JP2001273649A - サーボ制御システム及び光ディスク装置 - Google Patents

サーボ制御システム及び光ディスク装置

Info

Publication number
JP2001273649A
JP2001273649A JP2000086407A JP2000086407A JP2001273649A JP 2001273649 A JP2001273649 A JP 2001273649A JP 2000086407 A JP2000086407 A JP 2000086407A JP 2000086407 A JP2000086407 A JP 2000086407A JP 2001273649 A JP2001273649 A JP 2001273649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed
control
feed control
gain
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000086407A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Yamada
正 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000086407A priority Critical patent/JP2001273649A/ja
Publication of JP2001273649A publication Critical patent/JP2001273649A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィード制御をオン状態にした場合にも、安
定したサーボ制御を維持できるサーボ制御システム及び
これを用いた光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 トラッキングエラー信号に基づきトラッ
キング制御を行うトラッキングイコライザ17と、トラ
ッキングエラー信号の低周波数成分に基づきフィード制
御を行うフィードイコライザ19と、フィード制御がオ
ンになる際には、フィード制御ループの低周波数ゲイン
を小さくし、フィード制御がオンになってから所与の期
間が経過した後に低周波数ゲインを通常値に設定するゲ
イン調整回路70を含む。フィード制御がオンになる際
に積分ゲインを小さくしたり、積分ゲインを小さくし且
つ比例ゲインを大きくする。フィードモータが過負荷に
より回転停止状態になる場合に、フィード制御をオフに
して消費電力を低減化する。電力制御のためにオフにさ
れたフィード制御がオンになる際には、低周波数ゲイン
を小さくし、電力制御のために再度オフにされる前に、
通常値に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボ制御システ
ム及び光ディスク装置に関し、特に、光ピックアップの
トラッキング制御とフィード制御を行うサーボ制御シス
テムに関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】CD(Co
mpact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、M
OD(MagnetOptical Disc)などの光ディスクの情報記
録トラックは、例えば内周から外周に向けて螺旋状に形
成されている。従って、光ディスク装置においては、光
ディスクのトラックに光ピックアップを追従させるトラ
ッキング制御や、光ピックアップを光ディスクの半径方
向に移動させるフィード制御(トラバース制御)が必要
になる。
【0003】このようなトラッキング制御やフィード制
御を行うサーボ制御システムでは、トラック位置と光ピ
ックアップの光スポット位置との、光ディスクの半径方
向でのずれ量が、トラッキングエラー信号として検出さ
れる。
【0004】そして、トラッキング制御は、このトラッ
キングエラー信号に基づいて行われ、光ピックアップが
トラックに追従するように光ピックアップを微少に移動
させる。
【0005】一方、フィード制御は、トラッキングエラ
ー信号の低周波数成分に基づいて行われ、光ピックアッ
プを搭載するキャリッジを移動させる。
【0006】しかしながら、このようにキャリッジを移
動させるためにフィード制御をオン状態にすると、サー
ボ制御が不安定になったり、光ピックアップの移動機構
に振動が生じるなどの不具合が判明した。
【0007】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、安定
したサーボ制御を維持できると共にフィードサーボの引
き込み動作も高速化できるサーボ制御システム及びこれ
を用いた光ディスク装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、光ピックアップのサーボ制御を行うサーボ
制御システムであって、光ピックアップをトラックに追
従させるために、トラッキングエラー信号に基づいてト
ラッキング制御を行うトラッキング制御手段と、前記ト
ラッキングエラー信号の低周波数成分に基づいてフィー
ド制御を行うフィード制御手段と、前記フィード制御が
オン状態になる際には、フィード制御ループの低周波数
ゲインを通常値よりも小さな値に設定し、前記フィード
制御がオン状態になってから所与の期間が経過した後
に、フィード制御ループの低周波数ゲインを通常値に設
定するゲイン調整手段とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、フィード制御がオン状態
になる際(フィード制御ループが閉じる際)には、フィ
ード制御ループの低周波数ゲインが小さな値に設定さ
れ、所与の期間が経過した後に通常値に設定される。従
って、フィード制御がオン状態になることでトラッキン
グエラー信号にステップ状のオフセット波形が重畳され
るような事態が生じても、サーボ制御の安定性を維持で
きるようになる。
【0010】なお、フィード制御は、トラッキング制御
とほぼ同時にオン状態にするようにしてもよいし、トラ
ッキング制御がオン状態になってから所与の期間だけ経
過してからオン状態にするようにしてもよい。また、フ
ィード制御ループの低周波数ゲインは、フィード制御を
オン状態にする前に小さな値に設定しておいてもよい
し、フィード制御をオン状態にするのとほぼ同時のタイ
ミングで小さな値に設定してもよい。また、トラッキン
グエラー信号は、トラッキング制御手段がフィード制御
手段に供給するようにしてもよいし、他の手段(例えば
信号生成手段)から直接供給するようにしてもよい。
【0011】また本発明は、前記ゲイン調整手段が、前
記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制御
ループの積分ゲインを通常値よりも小さな値に設定し、
前記フィード制御がオン状態になってから所与の期間が
経過した後に、フィード制御ループの積分ゲインを通常
値に設定することを特徴とする。
【0012】このようにすれば、フィード制御がオン状
態になる際に、低周波数ゲインを小さな値に設定できる
と共に、通常値よりも大きな位相余裕をとることができ
るようになり、サーボ制御の安定性を維持できる。
【0013】また本発明は、前記ゲイン調整手段が、前
記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制御
ループの積分ゲインを通常値よりも小さな値に設定する
と共にフィード制御ループの比例ゲインを通常値よりも
大きな値に設定し、前記フィード制御がオン状態になっ
てから所与の期間が経過した後に、フィード制御ループ
の積分ゲイン及び比例ゲインを通常値に設定することを
特徴とする。
【0014】このようにすれば、フィード制御がオン状
態になる際に、サーボ制御の帯域を広くすることが可能
になり、フィードサーボの引き込み動作を高速化できる
ようになる。
【0015】また本発明は、前記フィード制御手段によ
り制御されるフィードモータが過負荷により回転停止状
態になる場合に、前記フィード制御をオフ状態にして消
費電力を低減化する電力制御手段を含み、前記ゲイン調
整手段が、前記電力制御手段によりオフ状態にされた前
記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制御
ループの低周波数ゲインを通常値よりも小さな値に設定
し、前記フィード制御がオン状態になってから前記電力
制御手段により再度オフ状態にされる前に、フィード制
御ループの低周波数ゲインを通常値に設定することを特
徴とする。
【0016】このようにすれば、フィードサーボの制御
性を損なうことなく、フィードモータを駆動するドライ
バなどが消費する電力を低減できるようになる。
【0017】また本発明は、前記電力制御手段が、前記
フィードモータの回転停止期間内の所与の期間におい
て、前記フィード制御をオフ状態にすることを特徴とす
る。
【0018】このようにすれば、小規模且つ簡素な構成
で、フィードモータを駆動するドライバなどが消費する
電力を確実に低減できるようになる。
【0019】また本発明に係る光ディスク装置は、上記
のいずれかのサーボ制御システムと、前記光ピックアッ
プと、前記光ピックアップが光ディスクのトラックに追
従するように前記光ピックアップを移動させるトラッキ
ングアクチュエータと、前記光ピックアップを搭載する
キャリッジを光ディスクの半径方向で移動させるフィー
ドモータと、前記トラッキング制御手段の制御下で、前
記トラッキングアクチュエータを駆動するトラッキング
アクチュエータ・ドライバと、前記フィード制御手段の
制御下で、前記フィードモータを駆動するフィードモー
タ・ドライバとを含むことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、フィード制御がオン状態
になることでトラッキングエラー信号にステップ状のオ
フセット波形が重畳される事態が生じても、各アクチュ
エータからなる移動機構に振動が発生する事態を効果的
に防止できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を用いて詳細に説明する。
【0022】1.光ディスク装置 図1に、本実施形態のサーボ制御システムを含む光ディ
スク装置の構成例を示す。
【0023】図1の光ディスク装置は、CDやDVDな
どの光ディスク1が装着された回転軸を回転するディス
クモータ2(スピンドルモータ)を備えている。
【0024】光ディスク1の下方には、光ピックアップ
3(光ヘッド)が配置され、この光ピックアップ3は、
光ディスク1の半径方向で移動するキャリッジ4に搭載
されている。
【0025】キャリッジ4は、図示しないフィード(送
り)機構により光ディスク1の半径方向に移動でき、そ
のフィード機構は、フィードモータ5により駆動され
る。
【0026】光ピックアップ3は、図示しない半導体レ
ーザや光検出器などを備える。そして、上記半導体レー
ザからのレーザビームが、対物レンズ6を介してディス
ク1に照射され、その反射光が、4分割又は2分割され
た上記光検出器の受光部で受光される。
【0027】光ピックアップ3の対物レンズ6は、その
光軸方向(上下方向)に沿って移動可能に保持されてい
ると共に、光ディスク1の半径方向に微動可能に保持さ
れている。そして、フォーカスアクチュエータ7が、対
物レンズ6を光軸方向で移動させ、トラッキングアクチ
ュエータ8が、対物レンズ6を光ディスク1の半径方向
で移動させる。
【0028】光ピックアップ3の図示しない光検出器か
らの検出信号は、信号生成回路11(信号生成手段)に
供給され、信号生成回路11は、その検出信号に基づい
てRF信号、フォーカスエラー信号FE及びトラッキン
グエラー信号TEを生成する。
【0029】信号生成回路11からのRF信号は復調回
路12(復調手段)に供給され、復調回路12は、サー
ボコントローラ13及びシステムコントローラ14との
間で、必要なデータの授受を行う。
【0030】信号生成回路11からのフォーカスエラー
信号FEは、フォーカスイコライザ15(フォーカス制
御手段)を介してフォーカスアクチュエータ・ドライバ
16に供給され、フォーカスアクチュエータ・ドライバ
16がフォーカスアクチュエータ7を駆動する。これに
より、常にフォーカスが合うように対物レンズ6が光軸
方向に移動するようになり、レーザービームの微少スポ
ットが光ディスク1の記録層上に形成されるようにな
る。
【0031】また信号生成回路11からのトラッキング
エラー信号TEは、トラッキングイコライザ17(トラ
ッキング制御手段)を介してトラッキングアクチュエー
タ・ドライバ18(駆動手段)に供給され、トラッキン
グアクチュエータ・ドライバ18がトラッキングアクチ
ュエータ8を駆動する。これにより、常にトラッキング
状態が維持されるように対物レンズ6が光ディスク1の
半径方向で移動するようになり、光ディスク1の記録層
上のトラックが光ビームで追跡されるようになる。
【0032】更に信号生成回路11からのトラッキング
エラー信号TEは、トラッキングイコライザ17、フィ
ードイコライザ19(フィード制御手段)を介してフィ
ードモータ・ドライバ20(駆動手段)に供給され、フ
ィードモータ・ドライバ20が、フィードモータ5が間
欠的に回転するようにフィードモータ5を駆動する。
【0033】ディスクイコライザ21には、サーボコン
トローラ13から制御信号が供給され、この制御信号に
より、ディスクモータ・ドライバ22がディスクモータ
2を駆動する。
【0034】また、サーボコントローラ13は、システ
ムコントローラ14からの各種の制御信号に基づいて、
フォーカスイコライザ15、トラッキングイコライザ1
7、フィードイコライザ19及びディスクイコライザ2
1に対して、所要の制御信号を供給する。
【0035】そして、図1に示すように、サーボコント
ローラ13と、フォーカスイコライザ15と、トラッキ
ングイコライザ17と、フィードイコライザ19と、デ
ィスクイコライザ21とから、サーボ制御部23(サー
ボ制御システム)が構成されている。なお、サーボコン
トローラ13、フォーカスイコライザ15、ディスクイ
コライザ21は任意の構成要素である。
【0036】次に、図1に示すサーボ制御部23のう
ち、本発明に係る部分の詳細な構成例について図2を参
照して説明する。
【0037】図2に示すように、トラッキングイコライ
ザ17は、位相補償フィルタ50(位相補償手段)と、
スイッチSW1(ループ開閉手段)を含む。そして、位
相補償フィルタ50の出力信号TROは、スイッチSW
1を介してトラッキングアクチュエータ・ドライバ18
に供給されると共に、フィードイコライザ19のローパ
スフィルタ52に供給される。
【0038】フィードイコライザ19は、ローパスフィ
ルタ52(低域通過手段)と、位相補償フィルタ60
(位相補償手段)と、スイッチSW2(ループ開閉手
段)と、停止検出回路66(停止検出手段)を含む。
【0039】ローパスフィルタ52は、位相補償フィル
タ50の出力信号TROの低周波数成分のみを通過(抽
出)する。そして、ローパスフィルタ52の出力は位相
補償フィルタ60に供給される。
【0040】なお、位相補償フィルタ50の出力信号T
ROではなくて、トラッキングエラー信号TEをローパ
スフィルタ52に直接入力することも可能である。
【0041】位相補償フィルタ60は、P(比例)動作
部62、I(積分)動作部64を含み、これらのP動作
部62、I動作部64が直列に接続されている。なお、
図3に示すように、これらのP動作部62、I動作部6
4を並列に接続するようにしてもよい。そして、位相補
償フィルタ60の出力信号TROPHは、スイッチSW
2を介して、フィードモータ・ドライバ20に供給され
る。
【0042】停止検出回路66は、位相補償フィルタ6
0の出力信号TROPHに基づき、フィードモータ5の
回転停止期間を検出し、信号FDMOVEを生成して出
力する。
【0043】加算器68(加算手段)は、シーク時に、
図示しないシーク用イコライザにて演算されたシーク用
速度指令信号を入力(加算)するためのものである。
【0044】サーボコントローラ13は、図2に示すよ
うに、ゲイン調整回路70(ゲイン調整手段)と、シー
ケンス制御回路80(ループ開閉制御手段)と、タイマ
回路82(タイマ手段)を含む。
【0045】ゲイン調整回路70は、フィード制御がオ
ン状態になる際(フィードサーボの引き込み動作の際)
には、フィード制御ループの低周波数ゲインが通常値よ
りも小さくなり、フィード制御がオン状態になってから
所与の期間が経過した後に、低周波数ゲインが通常値に
なるように、位相補償フィルタ60を制御する。これ
は、ゲイン調整回路70が含む係数制御回路72が、P
動作部62の比例ゲイン係数KP、I動作部64の積分
ゲイン係数KIを制御することで実現される。
【0046】より具体的には、フィード制御がオン状態
になる際には、フィード制御ループの積分ゲインを通常
値よりも小さくし、フィード制御がオン状態になってか
ら所与の期間が経過した後に、積分ゲインを通常値に設
定する。或いは、フィード制御がオン状態になる際に
は、フィード制御ループの積分ゲインを通常値よりも小
さくすると共に比例ゲインを通常値よりも大きくし、フ
ィード制御がオン状態になってから所与の期間が経過し
た後に、積分ゲイン及び比例ゲインを通常値に設定す
る。
【0047】なお、低周波数ゲイン(積分ゲイン、比例
ゲイン)を通常値に戻すまでの期間である上記所与の期
間は、例えばタイマ回路82を利用して計測できる。
【0048】シーケンス制御回路80は、後述するよう
に、停止検出回路66からの信号FDMOVEと、タイ
マ回路82とを利用することにより、スイッチSW1、
SW2の接点を切り替えてトラッキング制御ループやフ
ィード制御ループを開閉動作させる開閉切り替え信号T
RON、FDONを生成する。
【0049】本発明の電力制御手段は、例えば、これら
のシーケンス制御回路80、タイマ回路82などにより
構成することができる。
【0050】なお、図4(A)、(B)に、位相補償フ
ィルタ60の具体的な構成例を示す。
【0051】図4(A)は、P動作部62、I動作部6
4を直列に接続した場合の具体例であり、図4(B)
は、P動作部62、I動作部64を並列に接続した場合
の具体例である。図4(A)、(B)に示すような構成
にすることで、位相遅れ補償や位相進み補償が可能にな
る。そして、図4(A)では、係数K1を制御すること
で比例ゲインを調整でき、係数K1、K2及びK3を制
御することで積分ゲインを調整できる。一方、図4
(B)では、係数K4を制御することで比例ゲインを調
整でき、係数K5、K6、K7を制御することで積分ゲ
インを調整できる。
【0052】また図5に、位相補償フィルタ50をデジ
タルフィルタで構成した場合のスイッチSW1、SW2
の具体的な構成例を示す。
【0053】レジスタREG1には、位相補償フィルタ
50の演算結果が、デジタル値で書き込まれる。そし
て、図5(B)に示すように、信号FDONがHレベル
の時(SW1、SW2がオンの時)には、レジスタRE
G1からレジスタREG2に所与のクロックでデータが
転送される。そして、レジスタREG2のデジタル値は
図示しないD/A変換器によりアナログ値に変換され
て、そのアナログ値がフィードモータ・ドライバ20に
供給される。これにより、位相補償フィルタ50の出力
信号TROPHがフィードモータ・ドライバ20に供給
されるようになる。
【0054】一方、信号FDONがLレベルの時(SW
1、SW2がオフの時)には、レジスタREG2が信号
CLRによりクリアされる。これにより、フィードモー
タ・ドライバ20には、サーボ基準電圧(例えば0V)
が供給されるようになり、位相補償フィルタ50の出力
信号TROPHがフィードモータ・ドライバ20に供給
されないようになる。
【0055】なお、以上に説明した図1、図2のトラッ
クイコライザ17、フィードイコライザ19、サーボコ
ントローラ13などの各ブロックは、CPU(マイクロ
コンピュータ)やDSPなどのプロセッサ上で実行され
るソフトウェア(プログラム)により実現してもよい
し、ASICなどのハードウェアにより実現してもよ
い。或いは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせ
により実現してもよい。
【0056】2.ゲイン調整 さて、本実施形態では、フォーカスアクチュエータ7
(図1参照)により、図6(A)のA1に示すように対
物レンズ6が移動し、トラッキングアクチュエータ8に
より、A2に示すように対物レンズ6が移動し、フィー
ドモータ5により、A3に示すように光ピックアップ3
を搭載したキャリッジ4が移動する。また、対物レンズ
6と光ピックアップ3との間にはバネSP(弾性部材)
が介在している。
【0057】トラッキング制御により、対物レンズ6
が、光ディスク1に螺旋状に形成されたトラックに追従
した場合には、図6(B)に示すように、光ピックアッ
プ3そのものの位置は移動せず、対物レンズ6の位置の
みが移動する。従って、対物レンズ6と光ピックアップ
3との間の位置のずれ量を表すレンズシフト量が徐々に
大きくなり、バネSPは延びた状態になる。
【0058】そして、レンズシフト量が増えると、トラ
ッキングエラー信号の低周波数成分(DC成分)が増
え、キャリッジ4を移動させるフィードモータ5の回転
駆動力が増す。これにより、静止摩擦が原因で移動でき
なかったキャリッジ4が、図6(C)に示すように光デ
ィスク1の半径方向(例えば外周から内周に向かう方
向)に移動し、レンズシフト量が低減される。
【0059】このようにすることで、螺旋状に形成され
たトラックに対物レンズ6を常に追従させながら、光デ
ィスク1のデータを適正に読み出すことができるように
なる。
【0060】ところが、図6(B)のようにレンズシフ
ト量が大きい時に、フィード制御がオンになると(フィ
ードサーボの引き込み動作が行われると)、図2の信号
TROに、トラッキングエラー信号のDC成分であるス
テップ状の波形が重畳されてしまう。従って、サーボ制
御が不安定になったり、フォーカスアクチュエータ7や
トラッキングアクチュエータ8などの移動機構が振動す
るなどの問題が生じる。
【0061】例えば、光ディスク1が光ディスク装置に
挿入されると、まず、フォーカス制御がオンになり、次
に、トラッキング制御がオンになり、最後にフィード制
御がオンになる。従って、トラッキング制御がオンにな
った後、フィード制御がオンになる前に、対物レンズ6
と光ピックアップ3の位置関係が図6(B)に示すよう
な関係になっていると、信号TROにステップ状の波形
が重畳される上記問題が発生する可能性がある。
【0062】また、数百トラック先のトラックに飛ぶた
めにシークを行う場合には、トラッキング制御及びフィ
ード制御を一度オフにする。そして、シークの完了後
に、トラッキング制御及びフィード制御を再びオンにす
る。
【0063】そして、シークにおいては対物レンズ6が
長い距離を移動するため、シーク終了直後に対物レンズ
6に揺れが生じる。このため、対物レンズ6と光ピック
アップ4の位置関係が図6(B)に示すような関係にな
る可能性が高く、信号TROにステップ状の波形が重畳
される問題が生じやすい。
【0064】そこで本実施形態では、フィード制御ルー
プの低周波数ゲインを通常値よりも小さくした状態でフ
ィード制御をオンにすると共に、所与の期間経過後に、
フィード制御ループの低周波数ゲインを通常値に設定す
るようにしている。
【0065】より具体的には、例えば図7、図8のフロ
ーチャートに示すような処理を行う。
【0066】例えば図7では、フォーカスサーボがかか
ると、トラッキング制御をオンにする(ステップS1、
S2)。即ち、図2のシーケンス制御回路80(ループ
開閉手段)が、信号TRONをHレベル(アクティブ)
にして、スイッチSW1をオン(導通状態)にし、トラ
ッキング制御ループを閉じる。
【0067】次に、フィード制御をオンにする(ステッ
プS3)。即ち、図2のシーケンス制御回路80が、信
号FDONをHレベル(アクティブ)にして、スイッチ
SW2をオンにし、フィード制御ループを閉じる。
【0068】そして、このようにフィード制御がオンに
なる際には、積分ゲイン係数KIが通常値KI(NORMAL)
よりも小さな値KI(LOW)になるように、図2の係数制
御回路72が積分ゲイン係数を制御する。
【0069】そして、図2のタイマ回路82を利用し
て、所与の期間(設定時間)が経過したか否かを判断し
(ステップS4)、所与の期間が経過すると、係数制御
回路72が、積分ゲイン係数KIを通常値KI(NORMAL)
に設定する(ステップS5)。
【0070】一方、図8では、ステップS13に示すよ
うに、フィード制御がオンになる際には、積分ゲイン係
数KIが通常値KI(NORMAL)よりも小さな値KI(LOW)
になり、比例ゲイン係数KPが通常値KP(NORMAL)より
も大きな値KP(HIGH)になるように、図2の係数制御回
路72がゲイン係数を制御する。
【0071】そして、ステップS15に示すように、所
与の期間が経過すると、係数制御回路72が、積分ゲイ
ン係数KI、比例ゲイン係数KPを通常値KI(NORMA
L)、KP(NORMAL)に設定する。
【0072】以上のようすれば、図6(B)の状態でフ
ィード制御がオンになり、信号TROにステップ状の波
形が重畳されても、その時には低周波数ゲインが小さく
なっているため、サーボ制御が不安定になるなどの事態
を防止できる。
【0073】図9(A)、(B)、(C)に、フィード
制御ループの周波数特性の例を示す。図9(A)、
(B)、(C)は、図2のように、P動作部62、I動
作部64を直列接続した場合の周波数特性である。
【0074】通常状態での周波数特性は図9(A)のよ
うになる。図9(A)では、B1に示すように低周波数
ゲイン(DCゲイン)が大きい。またI(積分)動作部
64によって位相が遅れるため、B2に示すように零ク
ロス周波数FCでの位相余裕θMが小さい。従って、図
6(B)のようにレンズシフトが大きい時に、図9
(A)のような周波数特性を持つフィード制御ループが
閉じると、サーボ制御が不安定になる問題が生じてしま
う。
【0075】一方、図9(B)は、積分ゲインを小さく
した場合の周波数特性である。このように積分ゲインを
小さくすれば、B1とB3を比較すれば明らかなよう
に、低周波数ゲインが通常状態の場合に比べて小さくな
る。また、B2とB4を比較すれば明らかなように、零
クロス周波数FCでの位相余裕θMが通常状態の場合に
比べて大きくなる。従って、フィード制御をオンにする
前に、積分ゲインを小さくして周波数特性を図9(B)
のように設定しておけば、図6(B)のような状態でフ
ィード制御がオンになっても、サーボ制御を安定な状態
に保つことができる。
【0076】例えば図10(A)に、通常状態の場合の
ステップ応答波形を示し、図10(B)に、積分ゲイン
を小さくした場合のステップ応答波形を示す。図10
(A)、(B)を比べれば明らかなように、積分ゲイン
を小さくすることで、ステップ応答時のオーバーシュー
トを減らすことができ、サーボ制御の安定化を図れる。
【0077】また積分ゲインを下げても、図9(B)の
B5に示すように、サーボ帯域を決める零クロス周波数
FC(クロスオーバ周波数)は、それほど小さくなら
ず、広いサーボ帯域を確保できる。従って、フィードサ
ーボの高速な引き込み動作を実現できる。
【0078】また、図9(C)は、積分ゲインを小さく
すると共に比例ゲインを大きくした場合の周波数特性で
ある。このように積分ゲインを小さくすると共に比例ゲ
インを大きくすれば、B6に示すように低周波数ゲイン
を通常状態の場合よりも小さくできる共にB7に示すよ
うに零クロス周波数FCを大きくできる。従って、フィ
ード制御をオンにする前に、周波数特性を図9(C)の
ように設定しておけば、図6(B)のような状態でフィ
ード制御がオンになっても、サーボ制御を安定な状態に
保つことができる。また、B7に示すように零クロス周
波数FCが高いため、フィードサーボの引き込み動作を
図9(B)よりも更に高速化できる。
【0079】例えば、本実施形態と異なる手法として、
サーボ制御のオン、オフに依らずに、常に積分ゲインを
小さくする手法を考えることができる。
【0080】しかしながら、この手法では、図10
(B)に示すように、定常偏差が大きくなり、目標値へ
の追従性が悪くなる。従って、図6(B)で説明したレ
ンズシフト量が大きくなり、光ディスクからの読み出し
データに乗るジッターが大きくなったり、トラッキング
エラー信号に重畳されるオフセット値が大きくなる。こ
の結果、データのエラー率が高くなり、光ディスクから
のデータの読み出し時間が長くなるという問題が生じ
る。
【0081】これに対して、本実施形態では、フィード
制御がオンになってから所与の期間経過すると、図9
(A)の通常状態の周波数特性に戻り、低周波数ゲイン
が大きくなる。これにより、ステップ応答波形が図10
(C)に示すようになる。図10(C)において、時刻
t1はフィード制御がオンになった時刻である。
【0082】例えば、図10(C)の時刻t0〜t1で
は、図9(B)のような積分ゲインが小さい場合の周波
数特性が用いられるため、ステップ応答特性も、図10
(B)と同様の応答特性になる。従って、図10(C)
のD1に示すように、図10(A)に比べてオーバーシ
ュート量を大幅に軽減できる。
【0083】一方、フィード制御がオンになった時刻t
1以降では、図9(A)のような通常状態の場合の周波
数特性が用いられるため、ステップ応答特性も、図10
(A)と同様の応答特性になる。従って、目標値に直ぐ
に収束するようになる。即ち、時刻t1の時点において
は、図10(C)のD2に示すように、重畳されるオフ
セット値が小さいため、D3に示すようにオーバーシュ
ート量も少なくなる。また、低周波数ゲイン(積分ゲイ
ン)が大きいため、D4に示すように定常偏差も小さく
なる。従って、光ディスクからの読み出しデータに乗る
ジッターも小さくなり、トラッキングエラー信号に重畳
されるオフセット値も小さくなる。この結果、データの
エラー率も低くなり、光ディスクからのデータの読み出
し時間も短縮化できる。また、ステップ応答の最終値が
短時間で目標値に近づくようになり、ステップ応答の整
定時間を短縮化できる。
【0084】なお、図9(C)に示すように比例ゲイン
を大きくして、クロスオーバ周波数FCを大きくする
と、サーボ帯域が広がるため、本来はトラッキングサー
ボが追従すべき光ディスクの偏心成分にフィードサーボ
が追従するようになってしまう。これにより、アクチュ
エータなどの移動機構に振動が発生する問題が生じる。
【0085】しかしながら、本実施形態では、フィード
制御がオンになってから所与の期間経過すると、図9
(A)の通常状態の周波数特性に戻り、比例ゲインが元
に戻る。従って、光ディスクの偏心成分にフィードサー
ボが追従してしまい移動機構に振動が発生する事態を防
止できる。
【0086】3.消費電力の低減化 さて。図1のキャリッジ4を移動させるフィード機構
は、ギヤ(プーリ)などを有するため、キャリッジ4の
移動の際には摩擦やバックラッシュが発生する。またフ
ィードモータ5にはコギング(cogging)もある。このた
め、フィードモータ5の駆動信号が所定のレベルに達す
るまでの期間は不感帯期間となり、過負荷によりフィー
ドモータ5が回転しない現象が生じる。
【0087】このように、駆動信号が入力されているに
もかかわらず、フィードモータ5が回転しないと、フィ
ードモータ5やフィードモータ・ドライバ20において
無用な電流が流れ、無駄な電力が消費されてしまう。
【0088】そこで本実施形態では、フィードモータ5
が過負荷により回転停止状態になる場合に、フィードイ
コライザ19によるフィード制御をオフにして(フィー
ド制御ループを開いて)、フィードモータ・ドライバ2
0の消費電力の低減化を図っている。
【0089】以下、本実施形態による消費電力の低減化
手法について説明する。
【0090】図11に、図2のシーケンス制御回路80
が出力する信号TRON、FDONの信号波形図を示
す。
【0091】図1のサーボコントローラ13からの駆動
信号が、ディスクイコライザ21を介してディスクモー
タ・ドライバ22に供給されると、ディスクモータ・ド
ライバ22がディスクモータ2を駆動し、これにより光
ディスク1が回転を始める。
【0092】そして、図11の時刻t1になると、シー
ケンス制御回路80からの信号TRONがHレベル(ア
クティブ)になるため、スイッチSW1がオンになり、
トラッキング制御がオンになる(トラッキング制御ルー
プが閉じる)。
【0093】その後、図11の時刻t2になると、シー
ケンス制御回路80からの信号FDONがHレベル(ア
クティブ)になるため、スイッチSW2がオンになり、
フィード制御がオンになる(フィード制御ループが閉じ
る)。
【0094】この時、図2の位相補償フィルタ50から
の信号TROはローパスフィルタ52に供給され、ロー
パスフィルタ52の出力は位相補償フィルタ60に供給
される。そして、位相補償フィルタ60は、図12に模
式的に示される信号TROPHを出力する。
【0095】停止検出回路66は、信号TROPHに基
づいて、信号TROPHが最大値になった時(図12の
F1参照)に立ち上がり、最小値になった時(F2参
照)に立ち下がる信号FDMOVEを生成して出力す
る。即ち、図12に示すように、この信号FDMOVE
がHレベル(アクティブ)である期間は、フィードモー
タ5が回転している期間を表すことになる。
【0096】シーケンス制御回路80は、停止検出回路
66の出力信号FDMOVEの立ち下がりから、次の立
ち上がりまでの時間をタイマ回路82を用いて測定する
ことで、図12のF3に示すフィードモータ5の回転停
止期間TSTOPを検出する。このTSTOPにはバラ
ツキがあるため、検出動作を複数回行って、その平均値
を求めることが望ましい。
【0097】次に、求められたTSTOPの平均値の例
えば50%〜90%の範囲で、図12のF4に示すよう
に、フィード制御をオフにする期間であるTOFFを設
定する。
【0098】その後、図11の時刻t4になると、シー
ケンス制御回路80からの信号FDONがLレベルに変
化し、フィードモータ・ドライバ20の消費電力を低減
化する省電力モードに移行する。
【0099】この省電力モードでは、シーケンス制御回
路80は、停止検出回路66からの信号FDMOVEに
基づいて、フィード制御のオン、オフを制御する信号F
DONを、図12に示すように生成して出力する。
【0100】即ちタイマ回路82は、図12に示すよう
に、信号FDMOVEが立ち下がる時刻t1で時間の測
定を開始し、上述のTOFFの期間が経過した時刻t2
で測定を停止する。また、シーケンス制御回路80は、
時刻t1でLレベルになり、時刻t2でHレベルになる
ように、信号FDONを生成する。
【0101】そして、この信号FDONがLレベルの時
には、スイッチSW2をオフにして、図12のF5に示
すようにフィード制御をオフにする。一方、信号FDO
NがHレベルの時には、スイッチSW2をオンにして、
F6に示すようにフィード制御をオンにする。
【0102】このようにすれば、フィードモータ5の回
転が停止している期間TSTOP内の大部分を占める期
間TOFFでは、フィード制御がオフになり、フィード
モータ・ドライバ20に信号TROPHが供給されない
ようになる。従って、フィードモータ・ドライバ20内
で無用な電流が流れて、無駄な電力が消費される事態を
効果的に防止できるようになる。
【0103】なお、フィードモータ5が過負荷により回
転停止状態になる場合に、フィード制御をオフにして消
費電力を低減化する電力制御手法としては、種々の変形
実施を考えることができる。
【0104】例えば、フィードモータ5の回転停止期間
の開始時点から、光ディスク1の回転数の計数動作を開
始する。そして、その開始時点から、計数値が所与の設
定回数になる時点までの期間内において、フィード制御
(スイッチSW2)をオフにし、フィードモータ・ドラ
イバ20への信号TROPHの供給を停止する。
【0105】或いは、信号TROPHが所与のしきい値
を越えたか否かを検出し、その検出結果に基づいて、フ
ィード制御のオン、オフを制御し、フィードモータ・ド
ライバ20への信号TROPHの供給、非供給を制御し
てもよい。
【0106】そして、このように、フィードモータ5の
回転停止時にフィード制御をオフにして電力を制御する
場合には、図7、図8で説明したようなゲイン調整手法
を採用することが望ましい。
【0107】即ち、図12のF5に示すように電力制御
によりフィード制御がオフにされ、その後、F6に示す
ようにフィード制御がオンになる際には、フィード制御
ループの低周波数ゲインを通常値よりも小さな値に設定
する(積分ゲインを小さくする。或いは積分ゲインを小
さくし、比例ゲインを大きくする)。
【0108】そして、フィード制御が図12のF6に示
すようにオンになってから、F7に示すように電力制御
により再びオフにされる前に、フィード制御ループのゲ
インを通常値に設定する(積分ゲイン及び比例ゲインを
通常値に設定する)。
【0109】このようにすれば、図12で説明したよう
な省電力モードに移行した場合に、サーボ制御が不安定
になったり、アクチュエータなどの移動機構に頻繁に振
動が生じるなどの事態を効果的に防止できるようにな
る。
【0110】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0111】例えば、本実施形態の制御システムは光デ
ィスク装置に適用されることが特に望ましいが、それ以
外の電子機器に適用することも可能である。
【0112】また、サーボ制御システムの構成も、図
2、図3などで説明した構成が特に望ましいが、これに
限定されるものではない。
【0113】また、フィード制御ループの低周波数ゲイ
ンを調整する手法も、図7、図8で説明した手法に限定
されない。
【0114】また、電力制御の手法も、図11、図12
で説明した手法に限定されず、種々の変形実施が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のサーボ制御システムを含む光ディ
スク装置の構成例を示す図である。
【図2】本実施形態のサーボ制御システムの構成例を示
す図である。
【図3】P動作部、I動作部を並列接続した場合の例に
ついて示す図である。
【図4】図4(A)、(B)は、位相補償フィルタの詳
細例について示す図である。
【図5】図5(A)、(B)は、スイッチSW1、SW
2の詳細例について説明するための図である。
【図6】図6(A)、(B)、(C)は、レンズシフト
について説明するための図である。
【図7】本実施形態のゲイン調整手法について説明する
ためのフローチャートである。
【図8】本実施形態のゲイン調整手法について説明する
ためのフローチャートである。
【図9】図9(A)、(B)、(C)は、フィード制御
ループの周波数特性の例を示す図である。
【図10】図10(A)、(B)、(C)は、ステップ
応答について説明するための図である。
【図11】信号TRON、FDONの波形例について示
す図である。
【図12】省電力モード時における各種信号の波形例に
ついて示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 ディスクモータ 3 光ピックアップ 4 キャリッジ 5 フィードモータ 6 対物レンズ 7 フォーカスアクチュエータ 8 トラッキングアクチュエータ 11 信号生成回路 12 復調回路 13 サーボコントローラ 14 システムコントローラ 15 フォーカスイコライザ 16 フォーカスアクチュエータ 17 トラッキングイコライザ 18 トラッキングアクチュエータ 19 フィードイコライザ 20 フィードモータ・ドライバ 21 ディスクイコライザ 22 ディスクモータ・ドライバ 23 サーボ制御部 50 位相補償フィルタ 52 ローパスフィルタ 60 位相補償フィルタ 62 P動作部 64 I動作部 66 停止検出回路 70 ゲイン調整回路 72 係数制御回路 80 シーケンス制御回路 82 タイマ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップのサーボ制御を行うサー
    ボ制御システムであって、 光ピックアップをトラックに追従させるために、トラッ
    キングエラー信号に基づいてトラッキング制御を行うト
    ラッキング制御手段と、 前記トラッキングエラー信号の低周波数成分に基づいて
    フィード制御を行うフィード制御手段と、 前記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制
    御ループの低周波数ゲインを通常値よりも小さな値に設
    定し、前記フィード制御がオン状態になってから所与の
    期間が経過した後に、フィード制御ループの低周波数ゲ
    インを通常値に設定するゲイン調整手段と、 を含むことを特徴とするサーボ制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ゲイン調整手段が、 前記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制
    御ループの積分ゲインを通常値よりも小さな値に設定
    し、前記フィード制御がオン状態になってから所与の期
    間が経過した後に、フィード制御ループの積分ゲインを
    通常値に設定することを特徴とするサーボ制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ゲイン調整手段が、 前記フィード制御がオン状態になる際には、フィード制
    御ループの積分ゲインを通常値よりも小さな値に設定す
    ると共にフィード制御ループの比例ゲインを通常値より
    も大きな値に設定し、前記フィード制御がオン状態にな
    ってから所与の期間が経過した後に、フィード制御ルー
    プの積分ゲイン及び比例ゲインを通常値に設定すること
    を特徴とするサーボ制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記フィード制御手段により制御されるフィードモータ
    が過負荷により回転停止状態になる場合に、前記フィー
    ド制御をオフ状態にして消費電力を低減化する電力制御
    手段を含み、 前記ゲイン調整手段が、 前記電力制御手段によりオフ状態にされた前記フィード
    制御がオン状態になる際には、フィード制御ループの低
    周波数ゲインを通常値よりも小さな値に設定し、前記フ
    ィード制御がオン状態になってから前記電力制御手段に
    より再度オフ状態にされる前に、フィード制御ループの
    低周波数ゲインを通常値に設定することを特徴とするサ
    ーボ制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記電力制御手段が、 前記フィードモータの回転停止期間内の所与の期間にお
    いて、前記フィード制御をオフ状態にすることを特徴と
    するサーボ制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかのサーボ制御
    システムと、 前記光ピックアップと、 前記光ピックアップが光ディスクのトラックに追従する
    ように前記光ピックアップを移動させるトラッキングア
    クチュエータと、 前記光ピックアップを搭載するキャリッジを光ディスク
    の半径方向で移動させるフィードモータと、 前記トラッキング制御手段の制御下で、前記トラッキン
    グアクチュエータを駆動するトラッキングアクチュエー
    タ・ドライバと、 前記フィード制御手段の制御下で、前記フィードモータ
    を駆動するフィードモータ・ドライバと、 を含むことを特徴とする光ディスク装置。
JP2000086407A 2000-03-27 2000-03-27 サーボ制御システム及び光ディスク装置 Withdrawn JP2001273649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086407A JP2001273649A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 サーボ制御システム及び光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086407A JP2001273649A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 サーボ制御システム及び光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001273649A true JP2001273649A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18602581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000086407A Withdrawn JP2001273649A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 サーボ制御システム及び光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001273649A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338664C (zh) * 2003-11-17 2007-09-19 威盛电子股份有限公司 改善烧录时的写入控制讯号的稳定性的校准方法
JP2011108309A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Sony Corp 光ディスクドライブ装置、スライドサーボ制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100338664C (zh) * 2003-11-17 2007-09-19 威盛电子股份有限公司 改善烧录时的写入控制讯号的稳定性的校准方法
JP2011108309A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Sony Corp 光ディスクドライブ装置、スライドサーボ制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007035278A (ja) 光ディスクドライブ記憶システム、光リードヘッドの動きを制御する方法およびスライディングモードコントローラ
US5715218A (en) Pickup control method and apparatus, and disk unit with gain control during power save mode
US7355939B2 (en) System and method for switching control modes of spindle motor
JP4987265B2 (ja) 周回メモリ、及びディスク装置
JP4806393B2 (ja) 駆動信号生成回路
KR101120782B1 (ko) 광디스크 장치
JP2001273649A (ja) サーボ制御システム及び光ディスク装置
JP2004362728A (ja) ピックアップの記録読取点位置の制御装置
JPH1011768A (ja) 光ディスク装置とその制御方法
WO2007094387A1 (ja) 周回メモリ、及びディスク装置
JP4287842B2 (ja) 光ディスク装置
JPH0378170A (ja) シーク制御装置
JP2731673B2 (ja) ディスク装置
JPH11161968A (ja) 光ディスク装置の光ヘッド移動制御装置
JPH09161423A (ja) スライダーサーボ制御方法及びスライダーサーボ装置
JP3197406B2 (ja) 光ディスク装置
JPH10134380A (ja) トラッキング制御装置
JP2000207822A (ja) 光ディスク装置のスピンドルモ―タ制御装置
JP2002150727A (ja) サーボ制御システム、サーボ制御方法及び情報再生装置
Liu et al. Active runout cancellation for fine‐seeking control in optical disk drives
WO2008018581A1 (fr) Dispositif de commande de disque optique
JP2008310837A (ja) サーボ制御装置、サーボ制御方法、およびサーボ制御プログラム
JP2007080418A (ja) 光ディスク装置
JPH08115576A (ja) 光ディスク装置
JP2003157547A (ja) サーボ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605