JP2003263684A - 盗難防止タグのロック機構 - Google Patents

盗難防止タグのロック機構

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JP2003263684A
JP2003263684A JP2002062762A JP2002062762A JP2003263684A JP 2003263684 A JP2003263684 A JP 2003263684A JP 2002062762 A JP2002062762 A JP 2002062762A JP 2002062762 A JP2002062762 A JP 2002062762A JP 2003263684 A JP2003263684 A JP 2003263684A
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Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
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KOOJIN KK
Kojin Co Ltd
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KOOJIN KK
Kojin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ロックを手動でできると共に、プラスチック
製の簡単な板状キーでロック解除ができる小型・軽量
で、安価なロック機構を提供する。また、上記ロック機
構は、自鳴式物品監視用タグの電源スイッチのon−o
ffに用いるのに適したものである。 【解決手段】ロック機構は、筐体から突出するロックピ
ンを有する被ロック部材10を3カ所でロックし、二本
足の解除キー2により解除する。ロック部材の二つ7,
8は同じ構造のロック部材が解除キーの挿入方向に2段
並べて設けられており、前記解除キーの足の内側に設け
られた該ロック解除用の突起により該キーの挿入方向と
直角方向に押されてロック解除すると共に、ロック部材
の他の一つ9は、前記解除キーの他の足の内側に設けら
れたロック解除用の斜面16により該挿入方向と直角方
向に押されてロック解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型部品のロッ
ク機構及びその解除機構に関し、特に商品の万引き等を
防止するため商品に固着させて用いる自鳴式物品監視用
タグの電源スイッチのon−offに用いるのに好適な
ロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この物品監視用タグとしては、内部に電
源を持たない受動型のペーパータグが知られている。こ
のペーパータグは商品に付けられていて、無断で商品を
持ち出そうとすると店の入り口等に設置された発信装置
の側を通る時反応し、該発信装置に設けられた警報機が
鳴ることにより盗難防止を行っている。しかし、このペ
ーパータグは安価ではあるが、警報はゲートの方だけが
鳴るため、複数の人間が同時に通過した場合はどの人間
が商品を不正に持ち出そうとしているのか分からないの
で、現場を押さえるのに難しい欠点がある。また、強引
にゲートを通過しょうとする犯人に対し警報の発信箇所
を確定できないため、遅れを取って逃げられてしまうと
いう欠点もある。
【0003】この欠点を改善したものとして、本願発明
のような内部に電源を持ち、入り口の発信器からの電波
を受信してタグ自体が警報を鳴らす自鳴式物品監視用タ
グも知られている。この自鳴式物品監視用タグは、例え
ば特開平8−44963号公報にも見られるように、警
報作動検出スイッチ及びブザーを具え、該ブザーは、無
線受信回略及び検出スイッチによって動作が制御されて
おり、タグが外されたとき、或いは上記タグがゲートを
通過するときに鳴動するものである。販売店においては
上記自鳴式物品監視用タグを商品に取り付けて陳列し、
客に商品を販売する際、店員はロックを解除しブザーを
鳴動しない状態に設定した上で、料金と引き替えに客に
商品を手渡している。上記のように、客が勝手に上記タ
グを商品から引き離すと、警報作動検出スイッチはブザ
ーヘ鳴動指令を発し、ブザーは鳴動する。これによっ
て、店員はタグが不正に取り外されたことを知ることが
できる。また、客が商品にタグを付けたまま無断で店外
へ持ち出そうとすると、上記自鳴式物品監視用タグ内の
受信回路が入口ゲート等に設けられている送信回路から
の信号を受けてブザーヘ鳴動指令を発し、ブザーは該鳴
動指令を受けて鳴動する。これによって、店員は商品が
不正に店外へ持ち出されようとしていることを知ること
ができる。
【0004】自鳴式物品監視用タグは持ち出そうとする
商品そのもの(商品と一体化されているタグ)が鳴動す
るので犯人を特定し易く、現場を押さえるのに上記受動
式ペーパータグより有効である。
【0005】このような自鳴式タグのロック機構の例と
して、従来CDケースと組み合わせた特開平9−328
184号公報や特開平11−11566号公報のものも
知られている。該従来例は、CDケースが出し入れ可能
な開口部を背面に有した収納容器本体と、該収納容器本
体の上端部にCDケースの取り出しを制限する押し釦式
のロック機構を備え、該ロック機構は、左右に配設され
た板バネにより突出状態を保持されるロック部材を備え
たものである。
【0006】従来、盗難防止タグのロック機構及びその
解除方法については、数多くの機構が知られている。し
かし、簡単な構造で、安価に作れて、しかも壊れにく
く、解除用のキーが簡単な構造のプラスチック製ででき
たものは少ない。
【0007】すなわち、自鳴式物品監視用タグのロック
機構としては、従来特開平7−272139号公報、特
開平7−129866号公報、特開平7−65253号
公報といったものが公知である。しかし、いずれも構造
が複雑で製造が面倒だったり、操作が複雑だったり、ま
た故障し易く、壊れ易かったり、製造コストが高かった
りして、簡単な構造で、安価に作れて、しかも壊れにく
く、信頼性の高いロック機構は少なかった。
【0008】また、この観点から、商品に貼り付けて用
いるタイプの盗難防止タグ用のロック機構として同じ出
願人により特開平12−339557号公報のものが提
案されている。
【0009】該提案のものは、図17〜図19に示され
るように、逆ハの字状の開脚部及び該開脚部に連なるロ
ック係合部を有し、一体成形されていて上記開脚部が弾
性を有する雌型ロック部材、先端に上記逆ハの字状の開
脚部に対応して滑り込む斜面を有し、該斜面に連なるロ
ック係合部を設けた断面板状の雄型ロック部材、及び脚
部間の距離が略前記雄型ロック部材の横幅に相当し、脚
部の内側に突起を設けた2脚型フォーク形状の解除キー
からなるロック機構において、上記雄型ロック部材を上
記雌型ロック部材の開脚部に押し込むことにより両者の
ロック係合部を係合させロックさせると共に、上記2脚
型フオ−ク形状の解除キーの脚部を上記雄型ロック部材
を挟むようにして押し込むことにより解除キーの脚部の
先端部を前記雌型ロック部材の開脚部間に挿入し、前記
解除キーの脚部の内側の突起が前記雄型ロック部材に当
接して前記解除キーの脚部及びこれに当接する前記雌型
ロック部材の開脚部が外方向に押し広げられることよ
り、前記ロック係合部の係合を解除するものである。該
雄型ロック部材には、さらに上記ロック係合部に連なる
凹部を設け、前記ロック解除時に前記解除キーの脚部の
内側の突起が上記雄型ロック部材の凹部に填り込むこと
により、前記解除キーを引き抜くとき前記雄型ロック部
材も一体と成って引き出される。また、前記雄型ロック
部材の上面に突起が設けられており、該突起との係合に
よりスイッチのon−offを行うと共に、前 記雄型
ロック部材の後方に該ロック部材と一体になったロック
・ピンが設けられ、該ロック・ピンが前記ロック機構を
取り付けたケースの後方外側に突出しており、該ロック
・ピンの両サイドに前記解除キーの脚部挿入用の孔が設
けられている。
【0010】しかし、上記提案のロック機構は、内部構
造を知るものが筐体の挿入孔からつまようじとか、針金
状のものを前記開脚部内に差し込み上記逆ハの字状の開
脚部を押し広げることにより、不法にロックが解除され
易いという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ロックを
特に治具等を用いずに手動でできると共に、ロック状態
になったものを解除する場合、プラスチック製の簡単な
板状キーでロック解除ができる小型・軽量で、安価な、
かつ不法なロック解除がし難いロック機構を提供するこ
とを目的とする。
【0012】また、上記ロック機構は、特に、無断で商
品を持ち出そうとすると店の入り口等に設置された発信
装置の側を通る時反応し、該発信装置に設けられた警報
機が鳴ると共にそれ自身も鳴動し、またタグ自体を商品
から取り外しても鳴動することにより盗難防止を行って
いる自鳴式物品監視用タグの電源スイッチのon−of
fに用いるのに適した小型・軽量のロック機構を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のロック機構
は、筐体から突出するロックピンを有する被ロック部
材、該被ロック部材を3カ所でロックし、二本足の解除
キーにより解除されることを特徴とする。該ロック機構
は、貼り付け型もしくは紐型の盗難防止用タグの電源ス
イッチのon−offに用いられることを特徴とする。
【0014】また、前記被ロック部材は、先端に触覚状
のバネ部材が設けられており、被ロック部材を介して常
時前記ロックピンを筐体外方に押し圧している。あるい
は、前記被ロック部材の末端には、解除キーの内部磁石
または鉄材に吸着して解除時上記解除キー内蔵のバネ部
材により外方に引き出されるための磁石が取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0015】さらに、前記ロック部材の二つは同じ構造
のロック部材が解除キーの挿入方向に2段並べて設けら
れており、前記解除キーの足の内側に設けられた該ロッ
ク解除用の突起により該キーの挿入方向と直角方向に押
されてロック解除することを特徴とする。また、前記ロ
ック部材の一つは、前記解除キーの足の内側に設けられ
た該ロック解除用の斜面により該解除キーの挿入方向と
直角方向に押されてロック解除することを特徴とする。
【0016】前記ロック部材の二つは同じ構造のロック
部材が解除キーの挿入方向に2段並べて設けられてお
り、前記解除キーの足の内側に設けられた該ロック解除
用の突起により該解除キーの挿入方向と直角方向に押さ
れてロック解除すると共に、前記ロック部材の他の一つ
は、前記解除キーの他の足の内側に設けられた該ロック
解除用の斜面により該挿入方向と直角方向に押されてロ
ック解除することを特徴とする。これらの各ロック機構
のアンドで解除しないとこの発明のロックは解除されな
いので、安全性の高いものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明のロック機構が
用いられる自鳴式物品監視用タグの全体外観図を示す。
図1(a)は、貼り付け型タグで、該筐体がゴルフクラ
ブ等にテープで貼り付けられて用いられる。図1(b)
は、紐型タグであり、該紐が洋服等に通して固着されて
用いられる。
【0018】図2は、上記紐型タグにこの発明のロック
機構(第1実施例)が用いられて場合の内部構造を示し
ている。図2において、1はこの発明のロック機構部分
であり、3は紐式タグの紐の先端のピンを挿入口4,5
に挿入してロックするピンのロック機構である。該3の
ロック構造は、別途同じ出願人によって出願されてい
る。該部分は本発明に関係ないので、機構・動作の説明
は省略する。以下、単に「ロック機構」といった場合
は、1の部分の本発明のロック機構をいう。
【0019】図2(b)は本発明のロック解除状態、同
図(c)はロック状態を示す。詳細は、後述される。該
ロック機構は、ロック部材として7,8,9の3部品を
有し、3段階のロック機構となっている。2は二股スプ
ーン状のロック解除キーであり、該解除キーには、ロッ
ク解除のための突起14,15および斜面16が設けら
れている。10は、前記ロック部材7,8,9と協働し
てロック動作を行う被ロック部材(図8)であり、該彼
ロック部材は筐体17の長手方向に摺動可能に取り付け
られていて、筐体外部に延在するロックピン11を押し
込むことによりロックされる。図3〜図5は、該ロック
動作を説明するための拡大図である。上記筐体17の詳
細図が図6に示される。図6(a)は上面から見た内部
構造図であり、(b)は下側面図、(c)下側面H−
H’断面図、(d)は右側面A−A’断面図、(e)は
上面図である。筐体下側面には、前記ロック解除キー2
の両先端が挿入できる孔21,22(同図(b))が空
けられている。23,24,25(同図(a))は、筐
体内に立設された直方体のリブであり、また同じく4
4,45、46は円柱状のリブである。これら23〜2
4,43〜45のリブで前記ロック部材を7,8(図
2,図3)を収納する。ロック部材7,8は、該リブ2
3,24,25に沿って図2,図3の左右に移動可能で
ある。
【0020】ロック部材7,8の詳細は図9に示され
る。図9において、41は、ロック部材7,8と一体に
なったプラスチック製のバネ部材であり、筐体内に立設
されたリブ27(図6)に当接して常時ロック部材7,
8を図3の下部方向に押圧している。なお、上記プラス
チック製のバネ部材は、前記リブ27の方に設けてもよ
い。該筐体には下部側面に板材26(図6(a))が貼
り付けられていて、リブ27と上側面および該板材26
の内側側面が前記ロック解除キーを挿入したときの該キ
ーの摺動面、すなわちガイド面となる。
【0021】筐体内には、別途直方体のリブ28(図
3)が設けられていて、図3に示すごとく、該リブ28
と前記リブ27の先端との間に第3のロック部材9が収
納される。ロック部材9の詳細が図7に示される。該ロ
ック部材には、プラスチック製のバネ部材31が本体と
一体に設けられていて、図3に示される如く、筐体上部
の壁面に当接して常時図3の右方に押圧している。ま
た、上記ロック部材本体には、前記ロック解除キーの先
端の斜面16(図3)と当接して該ロック部材9のロッ
クを解除する斜面50が設けられている。また、図2,
図3に見られる如く、これらロック部材にロックされる
被ロック部材10が筐体中央部に横方向に収納されてい
て、筐体内を上下に摺動可能となっている。被ロック部
材10の詳細が図8に示される。図8(a)は上面図、
(b)は側面図、(c)は背面図である。該被ロック部
材10には、先端に触覚状のバネ部材32,33が設け
られている。また、該被ロック部材10の裏側には直方
体状の突出部51が一体に設けられていて、筐体底部の
溝29(図6(a))に嵌り込み、該溝内を図2,図3
において上下に摺動可能になっている。該被ロック10
の上面には円柱状の突起34,35が突出しており、該
突起は後述するようにロック部材7,8の中央部の溝4
2(図9)に入り込んだ時にロック解除となる。11は
筐体外部に突出するロックピンであり、該ロックピンを
押し込むことによりロック動作がなされる。ロックピン
が押し込まれると、被ロック部材10の上面の突起36
(図8)が図示されないタグの電源スイッチの作動子を
押し込むことにより該電源スイッチをonとする。この
場合、電源スイッチの作動子が自己復帰型のスイッチが
用いられるが、作動子がスライドするスライドスイッチ
でもよい。スライドスイッチの場合は、作動子のon−
offに対応して、前記突起36が2つ必要となる。
【0022】以上の構成による、本発明のロック動作を
説明すると以下の通りである。 (1)まず、筐体を商品に取り付ける。図2の実施例の
場合は、紐ロック式のタグなので、紐(ワイヤ)を衣服
等を通した後、筐体下側(3)の紐ロック機構に紐先端
のピンをロックする(図1(b)参照)。また、テープ
等で商品に貼り付けるタイプのタグは、筐体をゴルフシ
ュフト等にテープで巻き付けて固定する。なお、商品へ
の取り付けと後述のロック動作の順序は逆でもよい。
【0023】(2)ロックピン11を押し込む。ロック
ピンを押し込むと、当初ロック部材7,8の溝42に入
り込んでいた被ロック部材の突起34、35(図3)
が、ロック部材7,8の中央部の溝42(図3,図9)
の外側に位置するように押し出され、突起が該溝の外方
に出ると、ロック部材7,8がバネ41(図9)に押さ
れて図3の右方に移動する。斯くして、前記ロックピン
の押し圧を解除して上記被ロック部材10が先端のバネ
32,33(図8)により押し戻されようとしても上記
突起34,35がロック部材7,8の辺に乗り上げてい
る(図3)ので溝42内に戻ることができず、ロック状
態となる。また、同時にロック部材9の先端が被ロック
部材先端のコーナー55(図8)の下側に潜り込んで
(図3の51)、被ロック部材の復帰を妨げてロック状
態となる。なお、ロックピンは被ロック部材の一部であ
って、ここでは筐体外部に突出する部分(図8の11)
を便宜上「ロックピン」と称している。
【0024】このように、この発明のタグのロック機構
は、ロック箇所が3カ所(図3の34,35,51)存
在する。従って、つまようじ等により、1カ所のみロッ
ク解除されても他の2カ所のロックを同時に解除するこ
とは困難であり、基本的に専用のロック解除キー以外で
の解除は、ロック機構そのものを破壊する以外に殆ど不
可能である。
【0025】ロック解除は、以下のようになされる。 (3)解除キー2の二本足12,13を筐体の挿入口2
1,22(図6(b)参照)より挿入すると、該二本足
は筐体内のリブ27や上部内壁および下部内壁(図6)
にガイドされて中の方に挿入される。なお、解除キー
は、図10に示されるように、二本足のフォーク状であ
って、該二本足の上方の足12には、16のように先端
が斜めに切り欠けられており、下方の足13の内側には
2つの半円状突起14,15が設けられている。また、
該足側面には、板状のリブ64,65がそれぞれの足の
図面上下方に設けられており、該リブは前記筐体の挿入
口21,22(図6(b))に整合する形状となってい
る。従って、他の形状の足を有するキーは挿入すること
ができず、該形状自体が一種の鍵となっている。なお、
他の形状の挿入口と足の組合わせを用いれば、他のロッ
ク解除機構が実現できる。
【0026】(4)解除キー2は、図4に示す如く、ま
ず前記足の突起15が最初のロック部材7の先端17に
当接する。従って、ロック部材7は、図中上方に押さ
れ、ロック用の突起34(図3)が解除位置(ロック部
材7の溝42の左方の位置)に移動する。従って、ロッ
ク部材7によるロック状態は解除状態となるが、この解
除キーの位置ではまだロック部材8およびロック部材9
によるロック状態が解除されていないので、全体として
ロック機構はロック状態に保たれている。
【0027】(5)次いで、解除キー2がさらに奥の方
に挿入されると、図5に示されるように、前記解除キー
の足の突起15が二つ目のロック部材8の先端18に当
接する。同時に、前記足の突起14が最初のロック部材
7の先端17に当接するように設計されている。従っ
て、ロック部材7,8は、図中左方に押され、ロック用
の突起34,35(図3)が両方とも解除位置(ロック
部材7、8の溝42,43の左方の位置)に移動する。
従って、ロック部材7,8によるロック状態は解除状態
となる。また、この時同時に、あるいはやや遅れて、前
記解除キーの上方の足12の先端の斜めの部分16(図
3)が、図5に示す如く第3のロック部材9の受け斜面
50(図3,図7)に当接、該ロック部材9を図面上方
(図5の矢印方向)に押し上げるので、図3の51の箇
所におけるロック部材9と被ロック部材10の係合がは
ずれ、すべてのロックがはずれてロック解除状態とな
る。
【0028】(6)上記ロック解除状態になると、被ロ
ック部材は先端の触覚状のバネ部材32,33(図8)
により、図中上方に押し戻され、ロックピンは筐体の外
方に長く突出した状態(図5)のロック解除初期状態に
戻る。解除キーには中央部には該ロックピンの嵌入する
窪み部分67が設けられているので、上記ロックピンの
突出動作が解除キーにより妨げられることはない。
【0029】次に、図11〜図16により、この発明の
他の実施例(第2実施例)について説明する。図11
に、この第2実施例の全体構造図、図12に解除キーが
はめ込まれた状態、図13に図12の横面図を示す。図
14には、解除キーの詳細を示し、同図(a)が上面
図、同図(b)が横断面図、同図(c)が底面図を示
す。図11において、図3のロック部材として7,8,
9’の3部品を有し、3段階のロック機構となってい
て、二股スプーン状のロック解除キー85を用いる基本
構造は、前記第1実施例と同じである。ただし、第2実
施例において、ロック部材9’は図16に示されるよう
に第1実施例と多少形状が異なっている。
【0030】第1実施例と第2実施例が大きく異なる点
は、第1実施例の触覚状のバネ部材32,33(図8)
が無くなり、磁石70(図15)が被ロック部材11’
の末端付近に取り付けられている点である。該磁石70
は解除キー80を挿入してロック解除された時、被ロッ
ク部材11’を解除キーの内部磁石または鉄心に吸着し
て解除キーの内蔵バネ81(図14)により引き出す点
にある。上記ロック部材9’は、第1実施例のバネ部材
31(図7)の改良になるもので、第1実施例でバネ部
材31が片足だったものを両足のバネ部材にして丈夫に
したものである。従って、上記ロック部材9’の構造は
第1実施例にも適用可能である。
【0031】上記第1実施例の動作も前記第1実施例の
(1)〜(5)までは、第1実施例と同じである。以
下、前記(6)の解除動作が次のようになる。(6’)
上記ロック解除状態になると、被ロック部材の末端付近
に取り付けられている磁石70が挿入した解除キーの内
部に設けられた磁石または鉄心82(図14)に吸着す
る。前記解除キーは、キーケースに内蔵されており、常
時はバネ部材81により解除キーは内部に引き込まれて
収納されている。解除キーを使用するときは、該バネ8
1に抗してノッチ83(図14)を指先で押し出すこと
によりこれと一体になった解除キー85はキーケース外
部に突出する。該突出する解除キーの先端をタグの挿入
孔21,22から挿入して奥まで押し込むと前記のよう
に内部の3段ロック機構がすべてロック解除され、この
時上記ノッチを押し込んでいた指を離すと、前記タグケ
ース内のバネ部材81の作用により磁石または鉄材82
に吸着された被ロック部材がキーケース内部の方向に引
き出される。かくして、第1実施例と同様、被ロック部
材は右方に押し出され、ロックピンは筐体の外方に長く
突出した状態(図5)のロック解除初期状態に戻る。解
除キーには中央部に図5の67と同様の該ロックピンの
嵌入する窪み部分が設けられているので、上記ロックピ
ンの突出動作が解除キーにより妨げられることはない。
すなわち、ロックピンの解除時の自動復帰動作を第1実
施例は被ロック部材と一体のバネ部材32,33で行っ
ていたのに対し、第2実施例では該復帰動作を解除キー
側の復帰バネ81で行っている。
【0032】以下、この発明の特徴は、以下のとおりで
ある。 (a)上記のように、この発明のロック箇所は3カ所あ
り、これらがすべてロック解除されないと全体のロック
解除が完成しない。 (b)上記3カ所のロックは、二本足のフォーク状の解
除キーでのみ、解除可能である。すなわち、上記3カ所
のうち、一方は2段階のロックであり、もう一方の側に
残りのロックが存在するので、これら左右のロックが共
に解除される必要がある。 (c)上記一方の2段階ロックも、単純な針金状のもの
では解除できない。すなわち、ロック解除用の突起が一
定間隔で並んでいる必要がある。 (d)上記解除キーは側面にリブが設けられているの
で、該リブと整合する筐体の挿入口にしか挿入できな
い。これが左右の足それぞれに形成されているので、偽
の解除キーを作成することを困難にしている。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、この発明のロック機構は、
製造容易な簡単な構造で、何段階もの障壁が設けられて
いるので、安価でしかも安全性の高いロック機構が実現
できるという疎著な効果がある。特に、該ロック機構
は、貼り付け型あるいは紐型の小型な物品監視用タグの
電源スイッチのon−off用のロック機構として最適
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロック機構が用いられる自鳴式物品
監視用タグの外観図である。
【図2】この発明のロック機構の全体構造図である。
【図3】ロック機構のロックの解除動作を順を追って図
示したものである。
【図4】ロック機構のロックの解除動作を順を追って図
示したものである。
【図5】ロック機構のロックの解除動作を順を追って図
示したものである。
【図6】この発明のロック機構が用いられる自鳴式物品
監視用タグの筐体の詳細を示す図である。
【図7】ロック部材の詳細図である。
【図8】被ロック部材の詳細図である。
【図9】他のロック部材の詳細図である。
【図10】ロック解除キーの詳細図である。
【図11】この発明の第2実施例の全体構造図である。
【図12】第2実施例の解除キーがはめ込まれた状態を
示す図である。
【図13】図12の横面図である。
【図14】第2実施例のキーケースの詳細を示す図であ
る。
【図15】第2実施例の被ロック部材を示す図である。
【図16】第2実施例の他のロック部材を示す図であ
る。
【図17】従来のロック機構の説明図である。
【図18】従来のロック機構の説明図である。
【図19】従来のロック機構の説明図である。
【符号の説明】
1 ロック機構 2 解除キー 3 紐ロック機構 7,8 ロック部材 10 被ロック部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体から突出するロックピンを有する被
    ロック部材、該被ロック部材を3カ所でロックし、二本
    足の解除キーにより解除されることを特徴とするロック
    機構。
  2. 【請求項2】 貼り付け型もしくは紐型盗難防止用自鳴
    式タグの電源スイッチのon−offに用いられること
    を特徴とする前記請求項1記載のロック機構。
  3. 【請求項3】 前記被ロック部材は、先端に触覚状のバ
    ネ部材が設けられており、被ロック部材を介して常時前
    記ロックピンを筐体外方に押し圧していることを特徴と
    する前記請求項1または2記載のロック機構。
  4. 【請求項4】 前記被ロック部材の末端には、解除キー
    の内部磁石または鉄材に吸着して解除時上記解除キー内
    蔵のバネ部材により外方に引き出されるための磁石が取
    り付けられていることを特徴とする前記請求項1または
    2記載のロック機構。
  5. 【請求項5】 前記ロック部材の二つは同じ構造のロッ
    ク部材が解除キーの挿入方向に2段並べて設けられてお
    り、前記解除キーの足の内側に設けられた該ロック解除
    用の突起により該キーの挿入方向と直角方向に押されて
    ロック解除することを特徴とする前記請求項1または2
    記載のロック機構。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材の一つは、前記解除キー
    の足の内側に設けられた該ロック解除用の斜面により該
    解除キーの挿入方向と直角方向に押されてロック解除す
    ることを特徴とする前記請求項1または2記載のロック
    機構。
  7. 【請求項7】 前記ロック部材の二つは同じ構造のロッ
    ク部材が解除キーの挿入方向に2段並べて設けられてお
    り、前記解除キーの足の内側に設けられた該ロック解除
    用の突起により該解除キーの挿入方向と直角方向に押さ
    れてロック解除すると共に、前記ロック部材の他の一つ
    は、前記解除キーの他の足の内側に設けられた該ロック
    解除用の斜面により該挿入方向と直角方向に押されてロ
    ック解除することを特徴とする前記請求項1または2記
    載のロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019164167A (ja) * 2015-05-01 2019-09-26 アボット・ラボラトリーズAbbott Laboratories 容器の液体内容物を除去するための装置

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US11293936B2 (en) 2015-05-01 2022-04-05 Abbott Laboratories Apparatus for removing liquid contents of a container having a key activated sliding lock
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