状調整器(45)は,スレッドフィルタ演算器(42)の出力と,駆動パルスの極性とに応答して駆動パルスの形状を調整する。
更に他の観点において,本発明によるスレッドモータ制御方法は,
トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分に応答した出力データを生成するステップと,
前記出力データが所定の不感帯から外れていることに応答して,スレッドモータ(6)を駆動する駆動パルスを,前記出力データの極性に対応した極性を有するように生成するステップと,
前記出力データと,前記駆動パルスの極性とに応答して前記駆動パルスの前記形状を調整するステップ
とを備えている。
本発明によれば,スレッドモータを駆動する駆動パルスの波形を適切に制御することができる。
以下,図面を参照しながら,本発明の実施の形態が詳細に説明される。
第1 光ディスクドライブの全体構成
図1は,本発明の実施の一形態が適用される光ディスクドライブ10の構成を概略的に示すブロック図である。光ディスクドライブ10は,光ディスク1を回転させるスピンドルモータ2と,光ピックアップ3と,光ピックアップ3を保持するホルダー4と,ホルダー4を光ディスク1の半径方向に移動させる送り機構5とを備えている。光ピックアップ3には,レーザダイオードと,フォトディテクターと,対物レンズと,対物レンズを半径方向に移動させるトラッキングアクチュエータと,対物レンズを光ディスク1の垂直方向に移動させるフォーカスコイルとが内蔵されている。ただし,これらのコンポーネントは,いずれも,図1には図示されていない。送り機構5は,スレッドモータ6とボールネジ7とを含む。ボールネジ7のスクリューは,スレッドモータ6のロータに接続され,ナットはホルダー4に接続されている。送り機構5は,スレッドモータ6によってボールネジ7のスクリューが回転されると,ホルダー4が光ディスク1の半径方向に移動するように構成されている。ただし,スレッドモータ6の回転運動を,ホルダー4の光ディスク1の半径方向への移動運動に変換する機構は,ボールネジ7に限定されないことに留意されるべきである。ボールネジ7の代わりに,例えば,ラックピニオン機構が使用され得る。
光ディスクドライブ10は,更に,トラッキングアクチュエータ,フォーカスコイル,スピンドルモータ2,及びスレッドモータ6を制御し,駆動するための制御/駆動系を備えている。制御/駆動系は,RF回路部8と,A/D変換器9と,DSP11と,PWM変換部12,13と,ローパスフィルター(LPF)14,15と,ドライバデバイス部16とを備えている。
RF回路部8は,光ピックアップ3のフォトディテクターから出力されるフォトディテクター信号(PD信号)21から,トラッキングエラー(TE)信号22と,フォーカスエラー(FE)信号23と,RF信号24とを生成する機能を有している。トラッキングエラー信号22は,光ディスク1に照射されるレーザビームのスポットの位置の,半径方向の誤差に対応するエラー信号であり,フォーカスエラー信号23は,垂直方向の誤差に対応するエラー信号である。RF信号24は,再生データに対応する信号である。フォーカスエラー信号23,RF信号24の信号処理については,本発明に直接に関係がないため,以下では説明されない。
A/D変換器9,DSP11,PWM変換部12,13,及びローパスフィルター(LPF)14,15は,RF回路部8によって生成されるトラッキングエラー信号22を処理してドライバデバイス部16に制御信号を供給する回路群である。A/D変換器9は,アナログ信号であるトラッキングエラー信号22をデジタルトラッキングエラー信号25に変換する。DSP11は,デジタルトラッキングエラー信号25から,トラッキングドライブデータ(TDデータ)26,及びスレッドドライブデータ(SDデータ)27を生成する演算装置である。TDデータ26とは,トラッキングアクチュエータに供給される駆動電流の大きさを指示するデータであり,概ね,トラッキングアクチュエータの変位に対応した値を有している。SDデータ27とは,スレッドモータ6に供給される駆動電流の大きさを指示するデータである。PWM変換部12は,TDデータ26から,パルス幅変調(pulse width modulation)によってTD_PWM信号28を生成する。同様に,PWM変換部13は,SDデータ27から,パルス幅変調によってSD_PWM信号29を生成する。LPF14,15は,それぞれ,TD_PWM信号28及びSD_PWM信号29からPWMのキャリア成分を除去し,キャリア成分が除去されたTD_PWM信号28及びSD_PWM信号29をドライバデバイス部16に供給する。
ドライバデバイス部16は,トラッキングアクチュエータを駆動するトラッキングアクチュエータドライブ電流30と,スレッドモータ6を駆動するスレッドモータドライブ電流31とを生成する。ドライバデバイス部16は,LPF14から出力されるTD_PWM信号28に応答してトラッキングアクチュエータドライブ電流30を生成し,LPF15から出力されるSD_PWM信号29に応答して,スレッドモータドライブ電流31を生成する。
スレッドモータドライブ電流31の電流波形は,光ディスクドライブ10の動作に応じて変更される;光ディスクドライブ10が通常の記録,再生の動作を行う場合,スレッドモータドライブ電流31はパルス的であり,連続的な波形を有していない;言い換えれば,スレッドモータ6は,駆動パルスによって駆動される。これは,後述されるように,本実施の形態におけるスレッドモータ6の制御の上で重要である。一方,光ディスクドライブ10がトラックジャンプ動作(キック動作)を行う場合,所定の大きさを有するスレッドモータドライブ電流31が連続的に流される。
第2 DSPの機能
図2は,デジタルトラッキングエラー信号25からTDデータ26とSDデータ27とを生成するDSP11の機能を示すファンクションダイアグラムである。TDデータ26の生成は,トラッキングフィルタ部41によって行われる。トラッキングフィルタ部41は,デジタルトラッキングエラー信号25に対して位相補償を行うことにより,TDデータ26を得る。既述のように,TDデータ26は,トラッキングアクチュエータドライブ電流30の大きさ,即ち,トラッキングアクチュエータの変位に対応した値を有している。
SDデータ27の生成は,スレッドフィルタ部42,閾値演算部43,パルスデータ生成部44,スレッド動作判定部45,スイッチ部46,マルチプレクサ部47,パルス設定レジスタ48,及びキックレベルレジスタ49によって行われる。
スレッドフィルタ部42は,TDデータ26から,トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分を取り出し,更に,取り出された低周波成分に対して位相補償を行うことにより,スレッドフィルタ出力51を得る。スレッドフィルタ出力51は,典型的には,8ビットであり,2の補数で表現される。このようにして得られるスレッドフィルタ出力51は,トラッキングアクチュエータの変位のオフセットを示す値になる。トラッキングアクチュエータの変位のオフセットが0であれば,スレッドフィルタ出力51は,デジタル値”00h”となる。記号”h”は,その前の数字が16進法で記述されていることを表していることに留意されたい。
閾値演算部43は,スレッドフィルタ出力51が所定の不感帯から外れているか否かを判断し,その判断結果に応じて異なる値を出力する;ここで不感帯とは,下限閾値LL及び上限閾値ULの間の領域をいう。下限閾値LL及び上限閾値ULは,極性が異なる一組の値である。スレッドフィルタ出力51が所定の不感帯の内側の値である場合,閾値演算部43は,デジタル値”00h”を出力する。スレッドフィルタ出力51が不感帯の外側の値である場合には,閾値演算部43は,スレッドフィルタ出力51をそのまま出力する。
パルスデータ生成部44は,閾値演算部43の出力に応答してパルスデータ52を生成する。パルスデータ52とは,DSP11から外部に出力されるSDデータ27の候補となる値であり,スレッドモータドライブ電流31の大きさを指定する値である。基本的には,SDデータ27はパルスデータ52と一致する;SDデータ27がパルスデータ52と不一致になるのは,トラックジャンプ動作(キック動作)が行われるときのみであり,通常,パルスデータ52は,SDデータ27と同一視してよい。
具体的には,パルスデータ生成部44は,以下のようにしてパルスデータ52を生成する;閾値演算部43の出力がデジタル値”00h”であるときには(即ち,スレッドフィルタ出力51が不感帯の内部にあるときには),パルスデータ生成部44は,パルスデータ52をデジタル値”00h”に設定する。
一方,閾値演算部43の出力がデジタル値”00h”でない場合には,パルスデータ生成部44は,パルス的なスレッドモータドライブ電流31が生成されるようにパルスデータ52(即ち,SDデータ27)を生成する。より具体的には,パルスデータ生成部44は,パルス出力期間とミュート期間とが繰り返されるように,パルスデータ52を生成する;パルス出力期間とは,駆動パルスが出力される期間,即ち,パルスデータ52がデジタル値”00h”以外の値に設定される期間である。ミュート期間とは,スレッドモータドライブ電流31が0である期間,即ち,パルスデータ52がデジタル値”00h”に固定される期間である。パルス出力期間におけるパルスデータ52の絶対値は,スレッドモータ6に供給される駆動パルスの波高に対応しており,以下,出力レベル値と呼ばれる。パルスデータ52の極性は,駆動パルスの極性に対応している。パルス出力期間におけるパルスデータ52の極性,即ち,駆動パルスの極性は,閾値演算部43の出力の極性に一致される;閾値演算部43の出力が正である場合には,パルスデータ52は,正の値をとるように生成され,閾値演算部43の出力が負である場合には,パルスデータ52は負の値をとるように生成される。
出力レベル値,パルス出力期間の長さ,及びミュート期間の長さの初期値は,パルス設定レジスタ48に予め用意される。パルス出力期間の長さは,所定の単位時間Tを用いて,k・Tと定義される。ここでkは,自然数である。出力レベル値,及びパルス出力期間の長さの初期値は,スレッドモータ6が最小回転角だけ回転するように設定される。
スレッド動作判定部45は,スレッドフィルタ部42から供給されるスレッドフィルタ出力51と,パルスデータ生成部44から供給されるパルス出力通知53及びパルス極性通知54とからスレッドモータ6の動作状況を判定し,その動作状況に応じてパルスデータ52(及びSDデータ27)のパルス出力期間の長さを調整する。パルスデータ52のパルス出力期間の長さは,スレッドモータドライブ電流31の駆動パルスのパルス幅に対応しているから,スレッド動作判定部45は,スレッドモータドライブ電流31の駆動パルスのパルス幅を制御する役割を有していることになる。パルス出力通知53は,駆動パルスが生成されたことをパルスデータ生成部44からスレッド動作判定部45に通知するためのものであり,パルス極性通知54は,駆動パルスの極性をスレッド動作判定部45に通知するためのものである。即ち,スレッド動作判定部45は,駆動パルスの極性を考慮に入れて,スレッドモータ6の動作状況を判定する。
駆動パルスの極性を考慮に入れることは,スレッドモータ6の動作状況を的確に判定するために重要である。パルス極性通知54から駆動パルスの極性を把握することにより,スレッド動作判定部45は,同一の極性の駆動パルスが連続して出力されてもスレッドモータ6が回転していないことを認識することができる。加えて,駆動パルスの極性を把握することは,スレッドモータ6が回転しすぎていることを認識するためにも重要である。スレッドモータ6が回転しすぎていることは,駆動パルスが出力された後に,スレッドフィルタ出力51がその駆動パルスの極性と反対の極性の値に大きく変動するという現象から把握可能である。スレッドフィルタ出力51とパルス出力通知53とパルス極性通知54とを監視するスレッド動作判定部45は,この現象を検知してスレッドモータ6が回転しすぎているという判断を行うことができる。
スレッドモータ6の動作状況から駆動パルスのパルス幅の変更が必要であると判断した場合,スレッド動作判定部45は,パルス拡張指示55又はパルス縮小指示56をパルスデータ生成部44に出力することによって駆動パルスのパルス幅を調整する。具体的には,スレッド動作判定部45は,同一の極性の駆動パルスが所定の回数だけ連続して出力されてもスレッドモータ6が回転していない場合には,駆動パルスのパルス幅を大きくする。駆動パルスのパルス幅を大きくする必要がある場合,スレッド動作判定部45は,パルス拡張指示55をパルスデータ生成部44に供給してパルスデータ52のパルス出力期間を長くする。一方,駆動パルスの出力によってスレッドモータ6が回転しすぎている場合には,駆動パルスのパルス幅を狭くする。駆動パルスのパルス幅を狭くする必要がある場合,スレッド動作判定部45は,パルス縮小指示56をパルスデータ生成部44に供給して,パルスデータ52のパルス出力期間を短くする。
スイッチ部46及びマルチプレクサ部47は,光ディスクドライブ10にトラックジャンプ動作を行わせるために用意されている。スイッチ部46及びマルチプレクサ部47は,SDデータ27を,キックレベルレジスタ49に予め保持されている所定のキックレベルデータ57とパルスデータ生成部44が生成するパルスデータ52とのうちから選択する。通常動作時には,スイッチ部46及びマルチプレクサ部47は,パルスデータ生成部44が生成するパルスデータ52を,SDデータ27として選択する。一方,光ディスクドライブ10にトラックジャンプ動作を行わせる場合には,スイッチ部46及びマルチプレクサ部47は,キックレベルデータ57を選択する。これにより,一定の大きさを有するスレッドモータドライブ電流31が,スレッドモータ6に供給される。
以上に説明されたDSP11の各部の機能は,ハードウェア,ソフトウェア,及びこれらの組み合わせのいずれによって実現されてもよいことに留意されたい。
第3 駆動パルスの制御
1.駆動パルスの制御の概要
スレッドフィルタ出力51が閾値演算部43に設定されている不感帯から外れると,パルスデータ生成部44は,スレッドフィルタ出力51と同一の極性の駆動パルスを所定の周期で生成し始める。駆動パルスの生成は,パルス出力期間においてパルスデータ52をデジタル値”00h”以外の値に設定し,ミュート期間においてデジタル値”00h”に設定することによって行われる。パルス出力期間におけるパルスデータ52の絶対値は,パルス設定レジスタ48に保持されている出力レベル値と同一であり,その極性は,スレッドフィルタ出力51の極性と同一である。
駆動パルスの出力の開始の後,スレッド動作判定部45は,スレッドモータ6の動作状況を監視し始める。具体的には,スレッド動作判定部45は,パルス生成部44が生成するパルス出力通知53とパルス極性通知54とを監視して,駆動パルスの出力の開始の後,同一の極性の駆動パルスが出力された回数を数える。
スレッド動作判定部45は,駆動パルスの出力の開始の後,同一の極性の駆動パルスが所定の回数だけ出力されてもスレッドフィルタ出力51が所定範囲の内側に戻らない場合,スレッドモータ6が充分に回転していないと判定する。上記の所定範囲とは,下限閾値LLと上限閾値ULとの間の範囲であり,スレッドモータ6の動作の判断に使用されることから,以下では,判定範囲と呼ばれる。下限閾値LLと上限閾値ULとは,極性が異なる一組の値である。スレッドモータ6が充分に回転していないと判断した場合,スレッド動作判定部45は,パルス拡張指示55をパルスデータ生成部44に送信する。パルスデータ生成部44は,パルス拡張指示55に応答して,パルス出力時間の長さを単位時間Tだけ増加させる。パルス幅の増加後の駆動パルスの周期は,パルス幅の増加前と同一でなくてもよいことに留意されるべきである。パルス幅が増加されても,ミュート期間が同一に保たれることも可能である。ミュート期間が同一に保たれる場合には,駆動パルスの周期は,パルス幅の増加によって増加することになる。
一方,スレッド動作判定部45は,ある時刻において駆動パルスが生成された後,次に駆動パルスが生成される時刻までにスレッドフィルタ出力51が上記の判定範囲を横切った場合,スレッドモータ6が回転し過ぎていると判断する。スレッドモータ6が回転し過ぎていると判断した場合,スレッド動作判定部45は,パルス縮小指示56をパルスデータ生成部44に送信する。パルスデータ生成部44は,パルス縮小指示56に応答して,パルス出力時間の長さを単位時間Tだけ減少させる。パルス幅の減少後の駆動パルスの周期は,パルス幅の減少前と同一でなくてもよいことに留意されるべきである。パルス幅が減少されても,ミュート期間が同一に保たれることも可能である。ミュート期間が同一に保たれる場合には,駆動パルスの周期は,パルス幅の減少によって減少することになる。
以下では,駆動パルスの制御の具体例が詳細に説明される。
2.駆動パルスの制御の具体例
図3は,パルス電流を生成する動作の具体例を示すグラフである。初期的に,トラッキングアクチュエータの変位がほぼ0であり,且つ,トラッキングが正しく行われているとする。この場合,トラッキングエラー信号22の低周波成分はほぼ0であり,従って,トラッキングエラー信号22から生成されるTDデータ26の低周波成分もほぼ0である。従って,TDデータ26から生成されるスレッドフィルタ出力51もデジタル値”00h”の付近の値になる。スレッドフィルタ出力51に応答して,閾値演算部43の出力はデジタル値”00h”に維持され,パルスデータ生成部44が出力するパルスデータ52もデジタル値”00h”に維持される。駆動パルスはスレッドモータ6に供給されない。
光ディスク1の再生の進行と共に,光ピックアップ3が出力するレーザービームのスポットは,光ディスク1の外側方向に移動される。スポットが光ディスク1の外側方向に移動すると,トラッキングアクチュエータの変位,即ち,TDデータ26の値は,トラッキングエラー信号22に応答して増加する。TDデータ26の増加と共に,TDデータ26から取り出されるトラッキングアクチュエータの変位の低周波成分も増加し,従って,スレッドフィルタ出力51も増加し始める(期間1参照)。
スレッドフィルタ出力51が不感帯の上限閾値ULを超えると,閾値演算部43は,スレッドフィルタ出力51をそのまま出力し始め,閾値演算部43の出力は正の値になる(期間2参照)。閾値演算部43の出力がデジタル値”00h”以外の正の値に設定されたことに応答して,パルスデータ生成部44は,正の駆動パルスを生成し始める。言い換えれば,パルスデータ生成部44は,パルスデータ52を,パルス出力期間において出力レベル値に,ミュート期間においてデジタル値”00h”に設定し始める。これにより,駆動パルスがスレッドモータ6に供給される。
駆動パルスがスレッドモータ6に供給され,これによってホルダー4が移動すると,トラッキングを正しく行うTDデータ26の値,即ち,トラッキングアクチュエータの変位が0に近づく。TDデータ26の値がデジタル値”00h”に近づくと,スレッドフィルタ出力51が減少し,上限閾値ULよりも小さくなる(期間3参照)。スレッドフィルタ出力51が上限閾値ULより小さくと,閾値演算部43の出力は,デジタル値”00h”に設定され,パルスデータ生成部44は,駆動パルスの生成を停止する。
駆動パルスが出力されてもスレッドモータ6が回転しない場合には,駆動パルスのパルス幅が広げられる。図4は,駆動パルスのパルス幅を広げる制御の具体例を示すタイミングチャートである。スレッドフィルタ出力51が不感帯の上限閾値ULを超え,正の駆動パルスが出力され始めると,スレッド動作判定部45は,パルス出力通知53とパルス極性通知54とを監視して,正の駆動パルスが出力される回数を数え始める。スレッド動作判定部45は,所定の回数(図4の例では6回)だけ正の駆動パルスが出力された後もスレッドフィルタ出力51が判定範囲の中に入らない場合には,スレッド動作判定部45は,スレッドモータ6が充分に回転していないと判定し,パルス拡張指示55を出力する。パルスデータ生成部44は,パルス拡張指示55に応答して,それ以後に出力される駆動パルスのパルス幅を,単位時間Tだけ増加させる。元のパルス幅がN・Tである場合,駆動パルスのパルス幅は,時間(N+1)・Tに増加されることになる。
パルス幅が増加されてスレッドモータ6が回転し始めると,スレッドフィルタ出力51は減少し始める。スレッドフィルタ出力51が減少して,判定範囲の上限閾値ULよりも小さくなると,駆動パルスの生成が停止される。以後,駆動パルスのパルス幅は,時間(N+1)・Tに固定される。
駆動パルスの出力によってスレッドモータ6が回転し過ぎる場合には,駆動パルスのパルス幅が減少される。図5は,駆動パルスのパルス幅を狭くする制御の具体例を示すタイミングチャートである。駆動パルスが出力され始めると,スレッド動作判定部45は,パルス出力通知53とパルス極性通知54とを監視し始める。正の駆動パルスの出力によってスレッドモータ6が回転し過ぎると,スレッドフィルタ出力51は,急速に減少して次の駆動パルスが出力される時刻になる前に判定範囲を横切る。即ち,最初の正の駆動パルスが出力された時刻で判定範囲の上限閾値ULを超えていたスレッドフィルタ出力51は,次の駆動パルスが出力される前に判定範囲を横切って下限閾値LLよりも小さくなる。スレッド動作判定部45は,パルス出力通知53とパルス極性通知54とから,スレッドフィルタ出力51が次の駆動パルスが出力される時刻になる前に下限閾値LLよりも小さくなったことを検知すると,パルス縮小指示56を出力する。パルスデータ生成部44は,パルス拡張指示55に応答して,それ以後に出力される駆動パルスのパルス幅を,単位時間Tだけ減少させる。元のパルス幅がN・Tである場合,駆動パルスのパルス幅は,時間(N−1)・Tに減少されることになる。
第4 まとめと補足
以上に説明されているように,本実施の形態では,駆動パルスが供給された後のスレッドモータ6の動作状況に応答して駆動パルスのパルス幅が適切に調整され,これにより,スレッドモータ6の最適な制御が実現されている。具体的には,所定の数の同一の極性の駆動パルスの供給によってもスレッドモータ6が回転しない場合には,駆動パルスのパルス幅が増大される。一方,一の駆動パルスによってスレッドモータ6が回転し過ぎる場合には,駆動パルスのパルス幅が減少される。スレッドモータ6の過剰な回転は,スレッドフィルタ出力51とパルス極性通知54とから検出される。
本実施の形態において,駆動パルスのパルス幅が調節される代わりに,駆動パルスの波高が調節されることが可能である。所定の数の同一の極性の駆動パルスの供給によってもスレッドモータ6が回転しない場合には,駆動パルスの波高が増大され,一の駆動パルスによってスレッドモータ6が回転し過ぎる場合には,駆動パルスの波高が減少される。具体的には,パルスデータ生成部44は,パルス拡張指示55に応答して,パルス設定レジスタ48に保存される出力レベル値を増大し,パルス縮小指示56に応答して,出力レベル値を減少させる。
駆動パルスのパルス幅の調節に加えて,駆動パルスの波高が調節されることも可能である。この場合,パルスデータ生成部44は,パルス拡張指示55を受け取ると,パルス設定レジスタ48に保存されているパルス出力期間の長さと出力レベル値の両方を増大させる。一方,パルス縮小指示56を受け取ると,パルスデータ生成部44は,パルス出力期間の長さと出力レベル値の両方を減少させる。
本実施の形態において,駆動パルスとして台形波が使用される,即ち,駆動パルスのエッジが積極的に斜めにされることが可能である。駆動パルスのエッジが斜めであることは,スレッドモータ6の動作をスムーズにする。加えて,駆動パルスのエッジが斜めであることは,光ピックアップ3における共振の発生の防止に好適である。駆動パルスのエッジが斜めであることにより,スレッドモータ6が急峻に回転を開始し,又は停止することが防がれる。これは,高い周波数の振動の発生を防止し,これにより,高い共振周波数を有する部材,例えば,トラッキングアクチュエータを含む光ピックアップ3における共振の発生を有効に抑制する。
図6は,駆動パルスとして台形波が使用される場合のパルスデータ52の変動を示すタイミングチャートである。極性が正の駆動パルスが出力される場合,パルスデータ52は,パルス出力期間の初期(立上り期間)において,システムクロックに同期してΔずつ増加される。パルスデータ52の出力レベル値に到達すると,パルスデータ52は,しばらくの間,出力レベル値に維持される。パルス出力期間の終期(立下り期間)では,パルスデータ52は,システムクロックに同期してΔずつ減少される。これにより,駆動パルスのエッジが積極的に斜めにされる。極性が負の駆動パルスが出力される場合には,パルスデータ52は,パルス出力期間の初期においてΔずつ減少され,パルス出力期間の終期においてΔずつ増加される。
駆動パルスとして台形波が使用される場合,駆動パルスの両方のエッジが斜めである必要はない。スレッドモータ6の動作をスムーズにし,更に,光ピックアップ3における共振の発生を防止するためには,駆動パルスの先頭エッジ(leading edge),即ち,パルス出力期間の初期におけるエッジが斜めにされることが特に有効であり,先頭エッジのみが斜めにされることが可能である。この場合,パルス出力期間の終了時に,パルスデータ52は,システムクロックの一周期で,上記の所定値からデジタル値”00h”に戻される。
なお,本実施の形態の光ディスクドライブと同様の機構が,一般的なディスク装置にも使用可能であることは,当業者には自明的であることに留意されたい。
図1は,本発明の実施の一形態が適用される光ディスクドライブの構成を示すブロック図である。 図2は,本発明の実施の一形態におけるDSPの機能を示すファンクションブロックダイアグラムである。 図3は,スレッドモータに駆動パルスが供給される動作の具体例を示すタイミングチャートである。 図4は,駆動パルスのパルス幅が広げられる制御の具体例を示すタイミングチャートである。 図5は,駆動パルスのパルス幅が狭められる制御の具体例を示すタイミングチャートである。 図6は,駆動パルスとして台形波が使用される場合の,パルスデータの変化を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1:光ディスク
2:スピンドルモータ
3:光ピックアップ
4:ホルダー
5:送り機構
6:スレッドモータ
7:ボールネジ
8:RF回路部
9:A/D変換器
10:光ディスクドライブ
11:DSP
12,13:PWM変換部
14,15:ローパスフィルター(LPF)
16:ドライバデバイス部
21:フォトディテクター信号(PD信号)
22:トラッキングエラー信号
23:フォーカスエラー信号
24:RF信号
25:デジタルトラッキングエラー信号
26:トラッキングドライブデータ(TDデータ)
27:スレッドドライブデータ(SDデータ)
28:TD_PWM信号
29:SD_PWM信号
30:トラッキングアクチュエータドライブ電流
31:スレッドモータドライブ電流
41:トラッキングフィルタ部
42:スレッドフィルタ部
43:閾値演算部
44:パルスデータ生成部
45:スレッド動作判定部
46:スイッチ部
47:マルチプレクサ部
48:パルス設定レジスタ
49:キックレベルレジスタ
51:スレッドフィルタ出力
52:パルスデータ
53:パルス出力通知
54:パルス極性通知
55:パルス拡張指示
56:パルス縮小指示

Claims (6)

  1. トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分に対応する出力を生成するスレッドフィルタ演算器と,
    前記スレッドフィルタ演算器の前記出力に応答して,スレッドモータを駆動する駆動パルスを生成するパルス生成器と,
    前記スレッドフィルタ演算器の前記出力と前記駆動パルスの極性とに応答して、駆動パルスの形状を調整するためのパルス拡張・縮小指示信号を生成するパルス形状調整器とを備え,
    前記パルス形状調整器は,前記駆動パルスの一の駆動パルスがある極性で出力された後,前記一の駆動パルスに続く他の駆動パルスが出力される時刻になる前に前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が,所定の範囲を横切って前記駆動パルスの前記極性と逆の極性に対応する極性の値になった場合,前記駆動パルスのパルス幅及び/又は波高を減少させるための前記パルス拡張・縮小指示信号を生成し、
    前記パルス生成器は,前記パルス拡張・縮小指示信号に対応した形状を有する前記駆動パルスを生成する
    光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって,
    前記パルス生成器は,前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が所定の不感帯から外れたことに応答して前記駆動パルスを生成する
    光ディスク装置。
  3. 請求項2に記載の光ディスク装置であって,
    前記パルス生成器は,ある時刻において前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が前記不感帯から外れた場合,前記時刻以降,前記駆動パルスを繰り返して生成するように構成され,
    前記パルス形状調整器は,前記時刻以降,同一の極性を有するように前記駆動パルスが連続して生成された回数をカウントし,カウントされた前記回数が所定回数に到達したにも関わらず前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が所定の範囲の内側に戻らない場合,前記駆動パルスのパルス幅及び/又は波高を増加させる
    光ディスク装置。
  4. 請求項1に記載の光ディスク装置であって,
    前記駆動パルスが台形波である
    光ディスク装置。
  5. 光ディスクに対向して位置する対物レンズを駆動するトラッキングアクチュエータを備えた光ピックアップと,
    前記光ピックアップを,前記光ディスクの半径方向に移動させるスレッドモータと,
    前記スレッドモータを制御する制御系
    とを備え,
    前記制御系は,
    前記光ピックアップの出力からトラッキングエラー信号を生成するRF回路部と,
    前記トラッキングエラー信号から,前記トラッキングアクチュエータの変位に対応するトラッキングドライブデータを生成するトラッキングフィルタ演算器と,
    前記トラッキングアクチュエータの変位の低周波成分に対応する出力を生成するスレッドフィルタ演算器と,
    前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が所定の不感帯から外れていることに応答して,スレッドモータを駆動する駆動パルスを生成するパルス生成器と,
    前記スレッドフィルタ演算器の前記出力と前記駆動パルスの極性とに応答して、駆動パルスの形状を調整するためのパルス拡張・縮小指示信号を生成するパルス形状調整器
    とを含み,
    前記パルス形状調整器は,前記駆動パルスの一の駆動パルスがある極性で出力された後,前記一の駆動パルスに続く他の駆動パルスが出力される時刻になる前に前記スレッドフィルタ演算器の前記出力が,所定の範囲を横切って前記駆動パルスの前記極性と逆の極性に対応する極性の値になった場合,前記駆動パルスのパルス幅及び/又は波高を減少させるための前記パルス拡張・縮小指示信号を生成し,
    前記パルス生成器は,前記パルス拡張・縮小指示信号に対応した形状を有する前記駆動パルスを生成する
    光ディスクドライブ。
  6. 請求項2に記載の光ディスク装置であって、
    前記スレッドモータがDCモータである
    光ディスク装置。
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